JP3626853B2 - 塗工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗工装置に関し、詳しくは、クランププレートとソリッドバーホルダとによって仕上げブレードを挟持し、該仕上げブレードに上記ソリッドバーホルダの端部を当接させて走行する塗工原紙に押し付け、該塗工原紙に塗工液を吹き付けて形成した液膜の余剰分を上記仕上げブレードによって掻き落とす塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、製紙機械等に設置され、紙(以下、塗工原紙という。)の表面をコーティングする従来の塗工装置を示すものである。この塗工装置1においては、以下のようにして、塗工原紙2に塗工液がコーティングされる。
まず、バッキングロール3に巻き掛けられて走行する塗工原紙2上に、アプリケータノズル4により塗工液を吹き付けて、該塗工原紙の表面上に約150〜250μmの厚さの液膜5(図9参照)を形成する。次いで、塗工装置1の仕上部1aに設けられている仕上げブレード6を用いて塗工原紙2上の液膜5の余剰分を掻き落として、概ね5〜20μm程度の塗工液膜7(図9参照)とする。この後、表面に塗工液膜7が形成された塗工原紙2をペーパーロール8にて支持しながら熱風乾燥装置9を通過させて乾燥させることにより、いわゆる塗工紙が製造される。
【0003】
ここで、従来の塗工装置1の構成について説明する。
図7は、この塗工装置1の仕上部1aのうち、その上部のヘッダ部1bと呼ばれる部分を拡大して示したものである。このヘッダ部1bは、強度部材であるヘッド10と、該ヘッドの上部に固定されたソリッドバーホルダ11と、ピン12を介してヘッド10に揺動自在に支承されたクランププレート13と、ヘッド10とクランププレート13との間に配設された一対のチューブ14及び15とから構成されている。一対のチューブ14及び15は、ピン12を挟んで、その上下位置にそれぞれ位置されている。
【0004】
次に、クランププレート13の作用について説明する。
まず、上側チューブ14のみに空気圧を作用させると、該クランププレートの先端部13aとソリッドバーホルダ11との間が開放される。この状態において、仕上げブレード6をクランププレート13の先端部13aとソリッドバーホルダ11との間に挿入しておく。この後、上側チューブ14内の空気圧を抜きつつ、下側のチューブ15のみに空気圧を作用させることにより、クランププレート13の先端部13aがソリッドバーホルダ11側に押付けられることになるので、これらの間で仕上げブレード6が挟持される。なお、仕上げブレード6は、通常可撓性のバネ鋼等によって形成されている。
【0005】
塗工装置1のヘッダ部1bは、図6および図8に示すように、支持アーム16の上部に偏心ブッシュ17を介して傾動可能に支持されている。支持アーム16の下部は、装置基台等に傾動可能に支持されている。
偏心ブッシュ17は、図8に示すように、小径の内側ブッシュ19と大径の外側ブッシュ20から構成されている。内側ブッシュ19は、互いに中心がずれて、大径の外側ブッシュ20の内側に配設されている。内側ブッシュ19には、回転中心が互いにー致するようにアーム21の一端が取付けられている。アーム21の他端はヘッド10に接続されている。
【0006】
さらに、塗工装置1のヘッダ部1bの動作について説明する。
単なる通紙作業時等の、
塗工原紙2へのコーティング作業(以下、塗工作業という。)を行わない場合は、支持アーム16を図6において時計方法に傾動させて、ヘッダ部1bをバッキングロール3から離間させ、待機状態とする。塗工作業開始時には、支持アーム16を図6において反時計方法に傾動させて、ヘッダ部1bをバッキングロール3に近づけ、仕上げブレード6をバッキングロール3上の塗工原紙2に押付ける。この後、アプリケータノズル4から塗工液を吐出させて、塗工作業を開始する。
【0007】
ここで、塗工原紙2上に形成される塗工液膜7の厚さの制御は、仕上げブレード6の厚さ、長さ、先端研磨角α(図9(a)参照)および加圧力を変えることによって行われる。例えば、塗工液膜7を厚くしたい場合には、薄くて長く、先端研磨角αの鋭利な仕上げブレード6を使用し、仕上げブレード6をヘッド10に固定した後、バッキングロール3に対する角度調整(以下、初期設定角度調整という。)を行う。なお、この仕上げブレード6の初期設定角度調整は、その先端研磨角αに合せて、支持アーム16に取付けられた外側ブッシュ20を回転させることによって行う。また、この外側ブッシュ20の回転中心20aは、仕上げブレード6の先端位置とー致するように設定されている。
