JP2000056252A - 動圧軸受装置およびこれを用いた光偏向走査装置 - Google Patents

動圧軸受装置およびこれを用いた光偏向走査装置

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JP2000056252A
JP2000056252A JP10236466A JP23646698A JP2000056252A JP 2000056252 A JP2000056252 A JP 2000056252A JP 10236466 A JP10236466 A JP 10236466A JP 23646698 A JP23646698 A JP 23646698A JP 2000056252 A JP2000056252 A JP 2000056252A
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sleeve
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Nobuo Nakajima
中島  伸夫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧軸受のオイル溜りからオイルが溢れるの
を防ぐ。 【解決手段】 回転多面鏡1およびロータマグネット5
と一体である回転軸3は、スリーブ2との間に充填され
たオイル10の動圧によって非接触で回転支持される。
スリーブ2の内周面に設けられた凹所からなるオイル溜
り11は、負荷変動等によってオイル10が急上昇した
ときにこれを溜めて、スリーブ2の開口端から溢れるの
を防ぐものであるが、オイル溜り11内に空気等の気体
が逃げ場を失って残留すると、オイル溜り11の容積を
充分に活用できない。そこで、オイル溜り11の角部や
端部にR形状部11aやテーパー部11bを設けて気体
を逃がすように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやバーコード読取装置等の光ビームを高速走査する
ための回転多面鏡等を回転支持する動圧軸受装置および
これを用いた光偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタやバーコード読取
装置等に用いられる光偏向走査装置は、高速回転する回
転多面鏡によってレーザビーム等の光ビームを偏向走査
する。レーザビームプリンタ等の画像形成装置において
は、回転多面鏡によって得られた走査光を回転ドラム上
の感光体に結像させて静電潜像を形成し、感光体の静電
潜像を現像装置によってトナー像に顕像化し、これを記
録紙の記録媒体に転写して定着装置へ送り、記録媒体上
のトナーを加熱定着させることで印刷(プリント)が行
なわれる。
【0003】近年、このような光偏向走査装置ではます
ます高速化や高精度化が進み、これに対応するために、
回転多面鏡の軸受部には、低騒音で回転精度の高い非接
触型の動圧流体軸受が用いられている。特に高速回転の
ものは、動作流体として空気を用いたいわゆる空気式が
主流であるが、装置の小型薄型化や低コスト化が要求さ
れる今日では、空気の替わりにオイルを用いたオイル式
の動圧流体軸受が採用されつつある。
【0004】図6は、特開平8−320015号公報に
記載された光偏向走査装置の動圧軸受を示すもので、こ
れは、回転軸101を軸受孔内に回転自在に支持するス
リーブ102と、スリーブ102の下面に固定されて前
記軸受孔を封鎖するスラスト板104と、スリーブ10
2の軸受孔の内側面と回転軸101の外側面の間や、ス
ラスト板104と回転軸101の端面の間に充填された
オイル106によって構成されている。また、スリーブ
102の軸受孔の上端部、中央部、および下端部はそれ
ぞれ大径部となっており、上端の大径部105aには円
周溝108が設けられている。上端の大径部105aと
中央の大径部105cの間と、中央の大径部105cと
下端の大径部105bの間には、それぞれ動圧発生溝1
07が形成されている。また、スラスト板104の上面
にはスパイラル溝が形成されている。回転軸101の上
端部はスリーブ102の軸受孔より上方に突出し、その
上部にボス部が固定されている。
【0005】このように構成された動圧軸受装置におい
て、回転軸101が回転するとスリーブ102の軸受孔
に設けられた動圧発生溝107の作用でオイル106に
動圧を発生させ、回転軸101はスリーブ102の軸受
孔に非接触で回転する。またスラスト方向についてもス
ラスト板104に設けられたスパイラル溝の作用で動圧
を発生し回転軸101が浮上した状態で支持される。
【0006】回転軸101の上端には回転多面鏡103
が一体的に結合され、これを回転駆動するために、図示
