JP2000046191A - グラファイトフィルムと金属フィルムとからなるパッキン素材 - Google Patents

グラファイトフィルムと金属フィルムとからなるパッキン素材

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JP2000046191A JP11175491A JP17549199A JP2000046191A JP 2000046191 A JP2000046191 A JP 2000046191A JP 11175491 A JP11175491 A JP 11175491A JP 17549199 A JP17549199 A JP 17549199A JP 2000046191 A JP2000046191 A JP 2000046191A
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flexible graphite
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エッチンガー オスウィン
Bernd Schellenberger
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】少なくとも2つの帯材からなるパッキン素材に
おいて、特別な補強材を使用しないでも充分に引き裂き
強度が大きく、加工性が良く、そして最小の簡単な工程
で作れるものを提供する。 【解決手段】積層材の帯材は最大で5mmの幅を持ち、
可撓性グラファイト1の少なくとも1枚の層と、少なく
とも250MPaの引っ張り強度を持つ金属フィルム3
の少なくとも1枚の層とから構成されている。グラファ
イトフィルム1の層と金属フィルム3の層は接着剤によ
り或いは接着剤状でない接着媒体によって接合されてい
る。帯材9は積層材10から分割により作られ、この工
程は、好ましくは連続的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この特許出願の基になる発明
は、互いに接合されている少なくとも2枚の平面状材料
が交互に配置された層からなる、即ち、一つは可撓性の
グラファイトからなる少なくとも1枚の層と、もう一つ
は補強材の少なくとも1枚の層とからなる積層材の、少
なくとも2つの、撚糸製造方法に従って互いに結合され
た帯材からなり、この積層材の可撓性グラファイトの上
側及び下側の層の両方の外側の平面が可撓性グラファイ
トからなるか或いはこの平面の1つだけが可撓性グラフ
ァイトからなるか、或いはまたこの平面のいずれもが可
撓性グラファイトからならないパッキン素材に関する。
このパッキン素材の1つの実施例は、その平面の少なく
とも1つにおいて少なくとも1枚の補強材に接合されて
いるただ1枚の可撓性グラファイトの層から構成された
積層材の少なくとも2つの互いに撚り合わされた帯材か
らなる。
【0002】
【従来の技術】前述の種類のパッキン素材は、シール装
置、特に軸やスピンドルの貫通部をシールするためのパ
ッキンを作るために使用される。このために公知の方法
によれば、2つ或いはそれ以上のパッキン素材が、例え
ば編み合わせのような繊維加工方法に従って紐状或いは
弁髪状にまとめられ、しかるのち、この紐状或いは弁髪
状の素材を一定の規定長さに切断した部片が適当なプレ
ス型においてパッキンリングに圧縮される。このような
パッキンリングの数個をパッキン箱の相応したパッキン
空間に装着したときグランドパッキンを形成する。他の
公知の方法によれば、パッキン素材から作られた紐或い
はこのように作られた弁髪状の素材が特定のパッキン空
間の寸法に一致する長さに切断され、この切断された部
片が直接このパッキン空間に装着され、このようにして
作られた、なお大きく圧縮可能なパッキン素材がパッキ
ングランドによってパッキン装置のシールを保つまで締
