JP2000053718A - ポリエチレン製造用の触媒およびそれらの使用 - Google Patents

ポリエチレン製造用の触媒およびそれらの使用

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JP2000053718A JP11159566A JP15956699A JP2000053718A JP 2000053718 A JP2000053718 A JP 2000053718A JP 11159566 A JP11159566 A JP 11159566A JP 15956699 A JP15956699 A JP 15956699A JP 2000053718 A JP2000053718 A JP 2000053718A
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chromium
silica
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escr
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Philippe Bodart
フイリツプ・ボダール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強化されたESCR/剛性均衡を有し、これによ
り機械的特性が向上した樹脂を生じることができる触
媒、ならびに増大した剪断応答および改良された加工性
を有する樹脂を生じることができる触媒を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンを製造するためのクロムを
基材とする触媒の製造法を提供し、この方法は少なくと
も380m2/gの表面積および少なくとも1.5ml/gの細孔容積
を有するシリカ担体を提供し;このシリカ担体をアルミ
ニウムイオンの供給源およびリン酸塩イオンの供給源を
含む液体に含浸させ;生成した含浸担体を中和剤で中和
して、生成した中和担体に7より大きいpHを提供し、
これによりシリカ担体の孔中にリン酸アルミニウムが形
成し;そしてこの方法の任意の段階でシリカ担体をクロ
ム成分に含浸させることを含んで成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、ポリエチレンを製造す
るためのクロムを基材とする触媒の製造法およびそのよ
うな触媒の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンは、様々な製品の製造に使
用されることは周知である。一般的に、ポリエチレン樹
脂が良い加工特性を有し、これによりポリエチレンを容
易に加工して適切な製品が形成されることが望ましい。
ポリエチレン樹脂のそのような良い加工性を達成するた
めには、ポリエチレン樹脂の流動性を、ポリエチレンの
分子量分布を広げることにより向上させることが望まし
い。さらに幾つかの製品では、ポリエチレン樹脂がより
高いメルトインデックスを有することが望ましく、これ
は低分子量のポリエチレンポリマーを示している。多数
の様々な触媒系がポリエチレン、特に高密度ポリエチレ
ンHDPEの製造に開示された。そのような技術ではポリエ
チレン製品の物理特性、特に機械的特性がポリエチレン
を製造するためにどの触媒系を使用するかに依存して変
動することが知られている。これは種々の触媒系が、製
造されるポリエチレンに異なる分子量分布を生じる傾向
があるからである。クロムを基材とする触媒を使用する
ことは知られている。そのようなクロムを基材とする触
媒は、望ましい物理的およびレオロジー特性を有するポ
リエチレンの製造を可能にする。向上した機械的特性ま
たは加工特性を有するポリエチレン樹脂の製造用に、新
しいクロムを基材とした触媒を開発することに対して絶
え間の無い動機が存在する。
【0003】特に、改良された耐環境応力亀裂抵抗(env
ironmental stress crack resistance)(ESCR)/剛性均
衡(rigidity compromise)を有する新たな吹き込み成形H
DPEの開発が必要性である。これは次に例えば腐食性液
体用のボトルの製造において、ダウンゲイジングを可能
とする。
【0004】直鎖状の高密度ポリエチレン樹脂の製造用
に開発されたそのような担持酸化クロム触媒は、大きい
表面積、典型的には200m2/gより大きい表面積、および
大きな細孔容積、典型的には0.8ml/gより大きい細孔容
積を持つ、通常はシリカまたは改質シリカである担体を
包含する。担体は、シリカ−チタンまたはシリカ−アル
ミナのような同時ゲルを含むように、そしてシリカをア
ルミナまたは非晶質リン酸アルミニウムに置き換えるこ
とにより改質することができる。さらに、担体はクロム
供給源をシリカおよびチタニア化合物と混合することに
より生成されるターゲルを含んで成ることができる。
【0005】高い表面積および細孔容積の両方を持つ非
晶質リン酸アルミニウムは、作成することが難しいと当
該技術分野では認識されている。その結果、当該技術分
野では金属リン酸塩、特にリン酸アルミニウムをシリカ
担体に導入するために、「ポアゲリゼーション:porege
lisation」として知られる方法を使用することが知られ
てきた。欧州特許出願公開第0055864号明細書は、オレ
フィン重合用のクロムを基材とする触媒のシリカ担体に
金属リン酸塩を導入するためのそのような方法を開示す
る。酸化クロムに含浸させたシリカのみの担体を有する
標準的なクロムを基材とする触媒とは対照的に、金属リ
ン酸塩に担持されたクロムを基材とする触媒は、水素に
対する顕著な感受性が特徴である。水素を重合媒質に導
入すると、生成したポリエチレン樹脂のメルトフローイ
ンデックスに劇的な上昇を誘導する。さらに、トリエチ
ルボロン(TEB)共触媒の導入は、ポリエチレン樹脂のメ
ルトフローインデックスの上昇をもたらすことができる
が、一方、シリカ担体を包含する標準的なクロムを基材
とする触媒では、TEBはメルトフローインデックスの低
下を生じる。さらに、金属リン酸塩に担持されたクロム
を基材とする触媒は、広い分子量分布および良い機械的