【0008】
次ぎに、図10〜図12を参照しながら、仕上げブレード6とバッキングロール3との関係について説明する。
図10は、仕上げブレード6の先端をバッキングロール3上の塗工原紙2に当接させた当初の状態を示す。この状態においては、仕上げブレード6には、撓みが生じていない。この状態から外側ブッシュ20を中心にヘッド10と仕上げブレード6を反時計方向に回転させて、図11に示す状態にする。この時、ブレード6の先端研磨面6aとバッキングロール3上の塗工原紙2の表面との間の空間22の断面形状は、図9(a)に示すように、通常0〜5度程度の角度で該仕上げブレードの先端に向かって狭くなる、いわゆるくさび形状となる。なお、図11の状態においては、内側ブッシュ19の回転中心19aは、外側ブッシュ20の回転中心20aよりもクランププレート13側ヘオフセットした位置にあり、仕上げブレード6にはまだ撓みは生じていない。
【0009】
塗工作業開始時には、内側ブッシュ19を反時計方向にさらに傾動させることにより、図12に示すように、仕上げブレード6の先端をバッキングロール3上の塗工原紙2へ押付けることができる。この動作に伴い、仕上げブレード6には図13に示すような撓みが生じ、その結果として該仕上げブレードの先端をバッキングロール3の表面方向に押付ける力が発生する。
【0010】
この仕上げブレード6の先端に発生する力は、内側ブッシュ19の回転角度に概ね比例したものとなる。また、仕上げブレード6の先端とバッキングロール3上の塗工原紙2の表面との間を通過する塗工液膜7の流れは、概略EHL理論に従うため、仕上げブレード6の先端に発生する力を変化させることにより塗工液膜7の厚さを制御することができる。すなわち、塗工液膜7を厚く形成するためには、内側ブッシュ19の回転角度を小さくし、他方、塗工液膜7のを薄く形成するためには、内側ブッシュ19の回転角度を大きくすれば良い。これによって、塗工作業開始後は、外側ブッシュ20を固定したまま内側ブッシュ19を回転させることによって、塗工液膜7の厚さを制御することができる。
【0011】
次に、ソリッドバーホルダ11について説明する。
図13に示したように、仕上げブレード6に接するソリッドバーホルダ11の突起部11aは、内側ブッシュ19の回転により仕上げブレード6を撓ませる際の支持点となる。したがって、内側ブッシュ19の回転角を同じとした場合、ソリッドバーホルダ11の突起部11aと仕上げブレード6が接する位置から仕上げブレード6の先端までの距離(以下Laと称する)が短いほど仕上げブレード6の先端に発生する押付け力が大きくなり、Laが長いほど仕上げブレード6の先端に発生する力が小さくなる。
【0012】
また、図14(a)に示すように、Laが短いほど内側ブッシュ19回転時における仕上げブレード6の先端の撓み角θが大きく、他方、図14(b)に示す様にLaが長いほど仕上げブレード6の先端の撓み角θが小さくなる。ここで、仕上げブレード6の先端の撓み角θが内側ブッシュ19の回転角よりも大きくなると、仕上げブレード6の先端研磨面6aが図9(b)に示すように、バッキングロール3上の塗工原紙2の走行方向に対して「先開き」形状となり、塗工液膜7の通過流路がディフューザ状となって塗工液の流れが不安定になり、ストリークやブリーディング等の塗工不良が発生する。これを避けるため、通常は、内側ブッシュ19の回転角と仕上げブレード6の先端の撓み角θがー致するように、Laの長さを決定する。
なお、このLaの長さは、クランププレート13とソリッドバーホルダ11によって挟持された位置から仕上げブレード6の先端までのブレード有効長さLb(図10および図14(a),(b)参照)に応じて変わるものである。
【0013】
ところで、塗工装置1では、クランププレート13とソリッドバーホルダ11によって仕上げブレード6を挟持する挟持位置、および該仕上げブレードが当接するソリッドバーホルダ11の突起部11aの当接位置が固定であるため、当該塗工装置に装着できる仕上げブレード6は所定の長さの1種類のものに限られる。他方、コーティングする塗工液の粘度や、コーティングされる塗工原紙2の走行速度の範囲等の塗工条件によって、長さの異なる仕上げブレード6が要求される。
【0014】
