JP2000059450A - デジタル復調方法およびそれを用いた受信機、デジタル通信方法、デジタル通信装置およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

デジタル復調方法およびそれを用いた受信機、デジタル通信方法、デジタル通信装置およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000059450A
JP2000059450A JP22208098A JP22208098A JP2000059450A JP 2000059450 A JP2000059450 A JP 2000059450A JP 22208098 A JP22208098 A JP 22208098A JP 22208098 A JP22208098 A JP 22208098A JP 2000059450 A JP2000059450 A JP 2000059450A
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radio wave
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digital
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Mototaka Ishikawa
元貴 石川
Kenzo Nakamura
賢蔵 中村
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動中等の電波伝搬の悪い環境においても誤
り率が少ないデータ伝送が可能なデジタル復調方法およ
びそれを用いた受信機、デジタル通信方法、デジタル通
信装置およびプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提供すること。 【解決手段】 受信機30は、ある時刻のシンボルが割
り当てられる信号点がそのシンボルの内容に応じて、1
つ前のシンボルが割り当てられた信号点に対し、各位相
が±π/4,±2π/4,±3π/4ラジアン変化し、
振幅が第1のレベルとなる6つの信号点、及び位相が±
2π/4ラジアン変化し、振幅が上記第1のレベルより
も低い第2のレベルとなる2つの信号点のうちいずれか
の信号点となるように搬送波の位相及び振幅を制御する
変調方法による変調信号と、π/4シフトQPSKによ
る変調信号とを電波の伝搬状態に応じて適宜復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信に用
いて好適なデジタル復調方法およびそれを用いた受信
機、デジタル通信方法、デジタル通信装置およびプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、π/4シフトQPSK(Quad
rature Phase Shift Keying)は、フェージング等の影
響を受け難く、移動体通信に適したデジタル変調方式と
して知られている。このπ/4シフトQPSKは、搬送
波に4つの位相遷移状態を設け、各位相状態にそれぞれ
2ビットのデジタルデータを対応させることによって情
報の伝送を行うQPSKの一種である。
【0003】ここで、図13(a),(b)を参照して
QPSKおよびπ/4シフトQPSKにおける信号配置
について説明する。図13(a),(b)は、それぞれ
QPSKおよびπ/4シフトQPSKによる変調信号を
極座標表示した信号空間図であり、図中、縦軸Qは変調
信号の直交成分を、横軸Iは変調信号を同相成分のレベ
ルを表している。また、以後、信号空間図中のプロット
を信号点と称す。
【0004】まず、QPSKは、搬送波に対する位相差
が±π/4,±3π/4となる4つの信号点を設け、各
信号点にそれぞれ2ビットのデジタルデータを対応させ
ている。したがって、QPSKにおけるシンボル、すな
わち、ある決められた時間幅の中で信号がとる離散的な
状態は、4通り存在することになる。また、QPSKに
おいて、連続するシンボル間の位相差は、0,±π/
2,πとなる。例えば、図13(a)の場合、あるシン
ボル時刻におけるシンボルが信号点aにあったとする
と、同図中矢印で示すように、次のシンボル時刻に伝送
するデータが、“00”の時は信号点aへ(すなわち位
相変化なし)、“01”の時は信号点bへ、“11”の
時は信号点cへ、“10”の時は信号点dへと、シンボ
ルの位相状態が変化する。
【0005】これに対して、π/4シフトQPSKで
は、連続するシンボル間の位相差が、±π/4,±3π
/4πとなる。すなわち、例えば、図13(b)の場
合、あるシンボル時刻におけるシンボルが信号点aにあ
ったとすると、同図中、矢印で示すように、次のシンボ
ル時刻に伝送するデータが“00”の時は信号点a’
へ、“01”の時は信号点b’へ、“11”の時は信号
点c’へ、“10”の時は信号点d’へと、シンボルの
位相状態が変化する。
【0006】このように、π/4シフトQPSKの信号
点は、各シンボル時刻毎に同図中、「○」または「●」
で示す点を交互にとる。したがって、π/4シフトQP
SKは、信号空間において見かけ上8つの信号点が存在
することになるが、1シンボル時刻後に取り得る位相状
態が4つに制限されていることから、1シンボル当たり
2ビットの情報を伝送することになる。
【0007】また、上述したπ/4シフトQPSKにお
いては、図13(b)に示すように、変調信号の位相が
変化する際、信号空間図の原点を通過することがない。
このため、変調波包絡線の振幅変動を低減することがで
き、通信装置内の電力増幅器における非線形歪みの発生
を抑圧することができるという利点を有している。ま
た、QPSKと異なり、同じデータが連続した場合でも
必ずπ/4ラジアンの位相変化が生じるため、変調信号
の位相が絶えず変化することになり、タイミング再生が
容易になるという利点を有している。
【0008】また、他のデジタル変調方式として、振幅
位相変調(APSK;Amplitude Phase Shift Keying)
がある。この振幅位相変調方式は、送信するデジタルデ
ータの値に応じて搬送波の振幅と位相の2つのパラメー
タを変調するものであり、その一例として16QAM
(Quadrature Amplitude Modulation)の信号配置を図
14の信号空間図に示す。このような信号配置は、例え
ば、互いに90゜位相が異なる正弦波信号に、それぞれ
2ビットのデータに基づいて4値ASK(Amplitude Sh
ift Keying)変調を行った後、それら2つの変調信号を
加算することによって得られる。このように、16QA
Mは、1シンボル当たり4ビットのデータを有すること
になるので、QPSKやπ/4シフトQPSKに比べて
伝送速度が向上するという利点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多値化
した振幅位相変調信号は、各シンボル間のユークリッド
距離、すなわち、極座標表示された信号点間の距離が短
いため、フェージングや雑音に弱く高速の移動に耐えら
れない等の問題があり、受信側においてそれら影響を補
償するための回路を追加する必要があった。このため、
