JP2023021202A - ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法、およびそれに採用するワイヤーロープ捲着用パイル - Google Patents
ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法、およびそれに採用するワイヤーロープ捲着用パイル Download PDFInfo
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Abstract
Description
近年、各地でニホンジカやイノシシをはじめとした野生鳥獣の分布拡大や個体数の増加によって、農産物や山林での食害による植生の衰退化が深刻化してきており、それら野生鳥獣は、食べ物を求めて山林から市街地へ出没しはじめ、それらによる獣害は、山林よりも、むしろ牧場や休耕田などの草地、将又農耕地や庭園などの方で多くなり、日没後に多くの個体が出没して農作物や住居地の庭木を加害するようになり、農林水産省の発表によると、令和元年度(2020年)の野生鳥獣による農作物被害は、被害金額が約158億円にも上り、前年度と比較してその被害金額は、約2千万円増加(対前年0.2%)した状況で、微増ながら、被害額がピークとなった平成22年度(2010年)の239億円に比較すると、年々減少傾向にはあるとはいえ、依然として獣害による被害は、深刻な状況にあると言える。
我が国における狩猟用具において、積極的な猟法として用いられた弓矢、槍、吹矢、鉄砲などに対し,罠は、獲物の通り道に設置し、獲物がこれに気付かずに通り過ぎようとする際に捕らえてしまう装置であって、落し穴、くくり罠、箱罠、圧殺罠、とらばさみなどが用いられてきており、獲物の大きさや習性、立地条件などに応じて、それぞれ多様な変化形がみられ、これらを巧みに組み合わせるようにして採用されてきており、通り道に単純に罠を設置するもの、餌やおとりを置いて誘導するもの、柵を作って誘導路を設けるもの、また、落し穴の底に槍を仕込んだもの、くくり罠でも木や竹の弾力を用いて跳ね罠にしたもの、そして、箱罠では、小動物用のネズミ捕り式のものから、大型哺乳類を対象とした柵囲い大掛かりなものまで、と千差万別である中で、箱罠の普及に伴って、取り逃がしにより、箱罠を覚えてしまったニホンシカやイノシシといった野生鳥獣が増加し始めてしまい、箱罠による捕獲も困難になりつつあることから、最近では、これら野生鳥獣の捕獲用の罠に、安価で設置が簡易、且つ持ち運びも楽なくくり罠が普及しつつあり、全国の山間部でも広く採用されて害獣駆除対策として効果を上げ始めている。
通常、くくり罠は、ワイヤーロープを確りした立ち木の株元に絡め、固定して設置することが一般的であり、したがって、通常、山林内の獣道に仕掛けて使用する。しかし、ニホンシカなどといった野生鳥獣の被害は、前述のとおり、昨今、山林よりもむしろ市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地で多くなってきているのが実情である。
そこで、山林とは違い、くくり罠のワイヤーロープを絡め、固定するための立ち木の無い平地などでも、このくくり罠を確実に仕掛けられるようにする対策が必要となってくるが、そのために有効なものの提供がなされてきていないのが実情である。
こうした状況でありながら、実態としては、くくり罠そのものの改良、開発ばかりに目が向き、くくり罠を設置する際には、獲物の掛かった罠をその位置に留め置くよう規制するためのワイヤーロープの、罠とは反対側となる一端を絡め、固定する上で必ず必要となる、絡め、固定先に係わる解決手段の提案については、その具体的な製品などとしても見掛けないだけではなく、それに繋がるようなアイデアさえも見出すことができない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものも、一見すると、中央管21を使って、地面Gに対して金属製の部材(ストレート管)からなる杭45(図3参照)が略垂直に打ち込まれ、この鉛直方向を向いて配置される中央管21に対し、所定の如く傾斜させて溶接、一体化してなる第1傾斜管22及び第2傾斜管23には、地面Gに対して所定の如く斜めに方向となるようにして金属製の部材(ストレート管)からなる杭46、46が通されて地面Gに打ち込まれるようにし、第1傾斜管22及び第2傾斜管23によって地面Gに対して斜めに杭46が打ち込まれ、杭45,46を引き抜き難くすることができ、ロープ固定具10を地面Gに強固に固定できるようにしたものとなし、立木等の固定物がない見通しの良い場所(地面G)にロープ固定具10を固定して、捕獲器40を設置できる(段落0030)、としている。
