JP2000063772A - 塗装用マスキングテープ - Google Patents

塗装用マスキングテープ

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JP2000063772A
JP2000063772A JP10231338A JP23133898A JP2000063772A JP 2000063772 A JP2000063772 A JP 2000063772A JP 10231338 A JP10231338 A JP 10231338A JP 23133898 A JP23133898 A JP 23133898A JP 2000063772 A JP2000063772 A JP 2000063772A
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masking tape
crepe paper
elongation
coating
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JP10231338A
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Junji Nakamura
順二 中村
Akira Yukimoto
昌 行本
Katsuji Oimizu
勝次 生水
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Kamoi Kakoshi Co Ltd
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Kamoi Kakoshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広い用途に対応しうるよう、粗面への追従
性がよいマスキングテープを提供すること。 【解決手段】 塗装用マスキングテープの基材にクレー
プ紙を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装時のマスキン
グ作業に使用される粘着テープに関するものであり、と
くに建築物の外壁塗装用のマスキングテープとして好適
に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁などの塗装時に用い
られるマスキングテープとしては、基材に各種の布を用
いた布製マスキングテープが知られている。布製マスキ
ングテープは、基材の強度が大であるので、強力な粘着
剤を層厚く塗布することができ、手で簡単に破断するこ
とができるといった利便性から、必要に応じて予め養生
シート材を接合するなどして幅広く使用されている。
【0003】しかしながら、布製マスキングテープは、
基材たる布の伸び率が低いため、粗面への追従性がわる
く、例えばリシン吹付塗装面に対して十分な接着性が得
られず、吹付塗装を行った際にマスキングテープが剥が
れてしまう欠点があった。とくに建物の軒下面に対して
マスキング用として用いた場合、粘着面に対して垂直方
向に荷重がかかり、容易に脱落してしまうという欠点が
あった。
【0004】一方、基材に紙を用いた紙製(和紙)マス
キングテープは、布製マスキングテープと同様に手切れ
性がよいほか、塗装の見切り性がよいという長所がある
が、一般に基材の伸びが不十分であるため、粗面への追
従性がわるいという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、幅広い用途
に対応しうるよう、粗面への追従性がよいマスキングテ
ープを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】目的を達成するために、
本発明では、マスキングテープの基材として高い伸び率
を有するクレープ紙を用いることで、粗面に対する追従
性の向上を図った。すなわち、第1の発明に係る塗装用
マスキングテープでは、マスキングテープの基材として
クレープ紙を用い、曲面や凹凸面をはじめ、粗い砂地状
仕上げが施された壁面等の粗面に添ってもマスキングテ
ープを密着させることを可能としたのである。
【0007】ここで、基材として用いるクレープ紙に
は、主として木材パルプを原料としたものが使用される
が、木材パルプにマニラ麻等の天然パルプ短繊維、レー
ヨン短繊維、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリ
オレフィン、ポリエステル、アクリル等の合成短繊維を
混抄してもよい。
【0008】クレープ加工は、抄紙工程中に湿紙の状態
でクレープ処理されるものと、一旦乾燥後に再湿潤され
てクレープ処理されるものとがあるが、いずれの方法を
用いてもよい。例えば、適当に湿潤した状態の原紙をロ
ールに密着させ、これをドクターで剥ぎ取ることによ
り、ロールの軸に平行な皺を生じさせ、乾燥機により乾
燥させれば、与えられた皺が残り、クレープ紙となる。
【0009】クレープ紙の伸び率は、クレープ処理装置
に原紙を入れる速度と、クレープ処理装置を出た後の原
紙の巻き取り速度との速度差によって調整される。本発
明に係る塗装用マスキングテープにおいて基材として用
いられるクレープ紙では、この速度差を大きくすること
により高い伸び率を達成した。クレープ紙の伸び率が高
いということは、低荷重で伸びやすい性質をより多く残
