JP2000062111A - ポリプロピレン系フィルム及びその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系フィルム及びその製造方法

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JP2000062111A
JP2000062111A JP24443698A JP24443698A JP2000062111A JP 2000062111 A JP2000062111 A JP 2000062111A JP 24443698 A JP24443698 A JP 24443698A JP 24443698 A JP24443698 A JP 24443698A JP 2000062111 A JP2000062111 A JP 2000062111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系フィルムの優れた特性を保
持しつつ、長期間に亘る保管後においても巻タルミが発
生しにくいポリプロピレン系フィルムを得る。 【解決手段】 ポリプロピレン系フィルムは、二層以上
の層からなり、一方の表面層(A)に、平均粒径Tdが
1〜10μmの微粒子を1,400〜10,000pp
m含有している。表面層(A)以外の層における微粒子
の含有量は、例えば2,000ppm以下である。ま
た、23℃における(A)−(A)面間の静摩擦係数は
0.25〜0.55程度であり、表面層(A)の厚みT
aと微粒子の平均粒径Tdとの比Ta/Tdは1/5〜2程
度である。前記微粒子として、シリカなどの凝集タイプ
の無機系物質を使用できる。前記表面層(A)とは反対
側の表面層(B)の上に被覆層が設けられていてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
フィルム及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、ロ
ール巻き状態のフィルムに経時収縮による巻締まりが発
生した際においても、フィルムにタルミが発生しにくい
ポリプロピレン系フィルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系フィルムは優れた透明
性、光沢性などの光学特性、引張特性、ヤング率に代表
される機械特性、並びに実質上の無毒性及び無臭性など
の点を含めて、多数の望ましい特性を備えている。従っ
て、ポリプロピレン系フィルムは特に食品用の包装材料
として広く用いられている。また、酸素ガスや水蒸気等
に対するバリアー性やヒートシール性を付与するため
に、 塩化ビニリデン系共重合体、ビニルアルコール系
重合体、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、アク
リル系共重合体等を表面にコーティングして使用される
場合もある。
【0003】しかしながら、これらのフィルムは、ロー
ル状に巻き上げた状態で出荷され、印刷、ラミネートな
どの後加工に供せられるが、保管中に経時収縮すること
によってロールが巻締まっていく傾向にある。この巻締
まりの状況は、長尺ロールを高張力で巻くほど、また芯
部に近づくほど顕著になる。このような巻締まりが発生
した場合、厚み精度の悪い部分では収縮率の差がフィル
ムのタルミとして現れる。このようなロールを印刷工程
に用いた場合、ピッチずれが発生し、正常な印刷ができ
なくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ポリプロピレン系フィルムの優れた特性を保持しつ
つ、長期間に亘る保管後においても巻タルミが発生しに
くいポリプロピレン系フィルム及びその製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、ポリプロピレン系フ
ィルムの表面における凹凸の程度がタルミ発生に大きく
関与していることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、二層以上の層からな
るポリプロピレン系フィルムであって、一方の表面層
(A)に、平均粒径Tdが1〜10μmの微粒子を1,
400〜10,000ppm含有しているポリプロピレ
ン系フィルムを提供する。
【0007】また、本発明は、二層以上の層からなるポ
リプロピレン系フィルムの製造方法であって、平均粒径
Tdが1〜10μmの微粒子を1,400〜10,00
0ppm含有する層を表面層(A)として積層する工程
を含むポリプロピレン系フィルムの製造方法を提供す
る。なお、本明細書において、「ppm」とは重量基準
の百万分率を示す。また、「フィルム」とはシートをも
含む意味に用いる。
【0008】
【発明の実施の形態】ポリプロピレン系フィルムは、光
学特性、機械特性及び包装適性に優れるポリプロピレン
系樹脂で構成されている。ポリプロピレン系樹脂は結晶
性樹脂であるのが好ましい。ポリプロピレン系樹脂は、
プロピレンの単独重合体であってもよいが、剛性感を失
