JP3885445B2 - 燃料電池車両冷却システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池車両冷却システムに関し、特に、燃料電池ユニットに設けられた各機器を最適な状態で冷却可能な燃料電池車両冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池システムは、水素などの燃料ガスと空気とを反応させて電気エネルギーを発生させるものであり、両者の反応効率を向上するためには、常温ではなく予熱された空気を燃料電池に送り込む必要がある。
このため、例えば特開平5−62697号公報に記載された「車載型燃料電池」にあっては、走行風を導入して流路で予熱された空気を燃料電池に供給するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の燃料電池車両冷却システムにあっては、一定の走行風通路を通る空気を改質器、バーナー、燃料電池本体と熱交換し、これらの機器がオーバーヒートしないようにする必要があった。
また、燃料電池スタックや改質器では、余剰ガスやシステム停止後の微量ガスが発生するので、余剰ガスをシステム外に排出する必要があった。
【0004】
このため、従来の燃料電池車両冷却システムにあっては、燃料電池システムの冷却風路が一定の形態に設定されていたので、車両停止時や冷間始動直後などの運転状態によっては、非効率的にならざるを得なかった。また、車両停止時には燃料電池システムからの排気ガスを車外に排出することができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、運転条件によって、燃料電池システムの冷却風路を最適な形態に設定することができ、燃料電池システムからの排気ガスを車外に好適に排出することができる燃料電池車両冷却システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の前方から後方に複数の機器が配置される燃料電池ユニットと、前記冷却用ダクトの一端に配置され、風路との間で冷却風を吸引または吐出するファンと、前記機器の間、前記機器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な複数の吸排気ダクトと、前記冷却用ダクトと複数の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える複数の切換弁と、前記燃料電池ユニット内に配置される機器の雰囲気温度をそれぞれ検出する複数の温度検出手段と、前記温度検出手段からの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記複数の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度検出手段からの温度信号から何れの機器も規定温度に達していない時には、前記ファンを停止させ、前記複数の切換弁の吸排気ダクト側を開放させて、前記吸排気ダクトを介して前記車両の上方から前記燃料電池ユニット内の気体を排気させることを要旨とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の前方から後方に複数の機器が配置される燃料電池ユニットと、前記冷却用ダクトの一端に配置され、風路との間で冷却風を吸引または吐出するファンと、前記機器の間、前記機器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な複数の吸排気ダクトと、前記冷却用ダクトと複数の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える複数の切換弁と、前記燃料電池ユニット内に配置される機器の雰囲気温度をそれぞれ検出する複数の温度検出手段と、前記温度検出手段からの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記複数の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度検出手段からの温度信号から何れかの機器が規定温度に達している時には、前記ファンを作動させ、前記規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、前記ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせることを要旨とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の前方から後方にバッテリ部、スタック部、改質器の順に配置される燃料電池ユニットと、車両の前方から後方に燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、車両の後方に位置する冷却用ダクトの一端から冷却風を吸引するファンと、前記バッテリ部とスタック部の間、前記スタック部と改質器の間、前記改質器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な第1乃至第3の吸排気ダクトと、前記冷却用ダクトと第1乃至第3の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える第1乃至第3の切換弁と、前記燃料電池ユニット内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度をそれぞれ検出する第1乃至第3の温度検出手段と、前記第1乃至第3の温度検出手段からのそれぞれの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記第1乃至第3の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1乃至第3の温度検出手段からの温度信号から前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器の何れも規定温度に達していない時には、前記ファンを停止させ、前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器のそれぞれと前記第1乃至第3の切換弁の吸排気ダクトとの間の風路を開放させるように前記第1乃至第3の切換弁を制御し、前記吸排気ダクトを介して前記車両の上方から前記燃料電池ユニット内の気体を排気させることを要旨とする。
