JP2000062439A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000062439A
JP2000062439A JP10233190A JP23319098A JP2000062439A JP 2000062439 A JP2000062439 A JP 2000062439A JP 10233190 A JP10233190 A JP 10233190A JP 23319098 A JP23319098 A JP 23319098A JP 2000062439 A JP2000062439 A JP 2000062439A
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    • B60H3/02Moistening ; Devices influencing humidity levels, i.e. humidity control
    • B60H2003/028Moistening ; Devices influencing humidity levels, i.e. humidity control the devices comprising regeneration means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房用熱交換器122とは別に構成された除
湿装置10を備える車両用空調装置において、除湿装置
の小型化と、高負荷条件下における窓ガラスの曇り止め
とを両立させる。 【解決手段】 暖房時に、空調用ケース107内に内気
と外気の両方を導入して車室内の暖房を行うとともに、
除湿装置10を作動させて内気を除湿し、デフロスタ開
口部125から内気と外気とを混合して吹き出す。車両
窓ガラス内面温度TS を算出し、この窓ガラス内面温度
S にて露点に達する空気の湿度Xw を算出する。デフ
ロスタ吹出空気の湿度XD と、ガラス温度露点湿度Xw
との関係がXw ≧XD の関係を満足するように、内気と
外気の導入割合を調整する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケース内に収
容される冷房用熱交換器(蒸発器)による除湿機能とは
別に、除湿機能を独立に設定する車両用空調装置に関
し、特に、車両窓ガラスの曇りを防止するために必要な
内外気の導入割合を算出し、この導入割合となるように
内外気切替手段の位置を自動制御するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置においては、エンジンか
らの温水(エンジン冷却水)を熱源として車室内の暖房
を行っているが、近年、車両エンジンの高効率化に伴っ
て、温水温度の低下が起こり、これが原因となって暖房
能力不足となる車両が増加している。
【0003】この暖房能力不足を解消する対策として、
車両用空調装置の吸入空気における内気率(全吸入空気
中の内気吸入割合)を高めて、暖房熱負荷を低減するこ
とが行われている。具体的には、外気中に内気を混入さ
せる補助ドアを内外気切替箱に追加したり、あるいは、
デフロスタ開口部側には外気を、また、フット開口部側
には内気をそれぞれ仕切って流す内外気2層モードを設
定したりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内外気2層モ
ードにおいても、内気率が50%以上になると、車室内
湿度の上昇により窓ガラスの曇りが発生し、車両運転
上、危険となる場合が生じる。従って、内気率の増加に
よる暖房熱負荷の低減と、窓ガラスの曇り防止とを両立
させるためには、車室内雰囲気の除湿を行う必要が生じ
る。
【0005】そこで、本出願人においては、特開平9−
156349公報において、シリカゲル等の乾燥剤を用
いた除湿装置によって車室内雰囲気の除湿を行うことを
提案しているが、車室内に運転者1人が乗車している場
合と、搭乗定員の上限人数(例えば、4〜5人)乗車し
ている場合とでは、乗員の呼吸による乗員加湿量が大幅
に異なり、乗車人数の多いときは乗員加湿量の増加によ
り窓ガラスの曇りが発生しやすくなる。また、外気温が
−20°〜30°C程度にも低下する極寒冷時には、窓
ガラス温度の低下に伴って窓ガラス温度における露点湿
度が小さくなるので、乗車人数が少なくても窓ガラスの
曇りが発生しやすくなる。
【0006】乗車人数の多いときや、極寒冷時での走行
は稀ではあるが、このような高負荷条件下(必要除湿量
の多い時)でも、内気率一定のままで、窓ガラスの曇り
止めを実現しようとすると、乾燥剤の量を増加して、乾
燥剤による除湿能力を予め増大させておく必要がある。
しかし、このことは、乾燥剤量の増加に伴って除湿装置
の体格が大型化して、車室内等の狭隘なスペースへの搭
載が困難となったり、コストアップを招くので、実用的
とは言えない。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
冷房用熱交換器とは別に構成された除湿装置を備える車
両用空調装置において、除湿装置の小型化と、高負荷条
