JP2000046659A - 面状センサ、面状センサの配置および熱変形の補償方法 - Google Patents

面状センサ、面状センサの配置および熱変形の補償方法

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JP2000046659A
JP2000046659A JP11122951A JP12295199A JP2000046659A JP 2000046659 A JP2000046659 A JP 2000046659A JP 11122951 A JP11122951 A JP 11122951A JP 12295199 A JP12295199 A JP 12295199A JP 2000046659 A JP2000046659 A JP 2000046659A
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Jan Dr Braasch
ヤン・ブラーシユ
Torsten Guenther
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 汎用的に使用でき、低コストで、センサを個
々の状況に個別に合わせる簡単な方法で工作機械の変形
の原因となる温度分布を最小数のセンサで検出するため
のセンサの配置とその出力信号を利用し熱変形を補償す
る簡単な方法を提示する。 【解決手段】 温度依存性の電気伝導度を持つ少なくと
も一つの構造パターン要素ST1,ST2 を備えた機械部
分、または測長装置、または測角装置の温度および/ま
たは伸び測定に対する面状センサにあって、互いに接続
された構造パターン要素ST1,ST2 から成る少なくと
も二つのトラックSP1 〜SP4 が設けてある。更に、
少なくとも一つの機械部分の温度を測定するため温度セ
ンサを使用して工作機械の熱変形を補償する装置にあっ
て、運転中に昇温し、工具と機械移動台の間の間隔を決
める機械部分のところに温度センサを設け、長手方向に
伸びた機械部分のところに予想される変形方向に平行に
向けた縦長な温度センサを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機械部分、測長
装置や測角装置の温度や伸びを測定する面状センサ、面
状センサの配置および工作機械の熱変形の補償方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第 349 783号明細書により、温
度に依存する伸びを測定して補償するため、工作機械に
対して温度を測定することが知られている。温度に依存
する伸びのために、伸びた機械部分にわたる全ての温度
変化をその都度測定する必要がある。これは、機械部分
の伸び方向に延びていて、機械部分に対して集中的に熱
接触する抵抗体を使用することにより可能である。この
場合、使用する抵抗体は平均温度、従って全体の伸びに
比例する出力信号を出力する。接触のため、抵抗体の両
端に適当な接触部材が使用される。
【0003】この場合、必要な長さ毎に個別の抵抗体を
使用しなければならない点が難点である。更に、抵抗体
に影響を与え測定結果を悪くする、例えば劣化のような
擾乱効果を補償できない。
【0004】雑誌 "Werkstatt und Betrieb" (工場と操
業),第 131版 (1998年) 11号に記載されている Reto Gr
uber und Wolfgang Knapp(レト・グルーベルおよびウォ
ルフガング・クナップ)による論文 "Temperatureinflu
esse auf die Werkzeugmaschinen-Genauigkeit"(工作機
械の精度に対する温度の影響)により、工作機械の温度
上昇が変形を与え、そのため精度を悪くすることが開示
さている。そのため、新しい検査規格 ISO/DIS 230-3で
は、工作機械の熱変形を測定して工作機械の精度評価に
利用している。このような温度上昇は工作機械を使用す
ることによりほぼ生じ、その場合、特にスピンドルの固
定軸受が温度上昇し、そこから熱が工作機械全体に行き
渡る。
【0005】上記の論文には、熱変形を定性的に測定す
る問題と ISO/DIS 230-3で使用する検査のみ議論されて
いるに過ぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、この発明の課
題は、前記難点を排除し、汎用的に使用でき、低コスト
で作製できるセンサを提供することにある。更に、セン
サを個々の状況に個別に合わせる簡単な方法を提示す
る。また、工作機械の変形の原因となる温度分布を最小
数のセンサで検出するため、この発明によるセンサの配
置を提示する。この配置は汎用的に使用でき、低コスト
で作製できるべきである。更に、この配置の出力信号を
