JP2000057100A - 計算装置及び計算処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

計算装置及び計算処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000057100A
JP2000057100A JP22489298A JP22489298A JP2000057100A JP 2000057100 A JP2000057100 A JP 2000057100A JP 22489298 A JP22489298 A JP 22489298A JP 22489298 A JP22489298 A JP 22489298A JP 2000057100 A JP2000057100 A JP 2000057100A
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solution
calculation
display
trigonometric function
fraction
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JP22489298A
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Yoshinaga Miyazawa
善永 宮澤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】三角関数やべき関数等、様々な種類の計算を行
ないその解を表示するための計算装置にあって、計算の
種類に適した見通しのよい解を表示すること。 【解決手段】 LEVELキー12d の操作に基づくユーザレベ
ル設定処理により、一般向けのユーザレベルを設定した
計算処理で、データ入力キー12a の操作により逆三角関
数式「asin 0.5」を入力して液晶表示部16に表示させ
「実行」キー12b を操作すると、前記式「asin 0.5」の
計算により得られた実数値形式の解「0.523598…」が解
メモリに記憶されると共に表示部16に表示され、この
後、「変換」キー12c を操作すると、前記実数値形式の
解データ「0.523598…」が「π」で除算され、その計算
結果の小数値「0.1666666667」が分数値「 1/6」に変換
されると共に、この分数値「 1/6」に対して前記文字式
「π」が乗算の形式で組み合わされ、逆三角関数の解に
適したπ分数形式の解「 1/6π」として表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三角関数やべき関
数等、様々な種類の計算を行ないその解を表示するため
の計算装置及び計算処理プログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に汎用されている関数電卓
等と呼ばれる電子計算装置では、通常の四則計算の他
に、三角関数や逆三角関数、べき関数、2乗根、3乗根
等、様々な種類の計算が行なえるようになっている。
【0003】このような従来の電子計算装置にあって、
例えば「sin-10.5」の逆三角関数の式を入力して
計算を実行すると、その解は「0.523598…」と
全て小数値からなる実数で表示される。
【0004】また、例えば「cos(6/π)」の三角
関数の式を入力して計算を実行すると、その解は「0.
8660254…」と全て小数値からなる実数で表示さ
れる。
【0005】このように、従来の電子計算装置では、計
算対象として入力される計算式が、三角関数や逆三角関
数等、どのような種類の関数の計算式であっても、その
解は整数値や小数値からなる実数として表示されるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大学や
高校等の教育現場における数学の学習過程では、例えば
前記逆三角関数である「sin-10.5」の解は、その
計算種類に適したπと分数を組み合わせた形式のπ分数
「π/6」として習得され、また、例えば前記三角関数
である「cos(6/π)」の解は、その計算種類に適
したルートと分数を組み合わせた√分数「√(3/
2)」として習得されるので、特に、この種の計算を要
する教育現場や研究機関にあっては、前記従来の電子計
算装置のように、どの様な種類の関数の計算式に対して
もその解が整数や小数の実数形式で表示されてしまう
と、該解が結果として同じ値であっても、解の見通しが
非常につけにくい問題がある。
