JP2000062434A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2000062434A
JP2000062434A JP10233853A JP23385398A JP2000062434A JP 2000062434 A JP2000062434 A JP 2000062434A JP 10233853 A JP10233853 A JP 10233853A JP 23385398 A JP23385398 A JP 23385398A JP 2000062434 A JP2000062434 A JP 2000062434A
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Japan
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air
vehicle
distance
air conditioner
window opening
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JP10233853A
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English (en)
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Hideto Takayama
英人 高山
Masayuki Takada
雅行 高田
Toshiro Muramatsu
寿郎 村松
Toshiaki Takahashi
利彰 高橋
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Nissan Motor Co Ltd
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有料道路の料金所で窓を開けても室内への汚染
空気を侵入を防止できる自動車用空気調和装置を提供す
る。 【解決手段】自車両の現在位置を検出する自車両位置検
出手段1と、地図情報を有し自車両の走行目的地を入力
すると現在位置から走行目的地までの走行経路を出力す
る目的地経路設定部2と、目的地経路設定部からの情報
に基づいて、自車両の走行経路中に料金所が存在するか
否かを検出する窓開け検出部3と、自車両位置検出手段
および窓開け検出部からの情報に基づいて、自車両と料
金所との距離を演算する距離算出手段4と、距離算出手
段で得られた距離が所定距離以内になるとサイドウィン
ドガラス吹出口への配風量を増加させる信号を出力する
エアコン制御手段5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に関し、特に有料道路の料金所において窓を開けた
ときに排気ガスなどの汚染空気が室内に入り込むのを自
動的に防止できる自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置のインテークユニ
ットには、室外の空気を取り入れる外気取入口と、室内
の空気を循環させるための内気取入口とが設けられてお
り、ダンパによって外気取入モード、内気取入モードあ
るいは内外気取入モードが選択可能になっている。この
選択は、室内に配置されたコントローラのリサークスイ
ッチ(REC/SW)を乗員が操作することにより行わ
れる。また、オートエアコンでは、設定温度、外気温
度、室温および日射量などを検出して、最適温調条件を
自動計算するが、急速冷房が必要とされるときに内気取
入モードが強制的に選択される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外気取入口
を有する空気調和装置が搭載された車両では、トンネル
内や渋滞領域などを走行中に、外気取入モードに設定さ
れていると排気ガスなどの汚染空気が室内に導入され、
室内が汚染される。このような場合、乗員がリサークス
イッチを操作して内気取入モードに切り替えるのが通常
であるが、走行中に運転手がかかる操作を行うのはきわ
めて面倒であり、しかも汚染空気の侵入を感じたのちに
内気取入モードに切り替えても既に手遅れである。
【0004】このため、近年普及しているナビゲーショ
ン装置からの情報を利用して自車両がトンネルや渋滞な
ど空気汚染領域に達すると自動的に内気取入モードに切
り替えるものも提案されている(例えば、特開平4−1
63,224号公報、特開平4−201,713号公報
参照)。
【0005】しかしながら、この種の従来の空気調和装
置は、トンネルや渋滞などのように窓を閉め切っても問
題のない場合にのみ、ナビゲーション装置からの自車両
位置情報および地図情報に基づいて内気取入モードに切
り替えるだけのものであり、有料道路の料金所のように
窓を開ける必要があるときの対策は何ら講じられていな
い。したがって、こうした窓を開ける必要がある場合に