上述したとおり、野生鳥獣を捕獲するための罠、その中でも代表的なくくり罠の仕掛け手段は、生息地の変化があったり、環境への適応の問題や地球温暖化等による野性鳥獣の繁殖条件の変化などによって野生鳥獣が本来生息してきた山林だけではなくなり、人の住む場所(人里)まで拡がってきているという実情に瀕していて野生鳥獣の行動範囲も広がり、田畑などにおける農作物被害が全国的なものとなり、それを軽減するために加害個体を捕獲処分しなければならないため、市町村といった行政機関は言うまでもなく、近隣住民の間でも、その対策に躍起となっているにも拘らず、その内容と言えば、現存する仕掛け罠などを前提とした全般的な講習会や実習に止まり、また、民間企業からの提案も、従前からの機械、装置の改良、開発ばかりに終始していることなどに鑑み、田畑など平地における農作物被害を食い止めるようにするために必要となる新たな発想による具体的な提案ができないものかとの認識の下、見逃されてきていたワイヤーロープを繋ぎ止めるための絡め、固定先を、これまでどおりの木の枝や木の幹などを前提とはせず、それら木の枝や木の幹などの無い市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地といった平地でも、安全、確実に罠の仕掛けが叶うようにできないものかとの強い願いを抱いたものである。
そこで、この発明は、くくり罠などといった野生鳥獣を捕獲するための器具、装置などを絡め、固定する上で欠かせなかった山間地に林立する木々に相当し、木の枝や木の幹などが無い市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地といった平地でも、それら木立に代わって安全、確実に罠の仕掛けが可能で、用を足した後では簡単に抜去して他のところで再利用できるようにした器具、装置が実現できないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に、新たな発想に基づいて新規な構造から成る「ワイヤーロープ捲着用パイル、およびワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法」を実現化することに成功したものであって、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、土中埋入部分が少なくとも略50cm程度とされ、略5ないし20cm程度の範囲内の選択された直径から成り、くくり罠など仕掛け罠など用繋ぎ止めに使用するワイヤーロープを捲着して引き回されても破損しないだけの強度を保有する肉厚とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとされた姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するのものとした杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとした構成を要旨とするワイヤーロープ捲着用パイルである。
土中埋入部分が少なくとも略50cm程度とされ、略5ないし20cm程度の範囲内で、対象地面の質、形成素材強度などから選択された直径から成り、くくり罠など仕掛け罠など用繋ぎ止めに使用するワイヤーロープを捲着して引き回されても破損しないだけの強度を保有する肉厚とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとする姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するものと杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとし、ワイヤーロープ捲着用として地盤埋設、使用する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体外側に突出状として抜け留め機能を果たさせ、ワイヤーロープ捲着用としての目的達成後に地盤から抜去する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体筒状空間内に格納状として抜け掛け抵抗に係わりの無い状態となるよう、当該連動機構を選択操作可能になるものとした構成から成るワイヤーロープ捲着用パイルである。
そして、上記した新規な構成から成るこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」に関連し、本願には、以下のとおりの「ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法」も包含している。
それは、適宜長さのワイヤーロープにより、その一端がわを固定物に捲着して仕掛けるようにする野生鳥獣捕獲用罠の仕掛けの際、所望仕掛け場所であって、獲物が掛かった罠の散逸阻止に有効な位置を決定した上、その箇所を、既存の適宜縦穴掘り具その他で所望径と深さとに合わせた縦穴を掘削し、該縦穴の中に、前記請求項1ないし5記載の構成からなるワイヤーロープ捲着用パイルの杭埋入部を落とし込み、該ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を作動し、杭本体の下方に組み込んである抜け出し抵抗翼腕の先端がわが同杭本体外方に突出状姿勢を実現する一方、この抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作をする前の縦穴に杭埋入部を落とし込んだ直後か、または当該抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作後かの何れの段階に、杭本体の前後左右などへの振れ防止用として杭埋入部と縦穴との隙間に土砂などを装填すると共に、姿勢安定翼片は、縦穴周辺の地表面に安定、当接状とさせてしまい、当該ワイヤーロープ捲着用パイルが野生鳥獣捕獲用罠用のワイヤーロープ捲着用杭を実現するようにする一方、その用を終えて抜去処理を必要とする際には、ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を逆作動し、先端がわを同杭本体外方に突出状姿勢としてあった抜け出し抵抗翼腕を杭本体内に収納状姿勢と成してしまってから、適宜手段で当該杭本体を縦穴から抜去処理操作するようにして使用するとした構成を要旨とする、上記に展開するこの発明に含まれるワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法である。
