JPH11184823A - 計算装置、ベクトル計算方法、及びベクトル計算制御プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

計算装置、ベクトル計算方法、及びベクトル計算制御プログラムが記録された記録媒体

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JPH11184823A
JPH11184823A JP34958597A JP34958597A JPH11184823A JP H11184823 A JPH11184823 A JP H11184823A JP 34958597 A JP34958597 A JP 34958597A JP 34958597 A JP34958597 A JP 34958597A JP H11184823 A JPH11184823 A JP H11184823A
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vector
mode
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JP34958597A
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】計算装置においてベクトル計算の実行を可能に
する。 【解決手段】データキー12bによりベクトル計算に利
用する座標データの入力が指示されると、キー入力部1
2の操作によって入力された座標データを入力して記憶
しておく。また、ベクトル演算キー12c、空間幾何キ
ー12d、LIST演算キー12eにより実行すべきベ
クトル計算のモードが指示されると、CPU11は、各
モードに応じた演算のためのデータを入力し、実行キー
12gによる演算実行の指示に応じて、先に入力されて
いる座標データを利用して、設定されたモードにおける
ベクトル計算を実行して、演算結果を表示部16におい
て表示させる。これにより、ベクトル計算における各モ
ードでの演算の実行が可能となり、例えば教育現場にお
ける学習のために利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトル計算を行
なうための計算装置、ベクトル計算方法、及び記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子式計算装置は、関数や対数、
平方根、微分、積分等、各種の計算が可能であり、しか
も入力された式データに応じてグラフの表示を行なうこ
とができるようになっている。
【0003】このため近年では、計算装置に設けられた
各種の計算機能を利用して、例えば教育現場における学
習のために利用することが考えられている。例えば、携
帯型の計算装置であれば、各個人が所望の数式や数値デ
ータを入力し、その結果を計算装置に設けられた表示画
面で確認することで、各種計算の様子を把握できるため
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の計算
装置は、前述したような各種の計算を学習するために利
用することができる。しかしながら従来の計算装置で
は、教育現場における学習に有効と考えられるベクトル
計算については実現されていなかった。
【0005】ベクトル計算を実現するためには、大画
面、高性能中央処理装置、大容量記憶、数式処理技術な
どが必要であり、特に表示に関しては、従来の計算装置
での8の字表示や小型液晶によるドット表示では実現が
困難であった。
【0006】ところが近年ではグラフを描画することが
可能な計算装置の出現により、画面の大きさ、高性能中
央処理装置、大容量記憶、数式処理技術などの技術的背
景が整い、ベクトル計算を計算装置で実現可能なレベル
にまで達しつつある。そこで、計算装置においてベクト
ル計算も実現し、教育現場における学習のために利用で
きるようにすることが望まれている。本発明は、前記の
ような問題に鑑みなされたもので、ベクトル計算の実行
が可能な計算装置、ベクトル計算方法、及び記録媒体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベクトル計算
に利用する座標データを入力する座標データ入力手段
と、実行すべきベクトル計算のモードを設定するモード
設定手段と、前記モード設定手段によって設定されたモ
ードに応じたデータを入力するデータ入力手段と、前記
データ入力手段によって入力されたデータをもとに、前
記座標データ入力手段によって入力された座標データを
利用して、前記モード設定手段によって設定されたモー
ドにおけるベクトル計算を処理する処理手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0008】これにより、ベクトル計算処理として実行
