JP2000054367A - 深層混合処理工法用地盤改良機 - Google Patents
深層混合処理工法用地盤改良機Info
- Publication number
- JP2000054367A JP2000054367A JP10221562A JP22156298A JP2000054367A JP 2000054367 A JP2000054367 A JP 2000054367A JP 10221562 A JP10221562 A JP 10221562A JP 22156298 A JP22156298 A JP 22156298A JP 2000054367 A JP2000054367 A JP 2000054367A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stirring blade
- excavating
- rotary shaft
- ground
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 掘削・攪拌翼の先端から改良材を回転軸に向
けて噴射するので、噴射した空気を確実に回転軸の外周
面に導くことができ、空気の回収効率を向上させること
ができるとともに、そのための接続管は掘削・攪拌翼内
に設けるので掘削・攪拌翼回転の邪魔にならず、土砂の
抵抗で破損するおそれもなく、しかも、改良材は掘削・
攪拌翼の上面に沿って吐出されるので、引き抜きの場合
の攪拌効果が増大する。 【解決手段】 回転軸2に掘削・攪拌翼1を放射方向に
設け、この回転軸2内には改良材の圧送路8を形成する
深層混合処理工法用地盤改良機において、掘削・攪拌翼
1内に接続管7を設けて回転軸2内の圧送路8を延設
し、該接続管7の端部は掘削・攪拌翼1の先端上面に開
口させて噴射口9とした。
けて噴射するので、噴射した空気を確実に回転軸の外周
面に導くことができ、空気の回収効率を向上させること
ができるとともに、そのための接続管は掘削・攪拌翼内
に設けるので掘削・攪拌翼回転の邪魔にならず、土砂の
抵抗で破損するおそれもなく、しかも、改良材は掘削・
攪拌翼の上面に沿って吐出されるので、引き抜きの場合
の攪拌効果が増大する。 【解決手段】 回転軸2に掘削・攪拌翼1を放射方向に
設け、この回転軸2内には改良材の圧送路8を形成する
深層混合処理工法用地盤改良機において、掘削・攪拌翼
1内に接続管7を設けて回転軸2内の圧送路8を延設
し、該接続管7の端部は掘削・攪拌翼1の先端上面に開
口させて噴射口9とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱地盤等の改良
として、機械的な攪拌混合を行なって柱状に深層部を固
化処理する工法である深層混合処理工法に使用する地盤
改良機に関するものである。
として、機械的な攪拌混合を行なって柱状に深層部を固
化処理する工法である深層混合処理工法に使用する地盤
改良機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤中に掘削・攪拌翼を具備した回
転軸を挿脱自在に挿入し、回転軸内部より地盤改良材を
噴出させ、改良材と軟弱地盤における粘性土や砂質土
(ヘドロ)を混合固結させる深層混合処理工法には、改
良材として生石灰やセメント、排脱石膏、水砕スラグ等
の粉体を使用する粉体系(DLM工法)とセメントミル
ク等を使用するスラリー系(DCM工法)がある。
転軸を挿脱自在に挿入し、回転軸内部より地盤改良材を
噴出させ、改良材と軟弱地盤における粘性土や砂質土
(ヘドロ)を混合固結させる深層混合処理工法には、改
良材として生石灰やセメント、排脱石膏、水砕スラグ等
の粉体を使用する粉体系(DLM工法)とセメントミル
ク等を使用するスラリー系(DCM工法)がある。
【0003】このうちスラリー系の深層混合処理工法
は、地盤変位を抑える必要のある場合においては、地盤
に投入されるセメントミルク(水+セメント)と同等の
土を排出することで地盤内での体積変化をなくす方法が
採られ、排土装置として回転軸にはスパイラルスクリュ
ー軸が使用される。
は、地盤変位を抑える必要のある場合においては、地盤
