JP2000064456A - 天井や壁等に用いる面材の補強構造 - Google Patents
天井や壁等に用いる面材の補強構造Info
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Abstract
価にしかも施工性を損なうことなく向上する。 【解決手段】 天井板(6)(6)…を取り付ける鋼製野縁
(1)(1)…に、耐火性能を有する複数の薄い金属板(4)
(4)…を重ね代(5)(5)を取って張り付け、これら金属
板(4)(4)…に重ね合わせた天井板(6)(6)…を、金属
板(4)(4)…とともに鋼製野縁(1)(1)…にビス止めす
る。
Description
面材において、特にその耐火性能を向上するための補強
構造に関する。
膏ボードやロックウール吸音板等の安価で施工性の容易
な面材が多く用いられている。しかし、これらの面材
は、その厚さが一般的に薄く、耐火性能や強度面に問題
がある。例えば、石膏ボードの場合には、火災等によっ
て高温になると、結晶水の放出に伴う吸熱反応が起こる
ことで遮熱効果を発揮するが、結晶水が放出してしまう
と、大きく強度が低下して亀裂が生じたりその一部が脱
落してしまい、遮熱効果はおろか遮炎効果までも著しく
損なうことがある。また、ロックウール吸音板の場合に
は、石膏ボードのような高温時の亀裂や脱落は起こりに
くく、火災時の遮炎効果は期待できるが、それ自体の強
度が低いため、人や物が頻繁に接触する壁等に使用した
場合には破損し易く、このため使用部位が天井等の非接
触部位に限定されていた。
火構造として、天井板や壁板等の面材の耐火性能を高め
ることによって、鉄骨構造躯体を火災の加熱から保護し
たり、面材が燃え抜けて火災が拡大することを抑制する
ようにしたものがあるが、上記の石膏ボードやロックウ
ール吸音板の耐火性能を向上させようとする場合、幾重
にも重ね合わせたり、或いは厚みを十分に厚くするとい
った方法が採られており、施工性が悪かったり、材料費
の高騰を招いていた。
性を損なうことなく面材の耐火性能を向上させることが
できる面材の補強構造の提供を目的とする。
め、本発明は、天井や壁等に用いる面材を固定するため
の下地材に、耐火性能を有する複数の薄い金属板が重ね
代を取って張り付けられており、前記下地材とは反対側
において、これら金属板に面材が重ね合わされて、面材
側から打ち込むか又はねじ込んだ固定具で金属板ととも
に固定されていることを特徴とする。
ともに前記下地材にビス止めすることによって、金属板
同士を連結している。また、前記金属板は、厚さ60ミ
クロン程度の亜鉛鉄板箔から構成されている。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る天井板の補強構造の分解斜視図、図2は同じくそ
の金属板の重ね代部分の縦断面図である。
材としての角パイプ状の鋼製野縁であり、この鋼製野縁
(1)は、一定の間隔をあけて水平方向に複数本配されて
いる。そして、これら鋼製野縁(1)(1)…の下面間に跨
って、接着剤や両面粘着テープ(3)(3)…により耐火性
能を有する複数の金属板(4)(4)…が張り付けられてい
る。
等で切断可能な厚さ60ミクロン程度の帯状の亜鉛鉄板
箔からなり、重ね代(5)(5)…を取りながら鋼製野縁
(1)方向に沿って順次張り付けられている。これによ
り、金属板(4)(4)…は、天井面全体に隙間なく連続し
た状態となっている。
る天井板である。これら天井板(6)(6)…は、金属板
(4)(4)…に重ね合わせた状態で鋼製野縁(1)(1)…の
下面に跨って順次配され、その下方から天井板(6)(6)
に打ち込んだ固定具としてのビス(7)(7)…を、金属板
(4)(4)…を貫通させて鋼製野縁(1)(1)…に螺合させ
ることによって、天井板(6)(6)…が金属板(4)(4)…
とともに鋼製野縁(1)(1)…に固定されている。
2に示すように、一部のビス(7)(7)…を金属板(4)
(4)…の重ね代(5)(5)…部分に対応して打ち込むこと
で、天井板(6)(6)…を重ね代(5)(5)…部分とともに
鋼製野縁(1)(1)…にビス止めするようしている。これ
により、隣り合う金属板(4)(4)同士をビス(7)(7)…
を介して互いに連結することができ、金属板(4)(4)…
の取付強度を向上させることができる。
の目地部分(8)を、鋼製野縁(1)に沿って配置すること
で、この目地部分(8)を金属板(4)とともに鋼製野縁
(1)によっても塞ぐようにし、目地部分(8)からの炎の
侵入を確実に防止するようにしている。
向の目地部分(9)を、金属板(4)(4)の重ね代(5)に沿
って配置することで、この目地部分(9)を重ね代(5)す
なわち2枚重ねの金属板(4)(4)によって塞ぐように
し、目地部分(9)からの炎の侵入を確実に防止するよう
にしている。なお、このようにして固定した天井板(6)
(6)…の下面側すなわち表面側にも、金属板(4)(4)…
を張り付けるようにしても良い。
面側のみ及び表裏面側の両方に金属板(4)を張り付けた
場合の耐火性能について説明する。まず、図3に示すよ
うに、壁板(20)の裏面側にのみ金属板(4)を張り付けた
場合には、表面側から火災加熱(21)を受けると、壁板(2
0)に亀裂が生じたり、壁板(20)の一部が脱落することが
あるが、金属板(4)はビス(22)によって鋼製下地材(23)
に固定されたまま脱落することがない。従って、壁板(2
0)の内側に炎が直接入り込むのを防止することができ、
遮炎効果を発揮することができる。この場合、金属板
(4)よりも内側に不燃性の断熱材(24)等を充填してある
