JP2000061876A - 基板搬送ロボット - Google Patents

基板搬送ロボット

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JP2000061876A
JP2000061876A JP23620098A JP23620098A JP2000061876A JP 2000061876 A JP2000061876 A JP 2000061876A JP 23620098 A JP23620098 A JP 23620098A JP 23620098 A JP23620098 A JP 23620098A JP 2000061876 A JP2000061876 A JP 2000061876A
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JP
Japan
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substrate
holding device
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arm
members
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Application number
JP23620098A
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English (en)
Inventor
Tadashi Takematsu
忠 武松
Muneyoshi Nishitsuji
宗芳 西辻
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Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性が高く、電気配線が不要な基板搬送ロボ
ットを提供する。 【解決手段】2本の腕部材21a、21bの一端に磁石7
a、7bを設け、その間の反発力によって、支点部材22
a、22bを中心として腕部材21a、21bを回動できる
ように構成しておく。磁石7a、7b間に磁気シールド部
材を挿入し、各磁石と磁気シールド部材の間に生じる磁
気吸着力によって腕部材21a、21bの他端間を開か
せ、その状態で基板29を腕部材21a、21b間に配置
した後、磁気シールド部材を抜去し、磁気反発力を回復
させ、基板29を腕部材21a、21bによって挟持させ
る。基板29を保持した状態で移動させられるので、高
速搬送が可能である。また、電気配線が不要なので、信
頼性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送装置にか
かり、特に、真空雰囲気中で基板を高速に搬送できる基
板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空雰囲気中で半導体ウェハや
液晶用ガラス基板等の基板を搬送するためには、基板搬
送ロボットが用いられている。図10(a)〜(c)を参照
し、符号101は従来技術の基板搬送ロボットであり、
回転軸115と、接続板111と、載置部114と、2
本のロボットアーム112a、112bとを有している。
【0003】回転軸115は、二重構造になっており、
その外側部分と内側部分は、同一方向にも、逆方向に
も、それぞれ独立に回転できるように構成されている。
2本のロボットアーム112a、112bのうち、一方の
一端は外側部分に取り付けられており、他方の一端は内
側部分に取り付けられている。
【0004】また、各ロボットアーム112a、112b
の、回転軸115側とは反対側の端部には、1枚の接続
板111が取り付けられ、その接続板111には、載置
部114が水平に固定されている。
【0005】各ロボットアーム112a、112bは屈伸
可能に構成されており、回転軸115が回転し、ロボッ
トアーム112a、112b間の成す角度が大きくなる
と、ロボットアーム112a、112bが折り畳まれ、逆
に、ロボットアーム112a、112b間の成す角度が小
さくなると、ロボットアーム112a、112bが伸び、
載置部114が水平面内で移動されるように構成されて
いる。
【0006】回転軸115の内側部分と外側部分を独立
に回転させることで、各ロボットアーム112a、11
2bの向き及び間隔は、自在に変えられるので、従っ
て、載置部114を所望位置に搬送できるように構成さ
れている。
【0007】但し、この載置部114は、回転軸115
を中心とする放射方向に向けられており、移動する際に
