JP2000063678A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2000063678A
JP2000063678A JP5250399A JP5250399A JP2000063678A JP 2000063678 A JP2000063678 A JP 2000063678A JP 5250399 A JP5250399 A JP 5250399A JP 5250399 A JP5250399 A JP 5250399A JP 2000063678 A JP2000063678 A JP 2000063678A
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ethylene
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Ryoji Mori
亮 二 森
Akio Ishimoto
本 昭 夫 石
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、(A)M
FR(230℃)が0.1〜1000g/10分の範囲にある熱可塑性
樹脂と、(B)エチレンと炭素原子数4〜20のα- オレ
フィンとの共重合体であって、密度が0.860〜0.900g/cm
3 の範囲にあり、MFR(190℃)が0.05〜50g/10分の範
囲にあり、示差走査型熱量計により測定した吸熱曲線に
おける最大ピーク位置の温度(Tm(℃))と密度(d(g
/cm3 ))とが、Tm<400×d−250で表わされる
関係を満たすエチレン・α- オレフィン共重合体と、
(C)MFR(230℃)が0.1〜100g/10分の範囲にあり、
プロピレン連鎖のペンタッドシンジオタクティシティが
0.7〜0.95の範囲にあるシンジオタクティックポリプロ
ピレンとを特定割合で含有してなる。 【効果】上記組成物は、剛性、表面硬度および耐衝撃性
(靭性)のバランスに優れた成形体を提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の技術分野】本発明は、剛性、表面硬度および耐
衝撃性(靭性)のバランスに優れた成形体を形成するこ
とができる熱可塑性樹脂組成物に関する。 【0002】 【発明の技術的背景】ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂は、加
工性、耐薬品性、電気的性質および機械的性質等に優れ
ているため、射出成形品、中空成形品、フィルム、シー
トなどに加工され、各種用途に用いられている。 【0003】しかしながら、上記のような熱可塑性樹脂
からなる成形体は、用途によっては、耐衝撃性などの物
性が充分とはいえない場合がある。このような熱可塑性
樹脂からなる成形体の耐衝撃性などを向上させる方法と
しては、たとえば熱可塑性樹脂に、低結晶性エチレン・
α- オレフィン共重合体などの改質剤をブレンドして組
成物とする方法が知られている。しかしながら、従来の
改質剤では、用途によっては、剛性、表面硬度および耐
衝撃性(靭性)のバランスが良くないことがあった。 【0004】本発明者らは、このような状況下で鋭意研
究し、熱可塑性樹脂に、特定のエチレン・α- オレフィ
ン共重合体と特定のシンジオタクティックポリプロピレ
ンを特定割合でブレンドすることにより、剛性、表面硬
度および耐衝撃性(靭性)のバランスに優れた成形体を
形成することができる熱可塑性樹脂組成物が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。 【0005】 【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、剛性、表面硬度
および耐衝撃性(靭性)のバランスに優れた成形体を形
成することができる熱可塑性樹脂組成物を提供すること
を目的としている。 【0006】 【発明の概要】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、
(A)メルトフローレート(ASTM D 1238,230℃、荷重
2.16kg)が0.1〜1000g/10分の範囲にある熱
可塑性樹脂40〜90重量部と、(B)エチレンと炭素
原子数4〜20のα- オレフィンとの共重合体であっ
て、(i) 密度(ASTM D 1505)が0.860〜0.900
g/cm3 の範囲にあり、(ii)メルトフローレート(AS
TM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.05〜50g/
10分の範囲にあり、(iii) 示差走査型熱量計により測
定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温度(Tm
(℃))と密度(d(g/cm3 ))とが、 Tm<400×d−250 で表わされる関係を満たすエチレン・α- オレフィン共
重合体5〜55重量部と、(C)メルトフローレート
(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100
g/10分の範囲にあり、プロピレン連鎖のペンタッド
シンジオタクティシティ(rrrr分率)が0.7〜
0.95の範囲にあるシンジオタクティックポリプロピ
レン5〜55重量部[成分(A)、(B)および(C)
の合計量は100重量部である]とを含有してなること
を特徴としている。 【0007】 【発明の具体的説明】以下、本発明に係る熱可塑性樹脂
組成物について具体的に説明する。本発明に係る熱可塑
性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂組成物(A)と、エチレ
ン・α- オレフィン共重合体(B)と、シンジオタクテ
ィックポリプロピレン(C)とを含有している。 【0008】熱可塑性樹脂(A) 本発明で用いられる熱可塑性樹脂(A)としては、メル
トフローレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、荷重2.
