JP2000046745A - 配線パターン検査装置 - Google Patents

配線パターン検査装置

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JP2000046745A JP10216772A JP21677298A JP2000046745A JP 2000046745 A JP2000046745 A JP 2000046745A JP 10216772 A JP10216772 A JP 10216772A JP 21677298 A JP21677298 A JP 21677298A JP 2000046745 A JP2000046745 A JP 2000046745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非貫通穴についても高精度に最小限の穴マス
クを生成し,非貫通穴の周辺における検査の信頼性を確
保しつつ,非貫通穴に起因する虚報の発生を抑えた配線
パターン検査装置を提供すること。 【解決手段】 2値化パターン画像に含まれる各画素に
ついて,着目画素Aから各方角ごとに暗画素がいくつ続
いているかをカウントし径判定値を出力する。ここで,
各方角とも同一の着目画素Aからカウントすることとし
たので,暗画素が1画素幅で続いているような部分も見
逃さずに抽出される。このため,ビアホール等において
いびつな形状の暗画素群が形成されていても,もれなく
抽出してマスク信号とすることができる,ビアホール等
をぎりぎり被覆する適切なマスクを作成できる。これに
より,ビアホール等に起因する虚報の発生を排除しつ
つ,かつ検査漏れも防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばプリント配
線板などの被検査体であって層間導通穴のような検査対
象外部分を有するものについてその表面に形成された微
細な配線パターンの良否を検査する配線パターン検査装
置に関する。さらに詳細には,フォトビアホールのよう
な非貫通の検査対象外部分についても適用でき,誤検出
なくかつ検査漏れを排除した配線パターン検査装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の配線パターン検査装置では,プ
リント配線板などの被検査体に,欠陥と誤判定されやす
い形状が含まれている場合がある。このため,そのよう
な形状が含まれる部分を検査対象外としなければならな
い。スルーホールやフォトビアホールのような層間導通
穴等(以下,「ビアホール」という)の部分がこれに該
当する。そこで従来,例えば特開平6−294626号
公報に記載されている配線パターン検査装置では,被検
査体を撮像して得られたパターン画像と,別に作成され
た穴マスク画像とに基づいて真の欠陥データを抽出する
ことにより,配線パターンの良否検査を行うものであ
る。すなわち,パターン画像に含まれる欠陥候補データ
のうち,穴マスク画像と一致しないものが真の欠陥デー
タである。この穴マスク画像は,パターン画像のうちス
ルーホールであると思われる形状を有する部分を示す穴
計測信号と,被検査体の仕様から得られた穴認識有効信
号とを比較対照して作成される。
【0003】ここにおいて,パターン画像からの穴計測
信号の抽出は,次のようにして行われていた。すなわ
ち,図11に示すように,2値化されたパターン画像中
の暗画素が4つ集まっている箇所から,N,NE,E,
SE,S,SW,W,NWの8つの方角ごとに暗画素が
いくつ続いているかをカウントする。そして,暗画素が
続いている個数が,どの方角についても所定の範囲(ス
ルーホール半径に対応する個数の上限値と下限値)内で
あれば,その箇所の各画素について穴計測信号をオンと
するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来の配線パターン検査装置には,以下に説明する問
題点があった。すなわち,スルーホールのような貫通穴
には対応できるが,レーザ加工されたブラインドビアホ
ールやフォトビアホールのような非貫通穴には対応でき
ないのである。その原因は,スルーホールとフォトビア
ホール等との,2値化されたパターン画像上での違いに
ある。すなわちスルーホールは貫通穴であるため,その
内部の画素は2値化されれば必ず暗画素となる。このた
めスルーホールは,2値化されたパターン画像上では図
3に示すようなほぼ円形の暗画素の固まりとして現れる
ことになる。だからこそ図11のような計測で認識でき
るのである。なお,図3中の数字「1」は明レベルを,
「0」は暗レベルを,それぞれ示している(図4,図1
3等においても同じ)。
【0005】これに対しフォトビアホール等は,底面の
銅が鈍く光るため,必ずしもその全体が暗画素となるわ
けではない。このため,2値化されたパターン画像上で
図4に示すようにいびつな形状の暗画素領域として現れ
る場合がある。その暗画素領域には,1画素分の幅しか
ない部分Tもあり得る。そのような部分Tで図11の計
測を行おうとすると,図12に示すように,カウント開
始画素が暗画素とならない方角(N,NE,NW)が出
てしまう。このためこの部分Tについては穴計測信号を
オンとすることができない。すなわち,この部分Tでは
