JPH0780367A - マスキングテープ - Google Patents

マスキングテープ

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JPH0780367A
JPH0780367A JP5187250A JP18725093A JPH0780367A JP H0780367 A JPH0780367 A JP H0780367A JP 5187250 A JP5187250 A JP 5187250A JP 18725093 A JP18725093 A JP 18725093A JP H0780367 A JPH0780367 A JP H0780367A
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JP
Japan
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masking tape
paper base
elastomer
rubber
base material
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JP5187250A
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English (en)
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Yasuaki Kitazaki
寧昭 北崎
Hideaki Shirai
英明 白井
Shigeyuki Hayashi
茂幸 林
Hiromi Matsushita
洋巳 松下
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性に優れ、粘着剤の劣化による被着体へ
の残留がなく、しかも塗装の際に見切りラインを鮮明に
出すことができる紙基材のマスキングテープを提供する
こと。 【構成】 紙基材上に粘着剤層を設けたマスキングテー
プにおいて、紙基材がエラストマーと無機顔料を含有す
る含浸剤により含浸処理されたものであることを特徴と
するマスキングテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙基材上に粘着剤層を
設けたマスキングテープに関し、さらに詳しくは、耐候
性に優れ、粘着剤の被着体への残留がなく容易に剥すこ
とができ、しかも塗装の際に見切りラインを鮮明に出す
ことができる紙基材のマスキングテープに関する。
【0002】
【従来の技術】塗装時の部分的遮蔽、汚染防止、光や熱
の遮蔽などに、各種マスキングテープが使用されてい
る。具体的には、例えば、自動車車両や建築物等の塗装
の際に、非塗装部分の保護のためにマスキングテープが
使用されている。マスキングテープは、一般に、和紙、
クレープ紙などの紙;ポリエステル、ポリプロピレン、
軟質塩化ビニル樹脂などからなるフィルム;布などを基
材とし、その片面に粘着剤層を設けたものである。粘着
剤層によって、塗装面などの被着体に貼付する。
【0003】各種基材の中でも、和紙などの紙基材は、
伸びや柔軟性に優れ、曲面に対する適用性が良好であ
り、安価で手切れ性も良好であるため、自動車、建築、
板金塗装関連分野等で汎用されている。ところで、マス
キングテープには、貼付適性やラインが鮮明に出せるこ
と、塗装作業終了後に粘着剤の残留がなく容易に剥がせ
ることなどが要求される。しかしながら、紙基材のマス
キングテープには、次のような欠点があった。
【0004】紙基材は、通常、エラストマーや樹脂など
の含浸剤を含浸させて、層間強度や耐熱性、伸びなどを
向上させたものが使用されている。また、紙基材の背面
(粘着剤層とは反対面)には、塗料の含浸を防止すると
ともに、塗装後の剥離を容易にする腰を持たせるための
樹脂層が設けられている。紙基材の含浸剤としては、例
えば、天然ゴム、メチルメタクリレートグラフト天然ゴ
ム、ブチルゴム、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル樹脂等が用いられている。
【0005】ところが、従来の紙基材を用いたマスキン
グテープは、被着体に貼付した状態で太陽光に曝される
と、紫外線が紙基材を透過して粘着剤層にまで達し、粘
着剤を劣化するため、塗装作業終了後にマスキングテー
プを剥離すると、被着体に粘着剤が残留するという問題
があった。また、含浸剤の組成によっては、塗装時、塗
料溶剤によって紙基材中の含浸剤が侵されて見切りライ
ンが綺麗に出ない場合があるという欠点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐候
性(耐光性)に優れ、粘着剤の劣化による被着体への残
留がなく、しかも塗装の際に見切りラインを鮮明に出す
ことができる紙基材のマスキングテープを提供すること
にある。本発明者らは、前記従来技術の有する問題点を
克服するために鋭意研究した結果、エラストマーと無機
顔料を含有する含浸剤により含浸処理した紙基材を用い
ることにより、耐候性を大幅に向上させることができ、
屋外等の紫外線の強い条件下でも使用可能なマスキング
テープの得られることを見出した。このマスキングテー
プは、耐溶剤性も良好であるため、塗装の際に見切りラ
インを鮮明に出すことができる。本発明は、これらの知
見に基づいて完成するに至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、紙基材
上に粘着剤層を設けたマスキングテープにおいて、紙基
材がエラストマーと無機顔料を含有する含浸剤により含
浸処理されたものであることを特徴とするマスキングテ
ープが提供される。以下に、本発明を詳細に説明する。
【0008】紙基材としては、特に限定されず、和紙な
どの公知のものを好適に使用することができる。紙基材
の材質の具体例としては、木材パルプ、クラフトパル
