JP2000058387A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JP2000058387A JP10218036A JP21803698A JP2000058387A JP 2000058387 A JP2000058387 A JP 2000058387A JP 10218036 A JP10218036 A JP 10218036A JP 21803698 A JP21803698 A JP 21803698A JP 2000058387 A JP2000058387 A JP 2000058387A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスケット内にセパレータ、分極性電極およ
び電解質溶液を確実に封入することができ、生産性およ
び信頼性の高い電気二重層コンデンサを実現する。 【解決手段】 電気二重層コンデンサを構成する基本セ
ル6aでは、ガスケット5aの内部に、セパレータ4、
一対の分極性電極1a、および電解質溶液3が収容され
ている。ガスケット5aの一面の開口部がシート状の集
電体2aにより封止されている。ガスケット5aの他面
の開口部が集電体2bにより封止されている。集電体2
bは、集電体2aと同様のものである集電体シート10
aを2枚積層してなるものである。基本セル6aを2つ
積層してなるセル積層体9aの最外側には集電体2bが
配置されている。2枚の集電体シート10aの両方に亀
裂や破れが生じる可能性はほとんどなく、基本セル6a
内の電解質溶液3の漏れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関し、特に、固体状の分極性電極が用いられた大
容量の電気二重層コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気二重層コンデンサについて図
14〜図15を参照して説明する。図14は、従来の電
気二重層コンデンサの一例を示す斜視図である。図15
は、図14に示される基本セルを示す断面図である。
【0003】従来の電気二重層コンデンサは、図14に
示されるように、複数の基本セル106を積層してなる
セル積層体109、加圧板107および端子電極107
から構成されている。
【0004】図15に示されるように基本セル106で
は、非導電性およびイオン透過性を有する多孔質のセパ
レータ104を介して対向配置された一対の分極性電極
101が中空のガスケット105の内部に収容されてい
る。枠状のガスケット105の上面および下面には開口
部が形成されている。ガスケット105の上面および下
面のそれぞれに集電体102が接合されて、ガスケット
105の上面および下面のそれぞれの開口部が集電体1
02によって封止されている。これにより、ガスケット
105の内部にセパレータ104および一対の分極性電
極101が封入されている。分極性電極101の、セパ
レータ104側と反対側の面には集電体102が接して
いる。また、ガスケット105の内部には、セパレータ
104および分極性電極101と共に電解質溶液103
が封入されており、この電解質溶液103がセパレータ
104にしみ込んでいる。
【0005】図16は、図15に示される分極性電極1
01の平面図および側面図である。図16(a)が分極
性電極101の平面図であり、図16(b)が、図16
(a)に示される矢印Aの方向からみた分極性電極10
1の側面図である。また、図16(c)が、図16
(a)に示される矢印Bの方向からみた分極性電極10
1の側面図である。
【0006】図16(a)、図16(b)および図16
(c)に示されるように、分極性電極101は矩形の板
状のものである。分極性電極101の材質としては、特
開平4−288361号公報に開示されているような、
活性炭粉末または活性炭繊維と、ポリアセン系材料との
複合体などを主成分とした固体状の活性炭が用いられ
る。
【0007】集電体102の材質としては、導電性カー
ボンを含有するゴムまたは、プラスチックが用いられて
いる。この集電体102は、分極性電極101と圧着さ
れている。
【0008】図17は、図14および図15に示される
ガスケット105の平面図および側面図である。図17
(a)がガスケット105の平面図であり、図17
(b)が、図17(a)に示される矢印Aの方向からみ
たガスケット105の側面図である。また、図17
(c)が、図17(a)に示される矢印Bの方向からみ
たガスケット105の側面図である。
【0009】図17(a)、図17(b)および図17
(c)に示されるように、中空のガスケット105は枠
状になっており、ガスケット105の上面および下面に
開口部が形成されている。
【0010】電気二重層コンデンサの耐電圧は、電解質
溶液103の電気分解電圧によって制限される。従っ
て、電気二重層コンデンサに要求される耐電圧に応じて
所定の数の基本セル106が直列に接続されてセル積層
体109が構成されている。セル積層体109の積層方
向におけるセル積層体109の両端には端子電極108
が取り付けられている。それぞれの端子電極108の、
セル積層体109側と反対側の面には加圧板107が取
り付けられている。セル積層体109の両端の加圧板1
07同士の距離が狭くなる方向にそれぞれの加圧板10
7に圧力がかけられて、その状態が保持されている。こ
のように加圧板107によって一定の圧力が保持される
ことにより、隣り合う基本セル106同士の間や、基本
セル106と端子電極108との間に圧力がかけられ
て、電気二重層コンデンサのそれぞれの構成部品同士の
接触面での接触抵抗が下げられている。
【0011】ところで、このような電気二重層コンデン
サにおいて、近年、固体状の分極性電極101を用いる
ことにより、電気二重層コンデンサが大容量化すると共
に電気二重層コンデンサの等価直列抵抗(equivalent s
eries resistance)が低減されている。これにより、電
気二重層コンデンサの新しい用途が検討されつつある。
電気二重層コンデンサの新しい用途としては、自動車の
スタータモータを駆動するための電源として、鉛蓄電池
と組み合わせて用いられる用途が挙げられる。また、補
助電源として、太陽電池と組み合わせて用いられる用途
などが挙げられる。
【0012】電気二重層コンデンサのどの用途の場合で
も、電気二重層コンデンサが高温の環境に設置される可
能性が大きいので、高温の環境下における電気二重層コ
ンデンサの信頼性を確保する必要がある。しかし、図1
4に示した従来の電気二重層コンデンサの信頼性を評価
するための試験を高温下で実施すると、電解質溶液10
3が熱により膨張することや、電圧の印加によりセル積
層体109内部からガスが発生することなどが原因で基
本セル106が膨張する。このような、それぞれの基本
セル106の膨張がセル積層体109の集電体に及ぼす
影響は、セル積層体109の中央部の集電体よりもセル
積層体109の端部に近い集電体ほど大きくなる。特
に、セル積層体109の最外側の集電体が一番負荷を受
ける。よって、長時間にわたり高温の環境下に電気二重
層コンデンサが置かれると、セル積層体109の最外側
の集電体102に亀裂や破れが生じる。その結果、セル
積層体109の最外側の基本セル106の内部から電解
質溶液103が漏れるという問題点があった。
【0013】また、自動車のスタータモータを駆動する
ために電気二重層コンデンサが用いられる場合など、電
気二重層コンデンサにパワーが求められる用途では、電
気二重層コンデンサの等価直列抵抗が低い必要がある。
本電気二重層コンデンサの等価直列抵抗を低くするに
は、分極性電極101と集電体102との電気的な接続
を良くすればよい。従って、電気二重層コンデンサで
