JP2000049105A - 3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散方法及び拡散装置 - Google Patents

3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散方法及び拡散装置

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JP2000049105A JP10213954A JP21395498A JP2000049105A JP 2000049105 A JP2000049105 A JP 2000049105A JP 10213954 A JP10213954 A JP 10213954A JP 21395498 A JP21395498 A JP 21395498A JP 2000049105 A JP2000049105 A JP 2000049105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の有毒ガスを使わず大口径の3−5族ウ
エハに制御性良く不純物拡散する方法を提供する。 【解決手段】 排気穴を穿孔してありウエハ−収容凹部
を設けた一方向に延びる平坦な基板ホルダ−と、その上
を摺動する下面が開口したM個の離隔した室を持つ拡散
用治具と、拡散用治具の各室に設けた棚と、必要により
拡散用治具の前端に設けたノンドープ蓋用ウエハ−と、
拡散用治具を基板ホルダ−の上で摺動させるための操作
棒とよりなり、拡散用治具の各室の棚には拡散原料また
は5族元素を置くものとし、蓋用ノンドープウエハ−が
ある場合は、拡散用治具の各室には順に拡散原料、5族
元素、拡散原料、…の順に収容し、蓋用ウエハ−がない
場合は拡散用治具の各室には5族元素、拡散原料、…の
順に収容し、昇温時には蓋用ウエハ−または拡散用治具
の最初の5族元素室で試料ウエハ−に蓋をして適当な温
度となった時拡散用治具を動かしてウエハ−上に拡散原
料雰囲気の拡散室を移動させ拡散を行う。冷却時には拡
散用治具をウエハ−から離して冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−5族化合物半
導体結晶にZnを拡散する方法とそのための治具に関す
る。3−5族化合物半導体というのは、3族のGa、I
n、Alと、5族のAs、P、Sbなどの組み合わせに
なる半導体である。基板が得やすいのはGa、InP、
GaPなどである。ここではGaAs、InPなどの場
合を例にして説明する。発光素子や受光素子、その他の
半導体素子の基板にGaAsやInPが使われる。
【0002】基板は多くの場合n型である。pn接合を
作るため、p型不純物を含む薄膜層をエピタキシャル成
長させるか、p型不純物をイオン注入するか、p型不純
物を拡散する必要がある。マスクを使って局所的にp型
領域を作る場合は、エピタキシャルは不適である。イオ
ン注入は装置が大がかりであり工数も多くなり基板をア
ニールしなくてなならずコスト高である。多くの場合p
型領域を作るために拡散が用いられる。GaAsやIn
Pの中では、Znはp型不純物である。p型不純物とし
てMg、Cdなどもあるが最も頻用されるのはなんとい
ってもZnである。だからZn拡散は発光素子、受光素
子、その他の半導体素子を作る際に重要な技術である。
拡散によって結晶中に局所的にp型領域を作るのがZn
拡散の目的である。
【0003】ここで結晶といっているのは基板結晶、基
板の上にエピタキシャル層を設けた結晶などを含む。制
御性に優れ有害な原料を使わず大口径の基板(ウエハ)
にも適用できるZn拡散方法を提供するのが本発明の目
的である。
【0004】本発明は気相拡散法の新規な一種である。
従来の気相拡散とは趣を異にする。その手法は液相エピ
タキシャルにむしろ近い。手法、装置などは液相エピタ
キシャルからの流用ともいえる。治具などは液相エピタ
キシャルに近似するものを利用する。しかし気相拡散で
ある。治具には原料液体ではなくて、Znの気体が充満
する。しかもエピタキシ−でなく拡散である。液相エピ
タキシャルからも截然と区別される。
【0005】
【従来の技術】拡散には、不純物がどのような相(phas
e)から供給されるかによって気相拡散と固相拡散の別
がある。液相拡散というのはない。固相拡散は、Znを
含むInGaAsP薄膜をn型InP結晶の上に一旦エ
ピタキシャル成長しその後熱拡散するものである。本発
明者らが初めて提案したものである(特願平5−177
233、特開平7−14791)。一旦結晶の表面にI
nGaAsP薄膜を付けるから加熱してもPが抜けない
という利点がある。しかし固層拡散は工数多く時間がか
かりいまだ実際的には使われていない。
【0006】つまりZn拡散は専ら気相拡散によってい
る。これが現状である。気相拡散にも二つの手法があ
る。一つは閉管法(closed tube)である。今一つは開
管法(open tube)である。この二つは良く知られてい
る。が、製造業において盛んに実施されているのは閉管
法だけである。開管法は研究段階で小規模に利用される
だけである。未だ数々の難点が克服されていないからで
ある。
【0007】[A.閉管法]図14によって閉管法を説
明する。石英管61の一方の端60にGaAsやInP
のウエハ62を、反対側の端65にZn拡散源66を入
れ真空にしてから酸水素炎バーナーによって密封する。
拡散源66を入れる部分は細頚63にすることもある。
Zn拡散源66はZnとAsの化合物、或いはZnとP
の化合物であって気化しやすい材料である。ZnP
ZnAs等である。化合物であって昇華しやすい(固
体から気化する)ものでしかも他の物質を含まないもの
という条件があるので先述のような化合物が選ばれる。
このような状態で石英管60を真空に引き、酸水素炎に
よって封じる。
【0008】密封した石英管を水平に炉67、68の中
に入れる。全体を加熱する。Zn拡散源を入れた側65
の温度を上げる。ウエハ62側の温度はそれより低くす
る。拡散源が蒸発する。拡散源の蒸気はGaAsやIn
Pのウエハまで飛んでウエハに付着する。Znは熱によ
ってさらに結晶の内部まで浸透してゆく。拡散深さは温
度と時間で制御する。所定の拡散時間が経過すると、炉
の温度を下げる。石英管を取り出してこれを割る。割っ
てGaAs、InPウエハを取り出す。
【0009】図15は閉管法の一つの改良形である。石
英管70の一方の端75に拡散源76を置く。他方の端
72に半開管73とGaAs、InPウエハ−74を置
く。そして真空に引いて石英管を封じる。ヒ−タ79を
用いて拡散源76の辺りを最も高い温度に加熱する。中
間部はヒ−タ80で最低温度に加熱し拡散源の一部が蒸
着78するようにする。これをさらに加熱して拡散源を
気化しウエハ−74の表面に飛んで行くようにする。こ
のほかにも閉管法にはいくつもの改良形がある。
【0010】閉管法は何故に管を閉じる必要があるか?