件下における窓ガラスの曇り止めとを両立させることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1ないし7記載の発明では、暖房時に、空
調用ケース(107)内に内気と外気の両方を導入して
車室内の暖房を行うとともに、冷房用熱交換器(12
2)とは別に構成された除湿装置(10)を作動させて
内気を除湿し、デフロスタ開口部(125)から、除湿
装置(10)により除湿された内気と外気とを混合して
吹き出すようにし、さらに、車両窓ガラス内面温度TS
を算出する第1算出手段(S210)と、窓ガラス内面
温度TS にて露点に達する空気の湿度Xw を算出する第
2算出手段(S220)とを有し、デフロスタ開口部
(125)からの吹出空気の湿度XD と、前記ガラス温
度露点湿度Xw との関係がXw ≧XD の関係を満足する
ように、内外気切替手段(103、118、121)の
操作位置を可変して内気と外気の導入割合を調整するこ
とを特徴としている。
【0009】これによると、除湿装置(10)にとって
の高負荷条件下においても、Xw ≧XD の関係を満足す
る必要外気風量割合αを算出して、この必要外気風量割
合αを満足するように、内外気切替手段の操作位置(ド
ア開度)を可変制御することにより、乾燥剤等を用いた
除湿装置による除湿能力不足を外気による換気除湿で補
って、窓ガラスの曇り止めを良好に達成できる。
【0010】従って、稀に発生する高負荷条件にも対応
し得る大型な除湿装置を設定する必要がなく、小型な除
湿装置でよいので、車室内の狭隘なスペースでも搭載が
容易となり、車両への搭載性の向上、除湿装置のコスト
低減等の面から、実用上、極めて有利である。なお、本
発明では、車両窓ガラス内面温度TS に応じた信号を出
す温度センサを設け、この温度センサからの検出信号に
基づいて車両窓ガラス内面温度TS を算出してもよい
が、請求項2記載の発明のように、外気温Tam、車速V
c 、暖房用熱交換器(123)を循環する温水の温度T
w 、送風手段(111)の風量V B 、および空調吹出モ
ードに基づいて車両窓ガラス内面温度TS を算出すれ
ば、窓ガラス内面温度検出用の温度センサが不要とな
り、実用上有利である。
【0011】また、請求項3記載の発明のように、内外
気切替手段(103、118、121)の操作位置を、
ガラス温度露点湿度Xw 、デフロスタ開口部(125)
に流入する外気の湿度Xam、およびデフロスタ開口部
(125)に流入する内気の湿度XKDに基づいて、Xw
≧XD の関係を満足するように決定する内外気割合制御
手段(S270、S280)を備えてもよい。
【0012】また、請求項4記載の発明のように、請求
項3において、デフロスタ開口部(125)に流入する
内気の湿度XKDを算出するために用いる車室内空気の湿
度X r を、車室内空気の水分釣り合い式に基づいて算出
してもよい。これによると、車室内空気の湿度センサが
不要となり、実用上、有利である。また、請求項5記載
の発明のように、除湿装置(10)を送風手段(11
1)の吸入側に配置し、除湿装置(10)により除湿さ
れた内気が送風手段(111)により吸入されてデフロ
スタ開口部(125)に流入するようにしてもよい。
【0013】また、請求項6記載の発明のように、フッ
ト開口部(124)およびデフロスタ開口部(125)
の両方を同時に開口する吹出モードにおいて、フット開
口部(124)には内気が流れ、デフロスタ開口部(1
25)には外気が流れる内外気2層流モードを設定し、
この内外気2層流モードの際に、除湿装置(10)によ
り除湿された内気を外気に混合してデフロスタ開口部
(125)から吹き出させるようにしてもよい。
【0014】これによると、内外気2層流モードの設定
可能な空調装置に対して、除湿装置(10)を組み合わ
せることより、内気率を高めて暖房効果をより一層向上
できる。また、請求項7記載の発明のように、除湿装置
(10)が空調用ケース(107)により形成される空
気通路から切り離して配置され、除湿装置(10)によ
り除湿された内気を車室内へ吹き出すようにしてもよ
い。
【0015】なお、本明細書において、「湿度」という
記載はすべて絶対湿度を意味しており、「相対湿度」を
表記する必要のある部分はその旨記載している。また、
上記各手段の括弧内の符号は後述する実施形態記載の具
体的手段との対応関係を示すものであって、請求項1に
おける第1算出手段および第2算出手段は具体的には、
それぞれ、図3のステップS210、ステップS220
による機能実現手段で構成される。同様に、請求項3に
おける内外気割合制御手段は具体的には図3のステップ
S270、S280による機能実現手段で構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態による車
両用空調装置の全体システム構成を示しており、除湿装
置10は、本例では、車室内前方の計器盤部に配置され
るフロント空調ユニット100の通風系吸入側に一体に
連結されている。
【0017】除湿装置10は、除湿側の第1通路11を