は、セル積層体109の最外側の集電体102の上か
ら、変形が少なく、剛性の高い金属板によりセル積層体
109に圧力がかけられる構造になっている。
【0014】ところが、集電体102の材質としては導
電性ゴムなどが用いられており、集電体102は剛性を
持たない。従って、セル積層体109に圧力をかけた際
に、集電体102に局部的に強い力がかかってしまうこ
とがある。また、分極性電極101の材料としては活性
炭の焼結体が用いられており、分極性電極101は硬
く、高い剛性を有している。さらに、ガスケット105
の材質として、ガスケット105の寸法精度を高くする
ためにABS樹脂などの硬いものを用いる場合が多い。
これらのことにより、セル積層体109の両端から金属
板などでセル積層体109に圧力をかけると、これらの
部材の縁などの角張った箇所によってセル積層体109
の最外側の集電体102に亀裂が生じることがある。そ
の結果、電気二重層コンデンサを製造する際に、不良品
が発生する確率が高くなり、電気二重層コンデンサの生
産性が低くなるという問題点があった。
【0015】上記の問題点を解決するための電気二重層
コンデンサとして、例えば、特開平5−315191号
公報に開示されているものがある。特開平5−3151
91号公報に開示されている電気二重層コンデンサで
は、図14および図15に示した基本セル106と同様
なものを複数積層してなるセル積層体において、セル積
層体の最外側の集電体がセル積層体の内側の集電体より
も厚くなっている。
【0016】また、特公平4−32529号公報に記載
されている電気二重層コンデンサでは、基本セルを構成
する集電体として、カーボンブラックに、密度が異なる
ようにポリエチレンを順次充填して作製した一枚の導電
性ポリエチレンフィルムが用いられている。この導電性
ポリエチレンフィルムの内部では、厚さ方向に低密度、
高密度、低密度の順でポリエチレンの密度が変化してい
る。このような集電体をセル積層体の最外側に配置する
ことにより、その最外側の集電体の強度が上がり、最外
側の集電体の亀裂や破れによる電解質溶液の漏れが防止
される。
【0017】さらに、実開平4−36222号公報に記
載されている電気二重層コンデンサでは、基本セルを構
成する集電体として、導電性シートの中に芯材が形成さ
れてなるものが用いられている。このような集電体をセ
ル積層体の最外側に配置することによっても、その最外
側の集電体の強度が上がり、最外側の集電体の亀裂や破
れによる電解質溶液の漏れが防止される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
それぞれの電気二重層コンデンサではいずれれも、電気
二重層コンデンサの生産性を向上させることや、電気二
重層コンデンサの信頼性を確保することが困難であると
いう問題点がある。以下では、この問題点の理由につい
て説明する。
【0019】上述したようなセル積層体の最外側の集電
体の厚みが、セル積層体の内側の集電体より厚い場合で
は、セル積層体の最外側の集電体の強度が上がるので電
気二重層コンデンサの信頼性は向上される。しかしなが
ら、セル積層体の最外側の集電体が厚くなっても、その
集電体は一枚のシートである。このため、集電体のどこ
か1個所に亀裂が入ったり、ピンホールがあると、そこ
の部分の穴が徐々に大きくなり、大きくなった穴から電
解質溶液が漏れてしまう。従って、電気二重層コンデン
サの信頼性を十分に確保することができない。また、集
電体が厚くなる分、その集電体のピンホールを発見する
ことが困難になり、製造工程で不良品が発生する割合が
高くなってしまう。
【0020】次に、カーボンブラックに、低密度、高密
度、低密度の順にポリエチレンを充填してなり、3層構
造となった1枚の導電性ポレエチレンフィルムを集電体
として用いた場合について述べる。この場合、集電体に
おけるポリエチレンの高密度層では、その高密度層の内
部への硫酸の拡散が低くなる。また、低密度層では、そ
の低密度層の表層が柔軟な性質を有するため、低密度層
の表層での接触抵抗が低くなる効果がある。しかし、集
電体が3層構造を有していても、その集電体は1枚のシ
ートであるため、集電体に少しでも弱い部分があれば、
その部分から亀裂が生じてしまう。従って、前述したの
と同様に、電気二重層コンデンサの信頼性を十分に確保
することができない。
【0021】さらに、集電体の強度を上げるために、集
電体として、導電性シートの中に芯材を形成してなるも
のを用いた場合について述べる。この場合では、芯材の
材質によっては、その芯材により逆に集電体が破れてし
まう可能性や、電気二重層コンデンサの特性が悪くなる
ことがある。例えば、芯材として金属箔を使用した場
合、金属箔の方が導電性シートより強度があるので、取
り扱いによっては曲げなどの応力が集電体にかかった際
に金属箔が導電性シートに傷を付ける可能性がある。ま
た、金属自信の抵抗は低いが、金属をゴムや樹脂などに
重ねた場合、金属と、ゴムや樹脂などとの界面での接触
抵抗が高くなってしまう。これにより、電気二重層コン
デンサの等価直列抵抗が増大し、電気二重層コンデンサ
の良好な特性を確保することができない。さらに、集電
体を構成する導電性シートの分極性電極側の一部にピン
ホールまたは亀裂が発生した場合、基本セル内の電解質
溶液がそのピンホールまたは亀裂を通して導電性シート
内の金属に達してしまうことがある。この時、導電性シ
ート内の金属が電解質溶液により次第に腐食し、腐食し
てできた生成物が基本セル内に侵入して、その生成物
が、変な反応やガスを発生させる要因として働いてしま
う。従って、芯材を有する集電体を用いた場合に、その
芯材が電気二重層コンデンサの信頼性に逆に悪影響を与
えかねない。また、導電性シートの芯材として、金属の
代わりに、導電性の樹脂などその他の材料を用いた場合
でも、芯材の材質は導電性シートの材質とは異なるた
め、導電性シートと芯材との接触面での電気抵抗が大き
くなってしまう。従って、この場合でも、電気二重層コ
ンデンサの信頼性を向上させる効果は得られない。
【0022】本発明の目的は、ガスケット内にセパレー
タ、分極性電極および電解質溶液を確実に封入すること
ができ、集電体が破れて基本セル内の電解質溶液が漏れ
ることがなく、生産性が高く、かつ、高温の環境下にお
いても信頼性の高い電気二重層コンデンサを提供するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気二重層コンデンサは、電解質溶液をし
み込ませた、非導電性およびイオン透過性を有する多孔
性のセパレータと、該セパレータを介して対向する一対
の分極性電極と、前記セパレータおよび前記一対の分極
性電極を収容し、開口部を有する中空のガスケットと、
前記分極性電極の、前記セパレータ側と反対側の面に接
すると共に前記ガスケットの前記開口部を封止するよう
に前記ガスケットに取り付けられ、2枚以上の集電体シ
ートを積層してなる集電体とを有する。
【0024】上記の発明では、ガスケットの開口部が、
2枚以上の集電体シートを積層してなる集電体により封
止されたことにより、集電体を構成する複数の集電体シ
ート全てに亀裂が入る可能性はほとんどないので、ガス
ケットの開口部を封止してガスケットの内部にセパレー
タおよび一対の分極性電極を確実に封入することができ
る。従って、電気二重層コンデンサを製造する際に不良
品の発生率が低くなり、電気二重層コンデンサの生産性
が高くなる。また、電気二重層コンデンサの温度が高く
なってガスケットの内部が膨張し、集電体が変形した際
にも、集電体の複数の集電体シート全てに亀裂や破れが
生じる可能性がほとんどなく、集電体の強度が高くな
る。従って、電気二重層コンデンサの寿命が延び、電気
二重層コンデンサの信頼性が向上する。
