JP2000054524A - 鉄骨構造物の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法 - Google Patents

鉄骨構造物の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法

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JP2000054524A
JP2000054524A JP10231142A JP23114298A JP2000054524A JP 2000054524 A JP2000054524 A JP 2000054524A JP 10231142 A JP10231142 A JP 10231142A JP 23114298 A JP23114298 A JP 23114298A JP 2000054524 A JP2000054524 A JP 2000054524A
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芳直 伏見
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成年 上川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工時間の短縮化を図り、かつ、耐火性能の
低下を極力少なくすることのできる鉄骨構造物の耐火被
覆構造および耐火被覆材の施工方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 鉄骨構造物を構成する柱1や梁2に、そ
の長さ方向に沿って、所定幅を有する長尺な耐火被覆材
10を配置し、この耐火被覆材を、幅方向に折曲して前
記柱や梁を覆い、この耐火被覆材を固定部材5によって
前記柱や梁に固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば倉庫や立
体駐車場等の鉄骨構造物を構成する鉄骨製柱や梁等の表
面を被覆して、これらの耐火性を向上させるようにした
鉄骨構造物の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図29に示すような倉庫や図30
に示すような立体駐車場等においては、鉄骨製柱1と梁
2とを組み合わせ、柱1にあっては、その外面に外壁材
3(梁2の場合には、その上面に装着される床版とな
る)を装着して大きな空間部を形成するとともに、これ
らの鉄骨製柱1や梁2の耐火性を向上させるために、図
31ないし図36に示すように、これらの表面に耐火被
覆材4を被覆することが行われている。
【0003】そして、従来においては、ロール状に巻回
されている耐火被覆材4を引き出しつつ、たとえば、図
34に矢印で示すように、柱1や梁2の長さ方向と直交
する方向に巻付けるとともに、必要長さ引き出した状態
で切断し、この耐火被覆材4の幅方向の両端部(図にお
ける上下方向の端部)や幅方向の略中間部の複数箇所に
固定部材としての固定ピン5を突き刺し、これらの固定
ピン5を柱1や梁2に溶接することによって耐火被覆材
4を固定するといった作業を、耐火被覆材4の幅よりも
若干小さなピッチで柱1や梁2の長さ方向にずらしなが
ら順次行うことにより、これらの柱1や梁2を全長に亙
って被覆するようにしている。
【0004】このようにして被覆された耐火被覆材4
は、図31や図34に示すように、柱1や梁2の長さ方
向の多数個所において目地が形成されるとともに、耐火
被覆材4の両端部の切断部4aが、柱1や梁2の側部に
全長に亙って位置させられる。
【0005】一方、たとえば梁2が、図37ないし図3
9、および、図40に示すようにH型鋼によって形成さ
れている場合には、耐火被覆材4を、一対のフランジ部
2aの両端部に掛け渡すようにして敷設し、これらの一
対のフランジ部2aを接続するウェブ部2bから浮かせ
た状態で、梁2を被覆するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、つぎのような改善すべき問
題点が残されている。すなわち、柱1や梁2に対するそ
の長さ方向の施工長さが、耐火被覆材4の幅寸法に制限
されることから、梁1や柱2の全長に亙って被覆を施す
には、その作業領域を、柱1や梁2の長さ方向に細かく
区切って行わなければならず、また、細かく区切られた
耐火被覆材4のそれぞれについて固定ピン5による固定
を行わなければならないから、施工期間が長期化し、ま
た、固定ピン5等の使用部品の増加を招いているといっ
た問題点である。このような問題点は、倉庫や立体駐車
場といった大きな空間部を有する鉄骨構造物への施工で
は、諸作業が高所作業となることから、保安上の点にお
いても不都合である。
【0007】また、図34に示すように、柱1あるいは
梁2の中間部に張り出し物6が存在する場合、この張り
出し物6を避けるために、耐火被覆材4の所定位置に、
図35に示すように、突起物6の断面形状とほぼ同等の
孔Hを切り抜き、かつ、この孔H内に張り出し物6を挿
入するために、孔Hを開放するための切り込みLを形成
する必要がある。しかしながら、被覆する耐火被覆材4
の被覆位置が、他の耐火被覆材4との関係において規制
されていることから、孔Hを形成する位置を、耐火被覆
材4の外形形状に対して精度よく設定しなければなら
ず、その形成作業が煩雑化し、また、切り込みLを設け
ることにより、耐火被覆材4における不連続部すなわち
隙間が増加し、この結果、耐火性能が低下してしまうこ
とが想定されるといった問題点も有している。
【0008】しかも、柱1や梁2の長さ方向に多数の目
地が形成されることから、図36に示すように、柱1や
梁2の表面に突起物7が存在する場合、この突起物7と
耐火被覆材4の目地とが重畳してしまう頻度が多くな
り、これによって、耐火被覆材4が突起物7によってめ
くられて隙間が形成され、耐火性能を低下させてしまう
おそれがある。
【0009】また、耐火被覆材4を柱1や梁2の周方向
に巻き付けて、柱1や梁2の側部において切断するよう
にしていることから、その切断部4aが不揃いになりや
すく見栄えが悪くなるといった不具合も有している。
【0010】一方、H型鋼のウェブ部2bから浮かせた
状態で被覆する形態とした場合、浮いている部分の耐火
被覆材4が破損しやすく、また、破損した後において
は、その破損部分の裏当てがないことから破損部分の固
定が不可能であり、したがって、破損個所を修復するに