多値化した振幅位相変調は、電波伝搬の良い環境では目
的とする伝送速度で受信できるものの、移動中等のよう
に、マルチパスフェージング等が発生する電波伝搬の悪
い環境では誤り率が高くなり、実行伝送速度が、伝送速
度の遅いπ/4シフトQPSKと同等か、もしくはそれ
以下になる場合があった。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、移動中等の電波伝搬の悪い環境におい
ても誤り率が少ないデータ伝送が可能なデジタル復調方
法およびそれを用いた受信機、デジタル通信方法、デジ
タル通信装置およびプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデジタ
ル復調方法は、nビット(nは3以上の自然数)の情報
に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
信号を復調するデジタル復調方法において、前記nビッ
トの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と位相とによ
って表される2次元の信号空間に、重み付けの重いビッ
トから順次、“0”を表すシンボルと“1”を表すシン
ボルとの間の最小ユークリッド距離を長くして配置する
第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQPSKによ
る第2のデジタル変調信号とのうち、いずれか一方を伝
搬状態に応じて受信する第1の過程と、電波の伝搬状態
が良好であるとき、前記第1のデジタル変調信号を復調
する一方、電波の伝搬状態が悪化したとき、前記第2の
デジタル変調信号を復調する第2の過程とからなること
を特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の受信機は、nビッ
ト(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬送波の位相
振幅変調が施されたデジタル変調信号を復調するデジタ
ル復調方法において、前記nビットの情報を表す2n
のシンボルを、振幅と位相とによって表される2次元の
信号空間に、重み付けの重いビットから順次、“0”を
表すシンボルと“1”を表すシンボルとの間の最小ユー
クリッド距離を長くして配置する第1のデジタル変調信
号と、π/4シフトQPSKによる第2のデジタル変調
信号とのうち、いずれか一方を伝搬状態に応じて受信す
る第1の過程と、電波の伝搬状態が良好であるとき、前
記第1のデジタル変調信号を復調する一方、電波の伝搬
状態が悪化したとき、前記第2のデジタル変調信号を復
調する第2の過程とからなるデジタル復調方法を用いた
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、nビット
(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬送波の位相振
幅変調が施されたデジタル変調信号を復調するデジタル
復調方法において、前記nビットの情報を表す2n 個の
シンボルを、振幅と位相とによって表される2次元の信
号空間に、重み付けの重いビットから順次、“0”を表
すシンボルと“1”を表すシンボルとの間の最小ユーク
リッド距離を長くして配置する第1のデジタル変調信号
と、π/4シフトQPSKによる第2のデジタル変調信
号とのうち、いずれか一方を伝搬状態に応じて受信する
第1の過程と、電波の伝搬状態が良好であるとき、前記
第1のデジタル変調信号を復調する一方、電波の伝搬状
態が悪化したとき、前記第2のデジタル変調信号を復調
する第2の過程とを実行させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】また、請求項4に記載のデジタル通信方法
は、nビット(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬
送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調信号を復調
するデジタル通信方法において、前記nビットの情報を
表す2n 個のシンボルを、振幅と位相とによって表され
る2次元の信号空間に、重み付けの重いビットから順
次、“0”を表すシンボルと“1”を表すシンボルとの
間の最小ユークリッド距離を長くして配置する第1のデ
ジタル変調信号と、π/4シフトQPSKによる第2の
デジタル変調信号とのうち、いずれか一方を電波の伝搬
状態に応じて送信する第1の過程と、電波の伝搬状態が
良好であるとき、前記第1のデジタル変調信号を復調す
る一方、電波の伝搬状態が悪化したとき、前記第2のデ
ジタル変調信号を復調する第2の過程とからなることを
特徴とする。
【0015】また、請求項5に記載のデジタル通信方法
は、nビット(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬
送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調信号を復調
する過程を有するデジタル通信方法において、前記nビ
ットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と位相とに
よって表される2次元の信号空間に、重み付けの重いビ
ットから順次、“0”を表すシンボルと“1”を表すシ
ンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くして配置す
る第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQPSKに
よる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれか一方を
電波の伝搬状態に応じて送信する第1の過程と、前記電
波の伝搬状態が良好であるとき、第1の電波状態信号を
送信する一方、前記電波の伝搬状態が悪化したとき、第
2の電波状態信号を送信する第2の過程と、前記第1の
電波状態信号を受信したとき、前記第1のデジタル変調
信号を復調する一方、前記第2の電波状態信号を受信し
たとき、前記第2のデジタル変調信号を復調する第3の
過程とからなることを特徴とする。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載のデジタル通信方法において、前記第1の過程に
おいては、電波の伝搬状態が良好であるとき、第1のビ
ットレートで前記第1のデジタル変調信号を送信する一
方、電波の伝搬状態が悪化したとき、前記第1のビット
レートより低い第2のビットレートで前記第2のデジタ
ル変調信号を送信し、前記第1の電波状態信号は、前記
第1のビットレートを示す信号であり、前記第2の電波
状態信号は、前記第2のビットレートを示す信号である
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項7に記載の発明は、nビット
(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬送波の位相振
