JP2000049582A - 半導体リレー - Google Patents

半導体リレー

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JP2000049582A
JP2000049582A JP10340189A JP34018998A JP2000049582A JP 2000049582 A JP2000049582 A JP 2000049582A JP 10340189 A JP10340189 A JP 10340189A JP 34018998 A JP34018998 A JP 34018998A JP 2000049582 A JP2000049582 A JP 2000049582A
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Japan
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mosfet
source
output
gate
impedance state
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JP10340189A
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English (en)
Inventor
Masahiro Izumi
雅裕 泉
Shigeo Akiyama
茂夫 秋山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力用MOSFETの損傷を確実に防止する。 【解決手段】 発光素子と、発光素子の光により起電力
を発する第1の受光素子と、第1の受光素子による起電
力による充電により導通する出力用主MOSFETと、出力用
主MOSFETのゲートソース間に接続されて第1の受光素子
による起電力の発生時に遮断する第1の制御用MOSFET
と、発光素子の光により起電力を発生する第2の受光素
子と、第2の受光素子による起電力による充電により出
力用主MOSFETよりも遅く導通する出力用副MOSFETと、出
力用副MOSFETのゲートソース間に接続されて第2の受光
素子による起電力の発生時に遮断する第2の制御用MOSF
ETと、出力用副MOSFETに応じて電流が流れる検知用抵抗
と、検知用抵抗の両端電圧が制御端子と出力端子との間
に電圧が印加されて導通する入出力端子間が出力用主MO
SFETのゲートソース間に接続された保護用トランジスタ
と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短絡保護機能を有
した半導体リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体リレーとして、図
8に示すものがある。このものは、発光素子A 、受光素
子B 、出力用主MOSFETC 、出力用副MOSFET
D 、ゲート抵抗E 、制御用MOSFETF 、バイアス用
抵抗G 、接続用抵抗H 、検知用抵抗J 、保護用MOSF
ETK を備えて構成される。
【0003】次に、動作を説明する。両入力端子X1間に
入力信号が入力されると、発光素子A が発光する。そう
すると、受光素子B は、発光素子A の発光した光を受光
して、光起電力を発生する。
【0004】この光起電力は、出力用主MOSFETC
のゲートソース間に印加されるとともに、出力用副MO
SFETD のゲートソース間に、ゲート抵抗E を介して
印加される。これと同時に、デプレッションモードの制
御用MOSFETF のドレインソースを介して光電流が
流れる。
【0005】また、前述した光起電力によって、出力用
主MOSFETC のゲートソース間を充電する電流及び
出力用副MOSFETD のゲートソース間を充電する電
流が、バイアス用抵抗G に流れるので、このバイアス用
抵抗G の両端電圧によって、制御用MOSFETF のゲ
ートは、ソースに対して負のバイアス電圧を有するよう
になる。そうすると、制御用MOSFETF は、このバ
イアス電圧によって、ドレインソース間が瞬時に遮断状
態になるので、出力用主MOSFETC のゲートソース
間及び出力用副MOSFETD のゲートソース間は、効
率良く充電される。
【0006】こうして、出力用主MOSFETC は、ゲ
ートソース間が充電されてゆき、ゲートソース間電圧が
しきい値電圧を超えると、ドレインソース間が高インピ