ケース12により形成し、再生側の第2通路13をケー
ス14により形成しており、この両通路11、13は並
列に形成されている。除湿側の第1通路11の上流端は
室内空気の吸入口15により車室内の計器盤周辺に開口
している。そして、除湿側の第1通路11の下流端はフ
ロント空調ユニット100の除湿内気吸入口101に連
通している。
【0018】一方、再生側の第2通路13の上流端も室
内空気の吸入口16により車室内の計器盤周辺に開口し
ている。この吸入口16の直後の部位に再生用送風機1
7を配置している。この送風機17は周知の遠心多翼フ
ァン(シロッコファン)17aと、このファン17aを
回転自在に収容しているスクロールケース17bと、駆
動用モータ17cとを有し、モータ17cによりファン
17aを回転駆動して、ファン17aの径方向の外方へ
室内空気を送風する。
【0019】そして、再生側の第2通路13において、
スクロールケース17bの空気出口直後の部位(後述の
乾燥剤ユニット18の上流側)には電気発熱体19が設
置されている。この電気発熱体19は再生側の第2通路
13の空気を加熱する加熱手段としての役割を果たすも
のであって、所定のキューリ点において電気抵抗値が急
増する正の抵抗温度係数を持つ抵抗体(PTCヒータ)
からなる。
【0020】乾燥剤ユニット18は特開平9−1563
49号公報記載のものと同種のものでよく、シリカゲル
やゼオライトのような粒状の乾燥剤を通気性のある袋部
材内に収納し、この袋部材を円板状のケース体18a内
に保持するようにしてある。このケース体18aの軸方
向の両端面は袋部材保持用の仕切り部以外は全面的に開
口して、乾燥剤ユニット18の通風抵抗が極力小さくな
るようにしてある。
【0021】乾燥剤ユニット18は下段側の除湿側の第
1通路11から上段側の再生側の第2通路13にわたっ
て設置されており、かつ、ケース体18aを両ケース1
2、14内に回転軸18dにより回転自在に設置して、
モータ18e(図2)等の駆動手段によりケース体18
aを回転駆動するようになっている。なお、図中、18
bは除湿側の第1通路11内に位置する除湿側の乾燥剤
を示し、18cは再生側の第2通路13内に位置する再
生側の乾燥剤を示す。
【0022】乾燥剤ユニット18は駆動手段により所定
時間間隔にて180°づつ回転駆動されることにより、
除湿側の乾燥剤18bと再生側の乾燥剤18cは交互に
反転することになる。一方、空調ユニット100の外気
導入口102は車室外空気(外気)を導入するためのも
のであり、この外気導入口102は外気切替ドア103
により2つの外気通路104、105に分岐されてい
る。そして、一方の外気通路105に導入された外気
は、再生熱回収用の熱交換器21により加熱された後
に、除湿側の第1通路11内で、乾燥剤ユニット18の
下流側に供給される。
【0023】すなわち、熱交換器21は再生側の第2通
路13内において乾燥剤ユニット18の下流側に配置さ
れ、電気発熱体19で加熱された高温空気と低温外気と
の間で熱交換(顕熱交換)を行って、再生側からの熱回
収により、室内温度の上昇に貢献するものである。再生
側第2通路13の熱交換器21下流側は、連結ダクト2
2により空調ユニット100の凝縮水排出パイプ106
に連結されているので、熱交換器21で熱交換して温度
低下した空気は、連結ダクト22および凝縮水排出パイ
プ106を介して車室外へ排出される。
【0024】また、外気通路105に導入された外気の
一部は連結ダクト23から配風ダクト24および複数の
吹出開口24aにより、除湿側第1通路11内の除湿側
乾燥剤18bに吹きつけられ、除湿側乾燥剤18bを低
温外気にて冷却することにより、除湿側乾燥剤18bの
温度が水蒸気吸着時の凝縮熱で上昇することを抑えて、
単位乾燥剤当たりの水分吸着量を増加させる。
【0025】次に、フロント空調ユニット100の概要
を説明すると、本例では、内外気2層流モードが設定可
能な構成になっており、そのため、空調ユニット100
のケース107の内部は下側に内気側の第1空気通路1
08を形成するとともに、上側に外気側の第2空気通路
109を形成している。この両空気通路108、109
の間は仕切り部材110により区画されている。
【0026】ケース107の上流側に配置された空調用
送風機111は、第1空気通路108への送風用第1フ
ァン112と第2空気通路109への送風用第2ファン
113とを独立に備え、この両ファン112、113を
共通のモータ114で回転駆動する構成になっている。
なお、両ファン112、113は、再生用送風機17の
ファン17aと同様に周知の遠心多翼ファン(シロッコ
ファン)からなる。
【0027】下側の第1ファン112の吸入口112a
には、内気吸入口116からの内気または外気吸入口1
17からの外気が吸入される。内気吸入口116と外気
吸入口117は第1内外気切替ドア118により切替開
閉される。外気吸入口117には連通路119を介して
前記の外気通路104から外気が流入するようにしてあ
る。
【0028】また、上側の第2ファン113の吸入口1
13aには、内気吸入口120からの内気または外気通