幅変調が施されたデジタル変調信号を復調するデジタル
通信方法において、前記nビットの情報を表す2n 個の
シンボルを、振幅と位相とによって表される2次元の信
号空間に、重み付けの重いビットから順次、“0”を表
すシンボルと“1”を表すシンボルとの間の最小ユーク
リッド距離を長くして配置する第1のデジタル変調信号
と、π/4シフトQPSKによる第2のデジタル変調信
号とのうち、いずれか一方を電波の伝搬状態に応じて送
信する第1の過程と、電波の伝搬状態が良好であると
き、前記第1のデジタル変調信号を復調する一方、電波
の伝搬状態が悪化したとき、前記第2のデジタル変調信
号を復調する第2の過程と を実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。
【0018】また、請求項8に記載の発明は、nビット
(nは3以上の自然数)の情報に応じて搬送波の位相振
幅変調が施されたデジタル変調信号を復調する過程を有
するデジタル通信方法において、前記nビットの情報を
表す2n 個のシンボルを、振幅と位相とによって表され
る2次元の信号空間に、重み付けの重いビットから順
次、“0”を表すシンボルと“1”を表すシンボルとの
間の最小ユークリッド距離を長くして配置する第1のデ
ジタル変調信号と、π/4シフトQPSKによる第2の
デジタル変調信号とのうち、いずれか一方を電波の伝搬
状態に応じて送信する第1の過程と、前記電波の伝搬状
態が良好であるとき、第1の電波状態信号を送信する一
方、前記電波の伝搬状態が悪化したとき、第2の電波状
態信号を送信する第2の過程と、前記第1の電波状態信
号を受信したとき、前記第1のデジタル変調信号を復調
する一方、前記第2の電波状態信号を受信したとき、前
記第2のデジタル変調信号を復調する第3の過程とを実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。
【0019】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体において、前記第1の過程においては、電
波の伝搬状態が良好であるとき、第1のビットレートで
前記第1のデジタル変調信号を送信する一方、電波の伝
搬状態が悪化したとき、前記第1のビットレートより低
い第2のビットレートで前記第2のデジタル変調信号を
送信し、前記第1の電波状態信号は、前記第1のビット
レートを示す信号であり、前記第2の電波状態信号は、
前記第2のビットレートを示す信号であることを特徴と
する。
【0020】また、請求項10に記載のデジタル通信装
置は、nビット(nは3以上の自然数)の情報に応じて
搬送波の位相振幅変調を行い、かつ変調されたデジタル
変調信号を復調するデジタル通信装置において、前記n
ビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と位相と
によって表される2次元の信号空間に、重み付けの重い
ビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”を表す
シンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くして配置
する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQPSK
による第2のデジタル変調信号とのうち、いずれか一方
を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の送信手段と、
前記電波の伝搬状態が良好であるとき、第1の電波状態
信号を送信する一方、前記電波の伝搬状態が悪化したと
き、第2の電波状態信号を送信する第2の送信手段と、
前記第1の電波状態信号を受信したとき、前記第1のデ
ジタル変調信号を復調する一方、前記第2の電波状態信
号を受信したとき、前記第2のデジタル変調信号を復調
する受信手段とを具備することを特徴とする。
【0021】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載のデジタル通信装置において、前記第1の送
信手段は、電波の伝搬状態が良好であるとき、第1のビ
ットレートで前記第1のデジタル変調信号を送信する一
方、電波の伝搬状態が悪化したとき、前記第1のビット
レートより低い第2のビットレートで前記第2のデジタ
ル変調信号を送信し、前記第2の送信手段は、前記第1
の電波状態信号として、前記第1のビットレートを示す
信号を送信する一方、前記第2の電波状態信号として、
前記第2のビットレートを示す信号を送信することを特
徴とする。
【0022】また、請求項12に記載のデジタル通信装
置は、nビット(nは3以上の自然数)の情報に応じて
搬送波の位相振幅変調を行い、かつ変調されたデジタル
変調信号を復調するデジタル通信装置において、前記n
ビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と位相と
によって表される2次元の信号空間に、重み付けの重い
ビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”を表す
シンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くして配置
する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQPSK
による第2のデジタル変調信号とのうち、いずれか一方
を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の送信手段と、
電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
き、前記第2のデジタル変調信号を復調する受信手段と
を具備することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明に
ついて説明する。まず、図1を参照して、この発明によ
るデジタル復調方法およびデジタル通信装置の一実施形
態におけるシンボル配置について説明を行う。なお、以
下で説明するデジタル復調方法およびデジタル通信装置
におけるシンボル配置は、3ビットの情報を示す23
のシンボル配置について説明する。また、本実施形態に
おけるデジタル復調方法およびデジタル通信装置は、振
幅位相変調により、連続するシンボル間の位相および振
幅が、以下の如く変化するように定められている。
【0024】まず、連続するシンボル間の位相変化が、
±π/4,±2π/4,±3π/4となる位置に信号点
を配置し、さらに、位相変化が±2π/4であり、それ
ぞれ、上記位相変化が+2π/4の信号点から上記位相
変化が+π/4,+3π/4の信号点までの各ユークリ
ッド距離、および、上記位相変化が−2π/4の信号点
から上記位相変化が−π/4,−3π/4の信号点まで
の各ユークリッド距離と、同じユークリッド距離が得ら
れる位置に、ASK信号の信号点を配置する。
【0025】次に上述した信号配置について図1の信号
空間図を参照して説明する。例えば、図1(a)に示す
ように、1シンボル時刻前の信号が図中信号点SPの位