は、エアコンを内気取入モードに切り替えたとしても、
室内に汚染空気が導入されるおそれがあった。
【0006】また、特開平9−323,541号公報に
は、料金所などの予め設定された場所において車速が低
下すると窓が開き、その後に車速が上昇すると窓が閉じ
る自動窓開閉装置が開示されているが、こうした装置を
搭載した車両においても、自動で窓が開いたときに室外
の汚染空気が室内に導入されるおそれがあった。特に、
有料道路などの料金所では、車が渋滞していることが少
なくないので、こうしたときに自動的に長時間窓を開け
ると、上述した問題がより顕著となる。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、有料道路の料金所で窓を開
けても室内への汚染空気を侵入を防止できる自動車用空
気調和装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の自動車用空気調和装置は、取り入れ
られた外気および/または内気を室内へ配風する自動車
用空気調和装置において、少なくともサイドウィンドガ
ラスに向かって前記取入空気を配風する吹出口と、自車
両の現在位置を検出する自車両位置検出手段と、少なく
とも前記サイドウィンドガラスを開ける必要がある窓開
け必要地点情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記自
車両位置検出手段により検出した自車両位置情報と前記
地図情報記憶手段に記憶された窓開け必要地点情報とか
ら、自車両と前記窓開け必要地点との距離を演算する距
離算出手段と、前記距離算出手段で得られた距離が所定
距離以内になると、前記サイドウィンドガラス吹出口へ
の配風量を増加させる信号を出力するエアコン制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0009】この請求項1記載の発明では、自車両位置
検出手段により検出した自車両位置情報と地図情報記憶
手段に記憶された窓開け必要地点情報とから、自車両と
窓開け必要地点との距離が演算され、この距離が所定距
離以内になると、サイドウィンドガラス吹出口への配風
量が増加する。したがって、この状態でサイドウィンド
ガラスを開いても、室内からサイドウィンドガラスへ大
量の調和空気が配風されているので、サイドウィンドに
は一種のエアーカーテンが形成され、これにより車外か
ら室内へ汚染空気が侵入するのを防止できる。
【0010】上記発明において、地図情報記憶手段は特
に限定されずマニュアル入力や距離計なども含む趣旨で
あるが、請求項2記載の自動車用空気調和装置は、前記
地図情報記憶手段は、地図情報を有し、自車両の走行目
的地を入力すると現在位置から走行目的地までの走行経
路を出力する目的地経路設定部と、前記目的地経路設定
部からの情報に基づいて、自車両の走行経路中に前記窓
開け必要地点が存在するか否かを検出する窓開け検出部
と、を含むことを特徴とする。
【0011】この請求項2記載の発明では、目的地経路
設定部に自車両の走行目的地を入力すると、当該目的地
設定部で現在位置から走行目的地までの走行経路が出力
され、この出力情報に基づいて、窓開け検出部で自車両
の走行経路中にサイドウィンドガラスを開ける必要性が
ある地点が存在するか否かが検出される。ここで、窓開
け必要地点が自車両の走行経路中に存在したら、距離算
出手段で自車両と窓開け必要地点との距離が演算され、
この距離が所定距離以内になると、エアコン制御手段か
ら、サイドウィンドガラス吹出口への配風量を増加させ
る信号が出力される。
【0012】したがって、この状態でサイドウィンドガ
ラスを開いても、室内からサイドウィンドガラスへ大量
の調和空気が配風されているので、サイドウィンドには
一種のエアーカーテンが形成され、これにより車外から
室内へ汚染空気が侵入するのを防止できる。これに加え
て、こうしたエアーカーテンは、自車両の走行目的地を
入力するだけで自動的に形成されるので、運転者などの
乗員がその都度マニュアル操作を行う必要がなく、便利
かつ安全である。
【0013】上記発明においては特に限定されないが、
請求項3記載の自動車用空気調和装置では、前記エアコ
ン制御手段から前記サイドウィンドガラス吹出口への配
風量を増加させる信号を出力する直前の空調状態を記憶
する空調状態記憶手段をさらに有し、前記エアコン制御
手段は、前記距離算出手段で得られた自車両位置と前記
窓開け必要地点との距離が所定距離を越えると、前記空
調状態記憶手段に記憶された空調状態を読み出して元の
状態に復帰させる指令信号を出力することを特徴とす
る。
【0014】窓開け必要地点を通過すると、それまでサ
イドウィンドに形成されていたエアーカーテンは不要と
なるので、室内の空調状態も元の状態に復帰させること
が望ましい。請求項2記載の発明では、サイドウィンド
ガラスへの配風量を増加させる前の空調状態を空調状態
記憶手段に記憶しておき、自車両が窓開け必要地点を通