それは5族蒸気圧制御のためである。密封した空間であ
るから5族元素蒸気圧は、拡散源の分解速度で決まりそ
れは温度Tによって決まる。拡散源の温度Tによって蒸
気圧制御が容易なのである。ウエハ表面で5族の離脱と
吸着が平衡するような状態に保って、Zn化合物をウエ
ハ表面に気相で運び、ウエハ表面から内部にZnを拡散
させてゆくのである。
【0011】温度と時間によって拡散の深さと拡散濃度
を制御する。現在産業的規模で利用されているのは閉管
法だけである。閉管法は外界と遮断した環境でZn拡散
するからウエハが汚染されない。大量のガスが不要であ
る。また酸化されない。拡散が安定している。拡散深さ
が深い場合は再現性もよい。閉管法はすでに歴史があっ
て熟している。そのままの技術を述べた文献は示しにく
い。改良の提案を述べる。
【0012】例えば特開昭60−53018号「化合
物半導体への不純物拡散方法」はInPへのZn気相拡
散を述べている。従来は石英管にInPウエハと、Zn
、Znなどの拡散源だけを封入していたがそ
れでは拡散速度が速すぎる、という問題を指摘してい
る。それで拡散源の他にPの固体を追加するという提案
をしている。密封された石英管内にPを封入し温度を上
げるのでPの蒸気圧が高くなる。逆にZn化合物気体の
蒸気圧が減る。そのためウエハに到達するZn量が減少
し拡散速度が遅くなる。
【0013】ではどうして拡散速度を下げないといけな
いのか?拡散速度が速いとスループットも増えるはずで
結構な事ではないか?それが違う。石英管は長く肉厚が
厚いのでかなりの熱容量を持っている。炉に入れて所望
の500℃〜600℃の温度までに昇温するには15分
かかる。拡散深さによって時間は違うが、たとえば2μ
m程度の浅いp型領域を作るための拡散時間は10分で
ある。そのあと炉の温度を下げるがこれにも数十分かか
る。長く大きい石英管の全体を加熱冷却するから時間が
掛かるのである。
【0014】熱容量が大きいので温度は連続的に変化す
る。不連続変化しない。昇温の過程で既に不純物が蒸発
し始め拡散が始まってしまう。また冷却の過程でも拡散
はある程度持続する。つまり拡散時間外にも拡散は起こ
るのである。温度だけで制御するから、拡散を正確に開
始し停止するという訳に行かない。昇温や冷却に拡散時
間以上の時間が掛かるのでは精密に拡散深さを制御でき
ない。さらに冷却時にZnがウエハの表面に付くので表
面がZnによって汚染されるという問題もある。それで
はP固体を石英管に入れてP蒸気圧を上げZn化合物
蒸気圧を下げる。拡散速度を落とし、昇温冷却時におけ
る余分な拡散を抑制しようとしているのである。
【0015】[B.開管法]両端に開口部を有する石英
管にInP或いはGaAsウエハを入れ、これを適当な
温度に加熱し、Znの有機金属化合物ガスと、AsやP
を含む気体であるアルシン(AsH)、フォスフィン
(PH)ガスとを石英管に通す。Znの有機金属とい
うのは例えば、ジメチルZn(Zn(CH)など
常温で液体になり得るものである。それだけだと気体に
ならないから水素でバブリングして気体として石英管に
導く。混合気体はウエハの上にいたるが、ウエハが加熱
されているからジメチルZnが熱分解する。Znがウエ
ハの上に吸着される。温度が高く拡散係数が高くなって
おり、Zn濃度がウエハの内外で異なるから次第にZn
が内部に入って行くのである。
【0016】単にウエハを加熱するとウエハから5族元
素が抜ける。これを抑えるためにアルシンやフォスフィ
ンのようなガスを入れて5族蒸気圧を上げている。蒸気
圧が高いので5族が抜けても同じだけの5族が表面に吸
着され収支が平衡する。ガスを流しながらウエハを包み
込むので動的な蒸気圧平衡であり、閉管法より不完全で
ある。しかしながら開管法はより口径の大きいウエハを
処理できる。石英管を封じきる必要がないからである。
ウエハサイズ大型化可能というのが開管法の最大の利点
である。また石英管を浪費しないという長所もある。ガ
スをバルブ操作で流したり止めたりできるので制御性が
良いのではないかと考えられている。しかし産業規模で
開管法は実施されていない。単に大学での研究に用いら
れている程度である。
【0017】例えばT.Tsuchiya, T.Taniwatari, T.Ha
ga, T.Kawano,"High-quality Zn-diffused InP-related
materials fabricated by the open-tube technique",
7thInternational conference of Indium Phosphide a
nd Related Materials p664(1995,Sapporo)は、MOC
VD装置を使って、水素H、ジメチルZn、フォスフ
ィンを原料としてInGaAsP/InPエピタキシャ
ルウエハにZn拡散を行った。Zn拡散によってInG
aAsPに転位や欠陥は発生しなかったとしている。こ
れは開管法独特の装置を作ったのではなくて、MOCV
D装置を転用しただけである。ガスを流し基板を加熱す
る装置があればいいからMOCVD装置を一次的に流用
できる。大規模に行うのでないならそれでも差し支えな
い。しかしMOCVDはエピタキシャルの為の装置でこ
れを転用するのは無駄が多い。産業的規模では使えない
手法である。
【0018】特開昭62−143421「不純物拡散
方法および拡散装置」は開管法に属する提案である。閉
管法は昇温の過程で一部で拡散が起こってしまう、とい
うことを問題にしている。図16にこれを示す。石英管
83のある箇所にInPウエハ84をおき、別の箇所に
Zn不純物(ZnP)88を置く。石英管83の中間
部に接続する管85から不活性ガスを吹き込む。これに
よってウエハ84とZn不純物88の間のガス流通を不
活性ガスによって遮断できるようにしている。昇温、冷
却の間は不活性ガスを、ウエハとZn不純物の間に吹き
込んで両者を離隔しておく。拡散の時は不活性ガス流入
を停止し、Zn不純物88の側の管86から水素ガスを
流してウエハ84を通過させるようにする。バルブ8
9、90から操作棒が延びており拡散源88とウエハ−
84を平行移動できるようになっている。ガスの切り替
えによって冷却時や昇温時には拡散が起こらないように
できる。拡散深さなどをより精密に制御できる、とい
う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】閉管法は5族ガスの圧
力制御が容易であり、ガスを浪費しない。実績があり優
れた方法である。現在大量生産規模で使用される唯一の
Zn拡散法である。しかし反面ウエハ−の大口径化が困
難である。石英アンプルにウエハ−を入れるのであるか
ら、ウエハ−の直径より大きい直径の石英アンプルを使
わなければならない。透明石英管にウエハ−や、拡散源
を入れて端を酸水素ガスバーナーによって封止するのは
熟練作業者の手作業によっている。石英は耐熱性が高い
ので酸素と水素の混合ガスを用いる。炎によって石英管
を軟化させる一方から真空に引いているから石英管の直
径は減少してゆく。次第に溶融軟化した部分の直径が減
少してついに相互に融着してしまう。そうなると試料が
入っていない方の石英管を引っ張って分離させる。封止
された石英管の尖った部分をさらに溶かして丸めて丸底
にする。これらは手作業で行う。
【0020】真空封止作業に要する技術は石英管の口径
が大きくなるにしたがって困難になる。従来は1インチ
径のInPウエハ−などを扱っていたが、スループット
を上げるためより広い2インチ径のInPウエハ−を扱
う必要がある。2インチ径のInPウエハ−を厚み3m
mの石英管に封入する場合、外径は最小でも56mmと