しないモータのロータ等も固着されている。
【0007】回転軸101、回転多面鏡103およびロ
ータ等を含む回転部は、個々の部品の加工精度および組
み付け精度等のバラつきや、温度変化等による組み付け
精度等の劣化によってアンバランスな状態となり、負荷
変動を生じるため、モータの回転中はもちろんのこと、
モータの起動・停止時にはオイル106が軸受孔内を上
下動し、特に高速回転中にはスリーブ102の上端開口
からオイル106が溢れ出るおそれがある。これを防ぐ
ために、スリーブ102の上端開口近傍にオイル溜りと
なる円周溝108を設けて、オイル106の流出を防ぐ
ように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、円周溝108はスリーブ102内のオ
イル106の変位を吸収する役割をしてオイル106が
スリーブ102から溢れ出ることを防止するものである
が、オイル106が円周溝108に瞬時に突入した場
合、円周溝108内の空気の一部、特に角部の空気が逃
げ場を失い閉じ込められてしまう。そのため余分な空気
が円周溝108の角部に残留して、本来オイル106を
一時的に待避させるべき空間が残留空気に占有されて、
オイル106のために有効に活用できなくなってしま
う。
【0009】その結果、当初見込んでいたオイル溜りの
容積より実際に活用できるオイル溜りの容積が著しく少
ない状態となり、オイル溜りに余裕がない分オイル10
6がスリーブ102の開口から溢れ出すことになる。こ
の溢れ出たオイルはロータ等を伝わって外部に飛散し、
装置内を汚染する。また、スリーブ102内のオイル1
06の保有量が減少するために、長期間使用していると
レーザビームプリンタ等の性能を満足することができな
くなる。
【0010】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、軸受間隙に充填され
たオイルの溢れ出しや飛散を抑えて、軸受内のオイルを
確実に保持し、長期間にわたって安定した回転性能を得
ることのできる動圧軸受装置およびこれを用いた光偏向
走査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の動圧軸受装置は、相対的に回転自在に嵌合
する軸部材およびスリーブ部材と、両者の間に充填され
たオイルと、前記軸部材または前記スリーブ部材と一体
的に回転する回転部材と、前記スリーブ部材の内周面に
形成されたオイル溜りを有し、該オイル溜りが、内部の
気体を逃がすためのR形状部を備えた凹所によって構成
されていることを特徴とする。
【0012】相対的に回転自在に嵌合する軸部材および
スリーブ部材と、両者の間に充填されたオイルと、前記
軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転する回転
部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成されたオイル
溜りを有し、該オイル溜りが、内部の気体を逃がすため
のR形状部とテーパー部を備えた凹所によって構成され
ていることを特徴とする動圧軸受装置でもよい。
【0013】R形状部の曲率半径が1mm以上であると
よい。
【0014】また、相対的に回転自在に嵌合する軸部材
およびスリーブ部材と、両者の間に充填されたオイル
と、前記軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転
する回転部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成され
たオイル溜りを有し、該オイル溜りが、断面円弧状の凹
所によって構成されていてもよい。
【0015】軸部材が、スリーブ部材の開口端の外側で
これに近接する位置に段差を形成する大径部を備えてい
るとよい。
【0016】
【作用】スリーブ部材のオイル溜りにオイルが流入する
ときに、オイル溜り内の空気等の気体が逃げ場を失う
と、オイル溜りの容積を充分に活用できずにオイル溜り
からオイルが溢れてしまう。そこで、オイル溜りを構成
する凹所に曲率半径1mm以上のR形状部やテーパー部
を設けて気体を逃がすように構成する。
【0017】オイル溜り内に残留する空気等のためにオ
イルが軸受の外へ溢れるのを防いで、長期にわたって安
定した軸受性能を保つことができる。
【0018】このような動圧軸受装置を用いることで、
光偏向走査装置の性能向上と長寿命化に大きく貢献でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0020】図1は第1の実施の形態による動圧軸受装
置を含む光偏向走査装置の主要部を示すもので、これ