過したら、この空調状態記憶手段から以前の空調状態に
関する情報を読み出し、元の状態に復帰させる。こうす
ることで、室内の空調環境が即座に快適状態に復帰する
とともに、マニュアル操作も不要であるため、便利かつ
安全である。
【0015】上記発明においては特に限定されないが、
請求項4記載の自動車用空気調和装置では、前記窓開け
必要地点は、少なくとも有料道路の料金所を含むことを
特徴とする。
【0016】有料道路の料金所では、当該有料道路に入
る際にも出る際にも、サイドウィンドガラスを開ける必
要があるので、上記発明を適用して好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず最初に、本発明の自動車用空気
調和装置本体の実施形態を説明すると、図1は本発明の
自動車用空気調和装置を示すブロック図(クレーム対応
図)、図2は本発明の自動車用空気調和装置の実施形態
を示す構成図、図3は本発明に係るエアコンユニット本
体を示す構成図、図4は図3に示すエアコンユニットの
一部を示す構成図である。
【0018】図3に示すように、本実施形態に係る自動
車用空気調和装置200は、いわゆる前後左右独立温調
型エアコンであって、主として車室内を4つの領域に区
画してそれぞれを温調するもので、インテークユニット
210、クーラユニット220およびヒータユニット2
30から構成されている。
【0019】なお、以下の説明では前後左右独立温調型
エアコンを例に挙げるが、本発明の自動車用空気調和装
置は、こうした前後左右独立温調型エアコンに限定され
ず、左右独立温調型エアコンであっても、非独立型エア
コンであっても適用することができる。
【0020】インテークユニット210には、外気取入
口211および内気取入口212を自由な開度で開閉す
るインテークドア213と、モータ214により回転す
るファン215とが設けられ、インテークドア213の
開度に応じて車室内に導入される内外気の混合比が決定
される一方で、ファン215の回転数に応じて車室内に
導入される空気量が決定される。インテークドア213
はインテークドアアクチュエータ216によって駆動制
御され、モータ214はファンコントロールアンプ21
7によって駆動制御される。
【0021】クーラユニット220には、インテークユ
ニット210で導入された空気を冷却するためのエバポ
レータ221(蒸発器)が設けられており、このエバポ
レータ221には、コンプレッサ、コンデンサ(凝縮
器)、膨張弁およびリキッドタンクなどで構成された冷
房サイクル(何れも図示を省略する。)が接続され、コ
ンプレッサで圧縮された冷媒が供給される。
【0022】ヒータユニット230には、エンジンの冷
却水が循環するヒータコア231が設けられており、そ
の両側部のそれぞれに、当該ヒータコア231を迂回す
るバイパス路232,232が形成されている。クーラ
ユニット220を流下した空気がこのヒータコア231
を通過することで加熱されることになる。
【0023】本実施形態のヒータユニット230におい
ては、ヒータコア231の上流側にフロントエアミック
スドア233fとリアエアミックスドア233rとの2
枚のエアミックスドアが回動自在に設けられている。フ
ロントエアミックスドア233fは、前席に吹き出され
る調和空気の温度を制御するためのエアミックスドアで
あるのに対し、リアエアミックスドア233rは後席に
吹き出される調和空気の温度を制御するためのエアミッ
クスドアである。すなわち、フロントエアミックドア2
33fについていえば、その開度に応じてヒータコア2
31(の半分)を通過する空気量とバイパス路232を
通過する空気量との比率が決定され、これにより後述す
る前席側配風通路235fへ流下する空気の温度が調節
される。リアエアミックスドア233rについても同様
に、当該リアエアミックスドア233rの開度に応じて
後席側配風通路235rへ流下する空気の温度が調節さ
れる。
【0024】これら2枚のエアミックスドア233f,
233rは、それぞれフロントエアミックスドアアクチ
ュエータ234fおよびリアエアミックスドアアクチュ
エータ234rによって駆動制御される。
【0025】また、ヒータコア231の下流側は、仕切
壁236により前席側への配風通路235fと後席側へ
の配風通路235rとに仕切られており、前席側への配
風通路235fには、前席デフ吹出口237およびこれ
を開閉する前席デフドア237D、前席ベント吹出口2
38およびこれを開閉する前席ベントドア238D、前
席フット吹出口239およびこれを開閉する前席フット
ドア239Dがそれぞれ設けられている。これら3つの
前席ドア237D,238D,239Dの開閉位置の組
み合わせは前席側の吹出口モードで決定されるので、リ
ンク機構を介してフロントモードアクチュエータ240
により一括して駆動制御される。
【0026】これに対して、ヒータコア231の下流側
に形成された後席側への配風通路235rには、前席側