これら各種構成からなるものは、仕掛け罠の絡め、固定先の用途以外にも、地盤に対して強固な固定を必要とする、例えば土手面への防雪柵用筋交止め材や川岸での川船用繋ぎ止め杭など、各種用途への採用が可能であることは言うまでもない。
杭本体は、全体として筒状空間を有しており、基本的に杭埋入部と、その上端に位置して地面に当設し、杭本体の姿勢安定化およびその抜け出し阻止機能を、抜け出し抵抗翼腕との組合せに依って実現する姿勢安定翼片と、その上方に伸び、先の杭埋入部の上方延長状のものとなるロープ捲着部とから構成されており、これらは、原則、上下方向一体形成されるようにしたものとして形成されるようにするが、場合に依って、それら各部、別々の部品として形成し、一般に採用される手段、例えば溶接や、連結部を形成しておき、ボルト・ナット止めやビス止めなどに依るものとしても何ら差し支えはなく、全体として、用途となる杭の機能を果たし得るのに十分な構造強度、ならびにその水平断面形状、例えば円形、楕円形、三角形、四角形その他多角形、星形その他形状を実現し得る筒状のものとしなければならず、それらを構成する材質も、各種鋼板製のものから、鋳物製、各種硬質プラスチィックス製、あるいはそれらの組合せなど、その材質に限定は無く、最適素材のものの選択に依って構成されれば良く、また、それらの外表面なども、平滑なものを標準とするが、場合によって凹凸形状としたものなどで、土中における摩擦抵抗などが考慮されてなるものにすることも何ら疎外してはいない。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
この実施例では、その使用方法が明確になるようにするため、近時の仕掛け罠として最もポピュラーな、図21、22に掲げてあるくくり罠Tの仕掛け用に採用する場合を想定したものとしており、わなワイヤーt1、スプリングt2、ワイヤーロープt3、より戻しt4、シャックル付きのワイヤー先端t5などから成るこのくくり罠Tの絡め、固定先を、従前までに使用されてきていた山間地の木々に代わり、それら木々が無いような平地部など所望する場所の何処においてでも、仕掛け罠として採用可能にするようにしたものである。
この連動機構をラック&ピニオン構造とした実施例に続き、次に、連動機構をボルト・ナット構造とした「ワイヤーロープ捲着用パイル」の一例を示すこととする。
図11の一部に縦断面を含ませた立面図、およびそのC-C拡大断面図である図12から判るとおり、ストッパー片14cの設けられた操作軸杆14から下方、下部の軸支部13bまでの間にネジ部14bとしてボルト状とし、このネジ部14bに螺合させ、操作軸杆14の軸芯周りの回転に連鎖して上下動するようにしたナット部16bとの組合せによって連動機構15を実現し、そのナット部16bの周囲4箇所の夫々に設けられた枢着部16b1、16b1、……には、各抜け出し抵抗翼腕16の基端がわが揺動自在に組み込まれていて、このナット部16bが、最も高位となるストッパー片14cの位置にあるとき、各抜け出し抵抗翼腕16の下端は、図12の拡大断面図からも看取されるとおり、先端がわも杭埋入部13内に収納状となるよう予め規制され、図11に示す立面図の姿勢になるようにして組み込まれている。
なお、この実施例では、姿勢安定翼片12が杭埋入部13上端に軸止め部12aで折り畳み自在に組み込まれて成るものとし、梱包時やパイルとして持ち運び移動時に好適と成るよう配慮したものとしてある。勿論、この実施例に限られる訳ではなく、各実施例への採用は自由である。
ここに示すこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」の場合、上記した三つの実施例のように、連動機構15に依る連携が、ラック&ピニオンやボルト・ナット各部品の連動を直接抜け出し抵抗翼腕16に及ぼして作動させるようにしたものとは違い、操作軸杆11の軸芯周りの回転操作で作動するピニオン相当の部品、あるいはナット相当の部品が抜け出し抵抗翼腕16に連携して、同抜け出し抵抗翼腕16の突き出し作動や拡開作動を直接惹起させるよう作用するのではなく、それらの間に、例えば自転車のブレーキレバーとハブブレーキとを繋ぐブレーキケーブルのような機能を果たすステンレスワイヤーなど強靭な索条製のものから成る操作索条16cを介在させて実現するようにしている。