請求項4記載の発明は、上述の課題を解決するため、車両の前方から後方にバッテリ部、スタック部、改質器の順に配置される燃料電池ユニットと、車両の前方から後方に燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、車両の後方に位置する冷却用ダクトの一端から冷却風を吸引するファンと、前記バッテリ部とスタック部の間、前記スタック部と改質器の間、前記改質器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な第1乃至第3の吸排気ダクトと、前記冷却用ダクトと第1乃至第3の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える第1乃至第3の切換弁と、前記燃料電池ユニット内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度をそれぞれ検出する第1乃至第3の温度検出手段と、前記第1乃至第3の温度検出手段からのそれぞれの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記第1乃至第3の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度検出手段からの温度信号から前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器の何れかの機器が規定温度に達している時には、前記ファンを作動させ、前記規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、前記ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせることを要旨とする。
【0009】
請求項記載の発明は、上記課題を解決するため、車両が運転状態にあるかどうかを検出する運転状態検出手段を備え、前記制御手段は、車両が運転状態にない場合には、前記バッテリ部側の風路を遮断しかつ前記第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつ前記ファン側の風路を遮断するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを要旨とする。
【0010】
請求項記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器及びファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを要旨とする。
【0011】
請求項記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部との間の風路を開放しかつ前記スタック部側の風路を遮断するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放しかつ前記改質器側の風路を遮断するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつ前記ファン側の風路を遮断するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを要旨とする。
【0012】
請求項記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度のうち前記改質器に関する雰囲気温度のみが規定温度に達した場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記スタック部側の風路を遮断しかつ前記第2の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを要旨とする。
【0013】
請求項記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度のうち前記スタック部と改質器に関する雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達した場合には、前記バッテリ部側の風路を遮断しかつ前記第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記スタック部と改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトを遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを要旨とする。
【0014】
請求項10記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度が全て規定温度に達した場合には、前記第1の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記バッテリ部とスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記スタック部と改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを要旨とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、複数の機器が配置される燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、冷却用ダクトの一端に配置され、風路との間で冷却風を吸引または吐出するファンと、燃料電池ユニットの機器間を連通する冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な複数の吸排気ダクトと、冷却用ダクトとそれぞれの吸排気ダクトとの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える複数の切換弁とを備えておき、燃料電池ユニット内に配置される複数の機器の雰囲気温度を検出し、この温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように複数の切換弁及びファンを制御することで、温度検出手段からの温度信号から何れの機器も規定温度に達していない時には、ファンを停止させ、複数の切換弁の吸排気ダクト側を開放させて、吸排気ダクトを介して車両の上方から前記燃料電池ユニット内の気体を排気させることができ、温度条件によって、燃料電池システムの冷却風路を最適な形態に設定することができ、燃料電池システムからの排気ガスを車外に好適に排出することができる。
【0016】
また、請求項2記載の本発明によれば、温度検出手段からの温度信号から何れかの機器が規定温度に達している時には、ファンを作動させ、規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせることで、温度条件によって、燃料電池システムの冷却風路を最適な形態に設定することができ、燃料電池システムからの排気ガスを車外に好適に排出することができる。
【0017】