特性、特に向上した耐環境応力亀裂抵抗(ESCR)を持つ樹
脂を製造することができる。
【0006】しかし、欧州特許出願公開第0055864号明
細書に開示された金属リン酸塩に担持されたクロムを基
材とした触媒は、重合媒質中に水素および/TEBを使用
しなければ触媒のメルトインデックスポテンシャル(me
lt index potential)が極めて低いという欠点に悩まさ
れている。さらにこのような触媒は、それらがポリエチ
レンを製造するための重合法について、比較的活性が低
いという技術的問題に悩まされている。また、高い活性
化温度または水素の使用は、樹脂の機械的特性、主にES
CRの低下をもたらすことが多い。
【0007】欧州特許出願公開第0055864号明細書に開
示されている「ポアゲリゼーション」には、担体の孔の
内側にリン酸アルミニウムゲルを含浸させることにより
非晶質リン酸アルミニウムを含むシリカキャリアーの被
覆が含まれる。クロムは例えば標準的な含浸法によりこ
の工程中またはその後に加ることができる。オルトリン
酸アルミニウムを用いてシリカヒドロゲルまたはキセロ
ゲルを含浸させるために、欧州特許出願公開第0055864
号明細書に開示された特別な方法には、アルミニウムイ
オンおよびリン酸塩イオンの供給源をシリカヒドロゲル
またはキセロゲルのスラリーと混合し、そして次に常法
により溶媒を蒸発させることが関与し、これによりリン
酸アルミニウムがシリカの孔中に形成する。リン酸塩ゲ
ルは水酸化アンモニウムのような中和剤を用いて中和す
ることにより、この方法で形成することができる。生成
した含浸シリカは、次に乾燥され、そして高温で活性化
される。
【0008】欧州特許出願公開第0055864号明細書に開
示された方法に従い開発された市販のポアゲル触媒は、
グレイス デビソン(Grace Davison)社から販売されてい
る。この触媒は、低表面積(234m2/g)および細孔容積
(1.15ml/g)が特徴である。これは、良くない触媒活性お
よび低メルトインデックスポテンシャルをもたらす。こ
の市販されている触媒は改良する必要がある。
【0009】欧州特許出願公開第0055864号明細書は、
オレフィン重合のための金属リン酸塩に担持されたクロ
ムを基剤とする触媒系を調製するために、他の3つの方
法を開示する。
【0010】第1の方法には、珪酸塩イオン、アルミニ
ウムイオンおよびリン酸塩イオンの同時沈殿、引き続い
て中和して同時ゲルを形成するシリカ/アルミナ/酸化
リンの同時ゲルの調製が関与する。中和は、濃水酸化ア
ンモニウムにより行うことができる。
【0011】第2の方法は、中に分散した相としてシリ
カを含むリン酸アルミニウムマトリックスを形成する。
この方法では、シリカヒドロゲルまたはキセロゲルがオ
ルトリン酸アルミニウムと混合され、これが次に沈殿す
る。
【0012】第3法は、シリカキセロゲルとオルトリン
酸アルミニウムキセロゲルとを混合してゲル混合物を形
成することが関与する。
【0013】国際公開第94/26790号明細書は、上記の同
時ゲル調製法と同様に、シリカ、アルミナおよびリン酸
アルミニウムから選択される少なくとも2種の成分の同
時ゲル化により触媒担体用の前駆体ゲルを作成するため
の方法を開示する。
【0014】欧州特許出願公開第0799841号明細書は、
シリカ、アルミナおよびリン酸アルミニウムから選択さ
れる少なくとも2種の成分を含有する担体を形成するた
めの同時ゲル化法を開示する。
【0015】欧州特許出願公開第012868号および同第07
57063号明細書は、同様に同時ゲル化法を開示する。
【0016】
【解決すべき課題】本発明の目的は、上記のように認め
られる従来技術の問題を少なくとも特別に克服する、エ
チレンの重合用に使用するための触媒の製造法を提供す
る。本発明のさらなる目的は、生成した触媒がエチレン
の重合において向上したメルトインデックスポテンシャ
ルおよび活性を有し、その活性がTEBのような共触媒ま
たは水素のいずれかを用いて使用する触媒を必要とせず
に向上している方法を提供することである。さらに本発
明の目的は、強化されたESCR/剛性均衡を有し、これに
より機械的特性が向上した樹脂を生じることができる触
媒を提供することである。さらに本発明の目的は、増大
した剪断応答(shear response:SR)およびこのように改
良された加工性を有する樹脂を生じることができる触媒
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明はポ
リエチレンを製造するためのクロムを基材とする触媒の
製造法を提供し、この方法は少なくとも380m2/gの表面
積および少なくとも1.5ml/gの細孔容積を有するシリカ
担体を提供し;このシリカ担体をアルミニウムイオンの
供給源およびリン酸塩イオンの供給源を含む液体に含浸
させ;生成した含浸担体を中和剤で中和して、生成した
中和担体に7より大きいpHを提供し、これによりシリ
カ担体の孔中にリン酸アルミニウムが形成し;そしてこ
の方法の任意の段階でシリカ担体をクロム成分に含浸さ
せることを含んで成る。
【0018】さらに本発明は、ポリエチレン樹脂のメル
トインデックスおよび/または剪断応答を増大させるた
めに、本発明の方法に従い製造した触媒の使用を提供す
る。
【0019】さらに本発明は、ポリエチレン樹脂のESCR
/剛性均衡を増大させるために、本発明の方法に従い調
製した触媒の使用を提供する。
【0020】本発明は、高い表面積および細孔容積を有
するシリカ担体を、含浸されたアルミニウム/リン化合
物を担体中に、そしてまた含浸されたクロム化合物を担
体中に加水分解する中和工程と一緒に使用することによ
り、過剰な塩基性中和剤(典型的には水酸化アンモニウ
ム)を提供することで最終pHが比較的高くなり、これ
が最終触媒の改良されたメルトインデックスポテンシャ
ルおよび活性、ならびに/または最終触媒により製造さ
れる樹脂の改良されたESCR/剛性均衡をもたらすことが
できるという本発明者による驚くべき知見に基づいてい
る。さらに本発明は、より多量の塩基性中和剤を用いる
中和により、中和溶液のより高い最終pHを提供し、好
ましくはシリカ担体中へのクロム/リン酸アルミニウム
の包含が増大し、これによりシリカキャリアーの最終表