【0025】また、前記集電体における前記分極性電極
に接する部分と、前記ガスケットに接する部分との間の
部分に弛みがあってもよい。
【0026】上記のように集電体に弛みがあることによ
っても、電気二重層コンデンサの温度上昇によりガスケ
ットの内部が膨張した場合や、集電体が引っ張れれたり
押さえつけられたりした場合に集電体が変形しても、集
電体の亀裂または破れの発生が防止される。
【0027】さらに、前記分極性電極の、前記集電体と
接する面における外側の縁が、面取りされているか、あ
るいは曲面部となっていることが好ましい。
【0028】上記のように、分極性電極の外側の縁が面
取りされているか、あるいは曲面部となっていることに
より、分極性電極の、集電体と接する面における外側の
縁が集電体に接触した際に、その外側の縁によって集電
体に傷がつくがことが防止される。
【0029】さらに、前記ガスケットの、前記集電体と
接する面における内側の縁が、面取りされているか、あ
るいは曲面部となっていることが好ましい。
【0030】上記のように、ガスケットの内側の縁が面
取りされているか、あるいは曲面部となっていることに
より、ガスケットの、集電体と接する面における内側の
縁が集電体に接触した際に、その内側の縁によって集電
体に傷がつくがことが防止される。
【0031】また、本発明の電気二重層コンデンサは、
電解質溶液をしみ込ませた、非導電性およびイオン透過
性を有する多孔性のセパレータと、該セパレータを介し
て対向する一対の分極性電極と、前記セパレータおよび
前記一対の分極性電極を収容し、開口部を有する中空の
ガスケットと、前記分極性電極の、前記セパレータ側と
反対側の面に接すると共に前記ガスケットの前記開口部
を封止するように前記ガスケットに取り付けられる集電
体とから構成される基本セルを複数積層してなる積層体
を有する電気二重層コンデンサにおいて、前記積層体の
最外側の集電体が、2枚以上の集電体シートを積層して
なるものであることを特徴とする。
【0032】上記の発明では、基本セルを複数積層して
なる積層体の最外側の集電体が、2枚以上の集電体シー
トを積層してなるものであることにより、前述したのと
同様に、積層体の最外側の集電体を構成する複数の集電
体シート全てに亀裂が入る可能性はほとんどないので、
ガスケットの開口部を確実に封止することができる。従
って、電気二重層コンデンサの生産性および信頼性が向
上する。さらに、前記積層体では、高温の環境下でそれ
ぞれの基本セルのガスケットの内部が膨張することで、
積層体の最外側の集電体が最も大きく変形する。この場
合でも、積層体の最外側の集電体が、上記のように2枚
以上の集電体シートを積層してなるものであるので、積
層体の最外側の集電体を構成する複数の集電体シート全
てに亀裂が入る可能性はほとんどない。従って、高温の
環境下でも積層体の最外側の基本セル内にセパレータお
よび一対の分極性電極を確実に封入することができる。
また、積層体の最外側に端子電極などを取り付け、積層
体の最外側の集電体に圧力がかけられる場合でも、その
最外側の集電体の複数の集電体シート全てに亀裂または
破れが生じることがない。従って、この場合にも、生産
性および信頼性の高い電気二重層コンデンサが得られ
る。
【0033】具体的には、前記積層体の最外側の集電体
が、前記積層体の内側の集電体と同じものを加圧成形に
より2枚以上積層してなるもの、または、厚みの異なる
集電体シートを加圧成形により2枚以上積層してなるも
のである。
【0034】また、前記積層体の最外側の集電体の大き
さが、前記積層体の内側の集電体よりも大きくなってお
り、前記積層体の最外側の集電体における前記分極性電
極に接する部分と、前記ガスケットに接する部分との間
の部分に弛みがあってもよい。
【0035】さらに、前記分極性電極の、前記積層体の
最外側の集電体と接する面における外側の縁が、面取り
されているか、あるいは、曲面部となっていることが好
ましい。
【0036】さらに、前記ガスケットの、前記積層体の
最外側の集電体と接する面における内側の縁が、面取り
されているか、あるいは、曲面部となっていることが好
ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0038】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図1には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6aを2つ積層して
なるセル積層体9aが示されいる。
【0039】セル積層体9aでは、図1に示すように、
中空のガスケット5aの内部に、非導電性およびイオン
透過性を有する多孔性のセパレータ4と、セパレータ4
を介して対向する一対の分極性電極1aとが収容されて
いる。ガスケット5aの表面および裏面のそれぞれに
は、ガスケット5aの中空部と連通する開口部が形成さ
れている。ガスケット5aの一方の開口部側の面にはシ
ート状の集電体2aが接合されて、その一方の開口部が
集電体2aにより封止されている。ガスケット5aの他
方の開口部側の面には集電体2bが接合されて、その他
方の開口部が集電体2bにより封止されている。集電体
2bは、シート状の集電体2aと同様なものである集電
体シート10aを2枚、加圧成形により積層してなるも
のである。ガスケット5aの内部には、セパレータ4お
よび分極性電極1aと共に電解質溶液3が封入されてい
る。この電解質溶液3が多孔性のセパレータ4にしみ込
んでいる。
【0040】セパレータ4、一対の分極性電極1a、電
解質溶液3、ガスケット5a、集電体2aおよび2bか
ら基本セル6aが構成されている。この基本セル6a
が、セパレータ4および一対の分極性電極1aが並ぶ方
向に2つ積層されてセル積層体9aが構成されている。
セル積層体9aの最外側には、それぞれの基本セル6a
の集電体2bが配置されている。2つのガスケット5a
の間に挟まれる集電体2aは2つの基本セル6aの共通
の構成部品となっている。
【0041】分極性電極1aの材質は、粉末活性炭にフ
ェノール樹脂などのバインダー材を混ぜて焼成したブロ
ック状の活性炭であればよく、そのバインダー材の材料
や、分極性電極1aの製造方法はどのようなものであっ
てもよい。
【0042】ガスケット5aは、上述したように分極性
電極1a、セパレータ4および電解質溶液3を収容し
て、集電体2aおよび2bが取り付けられるものであ
る。従って、ガスケット5aの材質としては、プラスチ
ックなどの絶縁物を用いることができ、ここでは、耐熱
性のABS樹脂を用いた。
【0043】集電体2aおよび、集電体2bを構成する
集電体シート10aとしては、カーボン粉末などを練り
込んだブチルゴムシートを用いた。セパレータ4の材質
は、非導電性で、かつ、イオン透過性のものであればよ
い。ここでは、セパレータ4として、鉛蓄電池などにも
使用されているガラス繊維セパレータを用いた。
【0044】基本セル6aを製造する方法としては、一
対の分極性電極1aがセパレータ4を介して互いに向き
合うようにガスケット5a内にセパレータ4および一対
の分極性電極1aを収容する。そして、分極性電極1a
とセパレータ4の中に電解質溶液3を注入する。その
後、ガスケット5aの一方の開口部を集電体2bで覆
い、ガスケット5bの他方の開口部を集電体2aで覆う
ことによって基本セル6aが製造される。
【0045】このようにセル積層体9aの最外側の集電
体2bが、2枚の集電体シート10aを積層してなるも
のである場合、2枚の集電体シート10aの両方に亀裂
および破れが生じる可能性はほとんどない。従って、基
本セル6a内の電解質溶液3が基本セル6aの外部に漏
れることを確実に防止することができる。
【0046】図2は、本実施形態の電気二重層コンデン