は、その放射方向を維持するように、ロボットアーム1
12a、112bと水平板111とが成す角度が規制され
るように構成されている。
【0008】この基板搬送ロボット101は、真空雰囲
気におかれた搬送室141内に配置されている。搬送室
141の壁面には、搬出入口142が形成されている。
【0009】この載置部114上には、図示しない窪み
が形成されており、その窪みに基板129を載置し、回
転軸115を所定方向に回転させ、図10(a)に示すよ
うに、ロボットアーム112a、112bを折り畳むと、
基板129は、回転軸115に引き寄せられる。その状
態から、真空雰囲気を維持したまま搬出入口142を開
け、回転軸115を回転させ、ロボットアーム112
a、112bを伸ばすと、基板129は回転軸115から
遠ざけられる。同図(b)は、ロボットアーム112a、
112bが伸びているところを示しており、基板129
は搬出入口142を通過中である。
【0010】そして、ロボットアーム112a、112b
が完全に伸びきった状態になると、同図(c)に示すよう
に、図面右方でこの搬送室に隣接する室内に基板129
が搬出される。
【0011】このように、ロボットアーム112a、1
12bの伸縮及び回転によって、基板129が水平に搬
送されるため、大型の基板129も移動させることがで
き、また、基板129と他の部材とは摺動しないことか
ら、基板129に傷が付かず、パーティクルが発生しな
いようになっている。
【0012】しかしながら上記基板搬送ロボット101
では、基板129が保持されておらず、載置部114上
に乗せた状態で移動させるため、高速に移動させようと
すると、基板129が載置部114上で位置ズレたり、
載置部114上から脱落するという不都合がある。
【0013】大気中で基板129を搬送する場合であれ
ば、真空チャックによって基板129を載置部114表
面に吸着すればよいが、真空雰囲気中では真空チャック
は使用できない。そのため、従来の基板搬送ロボット1
01では、位置ズレや脱落を防止するために、載置部1
14上に摩擦係数の高いゴムや樹脂を配置し、摩擦力を
高める等の対策が試みられているが、ゴムや樹脂は温度
上昇によって焼損や劣化するため、高温に加熱された基
板129を搬送することができないという問題がある。
【0014】また、静電チャックやソレノイドによっ
て、電気的な保持機構を構成しようとすると、保持機構
に電力を供給する電気配線が劣化しやすく、基板搬送ロ
ボット101の信頼性を低下させてしまう。また、その
電気配線がロボットアーム112a、112bの回転方向
を制限してしまい、搬送の自由度が低下するという問題
がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、信頼性が高く、電気配線が不要な基板搬送ロボ
ットを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、2本の腕部材が支点部材を
中心に回動できるように取り付けられ、前記腕部材の間
に基板を配置し、前記腕部材で前記基板を挟めるように
構成された基板保持装置であって、前記各腕部材には、
磁石が同一磁極を対向して設けられ、前記磁石間の反発
力によって、前記腕部材で前記基板を挟み、保持できる
ように構成されたことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の基
板保持装置であって、前記各腕部材の支点部材は近接配
置され、前記支点部材で互いに接触されていることを特
徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の基
板保持装置であって、前記2本の腕部材の前記支点部材
には、セグメントギアが形成されていることを特徴とす
る。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項記載の基板保持装置と、載置部とを
有する基板搬送ロボットであって、前記載置部上に載置
された基板を前記基板保持装置によって保持し、前記基
板を前記載置部と前記基板保持装置と一緒に移動できる
ように構成されたことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の基
板搬送ロボットと、前記基板搬送ロボットが内部に配置
された搬送室と、前記搬送室に接続された真空槽とを有
する真空処理装置であって、前記真空槽内には磁気シー
ルド部材が配置されたことを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、2本の腕部材が支
点部材を中心に回動できるように取り付けられ、前記腕
