JP2000064342A - 砕土・混合機及び砕土・混合による土質改良方法並びに砕土・混合機付き土質改良装置 - Google Patents

砕土・混合機及び砕土・混合による土質改良方法並びに砕土・混合機付き土質改良装置

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JP2000064342A
JP2000064342A JP10238923A JP23892398A JP2000064342A JP 2000064342 A JP2000064342 A JP 2000064342A JP 10238923 A JP10238923 A JP 10238923A JP 23892398 A JP23892398 A JP 23892398A JP 2000064342 A JP2000064342 A JP 2000064342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砕土・混合機及び砕土・混合機付き土質改良
方法並びにその土質改良装置に関し、山野の開拓のため
の開墾や土地造成工事,建築及び土木工事等に伴って発
生する建設発生土(以下、総称して単に建設発生土と称
す)をより効果的に効率よく砕土し混合せしめ、混練り
混合して再生土に利用できるようにする。 【解決手段】 粘土質の建設発生土67Aと砂質の建設
発生土67Bとの混合率を設計仕様に応じて設定し砕土
・混合機7へ供給して、砕土し混合した後に、次の工程
に供給せしめ、混練・混合機200等における混練り混
合を効果的に効率よくできるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山野の開拓のため
の開墾土や土地造成工事,建築及び土木工事等に伴って
発生する建設発生土(以下、総称して建設発生土と称
す)を砕土し混合する砕土・混合機及び砕土・混合機付
き土質改良方法並びに砕土・混合機付き土質改良装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、上記の山野の開拓工事や
土地造成工事,建築及び土木工事はパワショベル等によ
り堀り起こされており、上記のパワショベルの大きなシ
ョベルで堀り起こされるため大きな土塊として堀り起こ
され、これにより発生する上記建設発生土は粘性の高い
土或いは石や土塊,木片等が混じった含水土壌である。
【0003】従って、園芸,林業,造園の農芸用の土等
には、上記石や土塊の混じった含水土壌のままでは使用
することができないので、上記石や土塊の粒径の大きさ
を限定しなければならず、篩分機で選別している。上記
の背景から、上記建設発生土を、例えば石灰処理による
プラントにより、上記建設発生土を改良土に再生し、そ
の改良土を上記農園芸や上記の建築及び土木工事で堀り
起こした、穴の埋め戻しの後述の山砂の代わりに利用し
ている。
【0004】又、近年の上記含水土壌について説明する
と、例えば土木工事等により発生する建設発生土は、殆
ど再利用ができないため埋立て処分したり、他の場所へ
運搬して廃棄し、他の場所より山砂を採取して運び上記
工事により掘り起こした穴埋めを行っており、上記山砂
の採取による環境への影響が発生する恐れがある。上記
従来例の技術は、例えば図17に示したように建設発生
土01は、格子部材04を介して選別され、設計仕様に
応じて設定される不適当な石等の大塊06が除去されて
受入ホッパ02に供給される。
【0005】そして、土質改良剤タンクT1より供給管
010を介して搬送される土質改良剤Rと受入ホッパ0
2,定量フィーダ076,バケットコンベア07を介し
て搬送されてきた建設発生土01とを、混練・混合機0
8で混練り混合する。次に、混練・混合機08で改良さ
れた改良物を供給管082を介して混合機014に搬送
すると共に、例えば石灰タンクT2より粉末の石灰Hを
供給管012を介して混合機014に供給せしめ、上記
の改良物と石灰Hを混合する。
【0006】その後、ベルトコンベア096により篩機
016に搬送され、篩機016で所望の大きさに篩い分
けられ、例えば設計仕様により設定される改良土の大き
さ以下の改良土018と上記設定される大きさ以上の改
良土019とに篩い分けられ再生土として使用されてい
る。又、上記のプラントの格子部材04,篩機016
は、図示しないが振動グリズリ式や回転体式が使用され
る。
【0007】この振動グリズリ式篩機は、例えば100
mm角のます目の網で構成し、傾斜状態に配設し、これ
を振動せしめて、所望の大きさ以下のものは下方に落
し、ホッパ02に供給し、上記所望の大きさ以上の石や
大塊06を除去している。又、上記回転式篩機は、図示
しないがホッパ02の下側出口前に上下方向に延びる複
数個の固定羽根である間隔を存して配設された固定グリ
ズリーバがあり、その上方のホッパ02内に設けられホ
ッパ02に回転自在に枢支される回転軸に設けられると
共に上記固定羽根間の間隙を出入りする回転羽根とによ
り構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示したように上記振動グリズリ式篩機は、上記建設発
生土は単に振動と傾斜により篩い分けをするタイプであ
るため、粘性の強い土塊は石と共に除去されてしまい上
記再生利用土として利用率が低減してしまう。又、回転
式篩機は、ホッパ02内の限られた少ない面積での、上
記固定羽根に対する回転羽根の回転により供給された上
記建設発生土の土塊を砕土しホッパ02へ落下させた
り、石や土塊を固定羽根の上部に残し、適宜設定時間を
おいてホッパ02を展開せしめて、ホッパ02内の石や
土塊を外部に排出せしめる構成である。
【0009】そのため、回転式篩機は上記のようにホッ
パ02内の限られた狭い面積の同一位置で、上記回転羽
根を上記上下方向に延びる固定羽根の間隙に出入りさせ
上記粘性の高い土塊を砕土するものであるから、砕土で
きなかったものや石が上記隣接する固定羽根の隙間や上
記の固定羽根と回転羽根との間に噛み込んで、上記回転
羽根が回動することができなくなり、又上記のように噛
み込んだ石や土塊を取除く作業が多くなり作業効率を低
下させる恐れがある。
【0010】そして、上記いずれの場合であっても粘土
質の土塊は、そのまま搬送されてくるので攪拌,混練
り,混合ができず土質改良ができないため、土質改良プ
ラントに供給する前に前処理をした後砕土しなければな
らない。又、上記土質改良は上記混練り混合のでき具合
が製品(改良土)の善し悪しを左右するものであり、更
にこの混練り混合の精度を向上するために、混練り混合
する前の前処理を如何に行なうかにより、上記製品の善
し悪しを左右する事になる。
【0011】又、建設発生土の土塊が砕土機や混練・混
合機に噛む込み、上記の砕土や混練・混合の精度を悪く
し、更に上記土質改良プラントの停止,損傷をさせる恐
れがあり生産性の向上を阻害する恐れがある。本発明
は、上記に鑑み創案されたものであって、粘土質の建設
発生土と砂質の建設発生土との混合率を設計仕様に応じ
て設定し砕土・混合機へ供給して、砕土し混合した後に
次の工程に供給せしめ、混練・混合機における混練り混
合を効果的に効率よくできるようにした砕土・混合機及
び砕土・混合機付き土質改良方法並びに砕土・混合機付
き土質改良装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の砕土・混合機は、建設発生土を砕土.混合機
の回転軸に設けられた回転羽根により砕土し混合して搬
送するように構成されていることを特徴としている。請
求項2記載の本発明の砕土・混合機は、請求項1記載の
構成において、上記砕土・混合機の回転軸に取付けられ
る回転羽根は棒状,ヘの字状,円弧状,弓状,らせん状
又は三次元に曲げられた上記各形状に形成されているこ
とを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明の砕土・混合機は、
請求項1又は2記載の構成において、上記砕土・混合機
の回転軸に設けられ上記回転軸の上流側に砕土用の回転
羽根を有し下流側に混合用の回転羽根を有するように構
成されていることを特徴としている。請求項4記載の本
発明の砕土・混合機は、請求項1記載の構成において、
上記砕土・混合機が砕土部と混合部とに分離して別体に
設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項5記載の本発明の砕土・混合による
土質改良方法は、粘土質の建設発生土と砂質の建設発生
土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する第1工
程と、上記粘土質の建設発生土と上記砂質の建設発生土
とを砕土及び混合するための処理を略同時に行なうか又
は上記の砕土,混合のうちのいずれか一方の処理をした
後に他方の処理を行なう砕土,混合をする第2工程と、
設計仕様に応じて設定される設定量の上記第2工程から
供給される上記建設発生土と設計仕様に応じて設定され
る設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合をする第
3工程とを備えていることを特徴としている。
【0015】請求項6記載の本発明の砕土・混合による
土質改良方法は、請求項5記載の構成において、設計仕
様に応じて設定される設定量の上記第3工程で混練り混
合された改良物と強度の強化,固化,水分の吸収のうち
の少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じ
て設定される設定量の添加剤とを混合する第4工程を備
えたことを特徴としている。
【0016】請求項7記載の本発明の砕土・混合による
土質改良方法は、請求項5記載の構成において、上記粘
土質の建設発生土と上記砂質の建設発生土との混合率を
設計仕様に応じて設定し供給する第1工程と、上記粘土
質の建設発生土と上記砂質の建設発生土とを砕土及び混
合するための処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,
混合のうちのいずれか一方の処理をした後に他方の処理
を行なう砕土,混合する第2工程と、設計仕様に応じて
設定される設定量の上記第2工程から供給される上記建
設発生土と設計仕様に応じて設定される設定量の水分の
吸収,強度の強化を助長せしめる土質改良剤又は上記改
良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくと
も強度の強化,水分の吸収を助長せしめる添加剤とが供
給され混練り混合をする上記第3工程とを備えているこ
とを特徴としている。
【0017】請求項8記載の本発明の本発明の砕土・混
合による土質改良方法は、請求項5〜7のいずれか1項
に記載の構成において、上記第2工程の上記粘土質の建
設発生土と上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合する
ための処理を略同時に行なった後又は上記砕土部で砕土
した後の下流側に設計仕様に応じて設定される大きさ以
上の石,土塊を選別し除去する選別工程を備えているこ
とを特徴としている。
【0018】請求項9記載の本発明の砕土・混合機付き
土質改良装置は、粘土質の建設発生土と砂質の建設発生
土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記建
設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生土
及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための
処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうちの
いずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕土
・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土が
供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発
生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して
搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記
