JP2000062965A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2000062965A
JP2000062965A JP10235956A JP23595698A JP2000062965A JP 2000062965 A JP2000062965 A JP 2000062965A JP 10235956 A JP10235956 A JP 10235956A JP 23595698 A JP23595698 A JP 23595698A JP 2000062965 A JP2000062965 A JP 2000062965A
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JP
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paper
recording paper
thermal
thermosensitive recording
feeding
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JP10235956A
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Inventor
Kenji Yamakawa
賢治 山河
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙カセット内で感熱記録紙がカールした
り、吸湿したりするのを防止するとともに、円滑な給紙
を行う。 【解決手段】 積層されたカラー感熱記録紙15は、圧
板22によって上面側に向けて押圧されている。紙押さ
え30は、カラー感熱記録紙15上に乗った押さえ位置
と、カラー感熱記録紙15と離間する退避位置との間で
移動する。給紙動作が停止しているときに、紙押さえ3
0が押さえ位置にセットされ、積層されたカラー感熱記
録紙15を圧板22との間で挟持する。カラー感熱記録
紙15間が密着し、カールの発生や吸湿が抑えられる。
給紙時に、紙押さえ30が退避位置側に移動する。給紙
動作中は、カラー感熱記録紙15間の摩擦抵抗が抑えら
れ、円滑な給送が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の感熱記
録紙を重ねて収納した給紙カセットを用いるサーマルプ
リンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録方式のサーマルプリンタでは、
多数の発熱素子をライン状に形成したサーマルヘッドを
用い、プラテンドラムに巻き付けられた感熱記録紙を直
接に加熱することによって画像を発色記録する。感熱記
録紙は、上質紙又はPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等の樹脂シートからなるベースの片面に、感熱発色
層を少なくとも一層形成してなり、給紙カセットの内部
に積み重なった状態で収納されている。感熱記録紙は、
感熱発色層の形成面の向きを揃えて重ね合わせられるの
で、2枚の感熱記録紙間はベースと感熱発色層とが接触
した状態となっている。
【0003】ところで、個人用のビデオプリンタは使用
頻度が少ないため、感熱記録紙が給紙カセットに入れら
れたまま放置されることが多い。この際、ベースと感熱
発色層との熱膨張率の違いにより、給紙カセット内で感
熱記録紙がカールしやすい。感熱記録紙がカールする
と、隣接する感熱記録紙との間に隙間が形成され、空気
に触れる面積が大きくなるために吸湿しやすくなる。感
熱発色層は含水率によって発色特性が変化するため、吸
湿した感熱記録紙は、画像データに応じた熱エネルギー
を与えても、所望の濃度に発色させることができなくな
る。
【0004】そこで、特開平7−277531号公報に
記載されているように、給紙カセットの内部に、四角形
の枠板とバネ板とからなる押圧手段を設け、感熱記録紙
の積層方向に沿って押圧して感熱記録紙同士を密着させ
るようにした給紙カセットが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この給紙カセットで
は、積層された感熱記録紙は、保管時および給紙時の別
に係わらず、相互間が常に密着されているので、感熱記
録紙間の摩擦抵抗が大きくなり、給紙を円滑に行えなく
なるという問題がある。
【0006】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、給紙カセット内の感熱記録紙のカールや吸湿を抑
えながらも、円滑に給紙を行えるサーマルプリンタを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサーマルプリンタは、先頭の感熱記録紙の
表面に当接して、感熱記録紙を圧板に向けて押さえ付け
る押さえ位置と、感熱記録紙から離間する退避位置との
間で移動自在な押さえ部材を設け、熱記録位置への給紙
