JP2000046685A - 包装袋体内空気の漏洩検出方法並びに装置 - Google Patents

包装袋体内空気の漏洩検出方法並びに装置

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JP2000046685A JP10211336A JP21133698A JP2000046685A JP 2000046685 A JP2000046685 A JP 2000046685A JP 10211336 A JP10211336 A JP 10211336A JP 21133698 A JP21133698 A JP 21133698A JP 2000046685 A JP2000046685 A JP 2000046685A
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pressing
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bag
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Shozo Omori
昌三 大森
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Omori Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装ライン上で簡単に実施することのできる
包装袋体内空気の漏洩検出方法並びに装置を提供するこ
と。 【解決手段】 成形された包装袋体1を搬送コンベア3
で搬送する間に、その側部を搬送方向に向けて徐々に狭
隘となる挾持ベルト13等の側面押圧手段によって内方
に付勢することによって包装袋体1の内側部の空気を包
装袋体内の上方部に集めて包装袋体の上方部を膨脹さ
せ、膨張した包装袋体の上方部を搬送コンベア3と同期
して移動する上面押圧手段8によって所定の圧力で押圧
し、上面押圧手段の押圧量の多少によって包装袋体1内
の空気の漏洩の有無を調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装物としての袋体
が気密に包装されているか否かを検出する方法並びに装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装袋体の中にはその内部の空気が外部
に漏洩して被包装物の品質を著しく損うようなものがあ
り、このような場合には包装袋体内の空気の漏洩を検査
することが行われている。
【0003】このような検査方法の一つとしては、抜き
取り検査対象となる包装袋体を、図4に示すように、水
等の液体を満たした透明なバキュームチャンバー内にサ
ンプル支持台によって浮上しないように保持し、その状
態でバキュームチャンバー内を真空ポンプを用いて約1
00mmHg、0.981KPa程度まで減圧していく
と、袋体の内圧が高まって徐々に膨らんでゆく。その
時、袋体にピンホール等のシール不良部があると、その
部位を通して袋体内部から空気が漏洩し、それが気泡と
して液中に浮遊するので、目視によって検査することが
できる。
【0004】また、別の検査方法としては、袋体内空気
の漏洩は主としてヒートシール部に形成される小皺と
か、部分的にフィルムの積層枚数とか積層厚みが異なる
合掌シール部において発生することに着目し、抜き取り
検査の対象となる包装袋体を切断してシール部にメチレ
ンブルー試液(ピンホール試験用)を注ぎ、約30分間
静止して、未シール部分に試液が浸透して行く状態を目
視で検査することが行われている。
【0005】或いはまた、真抜き取り検査対象の袋体を
真空チャンバー内に設置して一定の速度さでチャンバー
内を減圧し、真空圧力の変化をゲージで確認するような
ことが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
何れの検査方法も抜き取りサンプルを対象としたもので
あって包装ライン上で利用することができないだけでな
く、漏洩の確認に時間がかかる方法となっていた。
【0007】本発明は上記のような問題点に着目してな
されたもので、その目的は包装ライン上で簡単に実施す
ることのできる包装袋体内空気の漏洩検出方法並びに装
置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の包装袋体内空気の漏洩検出方法によれば、
成形された包装袋体の側部を内方に付勢することによっ