【0007】本発明は前記のような問題に鑑みなされた
もので、計算の種類に適した見通しのよい解を表示する
ことが可能になる計算装置及び計算処理プログラムを記
録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
る計算装置は、計算式を入力する式入力手段と、この式
入力手段により入力された計算式の解を求める計算手段
と、前記計算式の種類に応じて解の表示形態を切り換え
る解表示切り換え手段と、この解表示切り換え手段によ
り切り換えられた解の表示形態で、前記計算手段により
求められた解を表示する表示手段とを備えたことを特徴
とする。
【0009】このように、本発明に係わる計算装置で
は、式入力手段により計算式が入力され、計算手段によ
りその解が求められると、解表示切り換え手段により前
記計算式の種類に応じて解の表示形態が切り換えられ、
この切り換えられた解の表示形態で、前記計算手段によ
り求められた解が表示されるので、入力された計算式の
種類に適した解の表示形態で解表示がなされることにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の実施形態に係わる
電子計算装置の電子回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0011】この電子計算装置は、コンピュータ等から
なる制御部(CPU)11を備えている。制御部(CP
U)11は、キー入力部12によるキー操作信号に応じ
てROM13に予め記憶されているシステムプログラ
ム、あるいは外部記録媒体18に予め記憶されている計
算装置制御用プログラムを記録媒体読み取り部17によ
り読み取らせて起動させ、RAM14をワークメモリと
して回路各部の動作の制御を行なうものである。
【0012】この制御部(CPU)11には、前記キー
入力部12、ROM13、記録媒体読み取り部17、R
AM14が接続されると共に、表示駆動回路15を介し
て液晶表示部16が接続される。
【0013】キー入力部12には、数値キー,演算子キ
ー,関数キー等の各種の数値・記号キー群からなるデー
タ入力キー12aが備えられると共に、選択あるいは入
力されたデータの設定や計算の実行を指示する際に操作
される「実行」キー12b、計算結果の表示に伴なう解
の表示形式を、あらゆる種類の計算において整数や小数
からなる実数値のみで表示する一般形式と、計算の種類
に適したπや√等の文字式と組み合わせて表示する特殊
形式とで切り換える際に操作される「変換」キー12
c、ユーザレベルを一般向け又は学生向けとして設定す
る際に操作される「LEVEL」キー12d、表示画面
上でのカーソルの移動やデータ選択、変数値の増減設定
等を行なう際に操作されるカーソルキー「↑」「↓」
「←」「→」12e等が備えられる。
【0014】ROM13には、本電子計算装置の電子回
路におけるの全体の処理を司るシステムプログラムデー
タが予め記憶されると共に、図3に示すユーザレベル設
定処理、図4に示す計算モード処理、図5に示す三角関
数解変換処理、図6に示す逆三角関数解変換処理等、各
種の動作モードの処理を司るサブプログラムデータであ
る制御プログラムデータも予め記憶される。
【0015】図2は前記電子計算装置のRAM14に備
えられるデータメモリの構成を示す図である。RAM1
4には、表示データメモリ14a、入力データメモリ1
4b、解データメモリ14c、三角関数解データメモリ
14d、逆三角関数解データメモリ14e、xデータメ
モリ14f、yデータメモリ14g、小数→分数変換デ
ータメモリ14h、有理化データメモリ14i、レベル
フラグメモリ14j、及びワークメモリ14k等の各種
のデータメモリが備えられる。
【0016】表示データメモリ14aには、前記各種の
動作モードにおいて液晶表示部16に表示すべき表示デ
ータがビットマップのパターンデータとして展開されて
記憶される。
【0017】入力データメモリ14bには、キー入力部
12の操作により入力された計算式等の入力データが記
憶される。解データメモリ14cには、前記入力データ
メモリ14bに記憶された計算式に応じた計算結果の解
が整数あるいは小数の実数値のまま記憶される。
【0018】三角関数解データメモリ14dには、三角
関数の計算式に応じた計算結果の解が、ルートと分数を
組み合わせた形式の解に変換されて記憶される。逆三角
関数解データメモリ14eには、逆三角関数の計算式に
応じた計算結果の解が、πと分数を組み合わせた形式の
解に変換されて記憶される。