ーダンス状態から低インピーダンス状態に変化して、電
源Y 及び負荷Z の間に接続された両出力端子X2間にドレ
イン電流が流れるようになる。また、出力用副MOSF
ETD も、ゲートソース間が充電されてゆき、ドレイン
ソース間が高インピーダンス状態から低インピーダンス
状態になる。
【0007】なお、出力用副MOSFETD のゲートに
は、ゲート抵抗E が接続されているから、出力用副MO
SFETD のゲートソース間の充電は、出力用主MOS
FETC のゲートソース間の充電よりも遅くなってお
り、出力用主MOSFETC のドレインソース間が完全
に低インピーダンス状態になった後に、出力用副MOS
FETD のドレインソース間が低インピーダンス状態に
なる。
【0008】そして、両入力端子X1間に入力信号が入力
されなくると、発光素子A が発光しなくなり、受光素子
B が光起電力を発生しなくなるので、光起電力による電
流がバイアス用抵抗G に流れなくなって、制御用MOS
FETF のドレインソース間を遮断状態としていたバイ
アス電圧がなくなり、ドレインソース間が導通状態に復
帰する。
【0009】そうすると、出力用主MOSFETC のゲ
ートソース間に充電されていた電荷が、制御用MOSF
ETF のドレインソースを介して放電され、ゲートソー
ス間電圧がしきい値電圧よりも低くなった出力用主MO
SFETC のドレインソース間が、高インピーダンス状
態になり、ドレイン電流が流れなくなる。
【0010】また、この半導体リレーは、出力用主MO
SFETC のドレインソース間が低インピーダンス状態
のときに、何らかの原因で負荷Z が短絡すると、定格を
はるかに超えたドレイン電流が流れようとし、出力用副
MOSFETD のドレインソース間を介して、接続用抵
抗H 及び検知用抵抗J にも、負荷Z の短絡に応じた電流
が流れようとする。
【0011】このとき、検知用抵抗J の両端電圧VJ
は、出力用副MOSFETD のオン抵抗をRon、接続用
抵抗H の抵抗値をRH 、検知用抵抗J の抵抗値をRJ 、
電源Yの電圧をVddとすると、(1) 式により算出され
る。
【0012】 VJ =(Vdd×RJ )/(Ron+RH +RJ ) (1) この電圧VJ が保護用MOSFETK のしきい値電圧を
超えると、保護用MOSFETK のドレインソース間が
導通状態になるので、出力用主MOSFETCのゲート
ソース間に充電された電荷が、保護用MOSFETK の
ドレインソース間を介して放電されて、出力用主MOS
FETC のゲートソース間電圧が低下するので、出力用
主MOSFETC のドレイン電流が制限されるようにな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の半導体
リレーにあっては、出力用主MOSFETC に負荷Z の
短絡応じたドレイン電流が流れようとすると、保護用M
OSFETK のドレインソース間が導通状態になり、出
力用主MOSFETC のゲートソース間に充電された電
荷を放電させて、出力用主MOSFETC のドレイン電
流を遮断しようとするので、負荷Z の短絡に応じたドレ
イン電流が流れることによる出力用主MOSFETC の
損傷を防止することができる。
【0014】しかしながら、このものは、出力用主MO
SFETC のゲートソース間に充電された電荷が放電さ
れるとき、出力用副MOSFETD のゲートソース間に
充電された電荷までもが放電されてしまい、出力用副M
OSFETD を介して検知用抵抗J に流れる電流が少な
くなって、検知用抵抗J の両端電圧VJ も小さくなろう
とするので、保護用MOSFETK が遮断状態になろう
とする。
【0015】従って、出力用主MOSFETC のドレイ
ンソース間には、ある電流値に制限されたドレイン電流
が流れ続け、この状態が長い間継続すると、出力用主M
OSFETC が損傷してしまう恐れがある。
【0016】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、出力用MOSFETの
損傷を確実に防止することができる半導体リレーを提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、入力信号に応じて光信
号を発光する発光素子と、発光素子の光信号に基づいて
光起電力を発生する第1の受光素子と、第1の受光素子
により発生された光起電力が印加してゲートに電荷が充
電されることによりドレインソース間が高インピーダン
