JPH0720062A - 画像検出装置 - Google Patents

画像検出装置

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JPH0720062A
JPH0720062A JP5143936A JP14393693A JPH0720062A JP H0720062 A JPH0720062 A JP H0720062A JP 5143936 A JP5143936 A JP 5143936A JP 14393693 A JP14393693 A JP 14393693A JP H0720062 A JPH0720062 A JP H0720062A
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hole
image
image data
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JP5143936A
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Fuyuhiko Inoue
冬彦 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査対象の試料に形成された穴部を簡単に検
出できる画像検出装置を提供する。 【構成】 プリント基板の特定範囲を撮影してパッドP
Dを”1”、スルーホールTHを”0”とするn×n画
素の判定画像データを作成する。作成された判定画像デ
ータ内の画素Pjcにて交差する4本のドットパターンS
1〜S4を切り出し、これらのパターン上での階調”0”
の画素がスルーホールTHの直径に相当する数だけ連続
するか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板やフォト
マスクの配線パターン等の外観検査に用いる画像検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の外観検査では、C
CDセンサなどの撮像手段により基板の所定範囲を撮像
し、得られた画像データを参照データと比較して外観の
良否を判定している。ところで、多くのプリント基板に
は、例えば図9に示すように配線パターンPL上にパッ
ドPDが形成され、ここに表裏面の接続等を目的として
貫通孔(以下、スルーホールと呼ぶ)THが形成され
る。このようなプリント基板の外観の良否を検査するに
は、スルーホールTHに関するデータを上述した参照デ
ータに付加する必要がある。この参照データは、通常、
パターン露光用のアートワークフィルムやプリント基板
の設計データに基づいて作成されるが、アートワークフ
ィルムにはスルーホールが存在しないのでスルーホール
を含んだ参照データを作成することはできない。一方、
プリント基板の設計データを用いる場合は、スルーホー
ルを加工するためのドリルデータを配線パターンの設計
データに重ね合わせることでスルーホールを含んだ参照
データを作成できる。この参照データ上ではスルーホー
ルがパッドの中心に位置するが、実際に加工されるスル
ーホールは、ドリルの位置決め誤差により、例えば図1
0(a)に二点鎖線で示すようにパッドPDの中心から
偏心することが多い。このような偏心はスルーホールの
用途上何等問題とならないが、上述した比較法により外
観検査する際には、参照データと実際の基板との間に形
状差が存在して欠陥と誤認される原因となり、パッドP
Dの形状に何等問題がなくても不良基板と誤って判定さ
れる不都合が生じる。
【0003】以上の事情から、現状では参照データにス
ルーホールのデータを取り込まず、これに代えてスルー
ホールが既に加工されたプリント基板を撮像して実際の
スルーホールの位置を検出し、図10(b)に示すよう
に検査対象のパッドの画像Dpからスルーホールが消滅
するように画像データを修正している。このスルーホー
ルの検出方法としては、配線パターンが存在せずスルー
ホールのみが形成された基板を検査対象の基板とは別に
用意してスルーホールの位置認識を行なう方法や、画像
の特徴抽出手法のような高度の画像処理手法を用いて画
像中の二重円部分を認識する方法がある。また、プリン
ト基板をその被検査面と反対側から照明する透過照明系
を設けたならば、スルーホールを介して透過光が検出で
きるので配線パターンがあっても容易にスルーホールの
位置を認識できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した画像