面積および多孔性が十分に影響を受けてなくても改良さ
れたメルトインデックスポテンシャルを生じるという本
発明者による驚くべき知見に基づいている。
【0021】さらに本発明は、引き続き触媒のチタン化
(titanation)により、最終触媒により製造された樹脂に
改良された剪断応答をもたらすことができるという本発
明者による驚くべき知見に基づいている。
【0022】本発明の態様を、添付の図面を参照にし
て、これから単に例として記載する。
【0023】シリカ担体の細孔容積は、Barret Joyner
Halenda法を使用して窒素吸着により測定される。好ま
しくは細孔容積は、1.6〜2.0ml/gである。担体の表面積
は、BET法により測定され、そして好ましくは400m2/gよ
り大きい。
【0024】好ましくはクロム化合物は、アルミニウム
イオンの供給源およびリン酸塩イオンの供給源も含む通
例の含浸水溶液によりシリカ担体に含浸される。典型的
な含浸溶液は、硝酸アルミニウム水和物 Al(NO3)3・9H
2O、リン酸二水素アンモニウム(NH4)H2PO4および硝酸ク
ロム水和物 (Cr(NO3)3.9H2O)を脱イオン水中に溶解する
ことにより調製される。
【0025】含浸溶液中のアルミニウムおよびリン化合
物の量は、好ましくは含浸溶液中に0.4〜0.95、好まし
くは0.5〜0.85の範囲のリン/アルミニウム原子比を提
供し、そして触媒中に、最終的なクロムを基材とする触
媒の重量に基づき10〜30重量%、好ましくは15〜25重量
%の最終的なリン酸アルミニウム含量となるように計算
される。好ましくは触媒はクロムを基材とする触媒の重
量に基づき0.5〜1.5重量%、より好ましくは0.75〜1.1
重量%のクロム含量を有する。含浸溶液を調製する時、
含浸工程後に遊離の含浸溶液を提供するために、含浸溶
液を作成するために使用する水の量は、使用するシリカ
の細孔容積の少なくとも2倍、より好ましくは使用する
シリカの細孔容積の2〜5倍、最も典型的にはシリカ担
体の細孔容積の約3倍である。
【0026】中和剤は、典型的には濃水酸化アンモニア
溶液、例えば25重量%のアンモニアを含んで成るような
溶液である。
【0027】本発明の好適な方法では、シリカ担体は好
ましくは、オーブン中にて少なくとも100℃の温度にシ
リカ担体を加熱することにより、好ましくは含浸工程前
に乾燥される。その後に、乾燥したシリカ担体が含浸溶
液に加えられる。混合物は好ましくは、リン酸アルミニ
ウムがシリカ担体の細孔に完全に含浸することを確実に
するために、数分間ゆっくりとした撹拌下に維持され
る。
【0028】次に撹拌下で、好ましくは濃水酸化アンモ
ニウム溶液を含んで成る中和剤を、好ましくは一滴づつ
段々に加える。これにより細孔中にリン酸アルミニウム
ゲルの形成が生じる。加えた中和剤の量は、リン酸アル
ミニウムを形成するため使用するアルミニウムおよびリ
ン化合物の中和の程度を決定する。本明細書では、中和
率は、以下の式にを使用して算出される。
【0029】
【数1】 そのように算出した中和率は、好ましくは150%から最
高300%で変動する。本発明は、高い中和度が最終触媒
のメルトインデックスポテンシャルを増す傾向があるこ
とを見いだした。その結果、好適な中和率は150%より
高い。これは実質的には8より高い最終混合物のpHに
相当する。
【0030】中和剤を加えた後、混合物を典型的には5
時間から5日以上の期間、そして室温(25℃)の典型的
温度で熟成させる。
【0031】その後に、リン酸アルミニウムゲルを含浸
させたシリカ担体を、pHが安定するまで脱イオン水で
洗浄する。続いて担体を低い表面張力の水混和性有機液
体、典型的にはイソプロパノールのようなアルコールで
洗浄する。この洗浄はブフナー漏斗を使用して、含浸さ
せたシリカ担体を濾過しながら行うことができる。本発
明者は、不十分な水洗、または水の不十分な有機液体へ
の置き換えが、最終触媒の表面積および多孔性の減少を
生じる傾向があることを見いだした。
【0032】洗浄工程後、ゲルを含浸させたシリカ担体
は、典型的には約80℃のベンチオーブン中で乾燥させ、
そして次に例えば砕くことにより粉砕し、そして正しい
粒子サイズ分布を達成するために篩にかける。
【0033】本発明の好適な観点では触媒はチタン化さ
れ、そして最初に担持されたクロム/シリカ−アルミノ
リン酸塩触媒を好ましくは窒素のような、流動化した乾
燥の不活性かつ非酸化ガス流の中で、少なくとも300℃
の温度で0.5〜2時間、すべての物理的に吸着した水を
除去するために脱水する。物理的に吸着した水の除去
は、水とチタン化合物との反応の反応物としてのTiO2
形成、そして以下に記載するように引き続いてチタン化
工程中での導入を回避する。
【0034】次の工程では、担持されたクロム/シリカ
-アルミノリン酸塩触媒に、チタン化合物を付加する。
このチタン化合物は式 RnTi(OR')mおよび(RO)nTi(OR')m
でよい(式中、RおよびR’は同じか、または異なり、
そして1〜12個の炭素原子を含む任意のヒドロカルビル
基であることができ、nは0〜3であり、mは1〜4で
あり、そしてm+nは4に等しい)。好ましくは、チタ
ン化合物はチタンテトラアルコキシド Ti(OR')4である
(式中、R'はそれぞれ3〜5個の炭素原子を有するア
ルキルまたはシクロアルキル基であることができる)。
チタン化は、チタン化合物を上記の脱水工程で記載した
乾燥した不活性な非酸化ガス流に徐々に導入することに
より行われる。チタン化工程では、温度は脱水工程のよ
うに、少なくとも300℃に維持される。好ましくは、チ
タン化合物が液体としてポンプで気化する反応ゾーンに
送られる。チタン化工程は、生成する触媒のチタン含量
がチタン化されたクロム/シリカ−アルミノリン酸塩触
媒の重量に基づき、1〜5重量%、そして好ましくは2
〜4重量%となるように制御される。ガス流に導入され
るチタン化合物の総量は、生成する触媒中に必要なチタ
ン含量を得るように計算され、そしてチタンの前進的な
流速は、0.5〜1時間のチタン化反応時間を提供するよ
うに調整される。
【0035】チタン化合物の導入が反応期間の終わりで
終了した後に、触媒は典型的には0.75時間、ガス流下で
仕上げられる。
【0036】脱水およびチタン化工程は、流動床中の蒸