め付けられる。第三の方法によれば、糸状パッキン素材
或いはこれから作られた紐状或いは弁髪状パッキン素材
が、直接、その貫通部がシールされる軸或いはスピンド
ルの回りに、必要なパッキンを作るために必要な量の糸
状或いは紐状パッキン素材が巻回され、このようにして
作られた巻回物がパッキン空間に埋め込まれた後パッキ
ングランドによりパッキン装置のシールが保たれるまで
締め付けられる。
【0003】上述の種類のパッキン素材は、特に、可撓
性グラファイト或いは膨張グラファイトを使用して作ら
れる。膨張グラファイトはグラファイト塩或いはグラフ
ァイトを含む化合物を短時間加熱することによりスポン
ジ状、ウォーム状物質の形で得られる。このようにして
得られた膨張グラファイトを圧縮することにより、一般
にグラファイトのフィルム或いは平板の形で可撓性グラ
ファイトが得られる(例えば、米国特許第340406
1号明細書を参照)。撚糸状パッキン素材或いは紐状或
いは弁髪状パッキン素材を例えば編んだり、撚り合わせ
たりする工程により作るには、グラファイトフィルムは
特定の幅の細片或いは帯材に切断され、これらの細片は
次にパッキン素材に、そしてこれらが紐,弁髪或いは綱
状にさらに加工される。可撓性グラファイトからなるこ
れらの細片或いは帯材は、ある程度の可撓性があるにも
かかわらずこれらの加工プロセスの際に、特にその引っ
張り強度が小さ過ぎるので、切れたり、折れたりする。
従って、可撓性グラファイトからなるパッキン材料を作
る際の上述の難点を克服するために、多数の方法が提示
されてきた。
【0004】この問題の一群の解決方法においては、充
分大きな引っ張り強度を持ち、接着媒体、例えば接着剤
を備えている基板を使用し、この基板に膨張グラファイ
トを貼りつけ、この膨張グラファイトを基板と共に加圧
する。基板としては各種の種類の金属線,人造,天然繊
維或いは糸,織物やフィルムが使用される。このように
して得られた細片或いは帯材は、それから、必要に応じ
てさらに、例えば編み返したり或いは織り返したりする
ことによって或いはさもなくば他の方法で付加的に糸,
繊維或いはワイヤーで補強し、編み合わせのような公知
の加工方法によってパッキン用の前製品にさらに加工す
る(ヨーロッパ特許第0388481号=米国特許第4
961988号明細書、ヨーロッパ特許第046692
3号=米国特許第5370405号明細書)。
【0005】他の群の解決方法においては、細片に切断
されたグラファイトフィルムから出発する。ヨーロッパ
特許第0253031号=米国特許第4705722号
明細書にはこのために、5mmを超えない幅を持つ可撓
性グラファイトからなる帯材を重ね合わせ、繊維材料か
らなる織物或いは編み物で取り囲むことが記載されてい
る。このようにして得られた帯材は、次にさらに、パッ
キンを作るための出発材料として適している組み紐に編
まれる。ヨーロッパ特許第0466923号=米国特許
第5370405号明細書によれば5mmを超えない幅
を持つグラファイトフィルムの細片に接着剤により有
機,無機或いは金属の補強繊維が接合され、この補強さ
れたフィルム片を編んだりして組み紐に加工され、この
組み紐が、それがパッキンに加工される前に、さらに補
強された繊維の編み物で取り巻かれる。ヨーロッパ特許
第0681125号明細書によれば、幅の広いグラファ
イトフィルムのロールをそれより幅の狭いロールに切断
し、このようにして得られたフィルムのロールに直角方
向に延びる刻み或いは筋を設け、この波形にしたフィル
ムの帯材を約2mm幅の比較的狭い細片に切断し、この
狭い波形にした細片を綱状にまとめ上げ、補強性の繊維
の編み物で囲むことが開示されている。ヨーロッパ特許
第0340303=米国特許第5240769号明細書
及び米国特許第5134030号明細書によれば5mm
を超えない幅に切断されたグラファイトフィルムの細片
