JP4618827B2 - チタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒 - Google Patents

チタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、良好な加工性及び良好な機械的性質を持つポリエチレンを製造する高活性触媒に関する。更に、本発明は、上記触媒を製造する方法及びこのような触媒の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレン、特に高密度ポリエチレン(HDPE)にとっては、分子量分布(MWD)は、ポリマーの性質、ひいてはその用途を決定する基本的な性質である。ポリエチレン樹脂は、容易に加工されて、適切な物品を形成するような良好な加工性を持つことが一般に好ましい。ポリエチレン樹脂のこのような良好な加工性を得るには、ポリエチレン樹脂の流動特性が改善されることが好ましい。特に、ポリエチレン樹脂は、樹脂中の低分子量ポリエチレンポリマーを示す高いメルトインデックスを持つことが望ましい。高分子量を持つポリエチレンにより良好な物理的性質が得られる。しかしながら、この高分子量の分子は、ポリマーの加工をより困難にする。分子量分布が広がると、良好な物理的性質を保持しながら、高分子量でのポリエチレンの加工性が改善される。
【0003】
分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで得られる曲線によって完全に定義される。一般に、分子量分布(MWD)は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の間の比である分散インデックスDとして知られているパラメーターによりもっと単純に定義される。分散インデックスは、分子量分布の幅のめやすを構成する。多くの用途では、分子分散インデックスは、10と30の間である。
【0004】
ポリエチレンの製造には種々の触媒系が知られている。ポリエチレン樹脂の物理的性質、特に機械的性質は、ポリエチレンの製造にどの触媒系を使用したかによって、変わることが当業界では知られている。これは、異なる触媒系が得られるポリエチレンにおいて異なる分子量分布を生成するためである。クロムをベースにした触媒、すなわち「フィリップス触媒」として当業界で知られている触媒を使用することは公知である。このようなクロムをベースにした触媒により望ましい物理的、レオロジー的性質を持つポリエチレンの製造が可能になる。改良された機械的性質または加工的性質を持つポリエチレン樹脂を製造する新しいクロムをベースにしたフィリップス触媒を開発する継続的な動機が存在する。
【0005】
線状高密度ポリエチレン樹脂の製造に開発された担持された酸化クロムフィリップス触媒は、通常200m2/g以上の大きい表面積と通常0.8ml/g以上の大きい空孔容積を持つ通常、シリカである担体を包含する。担体は、シリカチタニアまたはシリカ−アルミナ等の二元ゲル(cogel)を含んだり、あるいはシリカをアルミナまたは非晶質のリン酸アルミニウムで置換することにより改質されることもある。更に、担体は、クロムのソースをシリカ及びチタニア化合物と混合することにより製造される三元ゲル(tergel)からなることもある。
【0006】
EP−A−0712868には、有機アルミニウム共触媒と共にシリカ、アルミナ及びリン酸アルミニウムからなる担体上に堆積されたクロムをベースにした触媒固体からなるオレフィンの重合触媒系が開示されている。二酸化チタンが担体中に存在する場合もある。担体は、共沈法で製造されることもある。
【0007】
US−A−4727124及びEP0250860には、クロム、リン及びチタンが添加され、珪酸塩キャリアを持つ担持された触媒の製造が開示されている。珪酸塩キャリアは、サスペンジョンを蒸発乾固するのに先だって、三酸化クロム、リン酸塩または亜リン酸塩及びチタン酸塩を含むサスペンジョンと引き続いて混合される。
【0008】
当業界では、高表面積及び高空孔容積の無定形リン酸アルミニウムは、製造が難しいことが判っていた。結果として、シリカ担体中に金属リン酸塩、特にリン酸アルミニウムを導入するのにポアゲリゼーション(poregelisation)として知られている方法を使用することが公知であった。EP−A−0,055,864には、オレフィン重合用のクロムをベースにした触媒のシリカ担体中に金属リン酸塩を導入するこのような方法が開示されている。酸化クロムを含浸したシリカ担体を持つ標準的なクロムをベースにした触媒とは対照的に、金属リン酸塩で担持されたクロムをベースにした触媒は、水素に対して際立った鋭敏性により特徴付けられる。重合媒体中に水素を導入すると、得られるポリエチレン樹脂のメルトフローインデックスの激しい増加が誘起される。加えて、トリエチルホウ素(TEB)共触媒を導入すると、ポリエチレン樹脂のメルトフローインデックスの増加が得られる結果になり、シリカ担体を包含する標準的なクロムをベースにした触媒では、TEBは、メルトフローインデックスの減少を誘起する。加えて、金属リン酸塩で担持されたクロムをベースにした触媒は、広い分子量分布と良好な機械的性質、特に改良された環境ストレスクラック耐性(ESCR)を持つ樹脂を生成する。
【0009】