の設定量の建設発生土と設計仕様に応じて設定される設
定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる
混練・混合機とを備えていることを特徴としている。
【0019】請求項10記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項9記載の構成において、上記
混練・混合機からの改良物を受容する搬送コンベアの上
記改良物の供給口より上流側又は下流側の上記搬送コン
ベヤに設けられた供給口に上記改良物の強度の強化,固
化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長す
る添加剤を供給せしめるように構成されていることを特
徴としている。
【0020】請求項11記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、粘土質の建設発生土と砂質の建設発
生土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記
建設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生
土及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するため
の処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうち
のいずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕
土・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土
が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設
発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量し
て搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上
記設定量の上記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬
送コンベアと、上記定量フィーダからの上記建設発生を
供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流
側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発
生土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良
剤を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの
供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸
収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長せ
しめる添加剤を供給する添加剤タンクとを備えているこ
とを特徴としている。
【0021】請求項12記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、粘土質の建設発生土と砂質の建設発
生土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記
建設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生
土及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するため
の処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうち
のいずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕
土・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土
が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設
発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量し
て搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上
記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上
記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せ
しめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤
とが供給され混練り混合せしめられる上記混練・混合機
と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物
を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続さ
れている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水
分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる
設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬
送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機
に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンク
とを備えていることを特徴としている。
【0022】請求項13記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項9〜12のいずれか1項に記
載の構成において、上記混練・混合機はパドル式混練・
混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けら
れた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドルが
着脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パ
ドル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボス部の
取付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手段とを
備えていることを特徴としている。
【0023】請求項14記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項13記載の構成において、上
記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両
端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できる
ように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記
パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パド
ル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上
記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され
上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パド
ルとを備えていることを特徴としている。
【0024】請求項15記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項9〜14のいずれか1項に記
載の構成において、上記の砕土・混合手段及び混練・混
合機の少なくともいずれか一方のケーシングの側部,底
部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可能に構
成する開閉作動手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0025】請求項16記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項9〜15のいずれか1項に記
載の構成において、建設発生土を投入するホッパと、上
記ホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する搬送手
段と、上記搬送手段の上方に設けられ上記搬送手段に搭
載された上記建設発生土を砕土及び混合又は砕土せしめ
る回転羽根とを備え、上記搬送手段の作動及び回転して
いる上記回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一
方を行なわせしめるように構成されている上記砕土・混
合手段が、上記定量フィーダの前工程に配設される上記
搬送コンベア及び上記定量フィーダのうちの少なくとも
いずれか一方に配設されていることを特徴としている。
【0026】請求項17記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置は、請求項16記載の構成において、上
記回転羽根を上記搬送手段に対して上下方向に移動可能
な上下方向移動調整機構を備えていることを特徴として
いる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示すもの
で、本発明の砕土・混合機を土質改良装置の前処理工程
に適用した場合を示し、(A)は上記砕土・混合機の回
転羽根が砕土用と混合用に兼用される場合の概略説明
図、(B)は図1(A)の矢視2Xの振動グリズリを示
す概略説明図、図2は図1(A)の砕土・混合機の変形
例を示す概略説明図、図3は図1(A)のその他の変形
例を示す概略説明図、図4は図1に示す砕土・混合機を
土質改良剤を使用する土質改良装置に適用した応用例を
示す概略説明図、図5は図4に示す混練・混合機を示す
概略平面図、図6は図5の側面を示す概略側面図、図7
は図5の矢視Aを示す拡大説明図、図8は図7の8A−
8A線に沿う断面を示す概略説明図、図9は図8の矢視
Bを示す概略説明図、図10は図7の変形例を示す概略
説明図、図11は図1に示す砕土・混合機を石灰法によ
る土質改良装置に適用したその他の応用例を示す概略説
明図、図12は図4,図11に示した定量フィーダに設
けられる砕土機の概略説明図、図13は図12の13A
−13A線に沿う断面を示す概略説明図、図14は図1
3の回転羽根砕土体を支持するケーシングの上下方向移
動調整機構の変形例を示す概略説明図、図15は図12
に示した実施形態のその他の変形例を示す概略説明図、
図16は図15の16A−16A線に沿う断面を示す概
略説明図である。
【0028】図1(A)に示したように、上記建設現場
から発掘される運搬されてくる種々の種類の上記建設発
生土を、主要成分に基づいて選別せしめ、例えば粘土質
の建設発生土67Aと砂質の建設発生土67Bに分けて
蓄積されている。そして、使用目的に応じた改良土を得
るために、上記建設発生土の状態や大気温度,湿度等の
気候状態の状況を考慮して上記の粘土質の建設発生土6
7Aと砂質の建設発生土67Bの混合割合を、即ち設計
仕様に応じて設定される粘土質の建設発生土67Aに対
する砂質の建設発生土67Bの混合量を過去の経験と上
記状況とにより設定される混合率設定手段で上記混合率
を決定し供給している。
【0029】この混合率は、上記状況により種々の種類
に決定されるものであるが、使用目的に適応した改良土
を得るためには上記状況を判断して、例えばオペレータ
が粘土質の建設発生土67Aを約30%,砂質の建設発
生土67Bを約70%とになるように、図1(A)に示
した搬送コンベア3Aを介して砕土・混合機7の供給口
7aのホッパhへ供給する。
【0030】この粘土質の建設発生土67Aと砂質の建
設発生土67Bとの混合率は上記に限られるものではな