利用して熱変形を補償する簡単な方法を提示する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、構造パターン要素ST1,ST2,ST3 がセンサ
Sの全長にわたり一様に分布するように配置されてい
て、温度依存性の電気伝導度を持つ少なくとも一つの構
造パターン要素ST1,ST2,ST3 を備えた機械部分、
または測長装置、または測角装置の温度および/または
伸び測定に対する面状センサにあって、互いに接続され
た構造パターン要素ST1,ST2,ST3 から成る少なく
とも二つのトラックSP1,SP2,SP3,SP4,SP5,S
P6 が設けてあることによって解決されている。
【0008】更に、上記の課題は、この発明により、上
記面状センサを個々に合わせる方法にあって、センサS
の必要でない長さは切断線SLに沿ってセンサSの端部
で切断され、この端部に電子部品群V,AWがないこと
によって解決されている。
【0009】更に、上記の課題は、この発明により、少
なくとも一つの機械部分3,4,5の温度を測定するた
め温度センサ7.1,7.2,7.3,7.4を使用して工作機
械の熱変形を補償する装置にあって、運転中に昇温し、
工具と機械テーブル1の間の間隔を決める機械部分3,
4,5のところに温度センサ7.1,7.2,7.3,7.4を
設け、長手方向に伸びた機械部分3,4のところに予想
される変形方向に平行に向けた縦長な温度センサ7.1,
7.2,7.3を設けることによって解決されている。
【0010】更に、上記の課題は、この発明により、組
み込んだ温度センサ7.1,7.2,7.3,7.4の出力信号
から個々の機械部分3,4,5の平均温度を算出し、こ
れ等の平均温度から工作機械の熱変形を線形の式により
各軸に対して算出し、個々の軸に対して姿勢を制御する
補償信号を発生する、工作機械の熱変形を補償する方法
によって解決されている。
【0011】この発明による他の有利な構成は特許請求
の範囲の従属請求項に記載されている。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明によれば、センサは互い
に接続した温度依存電気伝導度の構造パターン要素を持
つ多数のトラックで形成されている。その場合、異なっ
たトラックは電気伝導度の温度依存性が異なる少なくと
も二つの異なった材料でそれぞれ構成されている。更
に、4トラックのセンサの場合、長さが変化しても評価
電子回路中で新たなバランス補償を行う必要がないと有
利である。センサの出力信号は長さに依存しない。
【0013】この方法の利点は、構造パターン要素を並
列接続しているので、温度依存する電気伝導度を持つ抵
抗素子がセンサの全長にわたり一様に分布し、これによ
りセンサを特に簡単に所要長さに切断できる可能性が生
じる点にある。更に、これにより温度がセンサの全長に
わたり有利に測定される。
【0014】この発明によれば、温度補償装置は変形す
ると工作機械の工具と工作品の間の相対運動を与え、工
作機械の機械部分に配置された多数の長手方向の温度セ
ンサで形成されている。温度センサの長手方向の構造の
ため、僅かな温度センサでのみ熱変形による工作機械の
幾何学形状の変形を検出して補償できるので、温度変動
による作業結果の悪化が生じない。加工品と工具の間の
ずれの原因となる工作機械の部品の温度分布がセンサ面
全体にわたり積分されるため、このずれを非常に正確に
測定でき、工作機械および/または温度分布に対する複
雑なモデルを計算する必要はない。熱変形を補償するた
めただ単純な線形計算しか必要でないので有利である。
縦長の温度センサを使用することにより、熱分布を時間
に関連して配慮する必要がない。更に、工作機械の張出
部の伸びを測定するため、ただ一つの温度センサが必要
なだけである。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照し好適実施例に基づ
き、この発明の構成と利点をより詳しく説明する。
【0016】図1は機械部分の表面に貼り付ける面状の
温度センサSを示す。この機械部分の熱膨張を測定す
る。このセンサSは、直列に接続された温度依存する電
気伝導度の構造パターン要素ST3 から成る第一トラッ
クSP5 で構成されている。個々の構造素子ST3 は二
つの構造パターン要素ST3 の間にそれぞれ配置されて
いるハンダ・ランドVEの形の接続部を介して互いに接
続されている。第二トラックSP6 は第一トラックSP
5 と同じに形成され、第一トラックSP5 に隣接配置さ
れている。
【0017】導入導線の側には、センサSの出力信号の
増幅部Vおよび/または評価部AWである電子部品群が
示してある。
【0018】センサSの長さは使用者の必要とする長さ
より大抵長い。この場合、使用者はセンサSの不要な長
さを簡単に切断線SLで切り離せる。これはトラックS
P5とSP6 にほぼ垂直に行われる。特に使用し易く簡
単なこの方法で、センサSの長さを利用者が調整でき
る。この場合に注意すべきことは、構造パターン要素S