は、多角柱形状の側面に複数の反射面1aを有する回転
多面鏡1と、図5に示す光学箱50と一体である軸受ハ
ウジングに支持されたスリーブ部材であるスリーブ2
と、該スリーブ2に回転自在に嵌合する軸部材である回
転軸3と、該回転軸3に固着された回転部材であるロー
タボス4と、その下面に一体的に結合されたロータフレ
ーム5aと、前記軸受ハウジングと一体であるモータ基
板6に固定されたステータコイル7を有し、該ステータ
コイル7はロータフレーム5aの内周面に支持されたロ
ータマグネット5とともに回転多面鏡1を回転させるモ
ータを構成する。回転多面鏡1は押さえ板8によってロ
ータボス4に押圧され、ロータボス4とロータフレーム
5aとロータマグネット5等を含む回転部と一体化され
ている。
【0021】モータ基板6上の駆動回路と制御回路を経
て供給された駆動電流によってステータコイル7が励磁
されると、ロータマグネット5が回転軸3や回転多面鏡
1とともに回転し、回転多面鏡1の反射面1aに照射さ
れたレーザビーム等の光ビームを偏向走査する。
【0022】スラスト板9はスリーブ2に固着され、回
転軸3の下端部3aをスラスト方向に支持する。回転軸
3とスリーブ2の間の軸受間隙および回転軸3の下端部
3aとスラスト板9の間の間隙には、オイル10が充填
され、回転軸3の円筒面には、上下2つのヘリングボー
ン状の動圧発生溝3b,3cが刻設されている。
【0023】前記モータの駆動によって回転軸3が回転
すると、オイル10は各動圧発生溝3b,3cの中央部
に取り込まれ、オイル10の圧力が高まって回転軸3を
スリーブ2から離間して非接触で支持する。
【0024】スリーブ2の上方の開口端近傍の内周面に
は、高速回転時等においてオイル10が軸受間隙から溢
れ出すのを防ぐためのオイル溜り11を構成する環状の
凹所が設けられている。オイル溜り11は、高速回転時
の負荷変動等のためにオイル10が軸受間隙に沿って瞬
時に上昇し、オイル10が一気にオイル溜り11内に突
入したときでも、オイル溜り11の内部の空気等の気体
をスリーブ2の開口端から逃がして、オイル溜り11の
容量を充分に活用できるようにするためのR形状部11
aとテーパー部11bを有する。
【0025】詳しく説明すると、図2に拡大して示すよ
うに、オイル溜り11の上下の角部にはそれぞれ、R1
(曲率半径1mm)以上のR形状部11aが設けられて
おり、また、オイル溜り11の上方の角部から軸方向上
向きに、下方の角部からは軸方向下向きにそれぞれテー
パー部11bが設けられている。
【0026】オイル10が表面張力によってオイル溜り
11の下方のテーパー部11bを伝わって上昇した場合
に、運動方向が下面から垂直面へ垂直面から上面へと滑
らかに移行できるため、オイル溜り11の全周において
オイル10が均一にまわり込むことができ、オイル溜り
11内の空気をスリーブ2の開口端から外へ逃がしやす
くしている。
【0027】オイル溜り11のR形状部11aは通常の
バイト刃先等で加工できるR1未満では上記の効果が薄
いため、R1以上にすることが望ましい。
【0028】このようにオイル溜りに簡単な加工を施す
だけで、オイル溜りの容量をむだなく有効に活用し、動
圧軸受装置のオイルがスリーブの開口から飛散したり溢
れ出すのを確実に防ぐことができる。このようにして軸
受部のオイル流出によるトラブルを回避して、長期間安
定して運転できる高性能な光偏向走査装置を実現でき
る。
【0029】図3は2つの変形例を示す。図3の(a)
は、オイル溜り21の断面全体をR1以上の円弧状に形
成したものである。オイル溜り21に空気が溜って容積
を有効活用できなくなるのを防ぐとともに、オイル溜り
21の溝加工が簡単であるという利点が付加される。
【0030】図3の(b)は、オイル溜り31の断面形
状を略三角形にして、上下のテーパー部31bの間、す
なわち三角形の頂点にR形状部31aを設けたものであ
る。R形状部が1カ所であるため、2カ所設ける場合に
比べて加工が簡単であるという利点を有する。
【0031】図4は第2の実施の形態を示す。これは、
図1の装置の回転軸3の替わりに、スリーブ2の開口端
に対向するように段差44aを形成する大径部44を備
えた回転軸43を用いるものである。スリーブ2、動圧
発生溝3b,3c、スラスト板9、オイル10、オイル
溜り11等については図1の装置と同様であるから同一
符号で表わし説明は省略する。
【0032】強力な外力等によって負荷が変動し、オイ
ル10が回転軸43に沿って一気に上昇すると、オイル
溜り11に溜ることなくスリーブ2の開口端から外側へ
飛散してしまうことがある。回転軸43の段差44a
は、このように回転軸43に沿ってオイル10が一気に
上昇したときに、上昇流の勢いを止める働きをする。ま