EP−A−0,055,864に開示されている金属リン酸塩で担持されたクロムをベースにした触媒は、重合媒体中で水素及び/またはTEBを使用しないと、触媒のメルトインデックスポテンシャルがかなり低いという欠点を持つ。更に、これらの触媒は、ポリエチレンの製造用の重合工程に対して比較的低い活性を持つという技術的な問題がある。
【0010】
EP−A−0,055,864に開示されているポアゲリゼーション法は、担体の空孔内部にリン酸アルミニウムゲルを含浸させることにより珪酸塩キャリアを非晶質リン酸アルミニウムで被覆することを含む。クロムは、このステップの間に、あるいはその後に、例えば、標準的な含浸法により添加される。EP−A−0,055,864に開示されている、シリカハイドロゲルまたはキセロゲルをオルトリン酸アルミニウムで含浸するための特別な方法は、アルミニウムイオン及びリン酸イオンのソースをシリカハイドロゲルまたはキセロゲルのスラリーと一緒にし、従来法により溶媒を蒸発させることを含み、この際、水酸化アンモニウム等の中和剤による中和の工程においてリン酸アルミニウムが生成する。次に、得られる含浸シリカが乾燥され、高温で活性化される。
【0011】
EP−A−0,055,864に開示されている方法により開発された市販のポアゲル(poregel)触媒は、Grace Davison社から商品として市販されている。この触媒は、234cm2/gの表面積と1.15ml/gの空孔容積により特徴付けられ、低い触媒活性と低いメルトインデックスポテンシャルを持つ。この市販の触媒を改良するニーズが存在する。
【0012】
EP−A−0,055,864では、オレフィン重合用の金属リン酸塩で担持されたクロムをベースにした触媒系を製造する3つの他の方法が開示されている。
【0013】
第1の方法は、シリケートイオン、アルミニウムイオン及びリン酸イオンを共沈させ、引き続いて中和して、二元ゲルを生成させることにより、シリカ/アルミナ/酸化リンの二元ゲルを製造することを含む。中和は、濃厚水酸化アンモニウムにより行われる。
【0014】
第2の方法は、シリカが分散された相となり、リン酸アルミニウムマトリックスマトリックスを形成する。この方法では、シリカハイドロゲルまたはキセロゲルがオルトリン酸アルミニウムと一緒にされ、次に沈殿される。
【0015】
第3の方法は、シリカキセロゲルをオルトリン酸アルミニウムキセロゲルと混合し、ゲル混合物を生成させることを含む。
【0016】
また、WO−A−94/26798では、シリカ、アルミナ及びリン酸アルミニウムの間で選ばれた少なくとも二つの成分を含む触媒担体がゲルとして生成され、洗浄、乾燥され、粉末を生成し、次に仮焼される二元ゲル化工程が開示されている。担体中にはチタンが存在する場合もある。
【0017】
これらの既知の触媒は、しばしばトリエチルホウ素(TEB)共触媒と共に使用される。これらは、重合媒体中への水素の導入に対してかなり鋭敏である。所望の高レベルの活性及び高いメルトインデックスポテンシャルを得るために、TEBまたは水素の導入あるいは高い活性化温度の使用がしばしば必要とされる。しかしながら、高い活性化温度は、樹脂の機械的性質全般、特に環境ストレスクラック耐性(ESCR)に悪影響を及ぼす。
【0018】
クロムをベースにした触媒にチタンを付与することは、当業界では公知である。チタンは、クロム触媒用の担体中、あるいは担体上に堆積された触媒組成物中に包含される。
【0019】
Phillips Petroleumにより開発された二元ゲルまたは三元ゲルタイプの触媒の場合のように、チタンは、二元共沈または三元共沈により担体中に包含されることができる。二元ゲル及び三元ゲル触媒は、それぞれ二元及び三元担体である。あるいは、チタンは、例えばUS−A−4,402,864に記述されるように担体の含浸により、あるいは例えばUS−A−4,016,343に記述されるように担体中へのチタン化合物の化学吸着により担体中に包含されることができる。
【0020】
触媒組成物のチタネート化は、以前の特許明細書に開示されている。US−A−4,728,703には、キャリア材料(すなわち、担体)及び三酸化クロムの複合液サスペンジョンに式Ti(OR)4のチタン化合物を添加することにより、チタンが触媒組成物中に包含されることが開示されている。US−A−4,184,979には、乾燥不活性ガス中で加熱されたクロムをベースにした触媒にチタニウムテトライソプロポキサイド等のチタン化合物を高温で添加することにより、チタンが触媒組成物中に包含されることが開示されている。次に、チタネート化された触媒は、高温で活性化される。上述の方法で得られたエチレンポリマーは、高い活性と共に所望の良好な加工性及び機械的性質を示すことはない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従って、良好な加工性、機械的性質及び高い活性を持つブロー成形用のポリエチレン樹脂を製造することができるクロムをベースにした触媒へのニーズは存在する。
【0022】
高いメルトインデックスポテンシャルを持つポリエチレンを製造するためのエチレン重合用の触媒を提供することが本発明の目的である。
【0023】
エチレンを重合して、良好な加工性のポリエチレンを製造するための触媒を提供することが本発明の別な目的である。
【0024】
エチレンを重合して、良好な機械的性質のポリエチレンを製造するための触媒を提供することが本発明の更なる目的である。
【0025】
