JP2000064711A - パワーウィンド開閉装置 - Google Patents

パワーウィンド開閉装置

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JP2000064711A
JP2000064711A JP10240633A JP24063398A JP2000064711A JP 2000064711 A JP2000064711 A JP 2000064711A JP 10240633 A JP10240633 A JP 10240633A JP 24063398 A JP24063398 A JP 24063398A JP 2000064711 A JP2000064711 A JP 2000064711A
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transistor
backup
drive
circuit
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JP10240633A
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Yoshihiro Kawamura
佳浩 河村
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が水没した場合でもウィンドガラスをダ
ウンさせることができるとともに安価なパワーウィンド
開閉装置を提供する。 【解決手段】 マイクロコンピュータ19は、アップス
イッチ14(端子d)からの信号に応じてアップ駆動信
号を出力しダウンスイッチ14(端子e)からの信号に
応じてダウン駆動信号を出力し、アップトランジスタ2
1は、アップ駆動信号によりオンし、アップ駆動リレー
27は、アップトランジスタのオンによりモータ39を
回転させてウィンドガラスをアップさせる。ダウン動作
バックアップ回路41は、ダウンスイッチの操作に連動
して、アップトランジスタ及びダウントランジスタ23
をオフさせるとともにダウン駆動リレー29を強制駆動
させ、ダウン駆動リレーは、モータを回転させてウィン
ドガラスをダウンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作スイッチを操
作して車両のウィンドガラスをモータにより開閉させる
パワーウィンド開閉装置に関し、特に、車両が水没した
場合でもウィンドガラスをダウンすることができるパワ
ーウィンド開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に搭載されたパワーウ
ィンド開閉装置においては、アップスイッチ、ダウンス
イッチ、マイクロコンピュータ、アップ駆動リレー、ダ
ウン駆動リレーを有する。
【0003】そして、アップスイッチを操作すると、マ
イクロコンピュータが該スイッチからのアップ駆動信号
に応じて、アップ駆動リレーを動作させるので、モータ
が例えば正転して、ウィンドガラスをアップさせること
ができる。
【0004】また、ダウンスイッチを操作すると、マイ
クロコンピュータが該スイッチからのダウン駆動信号に
応じて、ダウン駆動リレーを動作させるので、モータが
例えば逆転して、ウィンドガラスをダウンさせることが
できる。
【0005】一方、パワーウィンド開閉装置を搭載した
車両が、例えば、不慮の事故等により、海や湖等に水没
する場合もある。この場合には、窓から車外に脱出して
水死を防止するためにウィンドガラスをダウンさせる必
要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両が
水没すると、パワーウィンド開閉装置が車両の水没によ
り動作不能となってしまう。すなわち、マイクロコンピ
ュータ等の小電流回路は、電流リークに対して弱く、水
没による電流リークのために動作不能となってしまう。
【0007】また、塩水下においては、前述した小電流
回路を通常のコーティング処理を行ったのみでは、動作
不能という問題は回避することはできない。このため、
特殊なコーティング処理を行うと、多大なコストがかか
ってしまう。
【0008】さらに、小電流回路を特殊なコーティング
処理したとしても、スイッチ接点部に対しては、コーテ
ィング処理が不可であるため、マイクロコンピュータ等
の制御回路が、スイッチ入力を認識できなくなる。