16kg)が0.1〜1000g/10分、好ましくは0.
1〜800g/10分、さらに好ましくは0.1〜50
0g/10分である熱可塑性樹脂が用いられ、たとえば
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルおよびポリ
アセタールなどの結晶性熱可塑性樹脂、ポリスチレン、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(A
BS)、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド
などの非結晶性熱可塑性樹脂が用いられる。 【0009】ポリオレフィンとしては、具体的には、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1- ブテン、ポリメ
チルペンテン、ポリメチルブテン等のオレフィン単独重
合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体等のオレ
フィン共重合体などが挙げられる。これらの中では、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1- ブテンが好まし
い。 【0010】ポリエステルとしては、具体的には、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の
芳香族系ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリヒド
ロキシブチレートなどが挙げられる。これらの中では、
ポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好まし
い。 【0011】ポリアミドとしては、具体的には、ナイロ
ン−6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−
12、ナイロン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族ジアミンとから製造される芳香族ポ
リアミドなどが挙げられる。これらの中では、ナイロン
−6が特に好ましい。 【0012】ポリアセタールとしては、具体的には、ポ
リホルムアルデヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセ
トアルデヒド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチル
アルデヒドなどが挙げられる。これらの中では、ポリホ
ルムアルデヒドが特に好ましい。 【0013】ポリスチレンは、スチレンの単独重合体で
あってもよく、スチレンと、アクリロニトリル、メタク
リル酸メチルまたはα- メチルスチレンとの二元共重合
体であってもよい。 【0014】ABSとしては、アクリロニトリルから誘
導される構成単位を20〜35モル%の量で含有し、ブ
タジエンから誘導される構成単位を20〜30モル%の
量で含有し、スチレンから誘導される構成単位を40〜
60モル%の量で含有するものが好ましく用いられる。 【0015】ポリカーボネートとしては、具体的には、
ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
ブタンなどを原料として製造されるポリカーボネートが
挙げられる。これらの中では、2,2-ビス(4-ヒドロキシ
フェニル)プロパンを原料として製造されるポリカーボ
ネートが特に好ましい。 【0016】ポリフェニレンオキシドとしては、ポリ
(2,6-ジメチル-1,4- フェニレンオキシド)を用いるこ
とが好ましい。これらの熱可塑性樹脂の中では、ポリオ
レフィンが好ましく、ポリプロピレンを主体とした重合
体がより好ましく、特にメルトフローレート(ASTM D 1
238,230℃、荷重2.16kg)が、0.1〜300g/10分
であるプロピレン系重合体が好ましい。 【0017】上記のような熱可塑性樹脂は、1種単独で
用いることができるし、また2種以上組み合わせて用い
ることもできる。さらに上記の熱可塑性樹脂とともに、
上記以外の熱可塑性樹脂を用いてもよい。 【0018】熱可塑性樹脂(A)は、熱可塑性樹脂
(A)、エチレン・α- オレフィン共重合体(B)およ
びシンジオタクティックポリプロピレン(C)の合計量
100重量部に対して、40〜90重量部、好ましくは
45〜90重量部、さらに好ましくは50〜90重量部
の割合で用いられる。 【0019】エチレン・α- オレフィン共重合体(B) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン共重合体
(B)は、エチレンと炭素原子数4〜20のα- オレフ
ィンとのランダム共重合体である。 【0020】この炭素原子数4〜20のα- オレフィン
としては、具体的には、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテン、1-デセン、