される演算の種類をモード設定し、各モード(ベクトル
演算モード、空間幾何演算モード、リスト演算モード)
に応じたデータを入力することで、演算を実行すること
ができる。
【0009】また、前記モード設定手段によって設定さ
れるモードにはベクトル演算モードがあり、このベクト
ル演算モードが設定された場合には、前記データ入力手
段によりベクトル演算式を入力し、このベクトル演算式
の演算結果とする座標データを表示することを特徴とす
る。
【0010】また、前記モード設定手段によって設定さ
れるモードには空間幾何演算モードがあり、この空間幾
何演算モードが設定された場合には、前記データ入力手
段により、前記座標データ入力手段から入力された座標
データを特定するデータを入力し、この特定された座標
データを利用した演算結果としてグラフ表示することを
特徴とする。
【0011】また、前記モード設定手段によって設定さ
れるモードにはリスト演算モードがあり、このリスト演
算モードが設定された場合には、前記データ入力手段に
よりリスト演算式を入力し、このリスト演算式の演算結
果とする座標データを表示することを特徴とする。
【0012】これにより、モード設定手段によって設定
されたモードに応じたデータ、すなわちベクトル演算モ
ードではベクトル演算式、空間幾何演算モードでは座標
データを特定するデータ、リスト演算モードでは座標デ
ータを特定するデータを含むリスト演算式を入力するこ
とで、それぞれのモードにおける演算(ベクトル計算)
が実行される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係わる計算装置の電子回路の構成を示すブロック図で
ある。本計算装置は、各種の記録媒体に記録されたプロ
グラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって
動作が制御されるコンピュータによって構成される。
【0014】図1に示すように、本実施形態における計
算装置は、CPU11、キー入力部12、ROM13、
RAM14、表示駆動回路15、表示部16、位置検出
回路17、タブレット18、及び記録媒体読取り部20
によって構成されている。
【0015】CPU11は、装置全体の制御を司るもの
で、キー入力部12からのキー操作信号に応じて、ある
いは位置検出回路17によって検出された位置検出信号
に応じて、ROM13に予め記憶されているシステムプ
ログラムを起動させ、このシステムプログラムに従って
グラフ表示処理を実行し、各種の動作モードに応じた動
作制御を行なうものである。CPU11には、キー入力
部12、ROM13の他、RAM14が接続されると共
に、表示駆動回路15を介して表示部16が接続され、
位置検出回路17を介してタブレット18が接続され
る。また、CPU11には、記録媒体読取り部20が接
続される。
【0016】なお、CPU11は、ROM13に記憶さ
れたプログラムに限らず、記録媒体読取り部20によっ
て記録媒体21に記録されているプログラムを読み込
み、RAM14に記憶させて実行することもできる。
【0017】キー入力部12は、計算装置の動作を規定
する指示やデータを入力するもので、数値キー、文字キ
ー、記号キー等が含まれるデータ入力キー12a、ベク
トル計算のためのデータ(数値データ)を入力するデー
タ入力用の画面を表示させるためのデータキー12b
(「データ」)、ベクトル計算のベクトル演算モードの
実行を指示するためのベクトル演算キー12c(「VE
CT」)、ベクトル計算の空間幾何演算モードの実行を
指示するための空間幾何キー12d、ベクトル計算のリ
スト演算モードの実行を指示するためのLIST演算キ
ー12e、各モードにおける演算の実行を指示するため
の実行キー12g(「実行」)、各種選択や指定を行な
うためのカーソルキー12fが設けられている。なお、
図示していないが、各種の機能を実行するためのファン
クションキーの他、各種のキーが設けられているものと
する。
【0018】ROM13は、計算装置の全体の制御を司
るシステムプログラムの他、各種の動作モードに対応し
た制御処理プログラム等が予め記憶される。RAM14
は、計算装置において扱われる各種のデータを記憶する
もので、表示レジスタ14a、式レジスタ14b、デー
タレジスタ14c、グラフ描画レジスタ14d、演算結
果式レジスタ14e、演算結果データレジスタ14f等
が設けられている。
【0019】表示レジスタ14aには、表示部16に表
示すべき表示データ(数式、グラフ等)がビットマップ
データとして展開されて記憶される。式レジスタ14b
には、キー入力部12に対する操作によって入力された
ベクトル計算用の演算式や空間幾何モードにおける処理
