JP4661403B2 - 気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置 - Google Patents

気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置 Download PDF

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Description

本発明は、気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置に関するものである。
最近の車両(特に自動車)では、環境問題の観点から、気体燃料(特に水素燃料)を走行用のエネルギ源として使用してするものが増加する傾向にある。特許文献1には、車両の衝突時に、気体燃料タンクから気体燃料が外部へ漏れ出て引火する危険性を回避するために、車両の衝突時あるいは衝突が予測されたときには、気体燃料タンクから燃料電池への気体燃料の供給を遮断することが開示されている。
気体燃料を液化状態で気体燃料タンク内に貯蔵する場合は、気体燃料タンク内で気体燃料が気化されることによって、気体燃料タンク内の圧力が大きく上昇するという現象を生じる。この気化によって気体燃料タンク内の圧力が過度に大きくなってしまうのを防止するために、気体燃料タンク内の圧力が所定値以上になると、気体燃料タンク内の気化された気体燃料を外気に放出するボイルオフを行なうことも知られている。
一方、車両にはバッテリが搭載されるが、特に走行用モータを駆動するためのバッテリは高電圧とされるため、そのプラス端子とマイナス端子とが短絡することを防止することが強く望まれることになる。特許文献2には、側突時におけるバッテリの短絡を防止するために、バッテリ端子が車幅方向中心側に位置するようにバッテリを配設することが開示されている。
特開2004−349110号公報 特開2004−237790号公報
ところで、バッテリ、特に走行用モータを駆動するためのバッテリは高電圧とされるため、温度上昇がかなり激しいものとなる。このため、冷却ファンによってバッテリに対して外気を供給して、外気との間の熱交換によってバッテリを積極的に冷却することが考えられている。
気体燃料タンクを有する車両において、外気を利用したバッテリの冷却を行う場合は、気体燃料とバッテリとの接触を回避することが強く望まれることになる。とりわけ、気体燃料が、衝突やボイルオフ等により外気に放出されたときに、高濃度の気体燃料を含む外気がバッテリへ不用意に供給されないようにすることが望まれることになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、外気を利用してバッテリを冷却するようにしつつ、外気に放出された気体燃料がバッテリへ供給されることを極力回避するようにした気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第1の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
気体燃料を貯蔵する気体燃料タンクと、
バッテリと、
前記バッテリに対して外気を供給して該バッテリを冷却する冷却手段と、
車両の衝突を検出する衝突検出手段と、
前記衝突検出手段によって車両の衝突が検出されたとき、前記冷却手段の作動を停止させる制御手段と、
を備えているようにしてある。
上記解決手法によれば、車両の衝突時には、冷却手段の作動が停止されるために、気体燃料が気体燃料タンクから外気に漏れ出たとしても、外気中の気体燃料がバッテリに多量に供給されてしまう事態が防止されることになる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記衝突検出手段は、車両の衝突を予測する衝突予測手段を含んでおり、
前記制御手段は、前記衝突予測手段によって車両の衝突が予測されたときに前記冷却手段の作動を停止させる、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、衝突が予測された時点で冷却手段の作動が停止されるので、実際に衝突が生じたときに外気に漏れ出た気体燃料がバッテリに多量に供給されてしまうという事態をより一層確実に防止する上で好ましいものとなる。
前記制御手段は、前記衝突予測手段によって衝突が予測された後、所定期間内に車両の実際の衝突が検出されなかったときは、前記冷却手段の作動停止を解除して該冷却手段による前記バッテリの冷却が行われる状態に復帰させる、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、冷却手段の作動停止後に実際に衝突が生じなかったときは、冷却手段が作動される状態に復帰されるので、バッテリの温度上昇を確実に防止する上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第2の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項4に記載のように、
気体燃料を液化された状態で貯蔵する気体燃料タンクと、
バッテリと、
前記バッテリに対して外気を供給して該バッテリを冷却する冷却手段と、