置あった場合、現時点のシンボル時刻における信号位置
は、信号点SPに対して、位相変化がそれぞれ、±π/
4(信号位置A,B),±2π/4(信号点C,D),
±3π/4(信号点E,F)となる位置と、信号点E−
C,C−A間の各ユークリッド距離と、同じユークリッ
ド距離が得られる位置(信号点G)と、信号点F−D,
D−B間の各ユークリッド距離と同じユークリッド距離
が得られる位置(信号点H)との、計8つの信号位置の
うちいずれかとなる。
【0026】また、図1(b)に示すように、1シンボ
ル時刻前の信号点SP’が、振幅を変化させたASK信
号であった場合も、現時点のシンボル時刻における信号
位置は、図1(a)と同様である。
【0027】ここで、上述した信号配置は、連続するシ
ンボル間の位相差が、±π/4,±3π/4であるπ/
4シフトQPSKの信号位置(図1において、信号点
A,B,E,F)に、位相変化が±2π/4で2値AS
K信号(図1において、信号点C,D,G,H)を加え
た配置であるともいえる。また、連続するシンボル間の
信号が上述したように変化する場合、信号点の数は見か
け上16存在することになるが、1シンボル時刻後に取
り得る振幅位相遷移状態は8つに制限されることから、
1シンボル当たり3ビットの情報を伝送することにな
る。
【0028】次に、これら8つの信号点に対するシンボ
ルの割り当ては、nビット(nは3以上の自然数)の情
報を表す2n 個のシンボルを、振幅と位相とによって表
される2次元の信号空間に、重み付けの重いビットから
順次、“0”を表すシンボルと“1”を表すシンボルと
の間の最小ユークリッド距離を長くして配置するとい
う、本発明の一般的なルールに従って行われる。したが
って、図1に示される各信号点へのシンボルの割り当て
は、例えば以下のような手順で行われる。なお、各シン
ボルが表す3ビットの情報について、各ビットの重み付
けは、MSB→LSB→2ビット目(中間ビット)の順
に重み付けが軽くなるように定められているものとす
る。
【0029】まず、LSBが“0”の4シンボルを、π
/4シフトQPSKと同じ、位相変化が±π/4,±3
π/4の信号点A,B,E,Fに配置する。また、MS
Bが“0”のシンボルを位相変化がπ/4,3π/4の
信号点A,Eに、“1”のシンボルを−π/4,−3π
/4の信号点B,Fに配置する。
【0030】さらに、LSBが“1”の4シンボルを、
位相変化が±π/2で2値ASK信号の信号点に配置す
る。このとき、LSBが“0”の場合と同様に、MSB
が“0”のシンボルを位相変化が正(π/2の位相変
化)の信号点に、MSBが“1”のシンボルを位相変化
が負(−π/2の位相変化)の信号点に配置する。
【0031】そして、これらLSBが“1”の4シンボ
ルのうち、2シンボルを、原点と、位相変化が±π/4
および±3π/4の信号点A,B,E,Fとからなる円
の、同心円上に位置する信号点C,Dに配置する。ま
た、残りの2シンボルを、それぞれπ/4と3π/4、
および、−π/4と−3π/4の各信号点からのユーク
リッド距離が、先の2シンボルが配置された信号点C,
Dと等しい距離となる振幅の信号点G,Hに配置する。
【0032】上述した手順によって配置された各シンボ
ルの位置を図2に示す。この図から明らかなように、最
も重く重み付けされたビット(MSB)の値が“0”を
表すシンボル(信号点A,C,E,G)と“1”を表す
シンボル(信号点B,C,F,H)との間の最小ユーク
リッド距離(信号点G−H間の距離)は、次に重く重み
付けされたビット(LSB)の値が“0”を表すシンボ
ル(信号点A,B,E,F)と“1”を表すシンボル
(信号点C,D,G,H)との間の最小ユークリッド距
離(信号点A−C間,信号点A−G間等の距離)よりも
長くなっている。
【0033】また、LSBの値が“0”を表すシンボル
と“1”を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離
は、次に重く重み付けされたビット(2ビット目)の値
が“0”を表すシンボル(信号点A,B,C,D)と
“1”を表すシンボル(信号点E,F,G,H)との間
の最小ユークリッド距離(信号点C−G間,信号点D−
H間の距離)よりも長くなっている。したがって、本実
施形態のデジタル復調方法に用いられる変調方法におけ
る各シンボル間の最小ユークリッド距離は、各ビットの
重み付けにより次のようになる。 MSB>LSB>2ビット目(中間ビット)
【0034】一般に、デジタル変調における誤り率を劣
化させる主な要因は、各信号間のユークリッド距離によ
るため、これを如何に広くするかが重要となる。図2の
ように、ASKシンボル(図2の場合において、信号
G,Hに割り当てられたシンボル)を2個にして、前述
した条件を満足する位置に配置したことで、各シンボル
間のユークリッド距離を十分に得ることができる。これ
により、フェージングや雑音が復調の際にあまり影響し
ないので、受信回路の構成が簡単で、かつ、高速のデー
タを伝送することができる。また、デジタル通信装置の
移動中における誤り率も低く維持することができる。さ
らに、上述したようなビットの重み付けにより各シンボ
ルを配置することで、誤り訂正に必要な冗長信号が短く
なり、受信側の補償処理も簡単になると同時に、実行的
なデータの伝送速度も向上する。
【0035】また、LSBを“0”に固定することで、
図2において3ビットの内、1ビットが同じ値を示すシ
ンボルからなる複数のグループ、すなわち、シンボル
(=信号点)A,C,E,G(共にMSBの値が
“0”)、シンボルB,D,F,H(共にMSBの値が
“1”)、シンボルA,B,E,F(共にLSBの値が
“0”)、シンボルC,D,G,H(共にLSBの値が
“1”)、シンボルA,B,C,D(共に2ビット目の
値が“0”)、シンボルE,F,G,H(共に2ビット
目の値が“1”)のグループのうち、近接するシンボル
間のユークリッド距離が最も短いシンボルを有する各グ
ループ(シンボルC,D,G,Hのグループ。「近接す
るシンボル」とはシンボルC,GおよびシンボルD,H
を指す)のシンボルが信号空間上に配置されなくなり、
この結果、図3に示すように、変調信号はπ/4シフト
QPSKと全く同じになる。
【0036】したがって、従来のπ/4シフトQPSK
を用いた無線システムとの共用が可能となり、また、移
動中や建物の間で電波が遮蔽される等、電波伝搬の状態
が悪い場合に、伝送データを操作するだけで、上述した
デジタル変調方式から、π/4シフトQPSKに切り換
えることができ、信頼性の高い伝送路を確保することが
可能となる。なお、シンボルの配置に応じて、値を固定
するビット数を1ビットに限らず、より多くのビットの
値を固定することで、近接するシンボル間のユークリッ
ド距離がより長いシンボルのみを用いて情報の伝達を行
うようにしてもよい。この場合、伝送速度は低下する
が、伝送データを操作するだけで信頼性の高い伝送路を
確保することが可能となる。
【0037】また、デジタル変調における周波数の占有
帯域幅は、伝送速度を1シンボル当たりのビット数で除
した値と、最大の振幅位相変化(極座標上の移動距離)
に比例して大きくなる。上述したシンボルの配置では、
何れもπ/4シフトQPSKの振幅位相変化より小さい