部材の間に基板を配置し、前記腕部材で前記基板を挟め
るように構成された基板保持装置であって、前記腕部材
にはバネ部材が設けられ、前記バネ部材の復元力によっ
て前記基板を挟み、保持できるように構成されたことを
特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の基
板保持装置であって、前記各腕部材には被押圧部材が設
けられ、該被押圧部材が押圧され、その間の間隔を変化
させることで、前記基板の保持を解除できるように構成
されたことを特徴とする。
【0023】本発明は上記のように構成されており、2
本の腕部材が支点部材を中心に回動できるように取り付
けられた基板保持装置、その基板保持装置が設けられた
基板搬送ロボット、及び、その基板搬送ロボットが搬送
室内に配置された真空処理装置である。
【0024】本発明の基板保持装置では、その腕部材の
一端に磁石がそれぞれ設けられている。それらの磁石は
近接して配置されており、磁石間に生じる反発力によっ
て、磁石間が開かれるようになっている。
【0025】このような基板保持装置では、磁石間に磁
気シールド部材を挿入すると、磁気シールド部材表面
に、各磁石の対向する面の磁極とは逆極性の磁極が誘起
される。従って、磁石同士が同一磁極を対向させて配置
されている場合にも、各磁石と磁気シールド部材の間に
磁気吸着力が発現し、磁石が磁気シールド部材に吸着さ
れる。その際、腕部材は支点部材を中心に所定角度回動
し、磁石が設けられた端部とは反対側の端部が開かれ、
その間に基板を配置することが可能になる。
【0026】そして、磁気シールド部材を磁石間から抜
去すると、反発力が回復し、腕部材は元の状態に戻ろう
とする。その際、腕部材間に基板が配置されているの
で、支点部材を中心とする回動動作によって基板が挟ま
れ、基板が保持される。
【0027】このように、基板が基板保持装置によって
保持されるので、高速に移動させても載置部上で位置ズ
レしたり、脱落することはない。
【0028】磁石の反発力に替え、バネ部材の復元力を
利用することもできる。この場合、腕部材に被押圧部材
を設け、搬送室や真空槽に設けた押圧部材により、腕部
材間を開かせることができる。また、支点部材を中心と
し、腕部材同士をセグメントギアによって接続させてお
くと、腕部材同士の動作が連動し、基板の載置が容易に
なる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の真空処理装置を、本発明
の基板保持装置及び本発明の基板搬送ロボットと共に説
明する。図1(a)〜(c)を参照し、符号1は本発明の基
板搬送ロボットの一例であり、回転軸15と、接続板1
1と、載置部14と、2本のロボットアーム12a、1
2bとを有している。
【0030】回転軸15は、二重構造になっており、回
転軸15の外側部分と内側部分は、同一方向にも、逆方
向にも、それぞれ独立に回転できるように構成されてい
る。この基板搬送ロボット1では、上記の搬送ロボット
101と同様に、ロボットアーム12a、12bのうち、
一方の一端が、外側部分に取り付けられ、他方の一端が
内側部分に取り付けられている。
【0031】従って、回転軸15の内側部分と外側部分
を独立に回転させることで、各ロボットアーム12a、
12bを、それぞれ所望方向に水平回転させられるよう
に構成されている。
【0032】また、各ロボットアーム12a、12bの、
回転軸15側とは反対側の端部には、1枚の接続板11
が共通に取り付けられており、その接続板11には、載
置部14が水平に固定されている。
【0033】載置部14は、回転軸15を中心とする放
射方向に向けられており、その移動の際には、放射方向
を維持するように、ロボットアーム12a、12bと接続
板11とが成す角度が規制されるように構成されてい
る。
【0034】そして、各ロボットアーム12a、12bは
屈伸可能に構成されており、回転軸15が回転し、ロボ
ットアーム12a、12b間の成す角度が大きくなると、
ロボットアーム12a、12bが折り畳まれ、逆に、ロボ
ットアーム12a、12b間の成す角度が小さくなると、
ロボットアーム12a、12bが伸び、その結果、載置部
14が水平移動されるように構成されている。
【0035】この基板搬送ロボット1では、接続板11
上に、図2に示す基板保持装置2が配置されている。そ
の基板保持装置2は、2本の腕部材21a、21bを有し
ており、各腕部材21a、21bの一端は載置部14側に
向けられ、他端は回転軸15側に向けられている。
【0036】各腕部材21a、21bは、「く」字形形状
にされており、背中合わせに隣接して配置されている。
【0037】接続板11には、円柱状の支点部材22