【0019】xデータメモリ14fには、解形式の変換
処理に伴ない、前記解データメモリ14cに記憶された
整数あるいは小数の実数値からなる解が読み込まれて記
憶される。
【0020】yデータメモリ14gには、解形式の変換
処理に伴なう当該解に応じた小数値データが、分数変換
の対象データとして記憶される。小数→分数変換データ
メモリ14hには、前記解形式の変換処理に伴ない、前
記yデータメモリ14gに記憶された解に応じた小数値
データが、分数値a/bに変換されて記憶される。
【0021】有理化データメモリ14iには、三角関数
解の変換処理に伴ない、前記小数→分数変換データメモ
リ14hに記憶された解に応じた分数値a/bが有理化
され、c/d2 として記憶される。
【0022】レベルフラグメモリ14jには、ユーザレ
ベル設定処理に伴ない、ユーザレベルが一般向けに設定
されると“0”、学生向けに設定されると“1”にセッ
トされるユーザレベルフラグが記憶される。
【0023】ワークメモリ14kには、各種動作モード
の制御処理に伴ない制御部(CPU)11により入出力
されるデータが一時的に記憶される。次に、前記構成に
よる電子計算装置の動作について説明する。
【0024】図3は前記電子計算装置におけるユーザレ
ベル設定処理を示すフローチャートである。図4は前記
電子計算装置における計算処理を示すフローチャートで
ある。
【0025】図5は前記電子計算装置の計算処理に伴な
う三角関数解変換処理をフローチャートである。図6は
前記電子計算装置の計算処理に伴なう逆三角関数解変換
処理をフローチャートである。
【0026】図7は前記電子計算装置におけるユーザレ
ベルの設定処理及び逆三角関数の計算処理に伴なうキー
操作対応の表示動作を示す図である。図8は前記電子計
算装置におけるユーザレベルの設定処理及び三角関数の
計算処理に伴なうキー操作対応の表示動作を示す図であ
る。
【0027】キー入力部12の「LEVEL」キー12
dが操作されると、図3におけるユーザレベル設定処理
が起動され、計算解の表示形式を学生向けレベルとする
か又は一般向けレベルとするかの選択をユーザに促すユ
ーザレベル選択画面が液晶表示部16に表示される(ス
テップL1)[図7(A)・図8(A)参照]。
【0028】このユーザレベル選択画面にあって、カー
ソルキー12eの操作により、「一般」レベル又は「学
生」レベルの何れか一方が選択され、「実行」キー12
bが操作されると、前記「一般」レベルが選択された場
合にはフラグ“0”、「学生」レベルが選択された場合
にはフラグ“1”が、RAM14内のレベルフラグメモ
リ14jに対してセットされる(ステップL2→L3)
[図7(B)・図8(B)参照]。
【0029】すなわち、このようなレベル設定処理(ス
テップL1〜L3)を経て、例えば図7(A),図7
(B)で示すように、計算解の表示形式が「一般」レベ
ルに選択設定され、RAM14内のレベルフラグメモリ
14jのレベルフラグが“0”にセットされた状態で、
図4における計算処理が起動され、図7(C)に示すよ
うに、キー入力部12におけるデータ入力キー12aの
選択操作により、逆三角関数の計算式「asin0.
5」と入力されると、そのキー入力された式データ「a
sin0.5」は、RAM14内の入力データメモリ1
4bに順次記憶されると共に表示データメモリ14aに
書き込まれ、液晶表示部16に表示される(ステップS
1→S2)。
【0030】ここで、前記入力表示された逆三角関数の
計算式「asin0.5」の計算を開始するために、図
7(D)に示すように、キー入力部12の「実行」キー
12bが操作されると、RAM14内の入力データメモ
リ14bに計算対象となる式データが入力されて有るか
否か判断され、前記計算式「asin0.5」が入力さ
れて有ると判断されると、その計算処理が実行され、実
数値で得られた計算結果の解「0.523598…」
が、RAM14内の解データメモリ14cに記憶される
(ステップS3→S4→S5)。
【0031】すると、RAM14内のレベルフラグメモ
リ14jに記憶されているユーザレベルフラグが読み出
されて一般向けレベルか否か判断され、この場合、ユー
ザレベルフラグ“0”にセットされていることで一般向
けレベルであると判断されると、前記RAM14内の解
データメモリ14cに記憶された実数値の形式の計算結
果の解「0.523598…」が読み出され、その実数
値形式のまま液晶表示部16に表示される(ステップS
6→S7)。
【0032】この一般向けレベルの設定による、実数値
