JP2000060151A - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置

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JP2000060151A
JP2000060151A JP10242513A JP24251398A JP2000060151A JP 2000060151 A JP2000060151 A JP 2000060151A JP 10242513 A JP10242513 A JP 10242513A JP 24251398 A JP24251398 A JP 24251398A JP 2000060151 A JP2000060151 A JP 2000060151A
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capacitor
capacitor discharge
magnetic
switch
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Akira Chibayashi
暁 千林
Shigeru Kato
茂 加藤
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のコンデンサ放電回路の放電を一つの放
電開始スイッチで一括して開始させる構成のパルス電源
装置において、当該放電開始スイッチに流れる電流の最
大値を低減する。 【解決手段】 三つのコンデンサ放電回路10a〜10
cの内の一つ10aを除外した残りのコンデンサ放電回
路10b、10c内に直列に磁気スイッチ26をそれぞ
れ設けた。各磁気スイッチ26は、飽和してオンするタ
イミングを互いにずらしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばオゾン発
生装置、放電殺菌装置、パルスガスレーザ装置等の電源
として用いられるものであって、複数のコンデンサ放電
回路の放電を一つの放電開始スイッチで一括して開始さ
せる構成のパルス電源装置に関し、より具体的には、当
該放電開始スイッチに流れる電流の最大値を低減する手
段に関する。
【0002】
【従来の技術】一つのコンデンサ放電回路を有する従来
のパルス電源装置の一例を図4に示す。このパルス電源
装置は、初期コンデンサ12と時定数調整インダクタン
ス14とを有していて負荷2にパルス電圧を供給するコ
ンデンサ放電回路10と、このコンデンサ放電回路10
の初期コンデンサ12に充電する高圧の充電電源4と、
コンデンサ放電回路10の放電を開始させる放電開始ス
イッチ6とを備えている。
【0003】充電電源4によって予め初期コンデンサ1
2に充電された電荷は、放電開始スイッチ6のオンによ
って負荷2に放電され、それによって負荷2に高圧のパ
ルス電圧を供給することができる。
【0004】負荷2は、例えば、前述したオゾン発生装
置、放電殺菌装置、パルスガスレーザ装置等である。
【0005】放電開始スイッチ6には、サイラトロン等
の放電スイッチ、あるいはサイリスタ、絶縁ゲート形バ
イポーラトランジスタ、ゲートターンオフサイリスタ等
の半導体スイッチが使用されるが、近年は信頼性や寿命
の点で半導体スイッチが使用されることが多い。特に半
導体スイッチを使用する場合は、半導体スイッチは通常
は耐圧、通電電流の点で放電スイッチよりも定格が低い
ため、次に述べる図5の例のように、昇圧パルストラン
ス16および磁気パルス圧縮(MPC)回路と組み合わ
されて使用されることが多い。
【0006】即ち、図4では、単純なコンデンサ放電回
路10を用いているが、放電開始スイッチ6に加わる電
圧および電流を低減する等の目的で、コンデンサ放電回
路10を、磁気スイッチを有する磁気パルス圧縮回路や
パルストランスのような電圧昇圧手段等を用いて構成す
る場合もある。その一例を図5に示す。
【0007】図5のパルス電源装置は、コンデンサ放電
回路10を、昇圧パルストランス16および磁気パルス
圧縮回路を用いて構成している。即ち、図4に示した時
定数調整インダクタンス14の後に、負荷2の代わり
に、昇圧パルストランス16を接続し、この昇圧パルス
トランス16の2次巻線と負荷2との間に、この例では
二つの中間コンデンサ18、20および二つの磁気スイ
ッチ22、24を梯子形(ラダー形)に接続している。
【0008】この図5のパルス電源装置は、簡単に言え