【0009】本発明は、車両が水没した場合でもウィン
ドガラスをダウンさせることができるとともに安価なパ
ワーウィンド開閉装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の構成とした。請求項1の発明は、車両
のウィンドガラスを開閉するために操作されるアップス
イッチ及びダウンスイッチと、前記アップスイッチから
の信号に応じてアップ駆動信号を出力し前記ダウンスイ
ッチからの信号に応じてダウン駆動信号を出力する処理
部と、この処理部からのアップ駆動信号によりオンする
アップ駆動回路及び前記処理部からのダウン駆動信号に
よりオンするダウン駆動回路と、前記アップ駆動回路の
オンによりモータを回転させてウィンドガラスをアップ
させるアップ駆動リレー及び前記ダウン駆動回路のオン
によりモータを回転させてウィンドガラスをダウンさせ
るダウン駆動リレーとを備えたパワーウィンド開閉装置
において、前記ダウンスイッチの操作に連動して、前記
アップ駆動回路及び前記ダウン駆動回路をオフさせると
ともに前記ダウン駆動リレーを強制駆動させるダウン動
作バックアップ回路を備えることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明によれば、アップスイッチ
を操作すると、処理部がアップスイッチからの信号に応
じてアップ駆動信号をアップ駆動回路に出力するので、
アップ駆動回路がオンし、アップ駆動回路のオンにより
アップ駆動リレーがモータを回転させてウィンドガラス
をアップさせる。
【0012】また、ダウンスイッチを操作すると、ダウ
ンスイッチの操作に連動して、ダウン動作バックアップ
回路は、アップ駆動回路及びダウン駆動回路をオフさせ
るとともにダウン駆動リレーを強制駆動させるため、ダ
ウン駆動リレーは、モータを回転させてウィンドガラス
をダウンさせる。このため、処理部の動作が正常または
異常に関係なく、ウィンドガラスを確実にダウンさせる
ことができるから、車両が浸水した場合でも、ウィンド
ガラスをダウンさせることができる。従って、搭乗者は
容易に車両の窓から脱出することができ、逃げ遅れて水
死することがなくなる。また、小電流回路に特殊なコー
ティング処理を施すことがなくなり、安価なパワーウィ
ンド開閉装置を提供することができる。
【0013】請求項2の発明は、前記ダウン動作バック
アップ回路は、バックアップトランジスタと、このバッ
クアップトランジスタのコレクタと前記アップ駆動回路
の入力側とに接続された第1のダイオードと、前記バッ
クアップトランジスタのコレクタと前記ダウン駆動回路
の入力側とに接続された第2のダイオードと、第1の電
圧を分圧して分圧電圧を前記バックアップトランジスタ
のベースに印加させる第1の抵抗及び第2の抵抗とを備
えるとともに、前記バックアップトランジスタのコレク
タを前記ダウン駆動リレーの電磁石コイルに接続し、且
つ前記バックアップトランジスタのエミッタを前記ダウ
ンスイッチの第1固定接点に接続したことを特徴とす
る。
【0014】請求項2の発明によれば、ダウンスイッチ
を操作すると、ダウンスイッチの操作に連動して、ダウ
ン動作バックアップ回路では、バックアップトランジス
タのベースに第1の抵抗及び第2の抵抗による分圧電圧
が印加されて、バックアップトランジスタがオンする。
このため、第1のダイオード及び第2のダイオードがオ
ンするため、アップ駆動回路及びダウン駆動回路がオフ
する。また、ダウン駆動リレーの電磁石コイルが励磁さ
れて強制駆動されて、ウィンドガラスをダウンさせるこ
とができる。
【0015】請求項3の発明は、前記ダウンスイッチを
操作したときにのみ前記バックアップトランジスタをオ
ンさせるように前記バックアップトランジスタのベース
電位を設定したことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によれば、ダウンスイッチ
を操作したときにのみバックアップトランジスタをオン
させるようにバックアップトランジスタのベース電位を
設定したので、ダウンスイッチを操作したときにのみウ
ィンドガラスをダウンさせることができる。
【0017】従って、水没時の電流リークにより、ダウ
ンスイッチの第1固定接点の電位が低下してもバックア
ップトランジスタがオンしなくなり、水没時に自動的に
ダウン動作が開始されることなく、ダウンスイッチの操