図11のような計測はできないのである。なお,図12
において,方角記号の右に付した記号「×」は,その方
角のカウントができないことを示している。また,方角
記号の右の括弧内の数字は,カウントができた方角につ
いてのカウント数を示している(図13等においても同
じ)。
【0006】また,図4の形状中の部分T以外の領域に
着目した場合には,図11のような計測が一応は可能で
あるように見える。しかしながら,その計測値のすべて
が所定の範囲内にあるわけではないので,図11の計測
が実際に可能なのは極めて限られた範囲でしかない。こ
のため,フォトビアホール等の被覆性が悪く,適切な穴
マスク画像を作成することができなかった。この結果,
配線パターンの検査の際,虚報が多く出て不便であっ
た。
【0007】なお,図12において,各方角の暗画素数
の和をとれば,図4の部分Tでも和の値は正の有限値
(3+1+1+1+2=8)となる。したがって,和の
値に一定の上限値を設定しておけば,図11のような計
測でも部分Tを認識することが可能である。しかしなが
らこの場合には,図13に示すように,フォトビアホー
ル等の径と一致した幅の線間Zを有する並列パターンを
測定したときに和の値(4+4+4=12)が上限値以
下となることがある。すなわち,フォトビアホール等で
ない場所をフォトビアホール等と認識してしまうのであ
る。もしその近くに穴認識有効信号があれば,不要な穴
マスクが生成され,検査の信頼性が落ちてしまうことと
なる。また,パターン画像にアフィン変換(平行移動,
倍率補正,回転移動)を施してマッチングさせることも
考えられるが,検査タクトが大幅に低下してしまう。
【0008】本発明は,前記した従来の技術が有する問
題点の解決を目的としてなされたものである。すなわち
その課題とするところは,非貫通穴についても適切に暗
画素部分を認識し,高精度に最小限の穴マスクを生成す
ることにより,非貫通穴の周辺における検査の信頼性を
確保しつつ,非貫通穴に起因する虚報の発生を抑えた配
線パターン検査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題の解決のために
なされた本発明に係る配線パターン検査装置は,パター
ン画像作成手段と,径判定手段と,マスク認識領域作成
手段と,マスク候補認定手段と,マスク作成手段と,検
査手段とを有している。パターン画像作成手段は,被検
査体の配線パターンを読み取って得た画素データからな
るパターン画像を作成するものである。この画素データ
は,2値化されたデータであってもよい。径判定手段
は,前記パターン画像に含まれる各画素について,その
画素から同種の画素が続いている個数を複数の方角につ
いて計数するとともに,各方角ごとにその計数値と所定
の値との大小を判定するものである。マスク認識領域作
成手段は,前記被検査体において検査対象外領域が存在
しうる範囲を示すマスク認識有効信号を作成するもので
ある。マスク候補認定手段は,前記径判定手段の判定結
果に基づいてその画素がマスク候補画素か否かを認定す
るものである。マスク作成手段は,前記マスク候補画素
と前記マスク認識有効信号とを対比してマスク画像を作
成するものである。検査手段は,前記パターン画像のう
ち前記マスク画像以外の部分から,欠陥形状を抽出する
ものである。
【0010】この配線パターン検査装置では,まず被検
査体の配線パターンが読み取られる。そして,読み取ら
れた配線パターンの画像に含まれる各画素データによる
パターン画像が作成される。画素データが2値化されて
いる場合には,パターン画像中の各画素は,暗画素か明
画素かのいずれかである。通常,配線パターン上の画素
は明画素となり,パターン間の画素は暗画素となる。ビ
アホールの穴内の画素は,すべて暗画素となるのが理想
的である。しかし実際には2値化前の明度値がランダム
な値になっていることが多く,2値化により一部は明画
素となってしまい,いびつな形状の暗画素群となること
がある。ここまでの操作は,パターン画像作成手段によ
り行われる。
【0011】そして,パターン画像に含まれる各画素に
ついては,径判定手段により径判定が行われる。径判定
は,次のようにして行われる。すなわち,着目している
1つの画素を出発点として,その画素から暗画素が続い
ている個数が,複数の方角(4方,8方,12方,16
方など)について計数される。すなわち図1に示すよう
に各方角の計測開始画素を1点の画素としている。この
点で,図11のように計測開始画素が必ずしも1点でな
い従来のものと相違している。したがって計数値は,0
または自然数である。そして,各方角についての計数値
が所定の値(上限値)と比較され,その値以内の自然数
であれば良と判定され,0または超えている場合は不良
と判定される。これが径判定であり,パターン画像に含
まれる各画素についてなされる。
【0012】なお上限値は,ビアホールなど検査対象外
領域のサイズに対応するものであるが,すべての方角に
ついて同じとは限らない。画像のX方向またはY方向と
一致する方角と,そうでない斜めの方角とでは上限値が
違ってくる可能性があるからである。また,検査対象外
領域の形状自体も,常に円形とは限らないからである。
なお,各方角における計数は,暗画素がとぎれるまで行
う必要は必ずしもなく,計数値が上限値を超えたらそこ
で中止してもよい。