T3 を伴うセンサSの長さについてのみ温度測定を行
い、電子部品群VとAWを伴うセンサSの長さについて
は温度測定を行わない点にある。
【0019】次いで、センサSの端部にある両方の接続
部材VEをハンダ点LP,あるいは他の導電接続部で、
図1に示すように、接続する。
【0020】センサSは、図2に示す熱伝導性の接着剤
KSを用いセンサSの裏側を機械部分に固定される。接
着剤KSとしてはプレシメント(Preciment)を使用する
と有利である。
【0021】次に、例えば適当な厚さと強度のフォイル
をセンサSに対して接着して、センサSの上に保護膜を
付ける可能性が生じる。これにより、例えば機械的もし
くは化学的な損傷に対して保護できる。
【0022】図3はこの発明による面状センサSの他の
実施例を示す。4つのトラックSP1 〜SP4 が使用さ
れ、第一と第四トラックSP1 とSP4 および第二と第
三トラックSP2 とSP3 はそれぞれセンサの全長にわ
たる構造パターン要素ST1とST2 の並列回路で構成
されている。少なくとも構造パターン要素ST1 とST
2 は温度に対する電気伝導度の依存性が異なる材料で形
成すべきである。全てのトラックSP1,SP2,SP3 と
SP4 の出力信号を先ず評価回路AWに導入し、その中
では出力信号がブリッジ、特にホィーストンブリッジに
結線され、次いでこのブリッジ回路の出力信号を比較器
Vに導入する。
【0023】この場合に必要な増幅器Vと評価部AWに
対する電子部品群は、図3に示すように、センサSの上
に集積する。これにより、電磁擾乱や避け難い雑音に対
して低感度になる。
【0024】例えば個別の温度依存性抵抗体を用いて点
状に温度測定することとは異なり、この面状センサはセ
ンサの守備範囲の温度を正確な平均値にして出力する。
膨張係数が同じ場合、全体の伸びは平均温度に比例する
ので、他の方法で必要とされるような、事前の温度測定
をこの発明によるセンサSを用いると不要である。
【0025】構造パターン要素ST1,ST2 とST3 に
使用されているような、金属導線の温度依存するオーム
抵抗は、材料の比抵抗ρ,長さL,断面積A,温度係数
αおよび温度差ΔTから計算できる。
【外1】 図1のどのトラックSP1,SP2,SP3,SP4 の幅の広
い水平なパターン導体あるいは図3のトラックSP5 ま
たはSP6 の接続部材VEは構造パターン要素ST1,S
T2 またはST3 の全抵抗値に影響を与えないとすれ
ば、トラックSP1,SP2,SP3,SP4,SP5 またはS
P6 の抵抗値は個々の構造パターン要素ST1,ST2 の
並列回路あるいは構造パターン要素ST3 の直列回路か
ら計算できる。以下では、温度依存する抵抗として使用
される図3の構造パターン要素ST1 とST2 の興味の
ある並列回路について詳しく考察する。構造パターン要
素ST1,ST2 の個数nを用いて、トラックSP1,SP
2,SP3,SP4 のなかの一つの抵抗は、
【外2】 と計算される。平均温度は、4つのトラックSP1,SP
2,SP3,SP4 がホィーストンブリッジに結線されてい
る場合、図3の面状センサを用いて特に有利に測定でき
る。これにより、ブリッジ回路により擾乱を補償でき
る。
【0026】トラックSP1,SP2,SP3,SP4 の抵抗
をそれぞれR1,R2,R3,R4 と表すと、ブリッジ回路に
対して
【外3】 となる。ホィーストンブリッジでは、R1 とR2 が第一
分圧器を形成し、R3 とR4 が並列接続された第二分圧
器を形成する。出力信号Ua はR1,R2 とR3,R4 の接
続点間の電圧差として測定される。供給電圧Ue はR1
とR3 に印加し、R2 とR4 は接地されている。
【0027】構造パターン要素ST1 とST2 に対して
特性量の異なる異なった材料を使用し、構造パターン要
素ST1 の特性量に指数aを割り当て、構造パターン要
素ST2 の特性量に指数bを割り当てるなら、ブリッジ
回路の出力信号Ua は入力信号Ue に応じて、
【外4】 となる。
【0028】簡単な仮定、 ・温度係数αb はαa に比べて無視できるほど小さい、 ・室温の全ての構造パターン要素ST1 とST2 が同じ
抵抗値を持つ、 ・抵抗値の温度依存変化は全抵抗値に比べて小さい、の
下で、
【外5】 となる。
【0029】構造パターン要素ST1 とST2 を形成す
る材料を適当に選ぶと、第一構造パターン要素ST1 に
対する材料の温度係数αb を温度係数αa に比べて無視
できるほど小さくできる。ここでは、構造パターン要素
ST1 に対して温度係数αbのコンスタンタンと構造パ
ターン要素ST2 に対して温度係数αa の銅の組み合わ
せが特に適している。室温で全ての構造パターン要素S
T1 とST2 が同じ抵抗値を持つには、長さLa,Lb と
断面積Aa,Ab を選んで達成される。抵抗値の温度依存
する部分の変化が全抵抗値に比べて小さくなるには、1
に比べて小さい温度係数αa とαb のためで、何れにし
