JP2000323366A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

Info

Publication number
JP2000323366A
JP2000323366A JP13317499A JP13317499A JP2000323366A JP 2000323366 A JP2000323366 A JP 2000323366A JP 13317499 A JP13317499 A JP 13317499A JP 13317499 A JP13317499 A JP 13317499A JP 2000323366 A JP2000323366 A JP 2000323366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric double
layer capacitor
double layer
cell
gasket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13317499A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Oya
昌子 大家
Yoshiki Kanbe
好喜 神部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP13317499A priority Critical patent/JP2000323366A/ja
Publication of JP2000323366A publication Critical patent/JP2000323366A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電気二重層コンデンサは、その構造
上、生産性が悪く、高温環境下での信頼性が低い。 【解決手段】 電解質溶液をしみ込ませた多孔性のセパ
レータを介して対向する一対の分極性電極と、分極性電
極に接するセパレータと反対の面で接する集電体と、分
極性電極の周囲に配置したガスケットとからなる基本セ
ルを複数積層した電気二重層コンデンサにおいて、基本
セルの積層数が同一あるいは異なるセル積層体を積層方
向に2つ以上に分割したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関し、特に分極性電極を用いた大容量電気二重層
コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気二重層コンデンサについて図
7および図8を用いて説明する。
【0003】図7は、従来の電気二重層コンデンサ構造
の一例を示す側面図であり、図8は、その中のセル積層
体8bの断面を示したものである。図7において、同一
構造の多数の基本セル6が相互に重ね合わされてセル積
層体8bを構成し、セル積層体8bの両端に、端子電極
7が配置されている。
【0004】各基本セル6は、図8に示すように、セパ
レータ4により分離された一対の分極性電極1と、各分
極性電極1の両端に形成した空間に収容された電解質溶
液3と、両端を閉じるガスケット5aとから構成され、
隣接する基本セル6間には、集電体2が配置されてい
る。分極性電極1としては、特開平4−288361号
公報に示される、活性炭/ポリアセン系材料などを主成
分とした固体状の活性炭が用いられる。
【0005】集電体2は、導電性カーボン含有のゴムま
たは、プラスチックであり分極性電極1と圧着されてい
る。一対の分極性電極1は、多孔性セパレータ4を介し
て対向しており、枠状構造のガスケット5aと集電体2
で電解質溶液3を封止している。
【0006】電気二重層コンデンサの耐電圧は、電解質
溶液3の電気分解電圧によって制限されるため、要求さ
れる耐電圧に応じて基本セル6を直列に接続する。さら
に、接触抵抗を下げるために、基本セル6間と端子電極
7間に圧力をかけ、一定の圧力で保持している。
【0007】ところで、このような電気二重層コンデン
サは、近年、分極性電極1を用いることによる大容量化
および等価直列抵抗(以下ESRと略す)低減により新
しい用途が見いだされ検討されてきている。一例として
は、鉛蓄電池との組合せにより自動車のスタータモータ
駆動用電源を構成する用途や太陽電池との組合せによる
補助電源としての用途などが挙げられ、特に、モータ駆
動用の電源などで使用される場合には、電気二重層コン
デンサに対し高電圧化が要求される。
【0008】しかし、電気二重層コンデンサの耐電圧
