JP2000061375A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2000061375A
JP2000061375A JP10232110A JP23211098A JP2000061375A JP 2000061375 A JP2000061375 A JP 2000061375A JP 10232110 A JP10232110 A JP 10232110A JP 23211098 A JP23211098 A JP 23211098A JP 2000061375 A JP2000061375 A JP 2000061375A
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正浩 杉原
Yasushi Okano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上げブレードの長さを変えた場合に、仕上
げ部の仕様変更に費やす作業時間を短縮する塗工装置を
提供する。 【解決手段】 ヘッダ21に固定された内側ブッシュ1
7と、該内側ブッシュ17に回転可能に取り付けられ、
偏芯形状を有する外側ブッシュ15とを備えた塗工装置
において、上記外側ブッシュ15と内側ブッシュ17の
間に中間ブッシュ16を設け、上記内側ブッシュ17と
ヘッダ21の間に、偏芯形状を有する偏芯軸18を設
け、これらの中間ブッシュ16、内側ブッシュ17、偏
芯軸18及びヘッダ21を、締結部材24,25,26
を用いて一体に回転可能にする一方、締結部材24,2
5,26の配設位置を移動して、外側ブッシュ15と中
間ブッシュ16、及び内側ブッシュ17と偏芯軸18と
ヘッダ21をそれぞれ一体に回転可能に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の仕上げ
ブレードに対応できる仕上げ部を備えた製紙機械の塗工
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、従来の紙コータ101の一部を
示す概念図である。この図を用いて、塗工紙の製造工程
を以下に説明する。まず、ペーパーロール102とバッ
キングロール103が間隔を隔てて回転可能に軸支され
ており、これらの両ロール102,103に塗工原紙1
04が巻き付けられている。このバッキングロール10
3の下方には、塗工液回収パン105が配設され、該塗
工液回収パン105内に斜め上方に向けてアプリケータ
ノズル106が配設されている。また、アプリケータノ
ズル106の側方には、下端部を中心に回動可能に軸支
された支持アーム107が配設されており、該支持アー
ム107の上部には、仕上げ部108が設けられてい
る。このアプリケータノズル106から塗工液109が
塗工原紙104に吐出されると、図11で後述するよう
に、該塗工原紙104の表面上に約150〜250μm
の厚さの転写液膜109bが形成される。この転写液膜
109bは、仕上げ部108で余剰分を掻落とされて約
5〜20μm程度の塗工液膜109aとなったのち、塗
工原紙104が、次工程の乾燥工程(図示せず)に送ら
れて、乾燥した塗工紙となる。 【0003】次いで、従来の仕上げ部108の構成及び
動作について説明する。図8は、図7におけるC−C線
断面図であり、従来の仕上げ部108の一部を示してい
る。板状に形成された支持アーム107には円形の孔1
10が穿設され、該孔110に回転可能に外側ブッシュ
111と内側ブッシュ112が支持されている。この外
側ブッシュ111は、リング状に形成され、該外側ブッ
シュ111の内側に配設された内側ブッシュ112は、
円盤状に形成されている。該外側ブッシュ111の回転
は中心線111aを中心としており、内側ブッシュ11
2の回転中心である中心線112aと上下方向に差異が
ある。この内側ブッシュ112は、初期設定角設定用の
ブッシュであり、取付部材113を介してヘッダ114
に連結されており、該ヘッダ114の上部には、仕上げ
ブレード115が取り付けられたソリッドバーホルダー
116が配設されている。この仕上げブレード115の
上端115aは、外側ブッシュ111の中心線111a
と略同一高さに設定されている。 【0004】ここで、塗工原紙104の表面上に形成さ
れる塗工液膜109aの厚さは、仕上げブレード115
の厚さ、長さ、先端研磨角および加圧力等によって制御
される。塗工液膜109aの厚さを厚くする場合には、
薄く長い仕上げブレード115で先端研磨角の鋭利なも
のを選択する。仕上げブレード115の初期設定角は、
ブレード115の先端研磨角に合せて、支持アーム10
7に取付けられたブッシュ111,112を回転させる