て包装袋体の内側部の空気を包装袋体内の上方部に集め
て包装袋体の上方部を膨脹させ、膨張した該包装袋体の
該上方部を押圧して該包装袋体内の空気の漏洩の有無を
調べるのである。
【0009】また、本発明の装置は、成形された包装袋
体を搬送する搬送手段と、該包装袋体の側面を内方に押
圧する側面押圧手段と、該包装袋体の上面を所定の圧力
で押圧する上面押圧手段と、該上面押圧手段の押圧量に
よって包装袋体内の空気の漏洩の有無を検出する検出手
段とから構成することである。
【0010】この方法及び装置によれば、包装袋体を搬
送する間に包装袋体内の空気の漏洩の有無を極めて簡単
に且つ安価な装置で検出することができる。
【0011】好ましくは、上記の方法において、成形さ
れた包装袋体を搬送する間に、搬送路の両側の間隔を狭
めることによって包装袋体の内側部の空気を包装袋体内
の上方部に集めて包装袋体の上方部を膨脹させること
で、本発明の装置によれば、前記側面押圧手段を前記包
装袋体の搬送方向に沿って徐々に狭隘となるように該包
装袋体の両側に配設された回転ガイド部材とすることで
ある。
【0012】これによって、包装袋体が搬送される間に
無理なく徐々にその上面を膨張させて以後の漏洩の有無
の検出を容易ならしめる。
【0013】更に好ましくは、前記包装袋体を搬送する
間に、包装袋体の搬送速度と同期して移動する手段によ
って膨張した包装袋体の前記上方部を押圧して包装袋体
内の空気の漏洩の有無を調べることで、これによって連
続的に包装袋体を搬送しながら同時に内部空気の漏洩の
検出もすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて、添付の図面を参照にして以下に説明する。
【0015】図1は本発明を適用するガゼット包装袋体
1を示し、図2は本発明の方法の基本的な工程を示す説
明図である。上記ガゼット包装袋体1は非通気性の可撓
性を有するフィルムから形成され、その内部には揮発性
の液体或いは水分を含浸した例えば濡れティッシュペー
パーが被包装物2として包装されている。この包装袋体
1は例えば包装ラインに直結した搬送バケットコンベア
3の上に載置され、その前後を押えプレート4、4によ
って挾まれながら搬送されるようになっている。
【0016】搬送コンベア3の両側には側板5、5がエ
ア式のロッドシリンダ6、6のピストンロッド7、7先
端に取り付けられ、この各側板5はピストンロッド7が
伸張することによって搬送コンベア3の搬送方向と直交
する内方向に移動するようになっている。そしてまた、
この側板5,5及びロッドシリンダ6、6は図示を省略
した手段により搬送コンベア3と同期して搬送方向に移
動可能に構成されている。搬送コンベア3の上方には上
部押し板8が上部ロッドシリンダ9のピストンロッド1
0の先端に取り付けられ、このロッドシリンダ9もまた
図示を省略した手段により搬送コンベアと同期して搬送
方向に移動可能に構成されている。
【0017】上部ロッドシリンダ9の内部のピストン
(図示を省略)の側面には小型マグネット11が取り付
けられ、このピストンが所定位置まで下降したときに作
動する無接点スイッチ12がロッドシリンダの外側にこ
れと近接して配設されている。上記の構成により、包装
袋体1が搬送コンベア3によって搬送されている間に、
図2(a)に示すように、ロッドシリンダ6,6の作動
により側板5,5が内方へ移動されると、被包装物1は
その前後が押えプレート4,4によって挾まれているの
で、包装袋体1の内部の空気は上方に押しやられ、図2
(b)に示すように、包装袋体1の上部フィルムが上方
に膨らむことになる。この状態において、上部ロッドシ
リンダ9が作動され、そのピストンロッド10が伸張し
てピストンロッドの先端に取り付けられた上部押し板8
が包装袋体1の上面を下方に押圧する。この上部ロッド
シリンダ9のピストンロッド10を下降させる速度は低
速でしかもその圧力は正常に密封された包装袋体1の気
密性を損なわない一定値に設定されている。このように
して上部押し板8が包装袋体1の上方のフィルムを下方
に押圧するときに、包装袋体1が正常に密封されていて
接着(熔着)不良によるピンホールなどが無い場合に
は、図2(c)に示すように、包装袋体1内の内圧とロ
ッドシリンダ9を降下させる圧力とが包装袋体1を所定
量圧縮した位置で均衡して上部押し板の下降が停止す
る。この時、ロッドシリンダ9のピストンに取り付けら
れて上部押し板8とともに下降する小型マグネット11
は、無接点スイッチ12から離れた上方位置で停止し、
無接点スイッチ12は作動することなく、包装袋体1は