ス状態から低インピーダンス状態に変化する出力用主M
OSFETと、出力用主MOSFETのゲートソース間
に接続されて第1の受光素子による光起電力の発生時に
低インピーダンス状態から高インピーダンス状態に変化
する第1の制御用MOSFETと、発光素子の光信号に
基づいて光起電力を発生する第2の受光素子と、第2の
受光素子により発生された光起電力が印加して電荷がゲ
ートに充電されることによりドレインソース間が高イン
ピーダンス状態から低インピーダンス状態に出力用主M
OSFETよりも遅く変化してドレイン電流が流れ得る
出力用副MOSFETと、出力用副MOSFETのゲー
トソース間に接続されて第2の受光素子による光起電力
の発生時に低インピーダンス状態から高インピーダンス
状態に変化する第2の制御用MOSFETと、出力用副
MOSFETのインピーダンス状態に応じて電流が流れ
る検知用抵抗と、検知用抵抗の両端電圧が一方端子と制
御端子との間に印加されて低インピーダンス状態になる
一方端子と他方端子との間が出力用主MOSFETのゲ
ートソース間に接続された保護用トランジスタと、を備
えた構成にしてある。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保護用トランジスタは、MOSFET
である構成にしてある。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記保護用トランジスタは、バイポーラト
ランジスタである構成にしてある。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記第2の受光
素子は、前記第1の受光素子よりも前記発光素子の光信
号に基づいて発生する光起電力が小さい構成にしてあ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記ドレイン電
流が流れるのを規制するようツェナーダイオードが前記
出力用副MOSFETと直列に接続された構成にしてあ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1に基
づいて以下に説明する。この半導体リレーは、発光ダイ
オード(発光素子)1 、第1のフォトダイオードアレイ
(第1の受光素子)2 、出力用主MOSFET3 、第1
のバイアス用抵抗4 、第1の制御用MOSFET5 、第
2のフォトダイオードアレイ(第2の受光素子)6 、出
力用副MOSFET7 、第2のバイアス用抵抗8 、第2
の制御用MOSFET9 、ゲート抵抗10、保護用トラン
ジスタ11、接続用抵抗12、検知用抵抗13を備えて構成さ
れている。
【0023】発光ダイオード(発光素子)1 は、入力端
子20a,20b の間に入力される入力信号に応じて光信号を
発光する。第1のフォトダイオードアレイ(第1の受光
素子)2 は、複数個のフォトダイオード2aが直列接続さ
れてなり、発光ダイオード1からの光信号を受光して、
光起電力を発生する。出力用主MOSFET3 は、エン
ハンスメントモードであって、そのゲートが第1のフォ
トダイオードアレイ2のアノードに接続され、ドレイン
が出力端子20c に接続され、ソースが出力端子20d に接
続されている。なお、出力端子20c,20d の間には、負荷
30及び電源40が直列接続されている。
【0024】第1のバイアス用抵抗4 は、その一端が第
1のフォトダイオードアレイ2 のカソードに接続され、
他端が出力用主MOSFET3 のソースに接続されてい
る。第1の制御用MOSFET5 は、デプレッションモ
ードであって、そのゲートソース間が第1のバイアス用
抵抗4 を介して接続され、ドレインが出力用主MOSF
ET3 のゲートに接続されている。
【0025】第2のフォトダイオードアレイ(第2の受
光素子)6 は、複数個のフォトダイオード6aが直列接続
されてなり、発光ダイオード1 からの光信号を受光し
て、光起電力を発生する。出力用副MOSFET7 は、
エンハンスメントモードであって、そのドレインが出力
用主MOSFET3 のドレインに接続されている。
【0026】第2のバイアス用抵抗8 は、その一端が第
2のフォトダイオードアレイ6 のカソードに接続され、
他端が出力用副MOSFET7 のソースに接続されてい
る。第2の制御用MOSFET9 は、デプレッションモ
ードであって、そのゲートソース間が第2のバイアス用
抵抗8 を介して接続され、ドレインがフォトダイオード
アレイ6 のアノードに接続されるとともにゲート抵抗10