ば、初期コンデンサ12の放電によって生じるパルス電
圧を、昇圧パルストランス16で昇圧した後、2段の磁
気パルス圧縮を行った後に負荷2に供給するものであ
る。詳述すると、予め初期コンデンサ12に充電電源4
から初期電荷を充電しておく。その後放電開始スイッチ
6をオンすると、初期コンデンサ12の電荷は、昇圧パ
ルストランス16を通じて比較的ゆっくりとした時定数
で中間コンデンサ18に充電される。中間コンデンサ1
8への充電完了時に磁気スイッチ22が飽和してオン
し、中間コンデンサ18の有する電荷は中間コンデンサ
20へと充電される。この電荷移行終了時に磁気スイッ
チ24が飽和してオンし、中間コンデンサ20の有する
電荷は負荷2にパルス電圧として供給される。しかも上
記のような電荷移行を行うごとにパルス電圧のパルス幅
が圧縮される。
【0009】ところで、前述したオゾン発生装置、放電
殺菌装置等は、大容量化のために、複数台を並列にして
使用することがあり、その場合はパルス電源装置に対す
る負荷も複数台になる。
【0010】そのような複数の負荷に対する従来のパル
ス電源装置の一例を図6に示す。このパルス電源装置
は、複数の負荷2に互いにほぼ同一波形のパルス電圧を
それぞれ供給する複数の前述したようなコンデンサ放電
回路10と、この複数のコンデンサ放電回路10の初期
コンデンサ12に一括して充電する前述したような充電
電源4と、この複数のコンデンサ放電回路10の放電を
一括して開始させる前述したような放電開始スイッチ6
とを備えている。
【0011】このような構成にすれば、複数のコンデン
サ放電回路10に対して一つの放電開始スイッチ6およ
びそれ用の駆動回路(例えばトリガ回路。図示省略)で
済むので、パルス電源装置の構成の簡素化および低コス
ト化を図ることができる。
【0012】このような回路構成は、図5に示したよう
な昇圧パルストランス16および磁気パルス圧縮回路を
用いたパルス電源装置においても採用することができ
る。そのようにしたパルス電源装置の一例を図7に示
す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図6および図7のパル
ス電源装置において放電開始スイッチ6に流れる電流i
n の一例を図8に示す。放電開始スイッチ6には、各コ
ンデンサ放電回路10を流れる放電電流が同時に流れて
互いに加算されるので、この電流in は、図4および図
5のパルス電源装置において放電開始スイッチ6に流れ
る電流i1 の負荷数倍(換言すればコンデンサ放電回路
数倍。図示例の場合は3倍)になる。従って、大きな定
格電流の放電開始スイッチ6を使用する必要があり、放
電開始スイッチ6の大幅なコストアップを惹き起こす。
特に、放電開始スイッチ6が半導体スイッチの場合、半
導体スイッチは現状では高価でありかつ定格電流も小さ
いので、上記問題は著しい。
【0014】そこでこの発明は、複数のコンデンサ放電
回路の放電を一つの放電開始スイッチで一括して開始さ
せる構成のパルス電源装置において、当該放電開始スイ
ッチに流れる電流の最大値を低減することを主たる目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のパルス電源装
置は、前記複数のコンデンサ放電回路内に直列に、飽和
のタイミングを互いにずらした磁気スイッチをそれぞれ
設けていることを特徴としている(請求項1)。
【0016】上記構成によれば、前記放電開始スイッチ
をオンしたとき、全てのコンデンサ放電回路の放電が同
時に開始されるのではなく、前記磁気スイッチの飽和の
タイミングだけずれて放電が開始される。その結果、前
記放電開始スイッチを通して各コンデンサ放電回路に流
れる放電電流のピークが互いにずれるので、前記放電開
始スイッチに流れる電流の最大値を、各コンデンサ放電
回路に流れる放電電流の最大値の和よりも低減すること
ができる。
【0017】前記磁気スイッチを、前記複数のコンデン
サ放電回路の内の一つを除外した残りのコンデンサ放電
回路内にそれぞれ設けても良い(請求項2)。
【0018】このようにしても、前記放電開始スイッチ
を通して各コンデンサ放電回路に流れる放電電流のピー
クが互いにずれるので、前記放電開始スイッチに流れる
電流の最大値を低減することができる。しかも、請求項
1に記載の発明に比べて磁気スイッチが一つ少なくて済
む。また、全てのコンデンサ放電回路の放電を開始させ
るまでの時間を、磁気スイッチ一つぶん短縮することが