a、22bが設けられており、各腕部材21a、21bの中
央付近の屈曲部Aに開けられた孔が、支点部材22a、
22bにそれぞれはめ込まれている。
【0038】各腕部材21a、21bは、支点部材22
a、22bを中心に回動可能に取り付けられており、この
支点部材22a、22bによって、腕部材21a、21bが
接続板11に取り付けられていることになる。
【0039】屈曲部分Aの拡大図を図3(a)に示す。支
点部材22a、22bは近接して配置されており、各腕部
材21a、21bの、支点部材22a、22b間に位置する
側面には、セグメントギア24a、24bがそれぞれ形成
されている。
【0040】それらセグメントギア24a、24bの歯及
び歯溝は噛み合わされており、従って、腕部材21a、
21bは、いずれか一方が所定角度だけ回動する場合に
は、他方はそれとは逆方向に、同じ角度だけ回動するよ
うになっている。
【0041】各腕部材21a、21bの載置部14側の先
端部Bは、図3(b)に示すように突起25が形成されて
おり、他方、回転軸15側の先端部Cには、図4に示す
ように、磁石(永久磁石)7a、7bが固定されている。
【0042】この基板搬送ロボット1は、図5に示す真
空処理装置40の搬送室41内に配置されている。この
搬送室41の側壁には、基板搬出入口42が設けられて
おり、基板搬出入口42付近の天井には、磁気シールド
部材8が固定されている。
【0043】磁気シールド部材8は、基板保持装置2上
の磁石7a、7bと略同一高さに配置されており、各腕部
材21a、21bが伸縮し、載置部14が水平移動し、搬
送室41から隣接する真空槽内に挿入されると、磁気シ
ールド部材8が磁石7a、7b間に挿入されるように構成
されている。
【0044】図1(a)は、その状態の基板搬送ロボット
1を示しており、ロボットアーム12a、12bが伸び、
載置部14が、搬送室41に隣接する図示しない搬出入
室内に突き出されている。
【0045】この状態では、磁石7a、7b間に磁気シー
ルド部材8が位置し、磁石7a、7bと磁気シールド部材
8とは近接している。磁気シールド部材8は、磁性鋼、
ケイ素鋼、パーマロイ鋼、又はセンダスト鋼等の磁性体
材料で構成されており、従って、その表面には、磁石7
a、7bの近接する面とは逆極性の磁極が誘起される。
【0046】磁石7a、7bは、同一極性の磁極を互いに
対向させているが、磁石7a、7b間に磁気シールド部材
8が挿入された状態では、各磁石7a、7bの極性に拘わ
らず、磁気シールド部材8表面には、磁石7a、7bの対
向する部分とは逆極性の磁極が誘起され、その結果、各
磁石7a、7bと磁気シールド部材8との間に磁気吸引力
が発現し、磁石7a、7bが磁気シールド部材8に吸着さ
れる。
【0047】磁石7a、7bが磁気シールド部材8に吸着
される際、磁石7a、7bの動きに伴い、腕部材21a、
21bが支点部材22a、22bを中心に所定角度だけ回
動し、各腕部材21a、21b先端の突起25間の距離は
逆に大きくなる。
【0048】磁石7a、7bの吸着後は、腕部材21a、
21bは、載置部14上から退避した状態になってお
り、次いで、図示しない基板昇降機構を動作させると、
基板29を載置部14の所定位置上に載置することがで
きる。
【0049】次に、図1(b)に示すように、ロボットア
ーム12a、12bを折りたたむことで、載置部14を搬
送室41内に戻すと、磁石7a、7bは、磁気シールド部
材8から離される。
【0050】上述したように、磁石7a、7bは、同一極
性の磁極を互いに対向させているため、磁気シールド部
材8が磁石7a、7b間に存しなくなると、磁石7a、7b
同士は同磁極が向き合い、その結果、磁石7a、7b間に
反発力が発現し、磁石7a、7b間の距離が大きくなる。
従って、突起25間の距離は逆に小さくなり、基板29
の端部側面と当接し、磁石7a、7b間の反発力によって
基板29を挟持するようになる。
【0051】この状態では、基板29は、基板保持装置
2によって保持されており、載置部14上では動かない
ようになっている。図1(c)はロボットアーム12a、
12bを折り畳み、基板29を搬送室41内に搬入した
状態を示している。この状態で基板搬送ロボット1を回
転させ、上記基板搬出入口42とは異なる搬出入口を開
け、反応室やエッチング室等の真空槽内に基板29を搬
入する。
【0052】この場合、その搬出入口近傍にも、上記の
ような磁気シールド部材8を配置しておくと、基板29
を搬送室41から搬出したところで、磁石7a、7b間に
磁気シールド部材8が挿入され、基板29の保持が解除
される。
【0053】次に、この状態で載置部14を回転させ、
上記基板搬出入口42とは異なる搬出入口に向ける。そ
