JP2000051191A - 医用画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスプレイ上に医用画像と患者情報とを同時
に表示し、かつ多くの患者情報を表示しても画像診断の
妨げにならないようにする。 【解決手段】医用画像Ｂとその医用画像Ｂに関連する計
測情報を含む患者情報文字列Ａとを同一のＣＲＴディス
プレイ２６上に表示する。画像診断の際に、患者情報文
字列Ａが医用画像Ｂの重要な部分の上に表示されている
場合には、マウスカーソルＣを医用画像Ｂに合わせて２
回クリックする。これにより、医用画像Ｂと患者情報文
字列Ａとの優先度が変わり、患者情報Ａの上に（即ち、
医用画像Ｂを優先させて）医用画像Ｂを表示させる。
尚、医用画像Ｂと患者情報文字列Ａとの優先度（いずれ
を上に表示するか）は、任意に変更できるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は医用画像表示装置に
係り、特に医用画像と該医用画像に関連する計測情報を
含む患者情報とを同一のディスプレイ上に表示する医用
画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の医用画像表示装置は、デ
ィスプレイ上に医用画像を表示するとともに、医用画像
に付加されている患者情報をディスプレイ上に表示する
場合には、ディスプレイの四隅等に医用画像と重ならな
いように患者情報を表示するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
プレイに表示する患者情報が多くなると、医用画像の上
に患者情報が重なって表示されてしまう。そのため、画
像診断の際に、重要な画像部分が患者情報に隠れてしま
うことがあった。従って、画像診断時には表示する患者
情報を少なくすることで、患者情報が医用画像に重なる
ことを避け、一方、必要な患者情報を見る場合には患者
情報を別途表示する患者情報表示画面に切り替えてい
た。この場合には、表示画面を選択するなどの煩雑な操
作が必要であり、また、同一画面上で医用画像と患者情
報とを見比べることができないという問題がある。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ディスプレイ上に医用画像と患者情報とを同時
に表示することができ、かつ患者情報が多くなっても患
者情報が画像診断の妨げにならないようにすることがき
る医用画像表示装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本願請求項１に係る発明は、医用画像と該医用画像に
関連する計測情報を含む患者情報とを同一のディスプレ
イ上に表示する医用画像表示装置において、前記ディス
プレイ上で前記医用画像と患者情報との表示領域が重な
る場合に患者情報を優先させて表示させる手段と、前記
ディスプレイ上で前記医用画像と患者情報との表示領域
が重なる場合に医用画像を優先させて表示させる手段
と、前記医用画像と患者情報との表示領域が重なる場合
に、表示領域が重なった前記医用画像及び患者情報のう
ちのいずれを優先させて表示させるかを選択する選択手
段と、を備えたことを特徴としている。

【０００６】これにより、画像診断の際に、患者情報が
医用画像の重要な部分の上に表示されている場合には、
医用画像を患者情報の上に（医用画像を優先させて）表
示させることができる。逆に、必要な患者情報の上に医
用画像が表示されている場合には、患者情報を医用画像
の上に（患者情報を優先させて）表示させることができ
る。

【０００７】本願請求項２に係る発明は、医用画像と該
医用画像に関連する計測情報を含む患者情報とを同一の
ディスプレイ上に表示する医用画像表示装置において、
前記ディスプレイ上で前記医用画像と患者情報との表示
領域が重なる場合に患者情報を優先させて表示させる手
段と、前記ディスプレイ上に表示された患者情報を前記
ディスプレイ上の任意の位置に移動させるための移動指
令を出力する指示入力手段と、前記指示入力手段の指示
入力に応じて前記患者情報を前記ディスプレイ上で移動
させる手段と、を備えたことを特徴としている。

【０００８】これにより、画像診断の際に、患者情報が
医用画像の重要な部分の上に表示されている場合には、
患者情報をディスプレイ上の任意の位置、即ち、医用画
像の重要な部分から退避した位置に移動させることがで
きる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る医用画像表示装置の好ましい実施の形態について詳説
する。図１は本発明に係る医用画像表示装置を示すブロ
ック図である。同図において、１０は中央処理装置（Ｃ
ＰＵ）、１２は主メモリ、１４は磁気ディスク、１６は
表示メモリ、１８はキーボード、２０はマウスコントロ
ーラで、これらは共通バス２２に接続されている。磁気
ディスク１４には、多数の医用画像及び各医用画像に関
連する計測情報を含む患者情報（例えば、ＩＤ番号、氏
名、検査日、検査部位、検査術式などの文字情報）、及
びこの医用画像表示装置を動作させる各種のプログラム
等が格納されている。