上述の性質を持つポリエチレンを製造するための触媒であって、上記触媒が高い活性を持つ触媒を提供することが本発明のもう一つの更なる目的である。
【0026】
【課題を解決するための手段】
これら及び他の目的は、特定の条件下で製造されたチタネート化されたクロム/シリカ−リン酸アルミニウムにより達成され、上記触媒が改良されたメルトインデックスポテンシャル及び機械的性質を持つ高密度ポリエチレンを製造するのに使用され、上記触媒が高い活性を持っている。
【0027】
本発明は、
a)シリカ担体をリン酸アルミニウムで含浸し、
b)ステップa)と同時にあるいはその後に、担体にクロムを被覆し、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
c)乾燥した、不活性ガスの雰囲気中でこの触媒を加熱することにより、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を脱水して、物理的吸着水を除去し、
d)クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒をチタネート化し、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを持つチタン含量のチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
e)チタネート化された触媒を500から900℃の温度で活性化させる
ステップからなる、エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するための担持されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を製造する方法を提供する。
【0028】
更に、本発明は、エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するためのチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒であって、シリカ−アルミノホスフェート担体、担体に堆積されたクロム化合物、及び担体に堆積され、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを含むチタン化合物からなる触媒を提供する。
【0029】
更に、本発明は、高密度ポリエチレンの製造において高いメルトフローインデックス及びまたは改良された機械的性質をもたらす高いせん断応答を付与するために本発明の触媒の使用を提供する。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒のチタネート化は、この種の触媒の触媒活性及びメルトフローインデックスを改良するためのトリエチルホウ素及び水素の使用の代替的な解決法であることを見出した。加えて、上述の触媒のチタネート化により、得られるポリエチレンの機械的性質は、少なくとも維持され、時には改良される。
【0031】
本発明の触媒で使用されるシリカ含有担体材料は、当業界で公知のいかなる触媒担体であってもよい。表面積は、通常200cm2/g以上であり、空孔容積は、0.8ml/g以上である。好ましくは、表面積は、300cm2/g以上であり、空孔容積は、1.2ml/g以上である。
【0032】
好ましくは、クロム化合物は、また、アルミニウムイオンのソース及びリン酸イオンのソースを含む含浸液によりシリカ担体中に含浸される。通常の含浸液は、硝酸アルミニウム9水塩Al(NO33・9H2O、リン酸2水素アンモニウム(NH4)H2PO4及び硝酸クロム9水塩Cr(NO33・9H2Oを脱イオン水に溶解することにより製造される。
【0033】
含浸液中のアルミニウム及びリン化合物の量は、好ましくは含浸液中でリン/アルミニウムの原子比が0.4から0.95、好ましくは、0.5から0.85の範囲、また触媒中の最終的なリン酸アルミニウム含量が最終的なクロムをベースにした触媒の重量基準で10から30重量%、好ましくは15から25重量%になるように算出される。好ましくは、この触媒は、クロムをベースにした触媒の重量基準で0.5から1.5重量%、更に好ましくは0.75から1.1重量%のクロム含量を持つ。含浸液を製造する場合、含浸ステップ後に遊離の含浸液を残すために、含浸液を作製する水の量は、好ましくは、使用されるシリカの空孔容積の少なくとも2倍、更に好ましくは、使用されるシリカの空孔容積の2から5倍、最も通常にはシリカ担体の空孔容積のほぼ3倍である。
【0034】
中和剤は、通常、例えば25重量%アンモニアからなる液等の濃厚水酸化アンモニウムからなる。
【0035】
好ましくは、シリカ担体は、含浸ステップに先立ち、好ましくはシリカ担体をオーブン中少なくとも100℃の温度に加熱することにより乾燥される。その後、乾燥されたシリカ担体が含浸液に添加される。シリカ担体の空孔中へのリン酸アルミニウムの完全な含浸を確保するために、混合物は、好ましくは、数分間スムースな攪拌の下に置かれる。
【0036】
次に、攪拌を続けながら、好ましくは濃厚水酸化アンモニウムからなる中和剤が好ましくは一滴ずつ漸次添加される。中和のパーセンテージは、
%中和=(添加されたNH4OHのモル数)×100/(Al(NO33のモル数×3)−(NH42PO4のモル数)
で算出され、好ましくは100%以上300%迄変わる。
【0037】
中和剤の添加後、混合物は通常5時間から5日の間、通常、室温(25℃)でエージングされる。