作によりダウン動作が開始される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパワーウィンド開
閉装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明のパワーウィンド開閉装置の実施の形態を
示す構成ブロック図である。
【0019】図1に示すパワーウィンド開閉装置におい
て、スイッチユニット11は、固定接点a,b,c、可
動接片13を有するオートスイッチ12、固定接点c,
d,e、可動接片15を有するマニュアルスイッチ14
を有して構成される。
【0020】オートスイッチ12において、固定接点
a,bは、マイクロコンピュータ19及び抵抗16の一
端に接続され、固定接点cは、接地されている。固定接
片aは、オートアップスイッチを構成し、可動接片13
が接触することでオートアップ信号をマイクロコンピュ
ータ19に出力する。固定接片bは、オートダウンスイ
ッチを構成し、可動接片13が接触することでオートダ
ウン信号をマイクロコンピュータ19に出力する。
【0021】マニュアルスイッチ14において、固定接
点dは、マイクロコンピュータ19及び抵抗17の一端
に接続され、固定接点eは、マイクロコンピュータ19
及び抵抗18の一端に接続され、固定接点fは、接地さ
れている。
【0022】固定接片dは、マニュアルアップスイッチ
を構成し、可動接片15が接触している期間中(オン操
作期間中)だけ、ウィンドガラスをアップ動作させるア
ップ信号(閉信号)をマイクロコンピュータ19に出力
する。固定接片eは、マニュアルダウンスイッチを構成
し、可動接片15が接触している期間中だけ、ウィンド
ガラスをダウン動作させるダウン信号(開信号)をマイ
クロコンピュータ19に出力する。
【0023】なお、抵抗16の他端、抵抗17の他端、
及び抵抗18の他端は、電源40に接続されている。抵
抗18の一端の電圧はV1である。
【0024】マイクロコンピュータ19は、スイッチユ
ニット11からのアップ信号に応じて、ウィンドガラス
をアップさせるためのアップ駆動信号をアップトランジ
スタ21に出力する。
【0025】アップ駆動回路としてのアップトランジス
タ21、ダウン駆動回路としてのダウントランジスタ2
3、アップ駆動リレー27、及びダウン駆動リレー29
は、モータ駆動回路を構成する。
【0026】このモータ駆動回路は、マイクロコンピュ
ータ19からのアップ駆動信号に応じてモータ39を回
転駆動してウィンドガラスをアップさせたり、モータ3
9を回転駆動してウィンドガラスをダウンさせる。モー
タ39は、回転駆動によりウィンドガラスをアップまた
はダウンさせる。
【0027】アップトランジスタ21のベース及びダウ
ントランジスタ23のベースはマイクロコンピュータ1
9に接続され、アップトランジスタ21のエミッタ及び
ダウントランジスタ23のエミッタは接地される。アッ
プトランジスタ21は、マイクロコンピュータ19から
のアップ駆動信号によりオン動作する。ダウントランジ
スタ23は、マイクロコンピュータ19からのダウン駆
動信号によりオン動作する。
【0028】アップ駆動リレー27には、固定接点a,
b,c、可動接片31、電磁石コイル33が設けられ、
ダウン駆動リレー29には、固定接点d,e,f、接片
35、電磁石コイル37が設けられる。
【0029】固定接点cと固定接点fとの間にはモータ
39が接続される。電磁石コイル33及び電磁石コイル
37のそれぞれの一端には電源40が接続され、電磁石
コイル33の他端にはアップトランジスタ21のコレク
タが接続され、電磁石コイル37の他端にはダウントラ
ンジスタ23のコレクタが接続される。共通接続された
固定接点a及び固定接点dは、電源40に接続され、共
通接続された固定接点b及び固定接点eは、接地され
る。
【0030】アップ駆動リレー27は、アップトランジ
スタ21がオン動作したとき、電磁石コイル33の励磁
により可動接片31が固定接点bから固定接点aに切換
接続される。ダウン駆動リレー29は、ダウントランジ
スタ23がオン動作したとき、電磁石コイル37の励磁
により可動接片35が固定接点eから固定接点dに切換
接続される。
【0031】また、パワーウィンド開閉装置は、マニュ
アルダウンスイッチの操作(固定接点eへの可動接片1
5の接続操作)に連動し、マイクロコンピュータ19の
通常動作とは別に、アップトランジスタ21及びダウン
