JPH1031179A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1031179A
JPH1031179A JP8204208A JP20420896A JPH1031179A JP H1031179 A JPH1031179 A JP H1031179A JP 8204208 A JP8204208 A JP 8204208A JP 20420896 A JP20420896 A JP 20420896A JP H1031179 A JPH1031179 A JP H1031179A
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JP
Japan
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rotating body
image forming
mirror
cover
light
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JP8204208A
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English (en)
Inventor
Yuichi Jibiki
優一 地引
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH1031179A publication Critical patent/JPH1031179A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸を固定軸に接触させながら回転させると
スラスト受け部材は回転接触により磨耗するため、回転
軸との接触による摩擦力が増大し、回転軸の回転駆動に
対して負荷の増大を招き不安定な回転により適切な光反
射ができなくなる可能性があるため、この磨耗した部品
を容易に交換可能とした画像形成装置の提供を目的とす
る。 【構成】本発明は、多面鏡を有する回転体と、該回転体
の回転中心にある樹脂製のスラスト軸受部と接触する先
端が金属の固定軸とを収納したしたポリゴンモータスキ
ャナユニットと、コンタクトガラス上に載置された原稿
を読み取る読取手段とを有する画像形成装置であって、
読取手段を構成する筐体の一部により前記ポリゴンモー
タスキャナユニットを密閉し、多面鏡と対向する位置に
開口部を設け、更に該開口部を覆うカバー手段を有し、
該カバー手段の着脱に連動して回転体の駆動を許可する
スイッチを設けて達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に用い
られているポリゴンモータスキャナに関するものであ
り、詳しくは滑り軸受からなるスラスト軸受を有するポ
リゴンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】小型ローターは一般に転がり軸受で支え
られているが、10000rpm以上の回転速度になる
と、振動、騒音及び軸受部の潤滑油の寿命が問題にな
る。このため10000rpm以上の高速、高精度軸受
としては気体軸受が使用されることが多い。
【0003】従来のローターの回転によって自らの自重
を支持する圧力を発生する動圧気体軸受としては、真円
軸受、ティレルティングパッド軸受が使用されている。
【0004】このうち、真円軸受は加工が容易で有り、
垂直ローターを支持する場合には自重により偏心力が作
用しているため、軸受間隔が狭ければ15000rpm
程度まで安定に支持できるので、過去に放送用のVTR
のローター支持に用いられたことがあるが、垂直ロータ
ーを支持する場合、低速から不安定ホワールが発生する
ため使用できなかった。
【0005】また、ティレルティングパッド軸受は軸受
面を3又は4個の部分円弧のパッドに分轄し、そのパッ
ドを柔らかく支えることによってローターの高速安定性
を増したもので、液体ヘリウム用ターボ膨張機の軸受な
どに用いられている。しかしティレルティングパッド軸
受は軸受精度が低く加工も複雑になる欠点があるため、
精密回転が必要で、且つ低廉性が要求されている画像形
成装置の垂直ローターとして使用される場合の気体軸受
には向いていない。
【0006】ところで、上述した軸受の不具合を解消す
る軸受として、溝付き軸受がある。この軸受は、軸受面
に回転によって外部から気体をかき込むための螺旋状溝
が形成されたものであり、この螺旋状溝によって軸受に
偏心が無くても半径方向の軸受反力を生じさせ、同心位
置で半径方向の軸受強さを持たせたもので、これにより
垂直ローターであっても数万回転(rpm)の高速まで