していることであり、すなわち、塗装マスキングの際の
粗面への追従性に優れていることを意味する。
【0010】基材として用いるクレープ紙の坪量は20〜
150g/m2、好ましくは30〜100g/m2であり、クレープ紙の
低荷重伸度、すなわち2kgの荷重で引っ張った際の伸度
は3〜100%、好ましくは5〜50%、破断伸度は7〜200
%、好ましくは12〜100%で調整される。また、基材と
しての使用幅は、通常5〜1500mm、好ましくは10〜300m
m程度の範囲内で、用途に応じて適宜選択される。
【0011】クレープ紙に対する含浸加工はあえて行う
必要はないが、クレープ紙の紙層内部に含浸剤を浸透さ
せることにより、クレープ紙の強度を向上させることが
でき、その結果、貼着面からテープを剥がす際にテープ
が裂けたり破断したりすることを防止できる利点が得ら
れる。また、含浸加工を施すことによって、基材に塗布
する粘着剤や背面処理剤、剥離剤の含浸吸収が防止され
る結果、粘着剤等の塗布量が少なくて済むという利点も
得られる。
【0012】含浸剤は、溶剤(水を含む)に溶解、ある
いは分散させて用いられ、好ましくはエマルジョンの形
態で用いられる。含浸剤の成分としては、例えば、天然
ゴム、スチレン-ブタジエン共重合ゴム、アクリロニト
リル-ブタジエン共重合ゴム、ブチルゴム、スチレン-イ
ソプレン-スチレン共重合ゴム、アクリロニトリル-ブタ
ジエン-イソプレン共重合ゴム、スチレン-ブタジエン-
スチレン共重合ゴム、メタクリル酸メチルグラフト天然
ゴム、スチレングラフト天然ゴム、アクリロニトリルグ
ラフト天然ゴム、合成イソブレンゴム、ブタジエンゴ
ム、エチレン-プロピレン共重合ゴム、エチレン-プロピ
レン-ジエン共重合ゴム、エチレン-酢酸ビニル共重合ゴ
ム、エチレン-アクリル酸エステル共重合ゴム、ブタジ
エン-(メタ)アクリル酸エステル共重合ゴム、エチレ
ン-アクリロニトリル共重合ゴム、液状イソプレンゴ
ム、液状ブタジエンゴム、液状スチレン-ブタジエン共
重合ゴム、液状アクリロニトリル-ブタジエン共重合ゴ
ム等のエラストマーや、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共
重合体等の樹脂が用いられる。
【0013】また、クレープ紙の含浸剤としては、この
ほかにもハロゲン、クロルスルホン基、カルボキシル
基、水酸基、アミノ基、エポキシ基等の官能基を有する
エラストマーも用いられる。具体的には、クロロブチル
ゴム、ブロモブチルゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポ
リエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン、カルボキ
シル化アクリロニトリル-ブタジエン共重合ゴム、液状
カルボキシル化ポリイソプレンゴム、液状カルボキシル
化ポリブタジエンゴム、ヒドロキシ(メタ)アクリレー
ト、液状ヒドロキシル化ポリイソプレンゴム、液状ヒド
ロキシル化ポリブタジエンゴム、(メタ)アクリロニト
リルおよび(メタ)アクリル酸およびヒドロキシ(メ
タ)アクリレートよりなる群から選ばれた少なくとも1
種と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合樹脂、液状
アミノ化ポリブタジエンゴム、エピクロルヒドリンゴム
等が挙げられる。これらの共重合体は、ランダムまたは
ブロックのいずれであってもよく、また、一種のみを用
いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】なお、分子中に不飽和二重結合を有するも
のは、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、種
々の加硫剤などで架橋することができる。架橋すること
により、含浸剤の耐溶剤性が向上する。また、官能基を
有するものも、該官能基と反応して架橋することができ
る各種架橋剤と併用して使用することにより架橋するこ
とができる。架橋剤としては、例えば、金属化合物、ア
ミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物な
どを挙げることができ、それぞれに応じて一種または二
種以上組み合わせて使用される。
【0015】含浸剤の含浸量は、通常、基材重量に対し
て、乾燥重量で15%〜80%、好ましくは20%〜60%とす
る。
【0016】また、含浸剤に顔料を配合すると、紫外線
が遮断または吸収され、粘着剤層の劣化が防止されるの
で、好ましい。配合する顔料は、紫外線を遮断または吸
収できるものであれば特に限定されないが、無機顔料の
具体例としては、炭酸カルシウム、けい酸アルミニウ
ム、タルク、シリカ、アルミナホワイト、グラファイ
ト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、酸化チタン、超微粒子酸化チタン、亜鉛華、雲母状
酸化鉄、鉛白、ホワイトカーボン、モリブデンホワイ
ト、カーボンブラック、黒色酸化鉄、リサージ、リトポ
ン、バライト、カドミウム赤、カドミウム水銀赤、ベン
ガラ、モリブデン赤、鉛丹、黄鉛、カドミウム黄、バリ
ウム黄、ストロンチウム黄、チタン黄、チタンブラッ
ク、酸化クロム緑、酸化コバルト、コバルト緑、コバル
ト・クロム緑、群青、紺青、コバルト青、セルリアン