に有機,無機或いは金属性の糸,繊維或いはフィルムを
装着し、これにより補強し、この補強されたグラファイ
トフィルムの細片を編み合わせ或いは撚り合わせ可能な
パッキン素材にさらに加工する際にさらに繊維からなる
補強材が備えられる。この技術的解決方法においてはグ
ラファイトフィルムの多くの細片を互いに重ねて加工す
ることもできる。ヨーロッパ特許出願公開第07943
67号明細書によれば6mm以上の幅を持つグラファイ
トフィルムの帯材が、例えば無機,金属性或いは有機材
料からなるワイヤー,テープ,糸のような多数の材料で
補強され、それから紐状或いは組み紐状パッキン素材に
編まれる。グラファイトフィルムは、この場合、またプ
ラスチックを表面被膜することにより或いはプラスチッ
クで積層することによって補強される。この補強された
グラファイトフィルムの帯材では、その幅が5mm以上
であるので、編んだり或いは織ったりするためにまたパ
ッキンを作るために、ヨーロッパ特許第0253031
号或いはヨーロッパ特許第0340303号明細書の開
示内容から明らかように、好ましくないという欠点があ
る。このようなフィルムは加工しにくく、密度の小さい
構造の紐状パッキンが生ずる。
【0006】それ故、グラファイトフィルムの比較的幅
の広い帯材や層を加工する際には特に折りたたみ技術が
適用される。例えばヨーロッパ特許出願公開第0444
456号明細書には、個々の或いは多数の互いに重ねら
れたフィルムの帯材がその長手の延び方向に対して直角
方向に折りたたまれ、この折りたたまれた物から直接に
或いはこの折りたたまれた物に糸,繊維或いはワイヤー
を編み返した後にパッキンリングが得られることが記載
されている。この折りたたみの前にフィルムの帯材は補
強のためになお糸,繊維或いは織物と結合され、或いは
この補強材が折りたたみの前にフィルム層の間に配置さ
れる。特に、例えばポリテトラフロオロエチレンのフィ
ルムのように、滑り性を付加的に備えた耐食性のプラス
チックフィルムを挿入することも記載されている。これ
らのプラスチックフィルムは、しかしながら、この場
合、補強の目的には役立っていない。米国特許第560
5341号及び第5549306号明細書によれば、幅
の広いグラファイトフィルムの帯材がその長手方向に沿
ってS字形に或いは渦巻き状に折りたたまれ、この折り
たたみの前に或いはそれと同時に繊維補強材が挿入され
る。このようにして得られた綱状の物は、その後さら
に、パッキンを作るのに適するようにするため、繊維で
編み返したり織り込まれたりして補強される。米国特許
第5225262号明細書には、グラファイトフィルム
に縦溝を刻み、このように準備されたグラファイトフィ
ルムを少なくとも1回この縦溝の延び方向に対して平行
に折りたたむことが記載されている。この折りたたまれ
て形成された物は、しかる後、特にインコネル(商標)
からなる糸で、例えば編んだり、織ったりすることによ
り取り囲まれ、そして仕上げられる。このようにして得
られた綱状の物は、その後、紐状パッキン素材に編ま
れ、これが仕上げられ、その後、もう一度耐熱性で、高
強度の糸で編み返される。英国特許出願公開第2285
067号明細書は、接着剤が貼りつけられるグラファイ
トフィルムの帯材が数層に互いに重ねられ、この積層体
の表面の少なくとも1つに、積層体の長手方向に対して
平行に延び、交叉することのない繊維或いは糸を貼りつ
けることを開示している。しかる後、この繊維が貼りつ
けられたフィルム積層体は、この繊維或いは糸に対して
平行に細片に切断され、このようにして得られた綱状体
が、その1つが長手方向に平行に延びる繊維或いは糸か
らなる外部被覆を備えたグラファイトフィルムの芯とな
るように折りたたまれ或いは丸められる。この繊維或い
は糸による外部被覆は圧力をかけた際にフィルム状のグ
ラファイトが外側に出るのを阻止するものである。ヨー