叙述の如く、この発明の着座・起立用補助ハンドルは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易なものとすることができ、比較的安価なものとし、従前からのくくり罠などといった野生鳥獣を捕獲するための器具、装置の仕掛けに欠かせないワイヤーロープの絡め、固定先を、所望する場所の何処においてでも、従前までの木々代わって所望の位置に設定することを可能にしたものであって、仮令、仕掛け罠に掛かった獲物から法外且つ複雑な牽引、緩和力がこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」に作用したとしても、その絡め付けてあった仕掛けが外れて獲物を取り逃してしまうことがなくなり、平地に頻繁に出没するようになった野生鳥獣に因る農作物への加害阻止に極めて有効なものとなることから、山間部の環境の変化や野生鳥獣の生息形態の変化などに対応したそれら野生鳥獣対策に苦戦を強いられてきている農園、農場経営者は固よりのこと、地方自治体や地域団体、あるいは隣り組などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1a 同 筒状空間
11 ロープ捲着部
11a 同 キャップ
11b 同 軸支部
11c 同 位置規制用リブ
11d 同 捲着安定帯
12 姿勢安定翼片
12a 同 軸止め部
13 杭埋入部
13b 同 軸支部
14 操作軸杆
14a 同 ハンドル嵌着部
14b 同 ネジ部
14c 同 ストッパー片
15 連動機構
16 抜け出し抵抗翼腕
16a 同 ラック部
16b 同 ナット部
16b1 同 枢着部
16b2 同 作用膨出部
16b3 同 ガイドフレーム
16c 同 操作索条
16d 同 逆転ストッパー
A 獲 物
GR 地 盤
GR1 同 地面
HL 操作ハンドル
HL1 ハンドル部
HL2 軸棒
PL 縦穴具
PL1 同 ハンドル
PL2 同 掘削部
R 水平面内回転作動
T くくり罠
t1 同 わなワイヤー
t2 同 スプリング
t3 同 ワイヤーロープ
t4 同 より戻し
t5 同 シャックル付きワイヤー
Vh 縦 穴
近年、各地でニホンジカやイノシシをはじめとした野生鳥獣の分布拡大や個体数の増加によって、農産物や山林での食害による植生の衰退化が深刻化してきており、それら野生鳥獣は、食べ物を求めて山林から市街地へ出没しはじめ、それらによる獣害は、山林よりも、むしろ牧場や休耕田などの草地、将又農耕地や庭園などの方で多くなり、日没後に多くの個体が出没して農作物や住居地の庭木を加害するようになり、農林水産省の発表によると、令和元年度(2020年)の野生鳥獣による農作物被害は、被害金額が約158億円にも上り、前年度と比較してその被害金額は、約2千万円増加(対前年0.2%)した状況で、微増ながら、被害額がピークとなった平成22年度(2010年)の239億円に比較すると、年々減少傾向にはあるとはいえ、依然として獣害による被害は、深刻な状況にあると言える。
我が国における狩猟用具において、積極的な猟法として用いられた弓矢、槍、吹矢、鉄砲などに対し,罠は、獲物の通り道に設置し、獲物がこれに気付かずに通り過ぎようとする際に捕らえてしまう装置であって、落し穴、くくり罠、箱罠、圧殺罠、とらばさみなどが用いられてきており、獲物の大きさや習性、立地条件などに応じて、それぞれ多様な変化形がみられ、これらを巧みに組み合わせるようにして採用されてきており、通り道に単純に罠を設置するもの、餌やおとりを置いて誘導するもの、柵を作って誘導路を設けるもの、また、落し穴の底に槍を仕込んだもの、くくり罠でも木や竹の弾力を用いて跳ね罠にしたもの、そして、箱罠では、小動物用のネズミ捕り式のものから、大型哺乳類を対象とした柵囲い大掛かりなものまで、と千差万別である中で、箱罠の普及に伴って、取り逃がしにより、箱罠を覚えてしまったニホンシカやイノシシといった野生鳥獣が増加し始めてしまい、箱罠による捕獲も困難になりつつあることから、最近では、これら野生鳥獣の捕獲用の罠に、安価で設置が簡易、且つ持ち運びも楽なくくり罠が普及しつつあり、全国の山間部でも広く採用されて害獣駆除対策として効果を上げ始めている。
通常、くくり罠は、ワイヤーロープを確りした立ち木の株元に絡め、固定して設置することが一般的であり、したがって、通常、山林内の獣道に仕掛けて使用する。しかし、ニホンシカなどといった野生鳥獣の被害は、前述のとおり、昨今、山林よりもむしろ市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地で多くなってきているのが実情である。
そこで、山林とは違い、くくり罠のワイヤーロープを絡め、固定するための立ち木の無い平地などでも、このくくり罠を確実に仕掛けられるようにする対策が必要となってくるが、そのために有効なものの提供がなされてきていないのが実情である。
こうした状況でありながら、実態としては、くくり罠そのものの改良、開発ばかりに目が向き、くくり罠を設置する際には、獲物の掛かった罠をその位置に留め置くよう規制するためのワイヤーロープの、罠とは反対側となる一端を絡め、固定する上で必ず必要となる、絡め、固定先に係わる解決手段の提案については、その具体的な製品などとしても見掛けないだけではなく、それに繋がるようなアイデアさえも見出すことができない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものも、一見すると、中央管21を使って、地面Gに対して金属製の部材(ストレート管)からなる杭45(図3参照)が略垂直に打ち込まれ、この鉛直方向を向いて配置される中央管21に対し、所定の如く傾斜させて溶接、一体化してなる第1傾斜管22及び第2傾斜管23には、地面Gに対して所定の如く斜めに方向となるようにして金属製の部材(ストレート管)からなる杭46、46が通されて地面Gに打ち込まれるようにし、第1傾斜管22及び第2傾斜管23によって地面Gに対して斜めに杭46が打ち込まれ、杭45,46を引き抜き難くすることができ、ロープ固定具10を地面Gに強固に固定できるようにしたものとなし、立木等の固定物がない見通しの良い場所(地面G)にロープ固定具10を固定して、捕獲器40を設置できる(段落0030)、としている。