く、例えば上記混合率=粘土質の建設発生土/砂質の建
設発生土は40%/60%,50%/50%等でもよ
く、要するに上記改良土の使用目的や上記の建設発生土
の状態や上記気候状態等の状況により適宜決定されるも
のでよい。
【0031】又、上記した砕土・混合機7は、図1
(A),(B)に示したようにケーシング5に設けられ
た回転軸7bに軸線方向に間隔をおいて複数個設けられ
た回転羽根7cにより砕土されると共に、混合されなが
ら出口7d方向に沿って搬送されるように構成されてい
るが、上記で砕土された粘土質の建設発生土67Aの切
り口が上記砂質の建設発生土67Bに被覆されるので、
再結合することなく混合され分散され出口7dから振動
グリズリ9へ搬送される。
【0032】そして、図1(A)に示したように振動グ
リズリ9に搬送された上記建設発生土中に含まれるお大
きい石や土塊GEは搬送コンベア3C上に排出されると
共に、設計仕様に応じて設定される混練り混合し易い大
きさ以下の上記建設発生土LEは下方に落下して搬送コ
ンベア3Bにより搬送されて、図1(A)に二点鎖線で
示した定量フィーダ76の供給口10のホッパhに搬送
される。
【0033】次に、上記で説明した砕土・混合機の変形
例を、図2,図3について説明するが、上記実施形態と
実質的に同一部位には同一符号を付して相違する点につ
いて説明する。先ず、図2の変形例は上記砕土・混合機
7の同一のケーシング5内に設けられる回転軸7bの上
流側には砕土用回転羽根7caが設けられ、下流側には
混合用回転羽根7cbが設けられるように構成されてい
るものである。
【0034】本変形例は上記のように構成されているの
で、例えばオペレータが粘土質の建設発生土67Aを約
30%,砂質の建設発生土67Bを約70%とになるよ
うに、図2に示した搬送コンベア3Aを介して砕土・混
合機7の供給口7aのホッパhへ供給する。そして、砕
土・混合機7の上流側の砕土用回転羽根7caで上記搬
送された建設発生土に含有する大きい土塊GEは砕土さ
れ、更に下流側の混合用回転羽根7cbにより混合せし
めて上記砕土された粘土質建設発生土67Aの切り口に
上記砂質の建設発生土67Bが付着し混合せしめられ
て、再結合されることなく分散されながら出口7d方向
へ搬送され、出口7dから振動グリズリ9へ搬送される
ように構成されているので、上記土質改良装置の前処理
における良質の建設発生土が得られるものである。
【0035】又、その他の変形例は、図3に示したよう
に土質改良装置の前処理工程における砕土・混合機7
は、砕土側の砕土部7CAと混合側の混合部7CBとに
分離して設けた構成である。この場合には、砕土と混合
のいずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なうよ
うに構成すればよいが、好ましくは砕土部7CAで砕土
処理を行なった後に混合部7CBで混合処理を行なうよ
うに構成することがよい。
【0036】上記その他の変形例は上記のように構成さ
れているので、図3に示したように上記の混合割合の粘
土質及び砂質の建設発生土を搬送コンベア3Aを介して
砕土部7CAに供給し砕土用回転羽根7caにより砕土
せしめて出口7dから振動グリズリ9上に搬送せしめら
れる。そして、振動グリズリ9に搬送された上記建設発
生土中に含まれるお大きい石や土塊GEは搬送コンベア
3C上に排出されると共に、設計仕様に応じて設定され
る混練り混合し易い大きさ以下の上記建設発生土LEは
下方に落下して搬送コンベア3Bにより混合部7CBの
供給口のホッパhへ供給され混合用回転羽根7cbによ
り、混合用回転羽根7cbで上記砕土された粘土質建設
発生土67Aの切り口に上記砂質の建設発生土67Bが
付着し混合され再結合されることなく、分散されながら
出口7d方向へ搬送され出口7dから搬出されるもの
で、上記土質改良装置の前処理における良質の建設発生
土が得られるものである。
【0037】そして、上記前処理された上記の改良物
は、後述の土質改良装置の定量フィーダ76の供給口1
0のホッパhに必要に応じて適宜設けられる格子部材を
介して搬送される。次に、本発明の混練・混合機を土質
改良剤を使用した土質改良装置及び石灰法による土質改
良装置に適用した場合を、図4,図11について説明す
る。先ず、土質改良剤を使用した土質改良装置につい
て、図4について説明する。図4に示したように、上記
土質改良装置の上記建設発生土の前処理工程PRとし
て、上記で説明した、図1〜図3に示しす前処理工程P
Rが設けられている。
【0038】図4に示したように、上記建設現場から発
掘され運搬されてくる種々の種類の上記建設発生土が運
搬されてくるので、それを主要成分に基づいて選別せし
め、例えば粘土質の建設発生土67Aと砂質の建設発生
土67Bに分けて蓄積されている。そして、使用目的に
応じた改良土を得るために、上記建設発生土の状態や大
気温度,湿度等の気候状態の状況を考慮して上記の粘土
質の建設発生土67Aと砂質の建設発生土67Bの混合
割合(混合率)を、過去の経験により混合率設定手段で
設定し供給している。
【0039】この混合率は、上記状況により種々の種類
に決定されるものであるが、使用目的に適応した改良土
を得るためには上記状況を判断して、例えばオペレータ
が粘土質の建設発生土を約30%,砂質の建設発生土を
約70%とになるように、図4に示したパワショベル6
9を介して搬送コンベア3Aにより砕土・混合機7の供
給口7aのホッパhへ供給される。
【0040】又、上記した砕土・混合機7は回転軸7b
に軸線方向に間隔をおいて複数個設けられた回転羽根7
cにより砕土されると共に、混合されながら出口7d方
向に沿って搬送される。上記の砕土された粘土質の建設
発生土67Aの切り口に砂質の建設発生土67Bが付着
し被覆されるので、再結合することなく混合され効果的
に分散され出口7dから振動グリズリ9へ搬送される。
【0041】そして、振動グリズリ9に搬送された上記
建設発生土中に含まれるお大きい石や土塊GEは搬送コ
ンベア3C上に排出されると共に、設計仕様に応じて設
定される混練り混合し易い大きさ以下の上記建設発生土
LEは必要に応じて設けられる上記の振動グリズリ9を
介して下方に落下して搬送コンベア3Bにより定量フィ
ーダ76の供給口10のホッパhに搬送される。
【0042】この定量フィーダ76では、図示しない、
例えばスクリュウコンベアで構成されている場合には、
スクリュウコンベアの回転軸の回転数をコントロールす
ることにより混練・混合機200への切り出し量を決め
ると共に、設計仕様に応じた設定量の土質改良剤Rを供
給管75を介して供給して混練り混合の精度を向上せし
め良質の改良物を効率良く生産することができる。
【0043】即ち、上記のように処理され、定量フィー
ダ76で搬送される建設発生土67中に含まれる空き
缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を介して供給
口202aからスクリュウ式,パドル式,ドラム式等の
混練・混合機200内に、本応用例の場合にはパドル式
混練・混合機(パドルミキサ)200内に搬送する。こ
の時、図4に示したようにパドルミキサ200の上方に
設けられた土質改良剤タンク71の出口71aから供給
管75を介してパドルミキサ200の供給口202aに
設計仕様により設定される設定量の、上記建設発生土の
水分やその他の液体成分等の液体物質を吸収せしめる、
図4に示した土質改良剤タンク71より土質改良剤Rが
供給され、パドルミキサ200内で定量フィーダ76か
らの建設発生土67と土質改良剤Rとが混練り混合され
改良される。
【0044】又、上記したように混練・混合機であるパ
ドルミキサ200は、図5,図6に示したように上流側
の上部に供給口204を有し、下流側の下方に出口20
6を有するケーシング208が架台210の上部に取付
けられている。又、回転体部212,213が、図5に
示したようにケーシング208内に上流側から下流側に
向かって並列且つ略水平に延設されており、回転体部2
12,213の各々のパドル回転軸216,218は並
列に且つ略水平に配設されケーシング208の前部20
8a,後部208bを貫通し、前後の端部に各々設けら
れた伝動ギヤ220aと222a並びに220b,22
2bにより互いに逆転するように構成され、更に各々の
パドル回転軸216,218の前後端で架台210に取
付けられた各々の軸受224a,224b及び226
a,226bにより回動自在に枢支されている。
【0045】又、各パドル回転軸216,218は、図
5に示したようにケーシング208内において、パドル
回転軸216と略直交する同一平面内に2枚のパドル2
16aが取付けられるパドル回転体216A並びに回転
軸218と略直交する同一平面内に2枚のパドル218
aが取付けられるパドル回転体218Aが、パドル回転
軸216,218の軸線に沿って適宜間隔を存して設け
られ、隣接するパドル216a,218aは互いに対向
する相手側の上記パドルの峡間に存するように配設され
ている。
【0046】そして、パドル回転軸216の前端は継手
230を介して電動モータ,油圧モータ等の駆動手段2
32の出力軸234に連結されている。次に、パドル回
転体216A,218Aは同一構造であるので、ここで
は、図7〜図9に示したパドル216aをパドル回転体
216Aの回転軸216へ取付ける取付構造について説
明する。
【0047】図8に示したように、パドル回転体216
Aの回転軸216に交差し貫通するように設けられ、回
転軸216の貫通孔108の両端から突出するようにパ
ドル216aのパドル軸106が配設されている。又、
パドル軸106が回転軸216の貫通孔108から突出
する貫通孔108の両端面110に当接し、パドル軸1
06に螺合するナット112,114により回転軸21
6にパドル軸106を締めつけて配設するパドル軸21
6の位置設定手段116を有している。
【0048】又、図8に示したように回転軸216から
突出したパドル軸106の両端部に着脱可能に嵌合せし
められる角度調整手段120を有している。又、角度調
整手段120は、本応用例の場合には、回転軸216の
貫通孔108より突出したパドル軸106の両端部の外
周に軸線方向に沿って設けられているスプライン122
と着脱可能な内周面にスプライン123が設けられてい
る、例えばカマボコ形状を呈する略円筒状のボス部11
8を有している。
【0049】そして、図8,図9に示したように内周面
に設けられたスプライン123が上記のスプライン12
2と係合するように加工され、ナット112,114を
包囲するように凹部118bを有するボス部118が、
スプライン122の軸線方向に挿脱可能に構成されてお
り、ボス部118の頭部に設けられた凹部118aに挿
入される埋め込みボルト124,ワッシャ124a等の
取付手段119により、パドル軸106の両端にボス部
118を各々締結せしめている。
【0050】又、パドル216aは、図8に示したよう
にパドル部216Mとパドル部216Mから突出するカ
バ部216Nからなる逆L字状に形成され、耐磨耗性の
材料で一体に鋳造されている。そして、図8,図9に示
したようにボス部118を埋め込みボルト124によ
り、凹部118aを介してパドル軸106の端部に締結
した後、ボス部118の凹部118aを上記したパドル
216aのカバ部216Nで覆うようにパドル216a
を配設し、パドル部216Mはパドル部216Mに設け
られた凹部216uを介して2本の埋め込みボルト13
0によりボス部118の外側に設けられた取付面118
cに取付けられる。
【0051】又、ボス部118のパドル216aの取付
面118cの下部に設けられた段部118dは、図8に
示したようにボス部118に対するパドル216aの取
付位置の位置決め部位となっている。又、図8に示した
ように回転軸216に交差するように配設されたパドル
軸106と回転軸216とを貫通する孔140にリーマ
ボルト142や通常のボルトを挿入し、ナット143に
より締結せしめるように構成される廻り止め手段146
が設けられている。
【0052】本応用例に適用されたパドルミキサ200
は、上記のように構成されているので、図8に示したよ
うにボス部118の埋め込みボルト124等で締結され
るボス部118の取付手段119の一部である凹部11
8aの開口頂部を、ボス部118に埋め込みボルト13
0で固定されたパドル216aのパドル部216Mから
延びるカバ部216Nで覆っているので、上記の建設発