てもこの場合になる。
【0030】ブリッジ電圧は上記の式により切り離した
後の残りの構造パターン要素ST1とST2 の数に無関
係である。従って、使用時にセンサSの長さに依存する
増幅器Vの個々の較正は不要である。
【0031】この発明によるセンサSを歪みセンサとし
て使用すると、図3のセンサのトラックSP1,SP2,S
P3 とSP4 あるいは図1のセンサのSP5 とSP6 の
構造パターン要素ST1,ST2 とST3 の所謂優先方向
は伸びの方向に対して垂直に向いていない。トラックS
P1 〜SP4 あるいは図1のセンサのSP5 とSP6が
伸びの方向に平行に向いているなら、センサSの感度が
伸びに対して最適になる。これは、図1および図3の構
造パターン要素ST1,ST2 とST3 の導体を特別に構
成していることによる。
【0032】上に述べた説明では、センサ出力信号を少
なくとも増幅する電子部品群をセンサSの上に集積配置
していることを前提としていた。この代わりに、トラッ
クSP1 〜SP4 およびSP5 とSP6 からのみ成る、
電子部品群と実際のセンサSを図4の切り離された部品
群として構成する可能性もある。そうすると、センサS
を区域内に多数作製し、先ず特別な応用のため、例えば
ロールから切り離す有利な可能性も生じる。
【0033】この利点は、故障が生じなく、センサの作
製が著しく簡単になり低コストとなる点にある。
【0034】電子部品群、特に増幅器Vはケーブルを介
してセンサSに接続されるか、トラックSP1 〜SP4
およびSP5 とSP6 の一端で直接センサSに導電接続
している。このために図1に示す接続部材VEを利用す
るか、図4に示すように、図3のセンサSに対して構造
パターン要素ST1 とST2 を並列に接続する幅の広い
パターン導体をコネクターに使用することができる。パ
ターン導体の幅が接触部に対して充分でないなら、図4
に示すように、ハンダ点LPを規則正しい間隔に配置
し、これ等のハンダ点のところでセンサSを評価電子回
路V,AWに接続する。
【0035】以下の第二実施例では、図5〜7b により
垂直工作機械での熱変形を補償するこの発明による温度
センサの応用を前提とする。この応用は工作センターや
似た構造の他の工作機械でも可能である。
【0036】図5は、垂直工作機械の縦長の温度センサ
7.1,7.2と7.3および点状の温度センサ7.4のこの発
明による配置を示す。図5には、基準温度での工作機械
が示してある。機械の移動盤1を備えた機械台2,支持
枠3およびC字型の張出部4から成る機械の構造によ
り、図示する垂直工作機械は所謂Cタイプの機械に属す
る。このタイプの機械では、構造体の熱変形が運転時の
スピンドルの固定軸受5の避け難い昇温により実質上生
じる。この昇温は作業時間やスピンドルの回転数の増加
と共に大きくなる。それ故、特に回転数が 100,000 rpm
以上のHSCスピンドルは運転期間が長くなると共に熱
変形が生じる。
【0037】使用中に固定軸受5に生じる熱は機械構造
部により張出部4に経由して支持枠3に流れる。通常、
機械固定台2と機械テーブル1は著しく昇温しない。何
故なら、機械固定台2が熱を排出する基礎に連結してい
るからである。更に、固定軸受5で発生する熱が機械固
定台2に流れるまでにはかなり長い時間が経過する。こ
れにより機械の部品は全て同じ温度になるのでなく、機
械内に不均一な温度分布が生じる。機械の部品は通常金
属材料で形成されているので、熱は良く流れ、個々の機
械部品は同じ温度依存性の伸びを示す。
【0038】加工すべき加工品を挟持し、固定軸受5の
熱が実質上もはや到達しない機械テーブル1と、加工品
と工具の接触点6,所謂工具中心点(Tool Center Poin
t;TCP)との間で機械構造部の熱変形のため、ずれが
生じる。これは、既存の測定系で相殺できない。何故な
ら、この測定系は移動可能な機械テーブルの場合機械固
定台2に対する機械テーブル1の動きを測定するからで
ある。機械テーブル1に対する接触点6,つまり加工品
に対する移動は今まで考慮されていない。
【0039】この発明によれば、工作機械の使用時に昇
温し、機械テーブル1に対する接触点6の動きを決める
機械部品のところに温度センサ7.1,7.2,7.3と7.4
を設ける。これにより、温度に関して機械テーブル1に
対する接触点6の相対位置にとって重要な機械部品の熱
変形を測定して補償することができる。
【0040】Cタイプの機械では、温度センサ7.1,
7.2,7.3,7.4を固定軸受5,張出部4および支持枠
3に配置する。
【0041】これ等の温度センサ7.1,7.2,7.3,
7.4の温度に比例して変化する電圧が温度センサ7.1,
7.2,7.3,7.4から出力される。それ故、温度センサ
7.1,7.2,7.3,7.4の出力信号から、オフセット値
と比例定数を考慮して温度が計算できる。この計算に利
用される評価電子回路は、各温度センサに組み込むこと