トランジスタ23をオフ動作させるとともに、ダウン駆
動リレー29を強制駆動させることにより、モータ39
を回転駆動させてウィンドガラスをダウンさせるダウン
動作バックアップ回路41を有する。
【0032】ダウン動作バックアップ回路41は、ダイ
オード42,43、バックアップトランジスタ44、抵
抗45,46を有する。ダイオード42のアノードは、
ダウントランジスタ23のベースに接続され(A1で示
す。)、ダイオード42のカソードは、バックアップト
ランジスタ44のコレクタに接続される。
【0033】ダイオード43のアノードは、アップトラ
ンジスタ21のベースに接続され(A2で示す。)、ダ
イオード43のカソードは、バックアップトランジスタ
44のコレクタに接続される。
【0034】また、バックアップトランジスタ44のコ
レクタは、ダウントランジスタ23のコレクタに接続さ
れ、バックアップトランジスタ44のエミッタは、マニ
ュアルスイッチ14の固定接点eに接続される。
【0035】さらに、パワーウィンドウタイマ制御回路
からの電圧V2は、抵抗45と抵抗46とで分圧され、
その分圧電圧がバックアップトランジスタ44のベース
に印加されるようになっている。パワーウィンドウタイ
マ制御回路は、イグニッション(IG)をオフした後、
一定時間だけ、パワーウィンドダウン動作を行うもので
ある。
【0036】次に、このように構成された実施の形態の
パワーウィンド開閉装置の動作を説明する。
【0037】(a)通常のマニュアルアップ動作 まず、通常のマニュアルアップ動作を説明する。スイッ
チユニット11内のマニュアルスイッチ14の可動接片
15を固定接点dに接触させると、電流が電源40から
抵抗17、固定接点d、可動接片15、固定接点fを介
して大地に流れる。すなわち、マニュアルアップスイッ
チがオン操作されたことになり、アップ信号がマイクロ
コンピュータ19に入力される。
【0038】マイクロコンピュータ19は、アップ駆動
信号をアップトランジスタ21に出力する。そして、ア
ップトランジスタ21は、アップ駆動信号によりオン動
作し、モータ駆動リレー27の電磁石コイル33は、ア
ップ駆動信号を受けて励磁され、可動接片31が固定接
点aに接続される。
【0039】これによって、電流が電源40から固定接
点a,可動接片31,固定接点c,モータ39,固定接
点f,可動接片35,固定接点eを介して大地に流れ
る。すなわち、モータ39を回転駆動し、ウィンドガラ
スをアップさせる。
【0040】(b)通常のマニュアルダウン動作及び水
没時のマニュアルダウン動作 次に、通常のマニュアルダウン動作及び車両の水没時の
マニュアルダウン動作を説明する。まず、スイッチユニ
ット11内のマニュアルスイッチ14の可動接片15を
固定接点eに接触させると、電流が電源40から抵抗1
8、固定接点e、可動接片15、固定接点fを介して大
地に流れる。すなわち、マニュアルダウンスイッチがオ
ン操作されたことになる。
【0041】このとき、固定接点eは、バックアップト
ランジスタ44のエミッタに接続されているため、その
エミッタも接地されることになる。このため、パワーウ
ィンドウタイマ制御回路からの電圧V2が抵抗45と抵
抗46とで分圧され、その分圧電圧がバックアップトラ
ンジスタ44のベースに印加されて、バックアップトラ
ンジスタ44がオン動作する。
【0042】すると、ダイオード42及びダイオード4
3がオンするため、アップトランジスタ21及びダウン
トランジスタ23がオフする。また、バックアップトラ
ンジスタ44のコレクタは、ダウン駆動リレー29の電
磁石コイル37の他端に接続されているため、電流が電
源40から電磁石コイル37を介してバックアップトラ
ンジスタ44に流れる。
【0043】このため、ダウン駆動リレー29の電磁石
コイル37は、励磁され、可動接片35が固定接点eか
ら固定接点dに切換接続される。すると、電流が電源4
0から固定接点d,可動接片35,固定接点f,モータ
39,固定接点c,可動接片31,固定接点bを介して
大地に流れる。すなわち、モータ39を回転駆動し、ウ
ィンドガラスをダウンさせる。
【0044】このように、実施の形態のパワーウィンド
開閉装置によれば、マニュアルダウンスイッチの操作に
連動して、ダウン動作バックアップ回路41がダウン駆
動リレー29を強制駆動するため、マイクロコンピュー
タ19の動作が正常または異常に関係なく、ウィンドウ
ガラスを確実にダウンさせることができる。