で用いる数式等のデータが記憶される。
【0020】データレジスタ14cには、ベクトル計算
を行なうために入力されたデータが記憶されるもので、
ベクトル計算に利用する座標データや各モードにおける
演算処理に用いるデータが記憶される。
【0021】グラフ描画レジスタ14dは、式レジスタ
14bに記憶された式データに応じて、グラフを描画
(展開)するために利用されるワークエリアである。演
算結果式レジスタ14eは、ベクトル計算の演算結果と
して求められた式(ベクトル方程式など)が記憶され
る。
【0022】演算結果データレジスタ14fは、ベクト
ル計算の演算結果として求められたデータが記憶され
る。表示駆動回路15は、CPU11の制御のもとでR
AM14に記憶された各種データに基づいて、表示部1
6におけるグラフや関数式等の表示を駆動制御する。
【0023】表示部16は、例えばカラー表示が可能な
液晶ディスプレイで構成され、表示駆動回路15の制御
のもとで各種表示を行なう。位置検出回路17は、タブ
レット18によって発生された電圧信号に基づき、表示
画面に対応させた座標を検出し、座標データとしてCP
U11に通知する。
【0024】タブレット18は、表示部16の表示画面
上に重ねて設けられ、ペン19によってタッチされた位
置に応じた電圧信号を発生して位置検出回路17に出力
する。タブレット18の座標検出面が表示画面と重ね合
わされていることから、表示された対象(アイコン、ボ
タン等)を、ペン等を用いて直接的に指示することで、
対象と指示する座標データを入力することができる。
【0025】記録媒体読取り部20は、記録媒体21に
対してプログラムやデータの書き込み/読出しを行な
う。記録媒体21としては、例えばフロッピーディス
ク、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどの各種
のものが利用できる。
【0026】次に、前述した構成による計算装置の動作
について説明する。図2乃至図5は計算装置によるベク
トル計算処理の手順を示すフローチャートである。以
下、各フローチャートを参照しながら説明する。
【0027】まず、計算装置のシステム電源が投入さ
れ、モードキー(図示せず)に対する操作によってベク
トル計算処理の実行が選択されたものとする。ベクトル
計算処理の実行が選択されると、CPU11はROM1
3に記憶されたベクトル計算処理用の制御処理プログラ
ムを起動して、モードに対応する初期画面を、表示駆動
回路15に対する制御により表示部16において表示さ
せる。
【0028】ここで、キー入力部12のデータキー12
bが押下され(ステップA1)、ベクトル計算に利用す
る座標データの入力の実行が指示されると、CPU11
は、座標データ入力用の画面を表示させる。
【0029】図6には、データキー12bが押下された
時の座標データ入力用の画面と、座標データ入力操作の
手順(キー入力部12において操作されるキー順)の一
例を示している。データ入力用の画面では、XY座標系
あるいはXYZ座標系における複数の座標点を任意に入
力することができる。
【0030】すなわち、キー入力部12のデータキー1
2bが押下され、データ入力用の画面が表示された後
に、データ入力キー12a中の数値キーが押下される
と、CPU11は、押下された数値キーに応じた数値デ
ータを入力して、RAM14のデータレジスタ14dに
記憶すると共に、表示画面中の現在のカーソル位置に数
値を表示する(ステップA2)。ここでは、少なくとも
2つ以上の座標データが入力されるものとする。
【0031】座標データ入力用の画面において入力され
た複数の座標データは、図6に示すように、それぞれに
付された「A」「B」「C」…によって指定して、ベク
トル計算において利用することができる。
【0032】また、座標データ入力用の画面には、ベク
トル計算処理における演算モードを選択するためのモー
ドメニューとして、ベクトル演算キー20(「VEC
T」)、空間幾何キー22(「3D」)、LIST演算
キー24(「LIST」)が設けられている。
【0033】この座標データ入力用の画面に設けられた
モードメニューに対して、何れかのキーを指示すること
によって、対応する演算モードに移行することができる
(ステップA3)。また、キー入力部12に設けられた
ベクトル演算キー12c、空間幾何キー12d、LIS
T演算キー12eの操作によっても、実行すべき演算モ
ードに移行することができる。
【0034】モードメニューから特定のモードが選択さ
れると、CPU11は、選択されたモードを設定し、R
OM13に記憶された設定モードに対応する制御処理プ
ログラムを起動して、設定モードの初期画面を表示させ
る(ステップA4,A5)。以下、各演算モードにおけ
る処理を実行する。