の基板搬出入口近傍の天井にも磁気シールド部材8を固
定しておくと、搬出入口を開け、真空槽内に基板29を
搬入する際に、基板29の保持を解除することができ
る。
【0054】このように、本発明の基板保持装置2、そ
の基板保持装置2を有する基板搬送ロボット1を用いる
と、基板29の高速搬送が可能であり、搬送室41内の
所定位置に磁気シールド部材8を配置しておくと、基板
の保持及び保持の解除を簡単に行うことができる。
【0055】更にまた、搬送室41内だけではなく、搬
送室41に接続された真空槽内にも磁気シールド部材を
配置することができる。図6(a)〜(c)の符号50は、
上記基板搬送ロボット1が配置された搬送室41に対
し、真空槽51と、基板搬出入室52とがこの順序で接
続された真空処理装置である。
【0056】基板搬出入室52内には、多数の基板が配
置されており、搬送室41と真空槽51の間と、真空槽
51と基板搬出入室52の間には、それぞれ搬出入口4
2、57が設けられており、基板が搬出入口42、57
を介して移動でき、真空槽51及び搬送室41に接続さ
れた他の真空槽51内で、各基板に対して真空処理を行
えるように構成されている。
【0057】上記と同様に、搬送室41の天井には磁気
シールド部材8が固定されており、更にこの真空処理装
置50では、真空槽51内の天井に、その磁気シールド
部材8と同一構造の磁気シールド部材58が固定されて
いる。
【0058】符号17は、二重構造の回転軸15を回転
させるモータであり、図6(a)は、そのモータ17によ
って回転軸15を回転させ、ロボットアーム12a、1
2bを伸ばした状態を示している。載置部14は、基板
搬出入室52内に挿入されている。
【0059】この状態では、真空槽51天井の磁気シー
ルド部材58が、磁石7a、7bの間に挿入されており、
磁石7a、7bと磁気シールド部材58間に生じる磁気吸
着力によって、爪部25間は開かれ、腕部材21a、2
1bは載置部14上から退避されている。基板搬出入室
52内の図示しない基板昇降機構を用い、載置部14上
に基板29を載置した後、ロボットアーム12a、12b
を折り畳み、載置部14を真空槽51側に移動させる。
【0060】その移動に伴い、磁気シールド部材58は
磁石7a、7bの間から抜去され、磁石7a、7b間に発現
する反発力によって爪部25間が閉じ、爪部25が基板
29側面に当接される。そして、その反発力によって、
爪部25が基板29側面に押しつけられ、基板29が基
板保持装置2に保持される。
【0061】磁気シールド部材58は、斜めに切断され
ており、磁気シールド部材58が磁石7a、7bから抜去
される際に、磁石7a、7bが直接対向する面積が徐々に
大きくなるように構成されている。
【0062】その結果、磁石7a、7bに生じる反発力は
徐々に大きくなり(反対に、磁石7a、7bと磁気シール
ド部材58間に生じる磁気吸着力は徐々に小さくな
る。)、爪部25の基板29に対する挟持力は徐々に大
きくなる。従って、爪部25で基板29を把持する際
に、基板29には衝撃が加わらないようになっている。
【0063】同図(b)は、基板29が基板保持装置2に
よって保持された状態で移動しているところを示してい
る。
【0064】載置部14が更に移動すると、基板29は
真空槽51内に搬入される。真空槽51の底壁上には、
基板載置台53が配置されており、基板29が基板載置
台53の直上に位置したところで、磁石7a、7b間に、
搬送室41に設けられた磁気シールド部材8が挿入され
る(同図(c))。
【0065】従って、基板29が基板載置台5上に静止
したところで、爪部25間が開かれ、基板29の保持が
解除される。基板載置台53には、基板昇降機構54が
配置されており、基板昇降機構54を上昇させると、そ
の先端部分に基板29が乗せられる。載置部14を搬送
室41内に移動させた後、基板昇降機構54を降下させ
ると、基板29は基板載置台53上に載置される。
【0066】そして、ゲートバルブ49等を用いて基板
搬出入口42、57を閉じると、真空槽51内で、基板
29の真空処理を行うことができる。図7(d)はその状
態の真空処理装置50を示しており、真空槽51内で、
スパッタリングやエッチング等の所定のプロセスを行っ
た後、基板昇降機構54によって基板29を持ち上げる
と共に、ゲートバルブ49を開ける。
【0067】次いで、載置部14を真空槽51内に移動
させ、基板29の下に挿入させた後、基板昇降機構54
を降下させると、基板29が載置部14上に移し替えら
れる。
【0068】そして、載置部14を移動させると、基板
29は基板保持装置2によって保持された状態で移動さ
れる。図7(e)は移動中の基板29を示しており、基板