なる。そのような大径の石英管を真空封止するのは、不
可能とは言えないが極めて難しい。高度の熟練を持った
技術者の手練が要求される。さらに、閉管法は石英管を
割ってウエハ−を取り出す。高価な透明石英である。割
った石英管は再利用できない。捨てるしかない。また割
るので破片が飛び散る。ウエハ−にも破片がつくことも
ある。付くだけなら良いが破片によって傷つく可能性も
ある。
【0021】閉管法には別の欠点がある。温度によって
しか拡散を制御できないので制御性が悪いという事であ
る。石英管温度を上げて行くのに時間が掛かるのでその
間にもZn拡散が起こってしまう。また冷却するにも時
間が掛かりその間にもZn拡散が起こる。昇温過程、冷
却過程の温度プロフィルの時間変化を毎回同じにするの
は難しい。温度プロフィルが毎回違うので拡散深さがば
らつく。特に拡散深さが浅い場合は再現性に欠ける。ま
た冷却過程において気化したZnがウエハ−表面に堆積
してしまう。このように閉管法にはウエハ−が大口径化
した場合の石英管封止の技術的困難と、制御性の乏しさ
という問題がある。より大口径のウエハ−をも処理でき
る拡散法が望まれる。より制御性優れた拡散法が必要で
ある。
【0022】開管法はウエハ−サイズの大型化には適し
ている。反応管を大きくすれば良いのである。石英管封
止という問題はない。しかし、5族ガス、Zn化合物ガ
スを石英管に流通させるので5族元素蒸気圧が不安定で
ある。ウエハ−の一部から5族元素が抜けることもあ
る。開管法にはもっと大きな欠点がある。5族ガスの蒸
気圧を保つため5族ガスを常時大量に反応管に通さなけ
ればならない。それに使われるアルシン(AsH)、
フォスフィン(PH)は極めて有毒である。そのため
に、大がかりな排ガス処理設備が必要である。産業用の
製造装置とするには極めて大がかりな装置になってしま
う。ために非常に高価な設備となる。このような理由も
あって開管法は未だ生産装置としては利用されていな
い。
【0023】大口径のウエハ−に対して簡単安価にZn
拡散できる装置及び方法を提供する事が本発明の第1の
目的である。高価な設備を用いる必要の無いZn拡散装
置及び方法を提供する事が本発明の第2の目的である。
昇温時や降温(冷却)時に余分な拡散が起こらないよう
にしたZn拡散装置及び方法を提供する事が本発明の第
3の目的である。拡散の開始終了を温度以外の手段によ
って的確に制御できるZn拡散装置及び方法を提供する
ことが本発明の第4の目的である。5族空孔密度を制御
できるZn拡散方法及び装置を提供することが本発明の
第5の目的である。有毒ガスを使わないZn拡散装置及
び方法を提供することが本発明の第6の目的である。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のZn拡散方法
は、排気穴が穿孔してありウエハ−収容凹部を設けた一
方向に延びる平坦な基板ホルダ−のウエハ収納凹部に3
−5族の試料ウエハを挿入し、(M−1)個の隔壁を持
ち下面が開口したM個(M≧1)の離隔した室に分かれ
各室に棚をもつ枠体と枠体の前端に固定した蓋用ノンド
ープウエハ−と枠体に対して着脱可能な蓋とよりなる拡
散用治具の蓋をとり、前から順に各室の棚に、Znを含
む拡散原料、5族元素(又はノンドープ蓋用ウエハ)、
…を交互に戴置して蓋を閉じ、拡散用治具を前記基板ホ
ルダ−の上におき、拡散用治具に操作棒を取付け、基板
ホルダ−を真空に引くことのできる管に入れ、管を真空
に引き、拡散用治具の各室を排気穴の直上に運んで各室
を真空に引き、蓋用ノンドープウエハ−によって試料ウ
エハが覆われる位置へ拡散用治具を摺動させ、管をヒ−
タに装填してヒ−タによって基板ホルダ−、ウエハ、拡
散用治具を加熱し、拡散に適した温度に到達した時、拡
散原料が収容された拡散室によって試料ウエハが覆われ
る位置へ拡散用治具を摺動させ、一定拡散温度でウエハ
に拡散原料を気相拡散させ、所望の時間が経過すると、
5族元素(又は蓋用ウエハ)が存在する5族元素・蓋用
ウエハ室がウエハの上になるように拡散用治具を摺動さ
せ、その位置で次の拡散に適する温度まで温度変化さ
せ、ついで拡散原料が収容されたつぎの拡散室がウエハ
を覆う位置に移動させて第2の拡散を行うというように
拡散と温度変化を繰り返し、最後の拡散が終了したとき
は拡散用治具の拡散室からウエハから離隔させた状態で
冷却するようにしたものである。
【0025】本発明では拡散用治具という特別の治具を
使う。拡散用治具は下方が開口したM個の離隔した室を
持っている。それぞれの室は棚があり、棚に5族元素、
拡散原料の固体が戴置される。加熱されるとそれぞれの
室は拡散原料の蒸気、5族元素の蒸気で充たされる。拡
散用治具だけでもよいが、拡散用治具の前端に蓋用ノン
ドープウエハ−を付けることもある。そのような拡散用
治具を長い基板ホルダ−の上に置く。操作棒によって拡
散用治具を基板ホルダ−の上でスライドさせる。
【0026】基板ホルダ−には一部にウエハ収容凹部が
ありウエハ−がここに固定される。基板ホルダ−は石英
管のような真空に引く事ができまた水素を導入できる管
に入れる。一旦真空に引いてから水素を管に導入する。
水素を入れるのは対流と熱伝導により加熱、冷却を迅速
に行うためである。この管はヒ−タによってあらかじめ
加熱された反応炉のなかに装填する。ヒ−タ熱によって
管、基板ホルダ−、拡散用治具、5族元素、拡散原料な
どが加熱される。拡散用治具が前後に移動することによ
って、ウエハ−の上に拡散室、5族元素室などが交互に
位置する。5族元素室によってウエハ−を覆った状態で
昇温し、所定の拡散温度に達したとき拡散用治具をスラ
イドさせ拡散室がウエハ−の上に来るようにする。
【0027】拡散原料が蒸気になっているから気相拡散
がなされる。拡散が終わると操作棒によって拡散用治具
を動かし拡散室をウエハ−から離す。2種以上の拡散を
行うときは5族元素室(又は蓋用ウエハ)によってウエ
ハ−を覆い温度変化させ、所望の拡散温度になったとき
拡散室をウエハ−上に動かして気相拡散を行う。5族元
素室は蓋用ウエハによって下部開口を閉じるようにして
もよい。冷却は拡散用治具の拡散室からウエハ−を切り
離した状態で行う。拡散用治具全体をウエハ−から離す
か、或いは拡散用治具の後端に蓋用ウエハ−をつけてお
きこれでウエハ−を押さえた状態で冷却する。
【0028】このように蓋用ウエハ−+拡散用治具或い
は拡散用治具を、基板ホルダ−の上にスライドさせる。
拡散用治具はM個の互いに離隔し下部の開放した室をも
つ。前端に蓋用ウエハ−を付ける場合と付けない場合が
ある。
【0029】蓋用ウエハ−がない場合はMは2以上(M
≧2)である、拡散用治具の中に少なくとも一つの5族
元素室と拡散室が必要だからである。K回の異なる拡散
を行う場合は、K個の5族元素室とK個の拡散室が交互
に設けられる。だからこの場合M=2Kである。しかし
冷却のためにもう一つ5族元素室を設けてもよい。その
場合はK+1個の5族元素室と、K個の拡散室を設ける
ことになる。拡散用治具はM=2K+1個の室をもつこ
とになる。
【0030】前端に蓋用ウエハ−を付ける場合は、これ
が5族元素室の代わりをするから、拡散用治具の室数M
は1以上であればよい(M≧1)。K回の異なる拡散を
行う場合は、K−1個の5族元素室とK個の拡散室を拡
散原料に設ける。室数M=2K−1である。冷却のため
に拡散用治具にもう一つ5族元素室を設けると、拡散用
治具の室数M=2Kとなる。また5族元素は蓋用ウエハ
によって代用することができる。
【0031】冷却のために、拡散用治具の後端にノンド
ープウエハ−をつけ、これで冷却中試料ウエハ−を覆う
ようにしても良い。いろいろな場合がある。2K回の拡