また、請求項3記載の本発明によれば、車両の前方から後方にバッテリ部、スタック部、改質器の順に配置される燃料電池ユニットと、車両の前方から後方に燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、車両の後方に位置する冷却用ダクトの一端から冷却風を吸引するファンと、バッテリ部とスタック部の間、スタック部と改質器の間、改質器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な第1乃至第3の吸排気ダクトと、冷却用ダクトと第1乃至第3の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える第1乃至第3の切換弁とを備えておき、燃料電池ユニット内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度をそれぞれ検出し、それぞれの温度信号に基づいて、温度検出手段からの温度信号から何れかの機器が規定温度に達している時には、ファンを作動させ、規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせることで、バッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度条件によって、燃料電池システム内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器毎に冷却風路を最適な形態に設定することができ、燃料電池システムからの排気ガスを車外に好適に排出することができる。
また、請求項4記載の本発明によれば、温度検出手段からの温度信号からバッテリ部、スタック部、改質器の何れかの機器が規定温度に達している時には、ファンを作動させ、規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせることで、バッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度条件によって、燃料電池システム内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器毎に冷却風路を最適な形態に設定することができ、燃料電池システムからの排気ガスを車外に好適に排出することができる。
【0018】
また、請求項記載の本発明によれば、車両が運転状態にあるかどうかを検出するようにしておき、車両が運転状態にない場合には、バッテリ部側の風路を遮断しかつ第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように第1の切換弁を制御し、第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつファン側の風路を遮断するように第3の切換弁を制御し、ファンを停止するように制御することで、車両停止時には、冷却用ダクトによる前後方向への空気流れが遮断され、スタック部と改質器から第1乃至第3の吸排気ダクトを介して大気への換気をきわめて良好に行うことができる。
【0019】
また、請求項記載の本発明によれば、検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように第1の切換弁を制御し、第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクトと改質器及びファンとの間の風路を開放するように第3の切換弁を制御し、ファンを停止するように制御することで、冷間始動直後では、それぞれの吸排気ダクトから大気への換気を行うことができ、ファンが停止しているので電力消費を低減することができる。
【0020】
また、請求項記載の本発明によれば、検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、第1の吸排気ダクトとバッテリ部との間の風路を開放しかつスタック部側の風路を遮断するように第1の切換弁を制御し、第2の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放しかつ改質器側の風路を遮断するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつファン側の風路を遮断するように第3の切換弁を制御し、ファンを停止するように制御することで、冷間始動直後では、第1の吸排気ダクトからバッテリ部の換気ができ、第2の吸排気ダクトからスタック部の換気ができ、第3の吸排気ダクトから改質器の換気ができ、ファンが停止しているので電力消費を低減することができる。
【0021】
また、請求項記載の本発明によれば、検出された雰囲気温度のうち改質器に関する雰囲気温度のみが規定温度に達した場合には、第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように第1の切換弁を制御し、スタック部側の風路を遮断しかつ第2の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように第3の切換弁を制御し、ファンを作動するように制御することで、定常走行時では、第1の吸排気ダクトからバッテリ部及びスタック部の排気ができ、第2の吸排気ダクトから改質器を介してファンにより吸気することができる。
【0022】
また、請求項記載の本発明によれば、検出された雰囲気温度のうちスタック部と改質器に関する雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達した場合には、バッテリ部側の風路を遮断しかつ第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように第1の切換弁を制御し、第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつスタック部と改質器との間の風路を開放するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクトを遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように第3の切換弁を制御し、ファンを作動するように制御することで、登坂走行時や加速時では、第1の吸排気ダクトからスタック部、改質器を介してファンにより吸気することができる。
【0023】