を介して出力用副MOSFET7 のゲートに接続されて
いる。
【0027】保護用トランジスタ11は、保護用MOSF
ET11a からなり、その一方端子であるソースが出力用
主MOSFET3 のソースに接続され、他方端子である
ドレインが出力用主MOSFET3 のゲートに接続され
ている。接続用抵抗12は、その一端が出力用副MOSF
ET7 のソースに接続され、他端が検知用抵抗13の一端
に接続されている。検知用抵抗13の他端は、保護用MO
SFET11a の制御端子であるソースに接続されてい
る。そして、これらの接続用抵抗12と検知用抵抗13との
接続点は、出力用主MOSFET3 のゲートに接続され
ている。
【0028】なお、検知用抵抗13の抵抗値は、正常動作
時に、両端電圧が保護用MOSFET11a のしきい値電
圧以下になるよう、また、負荷短絡時には、両端電圧が
保護用MOSFET11a のしきい値電圧Vthより大きく
なるよう設定されている。すなわち、出力用主MOSF
ET3 のドレインソース間にVa以上の電圧値がかかっ
たときに、保護用MOSFET11a による保護動作をさ
せるためには、出力用副MOSFET7 のオン抵抗値を
Ron7、接続用抵抗12の抵抗値をR12、検知用抵抗13の抵
抗値をR13とすると、これらの数値の間には、(2) 式に
示した関係があるから、この関係を満たすように、検知
用抵抗13の抵抗値R13を設定すればよい。
【0029】 Vth=Va×R12/(Ron7+R12+R13) (2) 例えば、Va=10Vとするためには、Ron7=500
Ω、R12=23.5KΩ、R13=6KΩ、Vth=2Vと
すればよい。
【0030】次に、動作を説明する。両入力端子20a,20
b 間に入力信号が入力されると、発光素子が発光する。
そうすると、第1のフォトダイオードアレイ2 及び第2
のフォトダイオードアレイ6 は、発光ダイオード1 の発
光した光を受光して、光起電力をそれぞれ発生する。
【0031】この第1のフォトダイオードアレイ2 によ
る光起電力は、出力用主MOSFET3 のゲートソース
間に印加される。これと同時に、第1の制御用MOSF
ET5 のドレインソース間を介して光電流が流れる。
【0032】また、第1のフォトダイオードアレイ2 に
よる光起電力によって、出力用主MOSFET3 のゲー
トソース間を充電する電流及び第1の制御用MOSFE
T5のドレインソースを介して電流が流れる電流が、第
1のバイアス用抵抗4 に流れるので、この第1のバイア
ス用抵抗4 の両端電圧によって、第1の制御用MOSF
ET5 のゲートは、ソースに対して負のバイアス電圧を
有するようになる。そうすると、第1の制御用MOSF
ET5 は、このバイアス電圧によって、ドレインソース
間が瞬時に遮断状態になるので、出力用主MOSFET
3 のゲートソース間は、効率良く充電される。
【0033】一方、第2のフォトダイオードアレイ6 に
よる光起電力は、出力用副MOSFET7 のゲートソー
ス間に印加される。これと同時に、第2の制御用MOS
FET9 のドレインソース間を介して光電流が流れる。
【0034】また、第2のフォトダイオードアレイ6 に
よる光起電力によって、出力用副MOSFET7 のゲー
トソース間を充電する電流及び第2の制御用MOSFE
T9のドレインソースを介して電流が流れる電流が、第
2のバイアス用抵抗8 に流れるので、この第2のバイア
ス用抵抗8 の両端電圧によって、第2の制御用MOSF
ET9 のゲートは、ソースに対して負のバイアス電圧を
有するようになる。そうすると、第2の制御用MOSF
ET9 は、このバイアス電圧によって、ドレインソース
間が瞬時に遮断状態になるので、出力用副MOSFET
7 のゲートソース間は、効率良く充電される。
【0035】こうして、出力用主MOSFET3 は、ゲ
ートソース間が充電されてゆき、ゲートソース間電圧が
しきい値電圧を超えると、ドレインソース間が高インピ
ーダンス状態から低インピーダンス状態に変化して、電
源及び負荷の間に接続された両出力端子20c,20d 間にド
レイン電流が流れるようになる。また、出力用副MOS
FET7 も、ゲートソース間が充電されてゆき、ドレイ
ンソース間が高インピーダンス状態から低インピーダン
ス状態になる。
【0036】なお、出力用副MOSFET7 のゲートに
は、ゲート抵抗10が接続されているから、出力用副MO
SFET7 のゲートソース間の充電は、出力用主MOS
FET3 のゲートソース間の充電よりも遅くなってお