程度の遮熱効果を確保する。これは、天井板(6)の場合
にも、同じことが言える。
両方に金属板(4)(4)を張り付けた場合には、表面側か
ら火災加熱(21)を受けても、表裏面側の金属板(4)(4)
はともに亀裂が生じたり、脱落するようなことはないの
で、壁板(20)の脱落を金属板(4)(4)だけで確実に防止
することができ、遮炎効果とともに壁板(20)の遮熱効果
を有効に発揮させることができる。なお、天井板(6)の
場合にも、同じことが言える。
によると、薄い金属板に重ね合わせた面材を、金属板と
ともに固定することによって、特にその遮炎効果を高め
るようにしており、従来のように面材を幾重にも重ね合
わせたり、厚みを十分に厚くすることなく、安価にしか
も簡単に面材の耐火性能を向上させることができる。
スを打ち込むようにすることで、金属板同士をビスを介
して互いに連結することができ、金属板の取付強度を向
上させることができ、耐火性能の信頼性を高めることが
できる。
の亜鉛鉄板箔から構成することによって、金属板の切断
や加工を簡単に行うことことができ、施工性の向上を図
ることができる。
分解斜視図である。
る。
耐火性能を説明するための図である。
きの耐火性能を説明するための図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 天井や壁等に用いる面材を固定するため
の下地材に、耐火性能を有する複数の薄い金属板が重ね
代を取って張り付けられており、前記下地材とは反対側
において、これら金属板に面材が重ね合わされて、面材
側から打ち込むか又はねじ込んだ固定具で金属板ととも
に固定されていることを特徴とする天井や壁等に用いる
面材の補強構造。 - 【請求項2】 前記面材を、金属板の重ね代部分ととも
に前記下地材にビス止めするようにした請求項1の天井
や壁等に用いる面材の補強構造。 - 【請求項3】 前記金属板は、厚さ60ミクロン程度の
亜鉛鉄板箔からなる請求項1又は2記載の天井や壁等に
用いる面材の補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23261298A JP3798556B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 天井や壁等に用いる面材の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23261298A JP3798556B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 天井や壁等に用いる面材の補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000064456A true JP2000064456A (ja) | 2000-02-29 |
JP3798556B2 JP3798556B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=16942079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23261298A Expired - Fee Related JP3798556B2 (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | 天井や壁等に用いる面材の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3798556B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309500A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃成形体及びその製造方法 |
JP2002339297A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-11-27 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃成形体及びその製造方法 |
JP2002339296A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃化粧材 |
-
1998
- 1998-08-19 JP JP23261298A patent/JP3798556B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002339296A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃化粧材 |
JP4678631B2 (ja) * | 2001-05-17 | 2011-04-27 | 北越紀州製紙株式会社 | シート状不燃化粧材 |
JP2002339297A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-11-27 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃成形体及びその製造方法 |
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JP3798556B2 (ja) | 2006-07-19 |
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