JP2000059917A - 電動車両搭載電池温度調整装置 - Google Patents
電動車両搭載電池温度調整装置Info
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
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Abstract
流路22を介してケース18に導入し、ケース18内の
電池14を冷却又は暖機する。キャビン10の空調に使
用したエアの廃熱を利用しているため、熱利用効率が高
まる。更に、電池14からガスが放出されたとしても、
このガスがキャビン10に漏れ出すことはない。バタフ
ライ32及び42を用いているため、ブロア28を停止
させるだけで、排出グリル36からガスを排出できる。
Description
動車両に搭載される電池の温度を調整する装置、即ち電
動車両搭載電池温度調整装置に関する。
進用の電力をモータ等に供給するための大規模な電池が
搭載されるのが一般的である。通常、この種の用途に適
する電池は、その使用温度が常に所定の範囲内にあれ
ば、より長期間に亘り使用し続けることができる。そこ
で、従来から、電池の寿命を確保乃至延長するために、
電池を冷却/暖機する手法がいくつか提案されている。
例えば特開平8−40088号公報に記載されている電
気自動車では、車外からキャビンにエアを導入するダク
トの途中に分岐を設け、電池へとエアを導入するための
ダクトをこの分岐箇所に接続している。更に、この分岐
箇所には、車外からのエアをキャビンに導入するのかそ
れとも電池側に導入するのかを切り換え、またキャビン
へのエア導入量と電池側へのエア導入量をどのような比
率とするかを設定するためのバルブが、設けられてい
る。従って、上記公報に記載の電気自動車では、ある場
合にはキャビンに、他の場合には電池に、というように
エア導入先を切り換えることや、キャビン・電池間のエ
ア導入量の比率を制御することが、可能である。
うに分岐を用いた構成では、キャビン内の空調と電池の
冷却/暖機とを好適に両立させるのは困難である。例え
ば、キャビン内の空調がリフレッシュモード(車外のエ
アの導入に伴いキャビン内のエアを車外に排出するモー
ド)であるときは、キャビンに大量のエアを導入する必
要があるため電池側へのエア導入量は絞らざるを得ず、
十分な冷却/暖機を行い得ないことがあり得る。無論、
電池の冷却/暖機を優先させることもできるが、その場
合には、キャビン内を十分に空調できないことも起こり
うる。
導入経路に変更を施すことにより、キャビン内の空調と
電池の冷却/暖機とを好適に両立できるようにすると共
に、キャビン内の空調と電池の冷却/暖機とを併せた熱
利用効率を高めることにある。本発明の目的の他の一つ
は、電池側へのエア導入経路に施した変更を利用乃至応
用することにより、キャビン内のエアの汚濁をより確実
に防止乃至低減することにある。本発明の目的の他の一
つは、流路の切換のための手順と構造に改変を施すこと
により、構造の簡素化、低コスト化等を実施することに
ある。
るために、本発明に係る電動車両搭載電池温度調整装置
は、キャビンから電池収納ケース内に至る導入用流路
と、電池収納ケース内から電池収納ケース外に至る強制
排出用流路と、電池収納ケース内部から車外に至る自然
排出用流路と、導入用流路内に配設され送風指令に応じ
てキャビンから電池収納ケース内へのエアの流れを発生
させる強制送風部材と、電池収納ケース内の電池を冷却
又は暖機する際に強制送風部材を動作させる制御部と、
を備え、電動車両に搭載される電動車両搭載電池温度調
整装置において、強制送風部材が動作していないときに
は自重又はバネ付勢力により導入用流路を閉鎖し同時に
自然排出用流路を電池収納ケース内に連通させ、動作し
ているときには自重又はバネ付勢力に抗する強制送風部
材からのエアの圧力により押され自然排出用流路を閉鎖
し同時に導入用流路を電池収納ケース内に連通させる吸
入口側従動部材と、強制送風部材が動作していないとき
には自重又はバネ付勢力により強制排出用流路を閉鎖
し、動作しているときには自重又はバネ付勢力に抗する
強制送風部材からのエアの圧力により押され強制排出用
流路を電池収納ケース内に連通させる排出口側従動部材
と、を備え、更に、制御部が、電池からのガスの排出が
予測されるときに強制送風部材を停止させることを特徴
とする。
ているときには、強制送風部材からのエアの圧力によっ
て吸入口側及び排出口側従動部材が開く。この状態で
は、キャビンから導入用流路を経て電池収納ケース内部
に至り更に強制排出用流路を経て電池収納ケース外に至
るエアの流れが生じる。従って、電池収納ケース内の電
池を、キャビンの空調に使用されたエアにて冷却又は暖
機できるから、本発明によれば、従来に比べ効率的な熱
利用を実現できる。また、キャビン内に大量のエアを導
入する必要があるときに電池側へのエアの導入量を絞
る、といった必要もなく、電池を十分に冷却又は暖機で
きる。
スの排出が予測されるときに、制御部が強制送風部材を