また、請求項10記載の本発明によれば、検出された雰囲気温度が全て規定温度に達した場合には、第1の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつバッテリ部とスタック部との間の風路を開放するように第1の切換弁を制御し、第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつスタック部と改質器との間の風路を開放するように第2の切換弁を制御し、第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように第3の切換弁を制御し、ファンを作動するように制御することで、高温(限界)登坂走行時では、冷却用ダクトからバッテリ部、スタック部、改質器を介してファンにより吸気することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池車両冷却システムに適応可能な車両の構成を示す平面図であり、図2は同じく側面図であり、図3は同じく背面図である。また、図3は、燃料電池ユニットの空冷冷却系とそのコントローラ部を示す図である。
【0025】
本実施の形態では、図1〜図3に示すような乗用車Vを参照して、本発明の燃料電池車両冷却システムを説明する。
図1,図2において、燃料電池ユニットFは、車体Bの床下に搭載されており、図1に示すように、アンダーボディーを構成するサイドメンバ1などを利用して車体Bにボルトなどで固定して床裏に取り付けられている。
【0026】
燃料電池ユニットのケーシング3には、ガス排出口5を通じて、図2に示すように、車体のフロントフロアパネル5、サイドシル7、フロントピラー9、センターピラー11及びリアピラー13の袋構造内に配管されている吸排気ダクト15を用いて、サイドルーフレール17に構成されている開口部19a,19b,19cのルーバ部21a,21b,21cから大気に開放される構造の配管を有している。
【0027】
また、車両前方部には、図2に示すように、空気冷却を行うための冷却空気導入口23が設けられている。この冷却空気導入口23は、図3に示すように、冷却用ダクト25を介して、床下に配置された燃料電池ユニットF内部のバッテリ部27、スタック部29、改質器31を連通している。この冷却用ダクト25は、車両後方に設けられているファン33を駆動させることで吸気可能な構造になっている。
【0028】
さらに、床下に配置された燃料電池ユニットF内部を連通する冷却用ダクト25内において、フロントピラー9、センターピラー11及びリアピラー13の袋構造内に配管されているガス排出口5、吸排気ダクト15との接合部には、4方切換可能な可動式の第1切換弁35a〜第3切換弁35cが設けられている。
【0029】
第1切換弁35a〜第3切換弁35cは、図4に示すように、それぞれ独立して制御可能であり、90度毎に4カ所に回転可能な可動式の切換弁となっており、本切換弁をコントローラ部37から制御することで冷却用ダクト25内の風流れ方向を切り替えることが可能となる。
コントローラ部37には、例えばIGN−SWのように車両の運転状態を検出する運転状態検出部39と、燃料電池ユニットF内の冷却用ダクト25に設けられた第1温度センサ41a〜第3温度センサ41cから出力される温度信号がそれぞれ入力されており、コントローラ部39は、第1温度センサ41a〜第3温度センサ41cからの温度信号に応じて冷却用ダクト25内の風流れ方向を切り替えるための制御信号を第1切換弁35a〜第3切換弁35cに出力する。
【0030】
次に、図5を参照して、図4に示す切換弁のモード毎の動作を説明する。なお、図5は、コントローラ部37により切換弁35を切り換えた場合の各モードでの風流れ方向を示す図である。
モード1では、風路aが遮断され、かつ、風路bと風路cとの間が開放されるので、風路bから風路cに向かって風路が形成される。また、モード2では、風路cが遮断され、かつ、風路aと風路bとの間が開放されるので、風路aから風路bに向かって風路が形成される。さらに、モード3では、風路bが遮断され、かつ、風路aと風路cとの間が開放されるので、風路aから風路cに向かって風路が形成される。さらにまた、モード4では、風路aと風路b及び風路cの間が全て開放されるので、風路aから風路b,cに向かって風路が形成される。
【0031】
次に、図7に示す運転パターン、図6に示すフローチャートを参照して、燃料電池車両冷却システムの動作を説明する。なお、本フローチャートは、コントローラ部37の内部ROMに制御プログラムとして記憶されていることとする。
【0032】
1.車両停止時
車両が車庫内に駐車している際に、ステップS10では、運転状態検出部39から出力されている車両運転状態に基づいて、車両停止状態であり、かつ燃料電池ユニットFが非動作かどうかを判断する。車両停止状態であり、かつ燃料電池ユニットFが非動作の場合には、ステップS20に進み、図8に示すように、切換弁1,2,3をそれぞれモード1、モード4、モード3位置に切り換える。そして、ステップS25では、ファン33の動作を停止させておく。
【0033】
この結果、車両前後方向に対して冷却用ダクト25が閉鎖されるので、前後方向への空気流れが遮断され、車体のサイドシル7内部及び各ピラー9,11,13内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部19に至る通路をガス排出口とするこができ、車両Vが停止中であっても大気への換気をきわめて良好に行うことができ、水素ガスなどは自然に大気中へ拡散されることとなる。
【0034】
次に、燃料電池ユニットFが動作した場合には、ステップS30では、コントローラ部37に設けられた内部ROM43に記憶されているバッテリ部27とスタック部29及び改質器31に関する雰囲気規定温度Tb,Ts,Trをそれぞれレジスタに読み込む。
【0035】
そして、ステップS40では、バッテリ部27とスタック部29及び改質器31にそれぞれ設けられた第1温度センサ41a〜第3温度センサ41cを介して雰囲気温度Tbn,Tsn,Trnをコントローラ部37に取得する。
そして、ステップS50では、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tbよりも大きいかどうかを判断する。ここで、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tbよりも大きい場合には、ステップS170に進む。
【0036】
一方、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tb以下の場合には、ステップS60に進み、スタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Tsよりも大きいかどうかを判断する。ここで、スタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Tsよりも大きい場合には、ステップS120に進む。
【0037】