データの修正では、検査に先立ってスルーホールの位置
検出のための撮影が必要となり、検査工数が増加する。
また、画像処理手法を用いる場合には、パッドPDとそ
の他のパターンとを判別できるが、扱うデータ量が膨大
なので処理速度に問題がある。透過照明を利用する場合
には、基板を載せるステージを透過材料で作成する必要
があり、基板を真空吸着等によりステージに固定する機
構を設けることも困難となるばかりでなく、基板の厚み
によりスルーホールの縁部に影が生じ、スルーホールの
位置を正確に検出できないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、検査対象の試料に形成さ
れた穴部を簡単に検出できる画像検出装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に対応付けて説明す
ると、本発明の画像検出装置は、試料の所定範囲を撮像
して該撮像範囲の輝度分布に対応した画像データを出力
する撮像手段100と、出力された画像データから2次
元に画素分割可能な判定画像データを作成する判定画像
データ作成手段101と、作成された判定画像データ内
の一箇所で交差するように設定される複数の直線状のデ
ータ検出範囲の画素の階調を検出する検出手段102
と、試料に形成された穴部に対応するデータが判定画像
データ内に存在するか否かを検出手段102で検出した
複数のデータ検出範囲の画素の階調に基づいて判定する
判定手段103とを備えることにより上述した目的を達
成する。
【0007】請求項2の装置では、判定手段103が、
複数のデータ検出範囲内で試料の穴部に対応する階調の
画素が当該穴部の直径に相当する数だけ連続するか否か
を判定し、この判定結果に基づいて試料の穴部に対応す
るデータが判定画像データ内に存在するか否かを判定す
る。ここで、試料の穴部の直径に相当する画素の数に
は、穴部の直径誤差に応じて多少の許容範囲を設けてよ
い。
【0008】請求項3の装置では、判定画像データ内に
試料の穴部に対応するデータが存在すると判定したとき
に、撮像手段100から後処理手段104へ向けて出力
される後処理用の画像データ上で当該穴部に対応するデ
ータが消滅するように当該後処理用の画像データを修正
する画像修正手段105を設けた。
【0009】
【作用】試料の穴部は、その周囲が必ず輝度の異なる部
分で囲まれる。したがって、判定画像データ内に設定さ
れた複数のデータ検出範囲の交点が試料の穴部の中心に
一致する場合、すべてのデータ検出範囲において、試料
の穴部の直径に相当する距離だけ離間した一対の位置で
穴部外周の輝度変化に対応する階調変化が生じる。この
ため、試料の各所について判定画像データ作成手段10
1により判定画像データを作成し、作成された判定画像
データ内に設定される複数のデータ検出範囲の画素の階
調を検出手段102で検出して上述した階調変化の有無
を判定手段103で判定すれば、試料に形成された穴部
を特定できる。上述した階調変化の有無を検出するに
は、例えば請求項2の装置のように、試料の穴部に対応
する階調の画素が穴部の直径に相当する数だけ連続する
か否かを判定すればよい。
【0010】請求項3の装置では、判定画像データ内に
試料の穴部に対応するデータが存在すると判定手段10
3により判定されると、撮像手段100から後処理手段
104へ向けて出力される後処理用の画像データ上で当
該穴部に対応するデータが消滅するように後処理用の画
像データが画像修正手段105により修正される。
【0011】
【実施例】以下、図2〜図8を参照して本発明をプリン
ト基板の外観検査装置に適用した一実施例を説明する。
なお、プリント基板の構成については上述した図9およ
び図10と同一符号を用いる。
【0012】図2は本実施例の画像検出装置の回路構成
を示すものである。図中符号1は検査対象のプリント基
板をその表面と平行な面内で移動させるステージ、2は
ステージ1に載置されたプリント基板を撮像するCCD
センサであり、複数の受光部を一直線に配列したいわゆ
るラインセンサが用いられている。このCCDセンサ2
の受光部の配列方向と直交する方向へのステージ1の移
動と、CCDセンサ2によるプリント基板の撮像とが交
互に繰り返されてプリント基板がその一端から他端まで
順に撮像される。CCDセンサ2の出力信号は、AD変
換器3Aおよび二値化回路3Bにより、プリント基板の
配線パターン部分(銅部分)を”1”、基材部分を”
0”とする2値の画像データに変換されて画像形成回路