【００１０】尚、患者情報には、後述するように文字の
表示位置を示す表示位置情報や、医用画像と患者情報の
いずれを優先的に表示するかを示す優先順位情報（即
ち、患者情報を医用画像よりも優先させ、医用画像の前
面に表示させる場合と、医用画像を患者情報よりも優先
させ、患者情報を医用画像の背面に表示させる場合とを
示す前面／背面表示情報）を示す属性情報が付与されて
いる。

【００１１】ＣＰＵ１０は、キーボード１８やコントロ
ーラ２０に付加されているマウス２４での操作にしたが
って磁気ディクス１４から所望の医用画像とその医用画
像に対する患者情報（前記属性情報を含む）を読み出
し、主メモリ１２に記憶されている画像処理ソフトウエ
アにより、前記患者情報の属性情報に基づいて前記医用
画像と患者情報とを合成処理する。このようにして合成
された医用画像と患者情報の合成画像は、表示メモリ１
６に送られる。ＣＲＴディスプレイ２６は、表示メモリ
１６に記憶された画像データに基づいて医用画像と患者
情報の合成画像を表示する。

【００１２】図２は上記ＣＲＴディスプレイ２６の表示
画面等を示す図である。このＣＲＴディスプレイ２６の
表示画面上において、Ａは患者情報文字列、Ｂは医用画
像、Ｃはマウスカーソルであり、図２では患者情報文字
列Ａを医用画像Ｂの上に（優先させて）表示させる場合
に関して示している。即ち、図３（Ａ）に示すように医
用画像と患者情報とを合成する際に、医用画像Ｂの上に
文字列Ａ₁ 、Ａ₂ が上書きされるように合成される。
尚、これらの文字列Ａ₁ 、Ａ₂ は、それぞれ属性情報と
して持っている表示位置情報にしたがって画面上の所定
の位置に合成され、また、前面／裏面表示情報が前面表
示情報となっているため、医用画像Ｂの前面に表示され
るように合成されている。

【００１３】ここで、文字列Ａ₁ 、Ａ₂ の下に隠れた重
要な画像部分を観察したい場合には、後述するマウス２
４からの指示入力により、前面／裏面表示情報を裏面表
示情報に切り替え、図３（Ｂ）に示すように文字列
Ａ₁ 、Ａ₂ の上に医用画像Ｂを上書きする合成を行う。
図４（Ａ）は文字列を医用画像の前面に表示する表示例
を示しており、図４（Ｂ）は文字列を医用画像の裏面に
表示する表示例を示している。この実施の形態では、図
４（Ａ）の表示状態時にマウスカーソルを医用画像に合
わせ、画像を２回クリックすると、図４（Ｂ）の表示状
態に切り替わるようになっている。逆に、図４（Ｂ）の
表示状態時にマウスカーソルを医用画像に合わせ、画像
を２回クリックすると、図４（Ａ）の表示状態に切り替
わるようになっている。

【００１４】上記実施の形態では、すべての文字列を医
用画像の前面又は裏面に表示する場合について説明した
が、特定の文字列のみを医用画像の前面又は裏面に表示
することもできる。この場合には、図５（Ａ）に示すよ
うに所望の文字列にマウスカーソルを合わせ、この文字
列を２回クリックすると、図５（Ｂ）に示すようにクリ
ックされた文字列のみが医用画像の裏面に移行する。逆
に、図５（Ｂ）の医用画像に隠れている文字列にマウス
カーソルを合わせ、２回クリックすると、図５（Ａ）の
表示状態に切り替わるようになっている。