できる。
【0019】前記磁気スイッチの飽和のタイミングは、
前記複数のコンデンサ放電回路を流れる放電電流のパル
ス幅の1/2以上2/2以下に相当する時間だけ互いに
ずらすのが好ましい(請求項3)。
【0020】このようにすると、前記放電開始スイッチ
に流れる電流の最大値を低減することができると共に、
前記各コンデンサ放電回路の放電開始の時間差をあまり
大きくせずに済む。即ち、前記放電開始スイッチに流れ
る電流の最大値の低減と、全てのコンデンサ放電回路の
放電を開始するまでの時間の短縮とをうまく両立させる
ことができる。しかも、各磁気スイッチの飽和までの時
間をあまり長くせずに済むので、各磁気スイッチの小型
化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るパルス電
源装置の一例を示す回路図である。この例は図6の従来
例に対応するものであり、当該従来例と同一または相当
する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来
例との相違点を主に説明する。
【0022】この実施例においては、前述した複数の
(具体的にはこの例では三つの)コンデンサ放電回路1
0a〜10cの内の一つ10aを除外した残りのコンデ
ンサ放電回路10b、10c内に直列に磁気スイッチ2
6をそれぞれ設けている。各磁気スイッチ26は、具体
的にはこの例では、各コンデンサ放電回路10b、10
c内の初期コンデンサ12と前記放電開始スイッチ6と
の間に直列にそれぞれ挿入しているけれども、初期コン
デンサ12と時定数調整インダクタンス14との間、ま
たは時定数調整インダクタンス14と負荷2との間に直
列に挿入しても良い。
【0023】上記各磁気スイッチ26は、飽和してオン
するタイミングを、即ち各コンデンサ放電回路10b、
10cの放電を開始させるタイミングを、互いにずらし
ている。具体的にはこの例では、コンデンサ放電回路1
0bに設けた磁気スイッチ26が飽和するタイミングよ
りも、コンデンサ放電回路10cに設けた磁気スイッチ
26が飽和するタイミングを遅らせている。
【0024】上記パルス電源装置の放電開始時の動作を
説明すると、放電開始スイッチ6をオンすると、まず磁
気スイッチ26を設けていないコンデンサ放電回路10
aの初期コンデンサ12が放電を開始し、電流i1 が流
れ始める。次に、所定のタイミングだけ遅れて、コンデ
ンサ放電回路10b内の磁気スイッチ26が飽和に至
り、その初期コンデンサ12が放電を開始し、電流i2
が流れ始める。更に次に、所定のタイミングだけ遅れ
て、コンデンサ放電回路10c内の磁気スイッチ26が
飽和に至り、その初期コンデンサ12が放電を開始し、
電流i3 が流れ始める。
【0025】放電開始スイッチ6に流れる電流in は、
上記電流i1 〜i3 を互いに加えたものである。これら
の電流の波形の一例を図2に示す。
【0026】この図2からも分かるように、各電流i1
〜i3 は流れ始めるタイミングが互いにずれてそのピー
クが互いにずれるので、前述した従来例の場合と違っ
て、放電開始スイッチ6に流れる電流in の最大値を、
各電流i1 〜i3 の最大値の和よりも低減することがで
きる。その結果、放電開始スイッチ6の定格電流を上げ
なくても、複数のコンデンサ放電回路の放電を一つの放
電開始スイッチ6で開始させることができる。従って、
放電開始スイッチ6の定格を下げて低コスト化を図るこ
とができる。特に、放電開始スイッチ6が半導体スイッ
チの場合、前述したように半導体スイッチは現状では高
価でありかつ定格電流も小さいので、上記効果は顕著に
なる。
【0027】上記の場合、各コンデンサ放電回路10a
〜10cの電流i1 〜i3 の波形が正弦波状である場
合、そのパルス幅をwとすると、放電開始スイッチ6の
オンからコンデンサ放電回路10b内の磁気スイッチ2
6が飽和してオンするまでの時間差および当該磁気スイ
ッチ26の飽和からコンデンサ放電回路10c内の磁気
スイッチ26が飽和してオンするまでの時間差は、それ
ぞれ、w/2以上w以下に相当する時間にするのが好ま
しい。
【0028】上記時間差をw/2以上にすると、電流i
1 のピークを過ぎた時点から電流i2 が流れ始め、かつ
電流i2 のピークを過ぎた時点から電流i3 が流れ始め
るので、放電開始スイッチ6に流れる電流in の最大値
を低減させる効果が大きい。
【0029】上記時間差をwより大きくしても、電流i