停止させる。強制送風部材が停止すると、吸入口側従動
部材及び排出口側従動部材(例えばバタフライ)は自重
及び/又はバネ付勢力によって導入用流路及び強制排出
用流路を閉じる。導入用流路が吸入口側従動部材によっ
て閉ざされている状態では、自然排出用流路が開いてい
るから、電池からガスが発生したとしても、このガスは
自然排出用流路から排出されることとなる。従って、本
発明によれば、電池からガスが発生したとしてもそのガ
スによってキャビン内のエアが汚濁されることはない。
また、電池を冷却/暖機するためエアの流れを形成して
いる状態から、ガスを排出するため自然排出用流路を開
いている状態への切換は、強制送風部材例えばブロアを
停止させるだけで実現でき、構造が単純であると共に、
制御も簡便である。
や充電状態(SOC)を管理する制御装置を設け、電池
が高温或いは過充電状態や過放電状態に至らないように
することによって、発生しないようにするのが好まし
い。本発明におけるキャビンへのガス漏れ防止機能は、
電池のSOCの管理を補助し、当該管理に何らかのフェ
イルがあったとしてもキャビンにガスが漏れないように
する機能として用いるのが好ましい。
温度調整装置」の発明であると述べているが、本願の開
示を参照した当業者であれば、本発明を他のカテゴリ例
えば調整方法、電動車両等として把握及び表現変更する
ことが可能である。
関し図面に基づき説明する。
搭載した電気自動車の構成、特にその後部の概略構造を
示す。この図に示すように、本実施形態では、キャビン
10から独立した室であるラゲージ12の内部に、多数
の電池14を集積した構造を有する電池アセンブリ16
が、ケース18に収納された状態で配置されている。電
池アセンブリ16は、例えば図2に示されるように、通
常の電池14又はそれを複数個連結したブロックを、複
数枚のバルクヘッド19にて要所要所支持した構造を有
している。電池アセンブリ16が収納されるケース18
の内部は、その前面上部にて流路22に連通しており、
この流路22は、キャビン10からのエア吸入口26に
連通している。流路22の内部には、エア吸入口26か
らケース18の内部へと、キャビン10のエアを強制送
風するブロア28が設けられている。更に、ブロア28
から見てケース18側には、ブロア28によって送風が
行われているときにはエアの圧力によって開き、行われ
ていないときには自重で閉じて流路22を閉鎖するバタ
フライ32が配設されている。更に、バタフライ32が
設けられている部位には、流路34が連通している。流
路34は、ケース18から見て上方において車外に開口
している排出グリル36に連通している。バタフライ3
2は、ブロア28によって送風が行われているときには
エアの圧力によって流路34を閉鎖し、行われていない
ときには流路34をケース18内に連通させる。他方、
ケース18の背面下部にはラゲージ12と連通した流路
40が連通しており、この流路40には、ブロア28に
よって送風が行われているときにはエアの圧力によって
開き、行われていないときには自重で閉じて流路40を
閉鎖するバタフライ42が設けられている。これら、電
池14の冷却又は暖機にかかる各種の部材は、リアシー
ト44の背面に配設されている。なお、流路40はエア
排出口39においてラゲージ12に連通し、ラゲージ1
2を介して車両側方開口たるベンチレーション38に連
通している。また、バタフライ32をエア吸入口26側
に付勢するばねや、バタフライ42を閉じ方向に付勢す
るばねを設けてもよい。バタフライ42の自重(+ばね
付勢力)は、後述するガスの圧力では開かず、ブロア2
8の風圧では開くよう、設定する。
0から流路22を経てケース18にエアを導入すること
ができる。従って、キャビン10内の空調に使用された
エアを利用し、すなわち廃熱利用によって、電池14の
冷却又は暖機を行うことができるため、電池14の冷却
又は暖機にかかる熱利用効率を改善することができる。
更に、ラゲージ12とキャビン14の仕切り部分には通
常若干の隙間があり、従って、流路40からラゲージ1
2を経てキャビン10に至るエアの流れを形成すること
ができる。
44及びその周辺構成を示す。この図に示すように、制
御部44は、車両操縦者によるスイッチ操作等により設
定されるキャビン内空調モードや、SOCセンサ46及
び温度センサ48により検出される電池アセンブリ16
特にその電池14のSOCや温度に基づき、ブロア28
を動作/停止させる。
す。この図に示す手順においては、制御部44は、ま
ず、電池14の温度等に基づき、電池14の冷却/暖機
が必要であるか否かを判定する(100)。必要である
と判定した時には、原則として、制御部44はブロア2
8を動作させ(102)、流路22を介したケース18
内へのエアの導入を開始する。ただし、このときのエア
の導入量は、キャビン内の空調モードに応じた導入量と
する。また、ステップ100において冷却/暖機が不要
であると判定した時には、制御部44は、ブロア28を
停止させる(104)。
であると判定した時であっても、電池14のSOC等か