1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オク
タデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。 【0021】エチレン・α- オレフィン共重合体(B)
は、エチレンから導かれる構成単位を55〜99重量
%、好ましくは65〜98重量%、さらに好ましくは7
0〜96重量%の量で含有し、炭素原子数4〜20のα
- オレフィンから導かれる構成単位を1〜45重量%、
好ましくは2〜35重量%、さらに好ましくは4〜30
重量%の量で含有していることが望ましい。 【0022】エチレン・α- オレフィン共重合体の組成
は、10mmφの試料管中で約200mgの共重合体を
1mlのヘキサクロロブタジエンに均一に溶解させた試
料の 13C−NMRスペクトルを、測定温度120℃、測
定周波数25.05MHz、スペクトル幅1500H
z、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス幅6μsec.の
条件下で測定することによって決定される。 【0023】本発明で用いられるエチレン・α- オレフ
ィン共重合体(B)は、密度が0.860〜0.900
g/cm3 、好ましくは0.870〜0.900g/c
3、さらに好ましくは0.870〜0.895g/c
3 の範囲にあり、メルトフローレート(MFR;ASTM
D1238-65T,190℃、2.16kg荷重)が0.05〜50g/
10分、好ましくは0.1〜40g/10分、さらに好
ましくは1〜20g/10分の範囲にあり、示差走査型
熱量計(DSC)により測定した吸熱曲線における最大
ピーク位置の温度(Tm(℃))と密度(d(g/cm
3 ))とが、 Tm<400×d−250 好ましくは Tm<450×d−297 さらに好ましくは Tm<500×d−344 特に好ましくは Tm<550×d−391 で表わされる関係を満たしている。 【0024】なお、上記密度は、190℃における2.
16kg荷重でのMFR測定時に得られるストランドを
120℃で1時間熱処理し、1時間かけて室温まで徐冷
したのち、密度勾配管で測定した。 【0025】また、DSCにより測定した吸熱曲線の最
大ピーク位置の温度(Tm(℃))は、試料約5mgを
アルミパンに詰め10℃/分で200℃まで昇温し、2
00℃で5分間保持したのち20℃/分で室温まで降温
し、次いで10℃/分で昇温する際の吸熱曲線より求め
た。この測定では、パーキンエルマー社製DSC−7型
装置を用いた。 【0026】エチレン・α- オレフィン共重合体(B)
は、熱可塑性樹脂(A)、エチレン・α- オレフィン共
重合体(B)およびシンジオタクティックポリプロピレ
ン(C)の合計量100重量部に対して、5〜55重量
部、好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは5〜
45重量部の割合で用いられる。 【0027】シンジオタクティックポリプロピレン
(C) 本発明で用いられるシンジオタクティックポリプロピレ
ン(C)は、シンジオタクティックホモポリプロピレ
ン、およびプロピレンと他のα- オレフィンとの共重合
体であるシンジオタクティックポリプロピレンコポリマ
ーである。 【0028】プロピレンと共重合させる他のα- オレフ
ィンの好ましい例としては、エチレン、1-ブテン3-メチ
ル-1- ブテン、1-ヘキセン、ビニルシクロヘキセン、1-
デセン、1-ヘキサデセン、シクロペンテン、ノルボルネ
ン等のオレフィン類、ヘキサジエン、オクタジエン、デ
カジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2-ノ
ルボルネン等のジエン類などが挙げられる。シンジオタ
クティックポリプロピレンコポリマーにおける他のα-
オレフィン含有量は、40重量%以下、好ましくは0.
1〜38重量%、さらに好ましくは0.1〜35重量%
であることが望ましい。 【0029】上記シンジオタクティックポリプロピレン
(C)は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 123
8,230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100g/10分、
好ましくは0.1〜90g/10分、さらに好ましくは
0.1〜80g/10分であり、135℃デカヒドロナ
フタレン中で測定される極限粘度[η]が通常0.5〜
10dl/g、好ましくは0.5〜9dl/g、さらに
好ましくは0.5〜8dl/gである。 【0030】また、シンジオタクティックポリプロピレ
ン(C)は、13C−NMRスペクトルの測定により求め
られるプロピレン連鎖のペンタッドシンジオタクティシ
ティ(rrrr分率)が0.7〜0.95、好ましくは
0.75〜0.95、さらに好ましくは0.78〜0.