による計算結果の解表示状態において、図7(E)に示
すように、キー入力部12の「変換」キー12cが操作
されると、前記解データメモリ14cに解データが記憶
されているか否かに応じて解表示中か否か判断され、解
表示中であると判断されると、前記レベルフラグメモリ
14jに記憶されているユーザレベルフラグが読み出さ
れて一般向けレベルか否か判断される(ステップS8→
S9→S10)。
【0033】そして、前記一般向けレベルの設定状態に
おける実数値形式での計算結果の解表示中にあって、前
記「変換」キー12cが操作され、さらに、ユーザレベ
ルが一般向けレベルにセットされていると判断される
と、入力データメモリ14bに記憶されている計算式の
種類が、三角関数の計算式か逆三角関数の計算式か、そ
の他の種類の計算式かが判断され(ステップS10→S
11→S12)、前記入力された計算式が「asin
0.5」であることで逆三角関数の計算式であると判断
されると、図6における逆三角関数の解変換処理に移行
される(ステップS12→SB)。
【0034】図6における逆三角関数の解変換処理が起
動されると、まず、RAM14内の解データメモリ14
cに記憶されている実数値形式の解データ「0.523
598…」が読み込まれxデータメモリ14fに記憶さ
れる(ステップB1)。
【0035】すると、前記xデータメモリ14fに記憶
された実数値形式の解データ「0.523598…」が
「π」で除算(x÷π)され、その計算結果x/π(=
0.1666666667)がyデータメモリ14gに
記憶される(ステップB2)。
【0036】すると、このyデータメモリ14gに記憶
された、前記逆三角関数の解をπで除算した計算結果で
ある小数値「0.1666666667」が分数値a/
bに変換されて小数→分数変換データメモリ14hに記
憶される(ステップB3)。
【0037】ここで、この電子計算装置における小数→
分数変換処理は、与えられた小数の循環の数値や桁数を
要することなく、あらゆる小数を容易に分数に変換する
ことが可能な手法(特願平10−81023号)に従い
分数に変換される。
【0038】すなわち、この特願平10−81023号
で開示される分数変換処理では、最小既約分数[o/p
=0/1],最大既約分数[q/r=1/1]の各分子
同士,分母同士をそれぞれ加算した中既約分数[(o+
q)/(p+r)=1/2]が、変換対象となる小数
[y]より大きい場合はこれを次の大既約分数[q/r
=1/2]として前記そのままの小既約分数[o/p=
0/1]との間でさらに同様の中既約分数の算出及び小
数[y]との大小判定処理を繰り返し、また、前記中既
約分数が、小数[y]より小さい場合はこれを次の小既
約分数[o/p=1/2]として前記そのままの大既約
分数[q/r=1/1]との間でさらに同様の中既約分
数の算出及び小数[y]との大小判定処理を繰り返し、
小数[y]を含む小既約分数[o/p]と大既約分数
[q/r]との区間を次第に狭める。そして、順次算出
される小既約分数[o/p]又は大既約分数[q/r]
が、小数[y]と一致又は略一致(近似)したと設定条
件により判定された場合にその判定分数が変換分数[a
/b]として決定されるものである。
【0039】こうした小数→分数変換処理により、前記
小既約分数[o/p]又は大既約分数[q/r]が小数
[y]と一致(成功)することで、前記逆三角関数の解
をπで除算した計算結果である小数値y「0.1666
666667」が分数値a/b「1/6」に変換され、
RAM14内の小数→分数変換データメモリ14hに対
して記憶されると、この逆三角関数の解をπで除算した
計算結果の分数値a/bに、πが乗算の形式で組み合わ
され、図7(E)に示すように、液晶表示部16に対
し、前記実数値形式の解データ「0.523598…」
に「=」で続けて、π分数形式の解「1/6π」として
表示される(ステップB3→B4)。
【0040】一方、前記小数→分数変換処理において、
前記小既約分数[o/p]又は大既約分数[q/r]が
小数[y]と近似(失敗)した変換分数[a/b]とし
て決定された場合には、前記π分数形式での表示は行な
われず、前記yデータメモリ14gに記憶されている、
解をπで除算した計算結果である小数値y「0.166
6666667」に、単純にπが乗算の形式で組み合わ
され、π小数形式の解「0.1666π」として表示さ
れる(ステップB3→B5)。
【0041】これにより、計算処理の開始当初にユーザ
レベルが「一般」に設定されていて、逆三角関数「as
in0.5」の計算実行に伴ない実数値形式の解「0.