は、破損した耐火被覆材4全体を取り替える必要があ
り、修復作業が煩雑になる。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、施工時間の短縮化を図り、かつ、耐
火性能の低下を極力少なくすることのできる鉄骨構造物
の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の鉄骨構造物の耐火被覆構造は、鉄骨構造物を構成する
柱や梁に、その長さ方向に沿って、所定幅を有する長尺
な耐火被覆材を配置し、この耐火被覆材を、幅方向に折
曲して前記柱や梁を覆い、この耐火被覆材を固定部材に
よって前記柱や梁に固定してなることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項1に記載の前記柱や梁が、角形鋼管によっ
て構成されているとともに、その一面に外壁材あるいは
床版が装着され、前記耐火被覆材が、前記柱や梁の、前
記外壁材あるいは床版が取り付けられていない三面と、
前記柱や梁の両側部と外壁材あるいは床版との隙間を覆
うように配設されていることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項2に記載の前記耐火被覆材が、前記柱や梁
の、前記外壁材や床版が装着されていない三面を覆う第
1の耐火被覆材と、この第1の耐火被覆材の両側部と前
記外壁材あるいは床版との隙間を覆う一対の第2の耐火
被覆材とによって構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項1に記載の前記柱や梁がH型鋼によって構
成されているとともに、一方のフランジ部に外壁材ある
いは床版が固定され、前記耐火被覆材が、前記柱や梁
の、前記外壁材あるいは床版が装着されている面以外の
面に沿って巻き付けられているとともに、前記一方のフ
ランジ部と外壁材との隙間を覆うように配設されている
ことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項4に記載の前記耐火被覆材が、前記柱や梁
の表面の約半分を覆うように二分割され、これらの耐火
被覆材が、他方のフランジ部の表面において重畳させら
れていることを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項4に記載の前記耐火被覆材が、前記一方の
フランジ部の一側部と前記外壁材あるいは床版との隙間
を覆い、かつ、一方のフランジの片側内面からウェブ部
の各面を覆う一対の第1の耐火被覆材と、他方のフラン
ジ部の全面を覆って配設されるとともに、両側部におい
て前記各第1の耐火被覆材へ重畳させられる第2の耐火
被覆材とによって構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項7に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項4に記載の前記耐火被覆材が、前記一方の
フランジ部の各側部と前記外壁材あるいは床版との隙間
を覆い、かつ、一方のフランジの各内面を覆う一対の第
1のフランジ用耐火被覆材と、ウェブ部の各面を覆う一
対のウェブ用耐火被覆材と、他方のフランジ部の全面を
覆って配設される第2のフランジ用耐火被覆材とによっ
て構成されているとともに、前記一対のウェブ用耐火被
覆材が、それぞれの両端部において、前記各第1および
第2のフランジ用耐火被覆材へ重畳させられていること
を特徴とする。
【0019】請求項8に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構
造は、請求項1ないし請求項7の何れかに記載の前記柱
に前記耐火被覆材を上下方向に分割して巻付け、下方に
配設された耐火被覆材の上端部を、上方に配設された耐
火被覆材の下端部の上方に重畳させてなることを特徴と
する。
【0020】請求項9に記載の耐火被覆材の施工方法
は、ロール状に巻回された耐火被覆材を、柱や梁の表面
を覆うように巻付けるための耐火被覆材の施工方法であ
って、前記耐火被覆材を柱や梁の長さ方向に沿って引き
出しつつ、これらの柱や梁の表面に巻付けることを特徴
とする。
【0021】請求項10に記載の耐火被覆材の施工方法
は、請求項9に記載の前記耐火被覆材を、前記柱や梁の
横断面形状に合わせて折曲することにより、前記耐火被
覆材を前記柱や梁の表面に面接触させた状態で巻付ける
ことを特徴とする。
【0022】請求項11に記載の耐火被覆材の施工方法
は、請求項9または請求項10の何れかに記載の前記柱
に、前記耐火被覆材を上下方向に分割して巻付け、下方
に配設された耐火被覆材の上端部を、上方に配設された
耐火被覆材の下端部の上方に重畳させることを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明中、従来
と共通する部分については同一符号を用いて説明を簡略
化する。
【0024】本実施形態に係わる鉄骨構造物の耐火被覆
構造は、ロール状に巻回された耐火被覆材4を、図2に
矢印で示すように、柱1や梁2の長さ方向に沿って引き
出しつつ、これらの柱1や梁2の表面に巻付け、この巻
付けられた耐火被覆材4の所定箇所に固定ピン5を突き
刺すとともに、これらの固定ピン5を柱1や梁2に溶接
することにより、耐火被覆材4を柱1や梁2に全長に亙
って被覆したものである。
【0025】さらに耐火被覆材の施工方法に基づき詳述
すれば、図3および図4に示すように、まず、幅狭の第
2の耐火被覆材10を、柱1の一側部と外壁材3との交
差部にその長さ方向に沿わせ、かつ、柱1と外壁材3と
に所定長さ重畳させて前記外壁材3と柱1との隙間を覆
った状態で敷設した後に、この第2の耐火被覆材10
の、柱1との重畳部分に複数のピン5を突き刺して、こ
れらのピン5を柱1の側面に溶接することにより、図5
および図6に示すように、この幅狭の第2の耐火被覆材
10を柱1の一側部に固定する。
【0026】ついで、同様の幅狭の第2の耐火被覆材1
0を、図7および図8に示すように、柱1の他側部と外
壁材3との交差部に、その長さ方向に沿わせ、かつ、柱
1と外壁材3とに所定長さ重畳させた状態で敷設した後
に、この第2の耐火被覆材10の、柱1との重畳部分に
複数のピン5を突き刺して、これらのピン5を柱1の側
面に溶接することにより、図9および図10に示すよう
に、この幅狭の第2の耐火被覆材10を柱1の他側部に
固定する。
【0027】これより、幅広の第1の耐火被覆材11