の配風通路235fと後席側の配風通路235rとを流
れる空気の配風比を調節するための前後配風比調節ドア
241Dと、後席ベント吹出口243および後席フット
吹出口244とのそれぞれから吹き出される調和空気の
配風比を調節するためのリアモードドア245とが設け
られている。
【0027】前後配風比調節ドア241Dは、前後配風
比調節ドアアクチュエータ242によって駆動制御さ
れ、後席側配風通路235rを全開する位置と全閉する
位置との間を回動することができる。この前後配風比調
節ドア241Dを、後席側配風通路235rの一部を遮
蔽する位置まで回動させると、前席側配風通路235f
と後席側配風通路235rとの間の仕切壁236に開設
された連通路241の一部が開くので、ヒータコア23
1の後席側を通過した調和空気の一部が前席側配風通路
235fに流下し、これにより前席側へ吹き出される配
風量が後席側に対して相対的に多くなる。
【0028】なお、この前後配風比調節ドア241D
は、前席側と後席側との温度差をより鋭敏にするために
設けられたものであることから、本発明の独立温調型エ
アコンにとっては好ましい形態ではあるが、必ずしも必
須のものではない。
【0029】リアモードドア245は、リアモードドア
アクチュエータ246によって駆動制御され、当該リア
モードドア245の開度に応じて後席ベント吹出口24
3と後席フット吹出口244とのそれぞれに流下する調
和空気の比率が調節される。
【0030】前席側配風通路235fと後席側配風通路
235rには、図4に示すフロントダクト247fとリ
アダクト247rとがそれぞれ接続されている。さらに
具体的には、前席側配風通路235fの前席ベント吹出
口238と前席フット吹出口239とのそれぞれには、
フロントダクト247fがそれぞれ接続され、また後席
側配風通路235rの後席ベント吹出口243と後席フ
ット吹出口244とのそれぞれには、リアダクト247
rがそれぞれ接続されている。図4は、それぞれの一方
を図示したものである。
【0031】前席ベント吹出口238に接続されたフロ
ントダクト247fは、インストルメントパネル内を取
り廻されて、車両左右方向に延在しており、中央には主
として乗員の上半身に向かって調和空気を吹き出すため
のベントグリル252が設けられ、左右両端には主とし
てサイドウィンドガラスへ向かって調和空気を吹き出す
ためのサイドグリル(本発明にいうサイドウィンドガラ
スへの吹出口)253が設けられている。
【0032】また、前席ベント吹出口238に接続され
たフロントダクト247f内には、前席の左右(運転席
と助手席)の配風比を調節するためのフロント左右配風
比調節ドア248が設けられ、フロント左右配風比調節
ドアアクチュエータ249によって駆動制御される。そ
して、このフロント左右配風比調節ドア248を、中立
位置からたとえば右席側に回動させると、左席側へ流下
する空気量が増加するとともに右席側へ流下する空気量
がそのぶんだけ減少する。これにより、前席側の左右座
席の空調能力が変化することになる。
【0033】フロントダクト247fと同様に、リアダ
クト247r内にも、後席の左右座席の配風比を調節す
るためのリア左右配風比調節ドア250が設けられ、リ
ア左右配風比調節ドアアクチュエータ251によって駆
動制御される。そして、このリア左右配風比調節ドア2
50を、中立位置からたとえば右席側に回動させると、
左席側へ流下する空気量が増加するとともに右席側へ流
下する空気量がそのぶんだけ減少する。これにより、後
席側の左右座席の空調能力が変化することになる。
【0034】以上のインテークドアアクチュエータ21
6、ファンコントロールアンプ217、フロントエアミ
ックスドアアクチュエータ234f、リアエアミックス
ドアアクチュエータ234r、フロントモードアクチュ
エータ240、前後配風比調節ドアアクチュエータ24
2、リアモードドアアクチュエータ246、フロント左
右配風比調節ドアアクチュエータ249およびリア左右
配風比調節ドアアクチュエータ251へ対する指令信号
は、図2に示すエアコン制御ユニット21(図1に示す
エアコン制御手段5に相当する。)からそれぞれ送出さ
れる。
【0035】こうした前後左右独立温調型エアコン本体
20の他に、本実施形態の自動車用空気調和装置10
は、ナビゲーションシステム30を備えている。
【0036】図2は本実施形態に係る自動車用空気調和
装置10の全体構成を示すブロック図である。ちなみに
本図において、上述したエアコン本体20は、図3およ
び図4に示すユニットおよび各種アクチュエータの他
に、インストルメントパネルの上面などに設けられ車室
内へ入射される日射量を検知し、これに応じた信号を出
力する日射センサ22と、車室内のインストルメントパ
ネルの前面などに設けられ車室内の温度を検知してこれ
に応じた信号を出力する内気温センサ23と、エンジン
ルーム内のフードロックステー下側などのように走行風