上述したとおり、野生鳥獣を捕獲するための罠、その中でも代表的なくくり罠の仕掛け手段は、生息地の変化があったり、環境への適応の問題や地球温暖化等による野性鳥獣の繁殖条件の変化などによって野生鳥獣が本来生息してきた山林だけではなくなり、人の住む場所(人里)まで拡がってきているという実情に瀕していて野生鳥獣の行動範囲も広がり、田畑などにおける農作物被害が全国的なものとなり、それを軽減するために加害個体を捕獲処分しなければならないため、市町村といった行政機関は言うまでもなく、近隣住民の間でも、その対策に躍起となっているにも拘らず、その内容と言えば、現存する仕掛け罠などを前提とした全般的な講習会や実習に止まり、また、民間企業からの提案も、従前からの機械、装置の改良、開発ばかりに終始していることなどに鑑み、田畑など平地における農作物被害を食い止めるようにするために必要となる新たな発想による具体的な提案ができないものかとの認識の下、見逃されてきていたワイヤーロープを繋ぎ止めるための絡め、固定先を、これまでどおりの木の枝や木の幹などを前提とはせず、それら木の枝や木の幹などの無い市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地といった平地でも、安全、確実に罠の仕掛けが叶うようにできないものかとの強い願いを抱いたものである。
そこで、この発明は、くくり罠などといった野生鳥獣を捕獲するための器具、装置などを絡め、固定する上で欠かせなかった山間地に林立する木々に相当し、木の枝や木の幹などが無い市街地、特に牧場や農耕地、休耕田などの草地といった平地でも、それら木立に代わって安全、確実に罠の仕掛けが可能で、用を足した後では簡単に抜去して他のところで再利用できるようにした器具、装置が実現できないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に、新たな発想に基づいて新規な構造から成る「ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法、およびそれに採用するワイヤーロープ捲着用パイル」を実現化することに成功したものであって、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の「ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法」は、適宜長さのワイヤーロープにより、その一端がわを固定物に捲着して仕掛けるようにする野生鳥獣捕獲用罠の仕掛けの際、所望仕掛け場所であって、獲物が掛かった罠の散逸阻止に有効な位置を決定した上、その箇所を、既存の適宜縦穴掘り具その他で所望径と深さとに合わせた縦穴を掘削し、該縦穴の中に、上方から下方に掛けてロープ捲着部、姿勢安定翼片、杭埋入部が形成され、それらに亘って筒状空間を有する構造とした杭本体であり、該筒状空間の上下軸支部に操作軸杆が枢着、軸支され、その操作軸杆の上端に設けたハンドル嵌着部に操作ハンドルを嵌着して当該操作軸杆を水平面内回動操作して杭埋入部に装着してある抜け出し抵抗翼腕が杭本体から出入り可能としたワイヤーロープ捲着用パイルの杭埋入部を落とし込み、該ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を作動し、杭本体の下方に組み込んである抜け出し抵抗翼腕の先端がわが同杭本体外方に突出状姿勢を実現する一方、この抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作をする前の縦穴に杭埋入部を落とし込んだ直後か、または当該抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作後かの何れの段階に、杭本体の前後左右などへの振れ防止用として杭埋入部と縦穴との隙間に土砂などを装填すると共に、姿勢安定翼片は、縦穴周辺の地表面に安定、当接状とさせてしまい、当該ワイヤーロープ捲着用パイルが野生鳥獣捕獲用罠用のワイヤーロープ捲着用杭を実現するようにする一方、その用を終えて抜去処理を必要とする際には、ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を逆作動し、先端がわを同杭本体外方に突出状姿勢としてあった抜け出し抵抗翼腕を杭本体内に収納状姿勢と成してしまってから、適宜手段で当該杭本体を縦穴から抜去処理操作するようにした構成を要旨とするワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法である。