ロッパ特許第0601670号明細書にはグラファイト
フィルムの帯材を使用してパッキン素材或いはパッキン
テープを製造する方法が記載されている。この方法にお
いてはグラファイトフィルムの帯材はその表面の1つに
先ず接着剤の層が設けられ、これに補強材として作用す
る糸が取付けられる。この補強糸を備えたグラファイト
フィルムの帯材は、しかる後、円錐状の先細のノズルを
通して引かれ、2つのローラーの間で平に加圧される。
この工程の際この帯材は先ず丸められ、補強の糸が入れ
込まれ、グラファイトフィルムの内部にある面が相互に
接着して編み合わせ可能な帯材に形成され、パッキンを
作るための前製品或いは直接パッキンに加工される。接
着剤の被着は両側面に接着剤を塗布したフィルムで行う
ことができる。このフィルムは、しかしながら、補強の
目的のためには役立っていない。
【0007】糸状,紐状,テープ状パッキン素材或いは
パッキン自体を作るための前述の方法においては、引っ
張り強度の弱いグラファイトフィルム並びにグラファイ
トフィルムからなる帯材の補強のために繊維が使用され
るか、或いはこの繊維補強とフィルムとの組合せが使用
されている。繊維をグラファイトフィルムに狙いの通り
に被着し、摩擦力を利用して強く結合することは比較的
難しく、グラファイトフィルム或いはグラファイトフィ
ルムの帯材をその外側面で編み返すことも比較的面倒で
あり、殆どこれら全ての場合、グラファイトフィルムの
帯材を引っ張りに対して充分に強くし、かつその結果生
ずるパッキン素材に良好な利用性を与えるためには、少
なくとも2つの補強をグラファイトフィルムの帯材に組
み込むことが必要である。グラファイトフィルムの帯材
の補強材として異なる材料からなるフィルムが選択され
るときには、糸,繊維或いはワイヤーによる付加的な補
強が必要になるが、或いはまたヨーロッパ特許第079
4367号明細書の場合のように、6mm或いはそれ以
上の幅のグラファイトフィルムの帯材を使用することが
必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この特許出願の基とな
った発明の課題は、上述の欠点を取り除くことにある。
特に、この課題は、殆ど大部分が加工性のあるグラファ
イトからなり、その際、補強材としての繊維,糸或いは
ワイヤーを含まず、高度に引き裂きに強く、撚り,編み
及び織り工程を含む全ての慣用の方法により良好にパッ
キンに加工することができ、そしてその製造を最小の簡
単な工程で可能とするようなパッキン素材を提供するこ
とにある。さらに、この発明のもう1つの課題は、上述
のようなパッキン素材を製造する方法を提示することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、特許請求の
範囲の請求項1によれば、互いに接合されている少なく
とも2つの平面状材料が交互に配置された層の、即ち、
一つは可撓性のグラファイトからなる少なくとも1枚の
層と、もう一つは補強材の少なくとも1枚の層とからな
り、その上側及び下側の層の両方の外側平面が可撓性グ
ラファイトからなるか、これらの平面の1つだけが可撓
性グラファイトからなるか、或いはまたこれらの平面の
いずれもが可撓性グラファイトではない積層材の、撚糸
製造方法に従って互いに結合された少なくとも2つの帯
材からなるパッキン素材において、積層材からなる帯材
が5mmを超えない幅を持ち、1mmを超えない厚さと
0.7から1.8g/cm3 の範囲のかさ比重とを持つ
可撓性グラファイトの層と、5から50mmの範囲の厚
さと少なくとも250MPaの引っ張り強度とを持つ、
ニッケル,ニッケル合金,鉄,鉄合金,鋼,特殊鋼,
銅,銅合金,アルミニウムおよびアルミニウム合金から
なる群から選んだ金属フィルムの層とからなることを特
徴とするパッキン素材を提供することにより解決され
る。この課題のさらにもう1つの解決方法は、請求項2