支持することができる。この溝形成にあたってはエッチ
ング、転造、レーザ加工などの方法が用いられている。
【0007】また、気体軸受として用いられたことはな
いが、比較的高速まで安定な液体潤滑軸受としてターボ
機械では多円弧軸受も利用されている。多円弧軸受は真
円軸受を2又は3個に分轄し、各円弧を最初の真円状態
より接近させて固定したものである。これにより軸と軸
受は等価的に大きな偏心を与えられた状態になるのでホ
ワール安定性を高めることができる。しかし軸受を分轄
するので、μm以下の高精度加工は容易ではなく、また
気体圧力発生領域も少なくなるので数μmの微笑軸受間
隔が必要な気体軸受には利用されたことがなかった。
【0008】このような理由から、垂直ローターとして
使用されていることが多いレーザスキャナ用気体軸受に
は、動圧気体軸受として溝付き軸受が多用されている。
【0009】しかしながら、このような従来の溝付き軸
受にあっては、エッチングや転造、レーザ加工などによ
って溝が形成されるので、軸受の加工に必要な工数が増
大してしまい、製造コストが増大するなどの問題があっ
た。また、溝付き軸受は回転時の安定性が良好な反面、
真円軸受に比べてローターの不釣り合いに対して動剛性
が低くなってしまうという問題もあった。
【0010】そこで、これを実現するために、図1に示
すよう低コストな非接触式軸受として真円動圧軸受を提
案している。まずこの真円動圧軸受について図1に基づ
いて構成を説明する。図1はポリゴンスキャナモータの
全体構造を示す縦断面図である。
【0011】図中、1はその周面を鏡面とされたアルミ
合金などからなる多角形の多面鏡(ポリゴンミラー)で
あって、この多面鏡1は円筒状の回転軸2のフランジ部
2aの上面に取り付けられ、回転軸2と一体になって回
転する構成になっている。
【0012】さらに、この回転軸2のフランジ部2aの
下面には、ローターヨーク3、ローターマグネット4が
取り付けられ、また、回転軸2の円筒内周面には、円筒
状のスリーブ5が嵌合固着されている。そして、このス
リーブ5を嵌合固着した回転軸2は、固定軸6に回転自
在に遊嵌され、全体として回転体(ローター)9を構成
している。
【0013】前記スリーブ5の内周面5aと固定軸6の
外周面6aとの間には、数μm〜十数μmという微少な
間隔が与えられており、この間隔によってスリーブ5と
固定軸6は回転軸の半径方向の荷重を支えるための非接
触式のラジアル軸受たる動圧軸受を構成している。
【0014】前記固定軸6の上端面は、回転中心Oを頂
点とする球面8とされている。そして、この球面8と対
向して配置された回転軸2のスラストカバー7の下面に
は、該球面8と転接触状態で接する平板状のスラスト受
け部材7aが固設されており、このスラスト受け部材7
aと球面8によって、回転軸の軸心方向の荷重を支える
ための点接触式アキシャル軸受たるスラスト軸受を構成
している。
【0015】尚、前述したスリーブ5とスラスト受け部
材7aは、耐磨耗性及び潤滑性に優れた部材、例えばポ
リイミド樹脂などの樹脂材料で構成されている。また固
定軸6は、例えば炭素鋼やステンレス鋼等の金属材料で
構成されている。
【0016】前記回転軸2の上面には環状溝2bが形成
されていると共に、ローターヨーク3の外周縁は上方に
折り曲げられて環状縁部3aとされている。これら環状
溝2bと環状縁部3aは、バランス調整用の重りを取り
付けるためのものであり、図示するように、所定の位置
に重り2c、3bを取り付けることにより、回転体9の
アンバランスを修正するものである。
【0017】前記固定軸は、ベースカラー11によっ
て、ベース部材12に鉛直上向きに取り付けられてい
る。ベース部材12の上面にはプリント基板13が配置
されており、この基板上に、巻線コイル14、ホール素
子15、制御用IC16、コネクタ17が実装されてい
る。
【0018】巻線コイル14は、回転体9に取り付けら
れているローターマグネット4と僅かの間隙をおいてプ
リント基板13上に固設されており、ホール素子15で
検出される回転体9の回転位相に基づいて制御用IC1
6によって巻線コイル14の励磁電流を切換制御するこ
とにより、回転体9をモータとして回転させるものであ
る。
【0019】上記のようにして回転体9が回転すると、
スリーブ5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に
形成された間隙の空気圧が高まり、回転体9は固定軸6
の外周面と非接触状態で回転するようになる。このた
め、軸受周面の回転摩擦が極めて小さくなり、高い回転
数まで騒音なしに滑らかに回転させることが可能とな
る。