に投入されるセメントミルク(水+セメント)と同等の
土を排出することで地盤内での体積変化をなくす方法が
採られ、排土装置として回転軸にはスパイラルスクリュ
ー軸が使用される。
【0004】その結果、全体の重量が重くなり、スクリ
ューに付着する土砂の落下防止策が必要であり、また、
性状によっては産業廃棄物となる排土の処理・処分が必
要となる。
ューに付着する土砂の落下防止策が必要であり、また、
性状によっては産業廃棄物となる排土の処理・処分が必
要となる。
【0005】これに対して粉体系の深層混合処理工法
は、水を使用しない方式であり、回転軸内部より粉体状
地盤改良材を圧力空気とともに噴出させるので、地盤に
投入される材料体積が少なく、使用される空気が地表に
回収されれば、スラリー系の工法に比して施工時の地盤
変位が少ないものである。
は、水を使用しない方式であり、回転軸内部より粉体状
地盤改良材を圧力空気とともに噴出させるので、地盤に
投入される材料体積が少なく、使用される空気が地表に
回収されれば、スラリー系の工法に比して施工時の地盤
変位が少ないものである。
【0006】図5〜図6に粉体系の深層混合処理工法の
装置の一例を示すが、基台10上に架構11を立設し、この
架構11にスライド架台12を直進昇降自在に架装し、スラ
イド架台12に回転軸2を下向きに突出状に設け、その先
端に掘削・攪拌翼1を放射方向に設ける。
装置の一例を示すが、基台10上に架構11を立設し、この
架構11にスライド架台12を直進昇降自在に架装し、スラ
イド架台12に回転軸2を下向きに突出状に設け、その先
端に掘削・攪拌翼1を放射方向に設ける。
【0007】前記スライド架台12の昇降機構としては、
架構11の上下に従動輪13aと駆動輪13bを設け、これら
従動輪13aと駆動輪13b間に張設した無端帯14を連結部
26を介してスライド架台12に連結する。また、駆動輪13
bには原動機27をベルトを介して連結する。
架構11の上下に従動輪13aと駆動輪13bを設け、これら
従動輪13aと駆動輪13b間に張設した無端帯14を連結部
26を介してスライド架台12に連結する。また、駆動輪13
bには原動機27をベルトを介して連結する。
【0008】スライド架台12には回転軸2を回転駆動す
るための駆動装置15を設置し、基台10上には生石灰、セ
メント、排脱石膏、水砕スラグ等の化学的粉体状改良材
を加圧空気とともに回転軸2に供給するための装置とし
て、改良材を加圧空気とともに圧送する空気輸送管16を
備えたホッパ17を設置し、このホッパ17にロータリーバ
ルブ18を介してスクリューコンベア19を連結し、スクリ
ューコンベア19の排出口に連通する分配供給機20を基台
10上に設置する。また、分配供給機20と回転軸2の吹込
み供給口21を給送管22で連結した。
るための駆動装置15を設置し、基台10上には生石灰、セ
メント、排脱石膏、水砕スラグ等の化学的粉体状改良材
を加圧空気とともに回転軸2に供給するための装置とし
て、改良材を加圧空気とともに圧送する空気輸送管16を
備えたホッパ17を設置し、このホッパ17にロータリーバ
ルブ18を介してスクリューコンベア19を連結し、スクリ
ューコンベア19の排出口に連通する分配供給機20を基台
10上に設置する。また、分配供給機20と回転軸2の吹込
み供給口21を給送管22で連結した。
【0009】詳細図示は省略するが、回転軸2は中空軸
として内部に改良材の圧送路が形成され、先端には放射
方向に設けて掘削・攪拌翼1を設けている。
として内部に改良材の圧送路が形成され、先端には放射
方向に設けて掘削・攪拌翼1を設けている。
【0010】このようにして駆動装置15により回転軸2
を回転させてスライド架台12を下降させることで、掘削
・攪拌翼1を回転させながら地中に挿入し、所要深度ま
で挿入してから引き抜きを行なう。
を回転させてスライド架台12を下降させることで、掘削
・攪拌翼1を回転させながら地中に挿入し、所要深度ま
で挿入してから引き抜きを行なう。
【0011】前記空気輸送管16によってホッパ17内に圧
送された粉体状の改良材は、ロータリーバルブ18の開放
によってスクリューコンベア19に供給され、このスクリ