らみて電池14が過充電気味又は過放電気味であると判
定した時には(106)、制御部44は、ブロア28を
停止させる。この制御を実行することにより、ケース1
8から排出グリル36に至る流路34が形成され、同時
に、キャビン10から流路22、ケース18、流路40
を経てエア排出口39に至る流路が閉鎖される。この状
態では、電池14からケース18内部に万一放出された
場合の微量のガスは、流路34を介して車外に排出され
ることとなるから、ラゲージ12内におけるガスの濃度
を抑えながら、ガスを迅速に排出することができる。こ
れは電池14が放出するガスが、一般には比較的比重が
小さいガスであり、作用する浮力によって図中下から上
へと流れることによる。
10内の空調やエアのリサーキレーションに影響を与え
ることなく、また従来に比べ効率的に熱を利用して、電
池14の冷却や暖機を実行することが可能になる。更
に、電池14にて水素ガス等のガスが発生したとして
も、このガスがキャビン10側に漏れ出すことはなく、
キャビン10内のエアの汚濁ひいてはその居住性の低下
を防止することができる。
バタフライ32及び42を用いるとともに、ガス発生予
測又は推定時にブロア停止制御を行っているため、特願
平9−60602号に開示の構成に比べ、制御が簡便で
装置も簡素・低コストなものとなる。
スの放出に言及していたが、実際には、電池14からの
ガスの放出はほとんど生じ得ない。これは、電池14の
SOCを検出することによって、電池14が過充電状態
又は過放電状態に至っていること又はその傾向を示して
いることを、早期に検出できることによる。すなわち、
電池14からのガス放出の可能性があることや当該ガス
の放出量は、電池14のSOCを検出し電池14が過充
電気味又は過放電気味であることを検出することによっ
て推定できるのであるから、逆に言えば、電池14のS
OCを例えばその充放電電流量の管理によって所定範囲
内に維持しておけば、電池14からのガス放出を防止す
ることができる。上述の実施形態におけるガス放出への
対策は、電池14のSOC管理によるガス放出防止を補
助する位置づけのものである。すなわち、電池14のS
OCの管理に何らかの異常乃至故障が発生したときを想
定して、キャビン10へのガス漏れをより信頼性よく防
止するためのものである。
強制送風部材からのエアの圧力によって開く吸入口側及
び排出口側従動部材を設け、キャビンから導入用流路を
経て電池収納ケース内部に至り更に強制排出用流路を経
て電池収納ケース外に至るエアの流れを発生させるよう
にしたため、電池収納ケース内の電池をキャビンの空調
に使用されたエアにて冷却又は暖機でき、従来に比べ効
率的な熱利用を実現でき、また電池を十分に冷却又は暖
機できる。更に、強制送風部材が動作していないときに
自重又はバネ付勢力により導入用流路を閉鎖するよう吸
入口側従動部材を設け、また、強制送風部材が動作して
いないときに自重又はバネ付勢力により強制排出用流路
を閉鎖するよう排出口側従動部材を設けているため、電
池からのガスの排出が予測されるときに強制送風部材を
停止させることにより、導入用流路を閉鎖させ自然排出
用流路を開くことができる。従って、電池からガスが発
生したとしてもそのガスによってキャビン内のエアが汚
濁されることはなく、また、そのための構造や制御手順
を簡素化簡便化することができる。
両の後部概略構成を示す図である。
る。
ある。
電池アセンブリ、18ケース、22,34,40 流
路、26 エア吸入口、28 ブロア、32,42 バ
タフライ、36 排出グリル、38 ベンチレーショ
ン。
Claims (1)
- 【請求項1】 キャビンから電池収納ケース内に至る導
入用流路と、電池収納ケース内から電池収納ケース外に
至る強制排出用流路と、電池収納ケース内部から車外に
至る自然排出用流路と、導入用流路内に配設され送風指
令に応じてキャビンから電池収納ケース内へのエアの流
れを発生させる強制送風部材と、電池収納ケース内の電
池を冷却又は暖機する際に強制送風部材を動作させる制
御部と、を備え、電動車両に搭載される電動車両搭載電
池温度調整装置において、 強制送風部材が動作していないときには自重又はバネ付
勢力により導入用流路を閉鎖し同時に自然排出用流路を
電池収納ケース内に連通させ、動作しているときには自
重又はバネ付勢力に抗する強制送風部材からのエアの圧
力により押され自然排出用流路を閉鎖し同時に導入用流
路を電池収納ケース内に連通させる吸入口側従動部材
と、 強制送風部材が動作していないときには自重又はバネ付
勢力により強制排出用流路を閉鎖し、動作しているとき
には自重又はバネ付勢力に抗する強制送風部材からのエ
アの圧力により押され強制排出用流路を電池収納ケース
内に連通させる排出口側従動部材と、 を備え、更に、 制御部が、電池からのガスの排出が予測されるときに強
制送風部材を停止させることを特徴とする電動車両搭載
電池温度調整装置。
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