サを示す斜視図である。
【0047】本実施形態の電気二重層コンデンサは、図
2に示すように、セル積層体9、端子電極8および加圧
板7から構成されている。セル積層体9は、16個の基
本セル6を直列に積層したものの両端に、図1に示した
基本セル6aを積層したものである。基本セル6は、基
本セル6aにおいて集電体2bの代わりに集電体2aが
ガスケット5aに取り付けられてなるものである。すな
わち、基本セル6は、セパレータ4、一対の分極性電極
1aおよび電解質溶液3を収容するガスケット5aの両
端に集電体2aを取り付けてなるものである。従って、
セル積層体9は、16個の基本セル6と2個の基本セル
6aからなる、合計18個の基本セルを積層してなるも
のである。セル積層体9の最外側には、基本セル6aの
集電体2bが配置されている。従って、セル積層体9の
積層方向におけるセル積層体9の両端には、2枚の集電
体シートを積層してなる集電体2bが配置されている。
【0048】セル積層体9の積層方向におけるセル積層
体9の両端の面にはそれぞれ、端子電極8が取り付けら
れている。端子電極8を介してセル積層体9の両端が電
気的に並列に接続されている。それぞれの端子電極8
の、セル積層体9側と反対側の面には加圧板7が取り付
けられている。2つの加圧板7によって、セル積層体9
を圧縮する方向にセル積層体9および端子電極8に圧力
がかけられている。
【0049】本実施形態の電気二重層コンデンサでは、
分極性電極1aの外形寸法は、長さが70mm、幅が5
0mm、厚さが5mmである。ガスケット5aの中空部
の寸法は、長さが74mm、幅が54mm、厚さが1
0.2mmである。セパレータ4の外形寸法は、長さが
70mm、幅が50mm、厚さが0.2mmである。集
電体2aの外形寸法は、長さが82mm、幅が62m
m、厚さが0.1mmである。端子電極8と接する集電
体2bは、前述したように集電体2aと同様なものを2
枚加圧して一体化したものである。
【0050】上述したように16個の基本セル6およ
び、2個の基本セル6aを直列に積層して耐電圧15V
のセル積層体9を作製した。
【0051】また、電解質溶液3としては30wt%の
希硫酸を使用した。基本セル6内の一対の分極性電極1
aのうちの一方は、フェノール系の粉末活性炭と、その
粉末活性炭のフェノール系と同一の粉末状フェノール樹
脂とを重量比70:30で混合し、粉砕、造粒、焼成し
て作製したものである。
【0052】このように本実施形態の電気二重層コンデ
ンサでは、セル積層体9の最外側の集電体2bが、2枚
の集電体シート10aを加圧成形により積層してなるも
のである。これにより、2枚の集電体シート10aの両
方に亀裂または破れが生じる可能性がほとんどないの
で、ガスケット5aの開口部を集電体2bによって確実
に封止することができる。従って、電解質溶液3が基本
セル6aの外部に漏れることが防止され、電気二重層コ
ンデンサを製造する際に不良品の発生がなくなり、電気
二重層コンデンサの生産性が向上する。また、高温の環
境下でガスケット5aの内部が膨張して集電体2bが変
形しても、集電体2bの2枚の集電体シート10aの両
方に亀裂や破れが生じる可能性がほとんどなく、集電体
2bが高くなる。従って、電気二重層コンデンサの寿命
が延び、信頼の高い電気二重層コンデンサが得られる。
【0053】本実施形態の電気二重層コンデンサでは、
集電体2bをセル積層体の最外側のみに配置させたが、
セル積層体の内側にも集電体2bを配置させてもよい。
【0054】また、本実施形態の電気二重層コンデンサ
では、集電体2bが、2枚の集電体シート10aを積層
してなるものであるが、集電体2bが、3枚以上の集電
体シート10aを積層してなるものであってもよい。
【0055】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図3には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6bを2つ積層して
なるセル積層体9bが示されいる。また、図3では、第
1の実施形態と同一の構成部品に同一の符号を付してあ
る。以下では、第1の実施形態と異なる点について説明
する。
【0056】本実施形態の電気二重層コンデンサに用い
られる基本セル6bでは、図3に示すように、第1の実
施形態で用いた集電体2bの代わりに集電体2cがガス
ケット5aの一面に取り付けられている。集電体2c
は、集電体シート12aと、集電体シート12aよりも
薄い集電体シート12bとを加圧成形により一体化した
ものである。集電体シート12aの外形寸法は、長さが
82mm、幅が62mm、厚さが0.15mmである。
集電体シート12bの外形寸法は、長さが82mm、幅
が62mm、厚さが0.05mmである。
【0057】基本セル6bを、第1の実施形態と同様
に、16個の基本セル6を直列に積層してなるものの両
端にそれぞれ積層して、耐電圧15Vのセル積層体を構
成した。ここで、セル積層体の最外側に集電体2cが配
置されるように基本セル6bを積層した。そのセル積層
体の両端に、第1の実施形態と同様に端子電極8および
加圧板7を取り付けて本実施形態の電気二重層コンデン
サが構成されている。
【0058】このようにセル積層体の最外側の集電体2
cが、厚さの異なる集電体シート12aおよび12bを
積層してなるものである場合でも、第1の実施形態で用
いた集電体2bと同様に、集電体シート12aおよび1
2bの両方に亀裂または破れが生じることがほとんどな
い。従って、集電体2cをセル積層体の最外側に配置す
ることにより、生産性および信頼性の高い電気二重層コ
ンデンサが得られる。
【0059】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図4には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6cを2つ積層して
なるセル積層体9cが示されている。また、図4では、
第1の実施形態と同一の構成部品に同一の符号を付して
ある。
【0060】本実施形態の電気二重層コンデンサに用い
られる基本セル6cでは、図4に示すように、第1の実
施形態で用いた集電体2bの代わりに集電体2dがガス
ケット5aの一面に取り付けられている。集電体2dの
大きさは、セル積層体の内側の集電体2aよりも大き
く、集電体の2dの外形寸法は、長さが83.0mm、
幅が63.0mm、厚さが0.1mmである。その他の
構成部品の形状および寸法は、第1の実施形態で用いた
ものと同様である。
【0061】本実施形態の電気二重層コンデンサの製造
方法としては、セル積層体の最外側に配置される集電体
2dをガスケット5aに取り付ける際、集電体2dにお
ける分極性電極1aに接する部分と、ガスケット5aに
接する部分との間の部分に弛みを持たせるようにする。
電気二重層コンデンサの製造方法におけるその他の方法
および、その製造方法の条件は第1の実施形態と同様で
ある。
【0062】この基本セル6cを、第1の実施形態と同
様に16個の基本セル6を直列に積層してなるものの両
端にそれぞれ積層して、耐電圧15Vのセル積層体を構
成した。ここで、セル積層体の最外側に集電体2dが配
置されるように基本セル6cを積層した。そのセル積層
体の両端に、第1の実施形態と同様に端子電極8および
加圧板7を取り付けて本実施形態の電気二重層コンデン
サが構成されている。
【0063】このようにセル積層体の最外側の集電体2
dに弛みを持たせてセル積層体を構成することによって
も、高温の環境下でガスケット5aの内部が膨張した場
合や、集電体2dが引っ張られたり押さえつけられたり
した場合に、集電体2dに亀裂または破れが生じること
が防止される。