青、マンガン紫、コバルト紫などが挙げられ、これらは
単独あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。これ
らの中でも紫外線を遮断または吸収する能力の高い酸化
チタン(チタンホワイト)や亜鉛華などの白色顔料、コ
バルト青(コバルトブルー)などの青色顔料などが特に
好ましい。
【0017】また、含浸剤に配合する有機顔料として
は、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フ
タロシアニンブルー、染色レーキなどが挙げられる。な
お、これら無機顔料または有機顔料は、通常、0.01〜5
μm程度の微粒子であるのが望ましい。
【0018】顔料を配合させる場合、その配合量は、エ
ラストマー100重量部に対して、通常5〜250重量部、好
ましくは20〜200重量部、さらに好ましくは30〜150重量
部の範囲で選ばれる。この配合割合が過小であると耐候
性改善の効果が小さく、逆に過大であるとエラストマー
への練り混みが困難となり、かつ、処理液にした場合に
沈降し易い。含浸剤には、耐候性をさらに改善するため
に、紫外線吸収剤を配合することができる。紫外線吸収
剤としては、例えばサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン
系のもの、ベンゾトリアゾール系のものなどが挙げられ
る。
【0019】紫外線吸収剤として用いられるサリチル酸
誘導体としては、サリチル酸フェニル、サリチル酸p-
オクチルフェニル、サリチル酸p-第三ブチルフェニル
などが挙げられる。また、ベンゾフェノン系のものとし
ては、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ
-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メ
トキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジ
メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-
ジメトキシ-5-スルホベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-
メトキシ-2’-カルボキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ
シ-4-メトキシ-5-スルホベンゾフェノン・トリヒドレー
ト、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、2-
ヒドロキシ-4-オクタデシロキシベンゾフェノン、2,
2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、4-ドデシ
ロキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-
(2-ヒドロキシ-3-メタクリロキシ)プロポキシベンゾ
フェノン、ビス(2-メトキシ-4-ヒドロキシ-5-ベンゾイ
ルフェニル)メタンなどが挙げられる。また、ベンゾト
リアゾール系の紫外線吸収剤としては、2-(2’-ヒドロ
キシ-5’-メチル-フェニル)ベンゾトリアゾール、2-
(2’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-第三ブチル-フェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’-第三ブ
チル-5’-メチル-フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾ
ール、2-(2’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-第三ブチル-フ
ェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒド
ロキシ-4’-n-オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2-(2’-ヒドロキシ-5’-n-第三ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2(2’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-
第三アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-[2’-ヒ
ドロキシ-3’-(3”,4”,5”,6”-テトラヒドロフタル
イミドメチル)-5’-メチルフェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2,2-メチレンビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチ
ル)-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノー
ル]などが挙げられる。その他、シアノアクリレート系
の紫外線吸収剤として、例えば、2-エチルヘキシル-2-
シアノ-3,3’-ジフェニルアクリレート、エチル-2-シア
ノ-3,3’-ジフェニルアクリレートなどが挙げられる。