によれば、その両平面の少なくとも1つの面において補
強材に接合されている可撓性グラファイトの層からなる
積層材の、撚糸製造方法に従って互いに結合された少な
くとも2つの帯材からなり、この積層材からなる帯材が
5mmを超えない幅を持ち、1mmを超えない厚さと
0.7から1.8g/cm3 の範囲のかさ比重とを持つ
可撓性グラファイトの層と、5から50mmの範囲の厚
さと少なくとも250MPaの引っ張り強度とを持つ、
ニッケル,ニッケル合金,鉄,鉄合金,鋼,特殊鋼,
銅,銅合金,アルミニウムおよびアルミニウム合金から
なる群から選んだ金属フィルムの層とからなることを特
徴とするパッキン素材を提供することにある。さらに、
この発明の方法に関する課題は、上記の種類のパッキン
素材の製造方法として挙げる方法により解決される。な
おそれらに続く特許請求の範囲の請求項はこの発明によ
る解決方法の好ましい構成例を示す。
【0010】この発明によるパッキン素材は、例えば編
んだり、織ったり、織り込んだり或いは撚り合わせたり
する繊維加工方法に従って互いに1つの糸或いは綱に結
合されている、2つ或いは2つ以上の帯材から構成され
ている。この場合、良好な製品品質の達成と共にその簡
単さと少ない経費とにより撚り合わせが特に好ましい。
パッキン素材に纏められるべき少なくとも2つの帯材
は、特に、矩形或いは正方形断面を持ち、撚られていな
いのがよい。しかしながら、その中の少なくとも1つは
パッキン素材の加工前にそれ自体撚られていることもで
きる。グラファイト及び金属フィルムから構成される帯
状の積層材は、しばしば比較的硬い。それ故、多くの場
合、この帯材にパッキン素材に加工する前に或いは既に
出来上がった積層材に、これを帯材に分割する前に帯材
或いはその後にできる帯材の長手延び方向に対して直角
方向の筋或いは溝を、好ましくは、型押しプロセスでつ
けるのが有効である。1つのパッキン素材に纏められる
帯材の数は適用される作業方法によってその上限が限定
されている。一般には、12個までの帯材を1つのパッ
キン素材に纏めることができる。しかしながら、好まし
くは、2から6個までの帯材を互いに撚り合わせるのが
よい。1つのパッキン素材に纏められるべき帯材の数は
この帯材の幅及び厚さにも関係する。この幅は、高品質
のパッキン素材を得るためには、5mmを超えることは
できない。多くの加工方法及び適用例に対して帯材の幅
は3mmを超えず、厚さは2mmを超えないのがよいこ
とが実証されている。特に細い或いは可撓性のパッキン
素材が作られねばならないときには、2mmを超えない
幅と1mmを超えない厚さとを持つ帯材を使用すること
が薦められる。ここに挙げた幅と厚さの関係は好ましい
帯材断面を表す。全ての帯材に対してこれらの値の間の
関係は成立しない。極端な場合には5mmの幅と0.3
5mmの厚さを持つ帯材でも使用することができる。こ
れらの帯材は、概して上述の方法の1つに従って加工さ
れるためには、ある最小の引っ張り強度を持たねばなら
ず、また糸状,紐状,弁髪状パッキン素材或いはまたパ
ッキン自体への加工のためにも、それ相応の引っ張り強
度を持たねばならず、またそれから作られたパッキン
に、以下になお詳しく説明される特定の性質も付与せね
ばならない。グラファイトフィルムだけでは、またグラ
ファイトフィルムだけで作られた帯材は、全く不充分な
引っ張り強度と引き裂き強度しか持っていないので、こ
の発明として記載された積層材からなる帯材の引っ張り
強度は、グラファイトフィルムに接合される金属フィル
ムの引っ張り強度により定まる。パッキン素材への加工
に好適とされるべき帯材においては、本発明者の認識に
よれば、どのような金属フィルムを使用することでも充
分ではない。この発明の目的には、寧ろ、一定の厚さを
超えず、一定の最小引っ張り強度を持ち、そして何らか
の方法でグラファイトフィルムに接合することのできる