路104に設けられた外気吸入口104aからの外気が
吸入される。内気吸入口120と外気吸入口104aは
第2内外気切替ドア121により切替開閉される。な
お、図1におけるドア103、118、121の操作位
置は内外気2層流モードの状態を示している。
【0029】ケース107内において、上流側には冷房
用の熱交換器122が配置され、下流側には暖房用の熱
交換器123が配置され、この両熱交換器122、12
3はいずれも、内気側の第1空気通路108と外気側の
第2空気通路109の両方にわたって配置されている。
冷房用の熱交換器122は冷凍サイクルの蒸発器であ
り、暖房用の熱交換器123は水冷式車両エンジンの温
水(エンジン冷却水)を熱源とする温水式ヒータコアで
ある。
【0030】内気側の第1空気通路108の下流端部に
はフット開口部124が配置され、このフット開口部1
24を通して車室内乗員の足元側へ空気を吹き出す。ま
た、外気側の第2空気通路109の下流端部にはデフロ
スタ開口部125が配置され、このデフロスタ開口部1
25を通して車両窓ガラスの内面側へ空気を吹き出す。
【0031】なお、内外気2層流モード以外の全外気モ
ードあるいは全内気モードでは、第1、第2の両空気通
路108、109からの空気をフット開口部124また
はデフロスタ開口部125から吹き出すことを可能とす
るため、両空気通路108、109を連通させる連通手
段(図示せず)が実際には備えられている。同様に、両
空気通路108、109からの空気を車室内乗員の頭部
側へ吹き出すフェイス開口部(図示せず)も実際には備
えられている。
【0032】図2は制御ブロック図であり、30は車両
用空調装置の制御装置であり、マイクロコンピュータ等
を用いて構成されており、上記した除湿装置10の電気
機器およびフロント空調ユニット100の電気機器を予
め設定したプログラムに従って制御するものである。こ
の制御装置32は、車載の電源バッテリから電源を供給
されて起動し、車両用空調装置の操作パネルのスイッチ
群、および空調制御のための各種センサ群からの信号が
入力される。
【0033】これら入力側のセンサ、スイッチ群、およ
び出力側機器のうち、本発明に関係するもののみが図2
には示されており、図2において、31は外気温Tam
検出する外気温センサ、32は内気温Tr を検出する内
気温センサ、33は内気湿度センサである。ここで、内
気湿度センサ33は相対湿度に対応した出力を出すの
で、内気湿度センサ33の出力(相対湿度)と内気温セ
ンサ32により検出される内気温とに基づいて車室内湿
度(絶対湿度)Xr を算出するようにしてある。
【0034】34は車速Vc を検出する車速センサ、3
5は暖房用熱交換器123を循環する温水の温度Tw
検出する温水温度センサ、36は空調用送風機111の
風量VB に応じた信号を出す風量信号発生器で、手動操
作の風量スイッチの信号、あるいは制御装置30内部で
自動的に算出される風量信号(送風機モータ印加電圧レ
ベル)を用いることができる。
【0035】37は空調ユニット100の吹出モードM
D に応じた信号を出す吹出モード信号発生器で、手動操
作の吹出モードスイッチの信号、あるいは制御装置30
内部で自動的に算出される吹出モード信号を用いること
ができる。一方、制御装置30の出力側機器としては、
除湿装置10の再生用送風機17のモータ17c、再生
用電気発熱体19、および乾燥剤ユニット18の回転駆
動用のモータ18eが設けられている。さらに、空調ユ
ニット100の送風機111の駆動用モータ115、お
よび外気切替ドア103および第1、第2内外気切替ド
ア118、121を駆動するモータ126が設けられて
いる。
【0036】ここで、モータ126は、図示しない適宜
のレバー・リンク機構を介して、3つのドア103、1
18、121を所定の作動パターンにて作動させる。も
ちろん、3つのドア103、118、121をそれぞれ
独立のモータで駆動してもよい。本実施形態では、上記
のドアドア103、118、121および駆動用モータ
126により内外気切替手段を構成している。
【0037】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。冬期の暖房時において、空調ユニット1
00が最大暖房状態にあると、内外気導入用のドア10
3、118、121は図1の実線位置に操作されて、内
外気2層流モードが設定される。ここで、空調ユニット
100の最大暖房状態とは、吹出空気の温度調整手段で
ある、周知のエアミックスドアや温水弁(図示せず)が
吹出空気温度を最も高める最大開度位置に操作されてい
る状態をいう。
【0038】そして、空調用送風機111が作動する
と、第1ファン112は内気吸入口116から内気を吸
入して第1空気通路108に内気を送風し、暖房用熱交
換器123で加熱された内気の温風をフット開口部12
4を通して乗員の足元部へ吹き出す。また、空調用送風
機111の第2ファン113は、除湿内気吸入口101
から乾燥剤ユニット18で除湿された除湿内気と、外気
導入口102から外気通路105および連結ダクト2
3、配風ダクト24を介して除湿側第1通路11内に導