生土,土質改良剤,石灰,水等が入らなくなるので、上
記の締結部のボルト124,ナットが磨耗し腐蝕して破
損する恐れがなくパドル216aの脱落を防止すること
ができる。
【0053】又、パドル部216Mの埋め込みボルト1
30用の凹部216uは略水平方向に向いているので、
上記の建設発生土,土質改良剤,石灰,水等が入りにく
く、上記の腐蝕,磨耗による破損が少なくパドル216
aを確実に支持することができる。又、パドル216a
のボス部118の取付けは上記のような取付けに限られ
るものではなく、カサ部216N,パドル部216Mの
うちの少なくともいずれか一方をボス部118にボルト
等により取付けるようにしてもよい。
【0054】又、パドルミキサ200で処理される含水
土壌の土質の組成により、上記のようにパドル216a
の取付角度が調整されるものであるが、角度調整手段1
20は、図8,図9に示したように、先ず埋め込みボル
ト130を弛めパドル216aを外した後、埋め込みボ
ルト124を外しボス部118のスプライン123をパ
ドル軸106のスプライン122から外して、ボス部1
18とパドル軸106のスプライン122,123の嵌
合位置を変えることにより所望の角度にして、パドル軸
106にボス部118をボルト124により固定し、そ
の後上記で説明したように埋め込みボルト130により
ボス部118に取付けるだけで、極めて容易にパドル2
16aの取付け角度を変えることができる。
【0055】又、角度調整手段120のパドル軸106
とボス部118の嵌合部に設けられるスプライン12
2,123はこれに限られるものではなく、波状の凹凸
でもよく多角形状の、例えば6角,4角,3角等の多角
形状からなる嵌合部でもよく、更に複数個設けられたキ
ー溝と上記キー溝に嵌合されるキーとにより構成しても
よい。
【0056】従って、本応用例では、図1〜図3で説明
したように種々の建設発生土67を、例えば粘土質の建
設発生土67Aと砂質の建設発生土67Bに選別して蓄
積しておき、更にその時の建設発生土の状態や種々の土
質改良の目的に応じて上記混合割合を上記のように選定
し、上記応用例と同様に砕土・混合機7で砕土及び混合
を行い振動グリズリ9で大きい石や土塊を除去し、次工
程における混練り混合をし易い改良物に改良する。
【0057】上記のように処理されてパドルミキサ20
0に搬送されてくる上記建設発生土は、パドルミキサ2
00内において上記のように処理されてきた建設発生土
の状態にあわせて、図8に示したパドルミキサ200の
角度調整手段120により、パドル216a,218a
の取付け角度を的確に変え且つ回転数を変えて良好な混
練り混合を行なうことができるので、安定した良質の土
質改良ができると共に、上記土質改良装置の円滑な稼働
を確保して生産性の向上を図ることができる。
【0058】又、本応用例に適用される、図7に示した
パドルミキサ200のケーシング208は、図10に示
した変形例のように少なくともケーシング本体42と底
部44とから構成され、底部44は本実施形態では、2
分割され各々の分割底部片45,47の上端は、ヒンジ
46を介して外方に開閉可能にケーシング本体42の枢
設部48に枢設され各々の他端は外方に突設され、図6
に示したケーシング208の前部208aから後部20
8bへ延設されているフランジ45a,47aを当接せ
しめ複数本のボルト49により着脱可能に連結されてい
る。
【0059】又、上記の各々のフランジ45a,47a
を、図10に二点鎖線で示したように底部44の内方に
突設するように構成して、ボルト49により連結するよ
うにしてもよい。又、分割底部片45,47の開閉は、
図10に示したように開閉するための油圧式又はエア式
アクチュエータや電動モータ等による開閉せしめる開閉
作動手段50として、本変形例では油圧式アクチュエー
タ50が設けられている。
【0060】又、図示しないが分割底部片45,47に
係合部又は牽引部材(牽引索,チェン等)を設けてお
き、上記牽引部材にチェンを係合してチェンブロックで
開閉するようにしてもよい。本変形例は上記のように構
成されているので、パドル216a,218aの角度調
整手段120の調整は、手動や開閉作動手段50により
必要な箇所を開口し容易に行なうことができる。
【0061】又、混練・混合機200のケーシング20
8内の清掃,保守,点検及び補修,部品交換等をする場
合には、ボルト49を外した後、油圧式アクチュエータ
50を作動せしめて、図10に示したように分割底部片
45,47を枢設部48のヒンジ46を介して左右に下
方へ開き、ケーシング208内の残留土が下方へ重力に
より極めて容易に落下し排出させることができるため、
ケーシング208内の清掃が確実に且つ容易に行なうこ
とができる。
【0062】そして、上記のケーシング208の底部が
開放されるので、分割底部片45,47内に、ケーシン
グ208内の補護のために設けられているライナ56,
パドル216a,218aの保守,点検及び補修,部品
交換が、パドル216a,218aやパドルの回転軸2
16,218等が邪魔にならず、容易に行なうことがで
きると共に、清掃も簡単にできる。
【0063】上記変形例では、底部44を2分割型の分
割底部片45,47を示したが、図10に二点鎖線で示
したように底部44を一体型として一端をケーシング本
体42の右側の側部に設けられた枢設部48のヒンジ4
6に支持し、他端の係合部49aをケーシング本体42
の左側の枢設部48に着脱可能にボルト等の係止手段に
より結合されるようにしてもよい。
【0064】又、図10に示したケーシング208の分
割及び開閉の構成は、図示しないが上記に限られるもの
ではなく、ケーシング208の長手方向の前後に底部4
4を分割して開閉できるように構成してもよく、又、図
6に示したケーシング208の前部208a又は後部2
08bが開閉できるように構成してもよい。又、図6に
示したようにケーシング本体42をケーシング208の
側部としてケーシング208の骨格部39に開閉可能に
取付けるように構成してもよい。
【0065】従って、本変形例のパドルミキサ200は
上記のように砕土・混合機7で処理された建設発生土6
7を上記の角度調整手段120により、的確な角度調整
がされたパドル216a,218aで混練り混合せしめ
て生産性の向上と良質の改良土を生産することができる
ものであるが、もし故障等によりパドル軸216,21
8の回転が停止しても、上記のようにケーシング208
の底部44等を開放し清掃,保守,点検,及び補修,部
品交換ができるので、上記土質改良装置の稼働率を向上
せしめ、生産性の向上を確保することができる。
【0066】又、図4に示したようにバケットコンベア
80の供給口80aより上方に設けられた石灰,セメン
ト等の強度の強化,固化,水分(その他の液体成分)の
吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤の
添加剤タンク60が設けられている。そして、上記添加
剤は、本応用例では石灰である消石灰,生石灰等のうち
の生石灰Hが使用され添加剤タンク60の出口60aか
ら供給管60cを介して小出しタンク62に生石灰Hが
搬送される。
【0067】そして、小出しタンク62の出口62aか
ら供給管64を介してバケットコンベア80の供給口8
0aからバケットコンベア80に設けられた複数個のバ
ケット81へ設計仕様により設定された設定量の生石灰
Hが、本実施形態の場合は生石灰Hの粉末が供給され少
なくとも各バケット81の内表面81aを被覆せしめ
る。
【0068】その後、図4に示したように上記の生石灰
Hで被覆された各バケット81の内表面81a上にパド
ルミキサ200の出口202bから上記で混練り混合さ
れた改良物(処理済物質)67Rが生石灰Hと層状にな
るように供給され、バケットコンベア80により上方に
搬送しバケット81を反転せしめて、バケットコンベア
80の出口80dから供給管82により、上記で搬送さ
れてきた改良物67Rと生石灰Hとを共に落下させ混合
せしめながら混合機86に供給し、混合機86の内部で
生石灰Hと改良物67Rとが混合されて混合機86の出
口86bから供給管88を介して改良土として取出され
る。
【0069】又、上記のバケットコンベア80で生石灰
Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に改
良物67Rが供給され、略そのままの状態で搬送されて
くるので、改良物67Rは生石灰Hによりバケット81
に付着することがなく、上記の生石灰Hと共に、供給管
82に搬送され混合されながら混合機86へ供給され
る。
【0070】従って、バケットコンベア80の搬送効率
を低減させることなく作業効率を向上させることができ
る。又、上記応用例ではバケットコンベア80の生石灰
Hの供給口80aを、図4に示したようにパドルミキサ
200からの改良物67Rの供給口80bより上流側に
設けた場合を示したが、改良物67Rの供給口80bよ
り下流側に設け、上記の改良物67Rを供給後、図4に
二点鎖線で示した生石灰Hの供給口80aより生石灰H
を供給し、上記のように上方に搬送しバケット81を反
転せしめてバケットコンベア80の出口80dから混合
機86へ搬送して、上記応用例と同様に上記の改良物6
7Rと生石灰Hとを混合するようにしてもよい。
【0071】又、上記応用例では、混練・混合機200
からの改良物を供給する前後に、生石灰Hを供給管64
を介してバケットコンベア80の供給口80aに供給せ
しめているが、図4に二点鎖線で示したように上記のバ
ケットコンベア80と混合機86とを接続する供給管8
2又は混合機86に生石灰Hを供給管64を介して供給
するようにして、混合機86内で上記により供給された
上記の改良物67Rと生石灰Hとが混合されるようにし
てもよい。
【0072】又、混合機86の出口86bから完成され
た改良土は供給管88を介して振動篩機90の供給口9
0aより供給され、設計仕様で設定される使用目的に応
じた大きさに選別した上記改良土を出口90b,供給口
96aを介して搬出コンベア96により改良土K1とし
て排出して、上記設計仕様に応じた土木工事の埋立て等
の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土に使用され
るものである。
【0073】次に、本発明の砕土機を石灰法による土質
改良装置に適用したその他の応用例を、図11について
説明するが、上記石灰法による土質改良においては上記
土質改良剤としての上記石灰は、上記添加剤と兼用に使
用されるもので、上記建設発生土の水分やその他の液体
成分の液体物質の吸収,強度の強化,固化等のうちの少
なくとも水分の吸収,強度の強化を助長せしめるもので
ある。
【0074】本その他の応用例も、図4に示した土質改
良剤Rを使用する場合と同様に土質改良装置の前に前処
理工程PRが設けられている。図11に示した前処理工
程PRの砕土・混合機7で上記のように処理され供給さ
れた改良物を定量フィーダ76に搬送せしめられ、定量
フィーダ76で計量され設計仕様により設定された設定
量の改良物(砕土及び混合された建設発生土)の中に含
まれる空き缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を
介して供給口80bからバケットコンベア(搬送コンベ
ア)80内に供給する。
【0075】この時、図11に示したようにバケットコ
ンベア80の上方に設けられた上記添加剤の添加剤タン
ク60の出口60aから供給管60cを介して小出しタ
ンク62に上記生石灰Hが搬送される。そして、小出し
タンク62の出口62aから供給管64を介してバケッ
トコンベア80の供給口80aからバケット81に設計
仕様により設定された設定量の生石灰Hが、本応用例の
場合は生石灰Hの粉末が供給され、少なくともバケット
81の内表面81aを被覆する。
【0076】その後、図11に示したように上記の生石
灰Hで被覆されたバケット81の内表面81a上に上記
の定量フィーダ76から搬送され供給される上記設定量
の建設発生土67が生石灰Hと層状になるように供給さ
れ、バケットコンベア80により上方に搬送しバケット
81を反転せしめて、バケットコンベア80の出口80
dから供給管82により、上記で搬送されてきた上記建
設発生土と生石灰Hとを共に落下させ混合せしめなが
ら、図5〜図11に示した混練・混合機200にホッパ
hを介して供給し、混練・混合機200の内部で上記の
生石灰Hと建設発生土67とが混合されて混練・混合機