523598…」として表示されても、「変換」キー1
2cを操作することで、当該逆三角関数の解に適した前
記π分数形式の解「1/6π」に変換されて表示される
ようになる。
【0042】一方、例えば図7(F)に示すように、計
算処理の開始当初に、ユーザレベル設定処理(ステップ
L1〜L3)によりユーザレベルが「学生」“1”に設
定されていて、データ入力キー12aの操作により前記
同様の逆三角関数の計算式「asin0.5」が入力表
示され(ステップS1→S2)、「実行」キー12bが
操作された場合には、その計算結果として解データメモ
リ14cに記憶された実数値形式の解「0.52359
8…」(ステップS3〜S5)は、ユーザレベルが「学
生」“1”であるとの判断に従って前記逆三角関数の解
変換処理(ステップB1〜B5)により直ちに該逆三角
関数の解に適したπ分数形式の解「1/6π」に変換さ
れ、液晶表示部16に表示される(ステップS6→S1
2,SB)。
【0043】なお、前記ユーザレベルを「学生」“1”
に設定しての逆三角関数の計算結果のπ分数形式での解
「1/6π」の表示状態にあって、「変換」キー12c
が操作された場合には、ユーザレベルが「学生」“1”
であるとの判断に従い、前記解データメモリ14cに記
憶されている実数値形式での解「0.523598…」
が読み出され、液晶表示部16に対し、前記π分数形式
での解「1/6π」に「=」で続けて表示される(ステ
ップS8〜S10→S7)。
【0044】次に、前記ユーザレベル設定処理(ステッ
プL1〜L3)を経て、例えば図8(A),図8(B)
で示すように、計算解の表示形式が「学生」レベルに選
択設定され、RAM14内のレベルフラグメモリ14j
のレベルフラグが“1”にセットされた状態で、図4に
おける計算処理が起動され、図8(C)に示すように、
キー入力部12におけるデータ入力キー12aの選択操
作により、三角関数の計算式「cosπ/6」と入力さ
れると、そのキー入力された式データ「cosπ/6」
は、RAM14内の入力データメモリ14bに順次記憶
されると共に表示データメモリ14aに書き込まれ、液
晶表示部16に表示される(ステップS1→S2)。
【0045】ここで、前記入力表示された三角関数の計
算式「cosπ/6」の計算を開始するために、図8
(D)に示すように、キー入力部12の「実行」キー1
2bが操作されると、RAM14内の入力データメモリ
14bに計算対象となる式データが入力されて有るか否
か判断され、前記計算式「cosπ/6」が入力されて
有ると判断されると、その計算処理が実行され、実数値
で得られた計算結果の解「0.8660254403
8」が、RAM14内の解データメモリ14cに記憶さ
れる(ステップS3→S4→S5)。
【0046】すると、RAM14内のレベルフラグメモ
リ14jに記憶されているユーザレベルフラグが読み出
されて一般向けレベルか否か判断され、この場合、ユー
ザレベルフラグ“1”にセットされていることで一般向
けレベルではなく学生向けレベルであると判断される
と、入力データメモリ14bに記憶されている計算式の
種類が、三角関数の計算式か逆三角関数の計算式か、そ
の他の種類の計算式かが判断され(ステップS6→S1
1→S12)、前記入力された計算式が「cosπ/
6」であることで三角関数の計算式であると判断される
と、図5における三角関数の解変換処理に移行される
(ステップS11→SA)。
【0047】図5における三角関数の解変換処理が起動
されると、まず、RAM14内の解データメモリ14c
に記憶されている実数値形式の解データ「0.8660
2544038」が読み込まれxデータメモリ14fに
記憶される(ステップA1)。
【0048】すると、前記xデータメモリ14fに記憶
された実数値形式の解データ「0.866025440
38」が2乗(x2 )され、その計算結果x2 (=0.