を、図11および図12に示すように、柱1の外端面に
その長さ方向に沿わせて敷設するとともに、この第1の
耐火被覆材11の両側部を、柱1の両側部側へ折り曲げ
て、これらの側縁を、前記両第2の耐火被覆材11の、
柱1との重畳部分に重ね合わせた後に、図13、図14
に示すように、この第1の耐火被覆材11の、柱1の外
端面に沿わせた部分に固定ピン5を突き刺すとともに、
これらの固定ピン5を柱1の外端面に溶接することによ
り、第1の耐火被覆材11を仮固定する。
【0028】さらに、図15、図16および図1、図2
に示すように、第1の耐火被覆材11の両側部で、前記
両第2の耐火被覆材11に重ね合わせた部分に固定ピン
5を突き刺すとともに、これらの固定ピン5を柱1に溶
接する。これらの作業によって柱1が、その長さ方向の
任意の距離に亙って被覆される。
【0029】そして、新たな耐火被覆材10・11を、
先行して被覆されている耐火被覆材10・11の端部に
突き合せ、あるいは、これらの上方へ若干重畳させた状
態で、前述の作業を繰り返すことにより、図17、図1
8、および、図19に示すように、柱1の全長を被覆す
ることができる。
【0030】ここで、各耐火被覆材10・11は、柱1
の長さ方向に必要量引き出されて被覆されるもので、そ
の引き出し量を任意に設定することができるから、柱1
の長さ方向における耐火被覆材10・11の分割数が大
幅に減少させられ、これに伴って、これらの固定に要す
る固定ピン5の数も少なくて済み、材料費の軽減を図る
ことができるとともに作業の簡素化を図ることができ
る。
【0031】また、耐火被覆材10・11の長さを調整
して、その継ぎ目位置(すなわち目地位置)を任意に設
定することができるから、図20に示すように、柱1の
表面に突起物7が存在する場合においても、この突起物
7を覆うようにして耐火被覆材10・11を被覆するこ
とができ、これによって、耐火被覆材10・11の目地
と突起物7との重畳を回避して、耐火被覆材10・11
のめくれ等を防止するとともに、目地を少なくすること
ができることと相俟って耐火性能の低下を防止すること
ができる。
【0032】しかも、各耐火被覆材10・11の幅が一
定であることから、施工後において、各耐火被覆材10
・11の各側部が一直線状となり見栄えが良好となり、
さらに、柱1において、下方の耐火被覆材10・11の
上端部を、上方の耐火被覆材10・11の下端部の上方
に若干量重畳させておくことにより、下方の耐火被覆材
10・11の切断部10a・11aを下方から視認でき
なくなり美観の低下を抑制することができる。
【0033】一方、たとえば図21に示すように、柱1
の途中に張り出し物6がある場合においては、この張り
出し物6の一方側から被覆される耐火被覆材11を、張
り出し物6の一端面に当接する位置まで被覆し、他方側
から被覆される耐火被覆材11の突合せ部に、図22に
示すように、張り出し物6の断面形状と同一形状を有す
る孔12を、付き合わされる端縁において開口するよう
に形成しておき、この孔12内に張り出し物6を位置さ
せるようにして他方の耐火被覆材11を被覆することに
より、張り出し物6を避けた状態で、両耐火被覆材11
を突き合わせ、あるいは、重畳させることができる。そ
して、この場合において、各耐火被覆材11に、不要な
切り込み等を形成する必要がなく、めくれ等による耐火
性能の低下を抑制することができる。また、孔12を形
成するに際して、その位置が、耐火被覆材11の幅方向
においてのみ規制されるものであるから、その位置設定
が容易である。
【0034】ついで、本発明の他の実施形態について図
23および図24に基づき説明する。本実施形態は、H
型鋼を用いて梁2を構成した場合における耐火被覆材2
0の施工方法を示すもので、一枚の耐火被覆材20を用
い、この耐火被覆材20を梁2の長さ方向に引き出しつ
つこの梁20に沿わせた後に、この耐火被覆材20を、
梁2の両フランジ部2aの内面、および、ウェブ部2b
の両側面に面接触させるように折曲させて、ついで、耐
火被覆材20を、複数の固定ピン5によって両フランジ
部2aやウェブ部2bに固定するようにしたものであ
る。
【0035】そして、このような本実施形態において
は、耐火被覆材20の各部位の全てが梁2によって裏当
てされた状態となって破損しにくくなるとともに、たと
え破損した場合においても、図25に示すように、破損
個所Sをピン5によって梁2へ固定することができるか
ら、その修復が簡便であるとともに、部分的な修復で済
み、修復のためのコストを抑制することができる。
【0036】ところで、図23および図24において、
H型鋼からなる梁2に耐火被覆材20を被覆施工する際
に、1枚の耐火被覆材20を用いた例について示した
が、図26に示すように、2枚の耐火被覆材21・22
を用いて、梁2を両側部から被覆するようにしてもよ
く、また、図27に示すように、一方のフランジ部2a
の一側面とウェブ部2bの一側面を覆う一対の第1の耐
火被覆材23・24と、他方のフランジ部2aの全面を
覆う第2の耐火被覆材25とによって分割して被覆した
り、さらに、図28に示すように、前記一方のフランジ
部の各側部と前記外壁材あるいは床版との隙間を覆い、
かつ、一方のフランジの各内面を覆う一対の第1のフラ
ンジ用耐火被覆材26・27と、ウェブ部の各面を覆う
一対のウェブ用耐火被覆材28・29と、他方のフラン
ジ部の全面を覆って配設される第2のフランジ用耐火被
覆材30とを用いて、一方のフランジ部2aの一側面お
よび他側面、ウェブ部2bの各側面、さらに、他方のフ
ランジ部2aの全面とに分割して被覆することも可能で
ある。
【0037】なお、前記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種種変更可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各耐火被覆材を、柱や梁の長さ方向に必要量引き出して
被覆するものであるから、その引き出し量を任意に設定
することができ、柱や梁の長さ方向における耐火被覆材
の分割数を大幅に減少させ、これらの固定に要する固定
ピン等の固定手段の必要数を減少させて、施工費の軽減
を図ることができるとともに作業の簡素化を図ることが
できる。
【0039】また、耐火被覆材の長さを調整して、その
継ぎ目位置を任意に設定することができるから、柱や梁
の表面に突起物が存在する場合においても、耐火被覆材
の継ぎ目と突起物との重畳を回避して、耐火被覆材のめ
くれ等を防止するとともに、継ぎ目を少なくすることが