前記気体燃料タンク内の圧力に関する値を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段によって検出される圧力が所定値以上となったときに、前記気体燃料タンク内で気化された気体燃料を外気に放出させるボイルオフ手段と、
前記ボイルオフ手段によって前記気体燃料タンクから気体燃料が外気に放出されているときは前記冷却手段の作動を停止させる制御手段と、
を備えているようにしてある。
上記解決手法によれば、ボイルオフされたとき、つまり気体燃料タンク内の気体燃料が外気に放出されたときは、冷却手段の作動が停止されるので、外気中の気体燃料がバッテリに多量に供給されてしまう事態が防止されることになる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項5〜請求項7に記載のとおりである。すなわち、
前記バッテリ付近での気体燃料の濃度を検出する濃度検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記濃度検出手段によって検出された濃度が所定値以上であることを条件として前記冷却手段の作動を停止させる、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、バッテリ付近での気体燃料の濃度が所定値以上になるまでは、外気を利用してバッテリの冷却を行いつつ、気体燃料の濃度が所定値以上となったときに外気を利用した冷却が停止されるので、バッテリの冷却と気体燃料が多量にバッテリに供給されてしまう事態の防止とを共に高い次元で満足させることができる。
前記制御手段は、前記ボイルオフ手段によって気体燃料を外気に放出させた後所定期間経過するまでは、前記冷却手段の作動停止状態を維持させる、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、ボイルオフ終了後も、所定期間経過するまでの間、つまり外気に放出された気体燃料が極めて低い濃度になるまで広く拡散するまでの期間は、外気を利用したバッテリの冷却が停止された状態が維持されるので、気体燃料がバッテリに多量に供給されてしまう事態をより一層確実に防止することができる。
前記制御手段は、前記ボイルオフ手段によって気体燃料を外気に放出させる前にあらかじめ前記冷却手段の作動を停止させる、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、気体燃料の外気への放出の前にあらかじめ冷却手段の作動が停止されるので、冷却手段が停止指令後しばらくは惰性によって作動するものである場合には、外気に放出された気体燃料がバッテリに供給されてしまう事態をより一層確実に防止する上で好ましいものとなる。
本発明が適用される車両としては、次のようなハイブリッド車とすることができる。すなわち、
車両が、前記気体燃料タンクから供給される気体燃料を燃焼させて駆動力を発生する走行用エンジンと、前記バッテリから供給される電気エネルギによって駆動される走行用モータとを備えたハイブリッド車とされている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、気体燃料を使用するエンジンは燃料電池に比して極めて安価に提供することが可能なので、実用化の上で極めて好ましいものとなる。
本発明によれば、外気を利用したバッテリの冷却を行ないつつ、外気に放出された気体燃料が多量にバッテリに供給されてしまう事態を回避することができる。
図1は、本発明が適用された車両の駆動系を示すもので、1はエンジン(内燃機関)、2は走行用モータ、3は始動用電動機(始動用モータ)を兼用したジェネレータである。エンジン1とモータ2とジェネレータ3とは、後述する駆動機構4を介して、左右の駆動輪5間に設けられたデファレンシャルギア6に連結されている。ジェネレータ3での発電電力は、インバータ7を介してバッテリ8に給電される。また、バッテリ8からの電力は、インバータ7を介して、走行用のモータ2に給電されると共に、始動用電動機として用いられるときのジェネレータ3に給電される。
前記駆動機構4の一例が、図2に示される。この駆動機構4は、遊星歯車機構11を有する。遊星歯車機構11は、サンギア12と、リングギア13と、両ギア12、13に対してそれぞれ噛合される複数の遊星ギア14とを有し、各遊星ギア14がキャリア15に回転自在に保持されている。エンジン1(の出力軸)が、キャリア15に対して一体回転するように連結されている。ジェネレータ3が、サンギア12と一体回転するように連結されている。
遊星歯車機構11の回転軸(サンギア12の回転軸)α1と平行に、2本の回転軸α2、α3が配設されている。回転軸α3が、デファレンシャルギア6の回転軸であり、その入力ギアが符号16で示される。回転軸α2には、大小2つのギア17、18が一体回転するように固定されている。大きい方のギア17が、遊星歯車機構11のリングギア13に噛合され、小さい方のギア18が、入力ギア16と噛合されている。また、大きい方のギア17には、さらに、モータ2の回転軸2aに固定されたギア19が噛合されている。