【0035】以下、各演算モードにおける処理につい
て、フローチャートを参照しながら説明する。はじめ
に、ベクトル演算モードの実行が指定された場合のベク
トル演算処理について、図3に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0036】まず、キー入力部12のデータ入力キー1
2aが押下され、ベクトル演算式を表す文字が入力され
ると(ステップB1)、CPU11は、入力された文字
を式レジスタ14bに一時的に記憶する(ステップB
2)。1つのベクトルを決定するためには、2点の座標
が指定されるものとする。また、座標は、先に座標デー
タ入力用の画面において入力されている座標データを示
す文字「A」「B」「C」…によって指定される。
【0037】ここで、ベクトル演算式の入力の確定を示
すために、キー入力部12の実行キー12gが押下され
ると、CPU11は、式レジスタ14bに記憶されてい
るベクトル演算式を表す文字列について、原点Oを含ま
ないベクトルが指定されているか否かを判別する(ステ
ップB4)。
【0038】ベクトル演算式に原点Oを含まないベクト
ルが指定されていた場合、CPU11は、この原点Oを
含まないベクトルを、原点Oを含むベクトルに変換する
(ステップB5)。
【0039】すなわち、原点Oを基準とした所定の座標
系での座標データによってベクトルが表現されるため、
後述する処理において実行されるベクトル演算の処理を
簡単化する、あるいは入力された文字列をベクトル表示
に変更する処理のために、原点Oを含むベクトルに変換
しておく(ステップB5)。
【0040】原点Oを含むベクトルに変換されたベクト
ルは、元の演算式に代入される(ステップB6)。従っ
て、ベクトル演算式は、原点Oを含むベクトルのみによ
って表される。
【0041】CPU11は、入力されたベクトル演算式
について、各ベクトルを表す座標データを利用して計算
処理を実行する(ステップB7)。すなわち、ベクトル
演算式が示すベクトルの座標を算出する。CPU11
は、計算処理によって演算式から求められた解(座標)
を、演算結果データレジスタ14fに記憶させる(ステ
ップB8)。
【0042】また、CPU11は、ベクトル演算式の各
ベクトルを表す文字列に対して、ベクトル表示に変換す
るための方程式を作成し(ステップB9)、この方程式
についての計算処理を実行して、ベクトル表示による演
算式に変換し(ステップB10)、演算結果式レジスタ
14eに記憶させる。
【0043】CPU11は、演算結果データレジスタ1
4fに記憶されたベクトル演算式に対する計算処理によ
って得られた座標値と、演算結果式レジスタ14eに記
憶されたベクトル表示による演算式とを、表示部16の
表示画面中の所定の位置において表示させる(ステップ
B11)。
【0044】図7には、ベクトル演算処理のためのキー
操作と表示画面の具体例を示している。図7(a)に示
すように、原点Oを示す文字「O」と座標Aを示す文字
「A」が入力され、実行キー12gによりベクトル演算
の実行が指示されると、文字の入力に応じてベクトルO
Aを表す「OA」が表示されると共に、演算結果とする
ベクトル表示(文字列「OA」にベクトルを表すシンボ
ル(矢印)が付加される)と、指定されたベクトルの座
標値が表示される。図7(a)に示す例では、1つのベ
クトルOAが指定されているため、座標データAの座標
値(2,3,4)が表示される。
【0045】図7(a)に示すベクトルを5倍するベク
トル演算を行なう場合、図7(b)に示すように、数字
「5」に続けてベクトルOAを表す「OA」が入力され
る。実行キー12gによりベクトル演算の実行が指示さ
れると、演算結果とするベクトル表示と、ベクトルOA
の座標値を5倍した座標値(10,15,20)が表示
される。
【0046】また、2つのベクトルの和、例えばベクト
ルOAとベクトルOBの和の演算を行なう場合、図7
(c)に示すように、ベクトルOAを表す「OA」、
「+」、ベクトルOBを示す「OB」が入力される。ベ
クトル演算の実行が指示されると、演算式には原点Oを
含まないベクトルがないので、そのままベクトル表示さ
れると共に、ベクトルOAとベクトルOBの和を表す座
標値(3,8,2)が表示される。
【0047】また、図7(d)に示すように、原点Oを
含まないベクトルABが含まれている場合、ベクトル表
示に変換するための方程式を、例えば「AB−OA=
(OB−OA)−OA」と作成し、この方程式について
計算処理を実行して、演算式「OB−2OA」を求め、
これをベクトル表示すると共に、この式が示す座標値
(−3,−1,−10)を表示する。
【0048】さらに、ベクトルOA,OBなどのよう
な、原点Oと任意の座標とによって表されるベクトルが
入力された場合、例えばベクトルOAをベクトルa、ベ