もでき、独立させて形成することもできる。
【0042】次に必要な基準温度T0 は任意に決めるこ
とができ、特に基準温度T0 でできる限り全ての温度セ
ンサ7.1,7.2,7.3,7.4が0ボルトの出力信号を出
力するように決めると有利である。これにより、出力信
号に出力電圧のオフセット値を考慮しなくてもよい絶対
温度センサ7.1,7.2,7.3と7.4が実現する。
【0043】工作機械全体が、例えば空調室内に滞在さ
せてこの基準温度となると、工作機械の種々の寸法を高
精度で測定でき、これ等の寸法は以下の計算に必要であ
る。これ等は、 ・熱固定点はスピンドルが温度変化で±Z軸方向に変形
する点として定義され,工具を挟持するスピンドルの端
部とスピンドルのZ軸方向の熱固定点との間の間隔L
S, ・スピンドルの熱固定点と支持枠3の始めの部分との間
のY軸方向の張出部4の長さLA, ・支持枠3の熱変形時に張出部4が回転する回転点とス
ピンドルの熱固定点との間のY軸方向の区間から決まる
張出部4のレバーアームHA, ・支持枠3のところに配置されている二つの温度センサ
7.1と7.2の間の間隔LT, ・Z軸方向の支持枠3の寸法LGz,である。
【0044】これ等の測定量は、基準値を求めるために
一度だけ測定し、次に保管する必要がある。
【0045】温度センサ7.2により張出部4に対向する
側の支持枠3の温度Tz を、また温度センサ7.1により
張出部4とは反対側の支持枠3の温度Ta を測定する。
支持枠3の幅が無視できないこと、および使用時に機械
構造が温度変化するため、張出部4に対向する側と反対
側の支持枠3の変形をそれぞれ計算する必要がある。支
持枠3の張出部4に対向する側の熱によるZ軸方向の変
形ΔZz と、支持枠3の張出部4とは反対側の熱による
Z軸方向の変形ΔZa とは、式 (1a) と (1b)により基
準温度T0 から対応する温度Tz またはTa の偏差とZ
軸方向の支持枠3の長さLGz を掛けた支持枠材料の膨
張係数γG との積から計算される。つまり、 ΔZz =(Tz −T0 )・γG ・LGz (1a) ΔZa =(Ta −T0 )・γG ・LGz (1b) となる。
【0046】温度センサ7.3によりほぼスピンドルの熱
固定点と支持枠3の間の張出部4の温度Tが測定され
る。測定された温度Tと基準温度T0 の間の温度差とY
軸方向の張出部4の長さLAを掛けた張出部材料の膨張
係数γA との積から式 (2)によりY軸方向の張出部4の
変形ΔYが計算される。つまり、 ΔY=(T−T0 )・γA ・LA (2) 通常の使用では、点状の温度センサ7.4によりスピンド
ルの固定軸受5の温度が測定される。この場合、固定軸
受5は熱変形にとって主要なただ一つの熱源であること
を前提としている。温度センサ7.4により求めた温度T
に基づき、熱固定点と工具を挟持しているスピンドルの
端部との間のZ軸に平行な変形ΔZs は式 (3)により計
算される。つまり、 ΔZs =(T−T0 )・γS ・LS (3) ここで、昇温時にZ方向に行われるスピンドルの伸び
は、基準温度T0 と実際の温度Tとの間の温度差に、ス
ピンドル材料の膨張係数γS を掛け、更にスピンドルの
端部とスピンドルの熱固定点との間の長さLSを掛けて
計算されている。
【0047】更に、Cタイプの工作機械のスピンドルの
端部の位置は支持枠3の熱変形によりずれる。支持枠3
の不均一な変形により、張出部4は式 (1b) に従ってZ
軸方向にΔZa だけずるだけでなく、X軸周りにも回転
する。これも工具と加工品の間の接触点6のずれを与え
る。支持枠3の伸びΔZz とΔZa の差に張出部4のレ
バーアームHAを掛けたたものを支持枠3上の温度セン
サ7.1と7.2の間の間隔LTで割った値とΔZa の和か
ら、式 (4)によりZ軸の方向のずれΔZv が計算され
る。つまり、 ΔZv =ΔZa +HA・(ΔZz −ΔZa)/ LT (4) それ故、Z軸方向のスピンドルのずれΔZs から、支持
枠3の変形によるスピンドルのずれΔZv を引算する必
要があり、式 (5)により全体に生じるZ軸の方向の変形
ΔZに対して ΔZ=ΔZs −ΔZv (5) となる。
【0048】このようにして、Y軸とZ軸に対して別々
に温度センサ7.1〜7.4で測定した機械部分の温度に基
づき熱による変形を簡単に求めることができる(Cタイ
プの工作機械ではX軸に対して対称であるためX軸に平
行な熱変形は生じない)。熱変形を補償するために必要
な式 (1a) 〜 (5)までの式による計算は評価ユニット内
で行われ、そのようにして個々の軸に対して求めた補償
信号を各軸の姿勢制御器に導入する。評価ユニットとし
ては、何れにしても各工作機械に存在する数値制御部を
利用すると有利である。何故なら、式 (1)〜 (5)の簡単
な式に従いただ比較的長い時間間隔、例えば1分内で新
たな計算をするからである。
【0049】図6には、ほぼ連続した運転期間で約6時
間後のCタイプの工作機械が示してある。固定軸受5に