キャリア15に入力されるエンジン1の駆動力は、遊星ギア14(の公転運動)、リングギア13、ギア17、18を経て、デファレンシャルギア6の入力ギア16に伝達される。ギア18に入力されるモータ2の駆動力は、ギア17を経て入力ギア16に伝達される。駆動輪5に制動力が付与されるブレーキ時において、入力ギア16からの駆動力(制動力)は、上記とは逆の経路を経て、モータ2あるいはエンジン1に伝達される他、さらに遊星ギア14を経てサンギア12つまりジェネレータ3に伝達される(ジェネレータ3の発電で、回生制動)。エンジン1の停止時に、サンギア12に入力されるジェネレータ3の駆動力は、遊星ギア14(の公転運動)からキャリア15を経てエンジン1に伝達されて、エンジン1に対して始動のための駆動力が与えられることになる。
前述のように、図1に示す駆動系は、いわゆるハイブリッド車用となっていて、車両の走行状態に応じて、例えばエンジン1のみの駆動、エンジン1とモータ2との両方による駆動、さらにはモータ2のみによる駆動という3つの駆動態様の中から適宜の駆動態様が使い分けられるが、このような駆動態様の使い分けそのものは本発明と直接関係がないので、その詳細な説明は省略する。
エンジン1は、気体燃料としての水素燃料を用いた燃焼が行われるもので、実施形態では、2ロータ式のバンケル型ロータリピストンエンジンとされている。より具体的には、エンジン1の各気筒について2本の燃料噴射弁21が設けられており、各燃料噴射弁21はそれぞれ、水素燃料を液化状態で貯溜した燃料タンク22に接続されている。すなわち、燃料タンク22内の気体燃料は、気化器35で気化された後、燃料供給系路36より燃料噴射弁21に供給される。燃料タンク22が液化された気体燃料を貯蔵する関係上、燃料タンク22には、ボイルオフ用の電磁式の開閉弁からなる放出弁38が接続されている。
次に、バッテリ8部分の詳細について、図3を参照しつつ説明する。まず、バッテリ8は、図3左右方向に並べて複数のセルモジュール51を有し、各セルモジュール51毎に温度センサ52が設けられている。また、バッテリ8内には、水素ガス濃度を検出する1つの濃度センサ50が配設されている。バッテリ8の下部には、冷却通路53,54が設けられている。冷却通路53はバッテリ8内への外気の供給用となるもので、冷却通路53には送風用の冷却ファン55が配設されている。また、冷却通路54は外気の排出用であり、この冷却通路54には排出用の冷却ファン56が配設されている。冷却ファン55、56を作動させることにより、外気が、冷却通路53の吸込口53aからバッテリ8内に供給されて、バッテリ8内(セルモジュール51間)を外気が循環する間に、高温となっているバッテリ8と冷たい外気との間で熱交換される。バッテリ8との間で熱交換されて高温となった外気は、冷却通路54に排出された後、最終的に冷却通路54の吐出口54aから外気に排出される。バッテリ8の一側面には、後述するバッテリ用の制御ユニット(コントローラ)BUが取付けられている。なお、冷却ファン55、56はそのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
図1中、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成された制御ユニット(コントローラ)である。このコントローラUは、基本的に、インバータ7、燃料噴射弁21等、走行のために必要な制御を行う他、後述するように、バッテリ8の冷却のための冷却ファン55、56の作動停止の制御をも行う。
上記制御ユニットUには、各種センサS1〜S3からの信号が入力される。センサS1は、衝突を検出するものであり、車両前端部に設けられる前突検出用と、車両後端部に設けられる後突検出用との2種類有する。この衝突センサS1は、例えば重錘式のものが利用されて、所定以上の大きさの加速度を検出したときに実際に衝突発生であるとしてオンとされる(重錘が所定荷重のスプリングに抗して変位してスイッチをオンにする)。
センサS2は、距離センサであり、車両前端部に設けられて前方車両との距離検出用と、車両後端部に設けられて後続車との距離検出用との2種類設けられている。実施形態では、センサS2は、例えば赤外線式とされて、発光部と受光部とを有して、発光部から発信された検知波(レーダ波)が対象物で反射されて受光部で受光されるまでの時間を検出することによって、対象物に対する相対距離を検出すると共に相対速度を検出(演算)するようになっている。センサS3は、燃料タンク22内の圧力を検出する圧力センサである。
図1中BUは、マイクロコンピュータを利用して構成されたバッテリ制御用の制御ユニットであり、基本的に、バッテリ温度に応じた冷却ファン55、56の駆動制御を行う。すなわち、複数の温度センサ52で検出された温度の平均値となる平均温度が所定温度(例えば25度C)以上のときに冷却ファン55、56を作動させる一方、この平均温度が所定温度未満のときは冷却ファン55、56の作動を停止させる。また、制御ユニットBUは、濃度センサ50で検出された水素ガス濃度信号や冷却ファン55、56の作動状況を制御ユニットUに送信する他、後述するように、制御ユニットUからの冷却ファン停止指令信号を受信すると、バッテリ温度とは無関係に冷却ファン55、56の作動を強制的に停止させる制御を行う。
次に、制御ユニットUによる衝突対応制御の概略について説明する。まず、基本的に、圧力センサS3で検出される圧力が所定圧力以上になると、放出弁38を開いて、燃料タンク22内の気化された気体燃料を外気に放出させ、これにより燃料タンク22内の圧力が過度に上昇してしまう事態が防止される。制御ユニットUは、車両の衝突が予測されたときおよび実際に衝突が発生したときは、それぞれ制御ユニットBUに冷却ファン停止信号を送信する(この停止信号を受けて、制御ユニットBUは冷却ファン55、56を停止させる)。