り、出力用主MOSFET3 のドレインソース間が完全
に低インピーダンス状態になった後に、出力用副MOS
FET7 のドレインソース間が低インピーダンス状態に
なる。
【0037】また、検知用抵抗13の抵抗値R13を適宜設
定することにより、検知用抵抗13の両端電圧は、保護用
MOSFET11a のしきい値電圧Vth以下となっている
ので、保護用MOSFET11a のドレインソース間が遮
断状態となっている。
【0038】そして、両入力端子20a,20b 間に入力信号
が入力されなくると、発光ダイオード1 が発光しなくな
り、第1のフォトダイオードアレイ2 及び第2のフォト
ダイオードアレイ6 のいずれもが、光起電力を発生しな
くなるので、光起電力による電流が、第1のバイアス用
抵抗4 にも第2のバイアス用抵抗8 にも流れなくなっ
て、第1の制御用MOSFET5 のドレインソース間を
遮断状態としていたバイアス電圧がなくなるとともに、
第2の制御用MOSFET9 のドレインソース間を遮断
状態としていたバイアス電圧がなくなるので、第1の制
御用MOSFET5 のドレインソース間が導通状態に復
帰するとともに、第2の制御用MOSFET9 のドレイ
ンソース間が導通状態に復帰する。
【0039】そうすると、出力用主MOSFET3 のゲ
ートソース間に充電されていた電荷が、第1の制御用M
OSFET5 のドレインソースを介して放電されるとと
もに、出力用副MOSFET7 のゲートソース間に充電
されていた電荷が、第2の制御用MOSFET9 のドレ
インソースを介して放電されるので、ゲートソース間電
圧がしきい値電圧よりも低くなった出力用主MOSFE
T3 のドレインソース間が、高インピーダンス状態にな
って、ドレイン電流が流れなくなり、ゲートソース間電
圧がしきい値電圧よりも低くなった出力用副MOSFE
T7 のドレインソース間も、高インピーダンス状態にな
る。
【0040】また、この半導体リレーは、出力用主MO
SFET3 のドレインソース間が低インピーダンス状態
のときに、何らかの原因で負荷が短絡すると、定格をは
るかに超えたドレイン電流が流れ込もうとする。ところ
が、検知用抵抗13には、保護用MOSFET11a のしき
い値電圧Vth以上の電圧が発生するので、保護用MOS
FET11a のドレインソース間が導通状態になって、出
力用主MOSFET3のゲートソース間に充電された電
荷が放電される。
【0041】一方、負荷短絡状態では、保護用MOSF
ET11a のドレインソース間が導通状態を保持するの
で、出力用主MOSFET3 のドレインソース間が高イ
ンピーダンス状態が保持される。
【0042】かかる半導体リレーにあっては、出力用副
MOSFET7 が、出力用主MOSFET3 に電荷を充
電させる光起電力を発生する第1のフォトダイオードア
レイ2 とは異なる第2のフォトダイオードアレイ6 によ
り発生された光起電力が印加して電荷が充電されるか
ら、出力用副MOSFET7 のゲートと出力用主MOS
FET3 のゲートとが接続されずにすむ。従って、出力
用主MOSFET3 のゲートソース間に充電された電荷
が、導通状態の保護用MOSFET11a のドレインソー
ス間を介して放電されることにより、出力用主MOSF
ET3 のゲートの電位が低下しても、出力用副MOSF
ET7 のゲートの電位が低下せず、電流が流れている間
の検知用抵抗13の両端電圧が変化しないから、検知用抵
抗13のゲートソース間に印加される電圧が変化しなくな
って、保護用MOSFET11a のドレインソース間が導
通状態を維持するので、出力用主MOSFET3 のゲー
トソース間に充電された電荷が放電を続け、ドレイン電
流が流れなくなり、出力用主MOSFET3 の損傷を確
実に防止することができる。
【0043】また、保護用トランジスタ11は、保護用M
OSFET11a であるから、第1の制御用MOSFET
5 、第2の制御用MOSFET9 といった他のMOSF
ETと同様な工程で形成され、その工程中で、しきい値
電圧を調整することができる。
【0044】次に、本発明の第2実施形態を図2に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の素子
には、同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところ
のみ記す。第3実施形態では、保護用トランジスタ11
は、保護用MOSFET11a であるが、本実施形態で