【0020】尚、前記固定軸6の外周面には、スリーブ
5の内周面5aと固定軸6の外周面6aの間に形成され
た間隙の空気圧を効率よく高めるための圧力ポンプ用の
溝は何ら形成さえておらず、その断面は完全な真円であ
る。このように、圧力ポンピング用の溝を切られていな
い真円の軸をもいちいた動圧軸受を真円動圧軸受と呼
ぶ。更に、動圧発生用の流体として図示例のように空気
を利用したものを真円動圧空気軸受と呼ぶ。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した真円動圧軸受
は、スラスト軸受が固定軸6とスラスト受け部材7aと
の接触により形成しているため、回転軸2の回転に伴
い、このスラスト受け部材7aの磨耗が発生するという
問題がある。
【0022】回転軸2を固定軸6に接触させながら回転
させると、スラスト受け部材7aは回転接触により磨耗
する。この磨耗が進行すると、固定軸6の先端部の球形
状にスラスト受け部材の接触面が磨耗するため、回転軸
6との接触による摩擦力が増大し、回転軸2の回転駆動
に対して負荷の増大を招いてしまう。
【0023】また、スラスト受け部材の底面24が磨耗
に伴い、回転軸2に取り付けられたポリゴンミラー1の
垂直方向の位置が下方に移動する。ポリゴンミラー1
は、その鏡面でレーザ光を反射しているが、鏡面の有効
な領域が下方に移動することでレーザ光の反射ができな
くなってしまったり、磨耗による固定軸6とスラスト受
け部材7aとの接触面積の増大により不安定な回転にな
り正確に反射ができなくなる可能性がある。
【0024】磨耗を抑制するために、このスラスト受け
部材7aの材質に金属粉などを混入するという方法も有
るが、この金属粉が固定軸6と接触するため、この固定
軸6の先端形状が変形し、安定した回転を維持できなく
なる可能性が生じてしまう。
【0025】そこで、本発明はこのスラスト受け部材の
磨耗を検知し、ポリゴンスキャナにおける磨耗した部品
の取り出し、交換が容易に行える画像形成装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のような手段を採用した。すなわち請求項
1の発明では、界磁用マグネットを有し、且つ光を反射
する反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該回
転体の回転中心にあるスラスト軸受部と接触する固定軸
と、界磁用マグネットに対向して複数の駆動コイルが固
定されたコイル基板とを有する固定体とを収納したポリ
ゴンモータスキャナユニットと、コンタクトガラス上に
載置された原稿を読み取る読取手段とを有する画像形成
装置であって、前記スラスト軸受部は樹脂で、前記固定
軸の先端部は金属により形成され、前記読取手段を構成
する筐体の一部により前記ポリゴンモータスキャナユニ
ットを密閉し、且つ前記多面鏡と対向する位置に開口部
を設け、更に該開口部を覆うカバー手段を有し、該カバ
ー手段の着脱に連動して少なくとも前記回転体の駆動を
許可するスイッチを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0027】請求項2の発明では、界磁用マグネットを
有し、且つ光を反射する反射面を複数設けた多面鏡を有
する回転体と、該回転体の回転中心となる固定軸と、界
磁用マグネットに対向して複数の駆動コイルが固定され
たコイル基板とを有する固定体とを備え、前記回転体の
回転中心にスラスト軸受部を設け、前記回転体は該スラ
スト軸受部を前記固定軸の先端部に接触しながら回転
し、更に、前記多面鏡により反射した光の主走査方向側
の同期検知を行う同期検知手段を有する画像形成装置で
あって、固定軸の先端部或いは前記スラスト軸受部は樹
脂により形成され、回転多面鏡による光の反射をしてか
ら所定時間この同期検知手段が光を未検知であると前記
固定軸の先端部或いは前記スラスト軸受部の樹脂が磨耗
していることを検知し、この磨耗検知に伴い少なくとも
前記回転体の駆動を停止する駆動制御手段と、前記読取
手段を構成する筐体の一部により前記ポリゴンモータス
キャナユニットを密閉し、且つ前記多面鏡とと対応する
位置に開口部を設け、更に該開口部を覆うカバー手段を
有し、該カバー手段の着脱に連動して少なくとも前記回
転体の駆動を許可するスイッチを設けたことを特徴とす
るものである。
【0028】請求項3の発明では、前記請求項2の発明
において、前記カバー手段の開閉に伴うスイッチによる
許可信号を所定回数以上でも前記同期検知手段が光を未
検知の場合、本体装置の駆動を禁止することを特徴とす
るものである。
【0029】請求項4の発明では、前記請求項2の発明
において、前記多面鏡の光を反射する反射面は、光反射