が開始されるときに押さえ部材を退避位置に移動させ、
給紙が終了したときに押さえ部材を押さえ位置に移動さ
せるものである。
【0008】また、感熱記録紙が圧板によって下方に向
けて押圧されるように、給紙カセットを装填するサーマ
ルプリンタにおいては、先頭の感熱記録紙の下側に、感
熱記録紙の給送方向に向かって下方に傾けられた傾斜面
を有する支持部材を設け、傾斜面上に感熱記録紙の後端
部を支持させるのがよい。支持部材としてはローラーを
用い、その回転中心が感熱記録紙の後端縁よりも後方と
なるように配置するのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図3に示すように、サーマルプリ
ンタ10は、カセット装填室11,給紙通路12,プリ
ント部13,排紙口14から構成されている。カセット
装填室11には、カラー感熱記録紙15を積み重ねて収
納した給紙カセット20が装填される。また、カセット
装填室11には、給紙カセット20の上方に、紙押さえ
30と給紙ローラ31とが設けられている。給紙通路1
2は、カラー感熱記録紙15をカセット装填室11から
プリント部13に送り出す際のガイドとなる。
【0010】カラー感熱記録紙15は、上質紙、または
PETなどの樹脂シートからなるベースの片面に、シア
ン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色
層を順次層設して構成される。最上層となるイエロー感
熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイ
エローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱
感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色す
る。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外
線が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感
熱発色層は、365nmの紫外線が照射されたときに発
色能力が消失する。
【0011】プリント部13は、カラー感熱記録紙15
を感熱記録方式によってカラープリントするものであ
り、例えば、プラテンドラムの周りにカラー感熱記録紙
15を巻き付け、プランテンドラムの回転中に、サーマ
ルヘッドでカラー感熱記録紙15にイエロー,マゼン
タ,およびシアンの3色の画像を順に熱記録する。この
際、イエロー色の画像を熱記録した後には420nmの
紫外線を照射してイエロー感熱発色層の定着を、またマ
ゼンタ色の画像を熱記録した後には365nmの紫外線
を照射してマゼンタ感熱発色層の定着を行う。そして、
最後のシアン色の画像が熱記録された後に、カラー感熱
記録紙15を排紙口14に送り出す。なお、紫外線の照
射には、イエロー定着用とマゼンタ定着用との2本の紫
外線ランプが用いられる。
【0012】図1に拡大して示すように、給紙カセット
20は、カセット本体21,圧板22,およびバネ23
から構成されている。カセット本体21は上面が開口し
ており、ここからカラー感熱記録紙15が収納される。
圧板22はカセット本体21に収納され、バネ23によ
って、カセット本体21の上面側に向けて付勢されてい
る。カラー感熱記録紙15は、感熱発色層が形成された
記録面を下向きにした状態で、圧板22上に積み重ねら
れてカセット本体21に収納され、給紙ローラ31の回
転によって長手方向に送り出される。
【0013】図2に示すように、カセット本体21の開
口縁21aには、内側に突出した一対の押さえ爪24が
設けられている。押さえ爪24は、バネ23(図1参
照)の付勢力によって上方に押し上げられているカラー
感熱記録紙15の両側縁を受け止め、カラー感熱記録紙
15がカセット本体21から押し出されるのを阻止す
る。また、開口縁21aには、カラー感熱記録紙15の
給送方向先端側の両角に、一対の分離爪25が設けられ
ている。給紙ローラ31によってカラー感熱記録紙15
が引っ張られた時に、一番上にあるものだけが分離爪2
5を乗り越えることができる。この結果、分離爪25
は、一番上のカラー感熱記録紙15のみを分離し、複数
のカラー感熱記録紙15が重なったまま送り出されるこ
とを防止する。
【0014】なお、バネ23は、圧板22上に重ねられ
たカラー感熱記録紙15の枚数が1枚になった場合で
も、このカラー感熱記録紙15の表面が開口縁21aの
高さに達するまで押し上げることができる弾性を備えた
ものであれば、コイルバネ,板バネなど、いかなるバネ
を用いてもよい。
【0015】給紙ローラ31は、カラー感熱記録紙15
の給送方向の先端部に当接するように配置されており、
一番上に積み重ねられたカラー感熱記録紙15を給紙通
路12に送り出す。
【0016】図1において、紙押さえ30は、カラー感
熱記録紙15の給送方向に向かって後端部が軸支されて
おり、軸32を中心として回動自在に設けられている。