プ、マニラ麻、ビニロン、レーヨン、ナイロン、テトロ
ン等を挙げることができる。例えば、機械漉き和紙は、
マニラ麻と木材パルプを主原料とするが、ビニロン繊維
なども混ぜて使用されている。紙基材の厚さは、通常2
0〜200μm、好ましくは30〜100μmである。
【0009】本発明では、紙基材の含浸剤として、エラ
ストマーと無機顔料を含有する含浸剤を使用する。含浸
剤には、エラストマーの架橋剤、紫外線吸収剤、その他
の添加剤を含有せしめてもよい。含浸剤は、これらの成
分を有機溶剤に溶解・分散させて使用する。
【0010】本発明に用いられるエラストマー成分とし
ては、例えば、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、ブチ
ルゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム、
アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、メタ
クリル酸メチルグラフト天然ゴム、スチレングラフト天
然ゴム、アクリロニトリルグラフト天然ゴム、合成イソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル共
重合ゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリロニトリル
共重合ゴム、液状イソプレンゴム、液状ブタジエンゴ
ム、液状スチレン−ブタジエン共重合ゴム、液状アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合ゴム等が挙げられる。共
重合ゴムは、ランダムまたはブロックのいずれであって
もよい。
【0011】分子中に不飽和二重結合を有するエラスト
マーは、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、
イオウ系加硫剤などで架橋することができる。架橋する
ことにより、含浸剤の耐溶剤性が向上し、塗装の際に塗
料によって紙基材中の含浸剤が侵されにくくなるため、
見切りラインをより鮮明にすることができる。加硫剤と
しては、イオウ単体、グアニジン系、アルデヒド−アミ
ン系、アルデヒド−アンモニア系、チアゾール系、スル
フェンアミド系、チオ尿素系、チウラム系、ジチオカル
バメート系、ザンテート系等があり、これらを単独ある
いは組み合わせて用いる。
【0012】エラストマーとして、ハロゲン、クロルス
ルホン基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ
基、エポキシ基などの官能基を有するエラストマーを用
いることができる。その具体例としては、クロロブチル
ゴム、ブロモブチルゴム、クロロプレンゴム、カルボキ
シル化アクリロニトリルブタジエンゴム、クロルスルホ
ン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒ
ドリンゴム、液状カルボキシル化ポリイソプレンゴム、
液状ヒドロキシル化ポリイソプレンゴム、液状カルボキ
シル化ポリブタジエンゴム、液状ヒドロキシル化ポリブ
タジエンゴム、液状アミノ化ポリブタジエンゴム等が挙
げられる。
【0013】官能基を有するエラストマーは、該官能基
と反応して架橋することができる各種架橋剤と併用して
使用することが好ましい。このような架橋剤としては、
例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、
イソシアネート化合物などを挙げることができ、それぞ
れのエラストマーに応じて適宜選択して必要量が使用さ
れる。
【0014】これらのエラストマーは、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。官能基を持たないエラストマーと官能基を有する
エラストマーとを併用する場合には、それぞれ10〜9
0重量部:90〜10重量部、好ましくは30〜70重
量部:70〜30重量部の割合で使用することが好まし
い。また、エラストマーには、粘着剤層に対する紙基材
の投錨性を向上させるために、例えば、クマロン系樹
脂、フェノール系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂、
ロジン系樹脂等を添加してもよい。
【0015】含浸剤には、紫外線を遮断または吸収する
ために、無機顔料を配合し、粘着剤層の劣化を防止す
る。無機顔料(充填剤を含む)としては、紫外線を遮断
または吸収することができるものであれば特に限定され
ないが、具体例としては、炭酸カルシウム、けい酸アル
ミニウム、タルク、シリカ、アルミナホワイト、グラフ
ァイト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、酸化チタン、超微粒子酸化チタン、亜鉛華、雲母
状酸化鉄、鉛白、ホワイトカーボン、モリブデンホワイ
ト、カーボンブラック、黒色酸化鉄、リサージ、リトポ
ン、バライト、カドミウム赤、カドミウム水銀赤、ベン
ガラ、モリブデン赤、鉛丹、黄鉛、カドミウム黄、バリ
ウム黄、ストロンチウム黄、チタン黄、チタンブラッ
ク、酸化クロム緑、酸化コバルト、コバルト緑、コバル
ト・クロム緑、群青、紺青、コバルト青、セルリアン
青、マンガン紫、コバルト紫等が挙げられ、これらは単
独あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。これら
の中でも紫外線を遮断または吸収する能力の高い酸化チ
タン(チタンホワイト)や亜鉛華などの白色顔料、コバ
ルト青(コバルトブルー)などの青色顔料などが特に好
ましい。また、これらの無機顔料は、通常、0.01〜
5μm程度の微粒子であることが好ましい。
【0016】無機顔料は、エラストマー100重量部に
対して、通常5〜250重量部、好ましくは20〜20
0重量部、さらに好ましくは30〜150重量部の範囲
で使用される。この使用割合が少な過ぎると耐候性改善