の影響を受けない部位に設けられ外気温度を検知してこ
れに応じた信号を出力する外気温センサ24と、インス
トルメントパネルの前面に設けられたエアコンコントロ
ーラの各種操作部25とからの信号が、CPU,ROM
およびRAMなどで構成されたマイクロコンピュータ
(エアコン制御ユニット)21に入力されるように結線
されている。
【0037】エアコン制御ユニット21のROMには、
操作部25で設定された室内温度等に対して、日射セン
サ22、内気温センサ23および外気温センサ24から
取り込まれた環境情報を加味しながら最適な室内環境を
実現するための制御ロジックが格納されており、この制
御ロジックによる演算結果に基づいて、上述した各種の
アクチュエータを駆動制御する。
【0038】本実施形態に係るナビゲーションシステム
30は、GPS(Global Positioning System) 用人工
衛星からの送信電波を受信するためのGPSアンテナ3
2と、このGPSアンテナ32からの受信信号に基づい
て自車両の現在地、進行方向を演算するためのGPSレ
シーバ33と、車両に設けられ自車両の進行方向の変化
を検出するためのジャイロコンパス34と、自車両の走
行速度を検出するための車速センサ35と、乗員が各種
の指令を入力するための操作部36と、道路地図を表示
するために道路情報(地図情報)が格納されたCD−R
OMから当該地図情報を読み出すためのプレーヤ37
と、道路地図や現在地を表示するための液晶ディスプレ
イ等からなる表示装置38と、これらGPSレシーバ3
3、ジャイロコンパス34、車速センサ35、操作部3
6およびCD−ROMプレーヤ37からの情報を取り込
んで、主として自車両の現在地や進行方向、目標走行先
等を表示装置38に表示して、運転者に対して自車両の
走行案内を行うためのナビゲーション制御ユニット(図
1の目的地経路設定部2に相当する。)31とを備えて
いる。
【0039】GPSレシーバ32は、いわゆるGPS航
法のために使用されるもので、自車両の現在地や進行方
向をGPS用人工衛星からの電波に基づき測定する。こ
れに対して、ジャイロコンパス34および車速センサ3
5は、いわゆる自律航法のために使用されるもので、車
両の相対的な移動量を検出して現在地や進行方向を逐次
更新しながら現在地や進行方向を測定し、自車両が人工
衛星からの電波を受信できない場合などのように、GP
Sレシーバ33による測定結果が正常でないときにこれ
を補完する。
【0040】このナビゲーションシステム30のナビゲ
ーション制御ユニット31と上述したエアコン制御ユニ
ット21とは、交信可能に結線されており、エアコン制
御ユニット21からの要求に応じて、主として自車両の
現在地(経度、緯度および高度)の情報をナビゲーショ
ン制御ユニット31から送出する。
【0041】さらに、本実施形態の自動車用空気調和装
置10では、エアコン制御ユニット21(またはナビゲ
ーション制御ユニット21でも良い。)において、自車
両の現在位置と走行目的地との間の走行経路のなかに、
サイドウィンドガラスを開ける必要性がある地点、たと
えば有料道路の料金所が存在するかどうかを検出する
(これが本発明の窓開け検出部3に相当する。)。この
制御ロジックは、ナビゲーション制御ユニット21で設
定された自車両の走行ルートの情報と地図情報とに基づ
いて、当該走行ルート中に有料道路の出入口が存在する
かどうかを判断する。そして、現在位置と検出された窓
開け必要地点との距離を演算し(これが本発明の距離算
出手段4に相当する。)、当該距離が所定値以下になっ
たら、図4に示すサイドグリル253からサイドウィン
ドガラスへ向かって吹き出される調和空気の風量を増加
させる。具体的には、ファンコントロールアンプ217
へ指令信号を出力しファン215の回転数を増加させる
とともに、前席ベントドア238Dを開いて前席ベント
吹出口238に流入する空気量を相対的に増加させる。
この場合、前後配風比調節ドア241Dを後席側の配風
通路235rを閉塞する位置に回動させるとともに前席
デフドア237Dおよび前席フットドア239Dを閉位
置に回動させると(これがベントモードに相当す
る。)、全ての取入空気が前席ベント吹出口238に接
続されたフロントダクト247fに流入することとな
り、さらに当該フロントダクト247fに設けられたフ
ロント左右配風比調節ドア248を何れかの方向(窓を
開ける座席側)に回動させることで、サイドウィンドを
開いた座席(通常は運転席)側のサイドグリル253に
全ての取入空気が導かれる。
【0042】こうした具体的手法は特に限定されず、要
するに開かれるサイドウィンドガラス側のサイドグリル
253から、エアーカーテンが形成できる程度の量の空
気が吹き出されれば良い。
【0043】次に動作を説明する。図5は図2のエアコ
ン制御ユニット21におけるメインルーチンを示すフロ
ーチャート、図6は図5のステップ20のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【0044】まず、図5に示すステップ10において、