わない範囲であれば、エチレン、ブテン−1、3−メチ
ルペンテン、4−メチルペンテン等の他のオレフィンを
コモノマーとする共重合体であってもよい。ポリプロピ
レン系樹脂のアイソタクチック指数(II)は、フィル
ムの特性を損なわない範囲であればよいが、90%以上
である場合が多く、特に94%以上が好ましい。ポリプ
ロピレン系樹脂の融点は、例えば150℃以上、好まし
くは160℃以上であり、MFR(メルトフローレー
ト)は、例えば0.5〜20g/10分、好ましくは1
〜15g/10分、より好ましくは2〜10g/10分
である。
【0009】ポリプロピレン系フィルムには、ブリード
等が機能上の障害にならない範囲内で、種々の添加剤、
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、結晶
核成長剤、スチレン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹
脂、ジシクロペンタジエン樹脂、クマロニンデン樹脂等
のクマロン樹脂、フェノール樹脂、ロジンとその誘導体
やそれらの水添樹脂等の炭化水素系重合体、可塑剤、ワ
ックス、充填剤、ブロッキング防止剤などを含んでいて
もよい。
【0010】前記酸化防止剤としては、フェノール系、
リン系、硫黄系等の酸化防止剤が挙げられる。フェノー
ル系酸化防止剤として、例えば、2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン(日本チバガイギ
ー社、商品名:イルガノックス1010など)等が好ま
しい。酸化防止剤の使用量は、製膜性とフィルム物性の
安定性に寄与し得る量、例えば、ポリプロピレン系樹脂
100重量部に対して0.01〜0.30重量部、好ま
しくは0.02〜0.25重量部である。
【0011】ポリプロピレン系フィルムは二層以上の層
で構成されており、例えば、表面層(A)/表面層
(B)、表面層(A)/コア層(C)/表面層(B)な
どの層構成が例示できる。前記コア層(C)は複数の層
で構成されていてもよい。
【0012】本発明の主たる特徴は、フィルムの一方の
表面層(A)に、平均粒径Tdが1〜10μmの微粒子
を1,400〜10,000含有することにある。平均
粒径Tdは、好ましくは1〜5μm、さらに好ましくは
1〜4μm程度であり、前記微粒子の含有量は、好まし
くは1,500〜6,000ppm、さらに好ましくは
1,800〜4,000ppm程度である。
【0013】本発明では、表面層(A)に特定粒径の微
粒子を特定量含有させるので、ロールフィルムが収縮し
巻締まった際に、表面層から突出した微粒子がスペーサ
ーとして作用し、破壊、変形あるいはフィルム内部へ陥
没することによって過剰な張力が働くのを防止できる。
そのため、巻き戻してもフィルムにタルミが生じにく
い。前記微粒子の平均粒径が小さすぎると充分なタルミ
防止効果が得られず、逆に多すぎると滑り性が低下した
り、印刷時にピンホールが発生しやすくなる。また、前
記微粒子の含有量が少なすぎる場合には充分なタルミ防
止効果が発揮されず、多すぎる場合にはフィルムの透明
性が悪くなる。
【0014】前記微粒子としては、通常のアンチブロッ
キング剤が使用できるが、その例としては、シリカ、ア
ルミナ、合成ゼオライト、カオリン、タルク、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、石英粉、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム等の無機系微粉末;ポリ
エステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミ
ド等の熱可塑性樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、アミノ樹脂、
フラン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポ
リエステル、ピニルエステル樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、ポリイミド等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
【0015】これらの微粒子のなかでも、ロールフィル
ムが巻締まった時に、破壊や変形またはフィルム内部に
陥没しやすいものがよく、特に二次粒子に破壊されるも
のが好ましい。二次粒子に破壊される場合には、平均粒
径が例えば1.0μm以下、特に0.5μm以下、就中
0.3μm以下になるのが望ましい。破壊後の粒径が大
きすぎる場合には、印刷時にピンホールが発生したり、
加工時にロールを汚す可能性がある。このような観点か
ら、前記微粒子として、特に凝集タイプの無機系物質
[例えばシリカなどの酸化物(複合酸化物を含む)な
ど]が好ましい。
【0016】前記の微粒子は単独で又は2種以上組み合
わせて使用される。該微粒子は、真球状であっても不定
形であってもよいが、球状に近い微粒子を用いると、透