散を行うとして、つぎの6つの場合がありうる。
【0032】 1.蓋用ウエハ−+室数(2K−1)の拡散用治具 2. 室数2Kの拡散用治具 3.蓋用ウエハ−+室数2Kの拡散用治具 4. 室数(2K+1)の拡散用治具 5.蓋用ウエハ−+室数(2K−1)の拡散用治具+蓋用ウエハ− 6. 室数2Kの拡散用治具+蓋用ウエハ−
【0033】1、3、5は昇温過程で蓋用ウエハ−によ
って、試料ウエハ−を囲むものである。2、4、6は拡
散用治具の5族元素室によって試料ウエハ−を囲むもの
である。これらは昇温過程での違いである。
【0034】3つのカテゴリ−は冷却過程の違いから生
ずる。1と2は水素中で試料ウエハ−の冷却を行うこと
になる。拡散用治具をウエハ−から離してウエハ−冷却
するからである。以下に述べる実施の形態はすべてこれ
である。1の場合、拡散用治具は、拡散室+5族元素室
+…+拡散室となる。2の場合拡散用治具は、拡散室+
5族元素室+…+5族元素室となる。
【0035】3と4は拡散用治具の最終室中でウエハ−
を冷却するものである。3の場合拡散用治具は拡散室+
5族元素室+…+5族元素室となる。4の場合、拡散用
治具は5族元素室+拡散室+…+5族元素室となる。
【0036】5、6は蓋用ウエハ−で囲んだ状態でウエ
ハ−冷却を行うものである。5の場合、拡散用治具は、
拡散室+5族元素室+…+拡散室となる。6の場合、拡
散用治具は、拡散室+5族元素室+…+5族元素室とな
る。
【0037】基板ホルダ−は拡散用治具が滑らかに摺動
し、しかも気体の漏れがないような平坦平滑な板であ
る。これはカーボンなどで作る事ができる。カーボンは
摺動特性に優れ耐熱性がある。カーボンだと屑が出るか
らアモルファスカーボンやSiCで被覆するとよい。ま
た拡散用治具もカーボンとする。これもアモルファスカ
ーボンなどの被覆をする。カーボンの蓋をカーボンのネ
ジで拡散用治具に止めることは可能である。
【0038】Zn拡散源は固体であって加熱して蒸発す
るものであることが必要である。Zn、Zn
、Zn+P(赤燐)、ZnP+P(赤燐)
などがZn拡散源として使う事ができる。5族元素は、
試料ウエハ−の5族と同じものである。試料ウエハ−が
InPであればPである。試料ウエハ−がGaAsであ
ればAsである。
【0039】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態:1室型:粗
面化ウエハで蓋をするもの:1段階拡散]昇温過程にお
いて試料ウエハから5族元素が抜けるのを防ぐため、粗
面化ウエハによって蓋をしておく。拡散温度Tdまで昇
温してから拡散用治具を試料ウエハの上にスライドさせ
ドーパントの拡散を開始する。拡散が終わると直ちに拡
散用治具を動かして試料ウエハからドーパント雰囲気を
切り離す。
【0040】図1、図2、図3によって本発明の第1の
実施の形態を説明する。図1は本発明の工程を示す。図
2、図3は治具の平面図を示す。これはウエハ1枚の処
理装置であるが、2枚並べて処理するように横幅が2倍
あるような治具を作ることもできる。治具面積内でm枚
のウエハが隣接するようにしても良い。スループットを
上げるために治具の広さは自在に決めれば良い。
【0041】図1の全体は石英管のような反応容器(図
5に現れる)に収められる。反応容器は全体を真空引き
する事ができるようになっている。平坦平滑なカーボン
の板である基板ホルダ−1は治具を摺動させるための長
い台である。これは前記の石英管の内部に挿入される。
カーボンであるのは耐熱性耐薬品性に優れ摺動特性が良
いからである。カーボン地肌が露出していても良いが、
摩擦によって粉が出ることもあるので適当な被覆をする
のも良い。例えばSiC、a−C(アモルファスカーボ
ン)などでコ−ティングする。耐熱性ある金属(タンタ
ル、ステンレス)などによっても基板ホルダ−を作製で
きる。基板ホルダ−1の上にはウエハ収容凹部2が浅く
穿たれる。これはウエハの形状寸法に合わせた凹部であ
る。基板ホルダ−1にはさらに排気穴3を貫通して設け
る。
【0042】拡散用治具4が重要である。拡散用治具4
は上面側面を持ち下面の開口した小さい容器である。図
2は蓋を除いた平面図であり、図3は蓋をした平面図で
ある。この例では拡散室10は幅30mm、奥行き30
mm、高さ20mmで容積18cmの空間である。拡
散用治具4は開口を下にして基板ホルダ−1の上を摺動
する。前述の排気穴3の上にある時は拡散用治具内部を
真空引きできる。拡散用治具4は長方形状の枠体5の上
に蓋6を載せネジ7で固定したものである。
【0043】枠体5の下には何もなくて直接に基板ホル
ダ−1面に接触し摺動する。枠体5の下面も平坦平滑で
あって基板ホルダ−1の上に置かれると接触面での漏れ
がない。矩形状の枠体5は例えばカーボンで作る。カー
ボンは数ミクロンの精度で加工できる。枠対の幅は10
mm〜20mm程度である。その上に乗る蓋6もカーボ
ンで作る事ができる。これらもカーボンのままでも良く
SiC、アモルファスカーボンなどのコ−テイングをす
るのも良い。
【0044】蓋6と枠体5の一部には止め孔8が穿って
ありここに操作棒9の先端が差し込まれる。操作棒9に
よって拡散用治具4の全体を前後に摺動させることがで
きる。治具を操作棒によって基板ホルダ−の上を移動さ
せるのは液相エピタキシャルでは良く行われる事であ
る。治具をカーボン製とするのも液相エピタキシャルか
らの類推といえよう。しかし治具、ネジはステンレスそ
のほかの金属によっても作る事ができる。
【0045】枠体5と蓋6及び基板ホルダ−1によって
拡散室10が形成される。これは狭い空間であるが前後
に移動自在である。移動できることが本発明の優れた制
御性の源泉になる。枠体5の内壁の途中には、拡散用原
料11を収容する棚12が設けられる。InPウエハの
場合、拡散用原料11はZnとPの化合物とする。Zn
、ZnP等である。GaAsウエハの場合、拡
散原料11はZnとAsの化合物である。例えば、Zn
As、ZnAs等である。一般にウエハの5族元
素とZnの化合物であって加熱によって気化(昇華)す
る材料である。拡散用治具に形成された棚12は拡散原
料を保持するものである。拡散用原料が加熱されるとそ
の蒸気が拡散用密閉室10に充満する。拡散用治具4と
基板ホルダ−1のすり合わせに隙間がないので蒸気は外
部には出て行かない。
【0046】拡散用原料11の装填は次のように行う。
蓋6を取って、枠体5の棚12に拡散用原料11を置
き、蓋6を枠体5に置いてネジ7で蓋6を固定する。さ
らに操作棒9を止め孔8に差し込む。
【0047】拡散用治具4の前端面16には粗面化した
蓋用ノンドープウエハ13が接着してある。蓋用ノンド
ープウエハ13は拡散用治具4と共に動く。蓋用ノンド
ープウエハ13はZn拡散の対象となるウエハと同じ材
料のウエハである。対象がInPなら、InPウエハ
を、対象がGaAsならGaAsウエハを使う。これは
対象となるウエハ14を加熱する間これを覆い、5族元
素の離脱を防ぐものである。InP、GaAsいずれも
5族元素の高温での蒸気圧が高く加熱する際は、5族蒸
気圧によって抑えておく必要がある。ウエハ14を加熱
すると同時に蓋用ノンドープウエハ13も加熱される。
蓋用ノンドープウエハ13から5族元素が解離し狭い空
間に5族の高い蒸気圧を与える。それによって目的とな
るウエハ14からの5族元素の脱離を防ぐ。これは消極
的に5族の解離を抑制するものである。
【0048】ノンドープであるのは不純物がこれから出
て目的となるウエハ14にドープされてはならないから
である。また蓋用ノンドープウエハ13はウエハ14に
対向する面は研磨しない。ザラザラの粗面にしておく。