【0045】従って、車両が浸水した場合でも、ウィン
ドガラスをダウンさせることができるので、搭乗者は容
易に車両の窓から脱出することができ、逃げ遅れて水死
することがなくなる。また、小電流回路に特殊なコーテ
ィング処理を施すことがなくなり、安価なパワーウィン
ド開閉装置を提供することができる。
【0046】また、ダウン動作バックアップ回路41
は、電流を引き込む駆動回路であるため、漏電(電流リ
ーク)に対しても強く、水没時であっても十分に耐える
ことができる。
【0047】さらに、水没時には、電流リークが発生す
るため、この電流リークによりマニュアルダウンスイッ
チの電位V1が低下する。この電位V1が低下しても、自
動的にダウン動作を開始させることなく、マニュアルダ
ウンスイッチの操作によりダウン動作させるためには、
抵抗45と抵抗46との分圧比を適切に設定する必要が
ある。
【0048】ダウン動作バックアップ回路41の抵抗分
圧比の適切な設定を図2を参照して説明する。電位V2
を既知とし、バックアップトランジスタ44のベース・
エミッタ間電圧をVbeとする。
【0049】マニュアルダウンスイッチのオン操作によ
り、バックアップトランジスタ44をオンさせるための
ベース電位V3は、(1)式で表される。
【0050】V3=R22/(R1+R2)≧Vbe・・
・(1) なお、R1は、抵抗45の抵抗値であり、R2は、抵抗4
6の抵抗値である。ベース電位V3をベース・エミッタ
間電圧Vbe、例えば0.8VとなるようにR1とR2
の分圧比を設定する。
【0051】このようにベース電位V3を0.8Vに設
定すれば、マニュアルダウンスイッチのオン操作によ
り、バックアップトランジスタ44をオンさせることが
できるため、ダウン動作が行える。
【0052】また、ベース電位V3を0.8Vに設定す
れば、水没時の電流リークにより、マニュアルダウンス
イッチの電位V1が低下した場合、電位V1が例えば、
0.5Vである場合には、電圧Vbeが0.3Vとな
り、バックアップトランジスタ44は、オフである。
【0053】このため、水没時でも自動的にダウン動作
が開始させることがなくなり、マニュアルダウンスイッ
チの操作入力のみにより、ダウン動作が開始されること
になる。
【0054】また、水没時の電流リークにより、マニュ
アルダウンスイッチの電位V1が低下しても、抵抗45
と抵抗46との抵抗分圧比の設定により、バックアップ
トランジスタ44がオンする電位V1が決定されるた
め、電流リークに対して十分に耐えることができる。
【0055】さらに、実施の形態では、電圧V2をパワ
ーウィンドウタイマ制御回路から供給したが、例えば、
この電圧V2をロジック電源等から供給しても良い。こ
のため、パワーウィンドウタイマ制御回路等の方式に関
係なく、流用可能なダウン動作バックアップ回路が安価
に構成することができる。
【0056】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されるものではなく、このほか、本発明の技術的思想を
逸脱しない範囲で種々変形して実施可能であるのは勿論
である。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ダウンスイッ
チの操作に連動して、ダウン動作バックアップ回路は、
アップ駆動回路及びダウン駆動回路をオフさせるととも
にダウン駆動リレーを強制駆動させるため、ダウン駆動
リレーは、モータを回転させてウィンドガラスをダウン
させる。
【0058】このため、処理部の動作が正常または異常
に関係なく、ウィンドガラスを確実にダウンさせること
ができるから、車両が浸水した場合でも、ウィンドガラ
スをダウンさせることができる。従って、搭乗者は容易
に車両の窓から脱出することができ、逃げ遅れて水死す
ることがなくなる。また、小電流回路に特殊なコーティ
ング処理を施すことがなくなり、安価なパワーウィンド
開閉装置を提供することができる。
【0059】請求項2の発明によれば、ダウンスイッチ
を操作すると、ダウンスイッチの操作に連動して、ダウ
ン動作バックアップ回路では、バックアップトランジス
タのベースに第1の抵抗及び第2の抵抗による分圧電圧
が印加されて、バックアップトランジスタがオンする。
このため、第1のダイオード及び第2のダイオードがオ
ンするため、アップ駆動回路及びダウン駆動回路がオフ
する。また、ダウン駆動リレーの電磁石コイルが励磁さ