【0038】
その後、リン酸アルミニウムゲルに含浸されたシリカ担体は、pHが安定になる迄脱イオン水で洗浄される。担体は、引き続き低表面張力の、水溶性有機液体、通常イソプロパノール等のアルコールで洗浄される。洗浄は、含浸された担体を濾過する間に行われる。
【0039】
洗浄ステップの後、ゲルを含浸されたシリカ担体は、通常、通気されたオーブン中ほぼ80℃で乾燥され、次に例えば粉砕により粉末にされ、篩分けされて、正しい粒子サイズ分布が得られる。
【0040】
次に、すべての物理的吸着水を除去するために、好ましくは窒素等の乾燥した、不活性で非酸化性の流動ガス流中で少なくとも300℃の温度で0.5から2時間加熱することにより、担持されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒は脱水される。物理的吸着水を除去することにより、水と以下に説明するチタネート化の手順時に引き続いて導入されるチタン化合物との反応の生成物であるTiO2の生成が回避される。
【0041】
次のステップにおいて、担持されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒にチタン化合物が添加される。チタン化合物は、式RnTi(OR’)m及び(RO)nTi(OR’)mであり、ここでR及びR’は、同一あるいは異なり、1から12個の炭素原子を含むいかなるヒドロカルビル基でもよく、nは、0から3であり、mは、1から4であり、m+nは4に等しい。好ましくは、チタン化合物は、チタニウムテトラアルコキサイドTi(OR’)4であり、ここでR’は、それぞれ3から5個の炭素原子を含むアルキルまたはシクロアルキル基である。
【0042】
チタネート化は、脱水ステップで上述したような乾燥した、不活性な非酸化性ガス流中にチタン化合物を漸次導入することにより行われる。チタネート化ステップでは、温度は、脱水ステップのように少なくとも300℃に維持される。好ましくは、チタン化合物は、反応域中に液で注入され、蒸発する。チタネート化ステップは、得られる触媒のチタン含量がチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒の重量を基準にして、1から5重量%、好ましくは2から4重量%になるように制御される。
【0043】
ガス流中に導入されたチタン化合物の全量は、得られた触媒中の必要なチタン含量を得るように計算され、チタンの漸次的な流量は、チタネート化の反応時間が0.5から1時間になるように調節される。
【0044】
反応時間の終点でチタン化合物の導入を終了した後は、触媒は、通常0.75時間の間、ガス流下で掃気される。
【0045】
脱水及びチタネート化ステップは、流動床で気相中で行われる。
【0046】
次に、チタネート化された触媒は、乾燥空気中、高温で少なくとも6時間活性化ステップを受ける。活性化温度は、好ましくは500から900℃の範囲であり、最も特にほぼ650℃である。雰囲気は、窒素から空気に漸次変えられ、温度は、チタネート化ステップから活性化ステップに漸次上昇される。
【0047】
得られるチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒は、極めて高活性を有する。
【0048】
本発明の好ましい重合工程として、重合または共重合工程は、液相で行われ、液は不活性な希釈剤中のエチレン及び必要ならば3から10個の炭素原子からなるアルファオレフィンコモノマーからなる。コモノマーは、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンから選ばれる。不活性な希釈剤は、好ましくはイソブタンである。重合工程は、通常85から110℃、好ましくは95から106℃の温度、及び20から45バール、好ましくは40から42バールの圧力で行われる。
【0049】
通常、重合工程においては、エチレンモノマーは、液相の全重量の0.5から8重量%、通常ほぼ5%である。通常、共重合工程においては、液相の全重量基準で各々、エチレンモノマーは、0.5から8重量%、及びコモノマーは、0から2重量%である。
【0050】
チタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒は、重合反応器中に導入される。アルキレンモノマー及び存在する場合には、コモノマーが重合反応器中に供給される。
【0051】
本発明の好ましい重合工程として、重合または共重合工程は、液を充満させたループ反応器中で行われる。反応器中0.5から2時間、好ましくは約1時間の滞留時間の後、ポリエチレンは、回収され、一つまたはそれ以上の沈降部(setting leg)に移される。高密度ポリエチレンの重合製品は、沈降部から排出され、希釈剤から分離される。希釈剤は、リサイクルされる。
【0052】
本発明の触媒で得られたポリエチレンは、通常11から16の分散インデックスDで表される広い分子量分布、通常0.950から0.960g/cm3の高密度及び0.2g/10分以上のメルトフローインデックスMI2を持つ。加えて、同一メルトフローインデックスでは、このポリエチレンは、高いせん断抵抗(shear resistance)SRを示す。
【0053】