明性を低下させることなく、高い耐ブロッキング性を付
与しやすい。
【0017】前記表面層(A)の厚みTaと前記微粒子
の平均粒径Tdの比Ta/Tdは、1/5〜2がよく、よ
り好ましくは1/4〜1程度である。この比が小さすぎ
ると微粒子が脱落し易くなり、また大きすぎると微粒子
が表面層から突出している確率が小さくなることから充
分な巻タルミ防止効果とアンチブロッキング効果が発揮
されにくくなる。
【0018】本発明のポリプロピレン系フィルムにおい
て、前記表面層(A)以外の層[例えば、表面層(A)
とは反対側の表面層(B)]も前記微粒子(アンチブロ
ッキング剤)を含有していてもよい。その含有量は、フ
ィルムの透明性と耐ブロッキング性とのバランスを考慮
して適宜選択でき、例えば2,000ppm以下(例え
ば500〜2,000ppm程度)、好ましくは1,5
00ppm以下(例えば800〜1500ppm)であ
る。なお、ポリプロピレン系フィルムが三層以上の層か
らなる場合、両側の表面層(A)、(B)以外の層(コ
ア層(C)など)は、前記微粒子を含まなくてもよい。
前記表面層(A)以外の層に微粒子を含有させる場合、
微粒子の種類は表面層(A)と同一であってもよく、異
なっていてもよい。
【0019】本発明のポリプロピレン系フィルムの総厚
みは、用途に応じて適宜選択でき、例えば1〜250μ
m、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは1
5〜50μm程度である。また、シートにあっては、例
えば、ポリプロピレン系フィルムを基材ポリプロピレン
層として用いた場合の該層の厚みは、0.1〜5mm程
度であってもよい。
【0020】ポリプロピレン系フィルムの表面層(A)
の厚みTaと、それ以外の層の合計厚みTtotalに関して
は、複合化フィルムの特性を損なわない範囲で選択で
き、例えばTtotal/Taは4以上(例えば4〜60)、
好ましくは5〜50、さらに好ましくは10〜30程度
である。上記割合Ttotal/Taが4未満では、フィルム
製造時に発生する屑を再利用する場合、フィルムの物性
変化が大きくなり安定品質のものを製造することが困難
になりやすい。
【0021】本発明のポリプロピレン系フィルムの23
℃における(A)−(A)面間の静摩擦係数(JIS
K 7125に準拠)は、0.25〜0.55がよく、
好ましくは0.30〜0.50、さらに好ましくは0.
35〜0.45である。この値が小さすぎる場合は、表
面層(A)とは反対側の表面層(B)の表面の摩擦係数
にも依存するが、ワインディング時にフィルムに皺が入
りやすく、また大きすぎる場合にも皺が入りやすい上
に、印刷、ラミ時にロールとの密着トラブルが発生しや
すくなる。前記静摩擦係数は、表面層(A)に含まれる
前記微粒子の平均粒径、含有量、あるいはワックス類の
添加量などにより調整できる。
【0022】ポリプロピレン系フィルムは、未延伸であ
ってもよいが、延伸されているほうが好ましい。延伸フ
ィルムは一軸延伸であってもよいが、二軸延伸されてい
るほうが好ましい。また、必要に応じて延伸フィルムは
熱処理されていてもよい。
【0023】また、後加工を考慮してポリプロピレン系
フィルムの表面層[例えば、前記表面層(B)]を活性
化処理する場合は、36dyne/cm以上、好ましく
は37〜45dyne/cm、さらに好ましくは38〜
42dyne/cm程度の表面張力を発現させるのが望
ましい。表面張力が36dyne/cm未満であると、
接着剤、印刷インキや各種コート剤との密着性が発現さ
れにくい。
【0024】本発明のポリプロピレン系フィルムにおい
て、前記表面層(B)の上には、ガスバリア性やヒート
シール性などを付与するため、被覆層を設けてもよい。
この被覆層に使用するポリマーとしては、用途に応じて
選択でき、例えば、塩化ビニリデン系ポリマー、エチレ
ン−ビニルアルコール系ポリマー、ビニルアルコール系
ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリアクリロニトリ
ル系ポリマー、ウレタン系ポリマー等のガスバリア性樹
脂などが挙げられる。これらの中でも、特に塩化ビニリ
デン系ポリマー、エチレン−ビニルアルコール系ポリマ
ー、ビニルアルコール系ポリマーが好ましい。
【0025】前記塩化ビニリデン系ポリマーは、塩化ビ
ニリデンと他の重合性モノマーとの共重合体であり、こ
のような重合性モノマーとしては、例えば、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、クロトン酸、アクリル酸、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、
イソブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレー
ト、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリ
ル酸や上記アクリレートに対応するメタクリレート等が
例示される。これらの塩化ビニリデン系共重合体のう