上述した制御ユニットUによる具体的な制御例について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。この図5に示す制御例は、車両の衝突に関連した冷却ファン55、56の作動停止の制御となる。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、図5のQ1において、各種センサS1〜S3からの信号が読み込まれる。次いでQ2において、距離センサS2からの信号に基づいて、衝突が予測されるか否かが判別される(距離センサS2で得られた他車との相対距離と相対距離の変化に基づく相対速度とから衝突の可能性を判断する)。このQ2の判別でYESのときは、Q3において、現在冷却ファン55、56が作動中であるか否かが判別される(冷却ファン55、56が作動中であるか否かは、制御ユニットBUから制御ユニットUに送信される情報に基づいて判断される)。このQ3の判別でYESのときは、Q4において、冷却ファン55,、56の作動が停止される(制御ユニットUからBUへの冷却ファン停止信号の送信)。
上記Q4の後、Q5において、衝突センサS1からの信号に基づいて、実際に衝突が生じたか否かが判別される。このQ5の判別でNOのときは、Q2での衝突予測時点から所定期間経過したか否かが判別される。この所定期間としては、例えば所定時間(例えば60秒)あるいは所定走行距離(例えば500m)として設定することができる。
上記Q6の判別でNOのときは、Q5に戻る。Q6の判別でYESのとき、つまり衝突予測から所定期間経過しても実際に衝突が検出されなかったときは、Q7において、冷却ファン55、56の作動停止指令が解除される(制御ユニットBUによるバッテリ温度に基づく冷却ファン55、56の駆動制御への復帰)。このQ7の後は、Q1へリターンされる。
前記Q2の判別でNOのとき、Q3の判別でNOのときは、それぞれQ1へリターンされる。またQ5の判別でYESのときは、実際に衝突が生じたときであり、このときはそのまま制御が終了される(冷却ファン55、56は作動停止のまま)。
図6は、図5の変形例を示すものであり、ボイルオフに関連して冷却ファン停止の制御を示すものである。まず、Q11において、圧力センサS3、濃度センサ50からの信号が読み込まれた後、Q12において、ボイルオフ条件が成立したか否かが判別される。すなわち、Q12では、圧力センサS3で検出される圧力が所定圧力以上であるか否かが判別される。このQ12の判別でYESのときは、Q13において、濃度センサ50で検出される大気中の水素ガス濃度が所定値としての例えば2%以上であるか否かが判別される(2%の意味合いは後述する)。このQ13の判別でYESのとき(バッテリ8内での水素ガス濃度が高い状態であると判断されたとき)は、Q14において、現在冷却ファン55、56が作動中であるか否かが判別される。このQ14の判別でYESのときは、Q15において、制御ユニットUからBUに対して、冷却ファン55、56の作動を停止させる指令信号が送信されて、冷却ファン55、56が停止される。
上記Q15の後、Q16において、放出弁38が開かれる(ボイルオフの実行)。この後、Q17において、開弁された開閉弁38が再び閉弁されてから所定時間としての例えば10秒を経過するのを待って、冷却ファン55、56の作動停止の指令が解除される(制御ユニットBUがバッテリ温度に基づいて冷却ファン55、56を駆動制御する状態への復帰)。
前記Q13の判別でNOのときは、バッテリ内での水素ガス濃度が低いので、冷却ファン55、56の作動停止は不用ということで、Q15を経ることなくQ16へ移行される。また、Q14の判別でNOのときは、既に冷却ファン55、56が停止されているときなので、Q15を経ることなくQ16へ移行される。さらに、Q12の判別でNOのときは、ボイルオフを行わないときなので、そのままQ1へリターンされる。
ここで、Q13の水素ガス濃度2%の意味合いは、発火(引火)の危険性のない十分に安全を見込んだ上限濃度とされる。すなわち、図4には、空気中の水素ガス濃度と、火種が存在する場合の発火の確率との関係を示したものであるが、水素ガス濃度が4%以上になると、発火の危険性が急激に大きくなる一方、水素ガス濃度が4%より小さい範囲では、発火の危険性は低いものとなる。このため、Q13の判別では、安全性を十分に見込んで、4%の半分の値である2%を設定してある。
図7は、本発明のさらに別の制御例を示すもので、実際の衝突が検出されたときに、冷却ファン55、56の作動を停止させるようにした制御例を示す。すなわち、Q21において、衝突センサS1からの信号が読み込まれた後、、Q22において、衝突が検出されたか否かが判別される。このQ22の判別でYESのときは、Q23において、冷却ファン55、56が作動中であるか否かが判別される。このQ23の判別でYESのときは、Q24において、冷却ファン55、56の作動を停止させる指令が行われる(この指令に基づいて、制御ユニットBUが冷却ファン55、56が停止させる)。上記Q23の判別でNOのときは、既に冷却ファン55、56が停止されているので、そのまま制御が終了される。また、上記Q22の判別でNOのときは、Q21へリターンされる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。気体燃料を使用して作動される駆動源としては、エンジン1に限らず、燃料電池から電気エネルギが供給されて駆動されるモータであってもよい(気体燃料が燃料電池に供給される)。図5,図7の制御例においては、燃料タンク22内に貯蔵される気体燃料は気体のままであってもよい。気体燃料としては、水素ガスに限定されるものではい(例えば天然ガス等であってもよい)。