良品と判定される。その後、両側のロッドシリンダ6,
6のピストンロッド7,7及び上方のロッドシリンダ9
のピストンロッド10は収縮して包装袋体1の拘束を開
放し、この包装袋体1は搬出ベルト3によって良品搬出
側へと搬送される。
【0018】一方、包装袋体1に前記ピンホールなどが
あると、上部押し板8が包装袋体1の上方部を下方に押
圧したときに、包装袋体1内の内圧はピンホールを通っ
て徐々に低下するので、包装袋体1内の内圧とロッドシ
リンダ9のピストンを降下させる圧力とが均衡すること
なく、上部押し板8は図2(c)の状態から更に図2
(d)の状態へと下降を続け、上部押し板8とともに下
降する小型マグネット11は、無接点スイッチ12に相
対向する位置に至る。この時、無接点スイッチ12は作
動して不良品排出信号を発して、ブザーを鳴らしたり警
告灯を点滅させて作業者に通報するようにしてもよい
し、この警報とは別に不良品を搬送路から自動的に排出
するためには、この排出信号を搬送コンベア3の進行方
向前方に配設した不良品排出手段(図示省略)に送るよ
うにしてもよい。なお、この不良品である包装袋体1が
不良品排出手段に至る前に、両側のロッドシリンダ6,
6のピストンロッド7,7及び上方のロッドシリンダ9
のピストンロッド10が収縮されて、包装袋体1の拘束
を開放することは前記の場合と同じである。
【0019】図3は上記実施形態と異なり、被包装物を
連続的に包装する包装機に接続して使用する本発明の好
適な実施形態を示している。
【0020】この実施形態では搬送コンベア3の両側に
一対のエンドレスの挾持ベルト13,13を配設し、両
挾持ベルト13,13の間隔を進行方向後方では包装袋
体の横幅よりも若干広くし、進行方向前方に向けて徐々
に狭隘とし、その前端では包装袋体1の内部の被包装物
2の横幅程度に狭めている。これにより、包装袋体1が
一対の挾持ベルト13,13の間に挾まれながら搬送コ
ンベア3に設けられた前後の押えプレート14,14で
前方に搬送される間に、その両側のフィルムは内方へ変
形されてその上部のフィルムが上方へ膨らむようにな
る。
【0021】この挾持ベルト13,13の前方にはこれ
に連接して一対のガイドフレーム15,15が設けら
れ、包装袋体1はその両側が狭められ且つ上面が膨らん
だ状態で搬送コンベア3によって前方へ搬送される。こ
のガイドフレーム15,15に挾まれた搬送コンベア3
の上方には前後一対のロッドシリンダのピストンロッド
先端に取り付けられた上部押し板8a、8bが前後に移
動可能且つ昇降自在に設けられている。
【0022】この前後一対のロッドシリンダは、図示を
省略しているが、例えば、スクリューロッドによって前
後に移動自在とされた取付ブロックに固定され、この取
付ブロックはスクリューロッドの正転によって搬送コン
ベア3と同期して前方に移動する一方、スクリューロッ
ドの反転によって迅速に初期位置に戻るようにされる。
初期位置では一対のロッドシリンダのピストンロッドが
伸張されてその先端に取り付けた上部押し板8a、8b
がガイドフレーム15,15内に入ってきた前後2つの
包装袋体1の上面を押圧するようにし、この押圧状態を
継続しながら搬送コンベア3と同期して前方に移動し、
ガイドフレーム15,15の出口近傍で前述のような小
型マグネット11と近接スイッチ12によって包装袋体
1の上面の押圧による気密状態の検出を終了する。次い
でピストンロッドを収縮して上部押し板8a、8bを収
縮し、スクリューロッドの反転によって迅速に初期位置
に戻し、上記操作を繰り返すことによって、ガイドフレ
ーム15,15内の包装袋体1の気密状態を2個づつ同
時に検出するようにする。
【0023】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、種々の変更が可能である。例えば、搬送コ
ンベアの後方では上部押し板によって包装袋体の上面を
所定圧力で下方に押圧する作業だけを行い、その前方に
おいては包装袋体の押圧による変形量だけを検出するよ
うに、押圧と検出を搬送方向に沿って別個の位置で行う
ようにしてもよい。
【0024】また、前記図3の実施形態で採用した一対
のエンドレス挾持ベルト13,13の代わりに搬送コン
ベア3の両側に垂直軸の回りに回転するコロを多数配設
して、両側の間隔を搬送方向に沿って徐々に狭隘とする
ようにしてもよい。この場合には、上部押し板8a、8
bが包装袋体1の上面フィルムを下方に押圧した際に、
その両側部がコロで充分に抑えられて内部の空気が側部
