JP2000049415A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

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JP2000049415A
JP2000049415A JP21524398A JP21524398A JP2000049415A JP 2000049415 A JP2000049415 A JP 2000049415A JP 21524398 A JP21524398 A JP 21524398A JP 21524398 A JP21524398 A JP 21524398A JP 2000049415 A JP2000049415 A JP 2000049415A
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Hidetoshi Matsumoto
秀俊 松本
Shinichiro Yano
振一郎 矢野
Tatsuya Hiwatari
竜也 樋渡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体に段差調整用の絶縁膜やリード電極を
形成することなく、あるいは、エッチングにより支持体
に段差を形成することなく、レーザ出射位置が一定にな
り、しかも放熱効果の優れた信頼性の高い窒化物半導体
レーザ素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 基板1にn型コンタクト層2、p型コン
タクト層3、絶縁物層4を含む窒化物半導体層を積層
し、積層体の一部を除去してn型コンタクト層2を露出
させた溝10の両側の絶縁物層4の上部に、一端をn型
コンタクト層2に接続した負電極8と正電極7を配置し
たレーザチップ5を、第1の導電性部材41と第2の導
電性部材42が絶縁部材43で分割され、同一高さの平
面を有する構成の支持体45にフェイスダウン方式で導
電性接着剤44を介してボンディングしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は窒化物半導体よりなるレーザ素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体(InX AlY Ga1-X-Y
N,0≦X,0≦Y,X+Y≦1)レーザ素子は、サフ
ァイア等からなる基板と、この基板上にそれぞれ順に積
層形成された、窒化物半導体よりなるn型コンタクト
層、n型光閉じこめ層、活性層、p型光閉じこめ層、p
型コンタクト層等から構成されている。
【0003】ここで使用されるサファイア基板は絶縁物
であるため、他の半導体レーザ素子のように基板そのも
のを電極として使用することができず、したがって同一
面側から電極を取り出す構造とする必要がある。
【0004】このため、絶縁物の基板を使用した従来の
窒化物半導体レーザ素子では、一番上層にあるp型コン
タクト層の上部に正電極が形成され、またp型コンタク
ト層、p型光閉じこめ層、活性層、n型光閉じこめ層の
一部をエッチングにより除去し、露出したn型コンタク
ト層表面に負電極が形成されている。さらに、このよう
にして形成されたチップを、フェイスダウン方式で支持
体にボンディングするか、又はフェイスアップ方式で支
持体にダイボンドしてワイヤボンドにより実装されてい
る。
【0005】このように、絶縁物の基板を使用した窒化
物半導体レーザ素子においては、積層された各層の最も
上面に正電極を形成し、またp型コンタクト層、p型光
閉じこめ層等を除去し露出したn型コンタクト層表面に
負電極を形成する構造であるために、正電極と負電極の
間に1〜7μm程度の段差が生じることとなる。特にレ
ーザ光を上下に洩らすことなく活性層の中に封じ込め効
率よく発光させるためには、p型光閉じこめ層及びn型
光閉じこめ層等の厚みを厚くする必要がある。また、p
型コンタクト層も形成方法によっては抵抗値減少の効果
のため厚くすることが必要であり、これに伴い、両電極
の間に生じる段差も高いものになる。
【0006】正電極と負電極の間に段差が生じると、上
記したフェイスダウン方式で支持体に実装した場合、こ
の段差が負電極と支持体との間の隙間となる。一方、支
持体に実装されたチップは、レーザ光の出射位置を一定
にするため水平に取り付ける必要があるが、前記した電