4に入力される。なお、プリント基板のスルーホールは
基材部分と同様に”0”に変換される。
【0013】画像形成回路4は、AD変換器3を介して
順列的に出力される画像データを不図示のメモリの対応
するアドレスへ順次格納して2次元に画素分割可能な判
定画像データを作成する。ドットパターン切り出し回路
6は、画像形成回路4で作成された判定画像データ内の
特定範囲の画素のデータをアドレス生成回路7〜10へ
出力する。図3は画像形成回路4のメモリ上で作成され
る判定画像データDjの構造とここから切り出される画
素列(以下、ドットパターンと呼ぶ。)S1〜S4との関
係を示すものである。なお、以下では説明の便宜上、判
定画像データDjの右端へ向う方向をx方向、上端へ向
う方向をy方向と呼び、ステージ1によるプリント基板
の移動方向は、判定画像データDj中のx方向に一致す
るものとする。
【0014】図3において、判定画像データDjを構成
する画素Pjのy方向の列がCCDセンサ2による1回
の撮影でAD変換器3から出力されるデータに対応し、
一列の画素数はCCDセンサ2の画素数に等しくn個で
ある。図から明らかなように、判定画像データDjは、
連続したn回の撮影で得られたデータをx方向に撮影順
に並べて構成され、その総画素数はn×n個である。C
CDセンサ2による撮影に同期して画像形成回路4のメ
モリが書き込み状態に切り換わると、判定画像データD
jの右端の列のデータがクリアされて各列のデータがメ
モリ上を1画素分ずつx方向へ転送され、空域となった
判定画像データDjの左端の列に新たに撮影されたデー
タが書き込まれる。
【0015】CCDセンサ2による1回の撮影が終了し
て画像形成回路4のメモリが読み出し状態に切り換わる
と、ドットパターン切り出し回路6は、判定画像データ
Djの中央の画素Pjcを中心に周方向へ等しいピッチで
放射状に延びる4本のドットパターンS1,S2,S3,
S4を切り出す。そして、ドットパターンS1の画素Pj
のデータをアドレス生成回路7へ、ドットパターンS2
の画素Pjのデータをアドレス生成回路8へ、ドットパ
ターンS3の画素Pjのデータをアドレス生成回路9へ、
ドットパターンS4の画素Pjのデータをアドレス生成回
路10へそれぞれ出力する。ここで、ドットパターンS
2,S4の画素数は、試料上での長さをドットパターンS
1,S3のそれと一致させるため、n/√2個とした。
【0016】アドレス生成回路7〜10は、ドットパタ
ーンS1〜S4の画素の階調”0”,”1”を各ドットパ
ターンS1〜S4の一端から他端まで順に並べたアドレス
信号を生成し、このアドレス信号をメモリ11〜14へ
出力する。図5(a)に示すようにドットパターンS1
がプリント基板のスルーホールTHおよびパッドPDと
重なる場合、ドットパターンS1に対応するアドレス生
成回路7では、ドットパターンS1の上端から下端へ向
って各画素の階調を整列させたn桁のアドレス信号{00
1110000000000011100}を生成する。
【0017】なお、図ではn=21としたが実際のCC
Dセンサ2の画素数は遥かに多い。例えば試料上の10
×10mmの領域を1画素当たり10μmの分解能で撮影
するならばn=1000となる。この分解能はプリント
基板の外観検査での要求精度に応じて定められるもの
で、スルーホールを検出するために必要な分解能がこれ
より低い場合には、例えば図4に示すように連続するm
個の画素Pjにより画素群Ejを構成し、この画素群Ej
内のスルーホールに対応する階調”0”の画素の数が所
定数(例えば過半数m/2)を越えるとき画素群Ejの
階調を”0”としてn/m桁のアドレス信号を作成して
もよい。ちなみに、図4の例では5個の画素Pjにより
画素群Ejが構成されるので、一画素Pjが基板上で10
μmとすればスルーホールを検出する分解能は50μm
となる。このような処理によりアドレス生成回路7〜1
0で生成されるアドレスの桁数が減少し、メモリ11〜
14の必要容量が削減される。
【0018】メモリ11〜14は、アドレス生成回路7
〜10からの信号で指定されたアドレスのデータ”0”
または”1”を判定回路15に出力する。このデータ
は、計算機16により、検出すべきスルーホールの直径
に応じて予め書き込まれるものである。すなわち、装置
のオペレータが検出すべきスルーホールの直径φを計算
機16へ入力すると、計算機16は直径φに対応するド
ットパターンS1〜S4上での画素数N1〜N4を演算す
る。なお、図示の例ではN1=N3、N2=N4=N1