ことによって調整する。 【0005】上記構成を有する従来の塗工装置によっ
て、仕上げブレード115の向きや高さを変える作用に
ついて、図9から図12を用いて説明する。図9は、仕
上げ部108が動作原点にある状態を示しており、仕上
げブレード115の先端115aがバッキングロール1
03に巻き掛けられた塗工原紙104の表面に当接して
おり、かつ、仕上げブレード115に撓みは生じていな
い。この状態から、外側ブッシュ111を図中の反時計
方向に回転させることにより、図10に示す初期状態に
仕上げ部全体を設定するが、この状態においても、仕上
げブレード115には撓みは生じていない。このときの
仕上げブレード115の先端研磨面115bと塗工原紙
104の表面との間隙dは、図11に示すように、通
常、0〜5度程度の角度でブレード先端に向かうにつれ
て狭くなっている。塗工開始時には、図12に示すよう
に、上記外側ブッシュ111内に設けられた内側ブッシ
ュ112を反時計方向に回転させることにより、仕上げ
部108を更に回転させる。この内側ブッシュ112の
回転中心112aは、図10の状態で、初期設定角を設
定するための外側ブッシュ111の回転中心111aよ
りブレード長さ方向にクランプ固定された側へオフセッ
トした位置にあり、内側ブッシユ112を図中の反時計
方向に回転させることによって、図12に示すように、
仕上げブレード115の先端115aをバッキングロー
ル103上の塗工原紙104へ押付けることができる。
これに伴い、仕上げブレード115には撓みが生じ、そ
の結果として仕上げブレード115の先端115aをバ
ッキングロール103の表面方向に押付ける力が発生す
る。この仕上げブレード115の先端115aに発生す
る力は、内側ブッシュ112の回転角度に概ね比例した
大きさになっており、仕上げブレード115の先端11
5aとバッキングロール103上の塗工原紙104の表
面間を通過する塗工液膜109aは、仕上げブレード1
15の先端115aに発生する力を変化させることによ
って、塗工液膜109aの厚さを制御することができ
る。即ち、塗工液膜109aの厚さを厚くするために
は、内側ブッシュ112の回転角度を小さくし、一方、
塗工液膜109aの厚さを薄くするためには、内側ブッ
シュ112の回転角度を大きくすれば良い。したがっ
て、塗工開始後は、初期設定角設定用の外側ブッシュ1
11の回転角を固定したまま内側ブッシュ112を回転
させることによって、塗工液膜109aの厚さを制御す
ることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の塗工装置においては、偏芯ブッシュ111の偏芯量
が決まっているため、適用できる仕上げブレード115
の長さは1種類である。一方、適用する仕上げブレード
115の長さは、塗工液の粘度条件や塗工速度範囲条件
などによって選定される。従来の塗工装置では、上述の
条件範囲を大きく変化させる場合には、適用する仕上げ
ブレード115の長さを仕様変更したり、この仕様変更
に伴う偏芯ブッシュ111の交換が必要であった。 【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、従来は仕
上げブレード2の長さ種別を交換する必要が生じるよう
な広範囲の塗工条件を、少なくとも2種類の長さ仕様の
仕上げブレードによって塗工可能とするとともに、仕上
げ部における仕様変更に費やす作業時間の大幅短縮を可
能とする塗工装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、塗工原紙表面の転写液膜を掻き落として
塗工液膜を形成する仕上げブレードと、該仕上げブレー
ドを装着したヘッダと、該ヘッダに固定された内側ブッ
シュと、該内側ブッシュの外側に回転可能に取り付けら
れ、偏芯形状を有する外側ブッシュとを備えた塗工装置
において、上記外側ブッシュと内側ブッシュの間に中間
ブッシュを設け、上記内側ブッシュとヘッダの間に、偏
芯形状を有する偏芯軸を設け、これらの中間ブッシュ、
内側ブッシュ、偏芯軸及びヘッダを、締結部材を用いて
一体に回転可能にする一方、締結部材の配設位置を移動
して、外側ブッシュと中間ブッシュ、及び内側ブッシュ
と偏芯軸とヘッダをそれぞれ一体に回転可能に構成する
ことにより、複数のブレード長を有する仕上げブレード
を装着できるようにしている。上記機構によれば、ま
ず、締結部材を用いて中間ブッシュ、内側ブッシュ、偏
芯軸及びヘッダを固定して回転可能にし、この状態で、
外側ブッシュを回転させると、外側ブッシュの外周面が
摺動面となり、塗工原紙表面に対する仕上げブレードの
角度を変更することができる。次いで、外側ブッシュの
内側に配設された中間ブッシュ、内側ブッシュ、偏芯軸
及びヘッダを一体に回転させると、中間ブッシュの外周