極の段差により傾斜した状態で素子が支持体に実装され
ると、レーザ光の出射位置が安定せず、出射したレーザ
光のレンズ等による集光も困難なものとなる。
【0007】この対策として、特開平9−223846
号公報や特開平9−181394号公報には、絶縁膜の
厚さ、リード電極の厚さ、支持体の厚さを両電極の段差
に応じて調整することが提案されている。
【0008】図11は、特開平9−223846号公報
に開示された窒化物半導体レーザ素子の断面図で、支持
体101の上部に第1の絶縁膜120とリード電極13
0が形成され、リード電極130は金線150でワイヤ
ボンディングされている。レーザチップは、基板110
と窒化物半導体層111と正電極112と負電極113
とで構成されている。両電極112,113が支持体1
01上面と対向するようにフェイスダウン方式で半田、
銀ペースト等の導電性接着剤140を用いてレーザチッ
プが支持体101にボンディングされている。
【0009】ここでは正電極112と負電極113との
間の段差を解消するため、正電極112と負電極113
の高さの差を補うように、絶縁膜120とリード電極1
30の厚みが調整され、これによって、レーザの出射位
置が一定となるようにしている。
【0010】図12は、特開平9−181394号公報
に開示された窒化物半導体レーザ素子の断面図で、支持
体201の両側にリード電極230,231が形成さ
れ、レーザチップは、基板210と窒化物半導体層21
1と正電極212と負電極213とで構成されている。
レーザチップは、電極面側が支持体201面側と対向す
るようにフェイスダウン方式で半田、銀ペースト等の導
電性接着剤240を介して支持体201にボンディング
されている。
【0011】ここでは、正電極212と負電極213と
の間の段差を解消するために、正電極212と負電極2
13の高さの差を補うように支持体201にエッチング
や研削により段差を設け、これによってレーザの出射位
置が一定となるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−22384
6号公報に記載されたように、正負電極に対向する支持
体面側にレーザチップの正負電極高さと同じ厚みの絶縁
膜とリード電極を支持体に形成し、これによってレーザ
チップの平行を調整する場合、支持体に絶縁膜とリード
電極を、膜厚を微妙に調整しながら成膜し、フォトリソ
グラフィ等の方法によりパターンを形成する必要があ
る。しかし、このような製造方法はその実施が困難であ
り、また、膜厚の管理が不十分であるとチップの平行調
整にバラツキが発生し、さらに、リード電極の下部に絶
縁膜を形成しているため、チップを直接支持体にボンデ
ィングした場合と比較して放熱の効果が悪くなる。
【0013】また特開平9−181394号公報に記載
されたように、正負電極に対向する支持体表面に電極の
段差に対応した段差を形成する方法では、フォトリソグ
ラフィ等の方法によりパターンを形成した後に、支持体
の段差をエッチング時間を調整しながら形成する必要が
あるが、このような製造方法もその実施は困難であり、
また、エッチング時間の管理が不十分であるとチップの
平行調整にバラツキが発生する場合がある。
【0014】一方、レーザチップは動作時に発熱するた
め、この熱を支持体に放熱して逃がす必要があるが、特
に紫外、青色等を発光させる窒化物半導体系のレーザチ
ップは赤色や赤外等を発光させるレーザチップと比較し
て高エネルギーが発生し発熱量も大きい。これに対し
て、上記したいずれの素子構造においても、充分な放熱
効果を得られていないのが現実である。
【0015】そこで本発明は、支持体に段差調整用の絶
縁膜やリード電極を形成することなく、あるいは、エッ
チングにより支持体に段差を形成することなく、レーザ
出射位置が一定になり、しかも放熱効果の優れた信頼性
の高い窒化物半導体レーザ素子を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、基板にn型コンタクト層とp型コンタク
ト層を含む窒化物半導体層を積層し、同積層体の上面に
正電極と負電極を配置したレーザチップを支持体にフェ
イスダウンでボンディングした窒化物半導体レーザ素子
であって、前記正電極と負電極とを前記基板から同一距
離の前記積層体上面に配置した窒化物半導体レーザを用
いる。このような電極配置によって正電極と負電極とが