は、信頼性を確保するために電解質溶液3の分解電圧以
下となるように規制されているので一般に有機系電解質
溶液3では、2.5V以下であり、水溶液系の電解質溶
液3は、1.2V以下と低い。このため、前述のような
高電圧が必要な用途では基本セル6を多積層し、直列接
続してなる電気二重層コンデンサが使用されるので、こ
の状態での信頼性の確保が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の技
術にもとづく電気二重層コンデンサは、高電圧を得るた
めに基本セルを多積層して一体化したセル積層体を使用
した構造になっている。しかし、この構造では、下記の
問題が生じ、信頼性の確保および生産性を向上させるこ
とは難しい。
【0010】その理由として、第一に、従来の構造で
は、積層数が増えると各部材の寸法ばらつき分を他の部
材部分で吸収することが困難になるため、それだけ寸法
の誤差は加算されることが挙げられる。したがって、各
部材に対して高い寸法精度が要求されるが、高精度を得
るためには、 部材自体のコストが高くなる。 生産上管理するための工数が増える。 部材の寸法が1種類でも異なると液漏れなどの不良が
発生する確率が高くなる。 などの問題が発生し、管理することが難しい。
【0011】第二に、従来構造では、積層数が増えるほ
ど寸法バラツキなどにより基本セル毎に均一に圧力がか
からない可能性が高く、各基本セル毎の電解質溶液量の
ばらつきや特性不良が発生し易くなるためである。例え
ば、基本セル毎に電解質溶液量が異なっているとする
と、高温の環境下で信頼性評価を実施すると、ドライア
ップを生じるが、電解質溶液量が少ない基本セルは、量
の多いセルと比較して、電解質溶液を保持しているセパ
レータが乾燥し、絶縁部分が多くなり易い。そのため、
特性が低下し信頼性が確保できないという問題が発生す
る。
【0012】さらに、各基本セルに均一に圧力がかから
ないと、接触抵抗が高い部分が生じ、全体の特性が低下
する。
【0013】第三に、従来構造では、積層数が増えるほ
ど、力のかかる負荷が最外側の集電体に対し大きくなる
ことが挙げられる。
【0014】一般的に、接触抵抗を下げるために、基本
セルを構成する各部材の厚み寸法は、ガスケットの寸法
より厚くなっている。そのため、従来構造のように高電
圧を得るために多積層すると、厚い部分が加算されて外
側に広がるので、外側の集電体ほど内部からの力に対す
る負荷を受けることになる。従って、積層数が多いと、
最外側の集電体ほど亀裂や破れを生じ、内部の液が漏れ
易くなるという問題が発生する。
【0015】以上のような第一、第二、第三の問題を解
決するために、少ない積層数でセル積層体を作製して端
子電極を組み上げた後、必要な高電圧を得るために、2
個の電気二重層コンデンサを接続板により直列に接続し
た場合を考える。
【0016】この場合、使用時に接続するため、接続の
ための工数およびコストがかかる他、電気二重層コンデ
ンサ単体に関しても部品数が増えるので部材コストが高
くなる。また、形状が大きくなるなどの問題が生じ、あ
まり顕著な効果があるとは言えない。
【0017】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、生産性を向上
し、さらに信頼性の高い電気二重層コンデンサを提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の電気二重層コン
デンサは、電解質溶液をしみ込ませた多孔性のセパレー
タを介して対向する一対の分極性電極と、前記セパレー
タに接する面とは反対の面で前記分極性電極に接する一
対の集電体と、前記分極性電極の周囲に配置したガスケ
ットとからなる基本セルを複数積層して構成したセル積
層体を有する電気二重層コンデンサにおいて、相互に同
一または異なる数の基本セルをれぞれ積層した複数のセ
ル積層体を積層方向に2つ以上積層して構成されている
ことを特徴とする。
【0019】本発明の好ましい態様において、相互に隣
接するセル積層体間には、導電性を有する挿入板が挿入
されている。好ましくは、挿入板の厚みが0.2mm以
上である。
【0020】挿入板の形状は平板であってもよく、その
外形はガスケットの外形と同一あるいはそれよりも大き
ことが望ましい。
【0021】またセル積層体同士が接触する面に、枠状
構造のガスケットが設けられていることが好ましい。こ
の場合、挿入板は、ガスケットの内径より小さい方がよ
い。
【0022】挿入板の厚みについては、ガスケットの厚