入される外気と、熱交換器21を介して除湿側第1通路
11内に導入される外気との混合空気を吸入する。そし
て、第2ファン113により送風される内外気混合空気
は、第2空気通路109にて暖房用熱交換器123で加
熱されて低湿度の温風となり、この低湿度の温風がデフ
ロスタ開口部125を通して車両窓ガラスに向けて吹き
出され、窓ガラスの曇り止めを行う。
【0039】ここで、内気吸入口116からの内気吸入
割合は例えば、50%で、除湿側第1通路11の内気吸
入口15からの内気吸入割合は例えば、30%で、外気
導入口102から除湿側第1通路11内に導入される外
気の吸入割合は例えば、20%である。すると、空調ユ
ニット100の吹出空気の内気率は80%に達し、吹出
空気温度を高めることができるので、寒冷時における車
室内暖房効果を向上できる。
【0040】しかし、車室内への乗車人員数が多いとき
は乗員の呼吸による乗員加湿量が大となり、また、極低
温時には車両窓ガラス内面温度TS が低下して、窓ガラ
ス内面温度TS にて露点に達する空気の湿度Xw が低下
するので、このような作動条件は除湿装置10にとって
高負荷状態となる。そして、乾燥剤ユニット18を用い
た除湿装置10の除湿能力を通常の負荷条件に対応して
設定した場合には、上記の高負荷条件であると、内気の
除湿能力が不足して、窓ガラスの曇りが発生する場合が
ある。
【0041】そこで、本実施形態では稀に発生する高負
荷条件に対しては、外気ドア103により外気通路10
4を開口して外気導入による換気除湿量の増加を図っ
て、窓ガラスの曇りを未然に防止する制御を自動的に行
う。以下、本発明の特徴とする内外気導入割合の制御
を、制御装置30のマイクロコンピュータにより実行さ
れる図3のフローチャートにより詳述すると、図3の制
御ルーチンは空調ユニット100が最大暖房状態にあっ
て、内外気2層流モードが設定されている状態において
スタートし、ステップS200にて入力側のセンサ類等
からの各種信号を読み込む。次のステップS210に
て、車両窓ガラス内面温度TS を算出する。
【0042】この車両窓ガラス内面温度TS は車両窓ガ
ラス内面に温度センサを配設して、温度センサにより窓
ガラス内面温度TS を直接検出するのが最も簡便な方法
であるが、本実施形態では、以下の信号に基づいて、窓
ガラス内面温度TS を算出(推定)するようにしてい
る。すなわち、窓ガラス内面温度TS は、図4に示すよ
うに、外気温Tamが低い程、また車速Vc が高い程、低
くなる関係にある。また、窓ガラス内面温度TS は、図
5に示すように、デフロスタ吹出空気温度TD が高い
程、またデフロスタ吹出風量VD が多い程高くなる関係
にある。
【0043】そして、デフロスタ吹出風量VD は送風機
111の風量VB とモード信号MDにより決定されるモ
ード信号係数とにより算出できる。また、デフロスタ吹
出空気温度TD は、温水温度センサ35により検出され
る温水温度Tw の関数として算出できる。従って、窓ガ
ラス内面温度TS は、以上の外気温Tam、車速Vc 、デ
フロスタ吹出空気温度TD 、およびデフロスタ吹出風量
D に基づいて算出できるのである。
【0044】次に、ステップS220にて、窓ガラス内
面温度TS にて露点に達する空気の湿度(ガラス温度露
点湿度)Xw を算出する。すなわち、図6は制御装置3
0のマイクロコンピュータのROMに予め記憶されてい
る湿り空気線図であり、例えば、窓ガラス内面温度TS
=TS1のときは、窓ガラス内面温度TS1と飽和水蒸気圧
力との交点により決定される絶対湿度Xw1をガラス温
度露点湿度Xw として求めることができる。
【0045】次に、ステップS230にて乾燥剤除湿量
FRを算出する。この乾燥剤除湿量DFRは、乾燥剤ユニ
ット18の除湿側の乾燥剤18bにより吸着される水分
量であり、除湿側の乾燥剤18bに送風されてくる入口
側室内空気(内気)の温湿度と乾燥剤除湿量DFR(kg
/h)との関係は図7に示すようになる。すなわち、内
気温Tr および内気の相対湿度が高い程、乾燥剤除湿量
FRが増加する関係にある。また、内気の絶対湿度およ
び内気温Tr と乾燥剤除湿量DFRとの関係を見ると、絶
対湿度が高い程、乾燥剤除湿量DFRが増加し、同一の絶
対湿度であれば、内気温Tr が低い程、乾燥剤除湿量D
FRが増加する。従って、内気の絶対湿度をXr で表す
と、乾燥剤除湿量DFRは、DFR=f1 (Tr 、Xr )の
関数で求めることができる。
【0046】次に、ステップS240にて乾燥剤通過内
気風量VK を算出する。この乾燥剤通過内気風量VK
送風機111の風量VB と図8に示すような相関関係が
あるので、VK =f2 (VB )で求めることができる。
次に、ステップS250にて乾燥剤出口空気湿度XKD
算出する。内気の比重量をγr (kg/m3 )とする
と、乾燥剤出口空気湿度XKDは次の数式1で求めること
ができる。
【0047】
【数1】XKD=Xr −〔DFR/(VK ・γr )〕 次に、ステップS260にて外気湿度Xamを算出する。
冬期低温時には、外気は通常、相対湿度=100%(飽