75)がyデータメモリ14gに記憶される(ステップ
A2)。
【0049】すると、このyデータメモリ14gに記憶
された、前記三角関数の解を2乗した計算結果である小
数値「0.75」が分数値a/bに変換されて小数→分
数変換データメモリ14hに記憶される(ステップA
3)。
【0050】ここで、この三角関数の解変換処理に伴な
う小数→分数変換処理も、前記逆三角関数の解変換処理
に伴なう小数→分数変換処理と同様に、与えられた小数
の循環の数値や桁数を要することなく、あらゆる小数を
容易に分数に変換することが可能な手法(特願平10−
81023号)に従い分数に変換される。
【0051】こうした小数→分数変換処理により、その
小既約分数[o/p]又は大既約分数[q/r]が小数
[y]と一致(成功)することで、前記三角関数の解を
2乗した計算結果である小数値y「0.75」が分数値
a/b「3/4」に変換され、RAM14内の小数→分
数変換データメモリ14hに対して記憶されると、この
三角関数の解を2乗した計算結果の分数値a/bが、そ
の分母bが整数となるように有理化(c/d2 )されて
「3/2」となり、有理化データメモリ14iに記憶さ
れる(ステップA3→A4)。
【0052】すると、有理化データメモリ14iに記憶
された、三角関数の解を2乗した計算結果の有理化した
分数値c/dに、√が乗算の形式で組み合わされ、図8
(D)に示すように、液晶表示部16に対し、当該三角
関数の解に適した√分数形式の解「√3/2」として表
示される(ステップA5)。
【0053】一方、前記小数→分数変換処理において、
その小既約分数[o/p]又は大既約分数[q/r]が
小数[y]と近似(失敗)した変換分数[a/b]とし
て決定された場合には、前記√分数形式での表示は行な
われず、前記xデータメモリ14fに記憶されている、
実数値形式の解「0.86602544038」がその
まま表示される(ステップA3→A6)。
【0054】この学生向けレベルの設定による、三角関
数の√分数形式による解表示状態において、図8(E)
に示すように、キー入力部12の「変換」キー12cが
操作されると、前記解データメモリ14cに解データが
記憶されているか否かに応じて解表示中か否か判断さ
れ、解表示中であると判断されると、前記レベルフラグ
メモリ14jに記憶されているユーザレベルフラグが読
み出されて一般向けレベルか否か判断される(ステップ
S8→S9→S10)。
【0055】そして、前記学生向けレベルの設定状態に
おける√分数形式での計算結果の解表示中にあって、前
記「変換」キー12cが操作され、さらに、ユーザレベ
ルが学生向けレベルにセットされていると判断される
と、前記解データメモリ14cに記憶されている実数値
形式での解「0.86602544038」が読み出さ
れ、液晶表示部16に対し、前記√分数形式での解「√
3/2」に「=」で続けて表示される(ステップS10
→S7)。
【0056】これにより、計算処理の開始当初にユーザ
レベルが「学生」に設定されていて、三角関数「cos
π/6」の計算実行に伴ない該三角関数の解に適した√
分数形式の解「√3/2」として表示されても、「変
換」キー12cを操作することで、前記実数値形式の解
「0.86602544038」に変換されて表示され
るようになる。
【0057】一方、例えば図8(F)に示すように、計
算処理の開始当初に、ユーザレベル設定処理(ステップ
L1〜L3)によりユーザレベルが「一般」“0”に設
定されていて、データ入力キー12aの操作により前記
同様の三角関数の計算式「cosπ/6」が入力表示さ
れ(ステップS1→S2)、「実行」キー12bが操作
された場合には、その計算結果として解データメモリ1
4cに記憶された実数値形式の解「0.8660254
4038」(ステップS3〜S5)は、ユーザレベルが
「一般」“0”であるとの判断に従って、そのまま液晶
表示部16に表示される(ステップS6→S7)。
【0058】なお、前記ユーザレベルを「一般」“0”
に設定しての三角関数の計算結果の実数値形式での解
「0.86602544038」の表示状態にあって、
「変換」キー12cが操作された場合には、ユーザレベ
ルが「一般」“0”であるとの判断に従い、前記三角関
数の解変換処理(ステップA1〜B6)により該三角関
数の解に適した√分数形式の解「√3/2」に変換さ
れ、液晶表示部16に対し、前記実数値形式での解