一方、スタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Ts以下の場合には、ステップS70に進み、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Trよりも大きいかどうかを判断する。ここで、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Tr以下の場合には、ステップS80に進む。一方、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Trよりも大きい場合には、ステップS100に進む。
【0038】
2.冷間始動直後
ここで、図7に示す時刻t0〜t1のような冷間始動直後では、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tb以下であり、かつ、動作温度が比較的中位のスタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Ts以下であり、かつ、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Tr以下である。
【0039】
この場合、ステップS80において、図9(a),(b)に示すように、切換弁35a〜35cを全てモード4または全てモード3位置に切り換える。そして、ステップS90では、ファン33の動作を停止する。
この結果、冷却風を発生させず、かつ車両前後方向の冷却用ダクト25を通じ、かつ前記車体のサイドシル7内部及びピラー9,11,13内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部19a〜19cに至る通路をガス排出口とすることで、ファン動作を行わずに、バッテリ部の消費電力を押さえられる。
【0040】
3.定常走行時
ここで、図7に示す時刻t1〜t2,t5〜t6のような定常走行時では、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tb以下であり、かつ、動作温度が比較的中位のスタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Ts以下であり、かつ、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Trよりも大きい状態である。
【0041】
この場合、ステップS110において、図10に示すように、切換弁35a〜35cをそれぞれモード4、モード1、モード2位置に切り換える。そして、ステップS160では、ファン33を作動させる。
【0042】
この結果、車体のサイドシル7内部及びセンターピラー11内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部に至る通路を冷却用の空気取り入れ口として用い、燃料電池ユニット内の動作温度が比較的高い例えば改質器31のような部位を冷却することができるとともに、スタック部29からの非常時の水素洩れに対しては、車体のサイドシル7内部及びフロントピラー9内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部に至る通路から、大気への排出を可能としている。
【0043】
4.登坂・加速時
ここで、図7に示す時刻t2〜t3のような登坂走行中や加速時、または、時刻t4〜t5のような登坂後の下坂走行中や減速時では、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tb以下であり、かつ、動作温度が比較的中位のスタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Tsよりも大きい状態であり、かつ、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Trよりも大きい状態である。
【0044】
この場合、ステップS130において、図11に示すように、切換弁35a〜35cをそれぞれモード1、モード2、モード2位置に切り換える。そして、ステップS140では、ファン33を作動させる。
【0045】
この結果、車体のサイドシル7内部及びフロントピラー9内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部に至る通路を冷却用の空気取り入れ口として用い、燃料電池ユニット内の高温では性能を出せない例えばバッテリ部27のような部位以外のスタック部29や改質器31をファン33により吸気して冷却することができる。
【0046】
なお、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tb以下であり、かつ、動作温度が比較的中位のスタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Tsよりも大きい状態であり、かつ、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Tr以下である場合も構造上考えられる。
【0047】
この場合、ステップS150において、図11に示すように、切換弁35a〜35cをそれぞれモード1、モード2、モード2位置に切り換える。そして、ステップS160では、ファン33を作動させる。
【0048】
この結果、車体のサイドシル7内部及びフロントピラー9内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部に至る通路を冷却用の空気取り入れ口として用い、燃料電池ユニット内の高温では性能を出せない例えばバッテリ部27のような部位以外を冷却するので、ファン33により吸気して冷却することができる。
【0049】
5.高温(限界)登坂走行時
ここで、図7に示す時刻t3〜t4のような高温(限界)登坂走行時では、バッテリ部27の雰囲気温度Tbnが規定温度Tbよりも大きい状態であり、かつ、動作温度が比較的中位のスタック部29の雰囲気温度Tsnが規定温度Tsよりも大きい状態であり、かつ、改質器31の雰囲気温度Trnが規定温度Trよりも大きい状態である。
【0050】
この場合、ステップS170において、図12に示すように、切換弁35a〜35cを全てモード2位置に切り換える。そして、ステップS180では、ファン33を作動させる。
【0051】
この結果、車体のサイドシル7内部及びフロントピラー9、センターピラー11,リアピラー13内を介して、サイドルーフレール17の車室外側に形成された開口部に至る通路を閉鎖し、車両前方からの冷却空気導入口23から、ファン33との間を通じる冷却用ダクト25を用いて、バッテリ部27から改質器31に至るシステム全体をファン33により吸気して冷却することができる。
【0052】