所定の時間間隔で、日射センサ22、内気温センサ2
3、外気温センサ24および操作部25からエアコン制
御ユニット21に検出信号を取り込む。
【0045】これとは別に、ナビゲーションシステム3
0に自車両の走行目的地を入力し、走行ルートを設定し
ておく。具体的には、ナビゲーションシステム30の操
作部36から走行目的地を入力すると、GPSレシーバ
33およびジャイロコンパス34から求められる現在位
置と、CD−ROMプレーヤ37に格納された地図情報
とに基づいて、ナビゲーション制御ユニット31で現在
位置から走行目的地に至る走行ルートが演算され、表示
装置38に地図画像とともに表示する。
【0046】次に、ステップ20にて窓開け必要地点
(以下の説明では有料道路の料金所とする。)における
空調補正を実行するが、これはまず図6に示すステップ
201にて、自車両の現在地に関する情報、すなわち経
度、緯度および高度をナビゲーション制御ユニット31
からエアコン制御ユニット21へ取り込む。続いてステ
ップ202にて、現在の自車両位置と走行ルートとを比
較し、ステップ203ではその走行ルート中に料金所が
あるかどうかを判断する。この判断は、たとえばCD−
ROMに格納された地図データは有料道路か否かの識別
ができることから、走行ルート中に有料道路が存在する
か否かを判断し、一般道路から有料道路への進路変更地
点あるいは有料道路から一般道路への進路変更地点を料
金所と判断することができる。
【0047】そして、そのような料金所が走行ルート中
に存在する場合には、ステップ204にて、現在地から
料金所までの距離を演算し、この距離が所定値以内かど
うかを判断する。つまり、料金所に近いかどうかを判断
する。
【0048】料金所までの距離が所定値よりも大きい
(遠い)場合にはリターンするが、所定値以内になると
ステップ205へ進んで、まず現在の配風や風量を空調
状態記憶手段6(図1参照)に記憶するとともに、フラ
グをONする。そして、ステップ206にて、サイドグ
リル253からサイドウィンドガラスへ吹き出される調
和空気量を増加させる。これにより、その後に料金所に
到着して乗員がサイドウィンドを開いても、当該サイド
ウィンドにはサイドグリル253からの調和空気によっ
て一種のエアーカーテンが形成されているので、外部か
ら室内へ侵入する汚染空気を遮断することができ、室内
環境を維持することができる。
【0049】その後、料金所を通過して所定距離より遠
ざかると、ステップ204での判断によってステップ2
07へ進むことになる。このステップ207では、先程
のステップ205におけるフラグのON/OFFを確認
し、フラグがONしているときは、ステップ208に進
み、空調状態記憶手段6に記憶された先程の配風および
風量を読み出し、元の空調状態に復帰させる。また、フ
ラグはOFFに変更する。こうすることで、料金所にお
ける風量補正が終了すると即座に元の本来の空調状態に
復帰されるので、室内環境の違和感も少なくなる。
【0050】以上の制御ロジックによって、料金所での
補正が行われるが、次に図5に戻って一般的なオートエ
アコンの制御ロジックに移行する。
【0051】すなわち、ステップ30および40では、
ステップ10で入力された日射センサ22、内気温セン
サ23、外気温センサ24および操作部25の各センサ
値に基づいて、各座席に対して最適な温度の調和空気を
供給すべく、フロントエアミックスドア233fおよび
リアエアミックスドア233rの開度を演算し、フロン
トエアミックスドアアクチュエータ234fおよびリア
エアミックスドアアクチュエータ234rのそれぞれに
指令信号を送出する。
【0052】次のステップ50では、冷房或いは除湿が
必要かどうかに応じて、クーラユニット220のエバポ
レータ221に接続されたコンプレッサのマグネットク
ラッチのON/OFFを制御する。このコンプレッサ制
御は、容量可変式コンプレッサを搭載している場合に
は、マグネットクラッチを入切することに代えて、斜板
の傾斜角度を強制的に制御するものであっても良い。
【0053】ステップ60では、前席デフドア237
D、前席ベントドア238Dおよび前席フットドア23
9Dの開度の組み合わせで決定される前席吹出モード
と、リアモードドア245の開度で決定されるリア吹出
モードとを制御すべく、フロントモードアクチュエータ
240およびリアモードドアアクチュエータ246のそ
れぞれに指令信号を送出する。
【0054】ステップ70では、吹出モードが決定され
た前席および後席のそれぞれにおける左右座席の配風比
の微調整を実行する。すなわち、図4に示すフロント左
右配風比調節ドア248とリア左右配風比調節ドア25
0を適切な位置に駆動するために、フロント左右配風比
調節ドアアクチュエータ249とリア左右配風比調節ド
アアクチュエータ251とのそれぞれに指令信号を送出
する。