面が摺動面になり、塗工原紙表面に仕上げブレードの先
端を押し付けることができる。また、ブレード長の異な
る仕上げブレードを取り付ける場合は、締結部材の配設
位置を移動することにより、外側ブッシュと中間ブッシ
ュ、及び内側ブッシュと偏芯軸とヘッダが一体の状態で
回転可能にすることができる。さらに、締結部材を外し
た状態で偏芯軸のみを一定角度回転すれば、その回転角
度の大きさに応じて複数種類のブレード長の仕上げブレ
ードを装着することができるようになる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る塗工装置の実
施の形態について図面を用いて詳細に説明する。塗工装
置1の上流には、図1に示すように、ペーパーロール2
とバッキングロール3が回転可能に軸支されており、該
バッキングロール3の下方には、塗工液回収パン4が配
設されている。該塗工液回収パン4内には、塗工液5を
吐出するアプリケータノズル6が斜め上方に向けて配設
されている。これらの塗工液回収パン4とアプリケータ
ノズル6の側方には、下端部を中心に回動可能に軸支さ
れた支持アーム7が配設さられており、該支持アーム7
の上部には、ブレード長調整部とヘッダ部からなる仕上
げ部8が設けられている。該支持アーム8の上方には、
複数のペーパーロール9、及び該ペーパーロール9の間
に熱風乾燥装置10が配設されている。 【0010】上記図1のA−A線による拡大断面図を図
2に示す。この図は、従来例を示す図8に対応するもの
で、図の左側が支持アーム7に設けられたブレード長調
整部11、図の右側が仕上げブレード12を有するヘッ
ダ部13であり、これらのブレード長調整部11とヘッ
ダ部13によって仕上げ部8が構成されている。上記支
持アーム7には円形の孔14が穿設されており、該孔1
4に複数のブッシュが回転可能に支持されている。これ
らのブッシュは、最も外側の外側ブッシュ15、該外側
ブッシュ15の内側の中間ブッシュ16、該中間ブッシ
ュ16の内側の内側ブッシュ17、及び最も内側の偏芯
軸18である。上記外側ブッシュ15と内側ブッシュ1
7は、ともにリング状に形成されており、外側ブッシュ
15は、その内周面15aによって形成される円の中心
と、外周面15bによって形成される円の中心が異なっ
た偏芯ブッシュに形成されている。また、中間ブッシュ
16は、外側ブッシュ15と内側ブッシュ17の間に配
設されたリング部16aと、該リング部16aに一体成
形された円盤状の取付部16bとから構成されており、
上記外側ブッシュ15と同様に、偏芯ブッシュに形成さ
れている。偏芯軸18は、偏芯量が5mmに設定され、
中央部が円柱状にくり抜かれており、円柱状に形成され
たヘッダ21の軸部22に回転可能に取り付けられてい
る。 【0011】さらに、中間ブッシュ16の取付部16b
と内側ブッシュ17には、ボルト孔23が穿設されてお
り、これらのボルト孔23に締付ボルト24を螺合する
ことにより、中間ブッシュ16と内側ブッシュ17とを
固定している。該内側ブッシュ17と偏芯軸18も回り
止め用の止めピン25によって固定されており、該偏芯
軸18の中央部には、回り止め用の止めボルト26が取
り付けられている。なお、外側ブッシュ15の回転中心
線15cは、仕上げブレード12の先端12aと略同一
高さに設定されており、内側ブッシュ17の回転中心線
17cは、仕上げブレード12の寸法が76mmの場
合、仕上げブレード12の先端12aから一定寸法にな
るように設定されている。外側ブッシュ15を回転させ
る場合、仕上げブレード12の先端12aと回転中心1
5cを中心に、外周面15bが摺動面となって摺動回転
し、仕上げブレード12の刃先角度に合致した任意の角
度を設定できる。次に、内側ブッシュ17を回転させる
場合、内周面15aが摺動面となって摺動回転し、任意
の角度に設定できる。他の摺動面は、上記締結ボルト2
4、止めボルト26及び止めピン25によって、回転が
抑制されているので摺動しない。 【0012】そして、上記ヘッダ部13には、下方に向
けて凹部27が設けられ、該凹部27にソリッドバーホ
ルダー28が配設されている。該ソリッドバーホルダー
28の上部には、図3に示すように、バッキングロール
3側に押え部29が突設しており、下端部には、下端支
持部30が突設している。そして、可撓性のバネ鋼等に
よって形成された仕上げブレード12は、クランクプレ
ート31とソリッドバーホルダー28の下端支持部30
に挟持された状態で取り付けられている。この仕上げブ
レード12の上端12aは、バッキングロール3に巻き
付いた塗工原紙32の表面に押圧した状態で当接してお
り、仕上げブレード12の上端部は、塗工原紙32の流
れ方向に向けて僅かに湾曲している。 【0013】次いで、仕上げ部の一部であるヘッダ部1