できることと相俟って耐火性能の低下を防止することが
できる。
【0040】しかも、耐火被覆材の幅が一定であること
から、施工後において、耐火被覆材の各側部が一直線状
となり見栄えが良好となり、さらに、柱において、下方
の耐火被覆材の上端部を、上方の耐火被覆材の下端部の
上方に若干量重畳させておくことにより、下方の耐火被
覆材の切断部を下方から視認できなくし美観の低下を抑
制することができる。。
【0041】また、耐火被覆材を、柱や梁の横断面形状
に合わせて折曲することにより、前記耐火被覆材を前記
柱や梁の表面に面接触させた状態で巻付けるものである
から、耐火被覆材の各部位の全てを柱や梁によって裏当
てした状態として破損しにくくするとともに、たとえ破
損した場合においても、破損個所を柱や梁へ固定するこ
とができるから、その修復が簡便であるとともに、部分
的な修復で済み、修復のためのコストを抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部の横断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図17】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図18】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図19】本発明の一実施形態を示す要部の外観斜視図
である。
【図20】本発明の一実施形態を示すもので、柱や梁の
表面に存在する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を
示す断面図である。
【図21】本発明の一実施形態を示すもので、柱や梁の
表面に存在する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を
示す断面図である。
【図22】本発明の一実施形態を示すもので、耐火被覆
材の要部の正面図である。
【図23】本発明の他の実施形態を示す要部の横断面図
である。
【図24】本発明の他の実施形態を示す要部の正面図で
ある。
【図25】本発明の他の実施形態を示す要部の一部を破
断した外観斜視図である。
【図26】本発明の他の実施形態を示すもので、被覆方
法の変形例を示す横断面図である。
【図27】本発明の他の実施形態を示すもので、被覆方
法の変形例を示す横断面図である。
【図28】本発明の他の実施形態を示すもので、被覆方
法の変形例を示す横断面図である。
【図29】耐火被覆材が施工される鉄骨構造物の一構造
例を示す外観斜視図である。
【図30】耐火被覆材が施工される鉄骨構造物の他の構
造例を示す外観斜視図である。
【図31】一従来例を示す要部の外観斜視図である。
【図32】一従来例を示す要部の横断面図である。
【図33】一従来例を示す要部の正面図である。
【図34】一従来例を示す要部の外観斜視図である。
【図35】一従来例を示すもので、耐火被覆材の要部の
正面図である。
【図36】一従来例を示すもので、柱や梁の表面に存在
する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を示す断面図
である。
【図37】他の従来例を示す要部の横断面図である。
【図38】他の従来例を示す要部の正面図である。
【図39】他の従来例を示す一部を破断した要部の外観
斜視図である。
【図40】他の従来例を示す一部を破断した要部の外観
斜視図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 2a フランジ部 2b ウェブ部 3 外壁材 4 耐火被覆材 4a 切断部 5 固定ピン 6 張り出し物 7 突起物 10 第2の耐火被覆材 10a 切断部 11 第1の耐火被覆材 11a 切断部 12 孔 20 耐火被覆材 21 耐火被覆材 22 耐火被覆材 23 第1の耐火被覆材 24 第1の耐火被覆材 25 第2の耐火被覆材 26 第1のフランジ用耐火被覆材 27 第1のフランジ用耐火被覆材 28 ウェブ用耐火被覆材 29 ウェブ用耐火被覆材 30 第2のフランジ用耐火被覆材 H 孔 L 切り込み S 破損個所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月5日(1998.10.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、図29に示すような倉庫や図30
に示すような立体駐車場等においては、鉄骨製柱1と梁
2とを組み合わせ、柱1にあっては、その外面に外壁材
3(梁2の場合には、その上面に装着される床版とな
る)を装着して大きな空間部を形成するとともに、これ
らの鉄骨製柱1や梁2の耐火性を向上させるために、図
31ないし図40に示すように、これらの表面に耐火被
覆材4を被覆することが行われている。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日(1999.3.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄骨構造物の耐火被覆構造および耐火
被覆材の施工方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば倉庫や立
体駐車場等の鉄骨構造物を構成する鉄骨製柱や梁等の表
面を被覆して、これらの耐火性を向上させるようにした
鉄骨構造物の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図26に示すような倉庫や図27
に示すような立体駐車場等においては、鉄骨製柱1と梁
2とを組み合わせ、柱1にあっては、その外面に外壁材
3(梁2の場合には、その上面に装着される床版とな
る)を装着して大きな空間部を形成するとともに、これ
らの鉄骨製柱1や梁2の耐火性を向上させるために、図
28ないし図37に示すように、これらの表面に耐火被
覆材4を被覆することが行われている。
【0003】そして、従来においては、ロール状に巻回
されている耐火被覆材4を引き出しつつ、たとえば、図
31に矢印で示すように、柱1や梁2の長さ方向と直交
する方向に巻付けるとともに、必要長さ引き出した状態
で切断し、この耐火被覆材4の幅方向の両端部(図にお
ける上下方向の端部)や幅方向の略中間部の複数箇所に
固定部材としての固定ピン5を突き刺し、これらの固定
ピン5を柱1や梁2に溶接することによって耐火被覆材