クトルOBをベクトルbのように表わし、例えば図7
(d)に示すような入力があった場合に、図7(e)に
示すような形式のベクトル表示にするように設定を行な
えるようにしても良い。この場合、原点Oを省略して、
座標データを示すアルファベットを小文字にするという
規則が予め用意されているものとする。
【0049】このようにして、ベクトル演算モードで
は、ベクトルを表わす文字列を入力することで、ベクト
ルとして扱われて、先に入力された座標データを利用し
てベクトル演算を実行して、演算結果とするベクトルを
表わす座標を表示させると共に、入力された文字列をベ
クトル表示させることができる。
【0050】次に、空間幾何演算モードの実行が指定さ
れた場合の空間幾何処理について、図4に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。まず、モードメニュー
選択において(ステップA3)、空間幾何キー22(あ
るいは空間幾何キー12d)が選択されると、CPU1
1は、例えば図8(a)に示すような、空間幾何演算モ
ードにおける初期画面を表示させる。
【0051】空間幾何演算モードにおける初期画面に
は、空間幾何の演算メニューが設けられている。演算メ
ニューには、図8(a)に示すように、空間幾何の演算
対象を選択するための三次元平面30(「P−su
r」)、三次元空間(直線)31(「3D−Li
n」)、法線ベクトル32(「d−vect」)、方向
ベクトル33(「n−vect」)の各キーが設けられ
ている。
【0052】この空間幾何演算モードにおける画面に設
けられた演算メニューに対して、何れかのキーを指示す
ることによって、指定した対象についての演算に移行す
ることができる(ステップC3)。
【0053】演算メニューから演算対象が選択される
と、CPU11は、選択された演算対象の演算モードを
設定し、ROM13に記憶された設定モードに対応する
制御処理プログラムを起動して、幾何演算のための方程
式を含む設定モードの初期画面を表示させる(ステップ
C4,C5)。以下、各演算モードにおける処理を実行
する。
【0054】各演算モードにおける処理では、演算に必
要なデータの入力が行われ(ステップC1)、データ入
力処理が実行される(ステップC2)。例えば、先に入
力されている複数の座標データの中から対象とする座標
データを特定する文字が入力される。
【0055】演算に必要なデータが入力された後、キー
入力部12の実行キー12gが押下されると(ステップ
C6)、CPU11は、演算メニューから選択された演
算対象が、三次元空間(直線)(「3D−Lin」)3
1、または方向ベクトル(「n−vect」)33であ
るかを判別する(ステップC7)。
【0056】三次元空間(直線)31または方向ベクト
ル33が選択されている場合、CPU11は、特定の文
字によって指定された座標データを入力し、この座標値
を保持して以下の式(1)(2)に代入する。
【0057】すなわち、2点を通る空間(直線)の方程
式は、2つの座標によって決定され、座標1(x1,y
1,z1)、座標2(x2,y2,z2)のとき、式
(1)によって表わされる。この時、幾何演算で重要と
される方向ベクトルは、式(1)において、式(2)か
ら求められる。従って、これらの式(1)(2)を用い
た演算を実行することで、三次元空間(直線)または方
向ベクトルを求めることができる。
【0058】
【数1】
【0059】一方、三次元平面30、法線ベクトル32
が選択されている場合、CPU11は、特定の文字によ
って指定された座標データの座標値を以下の式(3)に
代入し(ステップC12)、3元連立方程式を解き、
x,y,zのそれぞれの係数であるa,b,c、及び定
数dを求める(ステップC13)。
【0060】すなわち、平面の方程式は、3点の座標設
定と数式処理によって求められ、式(3)によって表わ
される。この時、幾何演算で重要とされる法線ベクトル
は、式(3)における係数の比、a:b:cによって式
(4)のように表わされる。従って、式(3)の各係数
の値を解くことにより、三次元平面または法線ベクトル
を求めることができる。
【0061】
【数2】
【0062】CPU11は、演算メニューから選択され
た演算対象について解を求めて、演算結果データレジス
タ14fに記憶させると共に、解を表示させる(ステッ
プC11)。
【0063】ここで、空間幾何処理モードの表示画面中
に設けられた、グラフ表示の実行を指示するためのグラ
フキー(「GRPH」)が押下されると(ステップC1
4)、CPU11は、3次元の座標系を表示して(ステ
ップC15)、幾何演算の解(三次元平面、三次元空間
(直線)、法線ベクトル、方向ベクトル)を表わすx,
y,z各値を3次元座標系に変換して(ステップC1