気相で行われる。
【0037】ポリエチレン重合法に使用する前に、触媒
を乾燥空気中で、例えば500〜900℃、より好ましくは60
0〜800℃、最も好ましく約650℃の高温で、好ましくは
少なくとも6時間活性化する。チタン化した触媒を用い
て、雰囲気を次第に窒素から空気へ変化させ、そして温
度をチタン化工程から活性化工程に次第に上げる。活性
化処理は、場合により例えば一酸化炭素を用いた後還元
またはフッ素化のようなさらなる特別な処理を含むこと
ができる。生成した活性化触媒を、例えば既知のスラリ
ー法により、ホモポリマーまたはコポリマーを含んで成
るポリエチレン樹脂の製造に使用することができる。活
性化触媒は、トリアルキルアルミニウム、トリアルキル
ボランまたはジアルキル亜鉛のような共触媒と一緒に使
用することができる。生成したポリエチレン樹脂は、吹
込み成形、押出しまたはフィルム応用に使用することが
できる。
【0038】本発明に従い製造されるリン酸アルミニウ
ムを含浸させたクロムを基材とした触媒は、増大したメ
ルトインデックスポテンシャルを有するので、高いメル
トインデックスを有するポリエチレン樹脂を得るため
に、触媒を共触媒と一緒に使用する必要が大変少ない
か、またはその必要は無く、あるいは重合反応槽中に水
素を使用する必要が大変少ないか、またはその必要は無
い。
【0039】本発明に従い製造されるリン酸アルミニウ
ムを含浸させたクロムを基材とした触媒により、増大し
たESCR/剛性均衡を達成することが可能になる。
【0040】また所定のメルトインデックスでの剪断応
答SR2も増加し、より良い加工性および/または機械特
性を生じる。
【0041】これから本発明を、以下の非限定的な実施
例を参照にして、さらに一層詳細に記載する。
【0042】
【実施例】実施例1 この実施例では、リン酸アルミニウムを含浸させたクロ
ムを基材とした触媒を、本発明の態様に従い調製する。
【0043】シリカ担体またはキャリアーは、約414m2/
gの表面積および約1.8ml/gの細孔容積を有するシリカ担
体から成っていた。このシリカキャリアーを前処理工程
に供し、この処理では20gのシリカキャリアーを100℃で
12時間、オーブン中で乾燥させ、そして次にデシケータ
ー中で冷却した。
【0044】最初に含浸溶液を調製し、これは20.3gの
硝酸アルミニウムの水和物および3.82gのリン酸二水素
アンモニウムを約90℃で一緒にビーカー中で溶融した。
次に1.94gの硝酸クロム(III)の水和物を溶融混合物に
加え、そして生成したメルトを約90℃の温度に維持し
た。脱イオン水をこの加熱混合物に加えて含浸溶液を形
成し、加える脱イオン水の量は溶液の容量が100mlにな
る量であった。前処理したシリカキャリアーを含浸溶液
に加え、そして溶液を約10分間なめらかに撹拌した。
【0045】ゲルを形成し、そしてシリカキャリアーの
孔中にリン酸アンモニウムを含浸させるために、中和剤
を含浸溶液中のシリカキャリアーのスラリーに加えた。
撹拌下で、25重量%のアンモニアを含んで成る21.6mlの
水酸化アンモニウム溶液を混合物に一滴づつ加えた。水
酸化アンモニウムの添加が完了した後、撹拌をさらに10
〜15分間維持した。その後に、ゲルを室温で一晩熟成さ
せた。中和したゲルの最終pHは9であった。
【0046】硝酸アルミニウム、リン酸二水素アンモニ
ウムおよびシリカキャリアーの量は、生成する触媒中の
キャリアーについて20重量% AlPO4および80重量%シリ
カの目標組成および0.6のリン/アルミニウム モル比を
提供するように選択した。硝酸クロムの量は、生成する
触媒中、触媒の重量に基づき、0.7〜1.0重量%、最も好
ましくは0.9重量%Crのクロムの量を提供するように選
択した。
【0047】熟成工程後、そのように得られたヒドロゲ
ル/シリカ混合物を、室温で脱イオン水で4回洗浄し、
そして次にイソプロパノールで3回洗浄した。洗浄は10
0mlの適当な洗浄溶液(すなわち脱イオン水またはイソプ
ロパノール)をゲルに加え、そして生成した溶液を10分
間、磁気撹拌機を用いて撹拌し、ゲルを約3の多孔度を
有するブフナー漏斗上で濾過し、その間、濾過物を湿ら
せておき、そして洗浄した濾液を回収することにより行
う。
【0048】最後の洗浄工程後、ゲルを約80℃でオーブ
ン中にて乾燥させる。その後に、乾燥した触媒をモータ
ーで滑らかに砕き、そして篩にかけて最大粒子を除去し
た。最終的な触媒では、表面積(BET)が378m2/gであり、
そして細孔容積が1.57ml/gであった。乾燥基準で触媒組
成は、それぞれ最終触媒の重量に基づき、0.87重量%の
Cr、9.5重量%のAl2O3および8.2重量%のP2O5を含ん
だ。P/Alモル比は0.6であった。
【0049】触媒を空気中で650℃の温度にて6時間、
活性化し、そして続いてエチレン重合に使用した。触媒
の目的生産性は、約1000g PE/g触媒であった。重合は4
リットルの容量を有するオートクレーブ反応槽中で行っ
た。エチレン濃度は、希釈剤の重量に基づき、重合反応
槽中で6重量%に維持した。希釈剤は、2リットル量の
イソブタンから成っていた。重合温度を100℃に維持し
た。第1実験で、ポリエチレンホモポリマーを生産し
た。第2実験では、希釈剤の量に基づき0.5重量%の1-
ヘキセンを、重量反応槽に注入することによりコポリマ
ーを得た。第3実験では、重量条件に対する水素の効果
を、10Nlの水素ガスを反応槽に導入することにより試験
した。
【0050】重量結果を表1に示す。これは上記に概略
したような重合反応槽中で生成した各ポリエチレンホモ
ポリマー、ポリエチレンコポリマーおよび水素付加を用
いたポリエチレンホモポリマーの高荷重メルトインデッ
クス(HLMI)を表す。高荷重メルトインデックスは、190
℃の温度で21.6kgの荷重を使用するASTM D1238の手順を
使用して決定した。実施例2
【0051】実施例1に関してこれまでに記載した方法
に従いさらに触媒を調製したが、ただし低量の水酸化ア
ンモニウムを加水分解/中和工程で中和剤として使用し
た。使用した水酸化アンモニウム量は、上記の式を使用
して150%の中和率を提供するのに十分であり、pH8
のリン酸アルミニウムゲルを含浸させたシリカキャリア