みと同一もしくはそれよりも厚いことが好ましい。
【0023】さらに挿入板は、セル積層体と接する面に
凸部を有していることができる。凸部の形状は、ガスケ
ットの内径と同一あるいはそれよりも小さく、また挿入
板の凸部の厚みと同じもしくはそれよりも小さいことが
好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態による
電気二重層コンデンサの側面図である。この電気二重層
コンデンサは、複数の基本セル6を重ねて構成した第1
のセル積層体81aおよび第2のセル積層体82aとを
備えている。
【0026】各基本セル6の構成は、図8に示したもの
と同様である。すなわち、固体状の分極性電極1が集電
体2上に並べられており、多孔性のセパレータ4を介し
て面対称に配置された構成を有する。分極性電極1は、
粉末活性炭にフェノール樹脂などのバインダー材を混ぜ
て焼成したブロック状の活性炭であれば、バインダー材
および製法は問わない。ガスケット5aは、分極性電極
1、集電体2、多孔性セパレータ4および電解質溶液3
を収納して封止するものであるため、プラスチックなど
の絶縁物からなり、例えば耐熱性のABS樹脂等が用い
られる。集電体2は、カーボン粉末、その他を練り込ん
だブチルゴムシート等で構成される。また多孔性セパレ
ータ4は、非導電性で、かつイオン透過性の膜であれば
材質を問わない。例えば、鉛蓄電池などにも使用されて
いるガラス繊維セパレータを用いることができる。
【0027】基本セル6は、分極性電極1がセパレータ
4を介して互いに向き合うようにガスケット5aに収納
し、この分極性電極1とセパレータ4の中に電解質溶液
3を注入した後、集電体2で覆うことにより構成され
る。
【0028】そして任意の数の基本セル6が積層されて
第1および第2のセル積層体81a,82aが構成され
る。
【0029】基本セル6の積層は、次のようにして行わ
れる。すなわち、基本セル6を直列に所定数積層した
後、セル積層体8aを2つ積層方向に分割して並べ両側
面に端子電極7をつけてセル積層体8aを電気的に接続
して電気二重層コンデンサを完成させる。
【0030】各要素の寸法を例示すると、分極性電極1
の大きさは80(L)×80(W)×0.8(t)m
m、セパレータ4の寸法は、80(L)×80(W)×
0.1(t)mm、集電体2の形状が86(L)×86
(W)×0.1(t)mmである。ガスケット5aの内
周寸法が82(L)×82(W)×1.6(t)mm、
外周寸法が90(L)×90(W)×1.6(t)mm
である部材を用いる。
【0031】この例では、基本セル6を27個直列に積
層して2個のセル積層体81a,82aを作製し、この
セル積層体81a,82aを並べて、両側面に端子電極
7をつければ、耐圧45Vの電気二重層コンデンサを作
製することができる。
【0032】なお、電解質溶液3は、例えば30wt%
の希硫酸であり、基本セル6内の各々一方の分極性電極
1は、同一のフェノール系の粉末活性炭と粉末状フェノ
ール樹脂を重量比80/20で混合、粉砕、造粒、焼成
して作製したものを使用できる。
【0033】図2は、本発明の第2の実施の形態による
電気二重層コンデンサの構造を示す側面図である。この
電気二重層コンデンサは、上述の第1の実施の形態にお
ける基本セル6を27個積層して作製した第1および第
2のセル積層体81a、82aが互いに向き合って接す
る端部の間に、挿入板9aが挿入された構造を有する。
【0034】挿入板9aとしては、例えば外形寸法が9
0(L)×90(W)、厚みが0.10、0.15、
0.20、0.25、0.30、0.50mmの各水準
の厚みの銅板にメッキを施したものを用いることができ
る。
【0035】また本発明の第3の実施の形態において、
挿入板9aとして、外形寸法が90(L)×90(W)
×0.2(t)mmの黒鉛板を用いることもできる。
【0036】次に、本発明の第4の実施の形態による電
気二重層コンデンサの構造を示す側面図を図3に、その
一部の断面図を図4に示す。
【0037】本実施の形態では、図3に示すように、第
1および第2のセル積層体81a、82aが互いに向き
合って接する端部との間に挿入板9bが挿入され、この
挿入板9bと第1および第2のセル積層体81a、82
aの端部との間に、基本セル6の外縁部とほぼ同一形
状、寸法を有する、図4に示すような枠状のガスケット
5bが介挿されている。
【0038】電気二重層コンデンサの製造方法および条
件は、第1の実施の形態と同様である。
【0039】具体的な寸法の一例を示すと、分極性電極