3を示す図4を用いて、仕上げ部8について説明する。
このヘッダ部13は、強度部材であるヘッド21、ソリ
ッドバーホルダ28、クランププレート31、クランプ
プレート開閉チューブ41,42、プレート回転ピン4
3、及び仕上げブレード12によって構成されている。
このうち、ソリッドバーホルダ28はヘッド21に固定
されており、クランププレート31は回転ピン43でヘ
ッド21に装着されている。このクランププレート31
は、開閉チューブ41,42のうち、いづれか一方に空
気圧を作用させることで回転ピン43を中心として回転
運動する。このクランププレート31の動作によって、
仕上げブレード12をヘッダ部13に固定する。即ち、
図4の開閉チューブ41,42のうち、上側チューブ4
1のみに空気圧を作用させることによってクランプフレ
ート31をソリッドバーホルダ28から開放し、この状
態で仕上げブレード12をクランププレート31及びソ
リッドバーホルダ28間に挿入する。こののち、下側開
閉チューブ42のみに空気圧を作用させてクランププレ
ート31をソリッドバーホルダ28側に押付け、クラン
ププレート31及びソリッドバーホルダ28の間に仕上
げブレード12をクランプ固定する。 【0014】上記構成を有する塗工装置による作用につ
いて、塗工紙の製造工程を含めて、以下に説明する。ま
ず、図1に示すように、バッキングロール13に巻き掛
けられて走行する塗工原紙32の表面上に、アプリケー
タノズル6から塗工液15を吐出し、約150〜250
μmの転写液膜44を形成する。この転写液膜44は、
上記図11を用いて説明したように、仕上げ部8で余剰
分を掻落とされて、約5〜20μmの塗工液膜45とな
る。表面上に塗工液膜45が形成された塗工原紙32
は、ぺーパーロール9に支持されて複数の熱風乾燥装置
10に送られ、乾燥した塗工紙となる。ここで、塗工液
膜45の形成時におけるヘッダ部13の動作について説
明する。通紙作業時や徐動時など、塗工を行わない場合
には、図1に一点鎖線で示すように、支持アーム7をバ
ッキングロール3から離れる方向に回転させて待機状態
とする。塗工作業開始時には、図1に実線で示すよう
に、支持アーム7をバッキングロール3側に回転移動さ
せ、仕上げブレード12をバッキングロール3上に巻き
掛けられている塗工原紙32に押付ける。こののち、ア
プリケータノズル16から塗工液5を吐出して規定の転
写液膜44が形成されるように塗工を開始する。 【0015】次いで、ブレード長の異なる仕上げブレー
ド12を取り替える場合の手順について説明する。図2
に示す状態では、締結ボルト24、止めボルト26及び
止めピン25によって、中間ブッシュ16、内側ブッシ
ュ17、偏芯軸18及び軸部22の4つの部材が一体と
なって回転可能に構成されており、内周面15aが摺動
面となる。一方、外側ブッシュ15は、外周面15bが
摺動面となっている。まず、中間ブッシュ16の取付部
16bと内側ブッシュ17を固定している締結ボルト2
4を外し、図5に示すように、中間ブッシュ16の取付
部16bと外側ブッシュ15を固定するように締結位置
を外側ブッシュ15側に移動する。これにより、外側ブ
ッシュ15と中間ブッシュ16とが一体になって回転可
能になり、外周面15bを摺動面として、中心線15c
を中心に回転する。また、内側ブッシュ17,偏芯軸1
8,軸部22も一体となって回転可能な状態となり、外
周面17bが摺動面となる。次いで、図2の止めボルト
26と止めピン25を外し、この状態で偏心軸18をス
パナ等の工具で180度回転させたのち、上記止めボル
ト26と止めピン25を偏芯軸18に取り付ける。この
偏芯軸18は、上述したように偏芯量が5mmに設定さ
れているので、偏芯軸18を180度回転させることに
より、ヘッダ21の高さは10mm下方へ下がるため、
ブレード長86mmの仕上げブレード46を装着するこ
とができる。以上説明したように、本発明によれば、簡
単な作業によって2種類の仕上げブレード12,46の
使用が可能になる。 【0016】図6は、ブレード長が76mmと86mm
の仕上げブレード12,46を使用した場合における、
加圧角とブレード線圧の関係を示すグラフである。ここ
で、ブレード線圧とは、仕上げブレード12,46の先
端12a,46aに発生する線圧であり、加圧角とは内
側ブッシュ17の回転角を意味する。このグラフから、
ブレード長が76mmと86mmの2種類の仕上げブレ
ード12,46を使用することにより、線圧の範囲が3
0%程度広がることが判る。特に、76mmの仕上げブ
レード12は高線圧域用、86mmの仕上げブレード4
6は低線圧域用というように使い分けが可能となり、幅
広い塗工条件に対応できる。なお、上記発明の実施の形