ーの最終pHを与えた。最終触媒は366m2/gの表面積(BE
T)および1.56ml/gの細孔容積を有した。
【0052】実施例2の触媒も、実施例1に関して上記
に記載したものと同様な様式でポリエチレン樹脂を製造
するために使用し、そして結果も表1に示す。比較例1 比較例1では、実施例2の方法を使用して触媒を調製し
たが、さらに一層低量の水酸化アンモニウムを加水分解
/中和工程で中和剤として使用した。比較例1では、上
記の特別な式により決定される中和の程度は100%であ
り、リン酸アルミニウムゲルを含浸させたシリカキャリ
アーの最終pHはpH5.5であった。この触媒は362m2/g
の表面積(BET)および1.55ml/gの細孔容積を有した。乾
燥基準で触媒組成は、それぞれ最終触媒の重量に基づき
0.69重量%のCr、6.4重量%のAl2O3および7.3重量%のP
2O5から成っていた。この触媒は0.8のリン/アルミニウ
ムモル比を有した。
【0053】比較例1の触媒も、実施例1に関して上記
に記載したものと同様な方法でポリエチレン樹脂を製造
するために使用し、そして結果を表1に示す。比較例2 欧州特許出願公開第0055864号明細書の実施例IIIについ
て開示された条件と類似条件下で調製された、グレイス
デビソンから商標名 Poregelで販売されている市販のC
r/AlO4-SiO2触媒は、234m2/gの表面積(BET)および1.15m
l/gの細孔容積を有した。
【0054】比較例2の市販されている触媒は、実施例
1に関して記載されたものと同様の様式で650℃で乾燥
空気中で活性化した後にポリエチレン重合法に使用し、
そして結果を表1に示す。
【0055】表1から、実施例1および2により例示さ
れるような本発明の方法に従い調製された触媒は、本発
明の方法で必要とされるよりも低い中和を使用して調製
された触媒と比較した時、および既知の市販されている
触媒と比較した時に、ポリエチレンホモポリマーおよび
コポリマー、ならびに水素付加を用いたポリエチレンホ
モポリマーに高いメルトインデックスを達成させること
ができることが分かる。本発明の触媒を使用して得られ
るポリエチレン樹脂のそのようなより高いメルトインデ
ックスは、有意な技術的利点を構成する。本発明の触媒
を使用して達成できるより高いメルトインデックスは、
ゲルを含浸させたシリカキャリアーの中和の増大を示
し、より高い最終pH、最終的な触媒の表面積および細
孔容積を有意に改質することなくシリカキャリアーの孔
中へのクロムおよびリン酸アルミニウムの有利な包含を
導く。加えてより高い中和は、触媒の表面積および多孔
性に有意な影響を及ぼさずに、増大したメルトインデッ
クスポテンシャルを持つ触媒を生成することができる。
【0056】本発明の実施例1および2の態様に従い作
成された触媒は、より低い中和または既知の市販されて
いるporegel触媒材料を使用した触媒よりもより高いメ
ルトインデックスポテンシャルを表すだけでなく、高い
活性も表す。実施例3 この実施例では、リン酸アルミニウムを含浸させたクロ
ムを基剤とする触媒を、実施例1に従い調製した。
【0057】触媒を空気中で650℃の温度にて6時間、
活性化し、そして続いてエチレン重合に使用した。触媒
の目的生産性は、約1000g PE/g触媒であった。重合は4
リットルの容量を有するオートクレーブ反応槽中で行っ
た。エチレン濃度は、希釈剤の重量に基づき、重合反応
槽中で6重量%に維持した。希釈剤は、2リットル量の
イソブタンから成っていた。重合温度を100℃に維持し
た。コポリマーは希釈剤の量に基づき0.5重量%の1-ヘ
キセン(イソブタン中)を重合反応槽に1ショットで注
入することにより得た。
【0058】重合結果を表2に示す。これは、ポリエチ
レンコポリマーのメルトインデックス(MI2)および高荷
重メルトインデックス(HLMI)を示す。メルトインデッ
クスおよび高荷重メルトインデックスは、それぞれ190
℃の温度で2.16kgおよび21.6kgの荷重を使用するASTM D
1238の手順を使用して決定した。剪断応答(SR2)および
密度も決定し、そしてESCR(100% Antarox)も測定し
た。
【0059】様々な密度の樹脂を生成するための多数の
実験を、同じ触媒を使用して行い、そして各樹脂につい
て50℃でのESCR 100% Antaroxを測定した。密度は反応
槽に導入する1-ヘキセン コポリマーの量を変動させる
ことにより変動させた。結果を図1に示す。
【0060】また10NIH2を、密度を変動させながらさら
なる多数の実験で反応槽に加え、そしてESCR値を測定し
た。これらの結果も図1に示す。比較例3 比較例3では、触媒を比較例1の方法を使用して調製し
た。
【0061】比較例3の触媒も、実施例3に関して上に
記載した方法に類似する方法を使用してポリエチレン樹
脂を製造するために使用し、そして結果を表2に示す。
【0062】表2から、比較例3に従いより低い中和度
を使用して製造した樹脂は、たとえそのような触媒を用
いて得られた樹脂がより低いMI2および実施例3よりも
低い密度を有しても、より低いESCR(100% Antarox)を
有した。比較例4 欧州特許出願公開第0055864号明細書の実施例IIIに関し
て開示された条件に類似する条件下で調製された、グレ
イス デビソンから商標名 Poregelで販売されている市
販のCr/AlO4-SiO2触媒は、234m2/gの表面積(BET)および
1.15ml/gの細孔容積を有していた。
【0063】比較例4の市販されている触媒を、実施例
3に関して記載されたものと同様の様式で650℃で乾燥
空気中で活性化した後にポリエチレン重合法に使用した
が、温度はできるかぎり0.2g/10分に近いMI2を得るよう
に調整し、そしてヘキセン含量は0から0.5重量%の間で
変動させた。さらに10NIH2を反応槽に加えて、0.2g/10
分のメルトインデックスMI2がポリエチレン樹脂中で達
成できるようにした。
【0064】実施例3と同様に、樹脂密度を変動させて
多くの実験を行い、そして各実験について50℃でのESCR
100% Antaroxを測定した。この結果も図1に示す。
【0065】図1から、本発明の触媒が特に低い密度で
高いESCRを提供できることが分かる。重量媒質に水素を