ち、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化
ビニリデン−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−
アクリレート共重合体、塩化ビニリデン−メタクリレー
ト共重合体、塩化ビニリデン−酢酸ビニル共重合体等が
特に好ましい。
【0026】塩化ビニリデン系共重合体における塩化ビ
ニリデン含量は、通常85〜99重量%、好ましくは9
0〜97重量%程度である。また、被覆層を形成する際
に用いるコーティング液としては、共重合体の種類に応
じて、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、ジメチルホルムアミド等の溶媒やその混合液に
重合体を溶解した溶液型のものでも、エマルジョン型の
ものでもよく、被覆層(塗布層)の厚みが所望の特性
(例えばガスバリア性)や透明性を損なわない範囲にな
るように調液されて使用される。
【0027】エチレン−ビニルアルコール系ポリマーと
しては、溶媒可溶性の樹脂が好ましく、そのエチレン含
量は、通常5〜50モル%、好ましくは10〜45%、
より好ましくは25〜35モル%程度である。また、そ
の分子量は、通常1万〜10万、好ましくは4万〜5万
程度であり、ケン化度は99.5%以上であるのが望ま
しい。このような、溶媒可溶性エチレン−ビニルアルコ
ール系ポリマーは、水や、水とメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノ
ール等のアルコール類との混合溶媒に可溶であり、塗布
により薄膜(被覆層)を形成できる。
【0028】前記被覆層は、慣用の方法、例えばコーテ
ィング、ラミネート等の方法を利用して形成できる。被
覆層は、所望の特性(例えばガスバリア性)に応じて、
単層でも複数の層で構成してもよく、また一つの層が多
種類の樹脂を含有していてもよい。コーティングの方法
は特に限定されず、エアーナイフコート法、ロールコー
ト法、グラビアコート法、ブレードコーター法、ディッ
プコート法、スプレー法等の慣用の方法を採用できる。
樹脂の種類に応じて調製した塗布液を前記表面層(B)
の表面にコーティングした後、例えば50〜150℃程
度の温度で乾燥することにより、例えばバリアー性樹脂
コーティング層を形成できる。
【0029】前記被覆層の厚みは、例えば0.05〜1
5μm、好ましくは0.1〜10μm、さらに好ましく
は0.25〜5μm程度である。厚みが0.05μm以
下では、例えば充分なガスバリア性が得られず、また1
5μmを越えると経済的に不利になりやすい。
【0030】本発明のポリプロピレン系フィルムは、平
均粒径Tdが1〜10μmの微粒子を1,400〜1
0,000ppm含有する層を表面層(A)として積層
する工程を経ることにより製造できる。
【0031】フィルムの二層以上の複合化(積層)は、
例えばチタン系、ポリエチレンイミン系、ウレタン系等
のアンカーコート剤を用いて、基材ポリプロピレン系フ
ィルム層に他の層を複合化するドライラミネート法によ
っても可能であるが、好ましくは共押出成形法により行
うことができる。
【0032】共押出成形法においては、例えば、表面層
(A)を構成するポリプロピレン系樹脂及び平均粒径T
dが1〜10μmの微粒子1,400〜10,000p
pm含む樹脂組成物と、他の層を構成するポリプロピレ
ン系樹脂を含む樹脂組成物とを共押出成形に付すことに
より複合フィルムを製造できる。そして、前記複合フィ
ルムは、好ましくは延伸工程に供される。共押出成形に
は、Tダイ、リングダイ等を備えた押出成形機を用いる
ことができる。
【0033】2層押出機を用いる例では、一方の表面層
(A)を構成する樹脂組成物と、他方の表面層(B)を
構成する樹脂組成物とを個別に投入して、押出機により
ダイ内に溶融押出することにより、ダイ内の流路で各樹
脂組成物を合流させて多層化し、ダイ外に押し出す。こ
の多層フィルムを冷却することにより、表面層(A)/
表面層(B)の層構成を有する複合フィルムが得られ
る。表面層(A)/コア層(C)/表面層(B)の層構
成を有する複合フィルムや、4層以上の層を有する複合
フィルムも上記に準じて製造できる。
【0034】複合フィルムの延伸は、Tダイ法において
は、ダイから押し出した複合フィルムを冷却した後に行
うことができ、インフレーション法においては、ダイか
らの溶融押出と共に行うことができる。
【0035】延伸法としては、慣用の延伸法、例えばロ
ール延伸、テンター延伸、チューブ延伸やこれらを組み
合わせた延伸法等があげられる。延伸倍率は、所望する
フィルムの特性に応じて適宜設定でき、少なくとも一方
の方向の延伸倍率は、2倍以上、好ましくは5〜10倍
程度である。
【0036】表面層の活性化処理は、慣用の表面処理、
例えばコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾ
ンや紫外線照射処理等が採用できる。好ましい表面処理
として、コロナ放電処理が挙げられる。表面処理は、フ