6)、グラフ描画を実行する(ステップC17)。
【0064】図8には、空間幾何処理のためのキー操作
と表示画面の具体例を示している。空間幾何キー22
(12d)が選択されることにより空間幾何演算モード
の実行が指示されると、図8(a)に示すように、空間
幾何の演算メニューを含む空間幾何演算モードにおける
初期画面が表示される。
【0065】演算メニューには、三次元平面30(「P
−sur」)、三次元空間(直線)31(「3D−Li
n」)、法線ベクトル32(「d−vect」)、方向
ベクトル33(「n−vect」)の各キーが設けられ
ている。
【0066】ここで、例えば三次元平面30(「P−s
ur」)のキーが演算対象として選択されると、図8
(b)に示すように、初期画面として三次元平面を算出
するための方程式「ax+by+cz+d=0」(図中
(A))を表示すると共に、座標データを特定する文字
の入力を促す表示(ここでは3つの座標データの入力を
行なう)(図中(B))が行なわれる。
【0067】ここで、座標データを示す文字「A」
「B」「E」が入力され、実行キー12gにより空間幾
何演算の実行が指示されると、演算結果(解)として、
図中(C)に示すように、係数a〜dが求められた方程
式が表示される。
【0068】さらに、表示画面中に設けられたグラフキ
ー(「GRPH」)35が押下されると、図8(c)に
示すように、演算結果をもとにした三次元平面を表わす
グラフVが3次元座標系において表示される。
【0069】このようにして、空間幾何演算モードで
は、演算対象を演算メニューにおいて指示し、演算に利
用する座標データを選択することで、所定の幾何演算が
実行され、さらにグラフキー(「GRPH」)35によ
る指示によって、演算結果であるグラフを表示させるこ
とができる。
【0070】次に、リスト演算モードの実行が指定され
た場合のリスト演算処理について、図5に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。まず、モードメニュー
選択において(ステップA3)、リスト演算キー24
(あるいはLIST演算キー12e)が選択されると、
CPU11は、リスト演算モードにおける初期画面を表
示させる。
【0071】まず、キー入力部12のデータ入力キー1
2aが押下され、リスト演算式を表す文字が入力される
と(ステップD1)、CPU11は、式データ入力処理
を実行し、入力された文字を式レジスタ14bに一時的
に記憶する(ステップD2)。
【0072】ここで、リスト演算式の入力の確定を示す
ために、キー入力部12の実行キー12gが押下される
と(ステップD3)、CPU11は、式レジスタ14b
に記憶されているリスト演算式を表す文字列が示す座標
データを利用して、式データに応じた座標データを算出
し(ステップD4)、算出した解(座標データ)を演算
結果データレジスタ14fに記憶させる(ステップD
5)。
【0073】CPU11は、演算結果データレジスタ1
4fに記憶された演算結果(解)を表示画面中の所定の
位置において表示させる。図9には、リスト演算処理の
ためのキー操作と表示画面の具体例を示している。
【0074】LIST演算キー24(12e)が選択さ
れることによりリスト演算処理モードの実行が指示さ
れ、図9(a)に示すように、リスト演算の対象とする
演算式「A」「+」「B」が入力され、演算の実行が指
示されると、文字A,Bがそれぞれ示す座標データ(図
6参照)を用いて加算処理が実行され、その演算結果で
ある座標値が表示される。
【0075】また、図9(b)に示すように、リスト演
算の対象とする演算式「C」「×」「F」が入力され、
演算の実行が指示されると、文字C,Fがそれぞれ示す
座標データ(図6参照)を用いて乗算処理が実行され、
その演算結果である座標値が表示される。
【0076】このようにして、リスト演算処理モードで
は、リスト演算式を表わす文字列を入力することによ
り、先に入力されている複数の座標データから該当する
ものが利用されてリスト演算が実行される。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わる計算装置
によれば、ベクトル計算に利用する座標データが座標デ
ータ入力手段によって入力され、実行すべきベクトル計
算のモードがモード設定手段によって設定される。この
設定されたモードに応じたデータを入力することによっ
て、入力されたデータをもとに、座標データ入力手段に
よって入力された座標データを利用して、モード設定手
段によって設定されたモードにおけるベクトル計算を処
理する。これにより、ベクトル計算における各モードで
の演算の実行が可能となり、例えば教育現場における学