【0064】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図5には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6dを2つ積層して
なるセル積層体9dが示されている。本実施形態の電気
二重層コンデンサでは、第1の実施形態と比較して、セ
ル積層体の最外側の集電体と、その最外側の集電体に接
する分極性電極とが異なっている。図5では、第1の実
施形態と同一の構成部品に同一の符号を付してある。
【0065】本実施形態の電気二重層コンデンサでは、
図5に示すように、ガスケット5aの一面および他面に
集電体2aが取り付けられ、セル積層体9dの最外側に
集電体2aが配置されている。従って、セル積層体9d
の最外側の集電体として、1枚のシートからなるものが
用いられている。基本セル6d内には、セパレータ4
と、セパレータ4を介して対向する分極性電極1aおよ
び1bとが収容されている。分極性電極1bは、セル積
層体9dの最外側の集電体2a側に配置されて、その最
外側の集電体2aと接している。この分極性電極1b
の、集電体2aと接する面における外側の縁が面取りさ
れている。
【0066】図6は、図5に示した分極性電極1bを示
す平面図および側面図である。図6(a)が分極性電極
1bの平面図であり、図6(b)が、図6(a)に示さ
れる矢印Aの方向からみた分極性電極1bの側面図であ
る。また、図6(c)が、図6(a)に示される矢印B
の方向からみた分極性電極1bの側面図である。図6
(a)、図6(b)および図6(c)に示すように、分
極性電極1bの、集電体2aと接する面における外側の
縁全体が面取りされている。
【0067】分極性電極1bの外形寸法は、分極性電極
1aと同じで、長さが70mm、幅が50mm、厚さが
5mmである。本実施形態では、分極性電極1bとし
て、縁の面取りの大きさを0.3,0.4,0.5,
0.6,1.0mmの各寸法にして作製したものを用い
た。
【0068】この基本セル6dを、第1の実施形態と同
様に16個の基本セル6を直列に積層してなるものの両
端にそれぞれ積層して、耐電圧15Vのセル積層体を構
成した。ここで、セル積層体の最外側に、分極性電極1
bと接する集電体2bが配置されるように基本セル6c
を積層した。そのセル積層体の両端に、第1の実施形態
と同様に端子電極8および加圧板7を取り付けて本実施
形態の電気二重層コンデンサが構成されている。
【0069】このように分極性電極1bの、セル積層体
の最外側の集電体2aと接する面における外側の縁が面
取りされていることにより、その縁による集電体2aの
亀裂または破れの発生が防止される。特に、加圧板によ
りセル積層体に圧力がかけられる際に、その分極性電極
1bの外側の縁によって集電体2aに傷がつくことが防
止される。
【0070】(第5の実施の形態)図7は、本発明の第
5の実施形態の電気二重層コンデンサに用いられる分極
性電極の平面図および側面図である。図7(a)が分極
性電極の平面図であり、図7(b)が、図7(a)に示
される矢印Aの方向からみた分極性電極の側面図であ
る。また、図7(c)が、図7(a)に示される矢印B
の方向からみた分極性電極の側面図である。本実施形態
の電気二重層コンデンサでは、第4の実施形態と比較し
て、セル積層体の最外側の集電体に接する分極性電極が
異なっている。
【0071】本実施形態の電気二重層コンデンサは、第
4の実施形態で用いた基本セル6dにおいて分極性電極
1bの代わりに、図7に示される分極性電極1cを用い
たものである。分極性電極1cの一面の縁全体は曲面部
21となっており、分極性電極1cの曲面部21側の面
が、セル積層体の最外側の集電体と接する面となる。こ
の分極性電極1cは、第4の実施形態で用いた分極性電
極1bにおいて外側の縁全体を面取りした代わりにその
縁全体を曲面部にしたものである。分極性電極1cの外
形寸法は、分極性電極1bと同じで、長さが70mm、
幅が50mm、厚さが5mmである。
【0072】本実施形態では、分極性電極1bとして、
曲面部21の曲率半径を0.3,0.4,0.5,0.
6,1.0mmの各寸法にして作製したものを用いた。
【0073】この分極性電極1cを有する基本セルを、
第1の実施形態と同様に16個の基本セル6を直列に積
層してなるものの両端にそれぞれ積層して、耐電圧15
Vのセル積層体を構成した。ここで、セル積層体の最外
側に、分極性電極1cと接する集電体が配置されるよう
に基本セルを積層した。そのセル積層体の両端に、第1
の実施形態と同様に端子電極8および加圧板7を取り付
けて本実施形態の電気二重層コンデンサが構成されてい
る。
【0074】このように分極性電極1cの、セル積層体
の最外側の集電体2aと接する面における外側の縁が曲
面部21となっていることにより、その縁による集電体
2aの亀裂または破れの発生が防止される。特に、加圧
板によりセル積層体に圧力がかけられる際に、その分極
性電極1cの外側の縁によって集電体2aに傷がつくこ
とが防止される。
【0075】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
形態の電気二重層コンデンサは、第1の実施形態の電気
二重層コンデンサにおいてセル積層体の最外側の集電体
と接する分極性電極の代わりに、第4の実施形態で用い
た、面取りした分極性電極1bを用いたものである。従
って、本実施形態の電気二重層コンデンサでは、セル積
層体の最外側に、2枚の集電体シート10aを積層して
なる集電体2bが配置されている。そして、分極性電極
1bの、面取りされた側の面が、セル積層体の最外側の
集電体2bに接している。分極性電極1bの面取りの大
きさは0.5mmである。
【0076】(第7の実施の形態)図8は、本発明の第
7の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図8には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6eを2つ積層して
なるセル積層体9eが示されている。図8では、第4の
実施形態と同一の構成部品に同一の符号を付してある。
【0077】基本セル6eは、第4の実施形態で用いた
基本セル6dにおいて分極性電極1aの代わりに分極性
電極1bを用いたものである。従って、それぞれのガス
ケット5a内で一対の分極性電極1bがセパレータ4を
介して対向している。一対の分極性電極1bはそれぞ
れ、面取りされた側の面が集電体2dと接するように配
置されている。それぞれの分極性電極1bの面取りの大
きさは、0.5mmとなっている。
【0078】本実施形態の電気二重層コンデンサは、基
本セル6eを18個直列に接続してなるセル積層体の両
端に、第1の実施形態と同様に端子電極8および加圧板
7を取り付けて構成されている。
【0079】このように、それぞれの分極性電極1b
の、集電体2aと接する面における外側の縁が面取りさ
れていることで、セル積層体の最外側の集電体2aだけ
でなく、セル積層体の内側の集電体2aにおいても分極
性電極1bの縁による亀裂または破れの発生が防止され
る。
【0080】(第8の実施の形態)図9は、本発明の第
8の実施形態の電気二重層コンデンサについて説明する
ための断面図である。図9には、本実施形態の電気二重
層コンデンサに用いられる基本セル6fを2つ積層して
なるセル積層体9fが示されている。本実施形態の電気
二重層コンデンサは、第1の実施形態と比較して、分極
性電極およびセパレータを収容するガスケットや、セル
積層体の最外側の集電体が異なっている。図9では、第
1の実施形態と同一の構成部品に同一の符号を付してあ
る。
【0081】基本セル6fでは、一対の分極性電極1a
およびセパレータ4が中空のガスケット5bの内部に収