そして、上記した新規な構成から成るこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法」に関連し、本願には、以下のとおりの「それに採用するワイヤーロープ捲着用パイル」も包含している。
それは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、土中埋入部分が少なくとも50cmとされ、5ないし20cmの範囲内の選択された直径とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとされた姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するのものとした杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとした構成を要旨とする、上記したこの発明の使用方法に採用するワイヤーロープ捲着用パイルである。
土中埋入部分が少なくとも50cmとされ、5ないし20cmの範囲内で、対象地面の質、形成素材強度などから選択された直径とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとする姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するものと杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとし、ワイヤーロープ捲着用として地盤埋設、使用する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体外側に突出状として抜け留め機能を果たさせ、ワイヤーロープ捲着用としての目的達成後に地盤から抜去する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体筒状空間内に格納状として抜け掛け抵抗に係わりの無い状態となるよう、当該連動機構を選択操作可能になるものとした構成から成る、上記したこの発明の使用方法に採用するワイヤーロープ捲着用パイルである。
これら各種構成からなるものは、仕掛け罠の絡め、固定先の用途以外にも、地盤に対して強固な固定を必要とする、例えば土手面への防雪柵用筋交止め材や川岸での川船用繋ぎ止め杭など、各種用途への採用が可能であることは言うまでもない。
杭本体は、全体として筒状空間を有しており、基本的に杭埋入部と、その上端に位置して地面に当設し、杭本体の姿勢安定化およびその抜け出し阻止機能を、抜け出し抵抗翼腕との組合せに依って実現する姿勢安定翼片と、その上方に伸び、先の杭埋入部の上方延長状にのものとなるロープ捲着部とから構成されており、これらは、原則、上下方向一体形成されるようにしたものとして形成されるようにするが、場合に依って、それら各部、別々の部品として形成し、一般に採用される手段、例えば溶接や、連結部を形成しておき、ボルト・ナット止めやビス止めなどに依るものとしても何ら差し支えはなく、全体として、用途となる杭の機能を果たし得るのに十分な構造強度、ならびにその水平断面形状、例えば円形、楕円形、三角形、四角形その他多角形、星形その他形状を実現し得る筒状のものとしなければならず、それらを構成する材質も、各種鋼板製のものから、鋳物製、各種硬質プラスチィックス製、あるいはそれらの組合せなど、その材質に限定は無く、最適素材のものの選択に依って構成されれば良く、また、それらの外表面なども、平滑なものを標準とするが、場合によって凹凸形状としたものなどで、土中における摩擦抵抗などが考慮されてなるものにすることも何ら疎外してはいない。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
この実施例では、その使用方法が明確になるようにするため、近時の仕掛け罠として最もポピュラーな、図21、22に掲げてあるくくり罠Tの仕掛け用に採用する場合を想定したものとしており、わなワイヤーt1、スプリングt2、ワイヤーロープt3、より戻しt4、シャックル付きのワイヤー先端t5などから成るこのくくり罠Tの絡め、固定先を、従前までに使用されてきていた山間地の木々に代わり、それら木々が無いような平地部など所望する場所の何処においてでも、仕掛け罠として採用可能にするようにしたものである。
この連動機構をラック&ピニオン構造とした実施例に続き、次に、連動機構をボルト・ナット構造とした「ワイヤーロープ捲着用パイル」の一例を示すこととする。
図11の一部に縦断面を含ませた立面図、およびそのC~C拡大断面図である図12から判るとおり、ストッパー片14cの設けられた操作軸杆14から下方、下部の軸支部13bまでの間にネジ部14bとしてボルト状とし、このネジ部14bに螺合させ、操作軸杆14の軸芯周りの回転に連鎖して上下動するようにしたナット部16bとの組合せによって連動機構15を実現し、そのナット部16bの周囲4箇所の夫々に設けられた枢着部16b1、16b1、……には、各抜け出し抵抗翼腕16の基端がわが揺動自在に組み込まれていて、このナット部16bが、最も高位となるストッパー片14cの位置にあるとき、各抜け出し抵抗翼腕16の下端は、図12の拡大断面図からも看取されるとおり、先端がわも杭埋入部13内に収納状となるよう予め規制され、図11に示す立面図の姿勢になるようにして組み込まれている。