基板面に対して平行で同一距離となるので、支持体に段
差を設けることなく、レーザチップが傾いた状態で支持
体にボンディングされることを防止することができ、そ
の結果レーザの出射位置が一定となり安定する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板にn型コンタクト層とp型コンタクト層を含む
窒化物半導体層を積層し、同積層体の上面に正電極と負
電極を配置したレーザチップを支持体にフェイスダウン
でボンディングした窒化物半導体レーザ素子であって、
前記正電極と負電極とを前記基板から同一距離の前記積
層体上面に配置した窒化物半導体レーザである。このよ
うな電極配置によって正電極と負電極とが基板面に対し
て平行で同一距離となるので、支持体に段差を設けるこ
となく、レーザの出射位置が一定となるようにレーザチ
ップを支持体にボンディングすることができる。また、
レーザチップ接着時の押しつけ圧力がレーザチップに均
等にかかるようになるので、応力集中が発生しない。ま
た、平面と平面の接着であるので、接着後に凹部や凸部
に応力が発生せず、ボンディングによるレーザ素子への
ダメージが軽減できる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
窒化物半導体レーザ素子において、前記正電極と前記負
電極の間の積層体の一部を除去して積層体中のn型コン
タクト層を露出させた溝を形成したものである。このよ
うな溝を形成することにより、負電極とn型コンタクト
層との接続および負電極を正電極とを同じ高さ位置に配
置することを両立させることができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
窒化物半導体レーザ素子において、前記積層体上面に配
置した負電極を延長して前記露出したn型コンタクト層
に接続したものである。負電極をこのような構造とする
ことにより、負電極をn型コンタクト層に接続し、かつ
積層体上面の負電極を正電極とを同じ高さ位置に配置す
ることができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項2記載の
窒化物半導体レーザ素子において、前記積層体上面と前
記露出したn型コンタクト層上にそれぞれ負電極を配置
したものである。負電極をこのような配置としたうえ
で、両負電極を導電性接着剤により支持体にボンディン
グすることにより、負電極とn型コンタクト層との接続
および負電極を正電極とを同じ高さの位置に配置するこ
とを両立させることができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4記
載の窒化物半導体レーザ素子において、前記支持体の前
記正電極および前記負電極がボンディングされる部位を
導電性部材とし、この両導電性部材を絶縁部材によって
絶縁したものである。このような支持体構造とすること
により、支持体にリード電極を設けることなくレーザチ
ップをボンディングすることができる。また、導電性部
材として熱伝導性の高い金属などを使用することによ
り、放熱効果を向上させることができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
窒化物半導体レーザ素子において、前記支持体の前記正
電極および前記負電極がボンディングされる部位を同一
高さの平面としたものである。レーザチップの正負電極
を同じ高さ位置としたうえで、支持体の電極ボンディン
グ部位を同じ高さ位置とすることにより、レーザチップ
が傾いた状態で支持体にボンディングされることを防止
することができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1〜4記
載の窒化物半導体レーザ素子において、前記支持体が絶
縁体であり、この支持体の前記正電極および前記負電極
がボンディングされる部位にそれぞれリード電極を形成
し、この両リード電極の最表面を同一高さの平面とした
ものである。段差のない支持体に同一膜厚のリード電極
を形成して最表面を同一高さの平面とすることにより、
レーザチップが傾いた状態で支持体にボンディングされ
ることを防止することができる。また、両リード電極の
膜厚と形状を同一とすることにより、両リード電極の抵
抗値を揃えることができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7記