生じる熱により、この熱が固定軸受5から張出部4を経
由して支持枠3まで導かれるが、これ等の機械部品に零
でない温度勾配が生じ、それに応じて機械部品は異なっ
た変形をする。
【0050】図7a には、この発明による補償を行って
いない場合に可能性のある工作機械の定性的な変形が個
々の軸に対して示してある。グラフ表示した測定は ISO
/DIS230-3により行われるものである。三軸X,Y,Z
の一つに変形がない基準温度から始めて、スピンドルモ
ータを回し、スピンドルの端部と機械テーブルの固定点
との間の相対的なずれLを測定した。スピンドルモータ
は約 6,000 rpmで回転させた。
【0051】X軸方向にはただ5μm 以下のずれLしか
ないことが分かる。これはCタイプ工作機械がX軸に対
して対称な構造を持つことに大体由来している。原理的
には、この発明による解決策を用いると工作機械のX軸
に平行な変形の補償も可能である。これには、温度差を
示す支持枠3の二つの側面にYZ面内でY軸に平行にそ
れぞれ一つの縦長の温度センサが必要である。
【0052】Y軸方向のずれLは運転期間の増加と共に
約 30 μm まで増加する。何故なら、張出部4の温度は
固定軸受5内の熱の伝播により上昇し、これにより張出
部4は実質上より長くなるからである。Z軸方向のずれ
Lは考察している全時間間隔にわたりかなり強く変わ
る。何故なら、先ずスピンドルが長手方向に変形し、次
いで支持枠3の不均一な昇温により、張出部4がスピン
ドルと共に上向きに変形するからである。これによるず
れLは、図7a から分かるように、8時間の運転後でも
未だ安定状態に達していない。
【0053】これは、図7a に記入したスピンドルの端
部と機械テーブル1の間のずれLが製品に直接作用する
ので、部品を高精度で仕上げる場合、工作機械を何時も
再調整する必要があることを意味する。
【0054】図7b では図7a と同じ運転にされている
(6,000 rpm でスピンドルモータをほぼ持続的に運転し
ている)。しかし、この発明による装置を用いてこの発
明による方法に従い計算した変形は、例えば補償信号を
姿勢制御器あるいは姿勢予備制御部に導入して補償され
ている。この発明の補償により未だ残存しているずれL
は全ての軸に対して約 0〜 5μm の範囲に低減している
ことが直ぐ分かる。こうして、工作機械の持続的な再調
整が省け、これは仕上げに大きなコストをかけることが
ない。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のセン
サは低コストで作製でき、このセンサにより工作機械で
の測定精度の難点を排除し、汎用的に使用できる。
【0056】更に、この発明の方法を用いるとセンサを
個々の状況に個別に合わせることができる。
【0057】更に、この発明のセンサ配置により工作機
械の変形の原因となる温度分布を最小数のセンサで検出
できる。
【0058】更に、このセンサ配置は汎用的に使用で
き、低コストで作製できる。
【0059】更に、この発明による方法を用いると、前
記センサ配置の出力信号を利用して熱変形を簡単に補償
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 直列に接続された構造パターン要素の2トラ
ックと評価電子回路を有するこの発明による面状センサ
の第一実施例、
【図2】 評価電子回路を有するこの発明による面状セ
ンサの縦断面図、
【図3】 並列に接続された構造パターン要素の4トラ
ックを有するこの発明による面状センサの第二実施例、
【図4】 並列に接続された構造パターン要素の4トラ
ックを有するこの発明による面状センサの他の実施例、
【図5】 基準温度でのCタイプの工作機械のこの発明
による装置の第一実施例、
【図6】 固定軸受内の熱伝播により昇温した図5のC
タイプ工作機械、
【図7】 Cタイプ工作機械の運転期間に応じた軸の変
形(a:補償なし;b補償あり)を示すグラフである。
【符号の説明】
ST1 〜ST3 構造パターン要素 SP1 〜SP6 トラック VE 接続部材 LP ハンダ点 S センサ KS 接着層 V 増幅器 AW 電子部品 1 機械テーブル 2 機械固定台 3 支持枠 4 張出部 5 固定軸受 6 接触点 7.1〜7.4 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤン・ブラーシユ ドイツ連邦共和国、83352 アルテンマル クト、シユタイナー・ストラーセ、13 (72)発明者 トルステン・ギュンター ドイツ連邦共和国、84558 キルヒヴアイ ダッハ、ベルクストラーセ、32

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造パターン要素(ST1,ST2,ST3
    )がセンサ(S)の全長にわたり一様に分布するよう
    に配置されていて、温度依存性の電気伝導度を持つ少な