の効果が小さく、逆に、過大であるとエラストマーへの
練り込みが困難となり、かつ、処理液にした場合に沈降
し易い。含浸剤には、耐候性をさらに改善するために、
紫外線吸収剤を配合することができる。紫外線吸収剤と
しては、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系等が挙げられる。
【0017】サリチル酸誘導体としては、フェニル・サ
リシレート、p−オクチルフェニル・サリシレート、p
−第三−ブチルフェニル・サリシレート等が挙げられ
る。ベンゾフェノン系としては、2,4−ジヒドロキシ
・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ・ベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシ
・ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′
−ジメトキシ・ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシ
・ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5
−スルホベンゾフェノン・トリヒドレート、2−ヒドロ
キシ−4−n−オクトキシ・ベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−オクタデシロキシ・ベンゾフェノン、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシ・ベンゾフェノン、
4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシ・ベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリ
ロキシ)プロポキシベンゾフェノン、ビス(2−メトキ
シ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン
等が挙げられる。
【0018】ベンゾトリアゾール系としては、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチル−フェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジ−第三−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′−第三−ブチル−5′−メ
チル−フェニル)−5−クロロ・ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−第三−ブチ
ル−フェニル)−5−クロロ・ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−4′−n−オクトキシ・フェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・第三アルミフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−
3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタル
イミドメチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリア
ゾール、2,2−メチレンビス{4−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)フェノール}等が挙げられる。その
他、シアノアクリレート系紫外線吸収剤として、2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアク
ルレート、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニル
アクリレートが挙げられる。
【0019】紫外線吸収剤は、エラストマー100重量
部に対して、0.1重量部以上が添加される。この使用
割合が0.1重量部未満では添加の効果が小さく、多量
に添加する程その効果は大きくなるが、コスト高となる
ので、通常、5重量部までの範囲で使用される。
【0020】含浸剤には、前記各成分の他に、老化防止
剤、軟化剤などの各種添加剤を含有せしめることができ
る。含浸剤は、溶剤に溶解ないしは分散させて使用す
る。溶剤としては、例えば、トルエン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、キシレン、ベンゼン、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が
単独あるいは組み合わせて用いられる。
【0021】含浸剤を構成する各成分は、それぞれ別々
に、あるいはエラストマーにその他の成分を練り込んで
から、溶剤に溶解・分散させる。紙基材を含浸剤で含浸
処理するには、含浸剤を含有する処理液に紙基材を浸漬
することにより行う。場合によっては、抄紙段階で含浸
させることもできる。紙基材への含浸剤の塗布量(含浸
量)は、乾燥重量で、通常2〜15g/m2、好ましく
は3〜10g/m2である。
【0022】含浸処理された紙基材の片面(背面)に
は、背面処理剤の塗布層を設けてもよい。背面処理剤と
しては、シェラック等の天然物、ポリビニルアルコール
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルーアクリル酸エ
ステル共重合樹脂、水酸基含有脂肪族不飽和炭化水素−
(メタ)アクリロニトリル共重合樹脂、ヒドロキシ(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸よりなる群から選ばれる1種以上と(メ
タ)アクリル酸エステルとスチレンとの共重合樹脂等が
挙げられる。背面処理剤の厚さは、乾燥膜厚で通常0.