は、バイポーラトランジスタ11b となっている。
【0045】従って、このバイポーラトランジスタ11b
である保護用トランジスタ11は、その一方端子がコレク
タに、他方端子がエミッタに、制御端子がベースとなっ
ている。
【0046】かかる半導体リレーにあっては、第1実施
形態と同様に、出力用主MOSFET3 の損傷を確実に
防止することができる。
【0047】また、保護用トランジスタ11は、バイポー
ラトランジスタ11b であるから、出力用主MOSFET
3 に充電された電荷の放電能力を高くすることができ
る。
【0048】次に、本発明の第3実施形態を図3及び図
4に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と同
一の素子には同一の符号を付し、第1実施形態と異なる
ところのみ記す。第1実施形態では、ゲート抵抗10を出
力用副MOSFET7 に接続することにより、出力用副
MOSFET7 のゲートソース間の充電を出力用主MO
SFET3 のゲートソース間の充電よりも遅らせていた
のに対し、本実施形態では、第2のフォトダイオードア
レイ6 による光起電力を第1のフォトダイオードアレイ
2 による光起電力よりも小さくすることにより、出力用
副MOSFET7 のゲートソース間の充電を出力用主M
OSFET3 のゲートソース間の充電よりも遅らせた構
成となっている。
【0049】詳しくは、図3に示した回路素子をフレー
ム50内に収容するにあたって、リードフレーム60a 上の
発光ダイオード1 と正面から対向する位置に、リードフ
レーム60b 上の第1のフォトダイオードアレイ2 を配設
し、その第1のフォトダイオードに隣接して第2のフォ
トダイオード6 を配設することによって、第2のフォト
ダイオードアレイ6 を発光ダイオード1 に斜めから対向
させて、封止樹脂70でフレーム内部を封止している。
【0050】このように、第2のフォトダイオードアレ
イ6 は、発光ダイオード1 に斜めから対向して、発光ダ
イオード1 から発光される光信号の受光が制限されてい
るから、第2のフォトダイオードアレイ6 により発生す
る光起電力が、第1のフォトダイオードアレイ2 により
発生する光起電力よりも小さくなっている。
【0051】かかる半導体リレーにあっては、第1実施
形態の効果に加えて、第2のフォトダイオードアレイ6
が発光ダイオード1 の光信号に基づいて発生する光起電
力は、第1のフォトダイオードアレイ2 が発光ダイオー
ド1 の光信号に基づいて発生する光起電力よりも小さい
から、出力用副MOSFET7 のゲートソース間の充電
が、出力用主MOSFET3 のゲートソース間の充電よ
りも遅くなるので、出力用副MOSFET7 のゲートソ
ース間の充電を遅くするよう、わざわざ、ゲート抵抗を
接続するようなことをしなくてもよくなる。
【0052】次に、本発明の第4実施形態を図5に基づ
いて以下に説明する。なお、第3実施形態と同一の素子
には、同一の符号を付し、第3実施形態と異なるところ
のみ記す。第3実施形態では、保護用トランジスタ11
は、保護用MOSFET11a であるが、本実施形態で
は、バイポーラトランジスタ11b となっている。
【0053】かかる半導体リレーにあっては、第2実施
形態の効果に加えて、ゲート抵抗を接続するようなこと
をしなくてもよくなるという第3実施形態の効果を奏す
ることができる。
【0054】次に、本発明の第5実施形態を図6に基づ
いて以下に説明する。本実施形態は、基本的には第3実
施形態と同様であるが、出力用主MOSFET3 のドレ
インと出力用副MOSFET7 のドレインとの間に、ツ
ェナーダイオード14が接続されて、ツェナーダイオード
14が出力用副MOSFET7 と直列に接続された構成と
なっている。詳しくは、このツェナーダイオード14は、
そのアノードが出力用副MOSFET7 のドレインに接
続され、カソードが出力用主MOSFET3 のドレイン
に接続されて、ドレイン電流が流れるのを規制してい
る。
【0055】次に、ツェナーダイオード14のツェナー電
圧の設定手順について説明する。出力用主MOSFET
3 のON電圧をVon、ツェナーダイオード14のツェナー
電圧をVz とすると、Von<Vz と設定すればよい。
【0056】かかる半導体リレーにあっては、第3実施
形態の効果に加えて、出力用主MOSFET3 の有する
ON電圧が、ツェナーダイオード14の有するツェナー電
圧Vz よりも小さいときは、ドレイン電流が流れなくな
るので、リーク電流を防止することができる。