加えなくても、ESCR値は大変高く、所定の密度で良い機
械的耐性を示す。水素を加えても、ESCR値は比較例より
も高い。比較例では十分なメルトインデックスMI2を得
るために、水素を導入しなければならないが、これは本
発明の触媒には必要ではない。実施例4
【0066】実施例3に従い調製した触媒は、連続パイ
ロットプラント試験において多数の実験に使用してHDPE
を製造した。触媒は使用前に650℃で活性化した。様々
な実験に使用したプロセス条件は、生成した樹脂の特性
と共に表3に示す。トリエチルボラン(TEB)またはトリ
エチルアルミニウム(TEA1)のいずれかを含んで成る共触
媒を、示した量で使用した。
【0067】実験では、高いESCR値は本発明の触媒を使
用して得られることを示している。図2は、実施例4の
様々な実験に関する密度とESCRとの間の関係を示してい
る。
【0068】表3から分かるように本発明の触媒は、高
いメルトインデックスポテンシャルを有する樹脂を製造
することができる。
【0069】図3は、0.3〜0.6ppのTEBを有する実験で
生成された、樹脂ペレットのゲル相クロマトグラフィー
(GPC)により決定された分子量分布(MWD)と、ペレット
のメルトインデックスMI2との間の関係を示す。これは
広いMWDが生じたことを示している。比較例5 多くの実験において、市販されている比較例4の触媒を
使用して、ここでも650℃で乾燥空気中で活性化した後
に、実施例4を繰り返した。対応する結果を表4および
図2および3に示す。
【0070】市販されている触媒と比較して、本発明の
触媒は(i)より高いESCR値を所定の密度で提供するこ
とにより、より良いESCR/剛性均衡を有する;(ii)よ
り高いMI値を提供することにより、より高いMIポテンシ
ャルを有する;(iii)より広いMWD、すなわち所定のMI
2でより高いMWD値を有する。実施例5 この実施例では、実施例1の方法に従い調製した触媒
を、ポリエチレンホモポリマーが製造される実施例1の
第1実験について記載した重合法で使用した。ポリエチ
レンホモポリマーを製造するために、その重合法の多数
の別の実験を、98℃〜104℃の範囲で重合温度を変動さ
せて行った。そのように製造されたポリエチレンホモポ
リマーを試験して、それらのメルトインデックスMI2
よび高荷重メルトインデックスHLMI値を決定し、そして
結果を表5に示す。MI2およびHLMI値の両方が、一般的
に重合温度の上昇に伴い上昇することが分かるだろう。
【0071】HLMIと重合温度との間の関係も、図4に示
す。比較例6 比較例6では、Cr/AlPO4-SiO2触媒を欧州特許出願公開
第0055864号明細書の実施例IIIに関して記載された条件
と類似の条件下で調製した。シリカキャリアーは、商標
名952でグレイス デビソンから販売されているシリカを
含んで成り、そして水酸化アンモニウムの添加後の最終
pHはその実施例IIIに開示されているように6.5であっ
た。
【0072】具体的には触媒の調製において、45gの約3
00m2/gの表面積を有する952等級シリカを、110℃のオー
ブン中で一晩乾燥させ、デシケーター中で冷却し、そし
て次に約2リットルの容量を有し、そして撹拌機を備え
た二重壁ガラス反応槽に導入した。含浸溶液は、65.1g
の硝酸アルミニウム、15.9gのリン酸二水素アンモニウ
ムおよび4.9gの硝酸のクロム水和物を100mlの脱イオン
水に溶解することにより調製した。この含浸溶液は、次
にガラス反応槽中でシリカに加えられ、そして混合され
た。混合物を良く撹拌するために、50mlの脱イオン水を
さらに加えた。測定した溶液のpHは1であった。撹拌
を約30℃の温度で約20分間維持した。次に34.6mlの濃水
酸化アンモニウム(25重量%のNH3を含む)を撹拌しなが
ら反応混合物に一滴づつ加え、約30℃の温度を維持し
た。水酸化アンモニウムを完全に加え、そしてゲルが形
成した後の最終pHは約6.5であった。
【0073】2時間熟成した後(1時間の撹拌を含
む)、ゲルを脱イオン水で、そしてアセトンで2回洗浄
し、ゲルは各洗浄後に約4の多孔度を有するブフナー漏
斗により濾過した。生成したケーキは、約60℃の温度で
一晩、真空オーブン中で乾燥させた。最後に、触媒を粉
末化し、そして空気中、約650℃の温度で活性化した。
【0074】その後に、触媒を実施例5で使用したポリ
エチレン重合法に使用したが、重合温度を変動させた。
結果を表5および図4に示す。
【0075】実施例5と同様に、比較例6に関してMI2
およびHLMI値も一般的に重合温度の上昇に伴い上昇する
ことが分かるだろう。しかし比較例5と比較して、比較
例6に従い製造されたポリエチレンホモポリマーは、任
意に与えられた重合温度で一般的に低いHLMI値を有する
ことが分かる。これは明らかに図4に示されている。す
なわち本発明の触媒は、従来技術の触媒とは対照的に、
改良されたポリエチレン樹脂の製造を可能とし、これは
所定の温度で重合した時に、より高いHLMI値を有する傾
向がある。
【0076】したがって、実施例5の触媒のメルトイン
デックスポテンシャルは、比較例6の触媒のメルトイン
デックスポテンシャルよりも高いことが分かる。これは
より高い表面積を有するキャリアーと、触媒調製中のよ
り高いゲル化(gelification)pHとの組み合わせによる
ものと考えられる。実施例6 この実施例では触媒は実施例1に従い調製したが、活性
化工程の前に脱水し、そしてチタン化した。
【0077】チタン化工程では、触媒を最初に300℃の
温度で窒素流下で乾燥し、そして次に300℃の温度でチ
タンテトライソプロポキシドおよび窒素流で処理した。
チタンテトライソプロポキシドの注入量は、最終触媒中
に所望のチタン量、好ましくは約4重量%Tiが得られる
ように計算した。
【0078】次に触媒をエチレン重合に使用した。重合
は4リットル容量のオートクレーブ反応槽中で行った。
エチレン濃度を重合反応槽中で希釈剤の重量に基づき6
重量%に維持した。希釈剤は2リットル量のイソブタン
を含んで成っていた。重合温度は約98〜104℃てあっ
た。第1実験で、ポリエチレンホモポリマーを104℃で
製造した。第2実験では、98℃で希釈剤の量に基づき0.