200の出口202bから改良土67Hとして取出され
る。
【0077】又、上記のバケットコンベア80で生石灰
Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に建
設発生土67が供給され、略そのままの状態で搬送され
てくるので、建設発生土67は生石灰Hによりバケット
81に付着することがなく、混合機86へ接続される供
給管82で混合されながら落下させることができるた
め、バケットコンベア80の搬送効率を低減させること
なく作業効率を向上させることができる。
【0078】又、本応用例ではバケットコンベア80の
生石灰Hの供給口80aを、図11に示したように定量
フィーダ76からの建設発生土67の供給口80bより
上流側に設けた場合を示したが、図11に二点鎖線で示
した建設発生土67の供給口80bより下流側に設け、
建設発生土67を供給した後、図11に二点鎖線で示し
た生石灰Hの供給口80aより生石灰Hを供給し、バケ
ット81を上方に搬送しバケット81を反転せしめて混
練・混合機200へ搬送し、上記実施形態と同様に建設
発生土67と生石灰Hとを混練り混合するようにしても
よい。
【0079】この場合には、バケットコンベア80に建
設発生土67が付着するときは、時々バケット81を清
掃するようにすれば上記実施形態と略同様の作用効果を
奏することができる。又、混練・混合機200の出口2
02bから改良された改良土67Hは、供給口95aを
介して搬送コンベア95により振動篩機90の供給口9
0aに供給せしめて、設計仕様で設定される使用目的に
応じた大きさに選別した上記の改良土67Hを出口90
b,供給口96aを介して搬出コンベア96により改良
土K1として排出して、上記設計仕様に応じた土木工事
の埋立て等の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土
に使用されるものである。
【0080】又、 図4,図11に示した砕土・混合機
付き土質改良装置は、上記したように混練・混合機20
0のケーシングの底部等の開閉作動手段50及びパドル
角度調整手段付きの混練・混合機200、土質改良剤R
及び添加剤Hの供給方法等により、図4,図11により
説明した応用例と同様に被搬送物がバケットコンベア
(搬送コンベア)80に付着し堆積するのを防止して円
滑な作動を行い生産性の向上を図ると共に、上記の建設
発生土67,土質改良剤R,添加剤Hの混合割合を略均
一にすることができるため、安定した良質の上記改良土
を生産することができる。
【0081】又、図4,図11に示した応用例において
は、定量フィーダ76は設計仕様により設定される設定
量ずつ搬送する場合のみについて説明したが、これに限
られるものではなく、例えば、図13に示したように定
量フィーダ76上の被搬送物を砕土する砕土機を設ける
場合のその他の応用例を、図12〜図16について説明
する。
【0082】図12,図13に示したように前処理工程
PRで処理された改良土が定量フィーダ(ベルトコンベ
ア)76により、図12に示した右方向に搬送されてい
くと、定量フィーダ76の固定側に支持され略定位置で
回転している回転羽根砕土体300により、上記粘土,
土塊が定量フィーダ76のガイドプレート76Sに支持
され回転羽根302により切断され砕土されながら次工
程のべルトコンベア70等に搬送されて、その後の攪
拌,混練り,混合がし易くなるように構成すれば、更に
精度のよい混練り及び混合を行なうことができる。
【0083】そして、回転羽根砕土体300の回転羽根
302は土を耕すような形状をしていればよく、例えば
耕運機の回転羽根を適用することができる。又、定量フ
ィーダ(ベルトコンベア)76の切り出す定量というの
は、ベルトコンベア76のベルト76aの幅が仕様に応
じて定まるので、ベルトコンベア76の速度とベルトコ
ンベア76で搬送されてくる上記建設発生土の高さを調
整することによって決定されるものである。
【0084】即ち、上記切り出し定量は、(定量ベルト
コンベアの幅)×(上記高さ)及び定量ベルトコンベア
76の速度で決定され、例えば30トン/毎時で搬送さ
れてくる。又、上記のベルトコンベア76の下側面に設
けられるガイドプレート76Sはベルト76aの撓みを
防止するためのもので、鉄板製,樹脂製であり、上記砕
土を向上するように設けられている。
【0085】又、回転羽根砕土体300は、図12,図
13に示したように石や土塊を乗り上げた時に上方に逃
げられるように上下方向移動調整機構300Kが設けら
れている。又、図13示したように回転羽根砕土体30
0は上部ケーシング301及び下部ケーシング303,
電動モータ,油圧モータ等の駆動手段304に接続され
た回転軸306に設けられた回転羽根302を有してい
る。
【0086】又、回転軸306は上下ケーシング30
1,303の各フランジ301a,303aに設けら
れ、ボルト307により締結され固定される軸受305
によって支持されている。そして、上下方向移動調整機
構300Kは、図13に示したように上部ケーシング3
01の上部301tに設けられた付勢力を変更できる付
勢力変更手段S1を有する弾性部材316により下方に
付勢されるように取付けられ、下部ケーシング303の
側部303sに取付けられたリテーナ303R,弾性体
318を介して上方に付勢力が作用するように構成され
た付勢力変更手段S2を有している。
【0087】この弾性体316,318の付勢力はボル
ト316aにより調整できるようになっているが、付勢
変更手段S2を付勢力変更手段S1と同様に弾性体31
8をボルト316aを設けて直接調整できるようにして
もよい。又、ケーシング300Cの下端の位置を規制す
る高さ調整可能のストッパ手段320が設けられ、ボル
ト320aにより調整することができるように構成され
ているが、これは上記の付勢力変更手段S2と兼用する
こともできる。
【0088】又、上下方向移動調整機構300Kは付勢
力変更手段S1,S2及びストッパ手段320とで構成
してもよい。本その他の応用例は上記のように構成され
ているので、図12,図13に示したように上記建設発
生土がホッパ74より搬送手段である定量フィーダ(ベ
ルトコンベア)76で搬送されてくると、回転羽根砕土
体300の回転羽根302が油圧モータ,電動モータ等
より構成される駆動手段304により、本実施形態では
油圧モータが使用されこの油圧モータの回転により、粘
土質の土塊等を砕土せしめて、定量フィーダ76によ
り、図4又は図11に示す次工程の混練・混合機200
又はバケットコンベア80に搬送する。
【0089】又、ベルトコンベア76上で上記の回転羽
根302が大石や土塊等に乗り上げた場合には、回転羽
根砕土体300の上下方向移動調整機構300Kにより
上下方向に逃げ上記乗り上げの衝撃を吸収しながら砕土
できるので、回転羽根302,回転羽根砕土体300の
破損や回転羽根302の噛み込みを防止して効果的な上
記砕土を行なうことができる。
【0090】又、図13に示したように上記したストッ
パ手段320により定量フィーダ76で搬送される上記
建設発生土の高さを調整して、設計仕様に応じて設定さ
れる上記切り出し定量の高さに適応させることができる
ので、極めて汎用性のある回転羽根砕土体300であ
る。又、回転羽根砕土体300の作動不良や整備を行う
場合には、ボルト316a取外し上下方向移動調整機構
300Kを外した後、ボルト307を取り外せば上部ケ
ーシング301,回転軸306等を容易に外すことがで
きるので、保守,点検、補修等の作業が簡単できる。
【0091】次に、上下方向移動調整機構300Kの変
形例を、図14により説明する。上下方向移動調整機構
300Kは上記の構成に限られるものではなく、例えば
図13に示したように回転羽根砕土体300の上,下部
ケーシング301,303の側部303sを枢支軸40
2aを介して枢支する連接部材402が設けられてい
る。
【0092】この連接部材402の一端402aが、図
14に示したように固定側に立設された支持枠406に
支持された軸402cに回動可能に枢支され、他端40
2dが上下を弾性部材404,405を介して上記固定
側に立設された支持枠406の上下の枠部406a,4
06bに支持されるように構成され、弾性体404,4
05の付勢力を調整するボルト407を存している。
【0093】この構成によれば、回転羽根302が上記
石や土塊に乗り上げた場合には、連接部材402が一端
402bを中心に他端402dが上方向に弾性部材40
4,405の付勢力に抗して上下動することにより回転
羽根砕土体300が上下動して逃げるので、回転羽根3
02が上上方に移動して回転羽根302が石等に乗り上
げた時の衝撃を弾性体404,405で吸収できるよう
に構成されている。
【0094】次に、回転羽根砕土体300のその他の変
形例を、図15,図16について説明するあが、上記実
施形態と実質的に同一部位には同符号を付して、相違す
る点について説明する。図15,図16に示したよう
に、回転羽根302の回転軸306の両端部に回動軸3
06を挟むようにガイドレール410が設けられてい
る。
【0095】このガイドレール410は上下ケーシング
301,303内に定量フィーダ76に沿って設けられ
た上下ガイドレール412,414で構成され回転軸3
06が回動できるように構成されている。又、図15,
図16に示したように回転軸306の両端部にスプロケ
ット422,424が設けられ、下部ケーシング303
に設けられたチェンスプロケット機構420のスプロケ
ット422,424とがチェン428を介して係合され
ている。
【0096】又、チェン428の撓みを防止するための
押圧部材であるガイドレール76Tが設けられている。
又、回転羽根302が取付けられた回転軸306の両端
に設けられたスプロケット426が、スプロケット42
2,424との間のチェン428の内側に係合せしめら
れ回転しながら回動してベルトコンベア76で搬送され
てくる建設発生土67を砕土できるように構成されてい
るが、この場合にはベルトコンベア76は停止していて
も砕土できるものであり、砕土が完了する度に間欠的に
ベルトコンベア76を作動させ砕土された建設発生土を
排出せしめ、新たに未処理の建設発生土67を搬送コン
ベア76上に供給して、上記のように砕土作業を繰り返
すようにしてもよい。
【0097】又、回転羽根302が、図15の右方向に
砕土しながら回動して、スプロケット426がリミット
スイッチ432を押圧してONにすると、その検出信号
がコントローラCRに入力され、コントローラCRから
の出力信号により油圧切換装置434aを作動しプレッ
シャ436を作動せしめて回転羽根砕土体300を、例
えばスプロケット422の回転軸422a(又は図14
に示したようにケーシング300Cが連接部材402で
支持されている場合には一端402bの軸402c)を
中心に上昇して回転羽根302を建設発生土67から外
すと共に、上記のコントローラCRからの上記出力信号
を駆動手段430に入力して逆回転せしめ、スプロケッ
ト426を左方向に急速に帰還させることができる。
【0098】そして、スプロケット426がリミットス
イッチ434を押圧せしめONにすると上記検出信号が
コントローラCRに入力され上記の場合と逆方向に作動
してプレッシャ434を収縮せしめると共に、駆動手段
430を正回転に変更して上記作動を繰り返し砕土を続
行できるように構成されている。そして、上記のその他
の変形例は上記のように構成されているので、上記の回
転羽根302が 駆動手段である油圧モータ430の作
動によりチェン428,スプロケット422,424,
426を介して回転軸306がガイドレール412,4
14上を回転しながら往復動することができ、上記建設
発生土の土塊を効果的に砕土することができるものであ
る。
【0099】又、図12,図15に示した上記の砕土機
の回転羽根302んに代えて、図1に示した回転羽根7
cや図3に示した砕土・混合機7の砕土部7caを適用
しても、上記作用効果を奏することができる。
【0100】
【発明の効果】以上、詳述したように請求項1記載の本
発明の砕土・混合機によれば、建設発生土を砕土・混合
機の回転軸に設けられた回転羽根により砕土し混合して
搬送するように構成されているので、上記建設発生土の
土塊を砕土し混合することができる。
【0101】請求項2記載の本発明の砕土・混合機によ
れば、請求項1記載の構成において、上記砕土・混合機