粗面の方が実効的な面積が広くて蓋用ノンドープウエハ
13の表面から出る5族元素の量が増える。だから蓋に
よって封じられた狭い空間での5族蒸気圧が大きくな
る。基板ホルダ−1のウエハ収容凹部2の丁度下方にな
るところに熱電対15の先端を接触させておく。
【0049】以上の構成において次のような操作を行
う。図1には主な工程を示す。図4は各工程での温度変
化プロフィルを示す。
【0050】{準備工程} (1)InPウエハ、GaAsウエハなど試料ウエハ1
4をウエハ収容凹部2に入れる。 (2)あらかじめ過熱された炉に、反応管を挿入する。 (3)基板ホルダ−の上で、拡散用治具4を後退させて
おき前端面16に蓋用ノンドープウエハ13を固定す
る。 (4)ネジ7を外し蓋6を開き、棚12に拡散用原料1
1を置く。ウエハがInPの場合は、ZnP、Zn
などの固体である。ウエハがGaAsの場合はZn
As、ZnAsなどの固体である。 (5)蓋6を枠体5においてネジ7をしめる。操作棒9
を止め孔8に差し込む。 (6)この状態で基板ホルダ−1の全体を反応管である
石英管20(図5に現れる)に挿入する。
【0051】{工程1(拡散室内真空排気)} (7)拡散用治具4は図1(1)の状態にある。反応管
全体を真空に引く。基板ホルダ−1の上方つまり拡散用
治具4の外側は真空になる。基板ホルダ−1の排気穴3
からも真空引きされるので拡散用治具4の内部も真空に
なる。結局拡散用治具4の内外が同じ真空になる。
【0052】(8)適当な真空度になると、操作棒9を
押して拡散用治具4を前進させ排気穴3から拡散用治具
の内部空間をはずす。これで拡散用治具4の内外の空間
が分離される。丁度蓋用ノンドープウエハ13がウエハ
収容凹部2の上に来る。ウエハ14を上から覆う。真空
排気の後、反応管に水素を導入する。水素は熱伝導や対
流により加熱、冷却を迅速に行う。これが図1(2)の
状態である。図4では室温のイロの部分である。 {工程2(昇温過程)} (9)昇温工程において、ウエハ14、蓋用ノンドープ
ウエハ13は加熱される。図4のロハの部分である。拡
散温度Tdを目指して温度が上昇する。加熱昇温によっ
て蓋用ノンドープウエハ13から5族原子が出るのでウ
エハ収容凹部2での5族蒸気圧が高くなる。ウエハ14
からの5族解離を防ぐことができる。蓋用ノンドープウ
エハ13の役割は昇温過程での5族解離を防ぐことであ
る。そのため蓋用ウエハは粗面化してある。しかし粗面
化しても5族解離防止は完全ではない。積極的に5族ガ
スを充填しないからである。幾分の5族空格子が発生す
るであろう。 (10)拡散用治具4も同様に加熱される。拡散用原料
11は昇華開始し、拡散用治具4内部に広がる。拡散室
10のZn化合物の蒸気圧が上がって行く。しかしこの
状態ではZn蒸気とウエハ14は離隔されているからZ
n拡散は起こらない。温度は熱電対によってモニタす
る。やがて所望の拡散温度Tdに到達する。
【0053】{工程3(拡散工程)} (11)T=Tdになると、操作棒9を押して拡散用治
具4を前進させる。図1(3)の状態になる。拡散用治
具4が丁度ウエハ収容凹部2の上に来る。図4のハの位
置である。拡散用治具4の拡散室10は十分濃密なZn
化合物蒸気によって充たされている。Zn化合物蒸気が
ウエハ14に接触する。直ちにZn拡散が始まる。狭い
空間であってガスの巨視的流れがない。5族蒸気圧は安
定している。拡散の時間tcは、希望の拡散深さから決
める。 {工程4(冷却)} (12)所定の拡散時間tcが経過すると、操作棒9を
押して拡散用治具4をウエハ収容凹部2から切り離す。
直ちに拡散は停止する。図4のニ点である。 (13)ウエハ14が拡散用治具4から切り離された位
置で冷却する。図1(4)に冷却時の関係をしめす。図
5は図1の装置の周辺部をも示す概略断面図である。基
板ホルダ−1や拡散用治具4、操作棒9などの全体が石
英管20の内部に収納される。閉管ではなくて一方から
真空引きできるようになっている。また操作棒9を外部
から操作できるようになっている。石英管20の全体が
ヒ−タ21に差し込まれる。ヒ−タ21は抵抗線23を
炉心にコイル状に巻き、炉材22によって固めたもので
ある。抵抗線23に通電して抵抗加熱することができ
る。通常の電気炉である。
【0054】[第2の実施の形態:2室型:5族元素室
で蓋をするもの:1段階拡散]第2実施形態は、昇温過
程において試料ウエハから5族元素が抜けるのをより積
極的に防ぐものである。拡散用治具に5族元素室を作
る。5族元素室でウエハを覆い積極的に5族蒸気圧を上
げ試料ウエハ表面からの5族の解離を防止する。拡散温
度Tdに達するまで5族元素室でウエハを包囲してお
く。拡散温度Tdまで昇温してから拡散用治具の拡散室
を試料ウエハの上にスライドさせドーパントの拡散を開
始する。拡散が終わると直ちに拡散用治具を動かして試
料ウエハからドーパント雰囲気を切り離す。ウエハで蓋
をするだけの第1の実施形態に比べてより完全に5族の
抜けを防ぐ。5族空孔の発生を防止する上でより有効な
方法である。
【0055】図7は第2の実施形態の各工程をしめす。
図8は蓋を取った状態の拡散用治具の平面図である。図
9は蓋をした拡散用治具の平面図である。拡散用治具は
2室よりなる。これが前例と異なる。前例のノンドープ
ウエハ13の代わりに、5族元素室30を新たに拡散用
治具内部に設けている。拡散用治具24は枠体25と蓋
26とを組み合わせたものである。枠体25は摺動方向
に伸びる直方体であり、中間に隔壁28がある。隔壁2
8によって拡散用治具24は2室に分けられる。後方の
拡散室10はドーパントを拡散するものである。棚34
が壁面に形成してある。ここに拡散源11の固体が置か
れている。
【0056】前方には5族元素室30がある。棚32が
設けられここに5族元素固体31が戴置される。試料ウ
エハの5族元素と同じものを5族元素固体31とする。
InPウエハが対象の場合は、燐Pである。GaAsが
対象の場合は砒素Asである。このような2室型の拡散
用治具24は昇温過程で、5族元素室30によって試料
ウエハ14を覆う。ために昇温過程で5族空孔が発生し
ない。図7の各工程を順に説明する。図10は工程ごと
の熱電対15の温度変化を示す。
【0057】{準備工程} (1)InPウエハ或いはGaAsウエハなど試料ウエ
ハ14をウエハ収容凹部2に入れる。 (2)反応管を加熱された電気炉に入れる。 (3)拡散用治具24を後退させ排気穴3の直上に5族
元素室30が来るようにする。 (4)ネジ7を外し蓋26を開く。後方の拡散室10の
棚34に拡散用原料11を置く。InPの場合はZnP
、Znなど、GaAsの場合はZnAs 、Z
Asなどの固体である。前方の5族元素室30の
棚32には、5族元素固体31を置く。InPの場合は
燐Pで、GaAsの場合は砒素Asである。以下の例で
はInPウエハに対して、赤燐Pを使う場合を示す。 (5)蓋26を枠体25の上においてネジ27をしめ
る。操作棒29を止め孔33に差し込む。 (6)この状態で基板ホルダ−1の全体を反応管である
石英管20(図5)に挿入する。
【0058】{工程1(5族元素室内真空排気)} (7)拡散用治具24は図7(1)の状態にある。反応
管全体を真空に引く。基板ホルダ−1の上方つまり拡散
用治具24の外側は真空になる。基板ホルダ−1の排気
穴3の上には丁度5族元素室30がある。排気穴3から
5族元素室30が真空引きされる。温度は図10のヘト
の間であり常温である。
【0059】{工程2(拡散室真空排気)} (8)操作棒を押して拡散用治具24を前進させ、排気
穴3の上に拡散室20が位置するようにする。図7
(2)の状態である。図10ではトチの間で常温であ