/√2である。そして、メモリ11〜14の全アドレス
のデータをすべて”0”にクリアした上で、アドレスの
中央桁を中心にN1〜N4個だけ”0”が連続し、これ
らを挟む桁が”1”となるすべてのアドレスのデータ
を”1”に書き換える。さらに、データ”1”を書き込
んだアドレスを中心として直径誤差等を見込んだ幾つか
のアドレスのデータを”1”とする。
【0019】例えば、図5(a)に示すようにドットパ
ターンS1,S3上で11画素分に相当する直径のスルー
ホールTHを検出する場合、ドットパターンS1,S3に
対応するメモリ11,13には図6に示すようにデータ
が書き込まれる。図6では、アドレスの中央桁である1
1桁目を中心に”0”が11個連続し、かつこれらを挟
む桁が”1”となるアドレスAD0{XXXX1000000000001
XXXX}にデータ”1”が書き込まれる。なお、図6中の
Xには”0”および”1”の双方が含まれる。
【0020】また、図6の例では、アドレスAD0より
も上位桁および下位桁へ1桁ずつ”0”を拡張または削
減したアドレスAD1{XXX100000000000001XXX},AD
2{XXXXX10000000001XXXXX}にもデータ”1”が書き込
まれ、さらには、アドレスAD1に対して下位桁側の”
0”の連続数を1個ずつ減少させたアドレスAD3{XXX
10000000000001XXXX},AD4{XXX1000000000001XXXX
X}、アドレスAD2に対して下位桁側の”0”の連続数
を1個ずつ増加させたアドレスAD5{XXXXX1000000000
01XXXX},AD6{XXXXX1000000000001XXX}にもデー
タ”1”が書き込まれ、これら以外のアドレスのデータ
がすべて”0”となる。ここで、アドレスAD1〜AD4
のデータ”1”は、スルーホールの直径誤差をそれぞれ
±2画素分ずつ許容するものである。また、アドレスA
D5,AD6のデータ”1”は、スルーホールの位置ずれ
を2画素分まで見込んだものである。これらの誤差や許
容値を何画素分設定するかは、上述したスルーホールの
直径と同じく計算機16で指示される。なお、ドットパ
ターンS2,S4に対応するメモリ12では、アドレス上
の”0”の連続数が11個から11/√2≒7個に変更
される点が異なるのみである。
【0021】判定回路15(図2)はメモリ11〜14
から出力されるデータがすべて”1”のときスルーホー
ルの存在を示すデータ”1”を円図形発生回路17へ出
力し、それ以外のときにはスルーホールの不在を示すデ
ータ”0”を円図形発生回路17へ出力する。円図形発
生回路17は、判定回路15からデータ”1”が出力さ
れたとき、バッファメモリ5に蓄えられた判定画像デー
タ内の中心の画素Pjcからスルーホールの直径φに相当
する範囲内の全画素の階調を”1”に変換して判定画像
データ中からスルーホールを消滅させる。修正後の画像
データは、後続する検査回路、例えば画像データと参照
データとの幾何学形状を対比する回路等へ検査対象の基
板の画像データとして出力される。なお、バッファメモ
リ5内でスルーホールに対応する画素を特定するには、
スルーホールの直径φとこれに対応する判定画像データ
上での座標との関係を示すデータテーブルを計算機16
で作成し、円図形発生回路17に与えておけばよい。
【0022】本実施例の装置によるスルーホールの検出
動作を図5の例で説明する。図5(a)に示すようにス
ルーホールTHの中心とドットパターンS1〜S4の交点
の画素Pjcとが一致するとき、各ドットパターンS1〜
S4ではスルーホールTHに対応する階調”0”の画素
が画素Pjcを中心にスルーホールTHの直径に相当する
数だけ連続する。このため、アドレス生成回路7,9か
らはアドレス信号{XXXX1000000000001XXXX}が、アド
レス生成回路8,10からはアドレス信号{XXX1000000
01XXX}が出力される。上述した通り、メモリ11〜1
4のこれらのアドレスにはデータ”1”が格納されてい
るので、判定回路15に入力されるデータはすべて”
1”であり、これにより判定回路15は判定画像データ
内にスルーホール有りと判定して円図形発生回路17に
スルーホールの直径を示すデータを出力する。これを受
けて円図形回路17はバッファメモリ5に格納された判
定画像データ内のスルーホールに対応するすべての画素
の階調を”1”に変換する。これにより、スルーホール
の消滅した画像データが得られる。
【0023】一方、図5(b)に示すようにドットパタ