ィルムの延伸処理に先だって行なってもよいが、延伸処
理後に行う場合が多い。
【0037】このようにして得られた本発明の複合ポリ
プロピレン系フィルムは、組成及び構造が簡単であるに
もかかわらず、巻タルミ防止に優れた効果を示す。その
ため、食品分野、医薬品分野、精密電子部品分野等の各
種包装用材料など、広い用途に好適に使用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ポリプロピレン系フィ
ルムが二層以上の層からなり、一方の表面層に特定粒径
の微粒子が適量含有されているので、ポリプロピレン系
フィルムの優れた特性を維持しつつ、経時的な巻タルミ
の発生を抑制できる。
【0039】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。
【0040】実施例1 表面層(A)、表面層(B)、コア層(C)の原料とし
て、下記組成物を用いた。 表面層(A)の原料:ポリプロピレン系ホモポリマー
(MFR=8g/10分、アイソタクティック指数97
%、融点163℃)100重量部に、酸化防止剤0.2
3重量部と、微粒子(アンチブロッキング剤)として平
均粒径2.7μmの凝集タイプシリカ0.30重量部を
加えた組成物 表面層(B)の原料:エチレン成分2%含有のポリプロ
ピレン系ランダムコポリマー(MFR=15、融点15
0℃、結晶化度47%)100重量部に、酸化防止剤
0.02重量部、アンチブロッキング剤として平均粒径
2μmのPMMA(ポリメタクリル酸メチル)0.10
重量部を加えた組成物 コア層(C)の原料:ポリプロピレン系ホモポリマー
(MFR=2g/10分、アイソタクティック指数97
%、融点163℃、)100重量部に、酸化防止剤0.
23重量部、アンチブロッキング剤として平均粒径2.
2μmのシリカ0.13重量部を加えた組成物。前記の
各層(A)、(B)、(C)の原料をTダイを備えた押
出機にそれぞれ供給し、250〜260℃の温度で共押
出して成形し、層構造が(A)/(C)/(B)の3種
3層のシートを作成した。得られたシートを130〜1
60℃で縦方向に5倍に延伸し、続いて160℃で横方
向に10倍に延伸した後、160℃で10秒間熱処理し
た。さらに、フィルムの(B)層の表面をコロナ放電処
理し、表面濡れ張力40dyne/cmの複層フィルム
を作成した。得られたフィルムの総厚みは20μm
[(A)層の厚み0.8μm、(B)層の厚み1.2μ
m、(C)層の厚み18μm]であった。このフィルム
のヘイズ(4枚重ね)は8%であり、(A)−(A)間
の静摩擦係数(JIS K 7125に準拠)は0.4
0であった。
【0041】フィルムの厚み精度(TV)と巻硬度(張
力)を変えたロール(幅760mm、長さ4,000
m)を作成した。得られたロールを40℃で1ヶ月間放
置した後、フィルムを巻き戻しながらタルミの発生状況
を観察した。なお、厚み精度を表すTV値は、次式によ
り求めた。 TV(%)=(最大厚み−最小厚み)/平均厚み×10
0 また、巻硬度はアスカーC型ゴム・プラスチック硬度計
(高分子計器株式会社製)により測定した(1cm2
たり50gの荷重をかけて測定)。その結果を図1に示
す。図より明らかなように、極端に厚み精度が悪いか巻
硬度が高くない限り、タルミが発生することはなかっ
た。なお、図中、四角印はタルミが認められなかったこ
とを示し、三角印はタルミが認められたことを示す(以
下、同じ)。また40℃で1ヶ月間放置したフィルムの
表面層(A)を観察したところ、添加した微粒子の約5
%が平均粒径0.1μmの二次粒子に分解されていた。
【0042】比較例1 表面層(A)の原料における微粒子を平均粒径2.2μ
のシリカとし、その添加量を0.13重量部とした以外
は、実施例1と同様に複層フィルムを作成した。このフ
ィルムのヘイズ(4枚重ね)は7%であり、(A)−
(A)間の静摩擦係数は0.56であった。フィルムの
厚み精度(TV)と巻硬度(張力)を変えたロール(幅
760mm、長さ4,000m)を40℃で1ヶ月間放
置した後、フィルムを巻き戻しながらタルミの発生状況
を観察した。その結果を図2に示す。図より明らかなよ
うに、厚み精度が比較的良好で巻硬度の低いフィルムで
もタルミが発生していた。
【0043】実施例2 実施例1と同じ条件で作成した厚み精度の異なるフィル
ムの表面層(B)の上に、塩化ビニリデン系ポリマー1
00重量部に対し平均粒径約2μmのPMMA系微粒子
を0.1重量部加えて塗布液としたものをコートし、厚
み1μmの塩化ビニリデン系ポリマー層を形成した。こ
のフィルムのヘイズ(4枚重ね)は8%であり、(A)
−(A)間の静摩擦係数は0.40であった。得られた
フィルムを使用し、巻硬度(張力)を変えたロール(幅
760mm、長さ4,000m)を作成した。これらを
40℃で1ヶ月間放置した後、フィルムを巻き戻しなが
らタルミの発生状況を観察した結果、図1と同じプロフ
ィールとなり、ほとんどタルミは発生しなかった。また
40℃で1ヶ月間放置したフィルムの表面層(A)を観
察したところ、添加した微粒子の約5%が平均粒径0.