の回転軸に取付けられる回転羽根は棒状,ヘの字状,円
弧状,弓状,らせん状又は三次元に曲げられた上記各形
状に形成されているので、請求項1項の効果に加え、効
果的に砕土し混合しながら搬送することができる。請求
項3記載の本発明の砕土・混合機によれば、請求項1又
は2記載の構成において、上記砕土・混合機の回転軸に
設けられ上記回転軸の上流側に砕土用の回転羽根を有し
下流側に混合用の回転羽根を有するように構成されてい
るので、請求項1又は2効果に加え、上記建設発生土
を、先ず砕土して混合し易い状態にした後に、効果的な
混合をすることができると共に、上記の砕土用及び混合
用の回転羽根を同一の上記回転軸に設けることにより、
コンパクトな上記砕土・混合機を得ることができ、コス
トを低減することができる。
【0102】請求項4記載の本発明の砕土・混合機によ
れば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記砕土・混合機の砕土部と混合部とを分離して別
体に設けられているので、請求項1〜3のいずれか1項
の効果に加え、上記の砕土と混合をそれぞれ独立して効
率良く行なうことができる。請求項5記載の本発明の砕
土・混合による土質改良方法によれば、粘土質の建設発
生土と砂質の建設発生土との混合率を設計仕様に応じて
設定し供給する第1工程と、上記粘土質の建設発生土と
上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための処理
を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうちのいず
れか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕土,混
合をする第2工程と、設計仕様に応じて設定される設定
量の上記第2工程から供給される上記建設発生土と設計
仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給さ
れ混練り混合をする第3工程とを備えているので、上記
改良土の目的,上記建設発生土の状態,気候状態等によ
り、上記の粘土質及び砂質のそれぞれの建設発生土との
混合割合を設定することによって、目的に応じた上記土
質を改良することができる。
【0103】又、上記粘土質の建設発生土を砕土した切
り口に上記砂質の建設発生土を付着し被覆せしめて混合
し分散することができるので、効果的な混練り混合する
ことができ、良質の上記土質を改良することができる。
請求項6記載の本発明の砕土・混合による土質改良方法
によれば、請求項5記載の構成において、設計仕様に応
じて設定される設定量の上記第3工程で混練り混合され
た改良物と強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少な
くとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定
される設定量の添加剤とを混合する第4工程を備えてい
るので、請求項5の効果に加え、上記設計仕様に応じて
設定される添加剤により強度の強化,固化,水分の吸収
のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめられた上記
改良土を得ることができる。
【0104】請求項7記載の本発明の砕土・混合による
土質改良方法によれば、請求項5記載の構成において、
上記粘土質の建設発生土と上記砂質の建設発生土との混
合率を設計仕様に応じて設定し供給する第1工程と、上
記粘土質の建設発生土と上記砂質の建設発生土とを砕土
及び混合するための処理を略同時に行なうか又は上記の
砕土,混合のうちのいずれか一方の処理をした後に他方
の処理を行なう砕土,混合する第2工程と、設計仕様に
応じて設定される設定量の上記第2工程から供給される
上記建設発生土と設計仕様に応じて設定される設定量の
水分の吸収,強度の強化を助長せしめる土質改良剤又は
上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少
なくとも強度の強化,水分の吸収を助長せしめる添加剤
とが供給され混練り混合をする上記第3工程とを備えて
いるので、請求項5の効果に加え、上記改良土の目的,
上記建設発生土の状態,気候状態等により、上記の粘土
質及び砂質の建設発生土の混合割合を設定して供給せし
め効果的な砕土及び混合を行なってから、上記の土質改
良剤又は添加剤との混練り混合を容易にして目的に応じ
た上記土質を改良することができる。
【0105】請求項8記載の本発明の本発明の砕土・混
合による土質改良方法によれば、請求項5〜7のいずれ
か1項に記載の構成において、上記第2工程の上記粘土
質の建設発生土と上記砂質の建設発生土とを砕土及び混
合するための処理を略同時に行なった後又は上記砕土部
で砕土した後の下流側に設計仕様に応じて設定される大
きさ以上の石,土塊を選別し除去する選別工程を備えて
いるので、請求項5〜7のいずれか1項の効果に加え、
上記第3工程における混練り混合を効果的に効率よく行
い、目的に応じた上記土質の改良をすることができる。
【0106】請求項9記載の本発明の砕土・混合機付き
土質改良装置によれば、粘土質の建設発生土と砂質の建
設発生土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する
上記建設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設
発生土及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合する
ための処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合の
うちのいずれか一方の処理をした後に他方の処理を行な
う砕土・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発
生土が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記
建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計
量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダから
の上記の設定量の建設発生土と設計仕様に応じて設定さ
れる設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめ
られる混練・混合機とを備えているので、上記改良土の
目的,上記建設発生土の状態,気候状態等により、上記
の粘土質及び砂質の建設発生土の混合割合を設定するこ
とができ、目的に応じた良質の土質に改良することがで
きる。
【0107】又、上記粘土質の建設発生土を砕土した切
り口を上記砂質の建設発生土を付着し被覆せしめ混合し
分散してから、上記混練り混合を行なうので、効果的な
混練り混合することができ、良質の土質改良土を生産す
ることができる。請求項10記載の本発明の砕土・混合
機付き土質改良装置によれば、請求項9記載の構成にお
いて、上記混練・混合機からの改良物を受容する搬送コ
ンベアの上記改良物の供給口より上流側又は下流側の上
記搬送コンベヤに設けられた供給口に上記改良物の強度
の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強
化を助長する添加剤を供給せしめるように構成されてい
るので、請求項9の効果に加え、上記添加剤により、目
的に応じた少なくとも強度の強化が助長され安定した土
質改良ができ、改良土の生産性を向上することができ
る。
【0108】又、上記混練・混合機で改良された改良物
を上記搬送コンベアに付着し堆積しないようにし土質改
良装置の稼働率を向上せしめることができる。請求項1
1記載の本発明の砕土・混合機付き土質改良装置によれ
ば、粘土質の建設発生土と砂質の建設発生土との混合率
を設計仕様に応じて設定し供給する上記建設発生土の混
合率設定手段と、上記粘土質の建設発生土及び上記砂質
の建設発生土とを砕土及び混合するための処理を略同時
に行なうか又は上記の砕土,混合のうちのいずれか一方
の処理をした後に他方の処理を行なう砕土・混合手段
と、上記砕土・混合手段からの建設発生土が供給される
供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計
仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定
量フィーダと、上記定量フィーダからの上記設定量の上
記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベア
と、上記定量フィーダからの上記建設発生を供給する上
記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬
送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度
の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤を供給す
る土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供給口に上
記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの
少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長せしめる添加
剤を供給する添加剤タンクとを備えているので、上記改
良土の目的,上記建設発生土の状態,気候状態等によ
り、上記の粘土質及び砂質のそれぞれの建設発生土の混
合割合を設定することができ、又上記土質改良剤又は上
記添加剤により目的に応じた少なくとも上記強度の強
化,水分の吸収が助長され安定した上記土質改良がで
き、上記改良土の生産性を向上することができる。
【0109】請求項12記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置によれば、粘土質の建設発生土と砂質の
建設発生土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給す
る上記建設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建
設発生土及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合す
るための処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合
のうちのいずれか一方の処理をした後に他方の処理を行
なう砕土・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設
発生土が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上
記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ
計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダか
らの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダか
らの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を
吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質
改良剤とが供給され混練り混合せしめられる上記混練・
混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された
改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに
接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固
化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せ
しめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上