ューコンベア19より分配供給機20、給送管22を介して回
転軸2の吹込み供給口21に供給される。
送された粉体状の改良材は、ロータリーバルブ18の開放
によってスクリューコンベア19に供給され、このスクリ
ューコンベア19より分配供給機20、給送管22を介して回
転軸2の吹込み供給口21に供給される。
【0012】前記回転軸2および掘削・攪拌翼1の引き
抜きの際には、回転軸2内を圧送する粉体状の改良材
は、回転軸2の先端の噴射口から噴射され、掘削・攪拌
翼1で土と強制攪拌されて混合固化がなされる。
抜きの際には、回転軸2内を圧送する粉体状の改良材
は、回転軸2の先端の噴射口から噴射され、掘削・攪拌
翼1で土と強制攪拌されて混合固化がなされる。
【0013】ところで、使用される空気を効率良く地表
に回収するための工夫として、特公昭57-58493号公報で
は、図7に示すように前記のごとく、回転軸2の先端に
掘削刃6を有する掘削・攪拌翼1を放射方向に設け、こ
の回転軸2内には改良材の圧送路8を形成した深層混合
処理工法用地盤改良機において、回転軸2の側部に噴出
口3を開設し、また、この掘削・攪拌翼1を管体を半割
りしたような形状とし、その背面を利用してノズル4を
形成し、さらに、掘削・攪拌翼1の上面一側に半割りパ
イプ形状の空気回収用通路5を形成している。
に回収するための工夫として、特公昭57-58493号公報で
は、図7に示すように前記のごとく、回転軸2の先端に
掘削刃6を有する掘削・攪拌翼1を放射方向に設け、こ
の回転軸2内には改良材の圧送路8を形成した深層混合
処理工法用地盤改良機において、回転軸2の側部に噴出
口3を開設し、また、この掘削・攪拌翼1を管体を半割
りしたような形状とし、その背面を利用してノズル4を
形成し、さらに、掘削・攪拌翼1の上面一側に半割りパ
イプ形状の空気回収用通路5を形成している。
【0014】なお、図示の回転軸2は図4〜図6で示し
た回転軸2の先端部分であり、継手で継節する部分であ
る。
た回転軸2の先端部分であり、継手で継節する部分であ
る。
【0015】これによれば、粉体状の改良材は掘削・攪
拌翼1の噴出口3よりノズル4によって土中に噴射さ
れ、ノズル4から土中に出たとたん流速の変化が生じ、
圧力空気と改良材とは分離されるとともに改良材は土の
隙間に拡散して侵入し、掘削・攪拌翼1の回転により土
との強制攪拌がなされる。
拌翼1の噴出口3よりノズル4によって土中に噴射さ
れ、ノズル4から土中に出たとたん流速の変化が生じ、
圧力空気と改良材とは分離されるとともに改良材は土の
隙間に拡散して侵入し、掘削・攪拌翼1の回転により土
との強制攪拌がなされる。
【0016】そして掘削・攪拌翼1の先端まで到達した
空気は掘削・攪拌翼1の一側上部に形成した空気回収用
通路5に回収され、この空気回収用通路5を通して回転
軸2の外周面に沿って地上に放出するとされる。
空気は掘削・攪拌翼1の一側上部に形成した空気回収用
通路5に回収され、この空気回収用通路5を通して回転
軸2の外周面に沿って地上に放出するとされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特公昭57
-58493号公報に示す方法では、ノズル4は粉体状の改良
材を掘削・攪拌翼1が回転した直後の空隙に対して、掘
削・攪拌翼1の背面に沿って噴射するためのものであ
り、空気回収用通路5で確実に空気を回収できるように
噴射方向が規制されるものではない。従って、ノズル4
から噴射する空気が掘削・攪拌翼1の先端まで空気が到
達すること、および、この到達した空気を空気回収用通
路5で確実に回収し、回転軸2の外周面に導くことがで
きるという保証は得られない。
-58493号公報に示す方法では、ノズル4は粉体状の改良
材を掘削・攪拌翼1が回転した直後の空隙に対して、掘
削・攪拌翼1の背面に沿って噴射するためのものであ
り、空気回収用通路5で確実に空気を回収できるように
噴射方向が規制されるものではない。従って、ノズル4
から噴射する空気が掘削・攪拌翼1の先端まで空気が到
達すること、および、この到達した空気を空気回収用通
路5で確実に回収し、回転軸2の外周面に導くことがで
きるという保証は得られない。