態では、ブレード長が76,86mmの仕上げブレード
12,46を例に説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、他の長さの仕上げブレードでも適用可
能である。 【0017】 【発明の効果】本発明に係る塗工装置によれば、従来機
に比べて極めて短時間かつ少人数で、ブレード長の異な
る仕上げブレードの交換ができ、仕事効率の向上、組替
による機械精度の維持が図られ、それに伴い装置の信頼
性が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る塗工装置の紙コータを示す概念図
である。 【図2】図1のA−A線による断面図である。 【図3】図2のB−B線による断面図である。 【図4】本発明に係る塗工装置のヘッダ部を示す断面図
である。 【図5】仕上げブレードを変更した場合の仕上げ部を示
す断面図である。 【図6】ブレード線圧と加圧角の関係を示すグラフであ
る。 【図7】従来の塗工装置の一部を示す概念図である。 【図8】図7のC−C線による拡大断面図である。 【図9】図8のD−D線による拡大断面図である。 【図10】外側ブッシュを回転させた状態を示す、図8
のD−D線による拡大断面図である。 【図11】塗工原紙表面の転写液膜の流れを示す拡大断
面図である。 【図12】内側ブッシュを回転させた状態を示す、図8
のD−D線による拡大断面図である。 【符号の説明】 1 塗工装置 2 ペーパーロール 3 バッキングロール 4 塗工液回収パン 5 塗工液 6 アプリケータノズル 7 支持アーム 8 仕上げ部 9 ペーパーロール 10 熱風乾燥装置 11 ブレード長調整部 12 仕上げブレード 12a 先端 13 ヘッダ部 14 孔 15 外側ブッシュ 15a 内周面 15b 外周面 15c 回転中心線 16 中間ブッシュ 16a リング部 16b 取付部 17 内側ブッシュ 17a 内周面 17b 外周面 17c 回転中心線 18 偏芯軸 21 ヘッド(ヘッダ) 22 軸部 23 ボルト孔 24 締結ボルト 25 止めピン 26 止めボルト 27 凹部 28 ソリッドバーホルダー 29 押さえ部 30 下端支持部 31 クランクプレート 32 塗工原紙 41 上側クランクプレート 42 下側クランクプレート 43 プレート回転ピン 44 転写液膜 45 塗工液膜 46 仕上げブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 靖 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 鈴木 節夫 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 Fターム(参考) 4F040 AA22 AC01 CB33 DA12 4F041 AA12 AB01 BA05 BA51 BA56 CA02 CA12 CA16 CA22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 塗工原紙表面の転写液膜を掻き落として
    塗工液膜を形成する仕上げブレードと、該仕上げブレー
    ドを装着したヘッダと、該ヘッダに固定された内側ブッ
    シュと、該内側ブッシュの外側に回転可能に取り付けら
    れ、偏芯形状を有する外側ブッシュとを備えた塗工装置
    において、 上記外側ブッシュと内側ブッシュの間に中間ブッシュを
    設け、上記内側ブッシュとヘッダの間に、偏芯形状を有
    する偏芯軸を設け、これらの中間ブッシュ、内側ブッシ
    ュ、偏芯軸及びヘッダを、締結部材を用いて一体に回転
    可能にする一方、締結部材の配設位置を移動して、外側
    ブッシュと中間ブッシュ、及び内側ブッシュと偏芯軸と
    ヘッダをそれぞれ一体に回転可能に構成することによ
    り、複数のブレード長を有する仕上げブレードを装着で
    きるようにしたことを特徴とする塗工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002126600A (ja) * 2000-10-23 2002-05-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 無端ベルト表面へのコーティング装置、該装置を用いたコーティング方法および無端ベルト
JP2006181436A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Dainippon Printing Co Ltd 塗工装置

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