1の大きさは80(L)×80(W)×0.8(t)m
m、集電体2は86(L)×86(W)×0.1(t)
mm、ガスケット5aは内周寸法が82(L)×82
(W)×1.6(t)mm、外周寸法が90(L)×9
0(W)×1.6(t)mm、ガスケット5bは内周寸
法が82(L)×82(W)×0.20(t)mm、外
周形寸法90(L)×90(W)×0.20(t)m
m、挿入板9bの寸法は81.5(L)×81.5
(W)、厚みが0.30mm、0.40mm、0.5m
mの3水準のものを使用し、その他の部材の形状寸法は
第1の実施の形態と同じである。このような構造の基本
セル6を、第1の実施の形態と同様に27個直列に積層
して2個のセル積層体81a、82aを作製し、この両
者を挿入板9bを挟んで接続し、耐圧45Vの電気二重
層コンデンサを作製する。
【0040】なお、電解質溶液3,分極性電極1などの
材料は、第1の実施の形態と同様のものを使用した。
【0041】図5は、本発明の第5の実施の形態におけ
る電気二重層コンデンサの構造を示す側面図である。こ
の例では、挿入板9cとして、図6に示すような、セル
積層体81a、82aと接触する面に凸部を有するもの
が使用される。この挿入板9cは、断面寸法が90
(L)×90(W)×0.10(t)mm、の寸法がそ
れぞれ81.5(L)×81.5(W)×0.20
(t)mmのものを使用する。
【0042】次に、比較例を示す。
【0043】前述の図7に示した従来の電気二重層コン
デンサを、上記の本発明の実施の形態と同様の条件で作
成した。
【0044】サンプルは、分極性電極1の大きさが80
(L)×80(W)×0.8(t)mm、ガスケット5
aの内周寸法が82(L)×82(W)×1.6(t)
mm、セパレータ4の寸法は、80(L)×80(W)
×0.1(t)mm、集電体2の寸法が86(L)×8
6(W)×0.1(t)mmである。このような形状寸
法の基本セル6を、第1の実施の形態と同様に54個直
列に積層してセル積層体8bを作製し、両側面に端子電
極7をつけて耐圧45Vの電気二重層コンデンサを作製
した。
【0045】なお、電解質溶液3およびその他の部材の
材質は、本発明の実施の形態と同じものである。
【0046】以下に、本発明の各実施の形態の電気二重
層コンデンサと、図7に示す比較例の電気二重層コンデ
ンサに、信頼性試験を実施した結果について述べる。
【0047】信頼性試験は、85℃の高温下、45V印
加した状態で1000時間おいた後、充分に放電させて
からESRを測定し、ESRの変化量△Eの初期値に対
する割合△E/E(%)を求めた。なお、初期のESR
は従来の比較例1のESRを1として規格化したものと
する。
【0048】さらに、相対平均寿命を求めた。相対平均
寿命は、上記の試験によって各サンプル毎の故障に至る
までの時間を求め、これをワイブル確率紙に打点しその
結果から得られた各水準毎の平均寿命(MTTF)を、
従来の比較例1の平均寿命を1として規格化したものと
する。
【0049】ESRの測定は、1kHzの試験信号周波
数におけるインピーダンスを交流四端子法により測定
し、その実数部を算出することにより行った。
【0050】なお、サンプル数は各水準50個ずつと
し、その平均を求めた。
【0051】
【表1】 表1において、第1および第2の実施の形態の水準の欄
は、挿入板9aの厚み寸法であり、第3の実施の形態の
水準の欄は、挿入板9bの厚みである。
【0052】表1を参照すると、比較例の電気二重層コ
ンデンサでは、△E/Eは、約50%と高く、初期
ESRおよび相対平均寿命も悪い。また、不良解析を実
施すると、原因はセル積層体8bの最側面の集電体2の
内部亀裂による液漏れが原因か、または特定の基本セル
6でのセパレータ4の乾燥、つまり、ドライアップによ
るものであった。
【0053】これに対し、本発明による電気二重層コン
デンサでは、初期ESRは比較対象の電気二重層コン
デンサの約60%と低く、ESR変化率においても、
約4〜5%と安定しており、また、相対平均寿命は、
約9〜10倍に延び大幅に改善されていることがわか
る。ただし、以上のことは、第1の実施の形態、第2の
実施の形態の水準0.2mm未満と、第3の実施の形態
の水準0.3mm以下(セル積層体81a、82a同士
が接する面についているガスケット5bの厚みより挿入
板9bの厚みが薄い場合)には当てはまらない。
【0054】この理由について以下に述べる。
【0055】まず、第1および第2の実施の形態の水準
0.2mm未満、つまり、挿入板9aの厚み寸法が0.