なお、この実施例では、姿勢安定翼片12が杭埋入部13上端に軸止め部12aで折り畳み自在に組み込まれて成るものとし、梱包時やパイルとして持ち運び移動時に好適と成るよう配慮したものとしてある。勿論、この実施例に限られる訳ではなく、各実施例への採用は自由である。
ここに示すこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」の場合、上記した三つの実施例のように、連動機構15に依る連携が、ラック&ピニオンやボルト・ナット各部品の連動を直接抜け出し抵抗翼腕16に及ぼして作動させるようにしたものとは違い、操作軸杆11の軸芯周りの回転操作で作動するピニオン相当の部品、あるいはナット相当の部品が抜け出し抵抗翼腕16に連携して、同抜け出し抵抗翼腕16の突き出し作動や拡開作動を直接惹起させるよう作用するのではなく、それらの間に、例えば自転車のブレーキレバーとハブブレーキとを繋ぐブレーキケーブルのような機能を果たすステンレスワイヤーなど強靭な索条製のものから成る操作索条16cを介在させて実現するようにしている。
叙述の如く、この発明の「ワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法、およびそれに採用するワイヤーロープ捲着用パイル」は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易なものとすることができ、比較的安価なものとし、従前からのくくり罠などといった野生鳥獣を捕獲するための器具、装置の仕掛けに欠かせないワイヤーロープの絡め、固定先を、所望する場所の何処においてでも、従前までの木々代わって所望の位置に設定することを可能にしたものであって、仮令、仕掛け罠に掛かった獲物から法外且つ複雑な牽引、緩和力がこの発明の「ワイヤーロープ捲着用パイル」に作用したとしても、その絡め付けてあった仕掛けが外れて獲物を取り逃してしまうことがなくなり、平地に頻繁に出没するようになった野生鳥獣に因る農作物への加害阻止に極めて有効なものとなることから、山間部の環境の変化や野生鳥獣の生息形態の変化などに対応したそれら野生鳥獣対策に苦戦を強いられてきている農園、農場経営者は固よりのこと、地方自治体や地域団体、あるいは隣り組などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1a 同 筒状空間
11 ロープ捲着部
11a 同 キャップ
11b 同 軸支部
11c 同 位置規制用リブ
11d 同 捲着安定帯
12 姿勢安定翼片
12a 同 軸止め部
13 杭埋入部
13b 同 軸支部
14 操作軸杆
14a 同 ハンドル嵌着部
14b 同 ネジ部
14c 同 ストッパー片
15 連動機構
16 抜け出し抵抗翼腕
16a 同 ラック部
16b 同 ナット部
16b1 同 枢着部
16b2 同 作用膨出部
16b3 同 ガイドフレーム
16c 同 操作索条
16d 同 逆転ストッパー
A 獲 物
GR 地 盤
GR1 同 地面
HL 操作ハンドル
HL1 ハンドル部
HL2 軸棒
PL 縦穴具
PL1 同 ハンドル
PL2 同 掘削部
R 水平面内回転作動
T くくり罠
t1 同 わなワイヤー
t2 同 スプリング
t3 同 ワイヤーロープ
t4 同 より戻し
t5 同 シャックル付きワイヤー
Vh 縦 穴
Claims (7)
- 土中埋入部分が少なくとも略50cm程度とされ、略5ないし20cm程度の範囲内の選択された直径から成り、くくり罠など仕掛け罠など用繋ぎ止めに使用するワイヤーロープを捲着して引き回されても破損しないだけの強度を保有する肉厚とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとされた姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するのものとした杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとしたことを特徴とするワイヤーロープ捲着用パイル。
- 土中埋入部分が少なくとも略50cm程度とされ、略5ないし20cm程度の範囲内で、対象地面の質、形成素材強度などから選択された直径から成り、くくり罠など仕掛け罠など用繋ぎ止めに使用するワイヤーロープを捲着して引き回されても破損しないだけの強度を保有する肉厚とした硬質素材製筒状の杭埋入部と、該杭埋入部の上端、地面相当部位には、その周辺に亘って略水平状配置か外側方向にやや下降傾斜状配置かのどちらかとする姿勢安定翼片を有し、それより上部が杭埋入部上端がわを上方に所定長さ延長、一体形成されたロープ捲着部とから成り、筒状空間を有するものと杭本体に対し、その筒状空間内には、操作軸杆がその軸芯周りの回転が安定操作可能な構造として配設されると共に、該筒状空間内の下方位置には抜け出し抵抗翼腕が組み込まれ、同操作軸杆適所と該抜け出し抵抗翼腕とは、操作軸杆の軸芯周り回動操作に連動して同抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構で連携されてなるものとし、ワイヤーロープ捲着用として地盤埋設、使用する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体外側に突出状として抜け留め機能を果たさせ、ワイヤーロープ捲着用としての目的達成後に地盤から抜去する際には、当該操作軸杆の軸芯周り回動操作で該抜け出し抵抗翼腕は、杭本体筒状空間内に格納状として抜け掛け抵抗に係わりの無い状態となるよう、当該連動機構を選択操作可能になるものとしたことを特徴とするワイヤーロープ捲着用パイル。