紙押さえ30の上方にはアーム33が軸着されている。
この紙押さえ30は、圧板22とによってカセット20
内のカラー感熱記録紙15を挟み付けることで、カラー
感熱記録紙15のカールを阻止する。そこで、紙押さえ
30は、カラー感熱記録紙15のできるだけ広い面積に
接触するようになっている。アーム33の支軸33aに
は駆動ローラ34が取り付けられ、アーム33と駆動ロ
ーラ34とが一体に回転するようになっている。駆動ロ
ーラ34の外周には歯列34aが形成されており、この
歯列34aに、モータ35で駆動されるギヤ36が噛み
合っている。アーム33の先端にはピン37が一体に設
けられており、紙押さえ30の側面に設けられたカム溝
38内に入り込んでいる。
【0017】紙押さえ30は、カラー感熱記録紙15の
給紙動作が停止しているときに、図中実線で示したよう
に、給紙カセット20内に収納されたカラー感熱記録紙
15上に倒伏する押さえ位置にセットされ、カールの発
生を防止する。一方、カラー感熱記録紙15の給紙動作
中には、図中二点鎖線で示したように、紙押さえ30
は、先端側が上方に引き上げられてカラー感熱記録紙1
5と離間する退避位置にセットされ、給紙負荷の軽減を
図る。
【0018】次に、上記構成による作用を説明する。サ
ーマルプリンタ10がプリント停止状態にあるときに、
紙押さえ30は押さえ位置にセットされている。給紙カ
セット20内に積層されているカラー感熱記録紙15
は、紙押さえ30と圧板22とによって上下方向から押
圧されるので、カールの発生が防止され、また相互間が
密着するので吸湿が防止される。
【0019】給紙カセット20は、カラー感熱記録紙1
5が空になると、カセット装填室11から引き出され
る。カラー感熱記録紙15の補充後に、給紙カセット2
0がカセット装填室11内へ押し込まれる。この給紙カ
セット20の出し入れ時には、給紙カセット20の操作
に連動してモータ35が回転し、紙押さえ30を退避位
置へ移動させる。
【0020】プリントする際には、図示しないプリント
キーが操作される。プリントキーが操作されると、モー
タ35によってギヤ36が正転駆動し、駆動ローラ34
が図1中反時計方向に回転する。これにより、紙押さえ
30の先端部がアーム33によって上方に引き上げら
れ、カラー感熱記録紙15から離れた退避位置に移動さ
れる。
【0021】紙押さえ30が退避位置に達すると、給紙
ローラ31が図1に示す矢印方向に回転して、一番上の
カラー感熱記録紙15を給紙通路12側に送り出す。こ
の際、紙押さえ30がカラー感熱記録紙15上から離れ
ているので、摩擦抵抗が小さく抑えられ、一番上のカラ
ー感熱記録紙15を円滑に送り出すことができる。
【0022】カラー感熱記録紙15が給紙通路12に送
り出されると、モータ35によってギヤ36が逆転駆動
し、駆動ローラ34が図1中時計方向に回転する。紙押
さえ30の先端部がアーム33によって押し下げられ、
カラー感熱記録紙15上に倒伏する。カラー感熱記録紙
15は、紙押さえ30と圧板22との間で挟持される。
これにより、給紙カセット20内に積層されているカラ
ー感熱記録紙15間が密着するので、このまま長時間放
置された場合においても、カラー感熱記録紙15の吸湿
が抑えられる。
【0023】給紙カセット20から送り出されたカラー
感熱記録紙15は、給紙通路12を通ってプリント部1
3に搬送される。プリント部13では、搬送されてきた
カラー感熱記録紙15の先端をクランプ部材によってプ
ラテンドラムに固定する。そして、クランプ部材とプラ
テンドラムとが一体に回転すると、カラー感熱記録紙1
5が、感熱発色層を外側に向けた状態でプランテドラム
の外周に巻き付けられる。
【0024】カラー感熱記録紙15を巻き付けたプラテ
ンドラムが1回転する間に、サーマルヘッドによって、
イエロー感熱発色層が熱記録される。そして、カラー感
熱記録紙15がイエロー定着用の紫外線ランプの前面に
達すると、420nmの紫外線を照射されてイエロー感
熱発色層の発色能力が消失される。
【0025】プラテンドラムが2回転目に入ると、サー
マルヘッドによってマゼンタ感熱発色層が熱記録され
る。そして、カラー感熱記録紙15がマゼンタ定着用の
紫外線ランプの前面に達すると、365nmの紫外線を
照射されてマゼンタ感熱発色層が定着される。このと
き、イエロー定着用の紫外線ランプは消灯している。
【0026】そして、プラテンドラムが3回転目に入る
と、サーマルヘッドによってシアン感熱発色層が熱記録
される。このシアン感熱発色層には光定着は行われない
ので、イエロー定着用およびマゼンタ定着用の紫外線ラ
ンプは、いずれも消灯している。この後、カラー感熱記
録紙15の先端部を固定しているクランプ部材が退避
し、熱記録済みのカラー感熱記録紙15が排紙口14か
ら排出される。
【0027】なお、上記実施形態においては、プリント
キーが操作された時に紙押さえを退避位置側に移動さ
せ、カラー感熱記録紙が給紙カセットから排出されたと
きに紙押さえを押さえ位置側に移動させるようにした