る。拡散室10の内部が真空に引かれる。5族元素室3
0の前壁は試料ウエハ14のウエハ収容凹部2の上にあ
る。5族元素室30の外側もすでに真空であるから5族
元素室30の真空は維持される。こうして、拡散室1
0、5族元素室30ともに真空になる。ついで反応管に
水素ガスを導入する。拡散室の外は水素雰囲気になる。
温度プロフィルは図10のトチの間で常温である。
【0060】{工程3(昇温過程)} (9)拡散室10が真空に引かれると操作棒29を押し
て拡散用治具24を前進させ試料ウエハ14の上に5族
元素室30がスッポリと覆うようにする。図7(3)の
状態になる。図10のチである。 (10)昇温過程(工程3)において、ウエハ14、拡
散用治具24、5族元素31、拡散用原料11が加熱さ
れる。図10のチソの部分である。拡散室10ではドー
パントが蒸発しドーパント濃度が高くなる。5族元素室
30では5族元素31が蒸発し、5族蒸気圧が次第に高
くなる。ウエハ14は5族元素室30の中にあるから、
高い5族蒸気圧によって保護される。5族が表面から解
離しない。温度がチからリへと上がるに従って、5族蒸
気圧とドーパント蒸気圧が高まって行く。やがて拡散温
度Tdに到達する。
【0061】{工程4(拡散工程)} (11)T=Tdになると、操作棒29を押して拡散用
治具24を前進させる。図7(4)の状態になる。ウエ
ハ14を拡散室10が覆う。ドーパントの蒸気圧がすで
に高くなっているからドーパントがウエハ14に付着し
高温で拡散が起こる。Znの蒸気がウエハに接触する。
表面からZnがウエハの内部に拡散する。図10のリヌ
の拡散温度に対応する。拡散時間tcは目的に応じて適
当に選ぶ。
【0062】{工程5(冷却)} (12)所定の拡散時間tcが経過すると、操作棒29
を押して拡散用治具24をウエハ収容凹部2から切り離
す。図7(5)のようになる。ウエハ14はドーパント
蒸気から離れる。直ちに拡散は停止する。図10のヌ点
である。 (13)ウエハ14が拡散用治具4から切り離された位
置で冷却する。図10のヌルに対応する。
【0063】[第3の実施の形態:3室型:2段階拡
散]第3の実施形態は、2回の拡散を行うものである。
拡散用治具は3室を持つ。異なるドーパントによって2
回異なる拡散を行う。或いは同一のドーパントを異なる
温度で2回拡散を行うというような場合に利用できる。
2種類の拡散に対応して2つの拡散室が拡散用治具に設
けられる。その間には5族元素室を介在させる。だから
3室からなる拡散用治具ということになる。昇温過程に
おいて試料ウエハを保護するのは、ノンドープウエハ1
3である。第1拡散から第2拡散の間に試料ウエハを包
囲し5族蒸気圧を与えるのは5族元素室(ノンドープウ
エハの場合もある)である。5族元素の抜け防止のため
に異なる二つの手段を使うことができる。以上に述べた
ものは2種類の拡散を行うためのものである。
【0064】本発明は一般に2種類といわず、3種類で
も4種類のドーパントでも継時的に拡散することができ
る。M種のドーパントを拡散するには2M室、あるいは
(2M−1)室の拡散用治具が必要である。
【0065】図11は第3の実施形態に掛かる拡散用治
具の断面図である。図12は同じものの蓋を除いた状態
の平面図である。(図17は5族元素室に5族を置く代
わりに蓋用ノンドープウエハで開口をふさいだ例であ
る。5族元素は蓋用ウエハで置き換えることができ
る。)工程は容易にわかるので工程図は省いている。拡
散用治具は3室よりなる。長方形枠体45の中に隔壁5
2、53がある。これによって拡散用治具内空間が3つ
に仕切られる。前端から、第1拡散室50、5族元素室
30、第2拡散室10である。枠体45の上に蓋46を
かぶせネジ47で固定する。下部が開口した3つの空間
50、30、10は2段階の拡散をするための工夫であ
る。最初の第1拡散室50には棚56があり、第1拡散
用原料51が戴置される。2番目の5族元素室30には
棚55があって、5族元素固体31が収容される。3番
目の第2拡散室10にも棚54があって、第2拡散用原
料11が載せられている。終端には止め孔48が穿孔さ
れる。ここに操作棒49が差し込まれており拡散用治具
44の全体を前後に摺動するようになっている。
【0066】最前端には蓋用ノンドープウエハ13が固
定される。これは昇温過程においてウエハ14が嵌込ま
れたウエハ収容凹部2を閉ざしウエハ14の表面からの
5族解離を抑える。これのかわりに5族元素室を増やし
て、拡散用治具を4室型としてもよい。
【0067】図13に2段階拡散の温度プロフィルを示
す。各工程を述べる。
【0068】{準備工程} (1)試料ウエハ14をウエハ収容凹部2に入れる。 (2)反応管を電気炉に入れる。 (3)拡散用治具44を後退させ排気穴3の直上に第1
拡散室50が位置するよにする。 (4)ネジ47を外し蓋46を開く。後方の第2拡散室
10の棚54に第2拡散用原料11を置く。中間の5族
元素室30の棚55には、5族元素固体31を置く。I
nPの場合は燐Pで、GaAsの場合は砒素Asであ
る。前方の第1拡散室50の棚56には第1拡散用原料
51をおく。 (5)蓋46を枠体45の上においてネジ47をしめ
る。操作棒49を止め孔48に差し込む。 (6)の状態で基板ホルダ−1の全体を反応管である石
英管20(図5)に挿入する。 {工程1(第1拡散室・5族元素室・第2拡散室内真空
排気)} (7)反応管全体を真空に引く。拡散用治具44の外側
は真空になる。基板ホルダ−1の排気穴3の上には丁度
第1拡散室50がある。排気穴3から第1拡散室50が
真空引きされる。 (8)操作棒を押して拡散用治具44を前進させ、排気
穴3の上に5族元素室30が位置するようにする。排気
穴3から5族元素室30が真空に引かれる。 (9)操作棒49を押して拡散用治具44を前進させ
る。排気穴3の上に第2拡散室10が来た位置でとめ
る。排気穴3から第2拡散室10が真空に引かれる。こ
れらの3室50、30、10が全て真空に引かれる。拡
散室をずらせ、反応管と拡散室を切り離す。反応管に水
素ガスを導入する。これは図13のヲワに対応する。
【0069】{工程2(昇温過程)} (10)操作棒49を押して拡散用治具44を前進させ
試料ウエハ14の上をノンドープウエハ13が覆うよう
にする。図11はそのような状態を示している。全体を
加熱し昇温する。図13のワカに当たる。同じ結晶の蓋
をしているから5族元素の解離をある程度防ぐことがで
きる。第1拡散温度Tdに到達するまで加熱する。
【0070】{工程3(第1拡散工程)} (11)T=Tdになると、操作棒49を押して拡散
用治具44を前進させる。ウエハ14を第1拡散室50
が覆う。第1拡散室50ではドーパントの蒸気圧がすで
に高くなっている。ドーパントがウエハ14に付着し高
温で拡散が起こる。表面からドーパントがウエハの内部
に拡散する。図10のカヨに対応する。拡散時間t
目的に応じて適当に選ぶ。
【0071】{工程4(過渡的な冷却)} (12)所定の拡散時間tが経過すると、操作棒49
を押して拡散用治具44を前進させ、5族元素室30が
ウエハ14を覆う位置で止める。そのままの状態でヒ−
タパワーを落とし、第2拡散温度Tdに下げる。図1
3のヨタである。Td〜Tdの遷移において、ウエ
ハ14は5族元素蒸気圧によって囲まれる。ウエハ表面
からの5族抜けが防がれる。
【0072】{工程5(第2拡散工程)} (13)第2拡散温度Tdになると、操作棒49を押
して、拡散用治具44を前進させ、ウエハ14の上に第
2拡散室10が位置するようにする。第2拡散源の蒸気
圧が高いのですぐに拡散が始まる。所定の拡散時間t
が経過するまでその状態を続ける。