    くとも一つの構造パターン要素(ST1,ST2,ST3 )
    を備えた機械部分、または測長装置、または測角装置の
    温度および/または伸び測定に対する面状センサにおい
    て、互いに接続された構造パターン要素(ST1,ST2,
    ST3 )から成る少なくとも二つのトラック(SP1,S
    P2,SP3,SP4,SP5,SP6 )が設けてあることを特
    徴とする面状センサ。
  2. 【請求項2】 一つのトラック(SP5,SP6 )の構造
    パターン要素(ST3 )は直列に接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載の面状センサ。
  3. 【請求項3】 二つの構造パターン要素(ST3 )の間
    には電気接続部材(VE)が設けてあり、これにより二
    つのトラック(SP5,SP6 )が互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の面状セン
    サ。
  4. 【請求項4】 二つのトラック(SP5,SP6 )に対す
    る電気接続部(VE)としてハンダ点(LP)が設けて
    あることを特徴とする請求項3に記載の面状センサ。
  5. 【請求項5】 一つのトラック(SP1,SP2,SP3,S
    P4 )の構造パターン要素(ST1,ST2 )は並列に接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載の面状セ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 少なくとも二つのトラック(SP1,SP
    2,SP3,SP4 )の構造パターン要素(ST1,ST2 )
    は異なった少なくとも二つの材料で形成されていること
    を特徴とする請求項1または5に記載の面状センサ。
  7. 【請求項7】 センサ(S)の裏側には測定すべき部品
    を接着する接着層(KS)が設けてあり、この接着層
    (KS)は特に熱伝導性であることを特徴とする請求項
    1〜6の何れか1項に記載の面状センサ。
  8. 【請求項8】 センサ(S)の前側には組込状態で保護
    膜が接着されていて、これによりセンサ(S)が損傷に
    対して保護されていることを特徴とする請求項1〜7の
    何れか1項に記載の面状センサ。
  9. 【請求項9】 センサ(S)の一端には電子部品群
    (V,AW)があることを特徴とする請求項1〜8の何
    れか1項に記載の面状センサ。
  10. 【請求項10】 電子部品群には増幅回路(V)が含ま
    れることを特徴とする請求項9に記載の面状センサ。
  11. 【請求項11】 電子部品群には評価回路(AW)が含
    まれることを特徴とする請求項9または10に記載の面
    状センサ。
  12. 【請求項12】 センサ(S)には4つのトラック(S
    P1,SP2,SP3,SP4 )があり、二つのトラック(S
    P1,SP4 )の構造パターン要素(ST1 )は第一材料
    で作製され、二つのトラック(SP2,SP3 )の構造パ
    ターン要素(ST2 )は第二材料で作製されていること
    を特徴とする請求項1と5〜11の何れか1項に記載の
    面状センサ。
  13. 【請求項13】 4つのトラック(SP1,SP2,SP3,
    SP4 )は評価回路(AW)の中でブリッジに結線され
    ていることを特徴とする請求項12に記載の面状セン
    サ。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れか1項の面状セ
    ンサを個々に合わせる方法において、センサ(S)の必
    要でない長さは切断線(SL)に沿ってセンサ(S)の
    端部で切断され、この端部に電子部品群(V,AW)が
    ないことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項2〜4の面状センサを個々に合
    わせる方法において、センサ(S)の端部には電子部品
    群(V,AW)がなく、両方のトラック(SP5,SP6
    )は電子接続部材(VE,LP)で互いに接続されて
    いることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜8および12の何れか1項
    の面状センサを個々に合わせる方法において、センサ
    (S)は縦長のテープの形に形成され、必要なセンサの
    長さをこの縦長のテープから切り離すことを特徴とする
    方法。
  17. 【請求項17】 電子部品群(V,AW)を既存の接続
    部材(VE,LP)でセンサ(S)に接続できることを
