JPH10227100A - 建築用構造形材 - Google Patents

建築用構造形材

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JPH10227100A
JPH10227100A JP2927097A JP2927097A JPH10227100A JP H10227100 A JPH10227100 A JP H10227100A JP 2927097 A JP2927097 A JP 2927097A JP 2927097 A JP2927097 A JP 2927097A JP H10227100 A JPH10227100 A JP H10227100A
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JP
Japan
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vibration
layers
double
section
section steel
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2927097A
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English (en)
Inventor
Masao Yamaguchi
正雄 山口
Shinichi Hori
伸一 堀
Hidenori Miura
英徳 三浦
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KANTOKU KINZOKU KK
Nippon Steel Corp
Sumikin Kozai Kogyo KK
Original Assignee
KANTOKU KINZOKU KK
Sumitomo Metal Industries Ltd
Sumikin Kozai Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形材を複合板構造とすることによって、形
材の振動を制振することのできる建築用構造形材を提供
すること。 【解決手段】 金属板2を二重層状に密着した状態で所
要の断面形状に形成して、密着した二重層界面部を振動
減衰作用部6となしたことを特徴とする建築用構造形
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅建築物の梁
材、根太材、柱材、母屋材等として使用される断面H形
等の建築用構造形材に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、形材としては、熱
間圧延による肉厚のH形鋼や溝形鋼等の形鋼があるが、
これは比較的大型の構造物に使用されるもので、住宅建
築物の構造形材にはほとんど使用されない。従って、住
宅建築物の構造形材として、従来より帯鋼を冷間成形し
た軽量形鋼や、帯鋼板を溶接して所要断面形状とした形
鋼が使用されている。
【0003】ところで、上記のような構造用形鋼類は全
て、全体的及び部分的に固有振動を有している。部分的
な固有振動は聴覚で感じとれる範囲の振動であり、また
その振動の伝達によって共振するから、騒音を生じるこ
とがある。また、形鋼全長にわたって発生するねじり振
動、たわみ振動等は、振動数が少なく、一般に聴覚範囲
外の自由振動ではあるが、その共振によっては無視でき
ない場合がある。いずれにしても、このような形鋼に生
ずる振動の問題は、近年、住宅の防音性が求められる建
築用構造形材にとって簡単に見逃すことができないもの
である。
【0004】そもそも、上記のような形鋼に振動が生ず
るのは、従来の形鋼が一体または一体的に形成された単
板からなるためである。即ち、図4の(A)を参照すれ
ば分かるように、上下両端を固定した単板aでは、自由
形状を中心に左右に振動可能であるから、振動を生ずる
わけである。ところが、同図の(B)に示すように、2
枚の単板a,bを左右に重ね合わせ、特に密着させた複
合板構造とした場合には、左右の単板a,bのいずれか
一方の振動aは、他方の単板bに拘束されて振動できな
いことになる。尚、左右両単板a,bの同方向の振動は
理論上成り立つが、事実上は振動を起こす外力材料の機
械的性質等によって、振動が連続的に続くのは不可能で
ある。故に、上記のような密着複合構造にすると、振動
外力が加わっても、瞬時に干渉し合い、振動ができない
状態となる。
【0005】本発明は、上記のような実情に鑑み、形材
を複合板構造とすることによって、形材の振動を制振す
ることのできる建築用構造形材を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の建
築用構造形材は、金属板2を二重層状に密着した状態で
所要の断面形状に形成して、密着した二重層界面部を振