【0018】また他の方法として図8に示すように回転
軸2内の改良材の圧送路を回転軸2から延長するような
管30を掘削・攪拌翼1の外部に設け、この管30の先端を
噴射口3として掘削・攪拌翼1の先端から内側に向けて
改良材を吐出するようなことも考えられるが、このよう
な管30は剥き出しであると、土砂の衝撃を受けて掘削・
攪拌翼1の回転の障害となるとともに、破損し易いもの
になる。
軸2内の改良材の圧送路を回転軸2から延長するような
管30を掘削・攪拌翼1の外部に設け、この管30の先端を
噴射口3として掘削・攪拌翼1の先端から内側に向けて
改良材を吐出するようなことも考えられるが、このよう
な管30は剥き出しであると、土砂の衝撃を受けて掘削・
攪拌翼1の回転の障害となるとともに、破損し易いもの
になる。
【0019】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、掘削・攪拌翼の先端から改良材を回転軸に向けて噴
射するので、噴射した空気を確実に回転軸の外周面に導
くことができ、空気の回収効率を向上させることができ
るとともに、そのための接続管は掘削・攪拌翼内に設け
るので掘削・攪拌翼回転の邪魔にならず、土砂の抵抗で
破損するおそれもなく、しかも、改良材は掘削・攪拌翼
の上面に沿って吐出されるので、引き抜きの場合の攪拌
効果が増大する深層混合処理工法用地盤改良機を提供す
ることにある。
し、掘削・攪拌翼の先端から改良材を回転軸に向けて噴
射するので、噴射した空気を確実に回転軸の外周面に導
くことができ、空気の回収効率を向上させることができ
るとともに、そのための接続管は掘削・攪拌翼内に設け
るので掘削・攪拌翼回転の邪魔にならず、土砂の抵抗で
破損するおそれもなく、しかも、改良材は掘削・攪拌翼
の上面に沿って吐出されるので、引き抜きの場合の攪拌
効果が増大する深層混合処理工法用地盤改良機を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、回転軸に掘削・攪拌翼を放射方向に設け、こ
の回転軸内には改良材の圧送路を形成する深層混合処理
工法用地盤改良機において、掘削・攪拌翼内に接続管を
設けて回転軸内の圧送路を延設し、該接続管の端部は掘
削・攪拌翼の先端上面に開口させて噴射口としたこと、
および、掘削・攪拌翼の上面には噴射口が端部に位置
し、かつ、攪拌翼の長さ方向に沿って回転軸方向に向か
う誘導溝を形成すること、さらに、誘導溝は掘削・攪拌
翼の長さ方向に伸びる突条を間隔を存して攪拌翼の上面
に設けることで形成し、これら突条のうち、掘削・攪拌
翼回転方向側の突条は側面を下側が突出する傾斜面とし
たことを要旨とするものである。
するため、回転軸に掘削・攪拌翼を放射方向に設け、こ
の回転軸内には改良材の圧送路を形成する深層混合処理
工法用地盤改良機において、掘削・攪拌翼内に接続管を
設けて回転軸内の圧送路を延設し、該接続管の端部は掘
削・攪拌翼の先端上面に開口させて噴射口としたこと、
および、掘削・攪拌翼の上面には噴射口が端部に位置
し、かつ、攪拌翼の長さ方向に沿って回転軸方向に向か
う誘導溝を形成すること、さらに、誘導溝は掘削・攪拌
翼の長さ方向に伸びる突条を間隔を存して攪拌翼の上面
に設けることで形成し、これら突条のうち、掘削・攪拌
翼回転方向側の突条は側面を下側が突出する傾斜面とし
たことを要旨とするものである。
【0021】請求項1記載の本発明によれば、回転軸内
の圧送路を圧力空気とともに圧送されてきた改良材は掘
削・攪拌翼の先端でかつ上面に向けて開口させる噴射口
から噴射することで掘削・攪拌翼の先端から回転軸方向
に向けた噴射されることになり、噴射した空気を確実に
回転軸の外周面に導くことができる。
の圧送路を圧力空気とともに圧送されてきた改良材は掘
削・攪拌翼の先端でかつ上面に向けて開口させる噴射口
から噴射することで掘削・攪拌翼の先端から回転軸方向
に向けた噴射されることになり、噴射した空気を確実に
回転軸の外周面に導くことができる。
【0022】また、回転軸から掘削・攪拌翼の先端まで
導く接続管はこれを掘削・攪拌翼内に設け、外に露出し
ないようにしたので、掘削・攪拌翼が回転するのに邪魔