「0.86602544038」に「=」で続けて表示
される(ステップS8〜S10→S11→SA)。
【0059】したがって、前記構成の電子計算装置によ
れば、キー入力部12の「LEVEL」キー12dの操
作に基づくユーザレベルの設定処理により、例えば一般
向けのユーザレベルを選択設定した計算処理において、
データ入力キー12aの選択操作により逆三角関数の計
算式「asin0.5」を入力して液晶表示部16に表
示させ、その解を求めるべく「実行」キー12bを操作
すると、前記計算式「asin0.5」の単純計算によ
り得られた実数値形式の解「0.52359…」がRA
M14内の解データメモリ14cに記憶されると共に液
晶表示部16に表示され、この後、「変換」キー12c
を操作すると、前記実数値形式の解データ「0.523
59…」が「π」で除算され、その計算結果の小数値
「0.1666666667」が分数値「1/6」に変
換されると共に、この逆三角関数の解を「π」で除算し
た値の分数値「1/6」に対して、前記文字式「π」が
乗算の形式で組み合わされ、逆三角関数の解に適したπ
分数形式の解「1/6π」として変換表示されるので、
特に、大学や高校等の教育現場や研究機関にあって、様
々な種類の関数の計算式のそれぞれに適した、解の見通
しがつけやすい形式の解として表示できるようになる。
【0060】なお、前記実施形態では、三角関数や逆三
角関数の計算式に応じた解表示形式の変換処理について
説明したが、その他の種類の関数、例えば指数関数(a
x )や双曲線関数(sinh,cosh,tanh)、
対数関数(log x,lnx)、3乗根の関数(
3√)等、それぞれの関数に適した文字式と該文字式の
値に応じて小数→分数変換された解に応じた分数値との
組み合わせにより、各関数の種類毎に見通しのつけやす
い表記形式の解を表示できるようになる。
【0061】なお、前記実施形態において記載した手
法、すなわち、図3のフローチャートに示すユーザレベ
ル設定処理、図4のフローチャートに示す計算処理、図
5のフローチャートに示す三角関数解変換処理、図6の
フローチャートに示す逆三角関数解変換処理等の各手法
は、コンピュータに実行させることができるプログラム
として、メモリカード(ROMカード、RAMカード
等)、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディ
スク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半
導体メモリ等の外部記録媒体18に格納して配布するこ
とができる。そして、コンピュータは、この外部記録媒
体18に記録されたプログラムを記録媒体読み取り部1
7によって読み込み、この読み込んだプログラムによっ
て動作が制御されることにより、前記実施形態において
説明した関数計算処理における関数の種類に応じた形式
での解表示機能を実現し、前述した手法による同様の処
理を実行することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わる計算装置
によれば、式入力手段により計算式が入力され、計算手
段によりその解が求められると、解表示切り換え手段に
より前記計算式の種類に応じて解の表示形態が切り換え
られ、この切り換えられた解の表示形態で、前記計算手
段により求められた解が表示されるので、入力された計
算式の種類に適した解の表示形態で解表示がなされるよ
うになる。よって、本発明によれば、計算の種類に適し
た見通しのよい解を表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる電子計算装置の電子
回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記電子計算装置のRAMに備えられるデータ
メモリの構成を示す図。
【図3】前記電子計算装置におけるユーザレベル設定処
理を示すフローチャート。
【図4】前記電子計算装置における計算処理を示すフロ
ーチャート。
【図5】前記電子計算装置の計算処理に伴なう三角関数
解変換処理をフローチャート。
【図6】前記電子計算装置の計算処理に伴なう逆三角関
数解変換処理をフローチャート。
【図7】前記電子計算装置におけるユーザレベルの設定
処理及び逆三角関数の計算処理に伴なうキー操作対応の
表示動作を示す図。
【図8】前記電子計算装置におけるユーザレベルの設定