図6の制御例において、Q13のステップを廃止してもよく(この場合、ボイルオフのみに依存した冷却ファン55、56の強制停止の制御となる)、また、Q12のステップを廃止してもよい(バッテリ内での水素ガス濃度のみに依存した冷却ファン55、56の強制停止の制御となる)。さらに、図6の制御例において、Q15の処理後、所定期間経過してからQ16でのボイルオフ実行を行うようにしてもよい(冷却ファン55、56が確実に停止している状態を確保した後にボイルオフを実行する)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用された車両の一例を示す系統図。 図1に示す駆動機構の具体例を示す図。 バッテリとその冷却構造の一例を示す簡略図。 空気中の水素ガス濃度と発火の確率との関係を示す特性図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の別の制御例を示すフローチャート。 本発明のさらに別の制御例を示すフローチャート。
1:エンジン
2:走行用モータ
8:バッテリ
21:燃料噴射弁
22:気体燃料タンク
38:放出弁(ボイルオフ用)
52:温度センサ
50:濃度センサ
55、56:冷却ファン(冷却手段)
U:制御ユニット(制御手段−冷却ファンの停止指令用)
BU:制御ユニット(冷却ファンの駆動制御用)
S1:衝突センサ
S2:距離センサ
S3:圧力センサ

Claims (8)

  1. 気体燃料を貯蔵する気体燃料タンクと、
    バッテリと、
    前記バッテリに対して外気を供給して該バッテリを冷却する冷却手段と、
    車両の衝突を検出する衝突検出手段と、
    前記衝突検出手段によって車両の衝突が検出されたとき、前記冷却手段の作動を停止させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  2. 請求項1において、
    前記衝突検出手段は、車両の衝突を予測する衝突予測手段を含んでおり、
    前記制御手段は、前記衝突予測手段によって車両の衝突が予測されたときに前記冷却手段の作動を停止させる、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御手段は、前記衝突予測手段によって衝突が予測された後、所定期間内に車両の実際の衝突が検出されなかったときは、前記冷却手段の作動停止を解除して該冷却手段による前記バッテリの冷却が行われる状態に復帰させる、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  4. 気体燃料を液化された状態で貯蔵する気体燃料タンクと、
    バッテリと、
    前記バッテリに対して外気を供給して該バッテリを冷却する冷却手段と、
    前記気体燃料タンク内の圧力に関する値を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段によって検出される圧力が所定値以上となったときに、前記気体燃料タンク内で気化された気体燃料を外気に放出させるボイルオフ手段と、
    前記ボイルオフ手段によって前記気体燃料タンクから気体燃料が外気に放出されているときは前記冷却手段の作動を停止させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  5. 請求項4において、
    前記バッテリ付近での気体燃料の濃度を検出する濃度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記濃度検出手段によって検出された濃度が所定値以上であることを条件として前記冷却手段の作動を停止させる、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  6. 請求項4または請求項5において、
    前記制御手段は、前記ボイルオフ手段によって気体燃料を外気に放出させた後所定期間経過するまでは、前記冷却手段の作動停止状態を維持させる、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  7. 請求項4または請求項5において、
    前記制御手段は、前記ボイルオフ手段によって気体燃料を外気に放出させる前にあらかじめ前記冷却手段の作動を停止させる、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    車両が、前記気体燃料タンクから供給される気体燃料を燃焼させて駆動力を発生する走行用エンジンと、前記バッテリから供給される電気エネルギによって駆動される走行用モータとを備えたハイブリッド車とされている、
    ことを特徴とする気体燃料タンクを備えた車両のバッテリ冷却装置。
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