【0013】この配線パターン検査装置では,上記の径
判定作業の一方で,マスク認識有効信号の作成が,マス
ク認識領域作成手段により行われる。マスク認識有効信
号は,被検査体において検査対象外領域が存在しうる範
囲を示すものである。その作成は,次のようにして行わ
れる。すなわち,配線パターン検査装置には,被検査体
においてビアホール等の検査対象外領域が存在する標準
的な位置が別途入力されている。これは,被検査体の設
計データから持ってきてもよいし,ビアホール等のみを
形成した測定基準板を作成しこれについての測定結果か
ら取得してもよい。実際の被検査体では,個体のばらつ
きのために検査対象外領域の位置が標準的な位置から若
干ずれているので,これを適度な幅で拡大することによ
り,マスク認識有効信号が作成されることが多い。この
ときの計数は,被検査体の要求精度等により定めればよ
い。
【0014】径判定の結果は,マスク候補認定手段に送
られ,判定結果に基づいてその画素についてマスク候補
画素か否かの認定が行われる。この認定は,好ましくは
次のようにして行われる。すなわち,判定結果が良であ
る方角の数が計数される。そして,計数された方角の数
が所定のしきい値と比較され,しきい値以上であれば着
目している画素がマスク候補画素と認定される。しきい
値が方角の総数である場合には,マスク候補画素と認定
される画素は,暗画素が,上限値に対応する直径の中に
のみ存在する領域の画素である。ビアホール内の暗画素
がその例である。配線パターン上の画素は,明画素であ
るためマスク候補画素とはならない。また,パターン間
の画素は,暗画素であるが,通常,長い距離にわたって
連続しており上限値に対応する直径の中に収まらないの
でマスク候補画素とはならない。なお,ピンホール欠陥
は,この時点ではマスク候補画素となるが,後に排除さ
れる。
【0015】上記の作業がパターン画像に含まれるすべ
ての暗画素について行われる。これにより,暗画素のう
ち,ビアホール等の検査対象外領域に属するものと,ピ
ンホール等の欠陥に起因するもの等とが,マスク候補画
素となる。
【0016】ここで,計数された方角の数と比較される
所定のしきい値は,通常は方角の総数(4方,8方,1
2方,16方など)と同じである。その理由は次の通り
である。ビアホールのような検査対象外領域は,通常,
配線パターンのランドに囲まれているので,着目画素か
らいかなる方角にカウントしても,必ずランドの明画素
に突き当たって上限値以内でカウントが終了するはずだ
からである。もし,上限値を超えてしまうような長い距
離にわたって暗画素が続くならば,通常それはビアホー
ル等ではなくパターン間部分などであると考えられる。
【0017】しかしながら常にそうとは限らない。被検
査体の要求精度によっては,ビアホール等の回りのラン
ドにある程度の座切れが許容される場合がある。その場
合には,座切れ部分をよぎった方角についての計数値が
上限値を超えてしまうことがある。これをマスク候補画
素として認定するためには,しきい値を方角の総数より
少ない値にする必要がある。好ましくは,しきい値を可
変とするとともにその可変範囲に方角の総数を含め,両
方の場合に対応できるようにするとよい。
【0018】ただし,座切れは普通,1つのビアホール
の周囲に1カ所だけであり残りはランドが連続している
はずである。座切れの原因はビアホールとランドとの中
心位置の合わせ精度にあるからである。したがって,し
きい値を方角の総数より少ない値にするにしても,計数
値が上限値以内である方角が連続してしきい値以上の数
存在している場合に限り着目画素をマスク候補画素とし
て認定することが望ましい。
【0019】マスク候補画素とマスク認識有効信号とが
そろったら,マスク作成手段によりそれらが対比され,
マスク画像が作成される。すなわち,マスク候補画素で
あってかつマスク認識有効信号に該当するものが抽出さ
れてマスクとされる。これにより,マスク候補画素のう
ちビアホール等の検査対象外領域に属するもの以外は排
除される。ピンホール等の欠陥に起因するものはここで
はねられ,マスクにはならない。ここで,マスク認識有
効信号に一致するマスク候補画素が抽出されたときに,
その画素そのもののみをマスクとしてもよいし,若干の
倍率を掛けてマスクとしてもよい。かくして作成された
マスクは,2値化されたパターン画像の暗画素部分に沿
ってこれを最小限に網羅するものである。
【0020】こうしてマスクが作成されると,検査手段
での最終検査が行われる。すなわち,パターン画像のう
ちマスク画像以外の部分から欠陥形状が抽出される。マ
スク画像の部分は,たとえ欠陥形状が存在しても,それ
はビアホール等に起因するものと考えられるので無視さ
れる。ここで,マスク作成手段により作成されたマスク
が最小限のものであることから,ビアホール等の検査対
象外領域の近辺における検査の信頼性を損なわずに,虚
報の発生が防止されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下,本発明の配線パターン検査
装置を具体化した実施の形態について,図面を参照しつ
つ詳細に説明する。本実施の形態に係る配線パターン検
査装置は,プリント配線板上に形成された配線パターン
の良否検査を行うものである。この配線パターン検査装