したがって、従来の塗工装置1では、上記した塗工条件を変えたい場合には、仕上げブレード6の長さ等の仕様を変更するとともに、ソリッドバーホルダ11の突起部11aの形成位置を変更する必要があった。これ故に、従来は、複数種の仕上げブレード6、ソリッドバーホルダ11およびクランププレート13をそれぞれ用意し、ソリッドバーホルダ11とクランププレート13を、適用する仕上げブレード6の長さに応じて取り替える必要があった。しかしながら、仕様の異なる仕上げブレード6に応じてソリッドバーホルダ11とクランププレート13を取り替えるのは、煩雑な作業となり、塗工作業が容易ではなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、塗工条件を変える場合でも、1種類の長さ仕様の仕上げブレードとソリッドバーホルダにより容易に塗工作業を行うことができる塗工装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、クランププレートとソリッドバーホルダとによって仕上げブレードを挟持し、該仕上げブレードに上記ソリッドバーホルダの端部を当接させて走行する塗工原紙に押し付け、該塗工原紙に塗工液を吹き付けて形成した液膜の余剰分を上記仕上げブレードによって掻き落とす塗工装置において、上記仕上げブレードの挟持位置を変動させる挟持位置変動機構を設けるとともに、上記仕上げブレードに対する上記ソリッドバーホルダの端部の当接位置を変動させる当接位置変動機構を設けた構成としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る塗工装置について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、本発明に係る塗工装置の一実施形態を示すものである。なお、説明の便宜上、図1および図2において、図6〜図13に示した要素と同一機能を有するものについては同一符号を付している。
本実施形態の塗工装置30における仕上げ部のヘッダ部30aは、仕上げブレード6の挟持位置を変動させる挟持位置変動機構31を備えるとともに、仕上げブレード6に対するソリッドバーホルダ11の当接位置を変動させる当接位置変動機構32を備えた構成としている。
【0017】
挟持位置変動機構31は、ソリッドバーホルダ11側に向けてヘッド10に回動自在に配設したボルト33と、該ボルトに螺合されたナット34とから成る。このナット34は、ピン12を介してクランププレート13の中央部を回動自在に支持している。これにより、クランププレート13は、ボルト33を回転させることによって上下移動されるようになっている。
一方、当接位置変動機構32は、ソリッドバーホルダ11の凹部11aの開口面から仕上げブレード6の設置側に突出する突起部材35と、該突起部材に螺合され、ソリッドバーホルダ11の上下方向に沿って回動自在に支持されたボルト36とから構成されている。これにより、ボルト36を適宜角度回動させることにより、その回動角度に応じた距離だけ突起部材35を仕上げブレード6の長さ方向に上下移動させることができる。
【0018】
ヘッド10とクランププレート13の間には、従来と同様に、ピン12を挟んで上下一対のチューブ37a及び37bがそれぞれ配設されており、これらのチューブ37a,37bに交互に空気圧を加えることによって、クランププレート13による仕上げブレード6の挟持およびその解除を行うことができるようになっている。
なお、図1において、38aはボルト33の上部を支える軸受け、38bはボルト33をその下部で回転駆動するギヤボックス、図2において、39aはボルト36をその上部で回転駆動するアクチュエータ、39bはボルド36の下部を支持する軸受けである。
【0019】
ここで、本実施形態の塗工装置30において、異なる長さの仕上げブレード6に取り替える方法について述べる。まず、上側チューブ37aのみに空気圧を作用させてクランププレートの13の先端部13aとソリッドバーホルダ11との間を開放させる。この状態において、挟持位置変動機構31のボルト33を回転させて、仕上げブレード6の長さに対応した位置にクランププレート13の先端部13aを移動させる。しかる後、仕上げブレード6をクランププレート13の先端部13aとソリッドバーホルダ11との間に挿入して、下側のチューブ37bのみに空気圧を作用させることにより、クランププレート13の先端部13aとソリッドバーホルダ11との間で仕上げブレード6を挟持する。このとき、仕上げブレード6の挟持位置は、取り替える前の仕上げブレード6の挟持位置と異なっている。