2mm未満の結果が悪かった理由であるが、これは、第
1の実施の形態と同じ理由であると推測される。
【0056】つまり、比較例の電気二重層コンデンサの
ように一体化してセル積層体8bを作製したものと比較
し、第1の実施の形態のようにセル積層体8aを分割し
て作製し、それを並べて電気二重層コンデンサを作製し
た方が、各部材の寸法精度の影響は小さくなり、また、
セル積層体8aの最側面の集電体2にかかる負荷も小さ
くなるため、若干信頼性や特性は改善される。
【0057】しかし、セル積層体81aおよび82a間
に挿入板9aを入れない場合、あるいは挿入板9aの厚
みが薄い場合は、比較例の電気二重層コンデンサと同様
にセル積層体全体に圧力が均一にかかりにくく、信頼性
を改善する効果はやや低い。これは、比較例に比べ、相
対平均寿命は延びたが初期のESRおよび△E/Eが改
善されていないこと、および、実際に不良解析を実施
し、不良原因の大半が特定の基本セル6でのセパレータ
4の乾燥、つまり、ドライアップによるものであったこ
とからも実証される。
【0058】次に、第3の実施の形態の水準0.3mm
以下(セル積層体81aおよび82a同士が接する面に
ついているガスケット5bの厚みより挿入板9bの厚み
が薄い場合)の初期ESRおよび△E/Eの結果が良く
ない理由であるが、不良解析を実施した結果、全てが圧
力の保持不足によるものであった。つまり、セル積層体
81a、82a同士が接する面についているガスケット
5bの厚みより挿入板9bの厚みが薄かったため、セル
積層体8aに挿入板9bが接触せずに浮いた状態になっ
たため、所定の圧力がかからず、初期ESRおよび△E
/Eが悪くなったと考える。
【0059】本発明の電気二重層コンデンサでは、初期
ESRおよび△E/Eが低く安定している上、相対平均
寿命も大幅に改善されている。これは、セル積層体81
aおよび82a全体に均一に圧力をかけることができ、
さらに最側面の集電体2に対する負荷を最小限に押さえ
ることができるためである。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
電気二重層コンデンサの信頼性を確保し、かつ、生産性
を向上させることができるという効果が得られる。
【0061】その第一の理由は、セル積層体を2つ以上
作製しそれを積層方向に分割して並べた構造になってい
ることである。またセル積層体同士が重なる面に挿入板
を挿入したり、あるいはガスケットをつけた構造とした
場合には、工数、コストをかけることなく高電圧化する
ことができ、かつ各基本セル毎に均一に加圧することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電気二重層コンデ
ンサを示す側面図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態の電気二重層コンデ
ンサを示す側面図である。
【図3】本発明の第4の実施の形態の電気二重層コンデ
ンサを示す側面図である。
【図4】図3の電気二重層コンデンサの部分縦断面図で
ある。
【図5】本発明の第5の実施の形態の電気二重層コンデ
ンサを示す断面図である。
【図6】図5の電気二重層コンデンサに用いられた挿入
板の斜視図である。
【図7】従来の電気二重層コンデンサを示す側面図であ
る。
【図8】図7の電気二重層コンデンサのセル積層体を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 分極性電極 2 集電体 3 電解質溶液 4 セパレータ 5a,5b ガスケット 6 基本セル 7 端子電極 8a、8b セル積層体 9a、9b、9c 挿入板 10 電気二重層コンデンサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質溶液をしみ込ませた多孔性のセパ
    レータを介して対向する一対の分極性電極と、前記セパ
    レータに接する面とは反対の面で前記分極性電極に接す
    る一対の集電体と、前記分極性電極の周囲に配置したガ
    スケットとからなる基本セルを複数積層して構成したセ
    ル積層体を有する電気二重層コンデンサにおいて、 相互に同一または異なる数の基本セルをそれぞれ積層し
    た複数のセル積層体を積層方向に2つ以上積層して構成
    されていることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 相互に隣接する前記セル積層体間に導電
    性を有する挿入板が挿入されていることを特徴とする請
    求項1記載の電気二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記挿入板の厚みが0.2mm以上であ
    ることを特徴とする請求項2記載の電気二重層コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記挿入板の形状が平板であることを特
    徴とする請求項2または3項記載の電気二重層コンデン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記挿入板の外形がガスケットの外形と
    同一あるいはそれよりも大きいことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の電気二重層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記セル積層体同士が接触する面に枠状