に逃げることが殆どなくなるので、図3のガイドフレー
ム15,15の先端位置まで延長してコロを配設してガ
イドフレーム15,15を省略することができる。
【0025】また、搬送コンベアによる包装袋体の搬送
を間欠搬送にしてもよい。この場合には、搬送コンベア
に同期して上部押し板駆動用のロッドシリンダを移動さ
せる機構は不要となる。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法並びに装置では、成形され
た包装袋体の側部を内方に付勢することによって包装袋
体の内側部の空気を包装袋体内の上方部に集めて包装袋
体の上方部を膨脹させ、膨張した該包装袋体の該上方部
を押圧して包装袋体内の空気の漏洩の有無を調べるよう
にしてなるので、包装袋体を搬送する間に包装袋体内の
空気の漏洩の有無を極めて簡単に且つ安価な装置で検出
することができる。
【0027】また、包装袋体の搬送方向に沿って徐々に
狭隘となるように包装袋体の両側に配設された回転ガイ
ド部材を設けた場合には、成形された包装袋体を搬送す
る間に、搬送路の両側の間隔を狭めることによって包装
袋体の内側部の空気を包装袋体内の上方部に集めて包装
袋体の上方部を膨脹させるようにすることによって、包
装袋体が搬送される間に無理なく徐々にその上面を膨張
させて以後の漏洩の有無の検出を容易ならしめることが
できる。
【0028】また、前記包装袋体を搬送する間に、包装
袋体の搬送速度と同期して移動する手段によって膨張し
た包装袋体の前記上方部を押圧して包装袋体内の空気の
漏洩の有無を調べるようにした場合には、連続的に包装
袋体を搬送しながら同時に内部空気の漏洩の検出もする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するガゼット包装袋体を示す斜視
図。
【図2】本発明の方法の基本的な工程を示す説明図。
【図3】本発明を被包装物を連続的に包装する包装機に
接続して使用する場合の好適な実施形態を示す斜視図。
【図4】従来の包装袋体内の空気の漏洩を調べる方法を
示す説明図。
【符号の説明】
1 ガゼット包装袋体 2 被包装物 3 搬送コンベア 4 押えプレート 5 側板 6 ロッドシリンダ 7 ピストンロッド 8 上部押し板 9 上部ロッドシリンダ 10 ピストンロッド 11 小型マグネット 12 無接点スイッチ 13 挾持ベルト 14 押えプレート 15 ガイドフレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形された包装袋体の側部を内方に付勢
    することによって包装袋体の内側部の空気を包装袋体内
    の上方部に集めて包装袋体の上方部を膨脹させ、膨張し
    た該包装袋体の該上方部を押圧して該包装袋体内の空気
    の漏洩の有無を調べることを特徴とする包装袋体内空気
    の漏洩検出方法。
  2. 【請求項2】 成形された包装袋体を搬送する間に、搬
    送路の両側の間隔を狭めることによって該包装袋体の内
    側部の空気を包装袋体内の上方部に集めて包装袋体の上
    方部を膨脹させるようにしてなることを特徴とする請求
    項1記載の包装袋体内空気の漏洩検出方法。
  3. 【請求項3】 前記包装袋体を搬送する間に、該包装袋
    体の搬送速度と同期して移動する手段によって膨張した
    該包装袋体の前記上方部を押圧して該包装袋体内の空気
    の漏洩の有無を調べることを特徴とする請求項2記載の
    包装袋体内空気の漏洩検出方法。
  4. 【請求項4】 成形された包装袋体を搬送する搬送手段
    と、該包装袋体の側面を内方に押圧する側面押圧手段
    と、該包装袋体の上面を所定の圧力で押圧する上面押圧
    手段と、該上面押圧手段の押圧量によって包装袋体の空
    気の漏洩を検出する検出手段とからなることを特徴とす
    る包装袋体内空気の漏洩検出装置。
  5. 【請求項5】 前記側面押圧手段が前記包装袋体の搬送
    方向に沿って徐々に狭隘となるように該包装袋体の両側
    に配設された回転ガイド部材であることを特徴とする請
    求項4記載の包装袋体内空気の漏洩検出装置。
  6. 【請求項6】 前記上面押圧手段が前記搬送手段の前方
    への搬送速度と同期して前方に移動するように構成され
    てなることを特徴とする請求項4または5記載の包装袋
    体内空気の漏洩検出装置。
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