95である。 【0031】本発明で用いられるシンジオタクティック
ポリプロピレン(C)は、Z平均分子量(Mz)が通常
8.0×104 〜10×106 、好ましくは9.0×1
4〜10×106 、さらに好ましくは9.0×104
〜9.0×105 であることが望ましい。 【0032】また、シンジオタクティックポリプロピレ
ン(C)は、重量平均分子量(Mw)が通常7.0×1
4 〜10×105 、好ましくは1.0×105 〜9.
0×105 、さらに好ましくは1.0×105 〜8.5
×105 であり、数平均分子量(Mn)が通常2.0×
104 〜5.0×105 、好ましくは3.0×104
5.0×105 、さらに好ましくは4.0×104
5.0×105 であり、分子量分布(Mz/Mw)が通
常1.1〜15、好ましくは1.1〜10であることが
望ましい。 【0033】上記のZ平均分子量、重量平均分子量、数
平均分子量および分子量分布は、O-クロルベンゼンを溶
媒として用い、140℃におけるゲルパーミエイション
クロマトグラフィー(GPC)より測定して求めた値で
ある。 【0034】上記のようなシンジオタクティックポリプ
ロピレン(C)は、たとえば特開平2−41303号公
報、特開平2−41305号公報、特開平2−2747
03号公報、特開平2−274704号公報、特開平3
−179005号公報、特開平3−179006号公
報、特開平4−69394号公報に記載されているよう
な互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物
および助触媒からなるようなオレフィン重合用触媒の存
在下に、プロピレンを単独で重合、あるいはプロピレン
と他のα- オレフィンとを共重合させることにより調製
することができる。 【0035】上記(共)重合方法は、スラリー重合法、
塊状重合法、気相重合法のいずれでもよい。シンジオタ
クティックポリプロピレン(C)は、熱可塑性樹脂
(A)、エチレン・α- オレフィン共重合体(B)およ
びシンジオタクティックポリプロピレン(C)の合計量
100重量部に対して、1〜55重量部、好ましくは1
〜50重量部、さらに好ましくは1〜45重量部の割合
で用いられる。 【0036】熱可塑性樹脂組成物 本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、上記の熱可塑性樹
脂(A)、エチレン・α- オレフィン共重合体(B)お
よびシンジオタクティックポリプロピレン(C)とを上
記割合で含有している。また、本発明に係る熱可塑性樹
脂組成物中に、必要に応じて、さらに従来公知の結晶核
剤、無機充填剤、耐侯安定剤、耐熱安定剤、帯電防止
剤、スリップ防止剤、アンチブロックング剤、防曇剤、
滑剤、顔料、染料、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、
酸化防止剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない
範囲で配合することができる。 【0037】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、公知
の方法を採用して製造することができ、たとえば熱可塑
性樹脂(A)と、エチレン・α- オレフィン共重合体
(B)と、シンジオタクティックポリプロピレン(C)
と、必要に応じて上記の添加剤等とを、押出機、ニーダ
ーなどを用いて溶融混練することによって得られる。 【0038】また、エチレン・α- オレフィン共重合体
(B)と、シンジオタクティックポリプロピレン(C)
とを溶融混練し、次いで、得られた混練物を熱可塑性樹
脂(A)に溶融ブレンドして、熱可塑性樹脂組成物を調
製してもよい。 【0039】 【発明の効果】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、剛
性、表面硬度および耐衝撃性(靭性)のバランスに優れ
た成形体を提供することができる。 【0040】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、上記
のような効果を有しているので、家電ハウジング、フィ
ルム用途、容器用途、自動車内装用途、フェンダー、バ
ンパー、サイドモール、マッドガード、ミラーカバー等
の自動車外装用途などの用途に好適に利用することがで
きる。 【0041】 【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例により何ら限定されるものではな
い。 【0042】なお、実施例および比較例で得た成形体の
物性の測定は、以下の方法により行なった。 (1)曲げ初期弾性率(FM) 曲げ初期弾性率(FM)は、ASTM C790に準拠
して、厚さ1/8インチの試験片を用いて、スパン間隔
51mm、曲げ速度20mm/分の条件下で測定した。 (2)アイゾット衝撃強度(IZ) アイゾット衝撃強度(IZ)は、ASTM D256に
準拠して、厚さ1/4インチの試験片(後ノッチ)を用
いて、23℃で測定した。 (3)ロックウェル硬度(HR) ロックウェル硬度(HR)は、ASTM D785に準