が、紙押さえは、給紙動作中にカラー感熱記録紙から離
れていればよいので、サーマルプリンタの電源のON/
OFFに連動させて紙押さえを移動させるようにしても
よい。
【0028】図4は、本発明の第2実施形態を示すもの
で、給紙カセット周辺の構成を示すものである。なお、
図1ないし図3に示したサーマルプリンタと同じ部材に
は、共通の符号を付してある。給紙カセット40内に
は、多数枚のカラー感熱記録紙15が積み重ねられた状
態で収納される。給紙カセット40の下方には、給紙ロ
ーラ31と紙押さえ50と支持ローラ51とが設けられ
ている。
【0029】給紙カセット40は、カセット本体41,
圧板42,バネ43,およびカセット蓋44から構成さ
れている。カセット本体41は上面が開口しており、こ
こからカラー感熱記録紙15が記録面を上にした状態で
収納される。圧板42は、カセット蓋44の上面内壁に
取り付けられ、バネ43によって給紙カセット40の底
面側に向けて付勢されている。カセット本体41にカセ
ット蓋44を被せると、カラー感熱記録紙15は、圧板
42によって底面側に押し付けられる。そして、一番下
のカラー感熱記録紙15が、給紙ローラ31の回転によ
って長手方向に送り出される。
【0030】図5に示すように、カセット本体41の底
面は、カラー感熱記録紙15の両側縁部を支持するため
の一対の支持片45を残して開口している。開口縁41
aには、カラー感熱記録紙15の送り出し方向先端側の
両角に、一番下にあるカラー感熱記録紙15のみを分離
して送り出すための一対の分離爪46が設けられてい
る。紙押さえ50は、一対の支持片45間に配置され、
カラー感熱記録紙15の中央部を支持する。給紙ローラ
31および支持ローラ51は、カラー感熱記録紙15の
給送方向に向かって先端部および後端部を支持する。
【0031】図6に示すように、支持ローラ51は、そ
の中心位置Rc が、カラー感熱記録紙15の後端縁15
aよりも後ろ側となるように配置されている。なお、支
持ローラ51と給紙ローラ31は、給紙カセット40の
出し入れ時には給紙カセット40に当たらないように、
下方へいったん退避する。
【0032】図4において、紙押さえ50の下方には、
紙押さえ50の下面と平行な向きに延びたラック板52
が設けられており、このラック板52と紙押さえ50と
の間に、リンク機構を構成する一対のアーム53,54
が平行に並べて軸着されている。アーム53,54の上
端にはピン55,56が一体に設けられており、紙押さ
え50の側面に設けられたカム溝57,58内に入り込
んでいる。ラック板52にはピン61,62が一体に設
けられており、アーム53,54の下端に設けられたカ
ム穴63,64内に入り込んでいる。ラック板52の一
端にはラック65が形成されており、このラック65
に、モータ66で駆動されるピニオン67が噛み合って
いる。
【0033】モータ66によってピニオン67が図4
(A)において反時計方向に回転すると、ラック板52
が図中左方向に移動する。これにより、アーム53,5
4が時計方向に回転し、紙押さえ50がカラー感熱記録
紙15の下面に当接する押さえ位置まで持ち上げられる
(図4(A))。一方、モータ66によってピニオン6
7が図中時計方向に回転すると、ラック板52が図中右
方向に移動される。これにより、アーム53,54が反
時計方向に回転し、紙押さえ50がカラー感熱記録紙1
5の下面から離間する退避位置に引き下げられる(図4
(B))。
【0034】給紙動作が停止状態にあるときに、紙押さ
え50は押さえ位置にセットされる。カラー感熱記録紙
15は、中央部が紙押さえ50によって押し上げられ、
底面側に向けてバネ付勢された圧板42との間で挟持さ
れる。これにより、積層されたカラー感熱記録紙15間
が密着し、カールや吸湿が抑えられる。
【0035】給紙動作が開始されると、紙押さえ50
は、給紙カセット40の下方に引き下げられ、カラー感
熱記録紙15から離れた退避位置にセットされる。これ
により、摩擦抵抗が抑えられるので、円滑な給紙を行う
ことができる。紙押さえ50が退避すると、一番下(先
頭)にあるカラー感熱記録紙15は、給紙ローラ31,
支持ローラ51,支持片45によって支持される。給紙
ローラ31が回転すると、一番下にあるカラー感熱記録
紙15が給紙カセット40からプリント部に向けて送り
出される。
【0036】また、支持ローラ51の中心位置Rc が、
カラー感熱記録紙15の後端縁15aよりも後ろ側に位
置しているので、カラー感熱記録紙15を支持する面
が、カラー感熱記録紙15の給送方向に向かって下側に
傾斜している。したがって、カラー感熱記録紙15の中
央部を支えている紙押さえ50が引き下げられると、積
層されたカラー感熱記録紙15の後端部が支持ローラ5
1の外周面に沿って下方にズレ落ち、上側に重ねられた
カラー感熱記録紙15との間に隙間を生じる。これによ
り、カラー感熱記録紙15間の摩擦抵抗がさらに小さく
なり、給紙をより円滑に行うことができる。
【0037】なお、カラー感熱記録紙の後端部を支持す