5重量%の1-ヘキセンを重合反応槽に注入することによ
りコポリマーを製造した。
【0079】触媒の目標の生産性は、約1000gPE/g触媒
であった。
【0080】重合結果を表6に示す。これは上記に概略
した重合反応槽中で生成された各ポリエチレンホモポリ
マーおよびポリエチレンコポリマーのメルトインデック
ス(MI2)および高荷重メルトインデックス(HLMI)を示し
ている。このメルトインデックスおよび高荷重メルトイ
ンデックスは、190℃でそれぞれ2.16kgおよび21.6kgの
荷重を使用するASTM D1238の手順を使用して決定した。
ホモポリマーおよびコポリマーの剪断応答(SR2)も、表
6に示す。実施例6の各実験について触媒活性も決定
し、そして表6に示す。
【0081】対照的に、触媒は実施例6の方法を使用し
て調製したが、活性化前にチタン化しなかった。
【0082】チタン化した触媒も、実施例6関して上記
に記載した方法と同じ方法を使用してポリエチレンホモ
ポリマーおよびコポリマーを製造するために使用し、そ
してまた結果を表6に示す。
【0083】製造した樹脂の特性の比較では、本発明に
従い調製した特定のCr/シリカ-アルミノリン酸触媒の使
用により、触媒のメルトインデックスポテンシャルが劇
的に増大したことが示されている。例えばポリエチレン
ホモポリマーについて、重合温度が104℃の時、メルト
インデックスMI2は0.117から0.344g/10分に上昇する。
さらに所定のメルトインデックスMI2で、剪断応答 SR2
も上昇し、より良い加工性および/または機械特性をも
たらした。最後に、表6から触媒にチタン化を採用する
と、触媒活性が約10〜20%増大することが分かる。
【0084】したがって本発明の好適な観点に従い、特
定のCr/シリカ-アルミノリン酸塩触媒のチタン化により
触媒活性およびこの種の触媒のMIポテンシャルが向上
し、これにより既知のCr/シリカ−アルミノリン酸塩触
媒において、TEBのような共触媒の使用および水素の使
用に代わるものとしてチタン化を提供する。チタン化を
使用することにより、触媒中、製造されるポリエチレン
樹脂の機械的特性は維持されるか、または一層強化され
る。実施例7 実施例6に従い調製される触媒を、様々な密度のポリエ
チレン樹脂を製造するために実施例6に開示されたもの
と同じ重合条件下で、水素またはTEBのような共触媒を
使用しないポリエチレン重合法に使用した。その後、樹
脂のESCRを測定し、このESCRは50℃で100% Antaroxで
のBell ESCR F-50の値であり、そしてASTM D 1693-70、
手順Bに従い測定した。密度とESCRとの間の変動を、図
5に説明する。
【0085】対照的に、実施例7を繰り返したが、触媒
は実施例6の非チタン化触媒から成るものであった。こ
こでも密度が変動するポリエチレン樹脂が製造され、そ
してこれら樹脂のESCR値を測定した。これらの樹脂につ
いて密度とESCRとの間の関係を、図5に説明する。
【0086】図5は、本発明に従い特定のCr/シリカ ア
ルミノリン酸塩触媒をチタン化することにより、より良
い密度/ESCR 均衡が達成されることを示している。換
言すると、所定の密度について、本発明の好適な観点に
従い調製されるチタン化された触媒を使用して製造され
たポリエチレン樹脂について得られるESCRは増大する。実施例8 チタン化された実施例7の触媒を使用して、ポリエチレ
ン樹脂を製造するために実施例7を繰り返したが、実施
例8については重合をTEB共触媒の存在下で行った。こ
こでも様々な密度のポリエチレン重合が製造され、そし
てこれらの樹脂のESCRを測定した。これらの樹脂につい
て密度とESCRとの間の関係を図6に説明する。
【0087】実施例8を繰り返したが、触媒として実施
例6の非チタン化触媒を使用した。ここでも非チタン化
触媒を使用して製造された樹脂について密度およびESCR
を決定し、その結果を図6に示す。
【0088】図5と同様に、本発明の好適な観点に従い
チタン化した触媒は、触媒をTEBのような共触媒の存在
下で使用した時に、増強された密度/剛性均衡を達成で
きることがわかる。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【表5】
【0094】
【表6】 本発明の主な態様および特徴は、次の通りである。 1.ポリエチレン製造用のクロムを基材とする触媒の製
造法であって、方法が少なくとも380m2/gの表面積およ
び少なくとも1.5ml/gの細孔容積を有するシリカ担体を
提供し;このシリカ担体を、アルミニウムイオンの供給
源およびリン酸塩イオンの供給源を含む液体に含浸さ
せ;生成した含浸担体を中和剤で中和して、生成した中
和担体に7より大きいpHを提供し、これによりシリカ
担体の孔中にリン酸アルミニウムが形成し;そして方法
の任意の段階でシリカ担体をクロム成分に含浸させるこ
とを含んで成る、上記方法。 2.生成した中和担体が、少なくとも8のpHを有す
る、上記1に記載の方法。 3.シリカ担体の細孔容積が1.6〜2.0ml/gである、上記
1または2に記載の方法。 4.担体の表面積が400m2/gより大きい、上記1ないし
3のいずれか1つに記載の方法。 5.アルミニウムイオン供給源およびリン酸塩イオンの
供給源も含む通例の含浸溶液により、クロム化合物がが
シリカ担体に含浸される、前記いずれかに記載の方法。 6.含浸溶液が、脱イオン水に溶解された硝酸アルミニ
ウム水和物 Al(NO3)3.9H 2O、リン酸二水素アンモニウム
(NH4)H2PO4および硝酸クロム水和物 (Cr(NO3)3.9H2Oを
含んで成る、上記5に記載の方法。 7.アルミニウムイオンおよびリン酸塩イオンが、0.4
〜0.95のリン/アルミニウム原子比を有する、前記いず
れかに記載の方法。 8.アルミニウムイオンおよびリン酸塩イオンが、0.5
〜0.85のリン/アルミニウム原子比を有する、上記7に
記載の方法。 9.触媒のリン酸アルミニウム含量が、クロムを基材と
する触媒の重量に基づき、10〜30重量%を構成する、前