    特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 伸びを測定するためにセンサ(S)を
    利用し、センサ(S)のトラック(SP1,SP2,SP3,
    SP4,SP5,SP6 )の長手方向を測定すべき伸びにほ
    ぼ垂直に配置して請求項1〜17の何れか1項のセンサ
    を使用すること。
  19. 【請求項19】 少なくとも一つの機械部分(3,4,
    5)の温度を測定するため温度センサ(7.1,7.2,
    7.3,7.4)を使用して工作機械の熱変形を補償する装
    置において、運転中に昇温し、工具と機械テーブル
    (1)の間の間隔を決める機械部分(3,4,5)のと
    ころに温度センサ(7.1,7.2,7.3,7.4)を設け、
    長手方向に伸びた機械部分(3,4)のところに予想さ
    れる変形方向に平行に向けた縦長な温度センサ(7.1,
    7.2,7.3)を設けることを特徴とする装置。
  20. 【請求項20】 Cタイプの工作機械のスピンドルの固
    定軸受(5)に少なくとも一つの点状の温度センサ
    (7.4)を配置することを特徴とする請求項19に記載
    の装置。
  21. 【請求項21】 Cタイプの工作機械の張出部(4)の
    ところに少なくとも一つの縦長な温度センサ(7.4)を
    Y軸に平行に配置し、このセンサ(7.4)が張出部
    (4)の延長部の少なくとも大部分をZ軸に平行に覆う
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 Cタイプの工作機械の支持枠(3)の
    ところに少なくとも一つの縦長な温度センサ(7.1,
    7.2)をZ軸に平行に配置し、このセンサ(7.4)が支
    持枠(3)の延長部の少なくとも大部分をY軸に平行に
    覆うことを特徴とする請求項19〜21の何れか1項に
    記載の装置。
  23. 【請求項23】 温度センサ(7.1,7.2,7.3,7.
    4)は熱を良好に伝える結合部を介して機械部分(3,
    4,5)に接続していることを特徴とする請求項19〜
    22の何れか1項に記載の装置。
  24. 【請求項24】 温度センサ(7.1,7.2,7.3,7.
    4)は評価ユニットに接続していることを特徴とする請
    求項19〜23の何れか1項に記載の装置。
  25. 【請求項25】 保護膜は温度センサ(7.1,7.2,
    7.3,7.4)の上に付けてあり、これにより温度センサ
    (7.1,7.2,7.3,7.4)は損傷や熱の放射に対して
    保護されていることを特徴とする請求項19〜24の何
    れか1項に記載の装置。
  26. 【請求項26】 組み込んだ温度センサ(7.1,7.2,
    7.3,7.4)の出力信号から個々の機械部分(3,4,
    5)の平均温度を算出し、これ等の平均温度から工作機
    械の熱変形を線形の式により各軸に対して算出し、個々
    の軸に対して姿勢を制御する補償信号を発生する、工作
    機械の熱変形を補償することを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 Z軸がスピンドルの長手延長部に平行
    で、Y軸が張出部(4)の長手延長部に平行に向いてい
    る機械に関連する座標系を設けることを特徴とする請求
    項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 全ての機械部品が一定の温度を有する
    時に、基準化過程で補償計算に必要な工作機械の寸法を
    求めることを特徴とする請求項26または27に記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 張出部(4)に対向する支持枠(3)
    の側および張出部(4)とは反対側に対してZ軸に平行
    な変形を計算することを特徴とする請求項26〜28の
    何れか1項に記載の方法。
  30. 【請求項30】 張出部(4)に対してY軸に平行な熱
    変形を計算することを特徴とする請求項26〜29の何
    れか1項に記載の方法。
  31. 【請求項31】 スピンドルに対してZ軸に平行な熱変
    形を計算することを特徴とする請求項26〜30の何れ
    か1項に記載の方法。
  32. 【請求項32】 熱変形が異なるための支持枠(3)の
    回転とそれからのスピンドルの移動を計算することを特
    徴とする請求項26〜31の何れか1項に記載の方法。
  33. 【請求項33】 重要な軸の各々に対して熱変形を積算
    し、姿勢制御用の補償信号として使用することを特徴と
    する請求項26〜32の何れか1項に記載の方法。
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