【0020】
この状態において、当接位置変動機構32のボルト36を回転させると、仕上げブレード6とソリッドバーホルダ11の突起部材35との当接位置が変わる。これにより、仕上げブレード6のブレード有効長さLbを変えることができるとともに、ソリッドバーホルダ11の突起部材35による仕上げブレード6の支持点位置から先端までの長さLaを迅速に変更することができる(図14参照)。したがって、本実施形態では、1種類の長さの仕上げブレード6により、より広範囲な塗工条件に対応することができる。
なお、ソリッドバーホルダ11の突起部材35とクランププレート13の先端部13aの位置の移動は、コンピュータ等の制御装置によって制御される。この制御は、内側ブッシュ20の回転時に仕上げブレード6の先端が「先開き」(図9(b)参照)とならないように、適当な仕上げブレード6の長さLaおよびLbを組み合わせるように行う。
【0021】
図3および図4に、本発明の他の実施形態を示す。
本実施形態の塗工装置40では、上記実施形態の挟持位置変動機構31を廃し、代りにクランププレート13に1つの(または複数の)クランプバー41およびクランプチューブ42から成る挟持位置変動機構43を配設している。また、ソリッドバーホルダ11には、上記実施形態の当接位置変動機構32を廃し、代りに仕上げブレード6に向って前後にスライド可能に設置した複数の、例えば2つの突起部材44と、これらの突起部材44を独立してスライドさせるためのスライド装置45とから成る当接位置変動機構46を配設している。このスライド装置45は、例えば、空気圧によって伸縮駆動させるチューブ等で構成されている。
なお、ヘッド10とクランププレート13との間には、上記実施形態と同様に、ピン12を挟んで上下一対のチューブ37a及び37bがそれぞれ配設されており、これらのチューブ37a,37bに交互に空気圧を加えることによって、クランププレート13による仕上げブレード6の挟持およびその解除を行うことができるようになっている。
【0022】
本実施形態では、仕上げブレード6の有効長Lbを短くしたい場合には、クランプチューブ42に作用させる空気圧を抜いて、クランプバー41が仕上げブレード6へ向って自由に前後できる状態にし、下側チューブ37bに空気圧を加えることによりクランププレート13を仕上げブレード6側に押付け、仕上げブレード6をソリッドバーホルダ11との間にクランプ固定する。同時に、上側のスライド装置45を作動させて、ソリッドバーホルダ11の上側の突起部材44を仕上げブレード6に当接させる。
【0023】
また、仕上げブレード6の有効長Lbを長くしたい場合には、クランププレート13を開放状態とし、代りにクランプチューブ42に空気圧を作用させてクランプバー41を仕上げブレード6側に押付けて、仕上げブレード6をソリッドバーホルダ11との間にクランプ固定する(図3および図4参照)。このとき、上側の突起部材44は、ソリッドバーホルダ11内に引込まれている。なお、ソリッドバーホルダ11の下側の突起部材44は、内側ブッシュ19を回転させて仕上げブレード6をバッキングロール3側に押し付けた時に、該仕上げブレードの先端が「先開き」状態(図9(b)参照)とならない位置に配設される。
本実施形態では、上記したように挟持位置変動機構43および当接位置変動機構46を作動させることにより、前記した実施形態の場合と同様に、仕上げブレード6のブレード有効長さLbを変えることができるとともに、ソリッドバーホルダ11による仕上げブレード6の支持点位置から先端までの長さLaを容易に変更することができる(図14参照)。したがって、本実施形態では、1種類の長さの仕上げブレード6により、より広範囲な塗工条件に対応することができる。
【0024】
図5は、図3に示した塗工装置40で採用したクランププレート13の他の例を示すものである。このクランププレート13は、その先端部13aに複数の開口部50を設けた構成としたものである。
クランプバー41で仕上げブレード6をクランプ固定している場合には、該仕上げブレードによってバッキングロール3上の塗工原紙2表面から掻き落とした塗工液が、仕上げブレード6とクランプバー41とクランプチューブ42とクランププレート13とによって囲まれる空間に滞留する可能性が考えられる。