置は,図2のブロック構成図に示すように,撮像系2
と,検査部31と,それらの間のマスク処理部4とを有
している。そしてさらに,全体の統括制御を行うマスタ
CPU32と,オペレータによる操作や検査結果の表示
等のための端末33とが設けられている。検査部31と
マスタCPU32とは,通信バス53により接続されて
いる。
【0022】まず,撮像系2について説明する。撮像系
2は,プリント配線板10上に銅などの金属で形成され
た配線パターン11を読み取ってパターン画像を取得す
る機能を有している。このため,配線パターン11を撮
像するCCDカメラ21と,そのアナログ画像をデジタ
ルに変換するA/D変換部22と,そのデジタル信号を
2値化する2値化回路23とを有している。すなわち,
2値化回路23から出力されるパターン画像PIは,暗
画素と明画素とからなる2値画像である。このパターン
画像PIは,おおむね,配線パターン11のある場所の
画素が明画素であり,それ以外の場所の画素が暗画素で
ある。それ以外の場所とは,パターン間の隙間部分や,
ビアホールの中の部分,ピンホール等の欠陥などであ
る。
【0023】次に,マスク処理部4について説明する。
マスク処理部4は,パターン画像のうち検査対象から除
外する部分を示すマスク画像を作成し,パターン画像と
ともに検査部31に供給する機能を有している。この機
能のためマスク処理部4は,以下の各ブロックを有して
いる。すなわち,撮像系2の2値化回路23からパター
ン画像PIの入力を受けてその中に含まれる各画素につ
いて暗画素の径判定を行う径判定部41,プリント配線
板10のビアホールのデータを格納する穴情報メモリ部
42,そのビアホールのデータDHに基づいて穴認識有
効信号MEを作成する穴認識領域作成部43,径判定部
41の判定結果MCと穴認識有効信号MEとを対比する
穴判定部44,その判定結果に基づいてマスク画像MI
を作成するマスク作成部45,各ブロックに駆動クロッ
クを供給するタイミング発生部46,マスク処理部4を
統括制御するマスク処理CPU部49,パターン画像P
Iをマスク画像MIの作成に要する時間の分遅延させて
検査部31へ供給する遅延回路47,の各ブロックであ
る。これらの各ブロックは,ローカルバス51により相
互に接続されている。また,マスク処理CPU部49
は,通信バス52によりマスタCPU32に接続されて
いる。
【0024】マスク処理部4の各ブロックのうち主なも
のについて簡単に説明する。まず径判定部41は,前述
のように,暗画素についての径判定を行うブロックであ
る。径判定とは,簡単にいえば,パターン画像PIに含
まれる暗画素から,パターン間の隙間部分に起因するも
のを除いた画素である。パターン間の隙間部分は,虚報
の原因となるようなものでないのでマスクとする必要が
なく,また配線パターン11に沿って長い距離にわたっ
ている点でビアホール等と明確に区別できるからであ
る。判定結果MCは,穴判定部44へ送られる。
【0025】次に穴情報メモリ部42は,前述のよう
に,プリント配線板10のビアホールのデータDHを格
納するブロックである。ビアホールは,プリント配線板
10の良否検査に当たって虚報の発生原因となりやすい
ものである一方,その存在しうる位置はプリント配線板
10の品種ごとに決まっているからである。このデータ
を用意する方法としては,例えば,プリント配線板10
の設計データから持ってくる方法がある。あるいは,測
定の基準板を用意してこれについてのパターン画像PI
から作成する方法がある。いずれの方法でもよいが,こ
こでは設計データから持ってくる方法を採用している。
基準板を用いる場合,その基準板としては,ビアホール
のみをプリント配線板10と同一の仕様で形成した基板
を用いることができる。あるいは,同一の製造ロットで
製造された多数の同一品種のプリント配線板10のうち
の最初のものを基準板としてもよい。データDHは,穴
認識領域作成部43へ送られる。
【0026】次に穴認識領域作成部43は,前述のよう
に,穴認識有効信号MEを作成するブロックである。こ
のブロックでは,穴情報メモリ部42から供給されたデ
ータDHをそのまま穴認識有効信号MEとしてもよい
が,ここではそのホール部分を所定の幅(画素数または
倍率)で拡大して穴認識有効信号MEとする。プリント
配線板10において実際にビアホールがある位置は,正
確にデータDHの通りであるとは限らず,加工精度によ
り若干のばらつきがあるからである。したがってその拡
大幅は,プリント配線板10の加工精度のグレード(品
種ごとに決まっている)に応じて可変としておくとよ
い。これより穴認識有効信号MEは,プリント配線板1
0においてビアホールが存在しうる範囲内の画素を被覆
している。この範囲内にマスク候補たる暗画素があれ
ば,それは実際のビアホールを現していると考えられ
る。逆に,この範囲外にマスク候補たる暗画素があって
も,それはプリント配線板10のビアホールとは関係が
ないので,これを基準にマスクを生成すべきではないの
である。作成された穴認識有効信号MEは,穴判定部4
4へ送られる。
【0027】次に穴判定部44は,前述のように,径判
定部の判定結果MCと穴認識有効信号MEとを対比する
ブロックである。その目的は,パターン画像PIに含ま
れる暗画素から,真にプリント配線板10のビアホール