ため、占有帯域幅はπ/4シフトQPSKと同じで、伝
送速度を速くすることができる。
【0038】ここで、図4にπ/4シフトQPSKと、
本実施形態における復調方法に用いられる変調方法とに
おいて、「伝送速度/1シンボル当たりのビット数」を
等しくした時の変調スペクトラムを示す。この図から、
π/4シフトQPSKの場合、4800bpsであるの
に対し、本実施形態における復調方法に用いられる変調
方法では7200bpsとなっているにも関わらず、両
者の占有帯域幅はほぼ同一になっていることがわかる。
【0039】次に、上述した変調方法および復調方法を
実現する送受信機のブロック図を図5、図6に示す。図
5は上述した変調方法による変調を行う送信機の構成を
示すブロック図であり、この図において、1は信号変換
器であり、順次1ビットずつ入力されるデータストリー
ムを所定サンプリング時間毎に3ビットのパラレルデー
タに変換し、直交振幅変換を行うI,Q信号を発生する
ためのデジタルデータに変換する。この信号変換器1
は、シリアル−パラレル変換回路と8値−多値変換回
路、あるいは、シリアル−パラレル変換回路とROM
tableからの読み出しによる回路等によって実現可
能である。また、上記シリアル−パラレル変換回路は、
必要に応じて入力されたデータストリームを2ビットの
パラレルデータに変換して、3ビットの出力パラレルデ
ータのMSBと第2ビット目とし、LSBを“0”固定
にする機能を有している。
【0040】例えば、ROM tableからの読み出
しによる回路によって、信号変換器1を実現した場合、
まず、ROM table内に、搬送波の位相がそれぞ
れ0゜,45゜,90゜,135゜,180゜,225
゜,270゜,315゜変化し、各位相で振幅が1(=
搬送波のレベル)と 21/2−1(=搬送波のレベルの2
1/2−1倍) とになる、計16種類のI,Q信号のデー
タを格納しておき、上述したシリアル−パラレル変換回
路によって3ビットのパラレルデータに変換された1つ
前のシンボルが“010”で、サンプリング時の位相が
45゜,振幅が1であり、次のシンボルが“000”で
あれば、信号変換器1は、位相が90゜で振幅が1とな
るI,Q信号のデータをROM tableから読み出
してD/Aコンバータ2,3へそれぞれ出力する。
【0041】以下、表1に、1つ前のシンボルが“01
0”で、サンプリング時の位相が45゜,振幅が1だっ
た場合において、次のシンボルの各値に応じて出力され
る変調信号の位相および振幅を示す。上述した信号変換
器1は、各シンボルに対応して表1に示す変調信号が得
られるようなI,Q信号のデータを出力する。
【表1】
【0042】また、通信状態が悪化した場合等、上記シ
リアル−パラレル変換回路において、出力する3ビット
のパラレルデータのうち、LSBを“0”固定にすると
共に、データストリームを2ビットのパラレルデータに
変換して、そのデータを第2ビット目とMSBとして出
力するように切り換える。これにより、信号変換器1か
らの出力は、最終的に出力される変調信号の振幅が1
で、位相変化が±π/4,±3π/4のいずれかとなる
従来のπ/4シフトQPSKと同様の直交位相変調を行
うためのI,Q信号のデータが出力されることになる。
【0043】D/Aコンバータ2,3は、信号変換器1
から出力されたデジタルデータをアナログ信号に変換
し、それをI,Q信号として出力する。4,5はそれぞ
れローパスフィルタであり、符号間干渉を起こさないよ
うなインパルス応答を持ったローパスフィルタ、例え
ば、ナイキストフィルタ等が使用される。このローパス
フィルタ4,5により、D/Aコンバータ2,3から出
力されたアナログ信号の帯域を制限し、当該アナログ信
号に多く含まれている高調波信号を除去する。
【0044】6は発振器であり、本実施形態におけるデ
ジタル通信装置の搬送波を発生する。7は移相器であ
り、発振器6から出力された搬送波の移相をπ/2遅ら
せる。8,9はそれぞれ乗算器であり、乗算器8はロー
パスフィルタ4から出力されたI’信号に発振器6から
出力された搬送波を乗算し、乗算器9は、ローパスフィ
ルタ5から出力されたQ’信号に、移相器7から出力さ
れた位相がπ/2遅れた搬送波を乗算する。10は加算
器であり、乗算器8,9からそれぞれ出力された信号を
加算し、アンテナANTに出力する。
【0045】次に図6を参照して本実施形態のデジタル
通信装置における受信機30の構成について説明する。
以下に説明するデジタル通信装置は、図7に示すよう
に、本実施形態における変調方法が用いられている場合
に、電波伝搬状態が悪化すると、シンボルSがしきい値
Tを越えて矢印E1またはE2方向にふらつき、隣接す
るシンボルと誤判定されてしまうときに、従来のπ/4
シフトQPSKに変調および復調モードを変えて、各シ
ンボルS間のユークリッド距離を長くすることによっ
て、通信エラーの発生を防止するための装置である。
【0046】図6に示す受信機30において、31は、
図示しないアンテナにより受信されるデジタル信号に対
して直交復調を行い、I信号およびQ信号を生成する直
交復調器である。32は、上記I信号およびQ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器であり、変換結果を
I’信号およびQ’信号として出力する。
【0047】33は、上記I’信号およびQ’信号を後
述する手法により正規化して、正規化された各信号をI
n信号およびQn信号として出力する正規化部である。
34は、In信号およびQn信号に基づいて、後述する
手法からPSK判定、すなわち位相判定を行うPSK判
定部である。35は、正規化部33の出力値等によりシ
ンボルタイミングを決定するシンボルタイミング決定部
である。36は、PSK判定部34の判定結果に基づい
て、PSK復号を行うPSK復号部である。37は、A
/D変換器32の出力に基づいて、ASK判定(振幅判
定)を行うASK判定部である。38は、ASK判定部
37およびPSK復号部3の各出力に基づいて、ASK
復号を行うASK復号部である。
【0048】次に、上述した実施形態によるデジタル通
信装置の動作について図8に示すフローチャートを参照
しつつ説明する。図5に示す送信機からデジタル変調さ
れたデジタル信号がアンテナANTを介して送信される
と、該デジタル信号は、図6に示す受信機30のアンテ
ナ(図示略)により受信された後、直交復調器31に入
力される。これにより、上記デジタル信号は、直交復調
器31により復調され、直交復調器31からは、I信号
およびQ信号がA/D変換器32へ出力され、上記I信
号およびQ信号は、A/D変換器32によりいずれもデ
ジタル信号であるI’信号およびQ’信号に変換され
る。
【0049】そして、今、受信機30が、デジタル信号
を受信する受信モード状態とされると、ASK判定部3
7および正規化部33は、A/D変換器32からのI’
信号およびQ’信号を取得するサンプリング時間である
か否かを、図示しないタイマ出力やクロック信号から判
断し、同判断結果が「NO」の場合、受信モードを終了
させる。
【0050】そして、今、サンプリング時間になったと
すると、ASK判定部37および正規化部33は、ステ
ップSA1の判断結果を「YES」として、ステップS