29を載置部14上に乗せた状態で搬送室41内に収納
し、ゲートバルブ49を閉じると、真空槽51内でのプ
ロセス処理を終了させる(同図(f))。
【0069】次いで、図示しない他の真空槽との間のゲ
ートバルブを開け、その真空槽に基板29を搬入し、更
に、基板29に対してプロセスを行う。
【0070】以上説明したように、磁気シールド部材
8、58は、載置部14上から基板29を移し替えるの
に適した位置に配置することができる。
【0071】なお、上記基板保持装置2では、腕部材2
1a、21b先端には爪部25が設けられていたが、図8
(a)に示す基板保持装置3のように、腕部材81a、8
1bの先端に、突起84a、84bをそれぞれ設け、突起
84a、84bを基板29側面に当接させるようにしても
よい。
【0072】この場合、図8(b)に示すように、基板保
持装置3が設けられた基板搬送ロボット5は、その載置
部74先端に突起85a、85bを設け、その突起85
a、85bに、基板29の側面に当接させるようにしても
よい。
【0073】更にまた、本発明の基板保持装置は、磁石
を用いないものも含まれる。図9(a)の符号4は、その
基板保持装置を示しており、上述の基板保持装置2、3
と同様に、腕部材31a、31bは「く」字形形状をして
おり、その屈曲部分が、支点部材32a、32bによっ
て、基板搬送ロボットの接続板(ここでは図示しない。)
に取り付けられている。
【0074】腕部材31a、31bの載置部側先端には、
爪部35a、35bが設けられており、その根本付近に
は、バネ部材33が取り付けられている。爪部35a、
35b側とは逆の先端部分には、厚板から成る被押圧部
材37a、37bが取り付けられている。
【0075】バネ部材33の弾性力により、被押圧部材
37a、37b間は所定間隔だけ離間するようにされてお
り、バネ部材33に引張り応力が加わらない状態では、
爪部35a、35b間の間隔は小さくなるようにされてい
る。
【0076】このような基板保持装置4が設けられた基
板搬送ロボットを用いる場合、上述の磁気シールド部材
に代え、厚板から成る2個の押圧部材38a、38bを搬
送室や真空槽の天井に固定しておく。
【0077】そして、基板搬送ロボットを動作させ、基
板保持装置4を、図9(b)に示すように、押圧部材38
a、38b方向に動かすと、被押圧部材37a、37bと押
圧部材38a、38bが近づく。
【0078】被押圧部材37a、37bの、押圧部材38
a、38bに対向する側面は、基板保持装置4の中心軸線
30に対して傾斜が設けられており、その側面を摺動面
39a、39bとした場合、押圧部材38a、38bの側面
は摺動面39a、39bに当接されるようになっている。
【0079】その状態で基板保持装置4を更に移動さ
せ、押圧部材38a、38bを被押圧部材37a、37bに
当接させると、摺動面39a、39bが押圧部材38a、
38b側面と接触し、さらに、押圧部材38a、38b
は、摺動面39a、39bと摺動しながら移動する。
【0080】摺動面39a、39bの傾斜は、押圧部材3
8a、38bが押圧されると、被押圧部材37a、37b間
の距離を縮める方向に形成されており、被押圧部材37
a、37b間に加わる力は、バネ部材33を引き伸ばし、
爪部35a、35b間を開かせる。
【0081】その状態では、載置部上から腕部材31
a、31bが退避されており、載置部上に基板を乗せた
後、被押圧部材37a、37bを押圧部材38a、38bか
ら離すと、バネ部材33の復元力によって被押圧部材3
7a、37b間の距離が元に戻り、爪部35a、35bが基
板側面に当接される。バネ部材33の復元力は縮む方向
であり、載置部上の基板は爪部35によって把持され
る。このように、磁石を用いず、バネ部材33の復元力
によっても、基板を保持することができる。
【0082】以上は、基板保持装置2、3、4を水平に
移動させ、基板の保持を行う場合を説明したが、水平方
向だけではなく、基板を水平方向と垂直方向に移動させ
る基板搬送ロボットも本発明に含まれる。
【0083】例えば、基板を搬送する場合には、基板保
持装置を水平方向に移動させるが、基板の把持及びその
把持を解除する際には、基板保持装置を垂直方向に上昇
させ、磁石間に磁気シールド部材を挿入及び抜去させる
基板搬送ロボット等も本発明に含まれる。
【0084】なお、上記各実施形態では、磁気シールド
部材及び押圧部材は搬送室や真空槽の天井に固定した
が、それらは移動できるように構成してもよい。例え
ば、基板保持装置を所定位置に静止させた後、磁気シー
ルド部材又は押圧部材を移動させ、基板を保持させ、又