4を固定するといった作業を、耐火被覆材4の幅よりも
若干小さなピッチで柱1や梁2の長さ方向にずらしなが
ら順次行うことにより、これらの柱1や梁2を全長に亙
って被覆するようにしている。
【0004】このようにして被覆された耐火被覆材4
は、図28や図31に示すように、柱1や梁2の長さ方
向の多数個所において目地が形成されるとともに、耐火
被覆材4の両端部の切断部4aが、柱1や梁2の側部に
全長に亙って位置させられる。
【0005】一方、たとえば梁2が、図34ないし図3
6、および、図37に示すようにH型鋼によって形成さ
れている場合には、耐火被覆材4を、一対のフランジ部
2aの両端部に掛け渡すようにして敷設し、これらの一
対のフランジ部2aを接続するウェブ部2bから浮かせ
た状態で、梁2を被覆するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、つぎのような改善すべき問
題点が残されている。すなわち、柱1や梁2に対するそ
の長さ方向の施工長さが、耐火被覆材4の幅寸法に制限
されることから、梁1や柱2の全長に亙って被覆を施す
には、その作業領域を、柱1や梁2の長さ方向に細かく
区切って行わなければならず、また、細かく区切られた
耐火被覆材4のそれぞれについて固定ピン5による固定
を行わなければならないから、施工期間が長期化し、ま
た、固定ピン5等の使用部品の増加を招いているといっ
た問題点である。このような問題点は、倉庫や立体駐車
場といった大きな空間部を有する鉄骨構造物への施工で
は、諸作業が高所作業となることから、保安上の点にお
いても不都合である。
【0007】また、図31に示すように、柱1あるいは
梁2の中間部に張り出し物6が存在する場合、この張り
出し物6を避けるために、耐火被覆材4の所定位置に、
図32に示すように、突起物6の断面形状とほぼ同等の
孔Hを切り抜き、かつ、この孔H内に張り出し物6を挿
入するために、孔Hを開放するための切り込みLを形成
する必要がある。しかしながら、被覆する耐火被覆材4
の被覆位置が、他の耐火被覆材4との関係において規制
されていることから、孔Hを形成する位置を、耐火被覆
材4の外形形状に対して精度よく設定しなければなら
ず、その形成作業が煩雑化し、また、切り込みLを設け
ることにより、耐火被覆材4における不連続部すなわち
隙間が増加し、この結果、耐火性能が低下してしまうこ
とが想定されるといった問題点も有している。
【0008】しかも、柱1や梁2の長さ方向に多数の目
地が形成されることから、図33に示すように、柱1や
梁2の表面に突起物7が存在する場合、この突起物7と
耐火被覆材4の目地とが重畳してしまう頻度が多くな
り、これによって、耐火被覆材4が突起物7によってめ
くられて隙間が形成され、耐火性能を低下させてしまう
おそれがある。
【0009】また、耐火被覆材4を柱1や梁2の周方向
に巻き付けて、柱1や梁2の側部において切断するよう
にしていることから、その切断部4aが不揃いになりや
すく見栄えが悪くなるといった不具合も有している。
【0010】一方、H型鋼のウェブ部2bから浮かせた
状態で被覆する形態とした場合、浮いている部分の耐火
被覆材4が破損しやすく、また、破損した後において
は、その破損部分の裏当てがないことから破損部分の固
定が不可能であり、したがって、破損個所を修復するに
は、破損した耐火被覆材4全体を取り替える必要があ
り、修復作業が煩雑になる。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、施工時間の短縮化を図り、かつ、耐
火性能の低下を極力少なくすることのできる鉄骨構造物
の耐火被覆構造および耐火被覆材の施工方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の鉄骨構造物の耐火被覆構造は、鉄骨構造物を構成する
とともに、一面に外壁材あるいは床版が取り付けられた
柱や梁の表面に所定幅を有する長尺な耐火被覆材を配置
し、この耐火被覆材を固定部材によって前記柱や梁に固
定してなる鉄骨構造物の耐火被覆構造であって、前記耐
火被覆材が、前記柱や梁の、前記外壁材や床版が装着さ
れていない三面を覆う第1の耐火被覆材と、この第1の
耐火被覆材の両側部と前記外壁材あるいは床版との隙間
を覆う一対の第2の耐火被覆材とによって構成されてい
ることを特徴とする。本発明の請求項2に記載の鉄骨構
造物の耐火被覆構造は、鉄骨構造物を構成するととも
に、一面に外壁材あるいは床版が取り付けられた柱や梁
の表面に所定幅を有する長尺な耐火被覆材を配置し、こ
の耐火被覆材を固定部材によって前記柱や梁に固定して
なる鉄骨構造物の耐火被覆構造であって、前記柱や梁が
H型鋼によって構成されているとともに、一方のフラン
ジ部に外壁材あるいは床版が固定され、前記耐火被覆材
が、前記一方のフランジ部の一側部と前記外壁材あるい
は床版との隙間を覆い、かつ、一方のフランジの片側内
面からウェブ部の各面を覆う一対の第1の耐火被覆材
と、他方のフランジ部の全面を覆って配設されるととも
に、両側部において前記各第1の耐火被覆材へ重畳させ
られる第2の耐火被覆材とによって構成されていること
を特徴とする本発明の請求項3に記載の鉄骨構造物の
耐火被覆構造は、請求項2に記載の前記耐火被覆材が、
前記耐火被覆材が、前記一方のフランジ部の各側部と前
記外壁材あるいは床版との隙間を覆い、かつ、一方のフ
ランジの各内面を覆う一対の第1のフランジ用耐火被覆
材と、ウェブ部の各面を覆う一対のウェブ用耐火被覆材
と、他方のフランジ部の全面を覆って配設される第2の
フランジ用耐火被覆材とによって構成されているととも
に、前記一対のウェブ用耐火被覆材が、それぞれの両端
部において、前記各第1および第2のフランジ用耐火被
覆材へ重畳させられていることを特徴とする。本発明の
請求項4に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構造は、請求項
1ないし請求項3の何れかに記載の前記耐火被覆材を上
下方向に分割して巻付け、下方に配設された耐火被覆材
の上端部を、上方に配設された耐火被覆材の下端部の上
方に重畳させてなることを特徴とする。本発明の請求項
5に記載の耐火被覆材の施工方法は、鉄骨構造物を構成
するとともに、一面に外壁材あるいは床版が取り付けら
れた柱や梁の表面に所定幅を有する長尺な耐火被覆材を
被覆するようにした耐火被覆材の施工方法であって、ロ
ール状に巻回された第2の耐火被覆材を前記柱や梁の長
さ方向に引き出して、この梁や柱と前記外壁材あるいは