    構造のガスケットが設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の電気二重層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 前記挿入板がガスケットの内径より小さ
    いことを特徴とする請求項6記載の電気二重層コンデン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記挿入板の厚みが前記ガスケットの厚
    みと同一もしくはそれよりも厚いことを特徴とする請求
    項6または7項記載の電気二重層コンデンサ。
  9. 【請求項9】 前記挿入板が、前記セル積層体と接する
    面に凸部を有していることを特徴とする請求項6項記載
    の電気二重層コンデンサ。
  10. 【請求項10】 前記凸部の形状がガスケットの内径と
    同一あるいはそれよりも小さいことを特徴とする請求項
    9項記載の電気二重層コンデンサ。
  11. 【請求項11】 前記ガスケットの厚みが、前記挿入板
    の凸部の厚みと同じもしくはそれよりも小さいことを特
    徴とする請求項9または10項記載の電気二重層コンデ
    ンサ。
JP13317499A 1999-05-13 1999-05-13 電気二重層コンデンサ Pending JP2000323366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13317499A JP2000323366A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電気二重層コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13317499A JP2000323366A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電気二重層コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323366A true JP2000323366A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15098415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13317499A Pending JP2000323366A (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電気二重層コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323366A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3241325B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
US6426865B2 (en) Electric double layer capacitor
US5688614A (en) Electrochemical cell having a polymer electrolyte
TWI242785B (en) Electric double layer capacitor
US7227737B2 (en) Electrode design
KR100309634B1 (ko) 전기이중층커패시터
JPH11135369A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP3339553B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2001351831A (ja) 電気二重層コンデンサおよび電池
KR100524103B1 (ko) 전기 이중층 콘덴서 및 그 제조방법
KR20040100991A (ko) 전기 이중층 커패시터 및 전기 이중층 커패시터 적층체
JP3070486B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
JP3877968B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
US6532144B2 (en) Electrical double layer capacitor
JP2003197474A (ja) エネルギーデバイスおよびその製造方法
JP2002280264A (ja) 電気二重層コンデンサおよびその製造方法
JP2001102273A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP4044295B2 (ja) 電池及び電気二重層コンデンサ並びにそれらの製造方法
JP3085250B2 (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2000323366A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2000150326A (ja) 電気二重層コンデンサ及び電気二重層コンデンサ製造方法
JP2004342643A (ja) 電気二重層コンデンサ
KR20100128102A (ko) 슈퍼커패시터 및 그 제조방법
JP2001284172A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP2007227425A (ja) 電気二重層コンデンサ