この例のクランププレート13を用いることにより、塗工原紙2表面から掻き落とした余剰分の塗工液を、クランプバー41およびクランプチューブ42の上部に滞留させることなく、該クランププレートの開口部50を通して、図6に示した塗工液回収パン23へ排出させることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る塗工装置によれば、クランププレートとソリッドバーホルダとによって仕上げブレードを挟持し、該仕上げブレードに上記ソリッドバーホルダの端部を当接させて走行する塗工原紙に押し付け、該塗工原紙に塗工液を吹き付けて形成した液膜の余剰分を上記仕上げブレードによって掻き落とす塗工装置において、上記仕上げブレードの挟持位置を変動させる挟持位置変動機構を設けるとともに、上記仕上げブレードに対する上記ソリッドバーホルダの端部の当接位置を変動させる当接位置変動機構を設けた構成としているので、次のような効果を得ることができる。
【0026】
すなわち、本発明では、上記挟持位置変動機構および上記当接位置変動機構を作動させることにより、上記仕上げブレードのブレード有効長さを変えることができるとともに、上記ソリッドバーホルダによる仕上げブレードの当接位置から先端までの長さを任意に変更することができる。
したがって、1種類の長さの仕上げブレードでも、より広範囲な塗工条件に対応することができる。これにより、用意する仕上げブレードの種別を削減できるとともに、仕上げブレードの設定変更作業時間の大幅な短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗工装置の一実施形態の要部を示す断面図である。
【図2】本発明に係る塗工装置の一実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明に係る塗工装置の他の実施形態の要部を示す断面図である。
【図4】本発明に係る塗工装置の他の実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】図3の塗工装置で採用したクランププレートを示す正面図である。
【図6】従来の塗工装置を示す概念図である。
【図7】従来の塗工装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図8】従来の塗工装置の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図9】(a)および(b)は、それぞれ従来の塗工装置における塗工液膜が形成される状態を示す断面図である。
【図10】従来の塗工装置における仕上げブレードがバッキングロール上の塗工原紙に当接する状態を示す断面図である。
【図11】従来の塗工装置における仕上げブレードがバッキングロール上の塗工原紙に当接する状態を示す断面図である。
【図12】従来の塗工装置における仕上げブレードがバッキングロール上の塗工原紙に当接する状態を示す断面図である。
【図13】従来の塗工装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図14】(a)および(b)は、それぞれ従来の塗工装置における仕上げブレードが撓む状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 塗工原紙
3 バッキングロール
5 液膜
6 仕上げブレード
7 塗工液膜
10 ヘッド
11 ソリッドバーホルダ
12 ピン
13 クランププレート
13a 先端部
19 内側ブッシュ
20 外側ブッシュ
22 空間
30 塗工装置
31 挟持位置変動機構
32 当接位置変動機構
33 ボルト
34 ナット
35 突起部材
36 ボルト
37a,37b チューブ
38 アクチュエータ
39 軸受け
40 塗工装置
41 クランプバー
42 クランプチューブ
43 挟持位置変動機構
44 突起部材
45 スライド装置
46 当接位置変動機構

Claims (1)

  1. クランププレートとソリッドバーホルダとによって仕上げブレードを挟持し、該仕上げブレードに上記ソリッドバーホルダの端部を当接させて走行する塗工原紙に押し付け、該塗工原紙に塗工液を吹き付けて形成した液膜の余剰分を上記仕上げブレードによって掻き落とす塗工装置において、上記仕上げブレードの挟持位置を変動させる挟持位置変動機構を設けるとともに、上記仕上げブレードに対する上記ソリッドバーホルダの端部の当接位置を変動させる当接位置変動機構を設けたことを特徴とする塗工装置。
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