載の窒化物半導体レーザ素子において、前記支持体の前
記レーザチップの溝に対応する部位に凸形状のガイド部
を形成したものである。レーザチップを支持体にボンデ
ィングする際に、支持体に形成したガイド部にレーザチ
ップの溝を合わせることにより、支持体のガイド部方向
にレーザチップの共振器方向を一致させることができ、
その結果レーザ出射方向を一定にすることができる。ま
た、レーザチップの正負電極に接着した導電性接着剤ど
うしが接触して短絡するのを防止することができる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の窒化
物半導体レーザ素子のレーザチップの斜視図、図2は図
1のレーザチップを支持体に実装した窒化物半導体レー
ザ素子の断面図である。
【0026】図1において、1は上部が平坦なサファイ
ア製基板、2は基板1上に形成された厚みが2μmで窒
化物半導体よりなるn型コンタクト層、3は厚みが1μ
mの窒化物半導体よりなるp型コンタクト層、4はp型
コンタクト層3の上部に形成された厚みが0.3μmの
シリコン酸化膜よりなる絶縁物層、7は絶縁物層4の上
部に形成された厚みが0.3μmの金製の正電極、8は
一端がn型コンタクト層2に接続され他端が絶縁物層4
の上面に位置するように形成された負電極をそれぞれ示
す。
【0027】なお、図示しないが、n型コンタクト層2
の上部には、厚みが0.3μmで窒化物半導体よりなる
n型光閉じこめ層が、n型光閉じこめ層の上部には、厚
みが0.1μmで窒化物半導体よりなる活性層が形成さ
れ、さらにこの活性層の上部には厚みが0.3μmで窒
化物半導体よりなるp型光閉じこめ層がそれぞれ形成さ
れている。
【0028】図2を参照して、支持体45はAl、C
u、Ag、Si、Ge等からなる第1の導電性部材41
と第2の導電性部材42が、SiO2、Al23、Si
N、ダイヤモンド等からなる絶縁部材43で分割された
構成となっている。
【0029】図1に示すレーザチップ5は、両電極7,
8面側が支持体45面側と対向するようにフェイスダウ
ンの状態で、厚みが1μmの半田、銀ペースト等よりな
る導電性接着剤44を介してダイボンドされている。図
2に示す実施の形態では、支持体45の第1の導電性部
材41と第2の導電性部材42は金線50でワイヤボン
ディングされている。
【0030】本実施の形態の窒化物半導体レーザ素子に
おいては、特開平9−181394号公報や特開平9−
223846号公報に開示された従来のレーザ素子のよ
うに、負電極を形成するために一旦積層形成されたp型
コンタクト層、絶縁物層、n型光閉じこめ層、活性層、
p型光閉じこめ層を、正電極形成部位を除きすべて除去
するのではなく、図1に示すように、正電極7と負電極
8が短絡しないようにするためとn型コンタクト層2と
負電極8を接続するためにn型コンタクト層2が露出す
る溝10を設けたうえで、正電極7形成部と同様に負電
極8形成部も残し、正電極7、負電極8共に絶縁物層4
表面上に形成している。
【0031】このような構造によって、フェイスダウン
方式で支持体45にレーザチップ5を実装する際、導電
性接着剤44を同じ厚みにするだけで、レーザチップ5
を容易に水平に取り付けることが可能となり、従来のよ
うに支持体にその製造管理が困難である段差調整用の絶
縁膜やリード電極を形成することなく、また、エッチン
グにより支持体に段差を形成することなく、レーザ出射
位置が一定の信頼性の高い窒化物半導体レーザ素子が得
られる。
【0032】また、支持体45に段差調整用の絶縁膜の
形成を不要としたことにより、放熱効果の高い支持体4
5に直接レーザチップ5を接着することが可能となり、
これによって、動作時に発生するレーザチップ5からの
熱を支持体45に効率的に放熱することが可能となる。
【0033】次いで、図3(a)〜(g)及び図4
(h)〜(k)を参照して、本実施の形態の窒化物半導
体レーザの製造方法について説明する。
【0034】図3(a)〜(c)に示すように、サファ
イア製基板1の上部に、厚みが2μmの窒化物半導体よ
りなるn型コンタクト層2と、このn型コンタクト層2
の上部に厚みが0.3μmの窒化物半導体よりなるn型
光閉じこめ層(図示せず)と、このn型光閉じこめ層の
上部に厚みが0.1μmの窒化物半導体よりなる活性層
(図示せず)と、さらにこの活性層の上部に厚みが0.