【0020】紫外線吸収剤を配合する場合、その配合割
合は、エラストマー100重量部に対して、0.1重量部以上
である。この配合割合が0.1重量部未満では添加効果が
小さいし、また多すぎても量の割に効果の向上が見られ
ず、コスト高となるので、通常、5重量部までの範囲で
使用される。
【0021】本発明に係る塗装用マスキングテープを作
製するには、基材上に粘着剤層を設ける方法として通常
用いられている方法、例えば、流えん法、ロールコータ
法、リバースコータ法、ドクターブレード法、バーコー
タ法、コンマコータ法、ファウンテンダイコータ法、リ
ップコータ法などが用いられ、とりわけコンマコータ
法、リップコータ法が好ましい。また、粘着剤層の厚さ
は、通常5〜250μm、好ましくは10〜100μmである。
【0022】粘着剤は、溶剤(水を含む)に溶解、ある
いは分散させて用いられるが、その使用形態に制限はな
い。また、その種類にもとくに制限はなく、例えば、天
然ゴム系、アクリル系、合成イソプレン系、ポリイソブ
チレン系、ブチルゴム、スチレン-ブタジエン共重合ゴ
ム系、スチレン-イソプレン共重合ゴム系、スチレン-エ
チレン-ブタジエン共重合ゴム系、シリコーン系、エチ
レン-プロピレン共重合ゴム系、エチレン-プロピレン-
ジエン共重合ゴム系が挙げられる。また、粘着剤には、
その性能、商品価値を高めるための添加剤、例えば、粘
着付与樹脂、可塑剤、充填剤、架橋剤、酸化防止剤等を
併用しても差し支えない。
【0023】本発明に係る塗装用マスキングテープにお
いては、基材の背面側、すなわち粘着剤の塗布面と反対
側に背面処理層を設けてもよい。この背面処理層は、粘
着剤や剥離剤の含浸を防止するとともに、剥離を容易に
行えるように腰をもたせるために設けられた層であり、
その材質としては、通常、樹脂、好ましくはシェラッ
ク、アクリル酸エステル共重合樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合樹脂、水
酸基含有脂肪族不飽和炭化水素・(メタ)アクリロニト
リル共重合樹脂の他、ヒドロキシ(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロニトリルおよび(メタ)アクリル
酸よりなる群から選ばれた少なくとも1種と(メタ)ア
クリル酸エステルとスチレンとの共重合樹脂、あるいは
(メタ)アクリロニトリルおよび(メタ)アクリル酸よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種と(メタ)アクリ
ル酸エステルとの共重合樹脂が挙げられる。こうした背
面処理剤の塗布量は、乾燥重量で通常1〜30g/m2、好ま
しくは2〜15g/m2とする。
【0024】また、前記背面処理層に代えて直接に、ま
たは背面処理層を介して、基材背面に剥離剤層を設ける
こととしてもよい。この剥離剤層は、ロール状に巻回し
たマスキングテープの剥離あるいは展開をスムーズにす
るのに有効である。剥離剤の塗布量は、通常0.01〜10g/
m2、好ましくは0.1〜1g/m2の範囲で選択される。
【0025】この剥離剤層として塗布する剥離剤につい
てはとくに制限はなく、例えば、以下に示すものが挙げ
られる。 1) アルキルペンダント系剥離剤 (a) ステアリルアクリレートとアクリル酸、アクリロニ
トリルまたは酢酸ビニルの共重合物 (b) ステアリルアクリルアミドとアクリル酸またはアク
リロニトリルの共重合物(c) ステアリルビニルエーテル
とアクリル酸、無水マレイン酸またはアクリロニトリル
の共重合物 (d) セルロースまたはポリビニルアルコールと塩化ステ
アロイルとの反応生成物 (e) ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニ
ルアルコール、セルロース誘導体、ポリエステルなどの
活性水素をもつポリマーをステアリルイソシアネートな
どの脂肪族イソシアネートで変性したもの 2) 縮合ワックス系剥離剤 (a) ベヘニルアミノプロピルアミンまたはα-モノステ
アレートとジカルボン酸またはポリイソシアネート化合
物との反応生成物であるポリアミド、ポリエステル、ポ
リウレタン (b) 長鎖アルキルワーナー錯塩 (c) シェラックワックス 3) ポリエチレンイミン誘導体 (a) ポリ(N-ステアロイルエチレンイミン) (b) ポリエチレンイミンと脂肪族イソシアネート、例え
ば、C1837NCOとの反応生成物であるアルキル尿素
誘導体
【0026】[実施例1]木材パルプを原料として抄紙
し、クレープ加工を施すことにより破断伸度50%の基材
を得た。この基材にアクリル酸エステル重合物のエマル
ジョンと、スチレン-ブタジエンゴムラテックスの混合
物を含浸処理した後、ゴム系溶剤型粘着剤を塗布し、マ
スキングテープを得た。
【0027】[実施例2]実施例1と同じ方法で、破断伸
度20%の基材を得た。この基材に対して、実施例1と同
じ含浸処理と粘着剤塗布を行い、マスキングテープを得
た。
【0028】[比較例1]実施例1と同じ方法で、破断伸
度5%の基材を得た。この基材に対して、実施例1と同
じ含浸処理と粘着剤塗布を行い、マスキングテープを得
た。
【0029】[比較例2]スフ布にポリエチレンラミネー
トを施した基材に対して、実施例1で用いたものと同じ
ゴム系溶剤型粘着剤を塗布し、マスキングテープを得
た。
【0030】前記実施例1および2、比較例1および2