習のためにも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる計算装置の電子回
路の構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における計算装置によるベクトル計
算処理の手順を示すフローチャート。
【図3】ベクトル演算モードの実行が指定された場合の
ベクトル演算処理について説明するためのフローチャー
ト。
【図4】空間幾何演算モードの実行が指定された場合の
空間幾何処理について説明するためのフローチャート。
【図5】リスト演算モードの実行が指定された場合のリ
スト演算処理について説明するためのフローチャート。
【図6】座標データ入力用の画面と座標データ入力操作
の手順の一例を示す図。
【図7】ベクトル演算処理のためのキー操作と表示画面
の具体例を示す図。
【図8】空間幾何処理のためのキー操作と表示画面の具
体例を示す図。
【図9】リスト演算処理のためのキー操作と表示画面の
具体例を示す図。
【符号の説明】
11…CPU 12…キー入力部 13…ROM 14…RAM 15…表示駆動回路 16…表示部 17…位置検出回路 18…タブレット 19…ペン 20…記録媒体読取り部 21…記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクトル計算に利用する座標データを入
    力する座標データ入力手段と、 実行すべきベクトル計算のモードを設定するモード設定
    手段と、 前記モード設定手段によって設定されたモードに応じた
    データを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によって入力されたデータをもと
    に、前記座標データ入力手段によって入力された座標デ
    ータを利用して、前記モード設定手段によって設定され
    たモードにおけるベクトル計算を処理する処理手段とを
    具備したことを特徴とする計算装置。
  2. 【請求項2】 前記モード設定手段によって設定される
    モードにはベクトル演算モードがあり、このベクトル演
    算モードが設定された場合には、前記データ入力手段に
    よりベクトル演算式を入力し、このベクトル演算式の演
    算結果とする座標データを表示することを特徴とする請
    求項1記載の計算装置。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段によって設定される
    モードには空間幾何演算モードがあり、この空間幾何演
    算モードが設定された場合には、前記データ入力手段に
    より、前記座標データ入力手段から入力された座標デー
    タを特定するデータを入力し、この特定された座標デー
    タを利用した演算結果としてグラフ表示することを特徴
    とする請求項1記載の計算装置。
  4. 【請求項4】 前記モード設定手段によって設定される
    モードにはリスト演算モードがあり、このリスト演算モ
    ードが設定された場合には、前記データ入力手段により
    リスト演算式を入力し、このリスト演算式の演算結果と
    する座標データを表示することを特徴とする請求項1記
    載の計算装置。
  5. 【請求項5】 ベクトル計算に利用する座標データを入
    力するステップと、 実行すべきベクトル計算のモードを設定するステップ
    と、 前記設定されたモードに応じたデータを入力するステッ
    プと、 前記入力されたデータをもとに、前記座標データを利用
    して、設定されたモードにおけるベクトル計算を処理す
    るステップからなることを特徴とするベクトル計算方
    法。
  6. 【請求項6】 コンピュータを、 ベクトル計算に利用する座標データを入力する座標デー
    タ入力手段と、 実行すべきベクトル計算のモードを設定するモード設定
    手段と、 前記モード設定手段によって設定されたモードに応じた
    データを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段によって入力されたデータをもと
    に、前記座標データ入力手段によって入力された座標デ
    ータを利用して、前記モード設定手段によって設定され
    たモードにおけるベクトル計算を処理する処理手段とに
    コンピュータを機能させるためのプログラムが記録され
    た記録媒体。
JP34958597A 1997-12-18 1997-12-18 計算装置、ベクトル計算方法、及びベクトル計算制御プログラムが記録された記録媒体 Pending JPH11184823A (ja)

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