1 〜i3 の重なりを避ける効果は何ら増大しないばかり
でなく、電流i1 とi2 との間、および電流i2 とi3
との間に無駄な空白時間が生じて、全てのコンデンサ放
電回路10a〜10cの放電を開始するまでの時間が不
必要に長くかかってしまうので、上記時間差はw以下に
するのが好ましい。
【0030】即ち、上記時間差をw/2以上w以下にす
ることにより、放電開始スイッチ6に流れる電流in
最大値の低減と、全てのコンデンサ放電回路10a〜1
0cの放電を開始するまでの時間の短縮とをうまく両立
させることができる。しかも、各磁気スイッチ26の飽
和までの時間をあまり長くせずに済むので、各磁気スイ
ッチ26のコア体積を小さくする等して、各磁気スイッ
チ26の小型化を図ることができる。
【0031】その内でも、上記時間差は約2w/3にす
るのが好ましい。図2はそのようにしたときの例であ
る。そのようにすると、放電開始スイッチ6に流れる電
流inの最大値を、コンデンサ放電回路および負荷が一
つの場合と同程度までに低減することができると共に、
全てのコンデンサ放電回路の放電を開始するまでの時間
もかなり短縮することができ、電流低減と時間短縮とを
最もうまく両立させることができる。
【0032】なお、上記コンデンサ放電回路10aにも
磁気スイッチ26を設けて、全てのコンデンサ放電回路
10a〜10cに、飽和のタイミングを互いにずらした
磁気スイッチ26を設けても良く、そのようにしても、
図1の例の場合と同様に、放電開始スイッチ6に流れる
電流in の最大値を低減する効果を奏することができ
る。しかしそれよりも、図1の例の方が、磁気スイッチ
26が一つ少なくて済むのでより経済的であると共に、
全てのコンデンサ放電回路10a〜10cの放電を開始
させるまでの時間を磁気スイッチ一つぶん短縮すること
ができる。
【0033】図3は、この発明に係るパルス電源装置の
他の例を示す回路図である。この例は図7の従来例に対
応するものである。この例では、磁気パルス圧縮回路を
採用した前述した複数の(具体的にはこの例では三つ
の)コンデンサ放電回路10a〜10cの内の一つ10
aを除外した残りのコンデンサ放電回路10b、10c
内に直列に磁気スイッチ26をそれぞれ設けている。各
磁気スイッチ26は、具体的にはこの例では、各コンデ
ンサ放電回路10b、10c内の初期コンデンサ12と
前記放電開始スイッチ6との間に直列にそれぞれ挿入し
ているけれども、初期コンデンサ12と時定数調整イン
ダクタンス14との間、または時定数調整インダクタン
ス14と昇圧パルストランス16との間に直列に挿入し
ても良い。
【0034】上記各磁気スイッチ26は、飽和してオン
するタイミングを、即ち各コンデンサ放電回路10b、
10cの放電を開始させるタイミングを、互いにずらし
ている。
【0035】図3の例におけるその他の構成および作用
効果は、図1の例の場合と同様であるので、ここでは重
複説明を省略する。
【0036】なお、以上においてはいずれも、複数の互
いに同じ構成のコンデンサ放電回路に磁気スイッチ26
を設けた場合を例に説明したけれども、互いに異なる構
成のコンデンサ放電回路に上記のような磁気スイッチ2
6を設けても良く、その場合も前記と同様の作用効果を
奏することができる。
【0037】また、上記のように各コンデンサ放電回路
(または一つを除外した残りのコンデンサ放電回路)に
磁気スイッチ26を設ける代わりに、全てのコンデンサ
放電回路に、磁気スイッチとコンデンサとを互いにラダ
ー形に接続して成る磁気パルス圧縮回路を1段以上ずつ
設けて、全てのコンデンサ放電回路に流れる放電電流の
パルス幅を伸ばし、そのぶん最大電流を低減するという
考えがあるけれども、次の〜の理由から、それより
もこの発明のように互いに飽和のタイミングをずらした
磁気スイッチ26を設ける方が好ましい。
【0038】パルス幅を伸ばす場合は、磁気パルス圧
縮回路の各磁気スイッチの非飽和領域の長さ(飽和する
までの時間)を長くする必要があり、そのためには各磁
気スイッチのコア体積を大きくする必要があり、各磁気
スイッチの損失が大きくなり(例えば1段当たり数%〜
10%程度の損失が生じる)、しかも各磁気スイッチの
大型化およびコストアップを招く。これに対してこの発
明の場合は、各磁気スイッチ26は互いに飽和のタイミ
ングをずらすだけで良いので、コア体積をあまり大きく
せずに済み、損失を少なくして高効率化を図ると共に、
磁気スイッチの小型化および低コスト化を図ることがで
きる。