容されている。ガスケット5bの中空部の寸法は、第1
の実施形態で用いたガスケット5aと同じで、長さが7
4mm、幅が54mm、厚さが10.2mmである。ガ
スケット5bの一方の開口部側の面、および他方の開口
部側の面にはそれぞれ、分極性電極1aと接する集電体
2aが取り付けられている。従って、セル積層体9fの
最外側に集電体2aが配置される。ガスケット5bの、
集電体2aと接する面における内側の縁全体は面取りさ
れている。
【0082】図10は、図9に示したガスケット5bの
平面図および側面図である。図10(a)がガスケット
5bの平面図であり、図10(b)が、図10(a)の
矢印Aの方向からみたガスケット5bの側面図である。
また、図10(c)が、図10(c)の矢印Bの方向か
らみたガスケット5bの側面図である。
【0083】図10(a)、図10(b)および図10
(c)に示すように、このガスケット5bの、一方の開
口部側の面における内側の縁全体が面取りされ、他方の
開口部側の面における内側の縁全体も面取りされてい
る。ガスケット5bの面取りの大きさは0.5mmであ
る。
【0084】本実施形態の電気二重層コンデンサは、基
本セル6eを18個直列に接続してなるセル積層体の両
端に、第1の実施形態と同様に端子電極8および加圧板
7を取り付けて構成されている。
【0085】このようにガスケット5bの、集電体2a
と接する面における内側の縁が面取りされていることに
より、その縁による集電体2aの亀裂または破れの発生
が防止される。特に、加圧板によりセル積層体に圧力が
かけられる際に、ガスケット5bの内側の縁によって集
電体2aに傷がつくことが防止される。
【0086】(第9の実施の形態)図11は、本発明の
第9の実施形態の電気二重層コンデンサに用いられる分
極性電極の平面図、側面図および断面図である。図11
(a)が分極性電極の平面図、図11(b)が、図11
(a)の矢印Aの方向からみた分極性電極の側面図、図
11(c)が図11(c)のB−B’線断面図である。
【0087】本実施形態の電気二重層コンデンサは、第
8の実施形態で用いた基本セル6fにおいてガスケット
5bの代わりに、図11に示されるガスケット5cを用
いたものである。
【0088】図11(a)、図11(b)および図11
(c)に示すように、ガスケット5cの、一方の開口部
側の面における内側の縁全体が曲面部31となり、他方
の開口部側の面における内側の縁全体も曲面部31とな
っている。この曲面部31の曲率半径は0.5mmであ
る。ガスケット1cは、第8の実施形態で用いたガスケ
ット5bにおいて集電体2aと接する面における内側の
縁全体を面取りした代わりにその縁全体を曲面部にした
ものである。ガスケット5cの中空部の寸法は、第1の
実施形態で用いたガスケット5bと同じで、長さが74
mm、幅が54mm、厚さが10.2mmである。
【0089】本実施形態の電気二重層コンデンサは、ガ
スケット5cを有する基本セルを18個直列に接続して
なるセル積層体の両端に、第1の実施形態と同様に端子
電極8および加圧板7を取り付けて構成されている。
【0090】このようにガスケット5bの、集電体2a
と接する面における内側の縁が曲面部31となっている
ことにより、その縁による集電体2aの亀裂または破れ
の発生が防止される。特に、加圧板によりセル積層体に
圧力がかけられる際に、ガスケット5bの内側の縁によ
って集電体2aに傷がつくことが防止される。
【0091】本発明の電気二重層コンデンサは、上述し
た第1〜第9の実施形態のもの限られるものではなく、
第1〜第9の実施形態のそれぞれの電気二重層コンデン
サの特徴を組み合わせて構成されたものも本発明に含ま
れる。
【0092】以上で説明した第1〜第9の実施形態のそ
れぞれの電気二重層コンデンサにおいて、生産時の不良
品の発生率および、等価直列抵抗(ESR)の初期特性
や、寿命について評価するために、後述する比較例1〜
4の電気二重層コンデンサを用いた。次では、比較例1
〜4のそれぞれの電気二重層コンデンサについて説明す
る。
【0093】(比較例1)図12は、比較例1の電気二
重層コンデンサについて説明するための断面図である。
図12では、比較例1の電気二重層コンデンサに用いら
れる基本セル6fを2つ積層してなるセル積層体9fが
示されている。本実施形態の電気二重層コンデンサは、
第1の実施形態のものと比較して、セル積層体の最外側
の集電体の厚みがセル積層体の内側の集電体よりも厚く
なっている点が異なっている。図12では、第1の実施
形態と同一の構成部品に同一の符号を付してある。
【0094】図12に示すセル積層体9gの最外側には
集電体2eが配置されている。集電体2eの外形寸法
は、長さが82mm、幅が62mm、厚みが0.2mm
である。従って、集電体2eの厚みは、セル積層体9g
の内側の集電体2aの厚み0.1mmの2倍になってい
る。
【0095】比較例1の電気二重層コンデンサでは、前
述した第1の実施形態と同様に16個の基本セル6を直
列に積層してなるものの両端に基本セル6fを積層して
セル積層体が構成されている。ここで、セル積層体の最
外側に集電体2eが配置されるように基本セル6gが積
層される。そのセル積層体の両端に、第1の実施形態と
同様に端子電極8および加圧板7を取り付けて比較例1
の電気二重層コンデンサが構成される。
【0096】このように比較例1の電気二重層コンデン
サは、従来のものと同様に、セル積層体の最外側の集電
体の強度を上げて電気二重層コンデンサの生産性および
信頼性を確保するために、その最外側の集電体の厚みが
セル積層体の内側の集電体よりも厚くなっている。
【0097】(比較例2)比較例2の電気二重層コンデ
ンサは、比較例1の電気二重層コンデンサにおいて集電
体2eの代わりに、カーボンブラックに密度が異なるよ
うにポリエチレンを充填してなる導電性ポリエチレンフ
ィルムが用いられたものである。その導電性ポリエチレ
ンフィルムの内部では、導電性ポリエチレンフィルムの
厚み方向にポリエチレンの密度が異なっている。ポリエ
チレンの密度分布は、低密度、高密度、低密度の順で変
化している。ポリエチレンの高密度の層の厚さは50μ
mであり、低密度の層の厚さはそれぞれ、15μmとな
っている。
【0098】(比較例3)図13は、比較例3の電気二
重層コンデンサについて説明するための断面図である。
比較例3の電気二重層コンデンサは、比較例1の電気二
重層コンデンサにおいて集電体2eの代わりに、導電性
シートの中に芯材としてアルミ箔を形成してなる集電体
が用いられたものである。図13には、比較例3の電気
二重層コンデンサに用いられる基本セル6hを2つ積層
してなるセル積層体9hが示されている。
【0099】比較例3の電気二重層コンデンサを構成す
るセル積層体の最外側には、図13に示すような集電体
2fが配置される。集電体2fは、導電性シートの中の
層に、芯材として厚さ50μmのアルミ箔41を形成し
てなるものである。
【0100】(比較例4)比較例4の電気二重層コンデ
ンサは、比較例1の電気二重層コンデンサにおいて集電
体2eの代わりに、導電性シートの中に芯材として導電
性の樹脂層を形成してなる集電体が用いられたものであ
る。
【0101】以下では、上述した第1〜第9の実施形態
および、比較例1〜4のそれぞれの電気二重層コンデン
サに対して、生産時における不良発生率および等価直列
抵抗の初期特性を測定した結果と、信頼性の試験を実施
した結果とについて述べる。
【0102】電気二重層コンデンサの等価直列抵抗(eq
uivalent series resistance:以下では、ESRとも称
する)の初期特性は、比較例1の電気二重層コンデンサ
の等価直列抵抗の初期値を1とした時の、その初期値に
対する割合とした。