を抑制する非反射領域、その下方に光を反射する反射領
域とを固定軸方向に沿って設けていることを特徴とする
ものである。
【0030】請求項5の発明では、前記請求項4の発明
において、前記非反射領域は前記反射領域に対して所定
の傾斜をしていることを特徴とするものである。
【0031】請求項6の発明では、前記請求項4の発明
において、前記非反射領域は前記反射領域より表面粗さ
が大きいことを特徴とするものである。
【0032】請求項7の発明では、前記請求項5の発明
において、前記非反射領域は光の反射を抑制する抑制部
材で覆われていることを特徴とするものである。
【0033】
【作用】請求項1乃至7の発明では、ポリゴンスキャナ
に用いられているスラスト受け部材の磨耗が進行した場
合に起こり得る、ポリゴンスキャナとしての光反射の使
用限界を容易に検知することが可能となり、固定軸6と
の接触による摩擦力が増大による回転軸2の回転負荷の
増大、レーザ光の反射ができなくなったり、固定軸6と
スラスト受け部材7aとの接触面積の増大により不安定
な回転になり正確に反射ができなくなるということを未
然に防止することができ、画像形成装置の上方に位置し
ている読取装置からポリゴンスキャナにアクセスが可能
なため、ポリゴンスキャナで磨耗した部品を容易に交換
が可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1と同一の符号のものは、前述記載のものと同じであ
り、ここでは異なる部分について説明する。
【0035】まず図2により本発明の画像形成装置につ
いて説明する。この図2の画像形成装置はデジタル複写
機である。図2に示しデジタル複写機において、コンタ
クトガラス21上に載置された原稿から画像情報を読み
取る画像読取装置22と、作像装置23及びレーザ走査
装置24を備えたレーザ記録装置25で構成されてい
る。
【0036】図において、コンタクトガラス21上に載
置された原稿画像はスキャナー26による光学的走査を
経て画像読取装置22で読み取られ、画像処理ボード2
7内の画像処理部で多階調画像データに変換され、さら
に二値画像データに変換され、図示しない画像メモリー
に格納される。次いで、画像データが読み出され、レー
ザ記録装置25に出力される。
【0037】レーザ記録装置25では、二値画像データ
の画像記録信号がレーザ駆動部(図示せず)に入力さ
れ、画像記録信号に従って変調制御されるレーザドライ
バーが半導体レーザを点滅或いは強弱発光駆動する。こ
うして半導体レーザは光変調されたレーザ光を射出す
る。
【0038】レーザ光は、コリメータレンズ、シリンド
リカルレンズを通り、多面鏡1を入射し、定速回転さ
れ、fθレンズ、ミラー及び防塵ガラスを経て、感光体
ドラム28上に導かれ、感光体ドラム28上を感光体ド
ラム28の回転軸に平行に走査する。
【0039】感光体ドラム28の周りにある帯電チャー
ジャにより一様に帯電された感光体ドラム28は、レー
ザ光の露光により記録画像の潜像が形成され、形成され
た潜像は現像装置により現像されて顕像となる。給紙部
より29より取り出された転写紙は、感光体ドラム28
に形成された顕像とタイミングを合わせて転写部に送ら
れる。そして転写チャージャにより転写紙上に顕像は転
写される。その後、転写紙は定着部ににより顕像の定着
処理を施され、排紙される。
【0040】次に図3を用いてレーザ走査装置24につ
いて説明する。画像読取装置から入力した画像記録信号
に従って変調制御されて、点滅或いは強弱発光する半導
体レーザ121と、半導体レーザ121から射出された
レーザビームを感光体ドラム28へ導くためのコリメー
タレンズ123、シリンドリカルレンズ124、多面鏡
(ポリゴンミラー)1、fθレンズ125、ミラー12
6及び防塵ガラス127と、感光体ドラム28の書き出
し位置を決定するための同期検知手段である光センサー
128と、レーザビームの一部を光りセンサー128へ
投射するためのミラー129と、上記各部を格納するた
めの筐体130とから構成されている。尚、多面鏡1は
図示しないポリゴンモータによって定速回転する。この
多面鏡1及びモータによってレーザ走査装置が構成され
ている。
【0041】図3(a)、(b)で示すようにレーザ走
査装置24は、筐体130に多面鏡1、fθレンズ12
5等とともに格納され、防塵ガラス128とカバー13
2によって密閉されている。
【0042】図3で示すように、画像読取装置の筐体1
41には、破線で示す位置に開口部が設けられており、
更にこれら開口部を覆うためのカバー142が取り付け
られている。尚、カバー142を取り外すことにより、
画像読取装置の開口部からレーザ走査装置24内の偏光