和状態)近傍にあるので、前述の湿り空気線図を用い
て、飽和水蒸気圧力と外気温Tamとの交点から、外気温
amにおける外気の絶対湿度Xamを算出できる。
【0048】次に、ステップS270にて必要外気風量
割合αを次のようにして算出する。図9は本実施形態に
おけるデフロスタ開口部125への空気通路の概要を図
示するもので、デフロスタ開口部125からは、乾燥剤
ユニット18により除湿された湿度XKDの内気と、湿度
amの外気とを混合した空気(湿度=XD )の空気が窓
ガラス内面に向かって吹き出される。図9の下段の内気
通路は図1の除湿側通路11に相当し、また、上段の外
気通路は図1の外気通路105または104による外気
通路に相当する。
【0049】デフロスタ開口部125からのデフロスタ
吹出空気は上記除湿内気と外気との混合空気であるか
ら、デフロスタ吹出空気の湿度XD は次の数式2により
表すことができる。
【0050】
【数2】XD =Xam・α+XKD(1−α) そして、窓ガラスの曇り止めのためには、前述のステッ
プS220で算出したガラス温度露点湿度Xw と、デフ
ロスタ吹出空気湿度XD の関係がXw ≧XD の関係を満
足する必要がある。
【0051】そこで、数式2において、XD にXw を代
入すると、次の数式3、4の関係が成り立つ。
【0052】
【数3】Xw −XKD=α(Xam−XKD
【0053】
【数4】α=(Xw −XKD)/(Xam−XKD) すなわち、上記数式4に示すように、ガラス温度露点湿
度Xw 、外気湿度Xam、および乾燥剤出口空気湿度XKD
から、Xw ≧XD の関係を満足する必要外気風量割合α
を算出することができる。
【0054】次に、ステップS280にて必要外気風量
割合αに基づいて外気ドア103の開度θを算出する。
図10は予め実験等により作成して、マイクロコンピュ
ータのROMに記憶されている特性図で、必要外気風量
割合αと外気ドア103の開度θとの関係を示す。図1
0に基づいて、必要外気風量割合α=α1 のときは、外
気ドア103の開度θ=θ1 として算出できる。
【0055】次に、ステップS290にて所定時間tが
経過したかを判定し、所定時間tの間、ステップS28
0による外気ドア開度θを維持する。以上述べたよう
に、除湿装置10にとっての高負荷条件下においても、
w ≧XD の関係を満足する必要外気風量割合αを算出
して、この必要外気風量割合αを満足するように、外気
ドア103の開度θを可変制御することにより、乾燥剤
による除湿能力不足を外気による換気除湿にて補って、
窓ガラスの曇り止めを良好に達成できる。
【0056】従って、稀に発生する高負荷条件にも対応
し得る大型な除湿装置10を設定する必要がなく、小型
な除湿装置10でよいので、車両への搭載性の改善、除
湿装置10のコスト低減等の面から、実用上、極めて有
利である。また、ステップS290により、所定時間t
の間、外気ドア開度θを維持(固定)することにより、
外気ドア開度θの頻繁な変更(ハンチング)を防止する
ことができる。さらに、外気ドア開度θを所定時間tの
間、維持する制御を行うことは、曇り止め効果を安定的
に発揮させるためにも好ましい。
【0057】なお、本実施形態では、外気ドア103が
外気通路104を開口することにより、外気導入口10
2から外気が直接外気通路104を通って除湿内気吸入
口101の下流に流入するので、外気ドア103が外気
通路104、105の中間開度位置103aに達する以
前の小開度にて外気風量割合αを急増させることができ
る。そのため、外気ドア103の開度θが中間開度位置
103aを越える大きな開度に到達することはなく、従
って、外気通路104の開口後も、外気通路105側へ
の外気流れが継続される。
【0058】(第2実施形態)上記の第1実施形態で
は、ステップS230にて乾燥剤除湿量DFRを算出する
に際して、車室内の相対湿度を検出する湿度センサ33
を設け、この湿度センサ33の検出信号および内気温T
r に基づいて車室内の絶対湿度Xr を算出し、この車室
内の絶対湿度Xr を用いて、乾燥剤除湿量DFRを、DFR
=f1 (Tr 、X r )の関数で求めるようにしている
が、第2実施形態では上記湿度センサ33を廃止して、
下記の車室内空気の水分釣り合い式(数式5)から車室
内の絶対湿度Xr を算出(推定)している。
【0059】図11は車室内空気の水分釣り合い関係を
説明するモデル図であり、車室内への流入水分と車室外
への流出水分は下記の数式5の関係で釣り合う。
【0060】
【数5】車室内への流入水分(A+B)=車室外への流
出水分(C+D) ここで、A(外気加湿量)=Vfrs ・γam・Xam B(乗員加湿量)=M・W C(換気除湿量)=Vfrs ・γr ・Xr D(除湿装置の乾燥剤除湿量DFR)=f1 (Tr
r ) 但し、Vは風量(m3 /h)、γは比重量(kg/
3 )、Xは絶対湿度(kg/kg′)、Mは乗員発生
水分量(kg/h/人)、Wは乗員数(人)をそれぞれ
表している。
【0061】上記数式5において、外気加湿量Aを算出
するための外気導入量Vfrs は内外気ドア開度と送風機