【0073】{工程6(冷却工程)} (14)操作棒49を押して拡散用治具44をウエハ収
容凹部2から切り離す。直ちに拡散は停止する。徐々に
炉の温度を下げる。図13のレソの線に対応する。
【0074】
【実施例】図1、図2、図3にしめすようなM=1の拡
散用治具によって本発明のZn拡散を行った。ただし、
拡散用治具は幅30ミリ、奥行き30mm、高さ20m
mで容積18cmである。前方に粗面ノンドープIn
Pウエハ−をつけている。拡散用治具の棚にZn
を4mgおいた。比較のため次の2枚のウエハ−を試料
とした。 ウエハ−…キャリヤ濃度1×1018cm−3のSn
ドープInP ウエハ−…キャリヤ濃度5×1015cm−3のノン
ドープInP
【0075】試料ウエハ−をウエハ収容凹部2に入れ
て、拡散用治具の蓋を閉じ、拡散用治具を基板ホルダ−
の上において、操作棒を後端に取り付けた。基板ホルダ
−を石英管に入れた。石英管を1×10−6Torrの
真空に引いた。拡散用治具4の拡散室10を排気穴3の
上に持ってくる。これによって拡散室10の内部が真空
になる。そのあと熱伝導率の良い、水素ガスを石英管に
導入した。その状態で石英管を反応炉に差し入れた。
【0076】炉のヒ−タに通電し、基板ホルダ−、拡散
用治具、ウエハ−を加熱した、試料ウエハ−の温度は熱
電対15によって測定している。熱電対が580℃で安
定した時点で、操作棒9によって拡散用治具4を押し拡
散室10を試料ウエハ−14の上に来るようにした。Z
の蒸気にウエハ−が接触する。ウエハ−温度を
580℃にしてZn拡散した。蒸気にウエハ−が接触し
ている時間が拡散時間である。拡散を終了させるために
は拡散用治具を押して、拡散室10をウエハ−から切り
離せば良い。この点で閉管法より制御性が格段に優れ
る。拡散用治具がウエハ−から離隔した状態で冷却す
る。
【0077】石英管から基板ホルダ−を抜き出す。基板
ホルダ−から試料ウエハ−を外す。試料ウエハ−は、劈
開して断面を出し、フェリシアン化カリウム+水酸化カ
リウム水溶液からなるエッチング液によってエッチング
した。このエッチング液は、n型InPとp型InPで
はエッチング速度が違う。それでエッチングされた断面
図を顕微鏡で観察することによって拡散深さが分かる。
【0078】ここで拡散の深さと言うのはZn原子が、
n−InP結晶にどこまで拡散していったかということ
である。ただし初めのn−InPの電子密度(nキャリ
ヤ密度)が違うから、拡散の深さというものも違う。Z
n密度は拡散のなだらかなカーブを描くのでここまでが
Zn拡散の境界であるという点を決めることができな
い。そこでpn接合であるp=nとなる深さまでを拡散
深さとする。
【0079】ウエハ−は比較的高濃度のn型でn=1
18cm−3であるから、Zn濃度が1018cm
−3になる(n=p)となるところまでがp型領域であ
る。これより深いn型の領域にもZnは存在する。
【0080】ウエハ−はノンドープでありキャリヤ数
が少なくn=5×1015cm−3であるから、Zn濃
度が5×1015cm−3になったところがpn接合で
ありこれが拡散深さということになる。
【0081】拡散時間を様々に変えて拡散深さを測定し
た。その結果を図6に示す。横軸は時間そのものではな
く、時間の平方根である。黒丸はノンドープInPウエ
ハ−の拡散時間と深さの関係をしめす。4分で5μm
程度、10分で8μm程度、18分で10μm程度であ
る。拡散深さが時間の平方根に大体比例する。黒三角は
Snドープのウエハ−の結果である。拡散深さが浅い
のは、もとのn−InPのnキャリヤ密度が高いからで
ある。5分で1.8μm、10分で2.3μm、28分
で4.2μm程度である。これも深さが時間の平方根に
ほぼ比例している。つまり時間によって拡散を精密に制
御できるということである。拡散開始時にウエハ−が初
めて拡散原料蒸気に接触し、拡散が終わると同時に拡散
原料蒸気からウエハ−が切り離されるから昇温、冷却時
に余分な制御不能な拡散が起こらない。時間を増やせば
任意の深さまで拡散させることができる。
【0082】ここでは1インチ径のウエハ−を対象にし
たが、拡散用治具の寸法を大きくすれば2インチウエハ
−でも簡単にZn拡散することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明は大口径のウエハであっても容易
にZn拡散することができる。ウエハ径が大きければ、
拡散用治具の拡散室や5族元素室の面積を増やせば良
い。2インチ径を越える大面積のウエハであってもp型
ドーパントを熱拡散できる。この点で閉管法より優れた
ものである。また昇温過程、冷却過程では拡散が起こら
ない。だから拡散濃度プロフィルが所望のものになる。
拡散深さの制御性が向上する。冷却中のウエハ表面への
ドーパント堆積と言うことも起こらない。この点でも閉
管法よりも優れる。
【0084】5族元素の解離を防ぐための蒸気圧を与え
る空間が極めて狭いし閉じられているからガスを大量に
消費しない。毒性の強いガスを大量に流す開管法よりも
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】1室型拡散用治具を使う本発明の第1の実施形
態に掛かる拡散方法の工程図。(1)は拡散室真空排気
工程、(2)は昇温工程、(3)は拡散工程、(4)は
冷却工程を示す。
【図2】第1の実施形態において用いる1室からなる拡
散用治具の蓋を除いた状態の平面図。
【図3】第1の実施形態において用いる拡散用治具の平
面図。
【図4】第1の実施形態における温度の時間変化を示す
グラフ。
【図5】拡散用治具を収容した石英管と、反応炉の全体
を示す断面図。
【図6】580℃でのZn拡散の時間と、拡散深さの測
定値を示すグラフ。横軸は時間の平方根、縦軸は拡散深
さである。
【図7】2室型拡散用治具を使う本発明の第2の実施形
態に掛かる拡散方法の工程図。(1)は赤リン室(5族
元素室)真空排気工程、(2)は拡散室真空排気工程、
(3)は昇温工程、(4)は拡散工程、(5)は冷却工
程を示している。
【図8】第2実施形態で用いる2室拡散用治具の蓋を取
り外した状態の平面図。
【図9】同じものの蓋をした状態の平面図。
【図10】第2の実施形態にかかる拡散方法の温度の時
間変化を示すグラフ。
【図11】2回の拡散を行う第3の実施形態にかかる拡
散方法のための3室型拡散用治具の断面図。
【図12】同じ拡散用治具の蓋を除いた状態の平面図。
【図13】2回の拡散を行う第3の実施形態における温
度の時間変化を示すグラフ。
【図14】閉管法にかかる不純物拡散装置の一例の断面
図。
【図15】閉管法にかかる不純物拡散装置であって、特
公平2−24369号によって提案されている装置の断
面図。
【図16】開管法に掛かる不純物拡散装置であって、特
開昭62−143421号に提案されている装置の断面
図。
【図17】2回の拡散を行う第3の実施形態にかかる拡
散方法を行うための3室型拡散用治具であって5族元素
の代わりに蓋用ノンドープウエハを使用したものの断面
図。
【符号の説明】
1 基板ホルダ− 2 ウエハ収容凹部 3 排気穴 4 拡散用治具 5 枠体 6 蓋 7 ネジ 8 止め孔 9 操作棒 10 拡散室 11 拡散用原料 12 棚 13 蓋用ノンドープウエハ 14 ウエハ 15 熱電対 16 前端面 20 石英管 21 ヒ−タ 22 炉材 23 抵抗線 24 拡散用治具 25 枠体 26 蓋 27 ネジ 28 隔壁 29 操作棒 30 5族元素室 31 5族元素 32 棚 33 止め孔 34 棚 44 拡散用治具 45 枠体 46 蓋 47 ネジ 48 止め孔 49 操作棒 50 第1拡散室 51 拡散原料 52 隔壁 53 隔壁 54 棚 55 棚 56 棚 57 蓋用ノンドープウエハ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気穴が穿孔してありウエハ−収容凹部