器143(ポリゴンスキャナとなる多面鏡及びポリゴン
モータ)を取り外すことにより、交換、清掃が可能とな
る。
【0043】そして、図4(a)、(b)にあるよう
に、カバー142の着脱に連動して偏光器143の駆動
をON/OFFするスイッチ144を設け、カバー14
2が取り外された場合にレーザ走査装置24の駆動を禁
止し、再度カバー142を取り付けた場合にレーザ走査
装置24の駆動を許可するようにしたものである。
【0044】次にレーザ走査装置24及び対応するスイ
ッチ144の構成について説明する。画像形成装置の筐
体141上に設けられた開口部を通してレーザ走査装置
24の交換が可能で、レーザ走査装置24は筐体130
上に設けられた嵌込穴145に嵌め込まれ、ピン146
により回転方向の位置決めがされる。カバー142には
突起144aが設けられており、カバー142を取り付
けると、この突起144aがスイッチ144に入り込み
アクチュエータ144aを動作させる。
【0045】また、シール部材147によりカバー14
2と筐体141との間の密閉性を保たれ、また、シール
部材148により筐体130と筐体141との間の密閉
性を保つことができる。
【0046】次に、図5を用いながら、スラスト受け部
材7aの磨耗量の検知及びレーザ走査装置24の交換に
ついて説明する。STEP1は、前述した光センサー1
28による検知の有無を検知制御手段151による判定
であり、半導体レーザ121の射出から所定時間内に検
知されれば、正常に多面鏡による反射がされたことにな
るが、所定時間経過しても検知制御手段151での検知
がされないと、多面鏡のスラスト受け部材7aが磨耗し
ていることになる。このSTEP1で所定時間内に光セ
ンサー128が光を検出すると、前述の通り感光体ドラ
ム28に走査を開始する(STEP2)。
【0047】しかし、STEP1で光が検出されないこ
とが確認されると、駆動制御手段152によりレーザ走
査装置24の回転を停止する(STEP3)。そして、
STEP4では、表示制御手段153により、回転停止
及び回転軸2(若しくはスラスト受け部材7a)の交換
を図6の表示器161に表示する。この表示は、レーザ
走査装置の回転が停止してから行うことで、回転中にカ
バー142を取り外すことを防止する。
【0048】そしてSTEP5では、レーザ走査装置2
4の駆動が停止してから、コンタクトガラス21、カバ
ー142を取り外す。このとき、カバー142の突起1
42aがスイッチ144のアクチュエータ144aへの
押圧を解除することで、スイッチ144はOFF状態と
なる。このOFFにより少なくともレーザ走査装置24
の回転駆動は禁止される。尚、この駆動禁止は画像形成
装置の駆動を停止しても構わない。
【0049】このカバー142を取り外し、レーザ走査
装置24を交換する。光センサー128の光未検知の原
因としてスラスト受け部材7aの磨耗と、初期回転時に
おけるスリーブ5と固定軸6との接触によって間隙で発
生すべき動圧効果の不安定のための回転むらが原因と思
われる。そこで少なくとも回転体9を交換することで、
この問題は解消される。尚、レーザ走査装置24を交換
しても構わない。
【0050】取り出した回転軸2は、磨耗しているスラ
スト受け部材7aを交換するために、スラストカバー7
を回転軸2より取り外し、新しいスラストカバーと交換
・取り付けして、もとの画像形成装置内に配置する。
【0051】交換作業が終了し、再びカバー142をセ
ットすると、スイッチ144のアクチュエータ144a
がONする。このONによりレーザ走査装置24は、回
転駆動を開始することが可能となる。但し、スイッチ1
44がOFFのままだと、カバー142が適切に取り付
けられていないため、駆動開始の許可とならない(ST
EP5と6)。
【0052】この状態で、画像形成作業の信号が入力さ
れた時、光センサー128で光検知されると、レーザ走
査装置24は正常に作動していることになるが、再び、
STEP1で、光未検知になった場合は、レーザ走査装
置24或いは回転体9の交換作業(カバー142の開閉
動作)の回数Mが所定回数X以内なのかをチェックする
(STEP7)。
【0053】X以内であれば、再びSTEP3〜6を繰
り返す。もしXを越えた場合は、スラスト受け部材7a
或いはスリーブ5の磨耗による光センサー129の未検
知ではないと判断し、画像形成装置の使用を禁止と共に
修理依頼を表示する(STEP8)。
【0054】尚、スラスト受け部材7aの磨耗検知は、
感光体ドラム28の書き出し位置を決定するための同期
検知手段である光センサー128を用いたが、多面鏡1
から感光体ドラム28までのレーザ光の光路中で分光等
