JP2009142254A - 防鳥網の支持装置及びその方法 - Google Patents

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Shinji Mizobe
信二 溝部
Akiyoshi Miyata
明義 宮田
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Abstract

【課題】 農作物に被害を与える各種鳥類に対しては、防鳥網の設置による防除が一般的であるが、樹高が高く、傾斜地や不整形のほ場が多い果樹においては、設置作業が困難である。また、台風や積雪等の気象災害に耐えうる強度を保つためには頑強な資材が必要になり、設置工事にも多額の費用がかかるという課題があった。
【解決手段】 果樹園において、防鳥網を支持する面状の支持部とに棒状の弾性体と支柱を組み合わせて構成した。これにより、地形や樹高に影響されず、必要なときのみ容易に取り付けて、農作業にも適した高さを容易かつ確実に確保することができ、農作物の収穫後は、速やかに取り除くことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、防鳥網の支持装置、特に、可搬式でありかつ設置が簡素化された新規な防鳥網の支持装置及びその設置方法に関するものである。
果樹は、近年、野鳥によって深刻な被害を受けており、カンキツ類も例外ではない。特に、山口県の瀬戸内海沿岸を中心としたミカン栽培地域では、温州ミカンの収穫が終わった後、2月に収穫する「せとみ」や5月収穫の「南津海(なつみ)」を、ヒヨドリやカラス等が集中的に加害し、収穫皆無になる例も少なくない。従来よりテグス張りや果実の袋かけを行っているが、その効果は十分ではない。
図7は従来の果樹園全面に防鳥網を被覆する装置の一例を示すものであり、ほ場周囲及びほ場内に一定間隔で支柱14を立て、鋼線12を縦横に張り巡らした網受棚を設けて天井及び周囲を防鳥網で覆う構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
網受棚を用いず、防鳥用のパイプハウスを用いて防鳥網を下から支える構造を持つものもある(例えば、特許文献2参照)。
実用新案登録第3038837号公報 特許第2945974号公報
しかしながら、前述した図7の防鳥網装置においては、開張された防鳥網3を支えるために、頑丈な構造の支柱14を設置しているが、その基礎工事及び鋼線の張付工事、並びに防鳥網の設置には、多大な手間と経費が掛かるという課題があった。
また、パイプハウスを用いる場合においては、多大な資材費がかかるうえに、多数の支柱が作物の管理作業に支障をきたすという課題があった。
網をパイプハウスや棚に固定する方法では、常に固定した部分に強い張力がかかるため、短期間で破損しやすい。周年にわたって防鳥網を設置した場合には、台風等の気象災害によって網のみならず支柱まで破損することもあり、修理には多大な手間と経費を要するという課題があった。
さらに、高い位置に固定された網が破損した場合には、修理のために脚立等を利用した高所での作業を余儀なくされるため、傾斜地の多い果樹園では安全性の確保に課題があった。
本発明は、かかる従来の防鳥網の取付け、取り外し作業をきわめて安全かつ迅速に行うことができるとともに、樹高や、地形に応じて防鳥網を所要高さに浮き上げて安定的に支持できると、従来のように、防鳥網を釘止めしたり紐で結び付ける等の面倒な作業を要することなく、形状を容易かつ確実に確保することができる装置を提供することにある。又、支持部の上面で防鳥網を引っ掛かりなく滑らせて、該防鳥網を張った状態で支持させることが容易である防鳥網の支持装置の提供を課題とするものである。加えて、防鳥網の設置及び撤去を安全かつ容易に行うことのできるの支持装置の提供を課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明では、防鳥網を下方から受け得る面状の支持部と、その下面側に、前記支持部の外周縁よりも内側に設けられる係止具と、この係止具に掛着されて、前記防鳥網を下方から支持する棒状の弾性体と、前記支持部の下面側に設けられ、その下方端を地面に差し込んで直立状態にさせうる長尺状の支柱等とを有することを特徴とする防鳥網の支持装置を用いて、前記棒状の弾性体の端部に、前記防鳥網の網目よりも大きな立体形状物を備えることを特徴とする請求項1記載の防鳥網の支持装置をほ場内の任意の地面に差し込み、又は、作物やほ場内の施設等に固定して設置し、防鳥網を固着することなく作物、又は、ほ場全面を覆い、農作物を守ることにより、上記課題を解決せんとするものである。