風量VB とに基づいて算出でき、また、外気の比重量γ
amと外気湿度Xamは、外気温Tamに基づいて算出でき
る。また、乗員加湿量Bは、座席の着座を検出する着座
センサ等からなる乗員センサを車室内に設置することに
より、乗員数Mを検出し、また、乗員発生水分量Wは予
め設定した所定値を用いることにより、MとWの積から
算出できる。
【0062】さらに、換気除湿量Cを算出するための換
気量Vfrs は上記外気導入量と同一値であり、内気の比
重量γr は内気温Tr に基づいて算出できる。従って、
上記数式5による車室内水分釣り合い式を用いて、車室
内湿度Xr を算出(推定)することができる。その結
果、車室内に湿度センサを設置することなく、上記の算
出した車室内湿度Xr を用いて、第1実施形態における
乾燥剤除湿量DFRを算出することができる。
【0063】なお、図11では、内外気切替導入部を外
気導入口102と内気導入口120とこの両導入口10
2、120の開度を連続的に調整する1つの内外気切替
ドア121とにより構成して、内気導入口120の入口
側に直接除湿装置10を配置した状態を図示している
が、実際にこのように、内外気切替導入部を第1実施形
態よりも大幅に簡素化した構成にすることもできる。な
お、図11において、127、127aはフロント空調
ユニット100内に設けられ、温度調整手段としての役
割を果たすエアミックスドアであり、そのうち、一方の
ドア127aは第1、第2空気通路108、109の仕
切り部材の役割を兼ねている。
【0064】(第3実施形態)上記の第1、第2実施形
態では、除湿装置10を、車室内前方の計器盤部に配置
されるフロント空調ユニット100の通風系吸入側に連
結するタイプについて説明したが、第3実施形態では図
12に示すように、車室内後方のトランクルーム40等
に、除湿装置10をフロント空調ユニット100の通風
系から切り離して独立に設けている。
【0065】第3実施形態では、第1実施形態で説明し
た乾燥剤ユニット18を用いるとともに、第1実施形態
で説明した送風機17を除湿側通路11および再生側通
路19の双方に送風するように構成すればよい。すなわ
ち、第3実施形態では、車室内空気(内気)を送風機1
7により吸入して乾燥剤ユニット18を通過させて車室
内空気の除湿を行い、この除湿後の空気を車室内へ直接
吹き出すようになっている。
【0066】また、第3実施形態では、除湿装置10を
フロント空調ユニット100から独立に設けるに伴っ
て、フロント空調ユニット100を次のように変形して
いる。すなわち、内外気切替導入部は外気導入口102
と内気導入口120とこの両導入口102、120の開
度を連続的に調整する1つの内外気切替ドア121とに
より構成してある。
【0067】また、第3実施形態ではフロント空調ユニ
ット100を、内外気2層流タイプとせずに、通常の単
層流タイプの構成(ケース107内の空気通路を外気側
と内気側とに仕切らない通路構成)としているので、送
風機111も1つの送風ファン112を持つだけの簡潔
な構成になっている。第3実施形態においても、必要外
気風量割合αを満足するように、内外気切替ドア103
の開度θを可変制御することにより、第1実施形態と同
様の作用効果を発揮できる。
【0068】(他の実施形態)なお、上記の実施形態
は、除湿装置10として、乾燥剤18b、18cを有す
る乾燥剤ユニット18を用いているが、これに限らず、
例えば、冬期の低温外気を用いて、低温外気と内気との
間の顕熱交換により内気を冷却、除湿する顕熱交換器を
除湿装置10として用いてもよい。
【0069】また、ペルチェ素子のように電圧の印加に
より、一面側で吸熱を行い、他面側で放熱を行う電気素
子を用いて、内気を冷却、除湿する除湿装置を本発明に
おいて用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム構成を示
す概略断面図である。
【図2】第1実施形態の電気制御ブロック図である。
【図3】第1実施形態の作動を説明するフローチャート
である。
【図4】車両窓ガラス内面温度と外気温および車速との
関係を示す特性図である。
【図5】車両窓ガラス内面温度とデフロスタ吹出温度お
よび風量との関係を示す特性図である。
【図6】車両窓ガラス内面温度とガラス温度露点湿度X
w との関係を示す湿り空気線図である。
【図7】乾燥剤除湿量と内気の湿度、温度との関係を示
す特性図である。
【図8】乾燥剤通過内気風量と送風機風量との関係を示
す特性図である。
【図9】デフロスタ吹出空気の湿度算出の考え方を示す
説明図である。
【図10】外気風量割合と外気ドア開度との関係を示す
特性図である。
【図11】本発明の第2実施形態を説明するための概略
断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態を説明するための概略
断面図である。
【符号の説明】
10…除湿装置、18…乾燥剤ユニット、18b…除湿
側乾燥剤、18c…再生側乾燥剤、30…制御装置、1
00…フロント空調ユニット、103…外気ドア、10
7…空調用ケース、118、121…内外気切替ドア、