にならず、さらに、この接続管が土砂の抵抗で破損する
おそれもない。
導く接続管はこれを掘削・攪拌翼内に設け、外に露出し
ないようにしたので、掘削・攪拌翼が回転するのに邪魔
にならず、さらに、この接続管が土砂の抵抗で破損する
おそれもない。
【0023】これに加えて、改良材および圧力空気は掘
削・攪拌翼の上面に向けて噴射するようにしたので、掘
削・攪拌翼を引き抜きながら吐出する場合には常に掘削
・攪拌翼の上側に改良材が吐出され、それが回転する掘
削・攪拌翼で強制攪拌されることになり、攪拌効果を高
めることができる。
削・攪拌翼の上面に向けて噴射するようにしたので、掘
削・攪拌翼を引き抜きながら吐出する場合には常に掘削
・攪拌翼の上側に改良材が吐出され、それが回転する掘
削・攪拌翼で強制攪拌されることになり、攪拌効果を高
めることができる。
【0024】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、噴射口から噴射する空気を誘導溝で誘導する
ことで、より確実に回転軸の外周面に導くことができ、
また、掘削・攪拌翼の先端でかつ上面に向けて開口させ
る噴射口を防護し、噴射口に土砂が詰り、この噴射口を
閉塞するのを防ぐことができる。
に加えて、噴射口から噴射する空気を誘導溝で誘導する
ことで、より確実に回転軸の外周面に導くことができ、
また、掘削・攪拌翼の先端でかつ上面に向けて開口させ
る噴射口を防護し、噴射口に土砂が詰り、この噴射口を
閉塞するのを防ぐことができる。
【0025】請求項3記載の本発明によれば、このよう
な誘導溝を突条をもって簡単に形成できるとともに、突
条は側面を下側が突出する傾斜面とすることで掘削・攪
拌翼が回転する際に突条の対して土砂の抵抗が少なくす
ることができる。
な誘導溝を突条をもって簡単に形成できるとともに、突
条は側面を下側が突出する傾斜面とすることで掘削・攪
拌翼が回転する際に突条の対して土砂の抵抗が少なくす
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の深層混合処理
工法用地盤改良機の1実施形態を示す要部の縦断側面
図、図2は掘削・攪拌翼の正面図、図3は同上平面図
で、図中2は回転軸で、その先端部分に掘削刃6を有す
る攪拌翼1を放射方向に設け、この回転軸2内には改良
材の圧送路8を形成した点は前記従来例と同じてある。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の深層混合処理
工法用地盤改良機の1実施形態を示す要部の縦断側面
図、図2は掘削・攪拌翼の正面図、図3は同上平面図
で、図中2は回転軸で、その先端部分に掘削刃6を有す
る攪拌翼1を放射方向に設け、この回転軸2内には改良
材の圧送路8を形成した点は前記従来例と同じてある。
【0027】また、装置の全体構成については前記図4
〜図6で示したものと同じであり、詳細説明は省略す
る。
〜図6で示したものと同じであり、詳細説明は省略す
る。
【0028】本発明は、掘削・攪拌翼1は下面が開放し
た略台形状の断面のものであるが、この掘削・攪拌翼1
内に接続管7を設けて前記回転軸2内の圧送路8は掘削
・攪拌翼1の先端部まで延設するようにした。
た略台形状の断面のものであるが、この掘削・攪拌翼1
内に接続管7を設けて前記回転軸2内の圧送路8は掘削
・攪拌翼1の先端部まで延設するようにした。
【0029】そしてこの接続管7の先端はエルボ7aと
して、その端部を掘削・攪拌翼1の先端でかつ上面に向
けて開口させて、この部分を逆止弁(図示せず)付きの
噴射口9として形成した。
して、その端部を掘削・攪拌翼1の先端でかつ上面に向
けて開口させて、この部分を逆止弁(図示せず)付きの
噴射口9として形成した。
【0030】該噴射口9はこれが回転軸2の方向を向く
ように傾斜させて形成するとより好適である。
ように傾斜させて形成するとより好適である。
【0031】また、掘削・攪拌翼1の上面には掘削・攪
拌翼1の長さ方向に伸びる突条23,23′を間隔を存して
溶接して設け、これら突条23,23′間を前記噴射口9が
端部に位置し、回転軸2の方向に向かう誘導溝24を形成
する。