このように、車両の運転状態に応じて変化する燃料電池ユニットの各部の温度センサ状態に基づいて、切換弁35a〜35cの切換モードを変更することで、車両の様々な状態に応じて、冷却空気の経路と、大気への流通性に富んだガス排出路との切換を行うことができ、不要な冷却を行わずに、空冷経路を最適化し、かつ、排気ガスの大気への拡散性を向上することができる。
【0053】
なお、上記実施の形態では、比較的低温の部位としてバッテリ部、比較的中位の温度部位としてスタック部、比較的高温の部位として改質器を、車両の前方から後方に向かって順番にレイアウトしている場合について説明しているが、本発明はこのようなレイアウトに限られることなく、燃料電池ユニットを構成する各部の組み合わせやレイアウトの順番は、適応される車両の構造に応じて適宜変更することができる。
【0054】
また、本実施の形態では、冷却風を送るファンの位置を車両の後方に設け、このファンによる吸引の例を用いて説明したが、車両の前方から外気を吸い込み冷却用ダクトに吐出するファンを設け、同等の機能を有する構造に適宜変更することができる。
【0055】
さらに、本実施の形態では、燃料電池ユニット内に設けられている温度センサは、比較的低温の部位としてバッテリ部、比較的中位の温度部位としてスタック部、比較的高温の部位として改質器の各部位毎に温度検出を持つとしているが、燃料電池ユニットの一カ所の温度を温度センサにより検出するようにしておき、この温度センサからの温度信号に基づいて、他の部位での温度を推定することで、切換弁への制御信号を出力するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池車両冷却システムに適応可能な車両の後部平面図である。
【図2】本発明の燃料電池車両冷却システムに適応可能な車両の側部平面図である。
【図3】燃料電池ユニットの空冷冷却系とそのコントローラ部を示す図である。
【図4】冷却用ダクトと吸排気ダクトとの間に設けられた切換弁を示す側面図である。
【図5】コントローラ部37により切換弁35を切り換えた場合の各モードでの風流れ方向を示す図である。
【図6】燃料電池車両冷却システムのコントローラ部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】燃料電池ユニットの温度状態を示す運転パターンである。
【図8】車両停止状態での燃料電池ユニットの風路状態を示す図である。
【図9】冷間始動直後の燃料電池ユニットの風路状態を示す図(a),(b)である。
【図10】定常走行時での燃料電池ユニットの風路状態を示す図である。
【図11】登坂走行時/加速時での燃料電池ユニットの風路状態を示す図である。
【図12】高温(限界)登坂走行時での燃料電池ユニットの風路状態を示す図である。
【符号の説明】
B 車体
F 燃料電池ユニット
1 サイドメンバ
3 ケーシング
5 ガス排出口
7 サイドシル
9 フロントピラー
11 センターピラー
13 リアピラー
17 サイドルーフレール
19a〜19c 開口部
21a〜21c ルーパ
23 冷却空気導入口
25 冷却用ダクト
27 バッテリ部
29 スタック部
31 改質器
33 ファン
35a〜35c 切換弁
37 制御コントローラ
39 運転状態検出部
41a〜c 温度センサ

Claims (10)

  1. 車両の前方から後方に複数の機器が配置される燃料電池ユニットと、
    前記冷却用ダクトの一端に配置され、風路との間で冷却風を吸引または吐出するファンと、
    前記機器の間、前記機器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な複数の吸排気ダクトと、
    前記冷却用ダクトと複数の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える複数の切換弁と、
    前記燃料電池ユニット内に配置される機器の雰囲気温度をそれぞれ検出する複数の温度検出手段と、
    前記温度検出手段からの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記複数の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記温度検出手段からの温度信号から何れの機器も規定温度に達していない時には、前記ファンを停止させ、前記複数の切換弁の吸排気ダクト側を開放させて、前記吸排気ダクトを介して前記車両の上方から前記燃料電池ユニット内の気体を排気させること
    を特徴とする燃料電池車両冷却システム。
  2. 車両の前方から後方に複数の機器が配置される燃料電池ユニットと、
    前記冷却用ダクトの一端に配置され、風路との間で冷却風を吸引または吐出するファンと、
    前記機器の間、前記機器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な複数の吸排気ダクトと、
    前記冷却用ダクトと複数の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える複数の切換弁と、
    前記燃料電池ユニット内に配置される機器の雰囲気温度をそれぞれ検出する複数の温度検出手段と、
    前記温度検出手段からの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記複数の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記温度検出手段からの温度信号から何れかの機器が規定温度に達している時には、前記ファンを作動させ、前記規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、前記ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせること
    を特徴とする燃料電池車両冷却システム。
  3. 車両の前方から後方にバッテリ部、スタック部、改質器の順に配置される燃料電池ユニットと、
    車両の前方から後方に燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、
    車両の後方に位置する冷却用ダクトの一端から冷却風を吸引するファンと、
    前記バッテリ部とスタック部の間、前記スタック部と改質器の間、前記改質器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な第1乃至第3の吸排気ダクトと、
    前記冷却用ダクトと第1乃至第3の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える第1乃至第3の切換弁と、