【0055】最後に、ステップ80では、車室内へ吹き
出すトータル風量を制御すべく、ファンコントロールア
ンプ217に指令信号を送出してファン215の回転数
を制御する。なお、ステップ90では、他の制御、たと
えばインテークドア213の切替を行うためにインテー
クドアアクチュエータ216に指令信号を送出したりす
る。
【0056】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、サ
イドウィンドガラスを開く必要性がある地点に到達する
と、サイドウィンドガラスへ大量の調和空気が配風され
一種のエアーカーテンが形成されるので、車外から室内
への汚染空気の侵入を防止できる。
【0058】またこうしたエアーカーテンは、自車両の
走行目的地を入力するだけで自動的に形成されるので、
運転者などの乗員がその都度マニュアル操作を行う必要
がなく、便利かつ安全である。
【0059】また、窓開け必要地点を通過すると、室内
の空調環境が即座に、かつ自動的に快適状態に復帰しマ
ニュアル操作も不要であるため、きわめて便利でしかも
安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用空気調和装置を示すブロック
図(クレーム対応図)である。
【図2】本発明の自動車用空気調和装置の実施形態を示
す構成図である。
【図3】本発明に係るエアコンユニット本体を示す構成
図である。
【図4】図3に示すエアコンユニットの一部を示す構成
図である。
【図5】図2のエアコン制御ユニットにおけるメインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ20のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10…自動車用空気調和装置 1…自車両位置検出手段 2…目的地経路設定部 3…窓開け検出部 4…距離算出手段 5…エアコン制御手段 6…空調状態記憶手段 7…各種アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 雅行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村松 寿郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高橋 利彰 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3L011 AU02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取り入れられた外気および/または内気を
    室内へ配風する自動車用空気調和装置において、 少なくともサイドウィンドガラスに向かって前記取入空
    気を配風する吹出口と、 自車両の現在位置を検出する自車両位置検出手段と、 少なくとも前記サイドウィンドガラスを開ける必要があ
    る窓開け必要地点情報を記憶する地図情報記憶手段と、 前記自車両位置検出手段により検出した自車両位置情報
    と前記地図情報記憶手段に記憶された窓開け必要地点情
    報とから、自車両と前記窓開け必要地点との距離を演算
    する距離算出手段と、 前記距離算出手段で得られた距離が所定距離以内になる
    と、前記サイドウィンドガラス吹出口への配風量を増加
    させる信号を出力するエアコン制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記地図情報記憶手段は、地図情報を有
    し、自車両の走行目的地を入力すると現在位置から走行
    目的地までの走行経路を出力する目的地経路設定部と、 前記目的地経路設定部からの情報に基づいて、自車両の
    走行経路中に前記窓開け必要地点が存在するか否かを検
    出する窓開け検出部と、を含むことを特徴とする請求項
    1記載の自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】前記エアコン制御手段から前記サイドウィ
    ンドガラス吹出口への配風量を増加させる信号を出力す
    る直前の空調状態を記憶する空調状態記憶手段をさらに
    有し、 前記エアコン制御手段は、前記距離算出手段で得られた
    自車両位置と前記窓開け必要地点との距離が所定距離を
    越えると、前記空調状態記憶手段に記憶された空調状態
    を読み出して元の状態に復帰させる指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用空気調
    和装置。
  4. 【請求項4】前記窓開け必要地点は、少なくとも有料道
    路の料金所を含むことを特徴とする請求項1〜3何れか
    に記載の自動車用空気調和装置。
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