1〜20μm、好ましくは1〜10μmである。
【0023】背面処理剤上には、ロール状に巻回したマ
スキングテープの剥離(展開)をスムーズにするため
に、非シリコーン系の剥離剤を塗布することもできる。
剥離剤の塗布量は、通常0.01〜10g/m2、好ま
しくは0.1〜1g/m2である。粘着剤としては、例
えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤が挙げら
れ、粘着剤中には、顔料、染料、紫外線吸収剤、充填
剤、老化防止剤、軟化剤等を適宜含有せしめることもで
きる。粘着剤の厚さは、通常5〜100μm、好ましく
は10〜30μmである。本発明のマスキングテープ
は、塗装マスキングテープとしてだけでなく、例えば、
梱包用のいわゆる紙粘着テープとしても好適に用いるこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
のみに限定されるものではない。
【0025】[実施例1〜4、比較例1〜3]紙基材と
して、木材パルプ、ビニロン繊維、ポリビニルアルコー
ル繊維からなる和紙(厚さ55μm)を用い、表1及び
表2に示す組成の処理液中にディッピングすることによ
り含浸させて(乾燥後塗布量:7g/m2)、含浸処理
した紙基材を得た。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】 (*1)クラプレンLIR410(株式会社クラレ製) (*2)紫外線吸収剤(住友化学社製):2−(2′−
ヒドロキシ−4′−n−オクトキシ−フェニル)ベンゾ
トリアゾール
【0028】次に、このようにして含浸処理した紙基材
の片面にメチルアクリレート−スチレン−2ヒドロキシ
エチルメタクリレート−アクリロニトリル共重合体樹脂
層を形成し(厚さ5μm)、他面には下記組成の粘着剤
層を形成して、マスキングテープ(粘着テープ)を作成
した。粘着剤組成物 天然ゴム・・・・・・100重量部 石油系樹脂・・・・・・55重量部 軟化剤・・・・・・・・20重量部 架橋剤・・・・・・・・・8重量部 亜鉛華・・・・・・・・・5重量部
【0029】得られた粘着テープを市販ゴム板に貼付
し、スガ試験機社製サンシャインロングライフウエザー
メーターにて耐候性試験を行った。また、市販ゴム板に
貼付した粘着テープに、溶剤系のアクリルウレタン塗料
を吹き付け、80℃30分間乾燥後、粘着テープを剥が
して、粘着剤の残留状態及びライン性を観察した。評価
基準は、次のとおりである。結果を表3に示す。 (1)耐候性 ◎:粘着剤残留無し、 ○:エッジにわずかに粘着剤残留、 △:エッジに粘着剤残留、 ×:粘着剤の全面残留。 (2)ライン性 ◎:シャープで良好、 ○:ラインに若干のギザギザがあるが問題になる程では
ない、 △:ラインにギザギザあり、 ×:ラインがギザギザでテープエッジに粘着剤が一部残
留する。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明のマスキングテープは、紙基材の
含浸剤に無機顔料を含有させているため、屋外で用いら
れる場合、紫外線による粘着剤の劣化が防止され、被着
体への粘着剤の残留が生じない。含浸剤に、紫外線吸収
剤を含有させることにより耐候性がさらに改善される。
また、エラストマーを架橋することにより、耐溶剤性が
向上し、塗料吹き付け時に塗料溶剤に含浸剤が侵されな
いため、見切りラインを綺麗に出せる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/36 (72)発明者 松下 洋巳 東京都千代田区九段南二丁目2番4号 ニ チバン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材上に粘着剤層を設けたマスキング
    テープにおいて、紙基材がエラストマーと無機顔料を含
    有する含浸剤により含浸処理されたものであることを特
    徴とするマスキングテープ。
  2. 【請求項2】 含浸剤が、エラストマーの少なくとも一
    部として官能基を有するエラストマーを含有し、かつ、
    該官能基と反応する架橋剤をさらに含有するものである
    請求項1記載のマスキングテープ。
  3. 【請求項3】 含浸剤が、紫外線吸収剤をさらに含有す
    るものである請求項1または2記載のマスキングテー
    プ。
JP5187250A 1993-06-30 1993-06-30 マスキングテープ Pending JPH0780367A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008149583A1 (ja) * 2007-06-07 2008-12-11 Kuraray Co., Ltd. 樹脂含浸平面紙及びそれからなる粘着テープ
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