    前記燃料電池ユニット内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度をそれぞれ検出する第1乃至第3の温度検出手段と、
    前記第1乃至第3の温度検出手段からのそれぞれの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記第1乃至第3の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、
    前記第1乃至第3の温度検出手段からの温度信号から前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器の何れも規定温度に達していない時には、前記ファンを停止させ、前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器のそれぞれと前記第1乃至第3の切換弁の吸排気ダクトとの間の風路を開放させるように前記第1乃至第3の切換弁を制御し、前記吸排気ダクトを介して前記車両の上方から前記燃料電池ユニット内の気体を排気させること
    を特徴とする燃料電池車両冷却システム。
  4. 車両の前方から後方にバッテリ部、スタック部、改質器の順に配置される燃料電池ユニットと、
    車両の前方から後方に燃料電池ユニット内を連通して冷却風の風路となる冷却用ダクトと、
    車両の後方に位置する冷却用ダクトの一端から冷却風を吸引するファンと、
    前記バッテリ部とスタック部の間、前記スタック部と改質器の間、前記改質器とファンの間のそれぞれの冷却用ダクトに接合され、外気との間で吸気または排気が可能な第1乃至第3の吸排気ダクトと、
    前記冷却用ダクトと第1乃至第3の吸排気ダクトとのそれぞれの接合部位に設置され、冷却風路を切り換える第1乃至第3の切換弁と、
    前記燃料電池ユニット内に配置されるバッテリ部、スタック部、改質器の雰囲気温度をそれぞれ検出する第1乃至第3の温度検出手段と、
    前記第1乃至第3の温度検出手段からのそれぞれの温度信号に基づいて、最適な冷却風路の形態になるように前記第1乃至第3の切換弁及びファンを制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、
    前記温度検出手段からの温度信号から前記バッテリ部、前記スタック部、前記改質器の何れかの機器が規定温度に達している時には、前記ファンを作動させ、前記規定温度に達している機器の冷却風流出側の切換弁及び当該規定温度の達している機器のファン側に設けられた切換弁を開放させ、前記ファンによって吸引又は吐出された冷却風を、当該規定温度に達している機器に連通している冷却用ダクトに通過させる冷却風路の形態とさせること
    を特徴とする燃料電池車両冷却システム。
  5. 車両が運転状態にあるかどうかを検出する運転状態検出手段を備え、
    前記制御手段は、車両が運転状態にない場合には、前記バッテリ部側の風路を遮断しかつ前記第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつ前記ファン側の風路を遮断するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
  6. 前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部及び改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器及びファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
  7. 前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達していない場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部との間の風路を開放しかつ前記スタック部側の風路を遮断するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放しかつ前記改質器側の風路を遮断するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放しかつ前記ファン側の風路を遮断するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを停止するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
  8. 前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度のうち前記改質器に関する雰囲気温度のみが規定温度に達した場合には、前記第1の吸排気ダクトとバッテリ部及びスタック部の間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記スタック部側の風路を遮断しかつ前記第2の吸排気ダクトと改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
  9. 前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度のうち前記スタック部と改質器に関する雰囲気温度がそれぞれの規定温度に達した場合には、前記バッテリ部側の風路を遮断しかつ前記第1の吸排気ダクトとスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記スタック部と改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクトを遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
  10. 前記制御手段は、第1乃至第3の温度検出手段により検出された雰囲気温度が全て規定温度に達した場合には、前記第1の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記バッテリ部とスタック部との間の風路を開放するように前記第1の切換弁を制御し、前記第2の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ前記スタック部と改質器との間の風路を開放するように前記第2の切換弁を制御し、前記第3の吸排気ダクト側の風路を遮断しかつ改質器とファンとの間の風路を開放するように前記第3の切換弁を制御し、前記ファンを作動するように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池車両冷却システム。
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