は基板の保持を解除させるようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】基板を保持した状態で移動させられるの
で、基板の位置ズレや脱落がない。また、電気配線が不
要であるから、基板移動の自由度や信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c):本発明の基板保持装置及び基板搬
送ロボットの動作を説明するための図
【図2】その部分拡大図
【図3】(a):セグメントギアの拡大図 (b):爪部の拡大図
【図4】磁石部分の拡大図
【図5】本発明の一例の真空処理装置を示す図
【図6】(a)〜(c):本発明の他の例の真空処理装置の
真空槽に基板を搬入する際の動作を説明するための図
【図7】(d)〜(f):その真空槽から基板を搬出する際
の動作を説明するための図
【図8】(a):本発明の基板保持装置の他の例を示す図 (b):その基板保持装置が設けられた基板搬送ロボット
を示す図
【図9】(a):本発明の基板保持装置の更に他の例を示
す図 (b)、(c):その基板保持装置の動作を説明するための
拡大図
【図10】(a)〜(c):従来技術の基盤搬送ロボットの
動作を説明するための図
【符号の説明】
1、5……基板搬送ロボット 2、3、4……基板保持装置 7a、7b……磁石 8、58……磁気シールド部材 14……載置部 21a、21b、81a、81b……腕部材 22a、22b、32a、32b……支点部材 24a、24b……セグメントギア 29……基板 33……バネ部材 37a、37b……被押圧部材 40、50……真空処理装置 41……搬送室 51、55……真空槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/68 H01L 21/68 A Fターム(参考) 3F060 AA01 AA07 AA09 EB12 EC12 GA03 GA13 GB11 GB31 3F061 AA01 BA03 BB02 BC03 BD00 BD10 BE12 BE43 BF00 DB04 DB06 5F031 CA02 CA05 GA14 GA15 GA43 GA44 GA47 GA48 NA05 NA07 NA09 PA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の腕部材が支点部材を中心に回動でき
    るように取り付けられ、前記腕部材の間に基板を配置
    し、前記腕部材で前記基板を挟めるように構成された基
    板保持装置であって、 前記各腕部材には、磁石が同一磁極を対向して設けら
    れ、 前記磁石間の反発力によって、前記腕部材で前記基板を
    挟み、保持できるように構成されたことを特徴とする基
    板保持装置。
  2. 【請求項2】前記各腕部材の支点部材は近接配置され、
    前記支点部材で互いに接触されていることを特徴とする
    請求項1記載の基板保持装置。
  3. 【請求項3】前記2本の腕部材の前記支点部材には、セ
    グメントギアが形成されていることを特徴とする請求項
    2記載の基板保持装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の基板保持装置と、載置部とを有する基板搬送ロボット
    であって、 前記載置部上に載置された基板を前記基板保持装置によ
    って保持し、前記基板を前記載置部と前記基板保持装置
    と一緒に移動できるように構成されたことを特徴とする
    基板搬送ロボット。
  5. 【請求項5】請求項4記載の基板搬送ロボットと、前記
    基板搬送ロボットが内部に配置された搬送室と、前記搬
    送室に接続された真空槽とを有する真空処理装置であっ
    て、 前記真空槽内には磁気シールド部材が配置されたことを
    特徴とする真空処理装置。
  6. 【請求項6】2本の腕部材が支点部材を中心に回動でき
    るように取り付けられ、前記腕部材の間に基板を配置
    し、前記腕部材で前記基板を挟めるように構成された基
    板保持装置であって、 前記腕部材にはバネ部材が設けられ、前記バネ部材の復
    元力によって前記基板を挟み、保持できるように構成さ
    れたことを特徴とする基板保持装置。
  7. 【請求項7】前記各腕部材には被押圧部材が設けられ、
    該被押圧部材が押圧され、その間の間隔を変化させるこ
    とで、前記基板の保持を解除できるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項6記載の基板保持装置。
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