動減衰作用部6となしたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明の建築用構造形材は、
金属板2を二重層状に密着した状態で所要の断面形状に
形成する際の二重層界面部の一部に空隙部3を形成し、
二重層状の金属板2の溶接部Wが前記空隙部3に対応す
る部位に位置するようにしてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る断面H形の
建築用構造形材1を示している。この形材1は、帯状の
薄い金属板2をロール成形加工により二重層状に密着し
た状態で断面H形状に成形して、密着した二重層界面部
を振動減衰作用部6となしたものである。そして、金属
板2の両エッジ部2a,2aの突き合わせ溶接部Wは、
図2に示すように、二重層界面部の一部に形成した空隙
部3に対応する部位に位置している。この二重層状形材
1を形成する金属平板2としては、例えば、亜鉛メッキ
を施された板厚1.2mm(正味厚1.15mm)、板
幅350mmの薄鋼板(商品名 住友ガルファン)が使
用される。
【0009】上記二重層状形材1の構造について更に詳
しく説明すると、この形材1は、図1に示すように、ウ
ェブ4と上下のフランジ5,5とによって断面H形に形
成され、ウェブ4は左右の層部4a,4aにより、また
上下各フランジ5は、上下の層部5a,5aにより、そ
れぞれ内面相互が密着した二重層状に形成されて、それ
ぞれ密着した二重層界面部を振動減衰作用部6としてい
る。また、図2に示すように、ウェブ4の各層部4aの
上下端部と各フランジ5の内側層部5aとのコーナー部
は、ロール成形加工によって必然的にそれぞれアール部
Rを形成しており、しかしてウェブ4の上下端部のアー
ル部R,Rと各フランジ5の外側層部5aとの間に断面
略三角形の空隙部3が形材1の全長にわたって形成され
る。
【0010】従って、この断面H形の二重層状形材1
は、上記のようにウェブ4の層部4a,4a及び上下各
各フランジ5の上下層部5a,5aがそれぞれ互いに密
着した二重層界面部をそれぞれ振動減衰作用部10とな
しているから、この二重層状形材1の両端を固定してお
くと、ウェブ4の左右いずれかの層部4a,4aに加わ
った外力による振動、あるいはフランジ5の上下いずれ
かの層部5a,5aに加わった外力による振動は、それ
ぞれの振動減衰作用部6によって瞬時に減衰されてしま
い、従って形材1は振動を生じない。
【0011】また、この二重層状の形材1では、金属板
2の両エッジ部2a,2aが上記空隙部3に対応する部
位で突き合わせ溶接されているから、この突き合わせ溶
接部Wの内側ビード隆起部B2は、ロール成形加工の際
に空隙部3内に収まってしまい、ウェブ4やフランジ5
の対向する層部4a,5aに当たってそれらを膨出させ
ることがなく、従って外観上の体裁が損なわれず、形材
1の使用時に支障を来すことがない。また、突き合わせ
溶接部Wの外側ビード隆起部B1は、図2の仮想線図示
のように切除されてフランジ5の外面と面一に形成され
ているから、同様に外観上の体裁が損なわれず、形材1
の使用時に支障を来すことがない。尚、外側ビード隆起
部B1が切除された溶接部Wの外面には、防錆塗膜が溶
射によって被覆形成される。
【0012】図3の(A)は、金属板2をロール成形加
工して断面コ字形(溝形)に形成した形材11を示した
もので、それぞれ密着した二重層状のウェブ4と上下の
フランジ5とからなり、ウェブ4の層部4a,4a及び
各フランジ5の層部5a,5aが密着した二重層界面部
を振動減衰作用部6としている。また、同図の(B)
は、金属板2をロール成形加工して断面略L字形に形成
した形材21を示したもので、それぞれ密着した二重層
状のウェブ4とフランジ5とからなり、ウェブ4の層部
4a,4a及びフランジ5の層部5a,5aが密着した
二重層界面部を振動減衰作用部6としている。以上説明
した実施形態では、断面H形、コ字形及びL字形の形材
1、11、21について示したが、その他、断面T形等
の種々の形材にも適用できるものである。
【0013】次に、上述した断面H形の形材1の製造方
法について図5の〜 を参照して説明する。
【0014】この製造方法では、図5のに示すような
帯状の薄い金属板2(薄鋼板)を用い、そして先ずこの
金属板2をロール成形装置のフォーミングロール群(図
示せず)に通すことによって、同図〜のように、当
該金属板2の両エッジ部2a,2aが幅方向中心部の真
上位置に互いに接近するように漸次管状に成形する。し
かして、その両エッジ部2a,2aを突き合わせ溶接し
て同図のような断面円形の管体7を形成し、この溶接
の直後に突き合わせ溶接部Wの外側ビード隆起部分B1
を、切削バイト(図示せず)によって管体7の外面と面
一状に切除し、しかる後にこの管体7を同図のように
少し角張った断面形状の管体7に成形する。
【0015】次に、図5のに示すような角張った管体
7をロール成形装置のサイジングロール群(図示せず)
に通すことによって、更に角張った管体7にした後、こ