3μmの窒化物半導体よりなるp型光閉じこめ層(図示
せず)と、このp型光閉じこめ層の上部に厚みが1μm
の窒化物半導体よりなるp型コンタクト層3とを順に結
晶成長法により形成する。
【0035】次いで、図3(d)に示すように、p型コ
ンタクト層3の上部に厚みが0.5μmのシリコン酸化
膜よりなる絶縁物層4を蒸着法により形成する。
【0036】さらに、図3(e)に示すように、後述す
る共振器形成と同一面側から電極を取り出すために、絶
縁物層4にフォトリソグラフィ法で共振器と負電極が支
持体と接続する部分のパターンを同時に形成し、その
後、図3(f)に示すように、p型コンタクト層3、p
型光閉じこめ層、活性層、n型光閉じこめ層の一部(図
面の中央部のみ)をドライエッチング法で除去してn型
コンタクト層2が表面に露出した状態とする。さらに確
実にn型コンタクト層2を露出させるため、0.2μm
の追加のドライエッチングを行う。このドライエッチン
グで絶縁物層4は減膜し、厚みが0.3μmになる。
【0037】次いで、図3(g)に示すように、絶縁物
層4にフォトリソグラフィ法で正電極とp型コンタクト
層3の接続パターンを形成し、バファードフッ酸で絶縁
物層4をウェットエッチング法で除去する。
【0038】このあと、図4(h)に示すように、絶縁
物層4にフォトリソグラフィ法で正電極のパターンを形
成し、絶縁物層4の上部とp型コンタクト層3の上部に
厚みが0.3μmで金よりなる正電極7を蒸着法で形成
する。
【0039】次に、絶縁物層4とn型コンタクト層2の
上部にフォトリソグラフィ法で負電極のパターンを形成
し、絶縁物層4の上部とn型コンタクト層2の上部に厚
みが0.3μmで金よりなる負電極8を蒸着法で形成す
る。この負電極8は一部をn型コンタクト層2の上部に
形成しているため、n型コンタクト層2に電気的に接続
され、しかも絶縁物層4の上部まで連続的につながって
いる。
【0040】次いで、図4(j)に示すように、絶縁部
材43で第1の導電性部材41と第2の導電性部材42
が分割された支持体50を準備し、レーザチップは電極
面側が支持体面側と対向するようにフェイスダウンの状
態で、厚みが1μmで材料が半田、銀ペースト等よりな
る導電性接着剤44を介してダイボンドする。以上によ
り本実施の形態の窒化物半導体レーザ素子が完成する。
【0041】このようにして形成された正電極7と負電
極8は、共に絶縁物層4の上部に形成されている部分が
存在し、基板1からの距離が一定であり、支持体45に
実装した際、出射位置から両電極までの距離は一定にな
りしかも平行に形成することができる。
【0042】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2の窒化物半導体レーザ素子の断面図である。
【0043】本実施の形態の窒化物半導体レーザ素子に
おいては、支持体45は絶縁材料からなる本体の上面中
央部に厚みが3.8μmで絶縁材料からなるガイド部5
3が形成され、その両側に厚みが1μmの第1のリード
電極51と第2のリード電極52が分離、絶縁されて形
成されている。第1,第2のリード電極51,52から
ガイド部53上部の段差は2.8μmになる。ガイド部
53は、レーザチップ5を実装したときに、レーザチッ
プ実装方向の固定が可能になり、これによってレーザチ
ップの出射方向の安定化の役目を果たす。
【0044】ここで、レーザチップ5の中央部の溝10
の段差は2.0μm、導電性接着剤44を含めると中央
部の段差は3.0μmであり、これにに対してガイド部
53と両リード電極51,52の段差は2.8μmとレ
ーザチップ5の中央部の段差以下としている。
【0045】これによって、支持体45のガイド部53
がレーザチップ5の中央部の段差底面に当たることなく
ダイボンドでき、ガイド部53で形成されるガイドライ
ンに沿ったレーザチップ5の設置が可能になる。
【0046】次いで、図6を参照して本実施の形態の窒
化物半導体レーザ素子の製造方法について説明する。
【0047】まず、図6(a),(b)に示すように、
SiO2、Al23等の絶縁材料からなる上部が平坦な
支持体素材40にフォトリソグラフィ法でパターニング
を行い、支持体素材40をウェットエッチング法でエッ