【0103】電気二重層コンデンサの信頼性の試験とし
ては、70℃の高温下で15Vの電圧を電気二重層コン
デンサに印加した状態でその電気二重層コンデンサを1
000時間放置する。その後、電気二重層コンデンサを
十分に放電させてから電気二重層コンデンサの等価直列
抵抗を測定する。電気二重層コンデンサを高温下に放置
する前と、放電させた後との等価直列抵抗の変化量をΔ
Eとし、変化量ΔEの、等価直列抵抗の初期値に対する
割合ΔE/E(%)を基に電気二重層コンデンサの信頼
性を評価した。
【0104】さらに、電気二重層コンデンサの信頼性を
評価するために、比較例1の電気二重層コンデンサの平
均寿命を1とし、比較例1以外の電気二重層コンデンサ
において比較例1の電気二重層コンデンサの平均寿命に
対する相対平均寿命を求めた。電気二重層コンデンサの
相対平均寿命を求める方法としては、上記と同様に70
℃の高温下で15Vの電圧を電気二重層コンデンサに印
加した状態でその電気二重層コンデンサを特定の時間だ
け放置することを繰り返す。これにより、電気二重層コ
ンデンサが故障に至るまでの時間を測定し、測定して得
られる値をワイブル確率紙に打点することで電気二重層
コンデンサの平均寿命を求めた。
【0105】電気二重層コンデンサの等価直列抵抗の測
定は、1kHzの試験信号周波数におけるインピーダン
スを、交流四端子法を用いて測定し、そのインピーダン
スの実数部を算出することにより行った。
【0106】第1〜第3の実施形態、第6〜第9の実施
形態および、比較例1〜4のそれぞれの電気二重層コン
デンサのサンプル数はそれぞれ50個ずつとした。第4
の実施形態においては、分極性電極1bの面取りの大き
さを0.3,0.4,0.5,0.6,1.0mmの各
寸法にしたそれぞれの場合で電気二重層コンデンサのサ
ンプル数を50個とした。第5の実施形態においては、
分極性電極1cの曲面部21の曲率半径を0.3,0.
4,0.5,0.6,1.0mmの各寸法にしたそれぞ
れの場合で電気二重層コンデンサのサンプル数を50個
とした。それぞれの場合の電気二重層コンデンサにおい
て、電気二重層コンデンサの特性値として50個の平均
を算出した。
【0107】第1〜第9の実施形態および、比較例1〜
4のそれぞれの電気二重層コンデンサに対して、生産時
における不良発生率および等価直列抵抗の初期特性を測
定した結果と、信頼性の試験を実施した結果を下記の表
1にまとめた。
【0108】
【表1】 まず、比較例1〜4のそれぞれの電気二重層コンデンサ
を評価する。表1を参照すると、比較例1〜4のそれぞ
れの電気二重層コンデンサでは、不良品の発生率が16
〜32%であり、悪い結果となっている。比較例3およ
び4の電気二重層コンデンサの等価直列抵抗の初期特性
も、比較例1の約2倍となり、悪い結果となっている。
また、比較例1〜4のそれぞれの電気二重層コンデンサ
におけるΔE/E(%)の値は、約40〜60%と悪く
なっている。相対平均寿命に関しては、比較例2および
3の電気二重層コンデンサの平均寿命が比較例1のもの
の約2倍に延びて改善されている。
【0109】これに対し、第1〜第9の実施形態のそれ
ぞれの電気二重層コンデンサでは、第4の実施形態にお
いて面取りの大きさを0.3mmおよび0.4mmにし
た場合と、第5の実施形態において曲面部の曲率半径を
0.3mmおよび0.4mmにした場合を除いて、電気
二重層コンデンサの生産性が向上すると共に電気二重層
コンデンサの信頼性が確保されている。まず、それぞれ
の実施形態について、生産性が向上すると共に信頼性が
確保された場合を評価する。
【0110】第1〜第9の実施形態のそれぞれの電気二
重層コンデンサの不良品の発生率は約2〜10%とな
り、不良品はほとんど発生していない。そして、第1〜
第9の実施形態のそれぞれ場合において、等価直列抵抗
の初期特性は無視できるほど小さく、この初期特性は、
高い安定性を示している。さらに、等価直列抵抗の変化
率ΔE/E(%)に関しても、それぞれの実施形態の電
気二重層コンデンサは、約2〜12%と安定している。
また、相対平均寿命は、約5〜11倍に延びて大幅に改
善されている。以上のことは、上述したように、第4の
実施形態において面取りの大きさを0.3mmおよび
0.4mmにした場合と、第5の実施形態において曲面
部の曲率半径を0.3mmおよび0.4mmにした場合
には当てはまらない。この理由について以下に説明す
る。
【0111】通常、集電体が破れる原因としては、集電
体に剛性がなく集電体の強度が弱いことが挙げられる。
従って、集電体と分極性電極との接触抵抗を下げるため
に集電体と分極性電極とを圧接させた際に集電体に圧力
が不均一にかかり、集電体の、強く押された部分が破れ
てしまう。
【0112】また、集電体が破れる原因としては、集電
体と接する分極性電極またはガスケットに、角張った部
分があることが挙げられる。分極性電極またはガスケッ
トの角張った部分により集電体が押されると、集電体に
破れや亀裂が生じやすくなる。従って、分極性電極の面
取り部または曲面部は、集電体を傷つけることの無い大
きさにする必要がある。ここで、面取りの大きさ、また
は曲面部の曲率半径が0.5mm未満の場合ではまだ不
十分であり、この場合の分極性電極の縁が集電体と圧接
すると集電体に亀裂が生じ易い。従って、面取りの大き
さ、または曲面部の曲率半径が0.5mm未満の場合で
は、製造工程での不良品の発生や、信頼性の低下を改善
することはできない。
【0113】第1〜第9の実施形態のそれぞれの電気二
重層コンデンサでは、製造工程での不良品はほとんど発
生していない上に、相対平均寿命も大幅に改善されてい
る。特に、セル積層体の最外側の集電体として、2枚の
シートを積層してなるものを用いた場合に効果が著しく
高い。次では、この理由について説明する。
【0114】実施形態および比較例のそれぞれ電気二重
層コンデンサでは、セル積層体は常に圧力がかかった状
態にある。従って、比較例で用いた集電体2eおよび2
fがどんなに厚くても1枚のシートであるため、集電体
のどこかに亀裂が入ればその亀裂は大きくなり、基本セ
ル内の電解質溶液は漏れてしまう。しかし、第1の実施
形態の電気二重層コンデンサのように、集電体として、
2枚のシートを積層してなるものを用いることにより、
2枚のシートのうち一方のシートに亀裂が入っても、他
方のシートに亀裂が入らなければ基本セル内の電解質溶
液が漏れることはない。また、2枚のシート両方に亀裂
が入る可能性はほとんどない。実際、第1の実施形態の
電気二重層コンデンサを試験した際に、集電体2bを構
成する2枚シートのうち、いずれか一方のシートに亀裂
が入っていても、他方のシートに亀裂が入っているもの
は1つもなかった。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、セパレー
タおよび一対の分極性電極を収納するガスケットの開口
部が、2枚以上のシートを積層してなる集電体により封
止されたことにより、集電体を構成する複数のシート全
てに亀裂が入る可能性はほとんどないので、電気二重層
コンデンサの生産性が向上し、かつ、電気二重層コンデ
ンサの信頼性を確保できるという効果がある。
【0116】また、集電体における分極性電極に接する
部分と、ガスケットに接する部分との間の部分に弛みが
あることにより、集電体に亀裂および破れが生じること
が防止され、電気二重層コンデンサの生産性が向上する
と共に電気二重層コンデンサの信頼性が確保される。
【0117】さらに、分極性電極の、集電体と接する面
における外側の縁が、面取りされているか、あるいは曲
面部となっていることで、分極性電極の縁によって集電
体に傷がつくことが防止され、電気二重層コンデンサの
生産性が向上すると共に電気二重層コンデンサの信頼性
が確保される。