床版との間を覆って固定する工程と、ロール状に巻回さ
れた第1の耐火被覆材を前記柱や梁の長さ方向に引き出
して、この柱や梁の、前記外壁材や床版が装着されてい
ない三面を覆って固定する工程とからなることを特徴と
する。本発明の請求項6に記載の耐火被覆材の施工方法
は、鉄骨構造物を構成するとともに、一面に外壁材ある
いは床版が取り付けられたH型鋼からなる柱や梁の表面
に所定幅を有する長尺な耐火被覆材を被覆するようにし
た耐火被覆材の施工方法であって、ロール状に巻回され
た耐火被覆材を前記柱や梁の長さ方向に引き出して、こ
の柱や梁の一方のフランジ部の一側部と前記外壁材ある
いは床版との隙間を覆い、かつ、一方のフランジの片側
内面からウェブ部の片面を覆って固定する工程と、ロー
ル状に巻回された耐火被覆材を前記柱や梁の長さ方向に
引き出して、他方のフランジ部の全面を覆うとともに、
両側部において前記ウェブ部を覆う耐火被覆材に重畳さ
せるように固定する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の耐火被覆材の施工方法
は、鉄骨構造物を構成するとともに、一面に外壁材ある
いは床版が取り付けられたH型鋼からなる柱や梁の表面
に所定幅を有する長尺な耐火被覆材を被覆するようにし
た耐火被覆材の施工方法であって、ロール状に巻回され
た耐火被覆材を前記柱や梁の長さ方向に引き出して、前
記一方のフランジ部の各側部と前記外壁材あるいは床版
との隙間を覆い、かつ、一方のフランジの各内面を覆っ
て固定する工程と、ウェブ部の各面を覆って固定する工
程と、他方のフランジ部の全面を覆って固定する工程と
からなり、前記ウェブ部に被覆される耐火被覆材の両端
部を、前記各フランジ部に被覆される耐火被覆材へ重畳
させることを特徴とする。さらに、本発明の請求項8に
記載の耐火被覆材の施工方法は、請求項5ないし請求項
7の何れかに記載の前記耐火被覆材を上下方向に分割し
て巻付け、下方に配設された耐火被覆材の上端部を、上
方に配設された耐火被覆材の下端部の上方に重畳させて
なることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明中、従来
と共通する部分については同一符号を用いて説明を簡略
化する。
【0014】本実施形態に係わる鉄骨構造物の耐火被覆
構造は、ロール状に巻回された耐火被覆材4を、図2に
矢印で示すように、柱1や梁2の長さ方向に沿って引き
出しつつ、これらの柱1や梁2の表面に巻付け、この巻
付けられた耐火被覆材4の所定箇所に固定ピン5を突き
刺すとともに、これらの固定ピン5を柱1や梁2に溶接
することにより、耐火被覆材4を柱1や梁2に全長に亙
って被覆したものである。
【0015】さらに耐火被覆材の施工方法に基づき詳述
すれば、図3および図4に示すように、まず、幅狭の第
2の耐火被覆材10を、柱1の一側部と外壁材3との交
差部にその長さ方向に沿わせ、かつ、柱1と外壁材3と
に所定長さ重畳させて前記外壁材3と柱1との隙間を覆
った状態で敷設した後に、この第2の耐火被覆材10
の、柱1との重畳部分に複数のピン5を突き刺して、こ
れらのピン5を柱1の側面に溶接することにより、図5
および図6に示すように、この幅狭の第2の耐火被覆材
10を柱1の一側部に固定する。
【0016】ついで、同様の幅狭の第2の耐火被覆材1
0を、図7および図8に示すように、柱1の他側部と外
壁材3との交差部に、その長さ方向に沿わせ、かつ、柱
1と外壁材3とに所定長さ重畳させた状態で敷設した後
に、この第2の耐火被覆材10の、柱1との重畳部分に
複数のピン5を突き刺して、これらのピン5を柱1の側
面に溶接することにより、図9および図10に示すよう
に、この幅狭の第2の耐火被覆材10を柱1の他側部に
固定する。
【0017】これより、幅広の第1の耐火被覆材11
を、図11および図12に示すように、柱1の外端面に
その長さ方向に沿わせて敷設するとともに、この第1の
耐火被覆材11の両側部を、柱1の両側部側へ折り曲げ
て、これらの側縁を、前記両第2の耐火被覆材11の、
柱1との重畳部分に重ね合わせた後に、図13、図14
に示すように、この第1の耐火被覆材11の、柱1の外
端面に沿わせた部分に固定ピン5を突き刺すとともに、
これらの固定ピン5を柱1の外端面に溶接することによ
り、第1の耐火被覆材11を仮固定する。
【0018】さらに、図15、図16および図1、図2
に示すように、第1の耐火被覆材11の両側部で、前記
両第2の耐火被覆材11に重ね合わせた部分に固定ピン
5を突き刺すとともに、これらの固定ピン5を柱1に溶
接する。これらの作業によって柱1が、その長さ方向の
任意の距離に亙って被覆される。
【0019】そして、新たな耐火被覆材10・11を、
先行して被覆されている耐火被覆材10・11の端部に
突き合せ、あるいは、これらの上方へ若干重畳させた状
態で、前述の作業を繰り返すことにより、図17、図1
8、および、図19に示すように、柱1の全長を被覆す
ることができる。
【0020】ここで、各耐火被覆材10・11は、柱1
の長さ方向に必要量引き出されて被覆されるもので、そ
の引き出し量を任意に設定することができるから、柱1
の長さ方向における耐火被覆材10・11の分割数が大
幅に減少させられ、これに伴って、これらの固定に要す
る固定ピン5の数も少なくて済み、材料費の軽減を図る
ことができるとともに作業の簡素化を図ることができ
る。
【0021】また、耐火被覆材10・11の長さを調整
して、その継ぎ目位置(すなわち目地位置)を任意に設
定することができるから、図20に示すように、柱1の
表面に突起物7が存在する場合においても、この突起物
7を覆うようにして耐火被覆材10・11を被覆するこ
とができ、これによって、耐火被覆材10・11の目地
と突起物7との重畳を回避して、耐火被覆材10・11
のめくれ等を防止するとともに、目地を少なくすること
ができることと相俟って耐火性能の低下を防止すること
ができる。
【0022】しかも、各耐火被覆材10・11の幅が一
定であることから、施工後において、各耐火被覆材10
・11の各側部が一直線状となり見栄えが良好となり、
さらに、柱1において、下方の耐火被覆材10・11の
上端部を、上方の耐火被覆材10・11の下端部の上方
に若干量重畳させておくことにより、下方の耐火被覆材
10・11の切断部10a・11aを下方から視認でき
なくなり美観の低下を抑制することができる。
【0023】一方、たとえば図21に示すように、柱1
の途中に張り出し物6がある場合においては、この張り