1μmの二次粒子に分解されていた。
【0044】比較例2 比較例1と同じ条件で作成した厚み精度の異なるフィル
ムの表面層(B)の上に、実施例2と同じ条件で、塩化
ビニリデン系ポリマー層を形成した。このフィルムのヘ
イズ(4枚重ね)は7%であり、(A)−(A)間の静
摩擦係数は0.56であった。得られたフィルムを使用
し、巻硬度(張力)を変えたロール(幅760mm、長
さ4,000m)を作成した。これらを40℃で1ヶ月
間放置した後、フィルムを巻き戻しながらタルミの発生
状況を観察した結果、図2と同じプロフィールであり、
タルミが発生しやすくなっていた。
【0045】比較例3 表面層(A)の原料のみを用いた単層構成とした以外
は、実施例1と同じ条件で厚み精度の異なるフィルムを
作成した。このフィルムを用い巻硬度(張力)を変えた
ロール(幅760mm、長さ4,000m)を作成し
た。得られたロールを40℃で1ヶ月間放置した後、フ
ィルムを巻き戻しながらタルミの発生状況を観察したと
ころ、若干のタルミ改善効果が得られたものの、フィル
ムのヘイズ(4枚重ね)が20%以上であり、透明感の
欠けるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフィルムにおける巻硬度及び厚み精
度とタルミ発生との関係を示すグラフである。
【図2】比較例1のフィルムにおける巻硬度及び厚み精
度とタルミ発生との関係を示すグラフである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01H AA20H AK07A AK07B AK07C AK25H AK64 BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B BA10C BA16 CA06 CA17 CA23A CA23B DE01A DE01B DE01H EH202 EJ383 EJ553 GB23 JK16 JL00 YY00 YY00A YY00B YY00H 4J002 BB111 BG002 CC132 CC162 CC182 CC192 CF002 CG002 CH092 CL002 CM042 CN012 CN032 DE076 DE096 DE106 DE136 DE146 DE236 DG056 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 FA086 FD206 GF00 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二層以上の層からなるポリプロピレン系
    フィルムであって、一方の表面層(A)に、平均粒径T
    dが1〜10μmの微粒子を1,400〜10,000
    ppm含有しているポリプロピレン系フィルム。
  2. 【請求項2】 表面層(A)以外の層における微粒子の
    含有量が2,000ppm以下である請求項1記載のポ
    リプロピレン系フィルム。
  3. 【請求項3】 23℃における(A)−(A)面間の静
    摩擦係数が0.25〜0.55である請求項1又は2記
    載のポリプロピレン系フィルム。
  4. 【請求項4】 表面層(A)の厚みTaと微粒子の平均
    粒径Tdとの比Ta/Tdが1/5〜2である請求項1〜
    3の何れかの項に記載のポリプロピレン系フィルム。
  5. 【請求項5】 微粒子が凝集タイプの無機系物質からな
    る請求項1〜4の何れかの項に記載のポリプロピレン系
    フィルム。
  6. 【請求項6】 表面層(A)とは反対側の表面層(B)
    の上に被覆層が設けられている請求項1〜5の何れかの
    項に記載のポリプロピレン系フィルム。
  7. 【請求項7】 二層以上の層からなるポリプロピレン系
    フィルムの製造方法であって、平均粒径Tdが1〜10
    μmの微粒子を1,400〜10,000ppm含有す
    る層を表面層(A)として積層する工程を含むポリプロ
    ピレン系フィルムの製造方法。
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