【００１５】次に、本発明の他の実施の形態について図
６を用いて説明する。上記実施の形態では、文字列を医
用画像の前面又は裏面に切り替えて表示するようにした
が、図６に示す実施の形態では、文字列を常に医用画像
の前面に表示し、文字列の表示位置を表示画面の任意の
位置に移動できるようにする。即ち、図６（Ａ）に示す
ように移動させたい文字列にマウスカーソルを合わせて
１回クリックして文字列をつかみ、マウスカーソルを任
意の位置に移動させる。これにより、文字列の表示位置
情報が変更され、図６（Ｂ）に示すように文字列が画面
上を移動する。即ち、文字列の下に隠れた重要な画像部
分を観察したい場合には、文字列を医用画像の重要な部
分から退避した位置に移動させることができる。

【００１６】尚、上記のようにして変更した前面／裏面
表示情報や位置情報は、診断終了時に記録され、次回の
診断時の画像表示の際に反映される。また、この実施の
形態では、患者情報文字列と医用画像との優先度の切り
替えや、患者情報文字列の移動をマウスを使用して行っ
たが、他の指示入力手段を用いてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る医用画
像表示装置によれば、ディスプレイ上に医用画像と患者
情報とを同時に表示することができ、また、患者情報が
多くなって医用画像と患者情報とが重なり重要な画像部
分が患者情報に隠れた場合でも、患者情報を医用画像の
裏面に移動させることができ、又は医用画像の重要な部
分から退避したディスプレイの任意の位置に移動させる
ことができるため、患者情報が画像診断の妨げにならな
いという利点がある。

【００１８】即ち、医用画像とともに多くの患者情報を
同時に表示することができ、通常、患者情報を前面に表
示していて重要な画像部分が患者情報に隠れた場合でも
その重要な画像部分を簡単な操作で観察することがで
き、また、通常、医用画像を前面に表示していて必要な
患者情報が隠れた場合でもその必要な患者情報を簡単な
操作で見ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明に係る医用画像表示装置を示すブ
ロック図である。

【図２】図２は図１に示したＣＲＴディスプレイの表示
画面等を示す図である。

【図３】図３は医用画像と患者情報との合成を説明する
ために用いた図である。

【図４】図４（Ａ）は文字列を医用画像の前面に表示す
る表示例を示し、図４（Ｂ）は文字列を医用画像の裏面
に表示する表示例を示した図である。

【図５】図５（Ａ）は文字列を医用画像の前面に表示す
る表示例を示し、図５（Ｂ）は特定の文字列を医用画像
の裏面に表示する表示例を示した図である。

【図６】図６（Ａ）は初期の文字列の表示位置を示し、
図６（Ｂ）は特定の文字列の表示位置を変更した図であ
る。

【符号の説明】

１０…中央処理装置（ＣＰＵ） １２…主メモリ １４…磁気ディスク １６…表示メモリ １８…キーボード ２０…コントローラ ２４…マウス ２６…ＣＲＴディスプレイ Ａ…患者情報文字列 Ｂ…医用画像 Ｃ…マウスカーソル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 医用画像と該医用画像に関連する計測情
   報を含む患者情報とを同一のディスプレイ上に表示する
   医用画像表示装置において、 前記ディスプレイ上で前記医用画像と患者情報との表示
   領域が重なる場合に患者情報を優先させて表示させる手
   段と、 前記ディスプレイ上で前記医用画像と患者情報との表示
   領域が重なる場合に医用画像を優先させて表示させる手
   段と、 前記医用画像と患者情報との表示領域が重なる場合に、
   表示領域が重なった前記医用画像及び患者情報のうちの
   いずれを優先させて表示させるかを選択する選択手段
   と、 を備えたことを特徴とする医用画像表示装置。
2. 【請求項２】 医用画像と該医用画像に関連する計測情
   報を含む患者情報とを同一のディスプレイ上に表示する
   医用画像表示装置において、 前記ディスプレイ上で前記医用画像と患者情報との表示
   領域が重なる場合に患者情報を優先させて表示させる手
   段と、 前記ディスプレイ上に表示された患者情報を前記ディス
   プレイ上の任意の位置に移動させるための移動指令を出
   力する指示入力手段と、 前記指示入力手段の指示入力に応じて前記患者情報を前
   記ディスプレイ上で移動させる手段と、 を備えたことを特徴とする医用画像表示装置。