るための部材は、ローラーに限定されるものではない。
この支持部材は、紙押さえによる支持が解除されたとき
に、カラー感熱記録紙の後端部がズレ落ちやすく構成さ
れていればよいので、給紙方向に向かって下方に傾けら
れた傾斜面を有するブロック状の部材を用いてもよい。
また、支持部材は、カラー感熱記録紙を支持する面の表
面状態を滑らかにし、後端部がズレ落ちやすくしておく
のが好ましい。
【0038】プリント部は、カラー感熱記録紙をプラテ
ンドラムに巻き付けて搬送する他に、搬送ローラ対を用
いてカラー感熱記録紙を往復動させてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のサーマルプリン
タによれば、先頭の感熱記録紙の表面に当接して、感熱
記録紙を圧板に向けて押さえ付ける押さえ位置と、感熱
記録紙から離間する退避位置との間で移動自在な押さえ
部材を設け、給紙が行われていないときには、押さえ部
材を押さえ位置に位置決めするので、積層された感熱記
録紙は圧板と押さえ部材との間で挟持された状態とな
る。したがって、感熱記録紙間が密着し、このままの状
態で長時間放置されたとしても、カールが発生したり、
吸湿したりすることを防止できる。しかも、押さえ部材
は、給紙が開始されるときに退避位置側に移動され、圧
板との間での挟持が解除されるので、給紙動作中は、感
熱記録紙の送り出し抵抗を小さくして、円滑な給送を行
うことができる。
【0040】また、感熱記録紙が圧板によって下方に向
けて押圧されるように、給紙カセットを装填するサーマ
ルプリンタにおいては、先頭の感熱記録紙の下側に、感
熱記録紙の給送方向に向かって下方に傾けられた傾斜面
を有する支持部材を設け、傾斜面上に感熱記録紙の後端
部を支持するから、押さえ部材による支持が解除された
ときには、感熱記録紙の後端部が支持部材の傾斜面に沿
ってズレ落ち、上側に積層された感熱記録紙との間に隙
間が生じるようになる。これにより、感熱記録紙の送り
出し抵抗がさらに小さくなり、より円滑な給送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したサーマルプリンタの給紙カセ
ット周辺部の構成を示す概略図である。
【図2】図1に示したカセット本体の上面を示す概略図
である。
【図3】サーマルプリンタの構成を示す説明図である。
【図4】本発明を実施したサーマルプリンタの給紙カセ
ット周辺部の別の構成を示す概略図であり、(A)は紙
押さえが押さえ位置にある状態を、(B)は紙押さえが
退避位置にある状態を示している。
【図5】図4に示したカセット本体の底面を示す概略図
である。
【図6】図4に示した支持ローラとカラー感熱記録紙と
の位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 サーマルプリンタ 11 カセット装填室 15 カラー感熱記録紙 20,40 給紙カセット 21,41 カセット本体 22,42 圧板 23,43 バネ 30,50 紙押さえ 31 給紙ローラ 44 カセット蓋 51 支持ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状をした感熱記録紙を積み重ねて
    収納し、感熱記録紙の積層方向に沿って押圧する圧板を
    備えた給紙カセットを装填して用い、前記圧板による押
    圧方向に向かって先頭に位置する感熱記録紙をプリント
    部に向けて給送するサーマルプリンタにおいて、 前記先頭の感熱記録紙の表面に当接して、感熱記録紙を
    前記圧板に向けて押さえ付ける押さえ位置と、感熱記録
    紙から離間する退避位置との間で移動自在な押さえ部材
    を設け、前記熱記録位置への給紙が開始されるときに押
    さえ部材を退避位置に移動させ、給紙が終了したときに
    押さえ部材を押さえ位置に移動させることを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記感熱記録紙は、前記圧板によって下
    方に向けて押圧されており、前記先頭の感熱記録紙の下
    側に、感熱記録紙の給送方向に向かって下方に傾けられ
    た傾斜面を有する支持部材を設け、前記傾斜面上に感熱
    記録紙の後端部を支持させることを特徴とする請求項1
    記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記支持部材はローラーであり、その回
    転中心が感熱記録紙の後端縁よりも後方に位置している
    ことを特徴とする請求項2記載のサーマルプリンタ。
JP10235956A 1998-08-21 1998-08-21 サーマルプリンタ Pending JP2000062965A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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