れて強制駆動されて、ウィンドガラスをダウンさせるこ
とができる。
【0060】請求項3の発明によれば、ダウンスイッチ
を操作したときにのみバックアップトランジスタをオン
させるようにバックアップトランジスタのベース電位を
設定したので、ダウンスイッチを操作したときにのみウ
ィンドガラスをダウンさせることができる。
【0061】従って、水没時の電流リークにより、ダウ
ンスイッチの第1固定接点の電位が低下してもバックア
ップトランジスタがオンしなくなり、水没時に自動的に
ダウン動作が開始されることなく、ダウンスイッチの操
作によりダウン動作が開始される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーウィンド開閉装置の実施の形態
の構成ブロック図である。
【図2】実施の形態のパワーウィンド開閉装置に設けら
れたダウン動作バックアップ回路の抵抗分圧比の設定を
説明するための図である。
【符号の説明】 11 スイッチユニット 12 オートスイッチ 14 マニュアルスイッチ 16,17,18 抵抗 19 マイクロコンピュータ 21 アップトランジスタ 23 ダウントランジスタ 27 アップ駆動リレー 29 ダウン駆動リレー 33,37 電磁石コイル 13,15,31,35 可動接片 39 モータ 40 電源 41 ダウン動作バックアップ回路 42,43 ダイオード 44 バックアップトランジスタ 45,46 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 BA10 CA06 EA14 EB01 EC01 GA08 GD05 KA08 KA12 KA13 3D127 AA07 AA09 AA19 BB01 CB05 CC05 DD12 DF34 FF05 FF06 FF27 5H001 AA01 AC01 AC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウィンドガラスを開閉するために
    操作されるアップスイッチ及びダウンスイッチと、前記
    アップスイッチからの信号に応じてアップ駆動信号を出
    力し前記ダウンスイッチからの信号に応じてダウン駆動
    信号を出力する処理部と、この処理部からのアップ駆動
    信号によりオンするアップ駆動回路及び前記処理部から
    のダウン駆動信号によりオンするダウン駆動回路と、前
    記アップ駆動回路のオンによりモータを回転させてウィ
    ンドガラスをアップさせるアップ駆動リレー及び前記ダ
    ウン駆動回路のオンによりモータを回転させてウィンド
    ガラスをダウンさせるダウン駆動リレーとを備えたパワ
    ーウィンド開閉装置において、 前記ダウンスイッチの操作に連動して、前記アップ駆動
    回路及び前記ダウン駆動回路をオフさせるとともに前記
    ダウン駆動リレーを強制駆動させるダウン動作バックア
    ップ回路を備えることを特徴とするパワーウィンド開閉
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ダウン動作バックアップ回路は、バ
    ックアップトランジスタと、 このバックアップトランジスタのコレクタと前記アップ
    駆動回路の入力側とに接続された第1のダイオードと、 前記バックアップトランジスタのコレクタと前記ダウン
    駆動回路の入力側とに接続された第2のダイオードと、 第1の電圧を分圧して分圧電圧を前記バックアップトラ
    ンジスタのベースに印加させる第1の抵抗及び第2の抵
    抗とを備えるとともに、 前記バックアップトランジスタのコレクタを前記ダウン
    駆動リレーの電磁石コイルに接続し、且つ前記バックア
    ップトランジスタのエミッタを前記ダウンスイッチの第
    1固定接点に接続したことを特徴とする請求項1記載の
    パワーウィンド開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記ダウンスイッチを操作したときにの
    み前記バックアップトランジスタをオンさせるように前
    記バックアップトランジスタのベース電位を設定したこ
    とを特徴とする請求項2記載のパワーウィンド開閉装
    置。
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