の各マスキングテープに対して引っ張り試験を行い、2
kgの荷重を加えた際のマスキングテープの伸び率(低荷
重伸度)と、マスキングテープが破断するときの伸び率
(破断伸度)および荷重(破断荷重)を調べた。各マス
キングテープの試験片には、幅15mm、長さ100mmのもの
を用い、試験方法はJIS-Z-0237に規定された方法によっ
た。
【0031】次いで、前記各マスキングテープの粗面追
従性を調べた。各マスキングテープの試験片には、幅15
mm、長さ100mmのものを用い、2kgのゴムローラーでリ
シン塗装面に貼り付け、23℃65%条件下で24時間放置
後、マスキングテープの浮き、剥がれを目視にて確認し
た。この粗面追従性の確認結果と前記引っ張り試験の結
果を次表に示す。
【0032】
【表1】
【0033】前表に示されるように、低荷重伸度の高い
クレープ紙を基材として用いた本発明に係る塗装用マス
キングテープは、粗面への追従性がきわめて高いので、
ロール状ないしシート状の剥離紙を台紙として用いるこ
とによって、例えば予め1辺を10cm〜1m程度の適宜長
さに設定したマスキングシートに形成して提供してもよ
い。さらには、粗面への追従性を生かして、ブロック等
の壁面やアスファルト等の路面に文字や図形を描くため
のカッティングシートに形成して提供してもよい。
【0034】第2の発明に係る塗装用養生材では、前記
第1の発明に係る塗装用マスキングテープを用いて、マ
スキングテープの粘着面の長尺方向片側側縁を養生シー
ト材の側縁に沿って貼着して、全体をロール状に巻回し
たものとした。この塗装用養生材の概略を図1に示す。
【0035】通常、塗装用マスキングテープは、非塗装
面の保護のため、紙、フィルム等のシート状養生材を組
み合わせて使用されるが、塗装現場にて養生材をマスキ
ングテープで貼り付けていく方法では作業効率が低くな
る。したがって、本発明のように、予め塗装用マスキン
グテープ1の粘着面の長尺方向片側側縁を養生シート材
2の側縁に沿って貼着し、全体をロール状に巻回してお
けば、非塗装養生面に沿って展開するだけでよいので、
作業効率が格段に高まるのである。
【0036】なお、養生シート材2を折り込んでおき、
ロール状に巻回した養生材の長さを短縮することにして
もよい。例えば、養生シート材2としてポリエチレンフ
ィルムを用い、塗装用マスキングテープ1と平行に前記
養生シート材2を2つないし4つに折り畳んだまま全体
をロール状に巻回しておけば、養生材の長さが格段に短
くなり、包装・運搬等の取扱に便利である。また、マス
キングテープ1を巻回した部分と養生シート材2を巻回
した部分の巻径がほぼ等しくなるので、商品としての取
扱性が一層向上する利点も得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る塗装用マスキングテープ
は、粗面への追従性に優れているので、リシン吹付外壁
等幅広い用途に対応しうる。また、非塗装養生面へのマ
スキング用としてのみならず、新築や増改築時、建物内
外への荷物搬出入時における床面や壁面への保護シート
貼着用テープとしても使用することができる。
【0038】さらに、低荷重伸度が高いクレープ紙ほど
皺の凹凸が大きいので、クレープ紙を基材に用いた本発
明に係る塗装用マスキングテープでは、通常紙や布を基
材に用いたマスキングテープに比して、ロール状に巻き
取った際に粘着剤塗布面とマスキングテープ背面の接触
面積が小さくなり、マスキングテープの巻き戻しが軽く
なる利点が得られる。
【0039】さらにまた、本発明に係る塗装用マスキン
グテープでは、基材として用いたクレープ紙の凹凸皺内
に塗料が入り込むので、マスキングテープ背面に剥離剤
層を設けた場合においても剥離剤が塗料をはじくことが
なく、しかも塗装完了後のマスキングテープ除却時にマ
スキングテープ背面上の塗膜が剥がれて周囲に飛び散る
ことがない。
【0040】また、本発明に係る塗装用養生材を用いれ
ば、非塗装養生面に沿って展開するだけで養生が完了す
るので、塗装養生作業の効率を格段に高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装用養生材の概略図である。
【符号の説明】
1 塗装用マスキングテープ 2 養生シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生水 勝次 岡山県倉敷市片島町236番地 カモ井加工 紙株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 DB03 DB13 DB14 4J004 AA04 AA05 AA06 AA07 AA11 AB01 CA02 CA03 CA04 CA06 CB01 CB02 CC02 CD05 CD10 DA02 DA03 DB03 EA01 FA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にクレープ紙を用いてなる塗装用マ
    スキングテープ。
  2. 【請求項2】 テープの粘着面の長尺方向片側側縁を養
    生シート材の側縁に沿って貼着して、全体をロール状に
    巻回してなる、請求項1記載の塗装用マスキングテープ
    を用いた塗装用養生材。
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