出し物6の一方側から被覆される耐火被覆材11を、張
り出し物6の一端面に当接する位置まで被覆し、他方側
から被覆される耐火被覆材11の突合せ部に、図22に
示すように、張り出し物6の断面形状と同一形状を有す
る孔12を、付き合わされる端縁において開口するよう
に形成しておき、この孔12内に張り出し物6を位置さ
せるようにして他方の耐火被覆材11を被覆することに
より、張り出し物6を避けた状態で、両耐火被覆材11
を突き合わせ、あるいは、重畳させることができる。そ
して、この場合において、各耐火被覆材11に、不要な
切り込み等を形成する必要がなく、めくれ等による耐火
性能の低下を抑制することができる。また、孔12を形
成するに際して、その位置が、耐火被覆材11の幅方向
においてのみ規制されるものであるから、その位置設定
が容易である。
【0024】ついで、本発明の他の実施形態について図
23に基づき説明する。本実施形態は、H型鋼を用いて
梁2を構成した場合における耐火被覆材20の施工方法
を示すもので、H型鋼からなる梁2に耐火被覆を施工す
る際に、一方のフランジ部2aの一側面とウェブ部2b
の一側面を覆う一対の第1の耐火被覆材23・24と、
他方のフランジ部2aの全面を覆う第2の耐火被覆材2
5とによって分割して被覆したり、さらに、図24に示
すように、前記一方のフランジ部の各側部と前記外壁材
あるいは床版との隙間を覆い、かつ、一方のフランジの
各内面を覆う一対の第1のフランジ用耐火被覆材26・
27と、ウェブ部の各面を覆う一対のウェブ用耐火被覆
材28・29と、他方のフランジ部の全面を覆って配設
される第2のフランジ用耐火被覆材30とを用いて、一
方のフランジ部2aの一側面および他側面、ウェブ部2
bの各側面、さらに、他方のフランジ部2aの全面とに
分割して被覆することも可能である。
【0025】そして、このような本実施形態において
は、耐火被覆材20の各部位の全てが梁2によって裏当
てされた状態となって破損しにくくなるとともに、たと
え破損した場合においても、図25に示すように、破損
個所Sをピン5によって梁2へ固定することができるか
ら、その修復が簡便であるとともに、部分的な修復で済
み、修復のためのコストを抑制することができる。
【0026】なお、前記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種種変更可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各耐火被覆材を、柱や梁の長さ方向に必要量引き出して
被覆するものであるから、その引き出し量を任意に設定
することができ、柱や梁の長さ方向における耐火被覆材
の分割数を大幅に減少させ、これらの固定に要する固定
ピン等の固定手段の必要数を減少させて、施工費の軽減
を図ることができるとともに作業の簡素化を図ることが
できる。
【0028】また、耐火被覆材の長さを調整して、その
継ぎ目位置を任意に設定することができるから、柱や梁
の表面に突起物が存在する場合においても、耐火被覆材
の継ぎ目と突起物との重畳を回避して、耐火被覆材のめ
くれ等を防止するとともに、継ぎ目を少なくすることが
できることと相俟って耐火性能の低下を防止することが
できる。
【0029】しかも、耐火被覆材の幅が一定であること
から、施工後において、耐火被覆材の各側部が一直線状
となり見栄えが良好となり、さらに、柱において、下方
の耐火被覆材の上端部を、上方の耐火被覆材の下端部の
上方に若干量重畳させておくことにより、下方の耐火被
覆材の切断部を下方から視認できなくし美観の低下を抑
制することができる。。
【0030】また、耐火被覆材を、柱や梁の横断面形状
に合わせて折曲することにより、前記耐火被覆材を前記
柱や梁の表面に面接触させた状態で巻付けるものである
から、耐火被覆材の各部位の全てを柱や梁によって裏当
てした状態として破損しにくくするとともに、たとえ破
損した場合においても、破損個所を柱や梁へ固定するこ
とができるから、その修復が簡便であるとともに、部分
的な修復で済み、修復のためのコストを抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部の横断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の正面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す要
部の横断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図17】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の横断面図である。
【図18】本発明の一実施形態に係わる施工手順を示す
要部の正面図である。
【図19】本発明の一実施形態を示す要部の外観斜視図
である。
【図20】本発明の一実施形態を示すもので、柱や梁の
表面に存在する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を
示す断面図である。
【図21】本発明の一実施形態を示すもので、柱や梁の
表面に存在する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を
示す断面図である。
【図22】本発明の一実施形態を示すもので、耐火被覆
材の要部の正面図である。
【図23】本発明の他の実施形態を示すもので、被覆方
法の変形例を示す横断面図である。
【図24】本発明の他の実施形態を示すもので、被覆方
法の変形例を示す横断面図である。
【図25】本発明の他の実施形態を示す要部の一部を破
断した外観斜視図である。
【図26】耐火被覆材が施工される鉄骨構造物の一構造
例を示す外観斜視図である。
【図27】耐火被覆材が施工される鉄骨構造物の他の構
造例を示す外観斜視図である。
【図28】一従来例を示す要部の外観斜視図である。
【図29】一従来例を示す要部の横断面図である。
【図30】一従来例を示す要部の正面図である。
【図31】一従来例を示す要部の外観斜視図である。
【図32】一従来例を示すもので、耐火被覆材の要部の
正面図である。
【図33】一従来例を示すもので、柱や梁の表面に存在
する突起物と耐火被覆材との取り合い状態を示す断面図
である。
【図34】他の従来例を示す要部の横断面図である。
【図35】他の従来例を示す要部の正面図である。
【図36】他の従来例を示す一部を破断した要部の外観
斜視図である。