驚くべきことには、本発明の触媒で得られたポリエチレンは、従来技術の工程と触媒を使用したものよりもはるかに高いメルトフローインデックスポテンシャルも有することが観察される。本発明により得られたポリエチレンは、また、比HLMI/MI2で定義される極めて改良されたせん断抵抗を有する。双方ともASTM D−1238の標準法によるが、式中、HLMIは、190℃、21.6kgの荷重下で測定される高荷重メルトインデックスであり、MI2は、190℃、2.16kgの荷重下で測定されるメルトインデックスである。ASTM D−1693−70、手順Bにより測定され、ここでは、Bell ESCR F50値と呼ばれる環境ストレスクラック耐性は、多くは不変であった。
【0054】
反応器中の重合の温度及び圧力等の操作条件、及び担体またはその含有物の表面積等の触媒の製造条件は、得られるポリマーの性質に明らかに影響を及ぼすが、他の因子がすべて等しければ、上述の特定の条件下での触媒のチタネート化により、メルトフローインデックスポテンシャル及びせん断抵抗が改良される。
【0055】
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明を例示するために示される。
【0056】
【実施例】
実施例1及び2
20重量%のAlPO4及び80重量%のSiO2の目標組成、2.09重量%のクロム含量及び0.6のアルミ対リンのモル比P/Alを持つクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を次のステップで製造した。
【0057】
20.3gの硝酸アルミニウム9水塩、3.82gのリン酸2水素アンモニウム及び1.94gの硝酸クロムを脱イオン水に溶解することにより、100mlの含浸液を製造した。この液を250mlのガラス反応器に入れた。20gのシリカキャリヤー(Grace G5HNQグレード)をオーブン中100℃で12時間乾燥し、デシケーター中で冷却し、液に添加した。混合物をスムースに20分間攪拌した。次に、未だ攪拌している間に、21.6mlの濃厚NH4OH液(25%アンモニア)を反応器中に滴下した。アンモニアの添加終了後、攪拌を10から15分間続け、次にゲルを室温で一夜エージングした。エージング後、ゲルを脱イオン水で、次にイソプロパノールで洗浄し、ブフナー濾斗で濾過した。洗浄ステップの後、ゲルをオーブン中ほぼ80℃の温度で乾燥した。その後、乾燥した触媒を粉砕機中でスムースに粉砕し、大きい粒子を除去するために、篩にかけた。この触媒の表面積は、378cm2/gであり、空孔容積は、1.57ml/gであった。
【0058】
次に、このクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を流動床のある活性化容器中に導入し、窒素で掃気し、温度を室温から300℃に上げた。次に、脱水ステップをこの温度で2時間行った。脱水ステップの後、無水の窒素下で貯蔵したチタニウムイソプロポキサイドを流動床のある活性化容器の底に漸次注入した。得られた触媒中の必要なチタン含量がこれらの実施例では約4重量%となるように、注入したチタニウムイソプロポキサイドの量を計算し、ほぼ30分で所望のチタネート化レベルを完了するように流量を調節し、注入を継続した。注入終了後、触媒を窒素下でほぼ45分間掃気した。窒素を漸次空気に切り換え、温度を次の活性化ステップのほぼ650℃の活性化温度迄上げた。活性化ステップにおいては、チタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を活性化温度で6時間保った。活性化ステップの終わりにおいては、温度を漸次350℃に下げた。350℃から室温迄連続して冷却する間、触媒を窒素下で掃気した。
【0059】
液を充満させたループ反応器中でエチレンの重合を行った。希釈剤はイソブタンであった。実施例1については、イソブタン中のエチレンが6重量%となるようにエチレン圧力を調節した。実施例2については、1−ヘキセンをコモノマー(イソブタン中0.5重量%の1−ヘキセン)として添加した。約1000gPE/g触媒の生産性に達するように、注入した触媒量を調節した。重合温度及び結果を表1に示した。
【0060】
比較例1及び2
チタネート化ステップを行わないことを除き、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒の製造は、実施例1及び2と同じであった。その代わり、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を650℃で6時間活性化した。次に、単独重合及び共重合をそれぞれ実施例1及び2と全く同じで行った。
【0061】
結果を表1に示した。
【0062】
【表1】
Figure 0004618827
実施例1、2及び比較例1、2の結果は、本発明による触媒のチタネート化によりポリエチレン樹脂のメルトフローインデックスMI2が激しく増加したことを示している。また、一定のメルトフローインデックスMI2に対しては、せん断応答SRが増大し、ポリマーの機械的性質と加工性の改善の結果が得られる。触媒活性も10から20%増大している(実施例1及び比較例1を見られたい。
双方とも104℃で行った)。
【0063】
実施例3から20