チングすることにより、中央上部に厚みが3.8μmの
ガイド部53を形成した支持体45を得る。この支持体
45のガイド部53の両側に、図6(c)に示すよう
に、厚みが1μmで材質が金、鉄、Ni等の金属よりな
るの第1のリード電極51と第2のリード電極52を薄
膜形成技術とフォトリソグラフィ法で形成する。金等の
金属の下部に密着性を向上させるためにTi等の密着性
のある金属を形成したリード電極でもよい。
【0048】次いで、図6(d)に示すように、実施の
形態1で示したレーザチップ5の溝10とガイド部53
が一致するようにレーザチップ5を電極面側が支持体面
側と対向するようにフェイスダウンの状態で、厚みが1
μmで材料が半田、銀ペースト等よりなる導電性接着剤
44を介してダイボンドする。
【0049】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3の窒化物半導体レーザ素子の断面図、図8は図7の
レーザチップの斜視図である。
【0050】本実施の形態の窒化物半導体レーザ素子に
おいては、支持体46は絶縁性材料で構成され、平坦な
上面に第1,第2のリード電極51,52が形成されて
いる。第1,第2のリード電極51,52は金線50で
ワイヤボンディングされている。レーザチップ6は、サ
ファイア製基板1上にn型コンタクト層2、n型光閉じ
こめ層(図示せず)、活性層(図示せず)、p型光閉じ
こめ層(図示せず)、p型コンタクト層3、絶縁物層4
が積層され、絶縁物層4の上部に正電極7と第2の負電
極9が形成され、n型コンタクト層2を露出させた面に
負電極8が形成されている。
【0051】なお、負電極8と第2の負電極9は接続し
ていると導電性の点で都合がよいが、接続していなくて
もダイボンドを行うと導電性接着剤44と負電極8が接
続されるので問題ない。
【0052】本実施の形態におけるレーザ素子において
は、レーザチップ6の負電極8と第3の電極9および第
2のリード電極52を接続させるのに導電性接着剤44
を利用するので、実施の形態1におけるレーザチップ5
の場合のような、ドライエッチング法でn型コンタクト
層2を露出させるときにエッチング側面を45度程度に
傾斜させる工程が不要となるので、製造工程が簡略化さ
れるという利点がある。
【0053】本実施の形態の場合も、正電極7と第2の
負電極9の高さは同じであるので、レーザチップ6は支
持体46と平行にダイボンドされ、出射位置が一定にな
る。
【0054】図9および図10は第2の負電極9の他の
実施の形態を示すレーザチップの斜視図であり、図8に
示した第2の負電極9よりも短い負電極9aを間隔をお
いて複数個形成したものである。この場合も、図8に示
したレーザチップ6と同様な効果がある。
【0055】
【発明の効果】本発明は、基板にn型コンタクト層とp
型コンタクト層を含む窒化物半導体層を積層し、同積層
体の上面に正電極と負電極を配置したレーザチップを支
持体にフェイスダウンでボンディングした窒化物半導体
レーザ素子において、正電極と負電極とを基板から同一
距離の積層体上面に配置することにより、支持体に段差
を設けることなく、レーザチップが傾いた状態で支持体
にボンディングされることを防止することができ、その
結果レーザの出射位置が一定となり安定する。またボン
ディング時の不要な応力の発生を防止できる。さらに、
新たに特別な工程を行うことなく、マスク図面の変更の
みで製造可能な簡単な製造方法で信頼性の高い窒化物半
導体レーザを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の窒化物半導体レーザ素
子のレーザチップの斜視図
【図2】図1のレーザチップを支持体に実装した窒化物
半導体レーザ素子の断面図
【図3】図2の窒化物半導体レーザの製造方法の説明図
【図4】図2の窒化物半導体レーザの製造方法の説明図
【図5】本発明の実施の形態2の窒化物半導体レーザ素
子の断面図
【図6】図5のの窒化物半導体レーザの製造方法の説明
【図7】本発明の実施の形態3の窒化物半導体レーザ素
子の断面図
【図8】図7のレーザチップの斜視図
【図9】実施の形態3における第2の負電極の他の実施
の形態を示すレーザチップの斜視図
【図10】実施の形態3における第2の負電極の他の実