A2へ進む。ステップSA2では、正規化部33および
ASK判定部37は、A/D変換器32からのI’信号
およびQ’信号を取得した後、ステップSA3へ進む。
【0051】ステップSA3では、正規化部33は、取
得したI’信号およびQ’信号を正規化する一方、AS
K判定部37は、I’信号およびQ’信号に基づいて、
ASK判定を行う。ここで、図9に示すフローチャート
を参照して、図8に示すステップSA3の処理について
説明する。図9に示すステップSB1では、正規化部3
3は、次の(1)式および(2)式にI’信号のベクト
ル値IdataおよびQ’信号のベクトル値Qdataを各々代
入して、正規化されたInおよびQnを得る。 In=Idata/√(Idata2+Qdata2)・・・・(1) Qn=Qdata/√(Idata2+Qdata2)・・・・(2)
【0052】また、ステップSB2では、正規化部33
は、次の(3)式および(4)式に、ステップSB1で
求めた正規化値InおよびQn、In-1およびQn-1を各
々代入して遅延検波結果IdおよびQdを各々得る。こ
こで、上記正規化値In-1およびQn-1は、1シンボル前
の正規化値である。 Id=In×In-1+Qn×Qn-1 ・・・・・・(3) Qd=Qn×In-1−In×Qn-1 ・・・・・・(4)
【0053】次に、正規化部33は、上記求めた遅延検
波結果IdおよびQdを次の(5)式に代入することに
より、ASK値(振幅成分)を求める。 ASK=2×Id×Qd ・・・・・・・・・・(5) ASK判定部37は、上記ASK値を用いてASK判定
を行う。
【0054】次に、正規化部33は、正規化値Inおよ
びQnを次の(6)式に代入することにより、costas値
を求める。ここで、costas値は、周知のcostas法により
求められる値であり、信号の位相ずれ値である。 costas=In×Qn×(In+Qn)(In−Qn)・・・(6) そして、正規化部33は、ステップSB3で求めたcost
as値からシンボルタイミングを決定する。
【0055】そして、図8に示すステップSA4では、
PSK判定部34は、正規化部33より入力される正規
化値InおよびQnからPSK判定(位相判定)を行
い、判定結果をPSK復号部3へ出力する。これによ
り、ステップSA5では、PSK判定部34は、PSK
判定結果が、ステップSB3(図9)において決定され
たシンボルタイミングと一致するか否かを判断し、同判
断結果が「NO」の場合、受信モードを終了させる。
【0056】一方、ステップSA5の判断結果が「YE
S」の場合、PSK判定部34へPSK判定結果をシン
ボルタイミング決定部35およびPSK復号部3へ出力
する。これにより、シンボルタイミング決定部35およ
びPSK復号部3は、ステップSA6へ進み、PSK復
号処理およびシンボルタイミング決定処理を実行する。
【0057】ここで、上記ステップSA6の処理を図1
0に示すフローチャートを参照して説明する。図10に
示すステップSC1では、PSK復号部3は、PSK判
定部34より入力されるPSK判定値を復号値として出
力する。
【0058】ここで、図5に示す送信機は、電波の伝搬
状態を検出して、電波の伝搬状況に応じて、変調方法お
よびビットレートを変えている。すなわち、上記送信機
は、電波の伝搬状態が非常によい場合には、図12
(a)に示す本実施形態に用いられる変調方法によるも
のであって、かつビットレートが9600bpsのデジ
タル信号を送信している。また、電波の伝搬状態が少し
劣化すると、送信機は、図12(b)に示す6値位相変
調であって、かつビットレートが7200bpsのデジ
タル信号を送信している。さらに、電波の伝搬状態が非
常に悪化すると、送信機は、従来のπ/4シフトQPS
Kによる変調方法によるものであって、かつビットレー
トが6400bpsのデジタル信号を送信している。送
信機は、現在送信しているデジタル信号のビットレート
に関する情報を受信機30へ送信しており、受信機30
は、現在のビットレートを認識している。
【0059】今、ビットレートが9600bpsである
ものとすると、ステップSC1では、受信機30のPS
K復号部36は、図12(a)に示す変換テーブルを用
いて、同図の位相成分である信号1、4、3および6を
復号結果として出力した後、ステップSA7へ進む。ス
テップSA7では、PSK復号部36は、ビットレート
が7200bps以上であって、かつIn信号およびQ
n信号の各ベクトル値から振幅成分(図12(a):シ
ンボル0,2,5および7)があるか否かを判断する。
今の場合、PSK復号部36は、上記判断結果を「YE
S」として、この判断結果の情報をASK復号部38へ
出力する。これにより、ステップSA8では、ASK復
号部38は、図12(a)に示す振幅成分(シンボル
0,2,5および7)のうち、シンボル0および7をA
SK復号した後、ステップSA9へ進む。
【0060】次いで、ASK復号部38は、1/2AS
K(図12(a):シンボル2および5)を用いた変調
速度モードであるか否か、すなわち、本実施形態による
変調方法であって、かつビットレートが9600bps
であるか否かを判断する。今の場合、ビットレートが9
600bpsであるので、ASK復号部38は、ステッ
プSA9の判断結果を「YES」としてステップSA1
0へ進む。ステップSA10では、ASK復号部38
は、図12(a)に示す1/2ASK成分(シンボル2
および5)を復号した後、受信モードを終了させる。こ
のように、ビットレートが9600bpsである場合に
は、図12(a)に示す都合8種類のシンボル0〜7が
復号される。
【0061】また、ステップSC2では、シンボルタイ
ミング決定部35は、正規化部33において求められた
costas値(図9:ステップSB2参照)、言い換えれば
位相ずれ値を図11に示すしきい値Tと比較することに
より、シンボルタイミングを決定する。具体的には、シ
ンボルタイミング決定部35は、図11において、位相
ずれ値のサンプルtb1〜tb15が、しきい値T内で
あれば、これを「+」とする一方、しきい値T外であれ
ば、これを「−」として、各比較結果を各サンプリング
間で比較して、位相ずれが最小の周期をシンボルタイミ
ングとして決定する。
【0062】また、ビットレートが7200bpsであ
るものとすると、ステップSC1では、受信機30のP
SK復号部36は、図12(b)に示す変換テーブルを
用いて、同図の位相成分であるシンボル1,3,4およ
び6を復号結果として出力した後、ステップSA7へ進
む。ステップSA7では、PSK復号部36は、ビット
レートが7200bps以上であって、かつIn信号お
よびQn信号の各ベクトル値から振幅成分(図12
(b):シンボル0,0,7および7)があるか否かを判
断する。今の場合、PSK復号部36は、上記判断結果
を「YES」として、この判断結果の情報をASK復号
部38へ出力する。これにより、ステップSA8では、
ASK復号部38は、図12(b)に示す振幅成分(シ
ンボル0,0,7および7)のうち、振幅が1のシンボ
ル0および7をASK復号した後、ステップSA9へ進
む。
【0063】次いで、ASK復号部38は、1/2AS
K(図12(a):シンボル2および5)を用いた変調