た、回転軸43の円筒面と段差44aが連続してオイル
の密着面を構成し、表面張力が増大するため、オイル1
0の飛散や流出を最小限に抑えることもできる。
【0033】このようにして軸受間隙のオイルの保持力
を増大させ、動圧軸受装置の信頼性をより一層向上でき
る。その他の点については第1の実施の形態と同様であ
る。
【0034】なお、第1、第2の実施の形態においては
回転軸に動圧発生溝を形成しているが、スリーブの内周
面に同様の動圧発生溝を設けてもよい。
【0035】図5は第1の実施の形態による光偏向走査
装置全体を示すもので、これは、レーザ光等の光ビーム
(光束)を発生する光源51と、前記レーザ光を回転多
面鏡1の反射面1aに線状に集光させるシリンドリカル
レンズ51aとを有し、前記光ビームを回転多面鏡1の
回転によって偏向走査し、結像光学系である結像レンズ
系52を経て回転ドラム上の感光体53に結像させる。
結像レンズ系52は球面レンズ52a、トーリックレン
ズ52b等を有し、感光体53に結像する点像の走査速
度等を補正するいわゆるfθ機能を有する。
【0036】前記モータによって回転多面鏡1が回転す
ると、その反射面1aは、回転多面鏡1の軸線まわりに
等速で回転する。前述のように光源51から発生され、
シリンドリカルレンズ51aによって集光される光ビー
ムの光路と回転多面鏡1の反射面1aの法線とがなす
角、すなわち該反射面1aに対する光ビームの入射角
は、回転多面鏡1の回転とともに経時的に変化し、同様
に反射角も変化するため、感光体53上で光ビームが集
光されてできる点像は回転ドラムの軸方向(主走査方
向)に移動(走査)する。
【0037】結像レンズ系52は、回転多面鏡1におい
て反射された光ビームを感光体53上で所定のスポット
形状の点像に集光するとともに、該点像の主走査方向へ
の走査速度を等速に保つように設計されたものである。
【0038】感光体53に結像する点像は、回転多面鏡
1の回転による主走査と、感光体53を有する回転ドラ
ムがその軸まわりに回転することによる副走査に伴なっ
て、静電潜像を形成する。
【0039】感光体53の周辺には、感光体53の表面
を一様に帯電するための帯電装置、感光体53の表面に
形成される静電潜像をトナー像に顕像化するための現像
装置、前記トナー像を記録紙に転写する転写装置(いず
れも不図示)等が配置されており、光源51から発生す
る光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントされ
る。
【0040】検出ミラー54は、感光体53の表面にお
ける記録情報の書き込み開始位置に入射する光ビームの
光路よりも主走査方向上流側において光ビームを反射し
て、フォトダイオード等を有する受光素子55の受光面
に導入する。受光素子55はその受光面が前記光ビーム
によって照射されたときに、走査開始位置(書き出し位
置)を検出するための走査開始信号を出力する。
【0041】光源51は、ホストコンピュータからの情
報を処理する処理回路から与えられる信号に対応した光
ビームを発生する。光源51に与えられる信号は、感光
体53に書き込むべき情報に対応しており、処理回路
は、感光体53の表面において結像する点像が作る軌跡
である一走査線に対応する情報を表す信号を一単位とし
て光源51に与える。この情報信号は、受光素子55か
ら与えられる走査開始信号に同期して送信される。
【0042】なお、回転多面鏡1、結像レンズ系52等
は光学箱50に収容され、光源51等は光学箱50の側
壁に取り付けられる。光学箱50に回転多面鏡1、結像
レンズ系52等を組み付けたうえで、光学箱50の上部
開口に図示しないふたを装着する。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0044】軸受間隙に充填されたオイルの溢れ出しや
飛散を抑えて、軸受内のオイルを確実に保持し、長期間
にわたって安定した軸受性能を保つことができる。
【0045】このような動圧軸受装置を用いることで、
光偏向走査装置の性能向上と長寿命化に大きく貢献でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による光偏向走査装置の主要
部を示すもので、(a)はその模式断面図、(b)は
(a)の動圧軸受装置のみを示す拡大部分断面図であ
る。
【図2】図1のオイル溜りの形状を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態の2つの変形例を説明する図
である。
【図4】第2の実施の形態による動圧軸受装置を示す模
式断面図である。
【図5】光偏向走査装置全体を説明する図である。