の角形管体7を、前記溶接部Wの位置を常に一定位置に
保持しながら同図の〜 に示すように漸次断面H形に
成形してゆき、最終的に同図の に示すように、形材全
体が一様に二重層状を成して互いに密着した断面H形の
形材1に成形する。
【0016】この製造方法では、薄鋼板からなる金属板
2を、その両エッジ部2a,2aが幅方向中心部の真上
位置に互いに接近するように断面円形に曲成して、その
両エッジ部2a,2aを突き合わせ溶接部Wし、この突
き合わせ溶接部Wの位置を常に上記真上位置に保持しな
がら漸次断面略H形に圧潰成形することによって、その
突き合わせ溶接部Wを、図1に示すような二重層状金属
形材1のウェブ4上端部のアール部R,Rと上部フラン
ジ5の外側層部5aとの間に形成される空隙部3に対応
する部位に位置させて、当該突き合わせ溶接部Wの内側
ビード隆起部B2を上記空隙部3内に収めることができ
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る発明の建築用構造形材に
よれば、金属板が二重層状に密着した状態で所要断面形
状に形成されていて、層部が互いに密着した二重層界面
部を振動減衰作用部となしているから、形材を形成する
二重層部のいずれか一方の層部に加わった外力による振
動は、他方の層部との界面部に形成された振動減衰作用
部によって瞬時に減衰され、それによって形材は振動で
きない状態となり、騒音を生ずることがない。従って、
この発明の形材は、防音性が要求される建築用構造形材
としてきわめて有用である。
【0018】請求項2によれば、金属板を二重層状に密
着した状態で所要の断面形状に形成する際の二重層界面
部の一部に空隙部を形成し、二重層状の金属板の溶接部
が前記空隙部に対応する部位に位置しているから、上記
溶接部の内側ビード隆起部を空隙部内に収めることがで
き、これがために内側ビード隆起部によって対向する層
部を膨出させることがなく、従って外観上の体裁が損な
われず、形材の使用時に支障を来すようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る形材の一部断面斜視図である。
【図2】 同上の形材の一部拡大詳細断面図である。
【図3】 (A)は本発明に係る形材の他の形態を示す
断面図、(B)は更に他の形態を示す断面図である。
【図4】 単板からなる形材が振動を生ずる状態を説明
する説明図、(B)は複合板構造によって振動が制振さ
れる状態を説明する説明図である。
【図5】 本発明に係る形材の製造工程を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1 建築用構造形材 2 金属板 2a 金属板のエッジ部 3 空隙部 4 形材のウェブ 4a ウェブの層部 5 形材のフランジ 5a フランジの層部 6 振動減衰作用部 7 管体 W 突き合わせ溶接部 B1 外側ビード隆起部 B2 内側ビード隆起部 11 建築用構造形材 21 建築用構造形材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 正雄 大阪市西区江戸堀2丁目1−1 住金鋼材 工業株式会社内 (72)発明者 堀 伸一 兵庫県尼崎市昭和南通り3丁目26番地 尼 崎松本ビル新館4階401号 カントク金属 株式会社内 (72)発明者 三浦 英徳 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を二重層状に密着した状態で所要
    の断面形状に形成して、密着した二重層界面部を振動減
    衰作用部となしたことを特徴とする建築用構造形材。
  2. 【請求項2】 金属板を二重層状に密着した状態で所要
    の断面形状に形成する際の二重層界面部の一部に空隙部
    を形成し、二重層状の金属板の溶接部が前記空隙部に対
    応する部位に位置するようにしてなることを特徴とする
    建築用構造形材。
JP2927097A 1997-02-13 1997-02-13 建築用構造形材 Withdrawn JPH10227100A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102632345A (zh) * 2012-04-09 2012-08-15 江苏金华厦电气有限公司 核电桥架专用双c型钢的焊接方法
CN102943546A (zh) * 2012-11-26 2013-02-27 上海交通大学 一种用于锅炉钢架上的大板梁
GB2575681B (en) * 2018-07-20 2020-07-22 Bja Trading Ltd Fence Post
US11578502B2 (en) 2018-02-09 2023-02-14 Bja Trading Ltd Fencing

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Effective date: 20040511