速度モードであるか否か、すなわち、本実施形態による
変調方法であって、かつビットレートが9600bps
であるか否かを判断する。今の場合、ビットレートが7
200bpsであるので、ASK復号部38は、ステッ
プSA9の判断結果を「NO」として受信モードを終了
させる。
【0064】また、ビットレート6400bpsである
ものとすると、ステップSC1では、受信機30のPS
K復号部36は、図12(c)に示す変換テーブルを用
いて、同図の位相成分であるシンボル1、3、および6
を復号結果として出力した後、ステップSA7へ進む。
ステップSA7では、PSK復号部36は、ビットレー
トが7200bps以上であって、かつIn信号および
Qn信号の各ベクトル値から振幅成分(図12(c):シ
ンボル1,3,4および6)があるか否かを判断する。
今の場合、PSK復号部36は、上記判断結果を「N
O」として、受信モードを終了させる。
【0065】以上説明したように、上述した実施形態に
よれば、電波の伝搬状態、言い換えばビットレートの相
違によって、復調方法を切り替えているので、移動中等
の電波伝搬の悪い環境においても誤り率が少ないデータ
伝送が可能となる。
【0066】以上本発明の実施形態について詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるもので
はなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、上述した実施形態に
おいては、上述した機能を実現するためのプログラム
を、フレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、DVD−ROM等のコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録
されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ
て実行させることにより、変調、復調をおこなってもよ
い。
【0067】また、上記プログラムは、フロッピーディ
スク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等
の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あ
るいは記憶されている。そのプログラムは、コンピュー
タにより読みとられて、動作の全部あるいは一部が実行
される。また、ここでいう記録媒体は、光磁気ディスク
等のようにプログラムを静的に記録しているものに限ら
ず、インターネットの専用線、電話回線等の通信回線を
通してプログラムを送信する場合の通信回線のように、
短時間の間、動的にプログラムを保持しているもの、そ
の場合のサーバやコンピュータ内部のメモリのように、
一定時間プログラムを保持しているものも含むものとす
る。
【0068】また、図5の信号変換器1を構成するシリ
アル−パラレル変換回路では、LSBを“0”固定に
し、入力されたデータストリームを2ビットのパラレル
データに変換したものを、3ビットの出力パラレルデー
タのMSBと第2ビット目としてLSB(値は“0”固
定)と共に出力する機能を有しているが、近接するシン
ボル間のユークリッド距離が最も短いシンボルを有する
グループの各シンボルが信号空間上に配置されないよう
に、シンボルの配置に応じてLSB以外のビット値を
“0”または“1”に固定してもよい。
【0069】さらに、上記シリアル−パラレル変換回路
値において、値を固定するビットの数を増やし、近接す
るシンボル間のユークリッド距離がより長いシンボルの
みのデジタル変調を行うようにしてもよい。この場合、
伝送速度は低下するが、伝送データを操作するだけでよ
り信頼性の高い伝送路を確保することが可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電波の伝搬状態に応じて、第1のデジタル変調信号の復
調と第2のデジタル変調信号の復調とを切り替えている
ので、移動中等の電波伝搬の悪い環境においても誤り率
が少ないデータ伝送が可能となるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態におけるデジタル通信
装置の各信号位置を示す信号空間図である。
【図2】 同デジタル通信装置の各信号位置に割り当て
られたシンボル配置を示す信号空間図である。
【図3】 同デジタル通信装置に入力された3ビットの
デジタルデータを“0”に固定した時の振幅位相変化を
示す信号空間図である。
【図4】 同デジタル通信装置の変調方法と、π/4シ
フトQPSKとにおいて、伝送速度/1シンボル当たり
のビット数を同じにした時の変調スペクトラムを示すグ
ラフである。
【図5】 同デジタル通信装置の送信機の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 同デジタル通信装置の受信機30の構成を示
すブロック図である。
【図7】 同デジタル通信装置の動作原理を説明する図
である。
【図8】 図6に示す受信機30の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】 図6に示す受信機30におけるASK判定処
理、および(I,Q)正規化処理を説明するフローチャ
ートである。
【図10】 図6に示す受信機30におけるPSK復号
処理を説明するフローチャートである。
【図11】 図6に示す受信機30における動作を説明
する図である。
【図12】 図6に示す受信機30において用いられる
変換テーブルを示す図である。
【図13】 QPSKおよびπ/4シフトQPSKにお
ける信号位置を示す信号空間図である。
【図14】 16QAMにおける信号位置を示す信号空
間図である。
【符号の説明】
1 信号変換器 2,3 D/Aコンバータ 4,5 ローパスフィルタ 6 発振器 7 移相器 8,9 乗算器 10 加算器 30 受信機 31 直交復調器 32 A/D変換器 33 正規化部 34 PSK判定部 35 シンボルタイミング決定部 36 PSK復号部 37 ASK判定部 38 ASK復号部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調するデジタル復調方法において、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を伝搬状態に応じて受信する第1の過程と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する第2の過程
    とからなることを特徴とするデジタル復調方法。
  2. 【請求項2】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調するデジタル復調方法において、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を伝搬状態に応じて受信する第1の過程と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する第2の過程
    とからなるデジタル復調方法を用いた受信機。