ーンS1〜S4の交点の画素Pjcが一対のパッドPDの中
間の基材BP上に位置するときは、たとえドットパター
ンS3上で階調”0”の画素がスルーホールTHに対応
する画素数(11個)だけ連続していても、他のドット
パターンS1,S2,S4の少なくともいずれか一つ(図
示例ではS1,S2,S4のすべて)で、階調”0”の画
素の連続数がスルーホールTHの直径に相当する数に対
して上述した許容範囲の1画素を越えて増加または減少
する。このため、メモリ11〜14のいずれからデー
タ”0”が出力され、判定回路15からはスルーホール
THの不在を示すデータ”0”が出力される。したがっ
て、パッドPD間の基材BPに対応する画像データが誤
って階調”1”に変換されることはない。
【0024】プリント基板の配線パターンPLの性質
上、スルーホールTHを囲むパッドPDの内周以外のエ
ッジにより、4本のドットパターンS1〜S4のすべてで
階調”0”の画素がスルーホールTHの直径に相当する
数だけ連続する可能性はほとんどない。したがって、本
実施例によれば配線パターンが形成された検査対象のプ
リント基板であっても正確にスルーホールを検出でき
る。本実施例では、CCDセンサ2からの出力に基づい
て2次元の判定画像データDjを作成し、この判定画像
データDj内の4本のドットパターンS1〜S4上での階
調分布に応じたアドレス信号を作成するだけでスルーホ
ールの有無が判定されるので、高度な画像処理が不要で
扱うデータ量も少なく、スルーホールTHに対応するデ
ータを迅速かつ簡単に検出して適切な処理を施すことが
できる。
【0025】本実施例では図6にアドレスAD1,2で示
すように、スルーホールの直径の誤差を見込んでメモリ
11〜14へデータを”1”書き込んでいるので、例え
ば図7に示すようにドリルの許容範囲内の加工誤差でス
ルーホールが楕円状に形成された場合でもこれを検出す
ることが可能となる。なお、直径が異なる複数のスルー
ホールを検出したい場合には、メモリ11〜14に直径
に応じたデータをすべて書き込んでおけばよい。プリン
ト基板のパッドPDの形成過程で図8に示すようにスル
ーホールTHの一部に銅の突起PNが生じた場合、ドッ
トパターンS1〜S4のいずれかがこの突起PNと重なっ
てスルーホールTHの存在が否定され、これに対応する
画像データは未修正のまま後処理へ送られる。このよう
な画像データをスルーホールの無い参照データと比較す
れば、幾何学形状が異なるために欠陥と判定され、パッ
ドPDの不良が判明する。
【0026】本実施例では4本のドットパターンS1〜
S4によりスルーホールTHに対応するデータの有無を
判定したが、本発明は4本に限定されるものではない。
ドットパターンの本数が多いほどスルーホール以外のデ
ータをスルーホールと誤認するおそれが減少するもの
の、扱うデータ量はそれに応じて増加する。したがっ
て、ドットパターンの本数は、スルーホールと紛らわし
い配線パターンの存在状況に応じて定めるべきであり、
単純な基板であれば互いに直交する2本のドットパター
ンS1,S3のみでも十分な精度が得られる可能性があ
る。また、実施例では画像形成回路4で作成した2値の
判定画像データそのものを修正したが、AD変換器3か
ら後処理用の画像データとスルーホール検出用の画像デ
ータを並列に出力させ、スルーホールの検出結果に応じ
て後処理用の画像データを修正する構成としてもよい。
【0027】以上の実施例では、CCDセンサ2が撮像
手段を、画像形成回路4が判定画像データ作成手段を、
ドットパターン検出回路6およびアドレス生成回路7〜
10が検出手段を、メモリ11〜14および判定回路1
5が判定手段を、円図形発生回路17が画像修正手段を
構成する。また、ドットパターンS1〜S4がデータ検出
範囲に相当する。なお、実施例ではプリント基板のスル
ーホールを検出したが、本発明はこの例に限らず、その
表面に穴部が存在するあらゆる試料の画像検出に適用で
きる。本発明の装置は、穴部のデータを修正する場合に
限らず、試料上の微小な穴部の有無を検査するような装
置であれば、判定手段の判定結果をそのまま検査結果に
利用できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、判定
画像データ内の一箇所で交差するように設定した複数の
直線状のデータ検出範囲の階調を検出手段で検出してい
るので、判定手段により簡単な論理に基づいて試料の穴
部に対応するデータの有無を判定でき、これにより試料
の穴部に対応する画像データとその他の画像データとを