防鳥網の網目の大きさは、対象となる鳥が侵入できなければ特に限定するものではなく、適宜設定が可能である。
防鳥網の材質も特に限定しないが、強度と耐候性にすぐれた合成樹脂が好ましい。
ほ場の周囲に適当な間隔をおいて前記装置を装着した支柱を配置した後、この上面に所定の防鳥網を架け渡す。必要に応じて園地内の任意の場所に前記支柱を追加する。これによって支柱の上面部及び弾性体によって支えられた防鳥網は、緊張することなく高い位置に保持することが可能となり、安定した形状維持及び防鳥効果を発揮することができる。
本発明による支持装置は、網を固定しないため、網を展開する時にほ場の形状に応じて自由に形を変えることができ、網のたるみに応じて支柱を追加することによって防鳥網を支持できる。そのため、傾斜地や高低のあるほ場においても、支柱を追加することによって、網の高さを一定以上に保持することが容易にできる。
ほ場内の作物、例えば、果樹の樹高が高くなった場合は、組み合わせる支柱の長さを長いものと交換することによって対応することができる。その作業はほ場の一部のみで実施することも可能である。
防鳥網の一部が破損するなど、修理等の作業が必要になった場合は、該当する部分の支柱を引き抜き、防鳥網をたるませ、または、網を引っ張って必要な高さに下げて作業することができる。
しかも、防鳥農網の展開や修理等の作業には、脚立等を利用する高所作業がないため、高齢者の作業においても安全性の確保が容易にできる。
本発明の実施の形態を図1〜5に基づいて説明する。
まず、図1、図2に概略図を示す。
図1においては、独立した果樹4を対象とし、両端に立体形状物6を装備した弾性体2を2本装着した支持具5を、支柱1の上端に取り付け、支持装置器及び弾性体を所定の高さに持ち上げ、傘を広げるように防鳥網を下方から支えて果樹全体を覆うものである。
図2においては、果樹園等作物を栽培されているほ場を対象とし、両端に立体形状物6を装備した弾性体2を1本装着した支持具5を支柱1の上端に取り付け、支持装置器及び弾性体を所定の高さに持ち上げて、園地の周囲を取り囲むように立てる。園内には前記の弾性体2を支持装置器5に1本、又は、2本装着して低く垂れ下がった防鳥網を支え、ほ場全面を覆うものである。
それぞれの構成部材の構造について説明する。
図3においては、支持装置5の下面側の中央部に、図4に示すように、支柱1の上端部分を挿入させる円形の挿入筒部7が下方向に突設されている。挿入筒部7の外周面と前記支持装置5の下面側とに一体化した状態で、4枚の補強リブ9が、周方向に90度の角度ピッチで設けられている。
図4においては、図3の支持具5のA−A断面で、支柱1を陥入するために中央部7には凹部を設けている。支持具の下面には鈎状の構造を持ち、棒状の弾性体2を引っ掛かけて下方から支持する係止具8が設けられている。
図5においては、図3の支持装置5に2本の棒状の弾性体2を装着した部分を底面から見たものである。
弾性体2の先端部には、防鳥網との絡み防止のために網目より大きい立体形状物6を装着する。
図6においては、立体形状物6を装備した弾性体2を1本装着した支持具5を支柱1の上端に取り付け、支持装置及び弾性体を所定の高さに持ち上げるための、支柱1を装着し、防鳥網を下側から支えていろところを横から見た図である。防鳥網は、支持装置5および立体形状物6を装着した弾性体2によって固定されることなく支えられる。
なお、支柱、弾性体、防鳥網の各々の大きさ、長さ、数量は、例えば設置場所の広さや形状に合わせて適宜設定されるものであり、網の展開状況に応じて、任意の場所に追加して設置してもよいし、複数の網を組み合わせてもよい。