【図37】他の従来例を示す一部を破断した要部の外観
斜視図である。
【符号の説明】 1 柱 2 梁 2a フランジ部 2b ウェブ部 3 外壁材 4 耐火被覆材 4a 切断部 5 固定ピン 6 張り出し物 7 突起物 10 第2の耐火被覆材 10a 切断部 11 第1の耐火被覆材 11a 切断部 12 孔 23 第1の耐火被覆材 24 第1の耐火被覆材 25 第2の耐火被覆材 26 第1のフランジ用耐火被覆材 27 第1のフランジ用耐火被覆材 28 ウェブ用耐火被覆材 29 ウェブ用耐火被覆材 30 第2のフランジ用耐火被覆材 H 孔 L 切り込み S 破損個所
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正内容】
【図31】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正内容】
【図32】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図38
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図39
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図40
【補正方法】削除

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨構造物を構成する柱や梁に、その長
    さ方向に沿って、所定幅を有する長尺な耐火被覆材を配
    置し、この耐火被覆材を、幅方向に折曲して前記柱や梁
    を覆い、この耐火被覆材を固定部材によって前記柱や梁
    に固定してなることを特徴とする鉄骨構造物の耐火被覆
    構造。
  2. 【請求項2】 前記柱や梁が、角形鋼管によって構成さ
    れているとともに、その一面に外壁材あるいは床版が装
    着され、前記耐火被覆材が、前記柱や梁の、前記外壁材
    あるいは床版が取り付けられていない三面と、前記柱や
    梁の両側部と外壁材あるいは床版との隙間を覆うように
    配設されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨
    構造物の耐火被覆構造。
  3. 【請求項3】 前記耐火被覆材が、前記柱や梁の、前記
    外壁材や床版が装着されていない三面を覆う第1の耐火
    被覆材と、この第1の耐火被覆材の両側部と前記外壁材
    あるいは床版との隙間を覆う一対の第2の耐火被覆材と
    によって構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の鉄骨構造物の耐火被覆構造。
  4. 【請求項4】 前記柱や梁がH型鋼によって構成されて
    いるとともに、一方のフランジ部に外壁材あるいは床版
    が固定され、前記耐火被覆材が、前記柱や梁の、前記外
    壁材あるいは床版が装着されている面以外の面に沿って
    巻き付けられているとともに、前記一方のフランジ部と
    外壁材との隙間を覆うように配設されていることを特徴
    とする請求項1に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構造。
  5. 【請求項5】 前記耐火被覆材が、前記柱や梁の表面の
    約半分を覆うように二分割され、これらの耐火被覆材
    が、、他方のフランジ部の表面において重畳させられて
    いることを特徴とする請求項4に記載の鉄骨構造物の耐
    火被覆構造。
  6. 【請求項6】 前記耐火被覆材が、前記一方のフランジ
    部の一側部と前記外壁材あるいは床版との隙間を覆い、
    かつ、一方のフランジの片側内面からウェブ部の各面を
    覆う一対の第1の耐火被覆材と、他方のフランジ部の全
    面を覆って配設されるとともに、両側部において前記各
    第1の耐火被覆材へ重畳させられる第2の耐火被覆材と
    によって構成されていることを特徴とする請求項4に記
    載の鉄骨構造物の耐火被覆構造。
  7. 【請求項7】 前記耐火被覆材が、前記一方のフランジ
    部の各側部と前記外壁材あるいは床版との隙間を覆い、
    かつ、一方のフランジの各内面を覆う一対の第1のフラ
    ンジ用耐火被覆材と、ウェブ部の各面を覆う一対のウェ
    ブ用耐火被覆材と、他方のフランジ部の全面を覆って配
    設される第2のフランジ用耐火被覆材とによって構成さ
    れているとともに、前記一対のウェブ用耐火被覆材が、
    それぞれの両端部において、前記各第1および第2のフ
    ランジ用耐火被覆材へ重畳させられていることを特徴と
    する請求項4に記載の鉄骨構造物の耐火被覆構造。
  8. 【請求項8】 前記柱に、前記耐火被覆材を上下方向に
    分割して巻付け、下方に配設された耐火被覆材の上端部
    を、上方に配設された耐火被覆材の下端部の上方に重畳
    させてなることを特徴とする請求項1ないし請求項7の
    何れかに記載の鉄骨構造物の耐火被覆構造。
  9. 【請求項9】 ロール状に巻回された耐火被覆材を、柱
    や梁の表面を覆うように巻付けるための耐火被覆材の施
    工方法であって、前記耐火被覆材を柱や梁の長さ方向に
    沿って引き出しつつ、これらの柱や梁の表面に巻付ける
    ことを特徴とする耐火被覆材の施工方法。
  10. 【請求項10】 前記耐火被覆材を、前記柱や梁の横断
    面形状に合わせて折曲することにより、前記耐火被覆材
    を前記柱や梁の表面に面接触させた状態で巻付けること
    を特徴とする請求項9に記載の耐火被覆材の施工方法。
  11. 【請求項11】 前記柱に、前記耐火被覆材を上下方向
    に分割して巻付け、下方に配設された耐火被覆材の上端
    部を、上方に配設された耐火被覆材の下端部の上方に重
    畳させることを特徴とする請求項9または請求項10の
    何れかに記載の耐火被覆材の施工方法。
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JP2019031807A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 トヨタホーム株式会社 耐火壁構造

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