【0057】次に、本発明の第6実施形態を図7に基づ
いて以下に説明する。なお、第5実施形態と同一の素子
には、同一の符号を付し、第5実施形態と異なるところ
のみ記す。第5実施形態では、保護用トランジスタ11
は、保護用MOSFET11a であるが、本実施形態で
は、バイポーラトランジスタ11b となっている。
【0058】かかる半導体リレーにあっては、第4実施
形態の効果に加えて、出力用主MOSFET3 の有する
ON電圧が、ツェナーダイオード14の有するツェナー電
圧Vz よりも小さいときは、ドレイン電流が流れなくな
るので、リーク電流を防止することができるという第5
実施形態の効果を奏することができる。
【0059】なお、第1実施形態又は第2実施形態の回
路構成に、第5実施形態又は第6実施形態と同様にツェ
ナーダイオード14が接続されても、リーク電流を防止す
ることができるという効果を奏することができる。
【0060】また、第3乃至第6実施形態では、第2の
フォトダイオードアレイ6 を発光ダイオード1 に斜めに
対向させることにより、第2のフォトダイオードアレイ
6 による起電力を第1のフォトダイオードアレイ2 によ
る起電力を小さくしているが、例えば、第2のフォトダ
イオードアレイ6 の表面に遮光板を設けたり、第2のフ
ォトダイオードアレイ6 そのものを小型化することによ
り、第2のフォトダイオードアレイ6 による起電力を第
1のフォトダイオードアレイ2 による起電力を小さくし
てもよい。
【0061】また、第5及び第6実施形態では、ツェナ
ーダイオード14は、出力用主MOSFET3 のドレイン
と出力用副MOSFET7 のドレインとの間に接続され
ることにより出力用副MOSFET7 と直列に接続され
ているが、出力用主MOSFET3 のソースと接続用抵
抗12との間に接続されて出力用副MOSFET7 と直列
に接続されても、接続用抵抗12と検知用抵抗13との間に
接続されて出力用副MOSFET7 と直列に接続されて
も、同様の効果を奏することができる。
【0062】また、第1乃至第6実施形態では、第1の
フォトダイオードアレイ2 に受光される光信号を発光す
る発光ダイオードと第2のフォトダイオードアレイ6 に
受光される光信号を発光する発光ダイオードとは、同一
のものであるが、第1のフォトダイオードアレイ2 に受
光される光信号を発光する発光ダイオード及び第2のフ
ォトダイオードアレイ6 に受光される光信号を発光する
発光ダイオードを別に設けて、互いに同期させた状態で
発光させる構成にしても、同様の効果を奏することがで
きる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、出力用副MOS
FETが、出力用主MOSFETに電荷を充電させる光
起電力を発生する第1のフォトダイオードアレイとは異
なる第2の受光素子により発生された光起電力が印加し
て電荷が充電されるから、出力用副MOSFETのゲー
トと出力用主MOSFETのゲートとが接続されずにす
む。従って、出力用主MOSFETのゲートソース間に
充電された電荷が、導通状態の保護用トランジスタの両
端子間を介して放電されることにより、出力用主MOS
FETのゲートの電位が低下しても、出力用副MOSF
ETのゲートの電位が低下せず、電流が流れている間の
検知用抵抗の両端電圧が変化しないので、検知用抵抗の
ゲートソース間に印加される電圧が変化しなくなって、
保護用トランジスタの両端子間が導通状態を維持するの
で、出力用主MOSFETのゲートソース間に充電され
た電荷が放電を続け、ドレイン電流が流れなくなり、出
力用主MOSFETの損傷を確実に防止することができ
る。
【0064】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、保護用トランジスタは、MOSFE
Tであるから、他のMOSFETと同様な工程で形成さ
れ、その工程中で、しきい値電圧を調整することができ
る。
【0065】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、保護用トランジスタは、バイポーラ
トランジスタであるから、出力用主MOSFETに充電
された電荷の放電能力を高くすることができる。
【0066】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第2の受
光素子が発光素子の光信号に基づいて発生する光起電力
は、第1の受光素子が発光素子の光信号に基づいて発生