を行い、専用の磨耗検知手段を設けても構わない。
【0055】次に、よりスラスト受け部材7aの磨耗検
知を行い易い構造について説明する。上述したユニット
は、単にスラスト受け部材の磨耗による回転体9の下方
への移動により、多面鏡の反射鏡に光が当たらなくなっ
たケース等を想定しているが、この状態での検知は、か
なりの磨耗が進行していることになるため、他の部材へ
の影響も予想される。
【0056】そこで、図7(a)〜(c)にあるよう
に、予め多面鏡200の反射面201に、非反射領域2
02と反射領域203とを設けることで、より効果的な
交換時期を検知することが可能となる。この非反射領域
202は、反射領域203の上方に位置し、且つスラス
ト受け部材7aの磨耗による使用限界で下方に移動した
ときに半導体レーザのレーザ光が照射される領域とす
る。
【0057】図7(a)は、この非反射領域202が反
射領域203より傾斜している角度を有した領域を、切
削加工等により作成する。すると、この非反射領域20
2はレーザ光が照射されると、反射領域203での反射
角度と異なるため、光センサー128への照射が行われ
なくなる。
【0058】図7(b)は、非反射領域が202が、鏡
面加工した反射領域203より表面粗さを粗くする。こ
の作成は、反射面を予めこの粗さに加工した後に、非反
射領域202をマスキングして反射領域203を鏡面加
工したり、逆に反射面を予め挙梅面加工し、その後に反
射領域203をマスキングして非反射領域202を粗さ
加工を行う。このようにした非反射領域202はレーザ
光が照射されると、乱反射を起こし、それによって光セ
ンサー128への照射が行われなくなる。
【0059】図7(c)は、非反射領域が202が、光
反射をしにくい(しない)塗料などの抑制部材で覆うと
いうものである。本例ではこの抑制部材に黒色の塗料
を、非反射領域202のみに塗布するように反射領域2
03をマスキングして塗布した。これによって、非反射
領域202は、光を反射しなくなり光センサー128へ
の照射が行われなくなる。尚、図7(a)〜(c)を組
み合わせて使用しても構わない。
【0060】
【効果】本発明によれば、ポリゴンスキャナのスラスト
軸受の磨耗による使用限界を即座に検知することがで
き、画像形成装置による画像形成の不具合を未然に抑制
することが可能となり、ポリゴンスキャナにおける磨耗
した部品の交換が容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の問題点を解決するために提案している
ポリゴンスキャナの全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 本発明に関するレーザ走査装置を備えた画像
形成装置の一実施例を示す概略断面図である。
【図3】 (a)本発明に関するレーザ走査装置の一実
施例を示す概略斜視図である。 (b)本発明に関するレーザ装置を画像形成装置に配置
したときの一実施例を示す概略斜視図である。
【図4】 (a)本発明に関する偏光器及び対応するス
イッチの構成を示す概略図である。 (b)本発明に関する偏光器及び対応するスイッチの構
成を示す概略組立図である。
【図5】 本発明に関する磨耗検知・駆動制御を示すフ
ローチャートである。
【図6】 本発明に関する表示器の一実施例を示す概略
図である。
【図7】 (a)本発明に関する多面鏡構造の第1の実
施例を示す概略斜視図である。 (b)本発明に関する多面鏡構造の第2の実施例を示す
概略斜視図である。 (c)本発明に関する多面鏡構造の第3の実施例を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
123 コリメータレンズ、124 シリンドリカルレ
ンズ、125 fθレンズ、126 ミラー、127
防塵ガラス、128 光センサー 129 ミラー、130 筐体(レーザ走査装置におけ
る) 141 画像読取装置の筐体、142 カバー、143
偏光器 144 スイッチ、145 嵌込穴、146 ピン、1
44a 突起 144a アクチュエータ、147、148 シール部
材 151 検知制御手段、152 駆動制御手段、153
表示制御手段 161 表示器、201 反射面、202 非反射領
域、203 反射領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界磁用マグネットを有し、且つ光を反射す
    る反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該回転
    体の回転中心にあるスラスト軸受部と接触する固定軸
    と、界磁用マグネットに対向して複数の駆動コイルが固