施の形態を示すレーザチップの斜視図
【図11】従来の窒化物半導体レーザ素子の断面図
【図12】従来の窒化物半導体レーザ素子の断面図
【符号の説明】
1 基板 2 n型コンタクト層 3 p型コンタクト層 4 絶縁物層 5,6 レーザチップ 7 正電極 8 負電極 9,9a 第2の負電極 10 溝 40 支持体素材 41 第1の導電性部材 42 第2の導電性部材 43 絶縁部材 44 導電性接着剤 45,46 支持体 50 金線 51 第1のリード電極 52 第2のリード電極 53 ガイド部 101 支持体 110 基板 111 窒化物半導体 112 正電極 113 負電極 120 絶縁膜 130 リード電極 140 導電性接着剤 150 金線 201 支持体 210 基板 211 窒化物半導体 212 正電極 213 負電極 230,231 リード電極 240 導電性接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋渡 竜也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA11 AA33 AA43 CA22 CA34 CA46 CA75 CA93 DA02 DA07 DA19 DA25 DA32 DA33 5F073 AA89 CA17 CB05 CB22 CB23 DA21 EA07 EA28 FA13 FA14 FA15 FA18 FA22 FA27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板にn型コンタクト層とp型コンタクト
    層を含む窒化物半導体層を積層し、同積層体の上面に正
    電極と負電極を配置したレーザチップを支持体にフェイ
    スダウンでボンディングした窒化物半導体レーザ素子で
    あって、前記正電極と負電極とを前記基板から同一距離
    の前記積層体上面に配置したことを特徴とする窒化物半
    導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】前記正電極と前記負電極の間の積層体の一
    部を除去して積層体中のn型コンタクト層を露出させた
    溝を形成した請求項1記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】前記積層体上面に配置した負電極を延長し
    て前記露出したn型コンタクト層に接続した請求項2記
    載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】前記積層体上面と前記露出したn型コンタ
    クト層上にそれぞれ負電極を配置した請求項2記載の窒
    化物半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】前記支持体の前記正電極および前記負電極
    がボンディングされる部位が導電性部材であり、この両
    導電性部材が絶縁部材によって絶縁されている請求項1
    〜4記載の窒化物半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】前記支持体の前記正電極および前記負電極
    がボンディングされる部位を同一高さの平面とした請求
    項5記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】前記支持体が絶縁体であり、この支持体の
    前記正電極および前記負電極がボンディングされる部位
    にそれぞれリード電極を形成し、この両リード電極の最
    表面を同一高さの平面とした請求項1〜4記載の窒化物
    半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】前記支持体の前記レーザチップの溝に対応
    する部位に凸形状のガイド部を形成した窒化物半導体レ
    ーザ素子。
  9. 【請求項9】前記支持体の前記レーザチップの溝に対応
    する部位に凸形状のガイド部を形成した請求項2〜7記
    載の窒化物半導体レーザ素子。
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