拌翼1の長さ方向に伸びる突条23,23′を間隔を存して
溶接して設け、これら突条23,23′間を前記噴射口9が
端部に位置し、回転軸2の方向に向かう誘導溝24を形成
する。
【0032】かかる誘導溝24は前記掘削・攪拌翼1が略
台形状の断面であることに関連して、その斜辺と上辺の
角部あたりに設けるものであり、突条23,23′のうち、
掘削・攪拌翼1の攪拌翼回転方向側の突条23はその外側
面を下側が突出する傾斜面23aとした。
台形状の断面であることに関連して、その斜辺と上辺の
角部あたりに設けるものであり、突条23,23′のうち、
掘削・攪拌翼1の攪拌翼回転方向側の突条23はその外側
面を下側が突出する傾斜面23aとした。
【0033】なお、噴射口9の構成は特に限定したもの
ではなく、フレキシブル管をエルボ7aに接続してさら
に延長させることや、さらに先に述べたように土砂の流
入防止として弁蓋による逆止弁を設けて土砂の流入を防
止することや、また、前記誘導溝24の形成を省略するこ
となども考えられる。
ではなく、フレキシブル管をエルボ7aに接続してさら
に延長させることや、さらに先に述べたように土砂の流
入防止として弁蓋による逆止弁を設けて土砂の流入を防
止することや、また、前記誘導溝24の形成を省略するこ
となども考えられる。
【0034】また、図示の実施形態ではこのような接続
管7を設けて回転軸2内の圧送路8を延設する掘削・攪
拌翼1は回転軸2の放射方向に設けるすべての掘削・攪
拌翼1のうちの1部のみとし、他の掘削・攪拌翼1はこ
のような接続管7のないものとした。かかる他の掘削・
攪拌翼1は上側にも掘削刃6を突設し、引き抜き時にも
掘削を行なえるようにした。
管7を設けて回転軸2内の圧送路8を延設する掘削・攪
拌翼1は回転軸2の放射方向に設けるすべての掘削・攪
拌翼1のうちの1部のみとし、他の掘削・攪拌翼1はこ
のような接続管7のないものとした。かかる他の掘削・
攪拌翼1は上側にも掘削刃6を突設し、引き抜き時にも
掘削を行なえるようにした。
【0035】さらに、図示の例では掘削・攪拌翼1の下
段に掘削刃を設けないで攪拌のみを行なう攪拌翼25を設
けている。
段に掘削刃を設けないで攪拌のみを行なう攪拌翼25を設
けている。
【0036】このようにして、地盤に挿入された掘削・
攪拌翼1および回転軸2の引き抜き時には、回転軸2内
の圧送路8を圧送される圧力空気と粉体状の改良材はこ
の圧送路8から接続管7に入り、噴射口9から噴射され
る。
攪拌翼1および回転軸2の引き抜き時には、回転軸2内
の圧送路8を圧送される圧力空気と粉体状の改良材はこ
の圧送路8から接続管7に入り、噴射口9から噴射され
る。
【0037】そして噴射口9から土中に噴射される際に
流速の変化が生じ、圧力空気と改良材とは分離されると
ともに改良材は土の隙間に拡散して侵入し、掘削・攪拌
翼1の回転により土との強制攪拌がなされる。
流速の変化が生じ、圧力空気と改良材とは分離されると
ともに改良材は土の隙間に拡散して侵入し、掘削・攪拌
翼1の回転により土との強制攪拌がなされる。
【0038】一方、圧力空気は回転軸2の外周面に到
り、この外周面に沿って上昇して地上に放出するとされ
る。
り、この外周面に沿って上昇して地上に放出するとされ
る。
【0039】前記誘導溝24がある場合には噴射口9から
噴射されて回転軸2の外周面向かう圧力空気の誘導をこ
れが行い、より効果的に回転軸2の外周面まで導くこと
ができる。
噴射されて回転軸2の外周面向かう圧力空気の誘導をこ
れが行い、より効果的に回転軸2の外周面まで導くこと
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明の深層混合処理
工法用地盤改良機は、掘削・攪拌翼の先端から改良材を
回転軸に向けて噴射するので、噴射した空気を確実に回
転軸の外周面に導くことができ、空気の回収効率を向上
させることができるとともに、そのための接続管は掘削
・攪拌翼内に設けるので掘削・攪拌翼回転の邪魔になら
ず、土砂の抵抗で破損するおそれもなく、しかも、改良
材は掘削・攪拌翼の上面に沿って吐出されるので、引き
抜きの場合の攪拌効果が増大するものである。
工法用地盤改良機は、掘削・攪拌翼の先端から改良材を