- 操作軸杆適所と抜け出し抵抗翼腕とを連携し、該抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構は、杭本体に組み込まれた操作軸杆下端辺り周壁にピニオン部を刻設されたものとする一方、該ピニオン部に噛合可能なラック部を有する所定長の抜け出し抵抗翼腕が、操作軸杆に直交状配置であって該ラック部をそのピニオン部に噛合させてなるものとされ、た、請求項1または2何れか一記載のワイヤーロープ捲着用パイル。
- 操作軸杆適所と抜け出し抵抗翼腕とを連携し、該抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構は、杭本体の筒状空間上下端辺りを軸支部として操作軸杆が軸装され、該操作軸杆下端がわをネジ山部に形成されたものにする一方、該ネジ山部にナット部が螺合され、当該操作軸杆の軸回転でナット部を上下動されるものにする一方、該ナット部に設けられた枢着部に所定長の抜け出し抵抗翼腕一端がわが枢着され、同ナット部の上下動に伴って抜け出し抵抗翼腕他端がわが、杭埋入部に設けた迫り出しスリット部下端縁に誘導されて筒状空間に出入り自在且つ突出姿勢の仮固定自在にされて成るものとした、請求項1または2何れか一記載のワイヤーロープ捲着用パイル。
- 操作軸杆適所と抜け出し抵抗翼腕とを連携し、該抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構は、抜杭本体の筒状空間上端辺りと杭埋入部筒状空間内中間辺りとを軸支部として操作軸杆が軸装され、この杭埋入部筒状空間内中間辺りの軸支部に形成された枢着部に抜け出し抵抗翼腕一端がわが枢着されると共に、その枢着部より下方に突出する操作軸杆に形成されたネジ山部には、外周に作用膨出部を有するナット部が螺合され、操作軸杆の軸回転で上下動する該ナット部の作用膨出部が抜け出し抵抗翼腕他端がわ背面に当接しながら、同ナット部の上下動に伴って抜け出し抵抗翼腕他端がわを、杭埋入部に設けた迫り出しスリット部から筒状空間に出入り自在且つ突出姿勢の仮固定自在にされて成るものとした、請求項1または2何れか一記載のワイヤーロープ捲着用パイル。
- 操作軸杆適所と抜け出し抵抗翼腕とを連携し、該抜け出し抵抗翼腕を杭本体筒状空間内と杭本体外側とへの出入り自在作動可能とする連動機構は、杭本体に組み込まれた操作軸杆上端辺りが円筒ウォーム部に形成されたものにする一方、該円筒ウォーム部に近接する杭本体内壁には、同円筒ウォーム部に螺合するウォームホィール部軸芯に一体化された回転軸部から巻取、巻戻し可能に取り付けて成る操作索条を下降配設され、筒状空間内の軸受け部に一端が軸着された抜け出し抵抗翼腕の他端取付部に取着されてなる所定長の抜け出し抵抗翼腕が、当該操作索条を伸ばした状態では、その他端取付部が当該軸受部の下方であって、筒状空間内底部辺りに位置して収納された姿勢と成す一方、同操作索条を巻上げ、その他端取付部が当該軸受部よりも上位で、抜け出し抵抗翼腕の他端取付部がわが杭本体杭埋入部下方に縦刳形成されている翼腕繰出窓から食み出し、杭本体先端がわに向け矢尻状姿勢として固設状にされて成るものとした、請求項1または2何れか一記載のワイヤーロープ捲着用パイル。
- 適宜長さのワイヤーロープにより、その一端がわを固定物に捲着して仕掛けるようにする野生鳥獣捕獲用罠の仕掛けの際、所望仕掛け場所であって、獲物が掛かった罠の散逸阻止に有効な位置を決定した上、その箇所を、既存の適宜縦穴掘り具その他で所望径と深さとに合わせた縦穴を掘削し、該縦穴の中に、前記請求項1ないし5記載の構成からなるワイヤーロープ捲着用パイルの杭埋入部を落とし込み、該ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を作動し、杭本体の下方に組み込んである抜け出し抵抗翼腕の先端がわが同杭本体外方に突出状姿勢を実現する一方、この抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作をする前の縦穴に杭埋入部を落とし込んだ直後か、または当該抜け出し抵抗翼腕突出状姿勢実現操作後かの何れの段階に、杭本体の前後左右などへの振れ防止用として杭埋入部と縦穴との隙間に土砂などを装填すると共に、姿勢安定翼片は、縦穴周辺の地表面に安定、当接状とさせてしまい、当該ワイヤーロープ捲着用パイルが野生鳥獣捕獲用罠用のワイヤーロープ捲着用杭を実現するようにする一方、その用を終えて抜去処理を必要とする際には、ワイヤーロープ捲着用パイルに組み込まれた操作軸杆上端を水平面内回動操作して連動機構を逆作動し、先端がわを同杭本体外方に突出状姿勢としてあった抜け出し抵抗翼腕を杭本体内に収納状姿勢と成してしまってから、適宜手段で当該杭本体を縦穴から抜去処理操作するようにしたことを特徴とする、請求項1ないし請求項6何れか一記載のワイヤーロープ捲着用パイルの使用方法。
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