に起因するもののみを選び出すことにある。このためこ
のブロックは,判定結果MCに基づいてマスク候補たる
暗画素を選び出し,さらにこれを穴認識有効信号MEと
対比する。すなわち,穴認識有効信号MEの範囲内の暗
画素は,真にビアホールに起因する信号であると判定す
る。一方,穴認識有効信号MEの範囲外のものは,真に
ビアホールに起因する信号ではないと判定する。真にビ
アホールに起因すると判定された画素の信号MRがマス
ク作成部45へ送られる。
【0028】次にマスク作成部45は,前述のように,
穴判定部44の判定結果に基づいてマスク画像MIを作
成するブロックである。このブロックでは基本的には,
マスク判定部44から送られた穴認識信号MRに含まれ
る各画素に対し当該1画素をマスク画像MIとする。こ
れにより,ビアホールをぎりぎりカバーするマスクが得
られる。その後,要求される検査精度に応じて信号MR
に含まれる各画素に対しある程度の倍率(9倍等)を掛
けてもよい。その場合には少し大きめ(9倍なら1画素
幅分大きい)のマスクが得られる。作成されたマスク画
像MIは,検査部31へ送られる。
【0029】続いて,検査部31について説明する。検
査部31は,パターン画像PIから最終的にパターンの
欠陥であると考えられる形状を検出して,その検出信号
DDをマスタCPU32に向けて出力するものである。
このため検査部31には,マスク作成部45からマスク
画像MIが入力され,また,マスク画像MIの入力とタ
イミングを合わせるために遅延回路47を介してパター
ン画像PIが入力されるようになっている。そして検査
部31では,パターン画像PIのうち,マスク画像MI
により検査対象外とされる範囲以外の範囲について,断
線,短絡,欠け等の欠陥形状を抽出する。そのための欠
陥形状データは,検査部31の中にあらかじめ格納して
おいてもよいし,マスタCPU32から供給されるよう
にしてもよい。
【0030】次に,この配線パターン検査装置によるプ
リント配線板10の良否検査の動作について説明する。
ここでは,検査対象たるプリント配線板10について,
その品種の設計データから得られたビアホールのデータ
DHが,穴情報メモリ部42にあらかじめ格納されてい
るものとする。
【0031】まず,検査するプリント配線板10をCC
Dカメラ21の下に置き,その配線パターン11を撮像
する。すると,そのアナログ画像がA/D変換部22で
デジタルに変換され,さらに2値化回路23で2値化さ
れる。これにより,暗画素と明画素とからなる2値画像
のパターン画像PIが得られる。得られたパターン画像
PIは,マスク処理部4に送られ,径判定部41に入力
される。パターン画像PIには,スルーホール(図
3),フォトビアホール(図4),ピンホール欠陥(図
5),線間(図6)のような,暗画素により構成される
形状が含まれている。このうち図4のフォトビアホール
は,従来技術の項で説明した理由によりいびつな形状を
呈している。
【0032】径判定部41では,パターン画像PIに含
まれる暗画素について,次の作業を行う。すなわち図7
に示すように,ある暗画素Aに着目し,その暗画素Aか
らN,NE,E,SE,S,SW,W,NWの8つの方
角ごとに暗画素がいくつ続いているかをカウントする。
このとき着目画素Aを1としてカウントする。図7で
は,各方角記号の右の括弧内の数字に示すように,方角
Eについてはカウント値が「2」であり,方角Wについ
てはカウント値が「4」である。これら以外の方角のカ
ウント値はいずれも「1」である。
【0033】各方角についてのカウント値が得られた
ら,それらのカウント値が,プリント配線板10に含ま
れるスルーホールやフォトビアホールの直径の設計値に
対応する画素数と比較され,OKかNGかの判定がなさ
れる。図4に示すフォトビアホールの直径は,画素数
「11」(図中横方向)と読み取ることができる。以
下,これを用いて説明する。この比較のため径判定部4
1には,表1のようなルックアップテーブルが用意され
ている。なお,表1における「カウント値」は,実際の
ルックアップテーブルでは2進数で表現されている。
【0034】
【表1】
【0035】すなわち,カウント値の「0」と「12」
以上に対しては出力値「0」が割り付けられており,
「1」〜「11」のカウント値に対しては出力値「1」
が割り付けられている。出力値の「0」はその方角のカ
ウント結果がNGであることを意味し,出力値の「1」
はカウント結果がOKであることを意味している。ま
た,出力値「1」が割り付けられる最大のカウント数
「11」は,ビアホールの直径の設計値に対応する画素
数である。これより,カウント値が最大径である「1
1」以下の正の数であった場合にその方角についてOK
と判定され,カウント値がこれを超えていた場合にはそ
の方角についてNGと判定される。こういったルックア
ップテーブルが,ビアホールの各サイズに応じて複数種
用意されている。
【0036】ここで,カウント値が「0」であるときに
判定結果がNGであることは,着目画素が明画素であっ
た場合にはマスク候補として認定され得ないことを意味
している。また,カウント値が「12」以上である場合
に判定結果がNGであることは,暗画素が長い距離にわ
たって続いているので,ビアホールではないと考えられ
ることを意味している。この結果,着目画素が図7のA