【0039】磁気パルス圧縮回路は磁気スイッチの他
にコンデンサが必要であり、そのぶんコストアップにな
るのに対して、この発明の場合は磁気スイッチ26だけ
で良いのでそのぶん低コスト化を図ることができる。
【0040】磁気パルス圧縮回路は全ての(n個の)
コンデンサ放電回路に設けなければならないのに対し
て、この発明の磁気スイッチ26は一つを除外した残り
の(n−1個の)コンデンサ放電回路に設けることも可
能であり、その場合は構成のより簡素化を図ることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0042】請求項1記載の発明によれば、放電開始ス
イッチを通して各コンデンサ放電回路に流れる放電電流
のピークが互いにずれるので、当該放電開始スイッチに
流れる電流の最大値を、各コンデンサ放電回路を流れる
放電電流の最大値の和よりも低減することができる。そ
の結果、放電開始スイッチの定格電流を上げなくても、
複数のコンデンサ放電回路の放電を一つの放電開始スイ
ッチで開始させることができる。従って、放電開始スイ
ッチの定格を下げて低コスト化を図ることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に比べて磁気スイッチが一つ少なくて済む。ま
た、全てのコンデンサ放電回路の放電を開始させるまで
の時間を、磁気スイッチ一つぶん短縮することができ
る。
【0044】請求項3記載の発明によれば、放電開始ス
イッチに流れる電流の最大値の低減と、全てのコンデン
サ放電回路の放電を開始するまでの時間の短縮とをうま
く両立させることができる。しかも、各磁気スイッチの
飽和までの時間をあまり長くせずに済むので、各磁気ス
イッチの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパルス電源装置の一例を示す回
路図である。
【図2】図1中のスイッチに流れる電流の波形の一例を
示す図である。
【図3】この発明に係るパルス電源装置の他の例を示す
回路図である。
【図4】一つのコンデンサ放電回路を有する従来のパル
ス電源装置の一例を示す回路図である。
【図5】一つのコンデンサ放電回路を有する従来のパル
ス電源装置の他の例を示す回路図である。
【図6】複数のコンデンサ放電回路を有する従来のパル
ス電源装置の一例を示す回路図である。
【図7】複数のコンデンサ放電回路を有する従来のパル
ス電源装置の他の例を示す回路図である。
【図8】図4および図6中の放電開始スイッチに流れる
電流の波形の例を示す図である。
【符号の説明】
2 負荷 4 充電電源 6 放電開始スイッチ 10、10a〜10c コンデンサ放電回路 26 磁気スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の負荷にパルス電圧をそれぞれ供給
    する回路であってコンデンサをそれぞれ有する複数のコ
    ンデンサ放電回路と、この複数のコンデンサ放電回路の
    コンデンサに一括して充電する充電電源と、前記複数の
    コンデンサ放電回路の放電を一括して開始させる放電開
    始スイッチとを備えるパルス電源装置において、前記複
    数のコンデンサ放電回路内に直列に、飽和のタイミング
    を互いにずらした磁気スイッチをそれぞれ設けているこ
    とを特徴とするパルス電源装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気スイッチを、前記複数のコンデ
    ンサ放電回路の内の一つを除外した残りのコンデンサ放
    電回路内にそれぞれ設けている請求項1記載のパルス電
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気スイッチの飽和のタイミング
    を、前記複数のコンデンサ放電回路を流れる放電電流の
    パルス幅の1/2以上2/2以下に相当する時間だけ互
    いにずらしている請求項1または2記載のパルス電源装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006284A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Toyota Motor Corp オゾン発生装置

Cited By (2)

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