111…送風機(送風手段)、122…冷房用熱交換
器、123…暖房用熱交換器、124…フット開口部、
125…デフロスタ開口部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路を形成する空調用ケース(10
    7)と、 前記空調用ケース(107)内に導入される内気と外気
    の導入割合を調整する内外気切替手段(103、11
    8、121)と、 前記空調用ケース(107)内に導入される空気を車室
    内へ向かって送風する送風手段(111)と、 前記空調用ケース(107)内に配置され、空気を冷却
    する冷房用熱交換器(122)と、 前記空調用ケース(107)内に配置され、空気を加熱
    する暖房用熱交換器(123)と、 前記暖房用熱交換器(123)で加熱された温風を乗員
    足元部に向けて吹き出すフット開口部(124)と、 前記暖房用熱交換器(123)で加熱された温風を車両
    窓ガラス内面に向けて吹き出すデフロスタ開口部(12
    5)と、 前記冷房用熱交換器(122)とは別に構成され、内気
    を除湿する除湿装置(10)とを備える車両用空調装置
    において、 暖房時に、前記空調用ケース(107)内に内気と外気
    の両方を導入して車室内の暖房を行うとともに、前記除
    湿装置(10)を作動させて内気を除湿し、 前記デフロスタ開口部(125)から、前記除湿装置
    (10)により除湿された内気と外気とを混合して吹き
    出すようになっており、 さらに、車両窓ガラス内面温度TS を算出する第1算出
    手段(S210)と、前記窓ガラス内面温度TS にて露
    点に達する空気の湿度Xw を算出する第2算出手段(S
    220)とを有し、 前記デフロスタ開口部(125)からの吹出空気の湿度
    D と、前記ガラス温度露点湿度Xw との関係がXw
    D の関係を満足するように、前記内外気切替手段(1
    03、118、121)の操作位置を可変して内気と外
    気の導入割合を調整することを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1算出手段(S210)は、外気
    温Tam、車速Vc 、前記デフロスタ開口部(125)か
    らの吹出空気の温度TD および風量VD に基づいて前記
    車両窓ガラス内面温度TS を算出することを特徴とする
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記内外気切替手段(103、118、
    121)の操作位置を、前記ガラス温度露点湿度Xw
    前記デフロスタ開口部(125)に流入する外気の湿度
    am、および前記デフロスタ開口部(125)に流入す
    る内気の湿度XKDに基づいて、Xw ≧XD の関係を満足
    するように決定する内外気割合制御手段(S270、S
    280)を有していることを特徴とする請求項1または
    2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記デフロスタ開口部(125)に流入
    する内気の湿度XKDを算出するために用いる車室内空気
    の湿度Xr を、車室内空気の水分釣り合い式に基づいて
    算出することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調
    装置。
  5. 【請求項5】 前記除湿装置(10)が前記送風手段
    (111)の吸入側に配置され、前記除湿装置(10)
    により除湿された内気が前記送風手段(111)により
    吸入されて前記デフロスタ開口部(125)に流入する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記
    載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記フット開口部(124)および前記
    デフロスタ開口部(125)の両方を同時に開口する吹
    出モードにおいて、 前記フット開口部(124)には内気が流れ、前記デフ
    ロスタ開口部(125)には外気が流れる内外気2層流
    モードを設定し、 前記内外気2層流モードの際に、前記除湿装置(10)
    により除湿された内気を前記外気に混合して前記デフロ
    スタ開口部(125)から吹き出させることを特徴とす
    る請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記除湿装置(10)が前記空調用ケー
    ス(107)により形成される空気通路から切り離して
    配置され、前記除湿装置(10)により除湿された内気
    を車室内へ吹き出すことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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