であった場合には,すべての方角についてOKと判定さ
れることとなる。同様に,着目画素がスルーホール(図
3)やピンホール欠陥(図5)に属するものであった場
合にも,すべての方角についてOKと判定される。これ
に対し,着目画素が線間(図6)に属するものであった
場合には,方角Nと方角SとについてはNGと判定され
ることとなる。
【0037】径判定部41では,図8に示すように,S
RAMを用いてこの判定を行うようにしている。すなわ
ち図8のシステムでは,カウント値がマルチプレクサを
介してSRAMのアドレス線(A0〜A3)に入力さ
れ,その入力に応じて表1のルックアップテーブルに示
される出力値(0(NG)または1(OK))がSRA
Mのデータ線(I/O0〜I/O3)に出力される。カウント
値は図7に示す方角の数,すなわち8個あるから,これ
ら方角数分の図8の回路が用意されており,並列してこ
の処理がなされる。図8ではSRAMのデータ線が4ビ
ットであるから,OKかNGかの判定基準を4通り設定
することが可能である。ただしここでは1通りのみ設定
している。あるいは,4ビットを,穴径の異なる4種類
の径判定を同時に行うルックアップテーブルとして使用
することも可能である。出力された各方角の出力値(以
下,「径判定値MC」という)は,穴判定部44へ送ら
れる。この処理は,パターン画像PIの各画素について
なされる。なお,図8のSRAMに表1のルックアップ
テーブルを書き込むときには,CPUアドレスとCPU
データバスとが接続されて指定のデータが入力される。
以上が径判定部41での処理である。
【0038】以上の径判定部41での処理と並列して,
穴情報メモリ部42および穴認識領域作成部43で,穴
認識有効信号MEの作成が行われる。このため穴情報メ
モリ部42には,検査するプリント配線板10における
ビアホールの位置や大きさに関するデータDHが,あら
かじめ設計データから抽出されて用意されている。デー
タDHは,ビアホール内の画素については値が「1」で
あり,それ以外の画素については値が「0」である。ビ
アホールが最大8種類あるとすれば,穴情報メモリ部4
2のデータ幅は8ビットあればよいことになる。そして
穴認識領域作成部43では,そのデータDHを所定の画
素幅で拡大してマスク認識有効信号MEを作成してもよ
い。実際のプリント配線板10では,ビアホールの位置
が,所定の公差内で設計値からずれていることがあるか
らである。すなわち,穴認識有効信号MEは,ビアホー
ルが設計値からずれうる最大範囲を考慮したものであ
る。作成された穴認識有効信号MEは,穴判定部44へ
送られる。
【0039】次に,穴判定部44における処理について
説明する。穴判定部44には,径判定部41から,パタ
ーン画像PIの各暗画素についての各方角の径判定値M
Cが入力される。また,穴認識領域作成部43から,穴
認識有効信号MEが入力される。さらに,マスク処理C
PU部49から,連続OK本数という信号が入力され
る。連続OK本数についての詳細な説明は後に譲るが,
原則的にはその値は,径判定部41で行われる径判定の
際の方角の数,すなわち「8」と同じである。これらに
より穴判定部44では,パターン画像PIの各暗画素に
ついて穴判定が行われる。
【0040】この穴判定は,図9に示すようにSRAM
を用いて行われる。すなわち図9のシステムでは,パタ
ーン画像PIのある暗画素についての各方角の径判定値
MCがSRAMのアドレス線に入力されている。また,
連続OK本数の信号および穴認識有効信号MEも入力さ
れている。これにより次のようにして,穴認識信号MR
が作成され,データ線から出力される。まず,各径判定
値MCのうち値が「1」,すなわちOKである方角が何
本連続しているかがカウントされる。例えば着目画素が
図7に示すAであった場合には,すべての方角について
判定がOKであるからカウント値は「8」となる。同様
に着目画素がスルーホール(図3)やピンホール欠陥
(図5)に属するものであった場合にも,カウント値は
「8」となる。これに対し,着目画素が線間(図6)に
属するものであった場合には,方角Nと方角Sとについ
ては判定がNGであるから,連続して判定がOKである
方角は,「NE,E,SE」および「SW,W,NW」
であり,カウント値は「3」となる。
【0041】そして,このカウント値と連続OK本数と
が比較される。カウント値が連続OK本数以上であった
場合には着目画素はマスク候補であるとされる。カウン
ト値が連続OK本数を下回っていた場合には着目画素は
マスク候補でないとされる。例えば着目画素が図7に示
すAであった場合には,カウント値が「8」であるか
ら,マスク候補とされる。同様に着目画素がスルーホー
ル(図3)やピンホール欠陥(図5)に属するものであ
った場合にも,マスク候補とされる。これに対し,着目
画素が線間(図6)に属するものであった場合には,カ
ウント値が「3」であり,連続OK本数を下回っている
ので,マスク候補ではないとされる。
【0042】なお,連続OK本数を方角の総数と同じと
したのは,通常のプリント配線板10ではビアホールの
周囲のランドに座切れがないはずだからである。ただし
プリント配線板10の仕様により加工精度のグレードが
低い場合には,多少の座切れが許容されることがある。
その場合には図10に示すように,ランドがどこか一箇