記いずれかに記載の方法。 10.触媒のリン酸アルミニウム含量が、クロムを基材
とする触媒の重量に基づき、15〜25重量%を構成する、
上記9に記載の方法。 11.触媒が、クロムを基材とする触媒の重量に基づ
き、0.5〜1.5重量%のクロム含量を有する、前記いずれ
かに記載の方法。 12.触媒が、クロムを基材とする触媒の重量に基づ
き、0.75〜1.1重量%のクロム含量を有する、上記11
に記載の方法。 13.中和剤が濃水酸化アンモニウム溶液を含んで成
る、前記いずれかに記載の方法。 14.中和剤を加えた後、混合物を少なくとも5時間、
25℃の室温で熟成させる工程をさらに含んで成る、前記
いずれかに記載の方法。 15.クロム含浸および中和工程の後に、クロムを基材
とする触媒をチタン化する工程をさらに含んで成る、前
記いずれかに記載の方法。 16.チタン化工程が、クロム/シリカ−アルミノリン
酸触媒を、少なくとも300℃で、RnTi(OR')mおよび(RO)n
Ti(OR')m(式中、RおよびR’は同じか、または異な
り、そして1〜12個の炭素原子を含むヒドロカルビル基
であり、nは0〜3であり、mは1〜4であり、そして
m+nは4に等しい)から選択される一般式のチタン化
合物を含む乾燥不活性ガス中でチタン化して、チタン化
された触媒の1〜5重量%のチタン含量を有するチタン
化されたクロム/シリカ−アルミノリン酸触媒を形成す
ることを含んで成る、上記15に記載の方法。 17.チタン化工程の前に、物理的に吸着した水を除去
するために触媒を少なくとも300℃の温度で、乾燥した
不活性ガスの雰囲気中で加熱することにより、クロム/
シリカ−アルミノリン酸触媒を脱水する工程をさらに含
んで成る、上記16に記載の方法。 18.チタン化合物が、一般式 Ti(OR')4
【0095】(式中、R'は各々が3〜5個の炭素原子を
有するアルキルおよびシクロアルキルから選択される)
を有するチタンのテトラアルコキシドである、上記16
または17に記載の方法。 19.チタン化触媒のチタン含量が、チタン化触媒の2
〜4重量%である、上記16ないし18のいずれか1つ
に記載の方法。 20.触媒を500〜900℃の温度で活性化する工程をさら
に含んで成る、前記いずれかに記載の方法。 21.ポリエチレン樹脂のメルトインデックス、剪断応
答および/またはESCR/剛性均衡を増大させるための、
前記いずれかに記載の方法に従い製造した触媒の使用。 22.向上した剪断応答および/またはESCR/剛性均衡
を有する高密度ポリエチレンの製造法であって、前記1
ないし20のいずれか1つに記載に従い製造された触媒
の存在下でエチレンを重合するか、またはエチレンを3
〜8個の炭素原子を有するアルファ-オレフィンを含ん
で成るコモノマーと共重合することを含んで成る上記方
法。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例および比較例に従い製造した
樹脂に関する密度とESCRとの間の関係を示す。
【図2】 本発明の実施例および比較例に従い製造した
樹脂に関する密度とESCRとの間の関係を示す。
【図3】 本発明の実施例および比較例に従い製造した
樹脂に関する分子量分布とメルトインデックスとの間の
関係を示す。
【図4】 本発明の実施例および比較例に従い製造した
樹脂に関するHLMIと重合温度との間の関係を示す。
【図5】 本発明の実施例に従い製造した樹脂に関する
密度とESCRとの間の関係を示す。
【図6】 本発明の実施例に従い製造した樹脂に関する
密度とESCRとの間の関係を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン製造用のクロムを基材とす
    る触媒の製造法であって、方法が、少なくとも380m2/g
    の表面積および少なくとも1.5ml/gの細孔容積を有する
    シリカ担体を提供し;このシリカ担体を、アルミニウム
    イオンの供給源およびリン酸塩イオンの供給源を含む液
    体に含浸させ;生成した含浸担体を中和剤で中和して、
    生成した中和担体に7より大きいpHを提供し、これに
    よりシリカ担体の孔中にリン酸アルミニウムが形成し;
    そしてこの方法の任意の段階でシリカ担体をクロム成分
    に含浸させることを含んで成る、上記方法。
  2. 【請求項2】 クロム含浸および中和工程の後に、クロ
    ムを基材とする触媒をチタン化する工程をさらに含んで
    成る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 チタン化工程が、クロム/シリカ−アル
    ミノリン酸触媒を、少なくとも300℃で、RnTi(OR')m
    よび(RO)nTi(OR')m(式中、RおよびR’は同じか、ま
    たは異なり、そして1〜12個の炭素原子を含むヒドロカ
    ルビル基であり、nは0〜3であり、mは1〜4であ
    り、そしてm+nは4に等しい)から選択される一般式
    のチタン化合物を含む乾燥不活性ガス中でチタン化し
    て、チタン化された触媒の1〜5重量%のチタン含量を
    有するチタン化されたクロム/シリカ−アルミノリン酸
    触媒を形成することを含んで成る、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 向上した剪断応答および/またはESCR/
    剛性均衡を有する高密度ポリエチレンの製造法であっ
    て、請求項1に従い製造された触媒の存在下でエチレン
    を重合するか、またはエチレンを3〜8個の炭素原子を
    有するアルファ-オレフィンを含んで成るコモノマーと
    共重合することを含んで成る上記方法。
JP11159566A 1998-06-05 1999-06-07 ポリエチレン製造用の触媒およびそれらの使用 Pending JP2000053718A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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