  3. 【請求項3】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調するデジタル復調方法において、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を伝搬状態に応じて受信する第1の過程と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する第2の過程
    とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調するデジタル通信方法において、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の過程
    と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する第2の過程
    とからなることを特徴とするデジタル通信方法。
  5. 【請求項5】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調する過程を有するデジタル通信方法におい
    て、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の過程
    と、 前記電波の伝搬状態が良好であるとき、第1の電波状態
    信号を送信する一方、前記電波の伝搬状態が悪化したと
    き、第2の電波状態信号を送信する第2の過程と、 前記第1の電波状態信号を受信したとき、前記第1のデ
    ジタル変調信号を復調する一方、前記第2の電波状態信
    号を受信したとき、前記第2のデジタル変調信号を復調
    する第3の過程とからなることを特徴とするデジタル通
    信方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の過程においては、電波の伝搬
    状態が良好であるとき、第1のビットレートで前記第1
    のデジタル変調信号を送信する一方、電波の伝搬状態が
    悪化したとき、前記第1のビットレートより低い第2の
    ビットレートで前記第2のデジタル変調信号を送信し、 前記第1の電波状態信号は、前記第1のビットレートを
    示す信号であり、 前記第2の電波状態信号は、前記第2のビットレートを
    示す信号であることを特徴とする請求項5に記載のデジ
    タル通信方法。
  7. 【請求項7】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調するデジタル通信方法において、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の過程
    と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する第2の過程
    とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 nビット(nは3以上の自然数)の情報
    に応じて搬送波の位相振幅変調が施されたデジタル変調
    信号を復調する過程を有するデジタル通信方法におい
    て、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の過程
    と、 前記電波の伝搬状態が良好であるとき、第1の電波状態
    信号を送信する一方、前記電波の伝搬状態が悪化したと
    き、第2の電波状態信号を送信する第2の過程と、 前記第1の電波状態信号を受信したとき、前記第1のデ
    ジタル変調信号を復調する一方、前記第2の電波状態信
    号を受信したとき、前記第2のデジタル変調信号を復調
    する第3の過程とを実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記第1の過程においては、電波の伝搬
    状態が良好であるとき、第1のビットレートで前記第1
    のデジタル変調信号を送信する一方、電波の伝搬状態が
    悪化したとき、前記第1のビットレートより低い第2の
    ビットレートで前記第2のデジタル変調信号を送信し、 前記第1の電波状態信号は、前記第1のビットレートを
    示す信号であり、 前記第2の電波状態信号は、前記第2のビットレートを
    示す信号であることを特徴とする請求項8に記載のプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 nビット(nは3以上の自然数)の情
    報に応じて搬送波の位相振幅変調を行い、かつ変調され
    たデジタル変調信号を復調するデジタル通信装置におい
    て、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の送信手
    段と、 前記電波の伝搬状態が良好であるとき、第1の電波状態
    信号を送信する一方、前記電波の伝搬状態が悪化したと
    き、第2の電波状態信号を送信する第2の送信手段と、 前記第1の電波状態信号を受信したとき、前記第1のデ
    ジタル変調信号を復調する一方、前記第2の電波状態信
    号を受信したとき、前記第2のデジタル変調信号を復調
    する受信手段とを具備することを特徴とするデジタル通
    信装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の送信手段は、電波の伝搬状
    態が良好であるとき、第1のビットレートで前記第1の
    デジタル変調信号を送信する一方、電波の伝搬状態が悪
    化したとき、前記第1のビットレートより低い第2のビ
    ットレートで前記第2のデジタル変調信号を送信し、 前記第2の送信手段は、前記第1の電波状態信号とし
    て、前記第1のビットレートを示す信号を送信する一
    方、前記第2の電波状態信号として、前記第2のビット
    レートを示す信号を送信することを特徴とする請求項1
    0に記載のデジタル通信装置。
  12. 【請求項12】 nビット(nは3以上の自然数)の情
    報に応じて搬送波の位相振幅変調を行い、かつ変調され
    たデジタル変調信号を復調するデジタル通信装置におい
    て、 前記nビットの情報を表す2n 個のシンボルを、振幅と
    位相とによって表される2次元の信号空間に、重み付け
    の重いビットから順次、“0”を表すシンボルと“1”
    を表すシンボルとの間の最小ユークリッド距離を長くし
    て配置する第1のデジタル変調信号と、π/4シフトQ
    PSKによる第2のデジタル変調信号とのうち、いずれ
    か一方を電波の伝搬状態に応じて送信する第1の送信手
    段と、 電波の伝搬状態が良好であるとき、前記第1のデジタル
    変調信号を復調する一方、電波の伝搬状態が悪化したと
    き、前記第2のデジタル変調信号を復調する受信手段と
    を具備することを特徴とするデジタル通信装置。
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