所で切れており,そこを通る方角の判定がNGとなるこ
とがある。この場合にこのような画素がマスク候補では
ないとされてしまうのは不適当である。連続OK本数を
方角の総数より少し小さくしておけば,これを回避する
ことができる。このため連続OK本数は,方角の総数を
含む範囲内で可変とし,その可変範囲内で設定できるよ
うにされている。
【0043】着目画素がマスク候補であったばあいに
は,さらに穴認識有効信号MEによる選別に供される。
すなわち,マスク候補と認定された画素であってかつ穴
認識有効信号MEの範囲内の画素のみが選別され真の穴
認識信号と判定される。この選別により,穴認識有効信
号MEの範囲外のマスク候補画素が排除される。穴認識
有効信号MEの範囲外のマスク候補画素は,ビアホール
に基づくものではあり得ず,ピンホール等の欠陥に基づ
くと考えられる。したがってこのような画素をマスクと
するのは不適当だからである。
【0044】以上の,マスク候補の認定および穴認識有
効信号MEによる選別が,パターン画像PIに含まれる
各暗画素について行われる。穴判定部44からマスク作
成部45へと送られる穴認識信号MRは,このように最
終的に真にマスク作成の基準となるべきものとして選別
された画素に関する情報である。
【0045】続いて,穴認識信号MRの入力を受けたマ
スク作成部45では,マスク画像MIの作成が行われ
る。すなわち,穴認識信号MRに含まれる各画素に対し
当該1画素をマスク画素とする。これにより,ビアホー
ルをぎりぎりカバーするマスク画像MIが得られる。た
だし,穴認識信号MRに含まれる各画素に対しある程度
の倍率(9倍等)を掛けてもよい。その場合には少し大
きめ(9倍なら1画素幅分大きい)のマスクが得られ
る。このようにマスク作成部45は,任意のマスクサイ
ズを得るための拡大フィルターといえる。作成されたマ
スク画像MIは,パターン画像PIのうち,良否検査の
対象外とされる部分を表している。
【0046】かくしてマスク画像MIが作成されると,
検査部31での検査処理が行われる。このため検査部3
1には,マスク画像MIとパターン画像PIとが入力さ
れる。ちなみに,検査部31に入力されるパターン画像
PIは,マスク画像MIとの位置合わせのため,マスク
処理時間分の遅延処理を遅延回路47で受けている。ま
た,検査部31には,断線,短絡,欠け等の欠陥形状の
データが,あらかじめマスタCPU32から供給されて
格納されている。これにより検査部31は,パターン画
像PIのうちマスク画像MI以外の範囲について,欠陥
形状もしくはこれに類似する形状を抽出する処理を行
う。抽出された欠陥形状等のデータDDは,マスタCP
U32へ送られ,集計される。ここで,プリント配線板
10の仕様によっては,正しい配線パターンの中に上記
の欠陥に類似する形状が含まれている場合がある。その
ような場合には,あらかじめこれを検査対象から除外す
るデータを検査部31に用意しておくことが好ましい。
マスタCPU32に集計された欠陥データは,端末33
を通じて表示したり出力したりすることができる。
【0047】以上のようにして,プリント配線板10に
ついての検査がなされる。そして,同一の製造ロットに
属する同一品種のプリント配線板10について続けて良
否検査を行う場合でも,1枚目と同様に当該プリント配
線板10のパターン画像PIから穴認識信号MRを抽出
し,改めてマスク画像MIを作成することとなる。当該
プリント配線板10の穴形状にマッチングした高精度な
マスク画像MIにて良否検査を行うためである。
【0048】以上詳細に説明したように本実施の形態の
配線パターン検査装置では,プリント配線板10の撮像
データを2値化して得られたパターン画像PIに含まれ
る各暗画素について,径判定部41にて,その暗画素か
ら8つの方角ごとに暗画素がいくつ続いているかをカウ
ントし径判定値MCを出力することとしている。ここ
で,各方角とも着目している画素のカウント値を「1」
としてカウントすることとしているので,暗画素が1画
素の部分も見逃すことなく抽出できる。このため,ビア
ホールのようないびつな形状の暗画素群を形成するもの
であっても,もれなく抽出して穴認識信号MRとするこ
とができる。もちろん,従来のように半径基準判定によ
るスルーホール抽出もできる。したがって,フォトビア
ホールを含むプリント配線板10であっても,マスク作
成部45で,穴形状をぎりぎり被覆する適切なマスクを
作成できる。これにより,ビアホール等に起因する虚報
の発生を排除しつつ,かつ検査漏れの発生しにくい配線
パターン検査装置が実現されている。
【0049】また,径判定値MCと穴認識有効信号ME
とに基づいて穴判定部44で穴認識信号MRを抽出する
に際し,連続OK本数の値を抽出の判断基準として用い
ている。そしてその値を,方角の総数を含む範囲内で可
変とし,その可変範囲内で設定できるようにしたので,
プリント配線板10の仕様が,加工精度のグレードが低
くある程度の座切れが許容されるものであったとして
も,座切れのためにビアホール等の抽出漏れが起こるこ
とを防止できるものである。
【0050】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば,穴認識有効信号MEを
基にパターン画像PIを径判定することにより,より高