する光起電力よりも小さいから、出力用副MOSFET
のゲートソース間の充電が、出力用主MOSFETのゲ
ートソース間の充電よりも遅くなるので、出力用副MO
SFETのゲートソース間の充電を遅くするよう、わざ
わざ、抵抗を接続するようなことをしなくてもよくな
る。
【0067】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、出力用主
MOSFETの有するON電圧が、ツェナーダイオード
の有するツェナー電圧よりも小さいときは、ドレイン電
流が流れなくなるので、リーク電流を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態の回路図である。
【図3】本発明の第3実施形態の回路図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態の回路図である。
【図6】本発明の第5実施形態の回路図である。
【図7】本発明の第6実施形態の回路図である。
【図8】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード(発光素子) 2 第1のフォトダイオードアレイ(第1の受光素子) 3 出力用主MOSFET 5 第1の制御用MOSFET 6 第2のフォトダイオードアレイ(第2の受光素子) 7 出力用副MOSFET 9 第2の制御用MOSFET 11 保護用トランジスタ 11a 保護用MOSFET 11b 保護用バイポーラトランジスタ 13 検知用抵抗 14 ツェナーダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に応じて光信号を発光する発光
    素子と、発光素子の光信号に基づいて光起電力を発生す
    る第1の受光素子と、第1の受光素子により発生された
    光起電力が印加してゲートに電荷が充電されることによ
    りドレインソース間が高インピーダンス状態から低イン
    ピーダンス状態に変化する出力用主MOSFETと、出
    力用主MOSFETのゲートソース間に接続されて第1
    の受光素子による光起電力の発生時に低インピーダンス
    状態から高インピーダンス状態に変化する第1の制御用
    MOSFETと、発光素子の光信号に基づいて光起電力
    を発生する第2の受光素子と、第2の受光素子により発
    生された光起電力が印加して電荷がゲートに充電される
    ことによりドレインソース間が高インピーダンス状態か
    ら低インピーダンス状態に出力用主MOSFETよりも
    遅く変化してドレイン電流が流れ得る出力用副MOSF
    ETと、出力用副MOSFETのゲートソース間に接続
    されて第2の受光素子による光起電力の発生時に低イン
    ピーダンス状態から高インピーダンス状態に変化する第
    2の制御用MOSFETと、出力用副MOSFETのイ
    ンピーダンス状態に応じて電流が流れる検知用抵抗と、
    検知用抵抗の両端電圧が一方端子と制御端子との間に印
    加されて低インピーダンス状態になる一方端子と他方端
    子との間が出力用主MOSFETのゲートソース間に接
    続された保護用トランジスタと、を備えたことを特徴と
    する半導体リレー。
  2. 【請求項2】 前記保護用トランジスタは、MOSFE
    Tであることを特徴とする請求項1記載の半導体リレ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記保護用トランジスタは、バイポーラ
    トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半
    導体リレー。
  4. 【請求項4】 前記第2の受光素子は、前記第1の受光
    素子よりも前記発光素子の光信号に基づいて発生する光
    起電力が小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の半導体リレー。
  5. 【請求項5】 前記ドレイン電流が流れるのを規制する
    ようツェナーダイオードが前記出力用副MOSFETと
    直列に接続されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の半導体リレー。
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