Graceから入手した市販のクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒をこれらの実施例で使用した。この触媒は、234cm2/gの表面積及び1.15ml/gの空孔容積により特徴付けられた。これを実施例1,2と同一の手順に従って脱水、チタネート化した。チタン含量は、2から4.5重量%まで変動した。次に、前例のように650℃で活性化した。液を充満させたループ反応器中で、1−ヘキセンをコモノマーとして用いるエチレンの共重合を行い、操作条件を表IIに示した。いくつかの場合には、共触媒のトリエチルアルミニウム(TEAL)を表IIに示す量で使用した。
【0064】
比較例3から8
実施例3から20と同一の市販のクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を使用した。この触媒は、チタネート化せず、すべての他例のように650℃で活性化した。実施例3から20のように液を充満させたループ反応器中で共重合を表IIIに示した操作条件下で行った。
【0065】
【表2】
Figure 0004618827
【0066】
【表3】
Figure 0004618827
表IIと表IIIの比較により、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒をチタネート化すると、メルトフローインデックスMI2の大きな増加が得られ、少なくとも0.2g/10分のMI2の必要値に達するのに、水素を必要としないことが示される。
【0067】
図1は、実施例3から20及び比較例3から8について、せん断応答と高メルトインデックスHLMIとの関係を示す。
【0068】
g/10分で表示したHLMI(x軸)の関数としてせん断応答(y軸)を表している図1で見られるように、一定の高メルトインデックスHLMIでの樹脂のせん断応答SRは、本発明によるチタネート化を使用することにより増大する。環境ストレスクラック耐性ESCRは、この処理ではほとんど影響されない。
【0069】
本発明による触媒のチタネート化を使用することにより、触媒活性も非常に増大し、30から100%の生産性の増大の結果が得られる。
【0070】
本発明の特徴及び実施態様は、以下の通りである。
【0071】
1. a)シリカ担体をリン酸アルミニウムで含浸し、
b)ステップa)と同時にあるいはその後に、担体にクロムを被覆し、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
c)乾燥した、不活性ガスの雰囲気中でこの触媒を加熱することにより、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を脱水して、物理的吸着水を除去し、
d)クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒をチタネート化し、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiのチタン含量を持つチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
e)チタネート化された触媒を500から900℃の温度で活性化させる
ステップからなる、エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するための担持されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を製造する方法。
【0072】
2.少なくとも300℃の温度で、RnTi(OR’)m及び(RO)nTi(OR’)mから選ばれる一般式のチタン化合物(ここで、R及びR’は、同一あるいは異なり、1から12個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、nは、0から3であり、mは、1から4であり、m+nは4に等しい)を含む乾燥した、不活性ガスの雰囲気中でチタネート化が行われる上記1に記載の方法。
【0073】
3.チタン化合物が一般式Ti(OR’)4(ここでR’は、それぞれ3から5個の炭素原子を含むアルキルまたはシクロアルキル基である)を持つチタニウムのテトラアルコキサイドである上記1または2に記載の方法。
【0074】
4.チタネート化された触媒のチタン含量がチタネート化された触媒の重量を基準にして、2から4重量%Tiである上記1から3のいずれか一つに記載の方法。
【0075】
5.担体が少なくとも200cm2/gの比表面積を有する上記1から4のいずれか一つに記載の方法。
【0076】
6.脱水温度が少なくとも300℃である上記1から5のいずれか一つに記載の方法。
【0077】
7.ステップ(a)において担体がリン酸アルミニウムゲルの含浸により被覆される上記1から6のいずれか一つに記載の方法。
【0078】
8.エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するためのクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒であって、シリカ−アルミノホスフェート担体、担体に堆積されたクロム化合物、及び担体に堆積され、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを含むチタン化合物からなる触媒。
【0079】
9.チタン化合物がチタネート化された触媒の重量を基準にして、2から4重量%のTiを含む上記8に記載の触媒。
【0080】