迅速かつ正確に識別して、後処理用の画像データから穴
部に対応する画像データのみを消滅させるなど、画像デ
ータの種類に応じた適切な処理を行なうことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図。
【図2】本発明の一実施例における回路構成を示す図。
【図3】図2の画像形成回路で作成される判定画像デー
タと、ドットパターン切り出し回路により切り出される
ドットパターンとの関係を示す図。
【図4】図3のドットパターンの分解能を変更する場合
の処理の一例を示す図。
【図5】実施例の装置におけるスルーホールの検出動作
を示す図で、(a)は判定画像データ上でスルーホール
の中心とドットパターンの交点とが一致した状態を、
(b)はスルーホール間の基材部分にドットパターンの
交点が位置する状態をそれぞれ示す。
【図6】図2のメモリのデータ構造を示す図。
【図7】実施例の装置において楕円状に加工されたスル
ーホールの中心とドットパターンとの交点とが一致した
状態を示す図。
【図8】実施例の装置においてパッドの内周の突起によ
り一部が塞がれたスルーホールの中心とドットパターン
の交点とが一致した状態を示す図。
【図9】スルーホールが形成されたプリント基板の一例
を示す図。
【図10】図9のパッドおよびスルーホールとこれに対
応する画像データとの関係を示すもので、(a)はパッ
ドとスルーホールの形状を、(b)はスルーホールを消
滅させた画像データを示す。
【符号の説明】
1 ステージ 2 CCDセンサ 4 画像形成回路 6 ドットパターン切り出し回路 7,8,9,10 アドレス生成回路 11,12,13,14 メモリ 15 判定回路 17 円図形発生回路 Dj 判定画像データ Pj 判定画像データの画素 Pjc ドットパターンS1〜S4の交点 S1,S2,S3,S4 ドットパターン PD プリント基板のパッド TH プリント基板のスルーホール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の所定範囲を撮像して該撮像範囲の
    輝度分布に対応した画像データを出力する撮像手段と、 出力された画像データから2次元に画素分割可能な判定
    画像データを作成する判定画像データ作成手段と、 作成された判定画像データ内の一箇所で交差するように
    設定される複数の直線状のデータ検出範囲の画素の階調
    を検出する検出手段と、 前記試料に形成された穴部に対応するデータが前記判定
    画像データ内に存在するか否かを、前記検出手段で検出
    した前記複数のデータ検出範囲の画素の階調に基づいて
    判定する判定手段と、を備えることを特徴とする画像検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像検出装置において、 前記判定手段は、前記複数のデータ検出範囲内で前記試
    料の前記穴部に対応する階調の画素が当該穴部の直径に
    相当する数だけ連続するか否かを判定し、この判定結果
    に基づいて前記試料の前記穴部に対応するデータが前記
    判定画像データ内に存在するか否かを判定することを特
    徴とする画像検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像検出装置に
    おいて、 前記判定画像データ内に前記試料の穴部に対応するデー
    タが存在すると判定したときに、前記撮像手段から後処
    理手段へ向けて出力される後処理用の画像データ上で当
    該穴部に対応するデータが消滅するように当該後処理用
    の画像データを修正する画像修正手段を備えることを特
    徴とする画像検出装置。
JP5143936A 1993-06-15 1993-06-15 画像検出装置 Pending JPH0720062A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000006997A1 (fr) * 1998-07-31 2000-02-10 Ibiden Co., Ltd. Processeur d'image
GB2585470A (en) * 2017-09-15 2021-01-13 Illinois Tool Works Braking system for electromagnetic motors

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