回転軸に向けて噴射するので、噴射した空気を確実に回
転軸の外周面に導くことができ、空気の回収効率を向上
させることができるとともに、そのための接続管は掘削
・攪拌翼内に設けるので掘削・攪拌翼回転の邪魔になら
ず、土砂の抵抗で破損するおそれもなく、しかも、改良
材は掘削・攪拌翼の上面に沿って吐出されるので、引き
抜きの場合の攪拌効果が増大するものである。
【図1】本発明の深層混合処理工法用地盤改良機の1実
施形態を示す要部の縦断側面図である。
施形態を示す要部の縦断側面図である。
【図2】本発明の深層混合処理工法用地盤改良機の1実
施形態を示す掘削・攪拌翼の正面図である。
施形態を示す掘削・攪拌翼の正面図である。
【図3】本発明の深層混合処理工法用地盤改良機の1実
施形態を示す掘削・攪拌翼の平面図である。
施形態を示す掘削・攪拌翼の平面図である。
【図4】深層混合処理工法に使用する装置全体の側面図
である。
である。
【図5】深層混合処理工法に使用する装置全体の平面図
である。
である。
【図6】深層混合処理工法に使用する装置全体の正面図
である。
である。
【図7】従来例を示す要部の縦断側面図である。
【図8】従来例の改良案の1つを示す側面図である。
1…掘削・攪拌翼 2…回転軸 3…噴射口 4…ノズル 5…空気回収用通路 6…掘削刃 7…接続管 7a…エルボ 8…圧送路 9…噴射口 10…基台 11…架構 12…スライド架台 13a…從動輪 13b…駆動輪 14…無端帯 15…駆動装置 16…空気輸送管 17…ホッパ 18…ロータリーバ
ルブ 19…スクリューコンベア 20…分配供給機 21…供給口 22…給送管 23,23 ′…突条 23a…傾斜面 24…誘導溝 25…攪拌翼 26…連結部 27…原動機 30…管
ルブ 19…スクリューコンベア 20…分配供給機 21…供給口 22…給送管 23,23 ′…突条 23a…傾斜面 24…誘導溝 25…攪拌翼 26…連結部 27…原動機 30…管
Claims (3)
- 【請求項1】 回転軸に掘削・攪拌翼を放射方向に設
け、この回転軸内には改良材の圧送路を形成する深層混
合処理工法用地盤改良機において、掘削・攪拌翼内に接
続管を設けて回転軸内の圧送路を延設し、該接続管の端
部は掘削・攪拌翼の先端上面に開口させて噴射口とした
ことを特徴とする深層混合処理工法用地盤改良機。 - 【請求項2】 掘削・攪拌翼の上面には噴射口が端部に
位置し、かつ、攪拌翼の長さ方向に沿って回転軸方向に
向かう誘導溝を形成する請求項1記載の深層混合処理工
法用地盤改良機。 - 【請求項3】 誘導溝は掘削・攪拌翼の長さ方向に伸び
る突条を間隔を存して掘削・攪拌翼の上面に設けること
で形成し、これら突条のうち、掘削・攪拌翼回転方向側
の突条は側面を下側が突出する傾斜面とした請求項2記
載の深層混合処理工法用地盤改良機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10221562A JP2000054367A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 深層混合処理工法用地盤改良機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10221562A JP2000054367A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 深層混合処理工法用地盤改良機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000054367A true JP2000054367A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16768682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10221562A Pending JP2000054367A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 深層混合処理工法用地盤改良機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000054367A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180000056A (ko) * | 2016-06-22 | 2018-01-02 | 한국철도기술연구원 | 유선형 지지구조를 갖는 교반 천공장치 및 그 시공방법 |