拠して、厚さ2mm×縦120mm×横130mmの角
板を用いて測定した。 【0043】また、実施例等で用いた成分は、次の通り
である。熱可塑性樹脂 (1)ホモアイソタクティックポリプロピレン(PP−
1) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)=11g
/10分 ・ペンタッドアイソタクティシティ(mmmm分率)=
0.97 (2)プロピレンブロック共重合体(PP−2) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)=22g
/10分 ・エチレン含量=4.1モル% ・64℃ n-デカン可溶成分(ゴム成分)量=10.8
重量%エチレン・α- オレフィン共重合体 エチレン・1-オクテン共重合体(EOR); ・密度=0.885g/cm3 ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)=7g/
10分 ・エチレン含量=88モル% ・Tm=87.3℃シンジオタクティックポリプロピレン シンジオタクティックポリプロピレン(S−PP); ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)=4.4
g/10分 ・ペンタッドシンジオタクティシティ(rrrr分率)
=0.773 【0044】 【実施例1〜3および比較例1、2】上記各成分を第1
表に示す割合で、押出機を用いて200℃で溶融混練
し、熱可塑性樹脂組成物を得た。 【0045】得られた各々の熱可塑性樹脂組成物を下記
の条件で射出成形し、得られた成形体について、曲げ初
期弾性率(FM)、アイゾット衝撃強度(IZ)および
ロックウェル硬度(HR)を測定した。その結果を第1
表に示す。 <射出成形条件> 樹脂温度:200℃ 射出圧:1000kg/cm2 金型温度:40℃ 【0046】 【表1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】(A)メルトフローレート(ASTM D 123
    8,230℃、荷重2.16kg)が0.1〜1000g/10分
    の範囲にある熱可塑性樹脂40〜90重量部と、(B)
    エチレンと炭素原子数4〜20のα- オレフィンとの共
    重合体であって、 (i) 密度(ASTM D 1505)が0.860〜0.900g/
    cm3 の範囲にあり、 (ii)メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、荷重2.
    16kg)が0.05〜50g/10分の範囲にあり、 (iii) 示差走査型熱量計により測定した吸熱曲線におけ
    る最大ピーク位置の温度(Tm(℃))と密度(d(g
    /cm3 ))とが、 Tm<400×d−250 で表わされる関係を満たすエチレン・α- オレフィン共
    重合体5〜55重量部と、(C)メルトフローレート
    (ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100
    g/10分の範囲にあり、プロピレン連鎖のペンタッド
    シンジオタクティシティ(rrrr分率)が0.7〜
    0.95の範囲にあるシンジオタクティックポリプロピ
    レン5〜55重量部[成分(A)、(B)および(C)
    の合計量は100重量部である]とを含有してなること
    を特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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JP2003082175A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Mitsui Chemicals Inc 改質剤用シンジオタクティックプロピレン共重合体組成物および該組成物を含むプロピレン重合体組成物
WO2016159069A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社プライムポリマー ポリプロピレン樹脂組成物及びその製造方法、二軸延伸フィルム及びその製造方法、並びにフィルムコンデンサ用キャパシタフィルム

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JP2003082175A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Mitsui Chemicals Inc 改質剤用シンジオタクティックプロピレン共重合体組成物および該組成物を含むプロピレン重合体組成物
WO2016159069A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社プライムポリマー ポリプロピレン樹脂組成物及びその製造方法、二軸延伸フィルム及びその製造方法、並びにフィルムコンデンサ用キャパシタフィルム

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