    を設けた一方向に延びる平坦な基板ホルダ−と、(M−
    1)個の隔壁を持ち下面が開口したM個(M≧2)の離
    隔した室に分かれ各室に棚をもつ枠体と着脱可能な蓋を
    持ち基板ホルダ−の上を摺動する拡散用治具と、拡散用
    治具を基板ホルダ−の上で摺動させるための操作棒と、
    ウエハ収容凹部の近傍に設けた熱電対と、基板ホルダ−
    の全体を収容し真空に引く事のできる管と、管を加熱す
    るヒ−タとよりなり、拡散用治具の各室の棚にはZnを
    含む拡散原料或いは5族元素又はノンドープ蓋用ウエハ
    の何れか一つを交互において、拡散原料の各室は前端か
    ら5族元素・ノンドープ蓋用ウエハ室、拡散室、…の順
    に配置するものとしたことを特徴とする3−5族化合物
    半導体結晶へのZn拡散装置。
  2. 【請求項2】 排気穴が穿孔してありウエハ−収容凹部
    を設けた一方向に延びる平坦な基板ホルダ−と、(M−
    1)個の隔壁を持ち下面が開口したM個(M≧1)の離
    隔した室に分かれ各室に棚をもつ枠体と着脱可能な蓋を
    持ち基板ホルダ−の上を摺動する拡散用治具と、試料ウ
    エハと同じ材料で拡散用治具の前端に設けたノンドープ
    蓋用ウエハと、拡散用治具を基板ホルダ−の上で摺動さ
    せるための操作棒と、ウエハ収容凹部の近傍に設けた熱
    電対と、基板ホルダ−の全体を収容し真空に引く事ので
    きる管と、管を加熱するヒ−タとよりなり、拡散用治具
    の各室の棚にはZnを含む拡散原料または5族元素又は
    ノンドープ蓋用ウエハの何れか一つを交互において、拡
    散原料の各室は前端から拡散室、5族元素・ノンドープ
    蓋用ウエハ室、…の順に配置するものとしたことを特徴
    とする3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散装置。
  3. 【請求項3】 ノンドープ蓋用ウエハは粗い表面を持つ
    ことを特徴とする請求項2に記載の3−5族化合物半導
    体結晶へのZn拡散装置。
  4. 【請求項4】 拡散用治具はカーボン製であって表面を
    非晶質カーボン或いはSiCによってコ−テイングして
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散装置。
  5. 【請求項5】 拡散用治具の後端にノンドープ蓋用ウエ
    ハ−を固定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散装
    置。
  6. 【請求項6】 排気穴が穿孔してありウエハ−収容凹部
    を設けた一方向に延びる平坦な基板ホルダ−のウエハ収
    納凹部に3−5族の試料ウエハを挿入し、(M−1)個
    の隔壁を持ち下面が開口したM個(M≧1)の離隔した
    室に分かれ各室に棚をもつ枠体と枠体の前端に固定した
    蓋用ノンドープウエハ−と枠体に対して着脱可能な蓋と
    よりなる拡散用治具の蓋をとり、前から順に各室の棚
    に、Znを含む拡散原料、5族元素或いはノンドープ蓋
    用ウエハ、…を交互に戴置して蓋を閉じ、拡散用治具を
    前記基板ホルダ−の上におき、拡散用治具に操作棒を取
    付け、基板ホルダ−を真空にひくことのできる管に入
    れ、管を真空に引き、拡散用治具の各室を排気穴の直上
    に運んで各室を真空に引き、蓋用ノンドープウエハ−に
    よって試料ウエハが覆われる位置へ拡散用治具を摺動さ
    せ、管をヒ−タに装填して、ヒ−タによって基板ホルダ
    −、ウエハ、拡散用治具を加熱し、拡散に適した温度に
    到達した時、拡散原料が収容された拡散室によって試料
    ウエハが覆われる位置へ拡散用治具を摺動させ、一定拡
    散温度でウエハに拡散原料を気相拡散させ、所望の時間
    が経過すると、5族元素が存在する5族元素室がウエハ
    の上になるように拡散用治具を摺動させ、その位置で次
    の拡散に適する温度まで温度変化させ、ついで拡散原料
    が収容されたつぎの拡散室がウエハを覆う位置に移動さ
    せて第2の拡散を行うというように拡散と温度変化を繰
    り返し、最後の拡散が終了したときは拡散用治具の拡散
    室からウエハを離隔させた状態で冷却するようにしたこ
    とを特徴とする3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散
    方法。
  7. 【請求項7】 排気穴が穿孔してありウエハ−収容凹部
    を設けた一方向に延びる平坦な基板ホルダ−のウエハ収
    納凹部に3−5族の試料ウエハを挿入し、(M−1)個
    の隔壁を持ち下面が開口したM個(M≧2)の離隔した
    室に分かれ各室に棚をもつ枠体と枠体に対して着脱可能
    な蓋とよりなる拡散用治具の蓋をとり、前から順に各室
    の棚に5族元素又はノンドープ蓋用ウエハ、Znを含む
    拡散原料、5族元素又はノンドープ蓋用ウエハ、…を交
    互に戴置して蓋を閉じ、拡散用治具を前記基板ホルダ−
    の上におき、拡散用治具に操作棒を取付け、基板ホルダ
    −を真空にひくことのできる管に入れ、管を真空に引
    き、拡散用治具の各室を排気穴の直上に運んで各室を真
    空に引き、最初の5族元素或いはノンドープ蓋用ウエハ
    が存在する5族元素・ノンドープ蓋用ウエハ室によって
    試料ウエハが覆われる位置へ拡散用治具を摺動させ、管
    をヒ−タに装填して、ヒ−タによって基板ホルダ−、ウ
    エハ、拡散用治具を加熱し、拡散に適した温度に到達し
    た時、拡散原料が収容された拡散室によって試料ウエハ
    が覆われる位置へ拡散用治具を摺動させ、一定拡散温度
    でウエハに拡散原料を気相拡散させ、所望の時間が経過
    すると、5族元素又はノンドープ蓋用ウエハが存在する
    次の5族元素・ノンドープ蓋用ウエハ室がウエハの上に
    なるように拡散用治具を摺動させ、その位置で次の拡散
    に適する温度まで温度変化させ、ついで拡散原料が収容
    された次の拡散室がウエハを覆う位置に移動させて第2
    の拡散を行うというように拡散と温度変化を繰り返し、
    最後の拡散が終了したときは拡散用治具の拡散室からウ
    エハを離隔させた状態で冷却するようにしたことを特徴
    とする3−5族化合物半導体結晶へのZn拡散方法。
  8. 【請求項8】 拡散用治具の後端には蓋用ノンドープウ
    エハ−が取り付けられ最後の拡散が終了したときは、拡
    散用治具後端のノンドープウエハ−によって試料ウエハ
    −を覆った状態で冷却するようにしたことを特徴とする
    請求項6又は7に記載の3−5族化合物半導体結晶への
    Zn拡散方法。
  9. 【請求項9】 拡散原料がZn、ZnP、Zn
    +P(赤燐)、ZnP+P(赤燐)、Zn
    、ZnAs、ZnAs+As、ZnAs
    Asの何れかである事を特徴とする請求項6、7、8の
    いずれかに記載の3−5族化合物半導体結晶へのZn拡
    散方法。
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