WO2021017798A1 (zh) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 北京中岩大地科技股份有限公司 | 基于降阻方式实现大直径深层搅拌的施工方法 |
WO2021017799A1 (zh) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 北京中岩大地科技股份有限公司 | 基于大直径搅拌提高桩基承载力的施工方法 |
-
1998
- 1998-08-05 JP JP10221562A patent/JP2000054367A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180000056A (ko) * | 2016-06-22 | 2018-01-02 | 한국철도기술연구원 | 유선형 지지구조를 갖는 교반 천공장치 및 그 시공방법 |
WO2021017798A1 (zh) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 北京中岩大地科技股份有限公司 | 基于降阻方式实现大直径深层搅拌的施工方法 |
WO2021017799A1 (zh) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 北京中岩大地科技股份有限公司 | 基于大直径搅拌提高桩基承载力的施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0151526A2 (en) | Apparatus for soil stabilisation | |
JP6590143B2 (ja) | 水中ポンプ | |
CN107419728A (zh) | 螺旋轴保护用穿孔搅拌器 | |
JP3389527B2 (ja) | 地盤の混合処理工法 | |
JP3280710B2 (ja) | 地盤改良工法 | |
JP3399666B2 (ja) | 地盤改良工法およびそれに用いる地盤改良装置 | |
JP6207025B2 (ja) | 地中掘削用掘進機における機内排土処理システム | |
JP3172782B2 (ja) | 高圧噴射攪拌杭工法およびその装置 | |
JP2000054367A (ja) | 深層混合処理工法用地盤改良機 | |
JP3416774B2 (ja) | 地盤の混合処理工法及び装置 | |
JP3547096B2 (ja) | フォアパイルの造成工法とこれに用いる削孔装置 | |
JP3974937B2 (ja) | 地盤改良工法 | |
JP4702821B2 (ja) | 固化処理杭の造成装置及び造成方法 | |
JP4546665B2 (ja) | 立坑掘削装置 | |
CN221797623U (zh) | 一种金矿堆浸场闭堆生态修复装置 | |
KR101608960B1 (ko) | 분출 회전식 지중 굴진 장치 | |
JP2004160391A (ja) | 地質改良工法 | |
JP4558360B2 (ja) | 泥水分級工法 | |
JPS58156619A (ja) | 地盤改良工法及び装置 | |
JP2002155690A (ja) | さく孔方法及びさく孔機械 | |
JPH108496A (ja) | 土砂の改質をしながら埋立地等処分地へ土砂を輸送する方法 | |
JP2000008773A (ja) | 泥水加圧式埋設管推進方法 | |
JP6005455B2 (ja) | 繊維混入地盤改良体の造成方法及びこれに用いる造成管 | |
JP2531774B2 (ja) | 安定液製造装置 | |
JP3150298B2 (ja) | トンネルの掘進方法およびシールド機 |