【0118】さらに、ガスケットの、集電体と接する面
における内側の縁が、面取りされているか、あるいは曲
面部となっていることでも、ガスケットの縁によって集
電体に傷がつくことが防止され、電気二重層コンデンサ
の生産性が向上すると共に電気二重層コンデンサの信頼
性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の電気二重層コンデン
サを示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図6】図5に示したセル積層体の最外側の集電体と接
する分極性電極の平面図および側面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の電気二重層コンデン
サに用いられる分極性電極の平面図および側面図であ
る。
【図8】本発明の第7の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図9】本発明の第8の実施形態の電気二重層コンデン
サについて説明するための断面図である。
【図10】図9に示したガスケットの平面図および側面
図である。
【図11】本発明の第9の実施形態の電気二重層コンデ
ンサに用いられる分極性電極の平面図、側面図および断
面図である。
【図12】比較例1の電気二重層コンデンサについて説
明するための断面図である。
【図13】比較例3の電気二重層コンデンサについて説
明するための断面図である。
【図14】従来の電気二重層コンデンサの一例を示す斜
視図である。
【図15】図14に示される基本セルを示す断面図であ
る。
【図16】図14に示される分極性電極の平面図および
側面図である。
【図17】図14および図15に示されるガスケットの
平面図および側面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 分極性電極 2a、2b、2c、2d、2e、2f 集電体 3 電解質溶液 4 セパレータ 5a、5b、5c ガスケット 6、6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h
基本セル 7 加圧板 8 端子電極 9、9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g、9h
セル積層体 10a、12a、12b 集電体シート 21、31 曲面部 41 アルミ箔

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質溶液をしみ込ませた、非導電性お
    よびイオン透過性を有する多孔性のセパレータと、該セ
    パレータを介して対向する一対の分極性電極と、前記セ
    パレータおよび前記一対の分極性電極を収容し、開口部
    を有する中空のガスケットと、前記分極性電極の、前記
    セパレータ側と反対側の面に接すると共に前記ガスケッ
    トの前記開口部を封止するように前記ガスケットに取り
    付けられ、2枚以上の集電体シートを積層してなる集電
    体とを有する電気二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記集電体における前記分極性電極に接
    する部分と、前記ガスケットに接する部分との間の部分
    に弛みがある請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記分極性電極の、前記集電体と接する
    面における外側の縁が面取りされている請求項1または
    2に記載の電気二重層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記分極性電極の、前記集電体と接する
    面における外側の縁が曲面部となっている請求項1また
    は2に記載の電気二重層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記ガスケットの、前記集電体と接する
    面における内側の縁が面取りされている請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の電気二重層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記ガスケットの、前記集電体と接する
    面における内側の縁が曲面部となっている請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の電気二重層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 電解質溶液をしみ込ませた、非導電性お
    よびイオン透過性を有する多孔性のセパレータと、該セ
    パレータを介して対向する一対の分極性電極と、前記セ
    パレータおよび前記一対の分極性電極を収容し、開口部
    を有する中空のガスケットと、前記分極性電極の、前記
    セパレータ側と反対側の面に接すると共に前記ガスケッ
    トの前記開口部を封止するように前記ガスケットに取り
    付けられる集電体とから構成される基本セルを複数積層
    してなる積層体を有する電気二重層コンデンサにおい
    て、 前記積層体の最外側の集電体が、2枚以上の集電体シー
    トを積層してなるものであることを特徴とする電気二重
    層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 前記積層体の最外側の集電体が、前記積
    層体の内側の集電体と同じものを加圧成形により2枚以
    上積層してなるものである請求項7に記載の電気二重層
    コンデンサ。
  9. 【請求項9】 前記積層体の最外側の集電体が、厚みの
    異なる集電体シートを加圧成形により2枚以上積層して
    なるものである請求項7に記載の電気二重層コンデン
    サ。
  10. 【請求項10】 前記積層体の最外側の集電体の大きさ
    が、前記積層体の内側の集電体よりも大きくなってお
    り、前記積層体の最外側の集電体における前記分極性電
    極に接する部分と、前記ガスケットに接する部分との間
    の部分に弛みがある請求項7〜9のいずれか1項に記載
    の電気二重層コンデンサ。
  11. 【請求項11】 前記分極性電極の、前記積層体の最外
    側の集電体と接する面における外側の縁が面取りされて
    いる請求項7〜10のいずれか1項に記載の電気二重層
    コンデンサ。
  12. 【請求項12】 前記分極性電極の前記縁の面取りの大
    きさが0.5mm以上である請求項11に記載の電気二
    重層コンデンサ。
  13. 【請求項13】 前記分極性電極の、前記積層体の最外
    側の集電体と接する面における外側の縁が曲面部となっ
    ている請求項7〜10のいずれか1項に記載の電気二重
    層コンデンサ。
  14. 【請求項14】 前記分極性電極の前記曲面部の曲率半
    径が0.5mm以上である請求項13に記載の電気二重
    層コンデンサ。
  15. 【請求項15】 前記ガスケットの、前記積層体の最外
    側の集電体と接する面における内側の縁が面取りされて
    いる請求項7〜14のいずれか1項に記載の電気二重層
    コンデンサ。
  16. 【請求項16】 前記ガスケットの、前記積層体の最外
    側の集電体と接する面における内側の縁が曲面部となっ
    ている請求項7〜14のいずれか1項に記載の電気二重
    層コンデンサ。
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