速にマスク画像を作成するようにしてもよい。また,2
値化データに限らず3値化以上のデータでも利用でき
る。また,径判定部41における径判定の方角の数は,
「8」に限らない。例えば,「4」,「12」,「1
6」等も考えられるし,4の倍数でなくてもよい。
【0051】また,穴情報メモリ部42から穴認識領域
作成部43へ供給するビアホールのデータDHは,プリ
ント配線板10の設計データから持ってくる代わりに別
の手段で用意してもよい。例えば,検査するプリント配
線板10と同じ穴形成を行った基準板についてパターン
画像PIを作成するとともに,それについての穴判定部
44での処理(図9)において,穴認識有効信号MEを
用いず,径判定値MCおよび連続OK本数のみで穴認識
信号MRを作成し,これを穴情報メモリ部42へフィー
ドバックしてデータDHとすることが考えられる。さら
にこの場合には,各プリント配線板10の検査をするた
びに穴認識信号MRを穴情報メモリ部42へフィードバ
ックして学習効果を持たせることも考えられる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,底面が鈍く光るフォトビアホールのような非貫
通穴についても適切に暗画素部分を認識し,高精度に最
小限の穴マスクを生成することができ,これににより非
貫通穴の周辺における検査の信頼性を確保しつつ,非貫
通穴に起因する虚報の発生を抑えた配線パターン検査装
置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線パターン検査装置での各方角の画
素数のカウント方法を示す図である。
【図2】実施の形態に係る配線パターン検査装置のブロ
ック構成を示す図である。
【図3】スルーホールの2値化画像を示す図である。
【図4】フォトビアホールの2値化画像を示す図であ
る。
【図5】ピンホールの2値化画像を示す図である。
【図6】配線と配線との間の絶縁部分の2値化画像を示
す図である。
【図7】実施の形態の配線パターン検査装置での各方角
の暗画素数のカウントを説明する図である。
【図8】SRAMを用いた径判定処理を説明する図であ
る。
【図9】SRAMを用いたマスク判定処理を説明する図
である。
【図10】座切れを説明する図である。
【図11】従来の配線パターン検査装置での各方角の暗
画素数のカウント方法を示す図である。
【図12】従来の配線パターン検査装置でのフォトビア
ホールの測定を示す図である。
【図13】従来の配線パターン検査装置での線間絶縁部
分の測定を示す図である。
【符号の説明】
2 撮像系 31 検査部 41 径判定部 43 マスク認識領域作成部 44 マスク判定部 45 マスク作成部 PI パターン画像(2値画像)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体の配線パターンを読み取って得
    た画素データからなるパターン画像を作成するパターン
    画像作成手段と,前記パターン画像に含まれる各画素に
    ついて,その画素から同種の画素が続いている個数を複
    数の方角について計数するとともに,各方角ごとにその
    計数値と所定の値との大小を判定する径判定手段と,前
    記被検査体において検査対象外領域が存在しうる範囲を
    示すマスク認識有効信号を作成するマスク認識領域作成
    手段と,前記径判定手段の判定結果に基づいてその画素
    がマスク候補画素か否かを認定するマスク候補認定手段
    と,前記マスク候補画素と前記マスク認識有効信号とを
    対比してマスク画像を作成するマスク作成手段と,前記
    パターン画像のうち前記マスク画像以外の部分から,欠
    陥形状を抽出する検査手段とを有することを特徴とする
    配線パターン検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する配線パターン検査装
    置において,前記マスク候補認定手段は,前記計数値が
    前記所定の値以内である方角の数が所定のしきい値以上
    である場合にその画素をマスク候補画素と認定すること
    を特徴とする配線パターン検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する配線パターン検査装
    置において,前記マスク候補認定手段は,前記計数値が
    前記所定の値以内である方角が連続して所定のしきい値
    以上の数存在している場合にその画素をマスク候補画素
    と認定することを特徴とする配線パターン検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載する配線
    パターン検査装置において,前記マスク候補認定手段に
    おける方角の数のしきい値が可変であることを特徴とす
    る配線パターン検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する配線パターン検査装
    置において,前記しきい値の可変範囲に,前記方角の総
    数が含まれることを特徴とする配線パターン検査装置。
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