網が地面に接する部分は、必要に応じてタヌキ等の有害動物の侵入を防止できるよう、防風網等のより強固な資材を組み合わせて設置することができる。このことによって、雑草や土壌表面に落下している枯枝等の絡みつきによる防鳥網の破損を防止でき、設置及び撤去作業も効率的に行うことができる。
実施例を示して報告する。樹高約2メートル、枝の広がり4平方メートル程度のカンキツ樹のほ場全体に被覆して被害を防止した。
支持装置5は、底面が平らなペットボトルを用いて、弾性体が水平方向に装着できるよう穴開け加工を施した。
弾性体2には、直径約8mm、長さ3mのFRP(ファイバー・リインフォースト・プラスチック)製の棒を用いた。
先端の立体形状物6は、ペットボトルのふたに穴を開けて装着した。
防鳥網3にはメッシュの大きさ30mmのブルーのポリエステルネットを、支柱1には直径19mmの鉄パイプを使用した。支柱の基部は、20〜30cm地中に差し込んだ。被覆時に余った周辺の網は支柱の下部に結束した。
本実施の形態は、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)傾斜地で不正形のほ場においても、迅速かつ安全に防鳥網を設置することが可能となり、被害防止効果も高い。その結果、果実が安定的に生産されるようになり、経営改善に寄与する。
(2)網が破損した場合や、作物の樹高が高くなった場合でも、支柱の長さを変えることによって、脚立等を使用した高所作業をすることなく必要な高さを確保することが可能となり、安全に作業ができる。
(3)設置と撤去が容易にできるため、果実の成熟期以外の不要な時期には防鳥網を撤去して保管することが可能となり、網の耐久性も向上し、より低コストでの防除が可能となる。
(4)全国の野菜産地でも鳥による被害が発生しているが、本考案の防鳥網設置装置により、露地野菜においても被害を防止できる。
(5)各地の果樹・野菜生産に当たっては、低コストで簡易に設置でき、被害防止効果が高いので、場所や作物を選ばず広範囲で利用可能な防鳥網の支持装置である。
(6)網目の大きさを変えることによって、防虫にも利用可能な防鳥網の支持装置である。
単独の果樹に防鳥網の支持装置を設置した図。 ほ場全体に張った状態を示す図。 支持装置の底面図。 図3における矢視A−A線断面図。 弾性体を取り付けた支持装置の底面図。 立体形状物を装着し、防鳥網を支持した図。 従来の防鳥網設置図。
符号の説明
1 支柱
2 弾性体
3 防鳥網
4 作物
5 弾性体係止具
6 立体形状物
7 挿入筒部
8 係止具
9 補強リブ
10 ペットボトル
10 ペットボトルのふた
12 鋼線
13 支柱キャップ

Claims (3)

  1. 防鳥網を下方から受け得る面状の支持部と、その下面側に、前記支持部の外周縁よりも内側に設けられる係止具と、この係止具に掛着されて、前記防鳥網を下方から支持する棒状の弾性体と、前記支持部の下面側に設けられ、その下方端を地面に差し込んで直立状態にさせうる長尺状の支柱等とを有することを特徴とする防鳥網の支持装置。
  2. 前記棒状の弾性体の端部に、前記防鳥網の網目よりも大きな立体形状物を備えることを特徴とする請求項1記載の防鳥網の支持装置。
  3. 請求項1、又は、請求項2に記載の支持具を用いた防鳥網設置方法において、前記支持具をほ場内の任意の地面に差し込み、又は、作物やほ場内の施設等に固定して設置し、防鳥網を固着することなく作物、又は、ほ場全面を覆い、農作物を守ることを特徴とする防鳥網設置方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010147122A1 (ja) 2009-06-15 2010-12-23 株式会社資生堂 細胞凝集塊形成用容器及び細胞凝集塊の形成方法
JP3214169U (ja) * 2017-08-24 2017-12-28 耕三 中尾 折り畳み傘式 防鳥網

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