【図6】一従来例を示す模式部分断面図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 2 スリーブ 3,43 回転軸 4 ロータボス 5 ロータマグネット 7 ステータコイル 10 オイル 11,21,31 オイル溜り 11a,31a R形状部 11b,31b テーパー部 44 大径部 44a 段差

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転自在に嵌合する軸部材およ
    びスリーブ部材と、両者の間に充填されたオイルと、前
    記軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転する回
    転部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成されたオイ
    ル溜りを有し、該オイル溜りが、内部の気体を逃がすた
    めのR形状部を備えた凹所によって構成されていること
    を特徴とする動圧軸受装置。
  2. 【請求項2】 相対的に回転自在に嵌合する軸部材およ
    びスリーブ部材と、両者の間に充填されたオイルと、前
    記軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転する回
    転部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成されたオイ
    ル溜りを有し、該オイル溜りが、内部の気体を逃がすた
    めのR形状部とテーパー部を備えた凹所によって構成さ
    れていることを特徴とする動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】 R形状部の曲率半径が1mm以上である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動圧軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 相対的に回転自在に嵌合する軸部材およ
    びスリーブ部材と、両者の間に充填されたオイルと、前
    記軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転する回
    転部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成されたオイ
    ル溜りを有し、該オイル溜りが、内部の気体を逃がすた
    めのテーパー部を備えた凹所によって構成されているこ
    とを特徴とする動圧軸受装置。
  5. 【請求項5】 相対的に回転自在に嵌合する軸部材およ
    びスリーブ部材と、両者の間に充填されたオイルと、前
    記軸部材または前記スリーブ部材と一体的に回転する回
    転部材と、前記スリーブ部材の内周面に形成されたオイ
    ル溜りを有し、該オイル溜りが、断面円弧状の凹所によ
    って構成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  6. 【請求項6】 軸部材が、スリーブ部材の開口端の外側
    でこれに近接する位置に段差を形成する大径部を備えて
    いることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記
    載の動圧軸受装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1項記載の動
    圧軸受装置と、これによって回転支持された回転多面鏡
    と、該回転多面鏡を回転駆動するモータを有する光偏向
    走査装置。
JP10236466A 1998-08-07 1998-08-07 動圧軸受装置およびこれを用いた光偏向走査装置 Pending JP2000056252A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106548A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Canon Inc 動圧軸受装置、回転駆動装置および偏向走査装置
US8194347B2 (en) * 2007-08-30 2012-06-05 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Designed roughness and surface treatments for capillary buffer of fluid dynamic bearings

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