処理及び三角関数の計算処理に伴なうキー操作対応の表
示動作を示す図。
【符号の説明】
11 …制御部(CPU)、 12 …キー入力部、 12a…データ入力キー、 12b…「実行」キー、 12c…「変換」キー、 12d…「LEVEL」キー、 12e…カーソルキー、 13 …ROM、 14 …RAM、 14a…表示データメモリ、 14b…入力データメモリ、 14c…解データメモリ、 14d…三角関数解データメモリ、 14e…逆三角関数解データメモリ、 14f…xデータメモリ、 14g…yデータメモリ、 14h…少数→分数変換データメモリ、 14i…有理化データメモリ、 14j…レベルフラグメモリ、 14k…ワークメモリ、 16 …液晶表示部、 17 …記録媒体読み取り部、 18 …外部記録媒体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算式を入力する式入力手段と、 この式入力手段により入力された計算式の解を求める計
    算手段と、 前記計算式の種類に応じて解の表示形態を切り換える解
    表示切り換え手段と、 この解表示切り換え手段により切り換えられた解の表示
    形態で、前記計算手段により求められた解を表示する表
    示手段と、を備えたことを特徴とする計算装置。
  2. 【請求項2】 前記解表示切り換え手段は、 使用者が表示形態の切り換えを指定する指定手段と、 この指定手段により表示形態の切り換えが指定された際
    に、前記計算式の種類に応じて解の表示形態を切り換え
    る切り換え手段と、を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の計算装置。
  3. 【請求項3】 前記解表示切り換え手段は、 前記計算式の解に基づく小数値を分数値に変換する小数
    分数変換手段を有することを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の計算装置。
  4. 【請求項4】 前記計算式は、三角関数の計算式であ
    り、 前記解表示切り換え手段は、 前記計算式の解に基づく小数値を分数値に変換する小数
    分数変換手段を有し、前記三角関数の計算式の解の表示
    形態を前記小数分数変換手段により変換された分数値に
    √を組み合わせた表示形態に切り換える表示形態切り換
    え手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の計算装置。
  5. 【請求項5】 前記計算式は、逆三角関数の計算式であ
    り、 前記解表示切り換え手段は、 前記計算式の解に基づく小数値を分数値に変換する小数
    分数変換手段を有し、前記逆三角関数の計算式の解の表
    示形態を前記小数分数変換手段により変換された分数値
    にπを組み合わせた表示形態に切り換える表示形態切り
    換え手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の計算装置。
  6. 【請求項6】 計算装置のコンピュータを制御して計算
    結果の解を表示するための計算処理プログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記計算装置のコンピュータを、 計算式を入力する式入力手段、 この式入力手段により入力された計算式の解を求める計
    算手段、 前記計算式の種類に応じて解の表示形態を切り換える解
    表示切り換え手段、 この解表示切り換え手段により切り換えられた解の表示
    形態で、前記計算手段により求められた解を表示する表
    示手段、として機能させるための計算処理プログラムを
    記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537234A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 マイクロソフト コーポレーション 同時性の記号および数値の表現
CN103677626A (zh) * 2012-09-18 2014-03-26 卡西欧计算机株式会社 图表显示控制装置以及图表显示控制方法

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