    定されたコイル基板とを有する固定体とを収納したポリ
    ゴンモータスキャナユニットと、 コンタクトガラス上に載置された原稿を読み取る読取手
    段とを有する画像形成装置であって、 前記スラスト軸受部は樹脂で、前記固定軸の先端部は金
    属により形成され、 前記読取手段を構成する筐体の一部により前記ポリゴン
    モータスキャナユニットを密閉し、且つ前記多面鏡と対
    向する位置に開口部を設け、更に該開口部を覆うカバー
    手段を有し、該カバー手段の着脱に連動して少なくとも
    前記回転体の駆動を許可するスイッチを設けたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】界磁用マグネットを有し、且つ光を反射す
    る反射面を複数設けた多面鏡を有する回転体と、該回転
    体の回転中心となる固定軸と、界磁用マグネットに対向
    して複数の駆動コイルが固定されたコイル基板とを有す
    る固定体とを備え、 前記回転体の回転中心にスラスト軸受部を設け、前記回
    転体は該スラスト軸受部を前記固定軸の先端部に接触し
    ながら回転し、 更に、前記多面鏡により反射した光の主走査方向側の同
    期検知を行う同期検知手段を有する画像形成装置であっ
    て、 固定軸の先端部或いは前記スラスト軸受部は樹脂により
    形成され、 回転多面鏡による光の反射をしてから所定時間この同期
    検知手段が光を未検知であると前記固定軸の先端部或い
    は前記スラスト軸受部の樹脂が磨耗していることを検知
    し、 この磨耗検知に伴い少なくとも前記回転体の駆動を停止
    する駆動制御手段と、 前記読取手段を構成する筐体の一部により前記ポリゴン
    モータスキャナユニットを密閉し、且つ前記多面鏡とと
    対応する位置に開口部を設け、 更に該開口部を覆うカバー手段を有し、 該カバー手段の着脱に連動して少なくとも前記回転体の
    駆動を許可するスイッチを設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】前記カバー手段の開閉に伴うスイッチによ
    る許可信号を所定回数以上でも前記同期検知手段が光を
    未検知の場合、本体装置の駆動を禁止することを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記多面鏡の光を反射する反射面は、光反
    射を抑制する非反射領域、その下方に光を反射する反射
    領域とを固定軸方向に沿って設けていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記非反射領域は前記反射領域に対して所
    定の傾斜をしていることを特徴とする特許請求の範囲第
    4項記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記非反射領域は前記反射領域より表面粗
    さが大きいことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記非反射領域は光の反射を抑制する抑制
    部材で覆われていることを特徴とする特許請求の範囲第
    4項記載の画像形成装置。
JP8204208A 1996-07-16 1996-07-16 画像形成装置 Pending JPH1031179A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027861A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Kyocera Mita Corp 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2017126008A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 ブラザー工業株式会社 ポリゴンミラー、ポリゴンミラーの製造方法、画像形成装置および反射ミラー

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JP2011027861A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Kyocera Mita Corp 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
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