記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記
混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤
タンクとを備えているので、上記砕土・混合機で効果的
に砕土され混合された上記建設発生土と上記土質改良剤
とを上記混練・混合機に供給して効果的な混練り混合を
行い、更に上記混合機により上記添加剤により上記建設
発生土の目的に応じて少なくとも強度が強化を助長せし
めて安定した土質改良ができると共に、上記建設発生土
の上記搬送コンベアへの付着を防止して上記改良土の生
産性の向上を図ることができる。
【0110】請求項13記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置によれば、請求項9〜12のいずれか1
項に記載の構成において、上記混練・混合機はパドル式
混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように
設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パ
ドルが着脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を
上記パドル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボ
ス部の取付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手
段とを備えているので、請求項9〜12のいずれか1項
の効果に加え、上記改良土の目的,上記建設発生土の状
態,気候状態により、上記混合率を設定して供給され、
上記砕土・混合機で処理される砕土及び混合される状況
に合わせて、上記混練・混合機の上記パドル取付角度を
上記角度調整手段により調整して、混練り混合を効果的
に行なって上記改良土の品質と生産性の向上を図ること
ができる。
【0111】請求項14記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置によれば、請求項13記載の構成におい
て、上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル
軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合
できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能
に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上
記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段
と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延
設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上
記パドルとを備えているので、請求項13の効果に加
え、上記ボス部の取付手段を覆う上記カバ部により被混
練・混合物等が上記取付手段に入らないため、上記取付
手段を腐食による上記のパドル,ボス部の脱落を防止す
ることができると共に、上記土質改良装置の可動率を向
上することができる。
【0112】請求項15記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置によれば、請求項9〜14のいずれか1
項に記載の構成において、上記の砕土・混合手段及び混
練・混合機の少なくともいずれか一方のケーシングの側
部,底部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可
能に構成する開閉作動手段を備えているので、請求項9
〜14のいずれか1項の効果に加え、上記ケーシング開
閉作動手段により必要な上記ケーシングの部位を開閉し
て上記角度調整を容易に行なうことができる。
【0113】又、例えば上記混練・混合機が故障等によ
り停止した場合であっても上記ケーシング開閉作動手段
により必要な上記ケーシングの部位を開閉して上記ケー
シング内の被混練り混合物を重力方向に容易に排出せし
めることができるので、上記故障の点検,修理,部品交
換等が容易に行なうことができる。請求項16記載の本
発明の砕土・混合機付き土質改良装置によれば、請求項
9〜15のいずれか1項に記載の構成において、建設発
生土を投入するホッパと、上記ホッパの下方に設けられ
建設発生土を搬送する搬送手段と、上記搬送手段の上方
に設けられ上記搬送手段に搭載された上記建設発生土を
砕土及び混合又は砕土せしめる回転羽根とを備え、上記
搬送手段の作動及び回転している上記回転羽根の廻動の
うちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように
構成されている上記砕土・混合手段が、上記定量フィー
ダの前工程に配設される上記搬送コンベア及び上記定量
フィーダのうちの少なくともいずれか一方に配設されて
いるので、請求項9〜15の効果に加え、上記建設発生
土をより効果的に砕土して上記混練り混合を、更に効果
的に行ない上記改良土の品質と生産性の向上を図ること
ができる。
【0114】請求項17記載の本発明の砕土・混合機付
き土質改良装置によれば、請求項16記載の構成におい
て、上記回転羽根を上記搬送手段に対して上下方向に移
動可能な上下方向移動調整機構を備えているので、請求
項16記載の効果に加え、上記建設発生土に含有する
石,土塊に乗り上げ時及び上記土塊の砕土時の衝撃を、
上記上下方向移動調整機構の作動により、上記回転羽根
砕土体を上下動せしめて吸収しながら砕土し、上記乗り
上げや上記土塊の噛み込みによる上記回転羽根砕土体の
不作動になることが防止でき、生産性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の砕
土・混合機を土質改良装置の前処置工程に適用する場合
を示し、(A)は砕土・混合機の回転羽根が砕土用と混
合用に兼用される場合を示す概略説明図、(B)は図1
(A)の矢視2Xの振動グリズリを示す概略説明図であ
る。
【図2】図1(A)の砕土・混合機の変形例を示す概略
説明図である。
【図3】図1(A)の砕土・混合機のその他の変形例を
示す概略説明図である。
【図4】図1に示す砕土機を土質改良剤を使用する土質
改良装置に適用した応用例を示す概略説明図である。
【図5】図4に示す混練・混合機を示す概略平面図であ
る。
【図6】図5の側面を示す概略側面図である。
【図7】図5の矢視Aを示す拡大説明図である。
【図8】図7の8A−8A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図9】図8の矢視Bを示す概略説明図である。
【図10】図7の変形例を示す概略説明図である。
【図11】図1に示す砕土機を石灰法による土質改良装
置に適用した応用例を示す概略説明図である。
【図12】図4,図11に示した定量フィーダに設けら
れる砕土機の概略説明図である。
【図13】図12の13A−13A線に沿う断面を示す
概略説明図である。
【図14】図13の回転羽根砕土体を支持するケーシン
グの上下方向移動調整機構の変形例を示す概略説明図で
ある。
【図15】図12に示した実施形態のその他の変形例を
示す概略説明図である。
【図16】図15の16A−16A線に沿う断面を示す
概略説明図である。
【図17】従来例の建設発生土の土質改良プラントの工
程を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
3A,3B,3C 搬送コンベア 4 格子部材 5 ケーシング 7 砕土・混合機 7Ca 砕土部 7Cb 混合部 7a 供給口 7b 回転軸 7c 回転羽根 7ca 砕土用回転羽根 7cb 混合用回転羽根 7d 出口 9 振動グリズリ 10 供給口 42 ケーシング本体 44 底部 46 ヒンジ 45,47 分割底部片 45a,47a フランジ 48 枢設部 49a 係合部 50 開閉作動手段 60 添加剤タンク 62 小出しタンク 67 建設発生土 67A 粘土質の建設発生土 67B 砂質の建設発生土 67H,67R 改良物 68 磁選機 71 土質改良剤タンク 76 定量フィーダ 76a ベルト 76S ガイドプレート 80 バケットコンベア 81 バケット 90 振動篩機 95 搬送コンベア 106 パドル軸 108 貫通孔 112,114 ナット 116 位置設定手段 118 ボス部 118a 凹部 118b 凹部 118c 取付面 118d パドル取付けの段部 119 ボス部の取付手段 120 角度調整手段 122,123 スプライン 124 ボルト 130 ボルト 140 孔 142 ボルト(リーマボルト) 143 ナット 200 混練・混合機 204 供給口 206 出口 208 ケーシング 210 架台 216,218 回転軸 216a,218a パドル 216M パドル部 216N カバ部 216u 凹部 220a,220b 伝動ギヤ 226a,226b 伝動ギヤ 230 継手 232 駆動手段 300 回転羽根砕土体 320 ストッパ手段 300C ケーシング 300K 上下方向移動調整機構 S1,S2 付勢力変更手段 301 上部ケーシング 303 下部ケーシング 301a,303a フランジ 306 回転軸 300K 上下方向移動調整機構 300t 上部 302 回転羽根 303R リテーナ 303s 側部 304 駆動手段 306 可動軸 316,316 弾性部材 320 ストッパ手段 402 連接部材 402a 枢支軸 404,405 弾性部材 406 支持枠 410 ガイドレール 412 上ガイドレール 414 下ガイドレール 420 チェンスプロケット機構 422,424 スプロケット 426 スプロケット 428 チェン 430 駆動手段 432,434 リミットスイッチ 436 駆動手段 436 油圧切換装置 H 添加剤 K1,K2 改良土 S1,S2 付勢力変更手段 PR 前処理工程 R 土質改良剤

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設発生土を砕土・混合機の回転軸に設
    けられた回転羽根により砕土し混合して搬送するように
    構成されていることを特徴とする、砕土・混合機。
  2. 【請求項2】 上記砕土・混合機の回転軸に取付けられ
    る回転羽根は棒状,ヘの字状,円弧状,弓状,らせん状
    又は三次元に曲げられた上記各形状に形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の砕土・混合機。
  3. 【請求項3】 上記砕土・混合機の回転軸に設けられ上
    記回転軸の上流側に砕土用の回転羽根を有し下流側に混
    合用の回転羽根を有するように構成されていることを特
    徴とする、請求項1又は2記載の砕土・混合機。
  4. 【請求項4】 上記砕土・混合機が砕土部と混合部とに
    分離して別体に設けられていることを特徴とする、請求
    項1記載の砕土・混合機。
  5. 【請求項5】 粘土質の建設発生土と砂質の建設発生土
    との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する第1工程
    と、上記粘土質の建設発生土と上記砂質の建設発生土と
    を砕土及び混合するための処理を略同時に行なうか又は
    上記の砕土,混合のうちのいずれか一方の処理をした後
    に他方の処理を行なう砕土,混合をする第2工程と、設
    計仕様に応じて設定される設定量の上記第2工程から供
    給される上記建設発生土と設計仕様に応じて設定される
    設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合をする第3
    工程とを備えていることを特徴とする、砕土・混合によ
    る土質改良方法。
  6. 【請求項6】 設計仕様に応じて設定される設定量の上
    記第3工程で混練り混合された改良物と強度の強化,固
    化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せ
    しめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤とを
    混合する第4工程を備えたことを特徴とする、請求項5
    記載の砕土・混合による土質改良方法。
  7. 【請求項7】 上記粘土質の建設発生土と上記砂質の建
    設発生土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する
    第1工程と、上記粘土質の建設発生土と上記砂質の建設
    発生土とを砕土及び混合するための処理を略同時に行な
    うか又は上記の砕土,混合のうちのいずれか一方の処理
    をした後に他方の処理を行なう砕土,混合する第2工程
    と、設計仕様に応じて設定される設定量の上記第2工程
    から供給される上記建設発生土と設計仕様に応じて設定
    される設定量の水分の吸収,強度の強化を助長せしめる
    土質改良剤又は上記改良物の強度の強化,固化,水分の
    吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長
    せしめる添加剤とが供給され混練り混合をする上記第3
    工程とを備えていることを特徴とする、請求項5記載の
    砕土・混合による土質改良方法。
  8. 【請求項8】 上記第2工程の上記粘土質の建設発生土
    と上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための処
    理を略同時に行なった後又は上記砕土部で砕土した後の
    下流側に設計仕様に応じて設定される大きさ以上の石,
    土塊を選別し除去する選別工程を備えていることを特徴
    とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の砕土・混
    合による土質改良方法。
  9. 【請求項9】 粘土質の建設発生土と砂質の建設発生土
    との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記建設
    発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生土及
    び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための処
    理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうちのい
    ずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕土・
    混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土が供
    給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発生
    土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬
    送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記の
    設定量の建設発生土と設計仕様に応じて設定される設定
    量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる混
    練・混合機とを備えていることを特徴とする、砕土・混
    合機付き土質改良装置。
  10. 【請求項10】 上記混練・混合機からの改良物を受容
    する搬送コンベアの上記改良物の供給口より上流側又は
    下流側の上記搬送コンベヤに設けられた供給口に上記改
    良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくと
    も強度の強化を助長する添加剤を供給せしめるように構
    成されていることを特徴とする、請求項9記載の砕土・
    混合機付き土質改良装置。
  11. 【請求項11】 粘土質の建設発生土と砂質の建設発生
    土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記建
    設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生土
    及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための
    処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうちの
    いずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕土
    ・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土が
    供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発
    生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して
    搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記
    設定量の上記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送
    コンベアと、上記定量フィーダからの上記建設発生を供
    給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側
    の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生
    土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤
    を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供
    給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収
    のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する
    添加剤を供給せしめる添加剤タンクとを備えていること
    を特徴とする、砕土・混合機付き土質改良装置。
  12. 【請求項12】 粘土質の建設発生土と砂質の建設発生
    土との混合率を設計仕様に応じて設定し供給する上記建
    設発生土の混合率設定手段と、上記粘土質の建設発生土
    及び上記砂質の建設発生土とを砕土及び混合するための
    処理を略同時に行なうか又は上記の砕土,混合のうちの
    いずれか一方の処理をした後に他方の処理を行なう砕土
    ・混合手段と、上記砕土・混合手段からの建設発生土が
    供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発
    生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して
    搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダからの上記
    設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記
    設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せし
    める設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤と
    が供給され混練り混合せしめられる上記混練・混合機
    と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物
    を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続さ
    れている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水
    分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる
    設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬
    送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機
    に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンク
    とを備えていることを特徴とする、砕土・混合機付き土
    質改良装置。
  13. 【請求項13】 上記混練・混合機はパドル式混練・混
    合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられ
    た孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドルが着
    脱可能に取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パド
    ル軸の両端部に着脱可能に嵌合せしめて上記ボス部の取
    付け角度が調整できるパドル取付け角度調整手段とを備
    えていることを特徴とする、請求項9〜12のいずれか
    1項に記載の砕土・混合機付き土質改良装置。
  14. 【請求項14】 上記混練・混合機の回転軸から突出し
    た上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着
    脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位
    置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上
    記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けら
    れる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記
    カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル
    部を有する上記パドルとを備えていることを特徴とす
    る、請求項13記載の砕土・混合機付き土質改良装置。
  15. 【請求項15】 上記の砕土・混合手段及び混練・混合
    機の少なくともいずれか一方のケーシングの側部,底
    部,前部,後部のうちの少なくとも一つを開閉可能に構
    成する開閉作動手段を備えていることを特徴とする、請
    求項9〜14のいずれか1項に記載の砕土・混合機付き
    土質改良装置。
  16. 【請求項16】 建設発生土を投入するホッパと、上記
    ホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する搬送手段
    と、上記搬送手段の上方に設けられ上記搬送手段に搭載
    された上記建設発生土を砕土及び混合又は砕土せしめる
    回転羽根とを備え、上記搬送手段の作動及び回転してい
    る上記回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方
    を行なわせしめるように構成されている上記砕土・混合
    手段が、上記定量フィーダの前工程に配設される上記搬
    送コンベア及び上記定量フィーダのうちの少なくともい
    ずれか一方に配設されていることを特徴とする、請求項
    9〜15のいずれか1項に記載の砕土・混合機付き土質
    改良装置。
  17. 【請求項17】 上記回転羽根を上記搬送手段に対して
    上下方向に移動可能な上下方向移動調整機構を備えてい
    ることを特徴とする、請求項16記載の砕土・混合機付
    き土質改良装置。
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