10.エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するためのクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒であって、シリカ−アルミノホスフェート担体、担体に堆積されたクロム化合物、及び担体に堆積され、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを含むチタン化合物からなる触媒の存在下にポリエチレンを製造する方法。
【0081】
11.エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるコモノマーとの共重合により、高いメルトインデックス及びまたは高いせん断応答を有する高密度ポリエチレンの製造への上記1から7に記載の方法により製造されあるいは上記8及び9に記載のクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒の使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3から20及び比較例3から8について、せん断応答と高メルトインデックスHLMIとの関係を示す。

Claims (3)

  1. a)シリカ担体をリン酸アルミニウムで含浸し、
    b)ステップa)と同時にあるいはその後に、担体にクロムを被覆し、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
    c)乾燥した、不活性ガスの雰囲気中でこの触媒を少なくとも300℃で加熱することにより、クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を脱水して、物理的吸着水を除去し、
    d)クロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を少なくとも300℃の温度で、RnTi(OR’)m 及び (RO)nTi(OR’)m から選ばれる一般式のチタン化合物(ここで、R及びR’は、同一あるいは異なり、1から12個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、nは、0から3であり、mは、1から4であり、m+nは4に等しい)を含む乾燥した、不活性ガスの雰囲気中でチタネート化し、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiのチタン含量を持つチタネート化されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を生成させ、
    e)チタネート化された触媒を500から900℃の温度で活性化させる
    ステップからなる、エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるアルファ−オレフィンとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するための担持されたクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒を製造する方法。
  2. エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるアルファ−オレフィンとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するためのクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒であって、シリカ−アルミノホスフェート担体、担体に堆積されたクロム化合物、及び乾燥した不活性ガスの雰囲気中、少なくとも300℃の温度で担体に堆積され、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを含み、式 R n Ti(OR’) m 及び (RO) n Ti(OR’) m から選択される一般式で示され、こゝでR及びR’は、同一あるいは異なり、1から12個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、nは、0から3であり、mは、1から4であり、m+nは4に等しい、で示されるチタン化合物、からなる触媒。
  3. エチレンの重合、またはエチレンと3から10個の炭素原子からなるアルファ−オレフィンとの共重合により、高密度ポリエチレンを製造するためのクロム/シリカ−アルミノホスフェート触媒であって、シリカ−アルミノホスフェート担体、担体に堆積されたクロム化合物、及び乾燥した、不活性ガスの雰囲気中、少なくとも300℃の温度で担体に堆積され、チタネート化された触媒の重量を基準にして、1から5重量%のTiを含み、式 R n Ti(OR’) m 及び (RO) n Ti(OR’) m から選択される一般式で示され、こゝでR及びR’は、同一あるいは異なり、1から12個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、nは、0から3であり、mは、1から4であり、m+nは4に等しい、で示されるチタン化合物、からなる触媒、の存在下にポリエチレンを製造する方法。
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