金属フィルムが選択されねばならない。この金属フィル
ムの引っ張り強度は、従って、少なくとも250MP
a、好ましくは、400MPaでなければならない。パ
ッキン素材において使用される各金属フィルムの厚さ
は、最高でも50μmでなければならない。特にその厚
さは10μmから30μmの範囲にあるのがよい。しか
し、5μmより薄くてもいけない。積層材及びこの積層
材から帯材を作るために使用されるグラファイトフィル
ムは余りに柔らかに構成されてもならず、又余りに硬く
あってもならない。グラファイトフィルムが積層材の帯
材において金属フィルムと結合される際に余りに柔らか
すぎ或いは機械的強度が小さいと、剥げ落ちる傾向が非
常に強い。余りに硬すぎると、その加工に対してもまた
使用に対しても柔軟性がない。グラファイトフィルム
は、それが充分に柔軟性であるためには、余り厚すぎて
もいけない。それ故、その厚さは最高でも2mm、特に
1mm以下で、そのかさ比重は0.7から1.8g/c
3 、特に1.0から1.4g/cm3 に制限されるの
がよい。パッキン素材を作るための積層材の帯材は、問
題なく互いに前述した繊維加工方法で、特に撚り合わせ
或いは編み合わせによって加工されるようにするために
は、5mmより、特に3mmより幅広くあってはならな
い。大多数の使用例に対しては2mm或いはそれ以下の
幅でも有効である。
【0011】パッキン素材の高温耐性を確保し、この発
明によるパッキン素材からなるパッキンに接する材料の
腐食を回避するために、パッキン素材中の可撓性グラフ
ァイトは僅かな不純物成分しか含むことができない。一
般にグラファイトフィルムの炭素含有量は少なくとも9
6重量%、望ましくは少なくとも99重量%であらねば
ならない。
【0012】パッキン素材を繊維加工方法に従って作る
ための帯材は、グラファイトフィルムの1枚の層と、こ
のグラファイトフィルムに接合された金属フィルムの1
枚の層とからなることができる。しかしながら、1枚以
上の層の可撓性グラファイトフィルムと1枚以上の層の
金属フィルムとを組み合わせて1つの積層材とすること
が、しばしばより好ましい。このような積層材において
は各層のグラファイトフィルムの上に1枚の層の金属フ
ィルムが続き、全てのフィルムは互いに接合されてい
る。幾つのフィルムが互いに重ねられて配置されるか
は、その都度の実際の条件及び製造コストに応じて決ま
る。一般には4を超えない数のグラファイトフィルムが
適当な方法で金属フィルムと組み合わされて1つの積層
材とされる。好ましい積層材としては2乃至3枚のグラ
ファイトフィルムを含む。積層材のグラファイトフィル
ムの外側の平面には如何なる被覆をも設けなくともよ
い。しかしながら、この2つの平面の1つ並びに両方が
金属フィルムを備え、これと接合されているようにする
こともできる。この3つの変形例の中何れが選択される
かは、パッキン素材により作られるパッキンのその後の
使用目的に関係する。その中の各々がグラファイト並び
に金属からなる積層材の外側にあるグラファイトフィル
ムの外側にある平面の1つ或いは両方をペルフルオル化
された重合体炭化水素,ポリエステルおよびポリイミド
からなる群から選んだプラスチックフィルムで覆い、接
合することも可能である。ペルフルオル化された重合体
炭化水素の中ポリテトラフルオロエチレン及びテトラフ
ルオロエチレンとペルフルオル化プロピレンの共重合体
塩が特に好ましい。これらの材料からなるフィルムは、
化学薬品に対する耐性に優れ、耐熱性が良く、滑り性に
優れている。これらの材料は、それ故、上述の積層材の
性能スペクトルに良好に適合すると共にグラファイトパ
ッキンがパッキン空間に接する材料に接着するのを阻止
することに貢献する。
【0013】補強作用するフィルムとしては、引っ張り
強度について前記した条件を満たし、充分に耐食性があ
り、グラファイトフィルムに接合され得る全ての金属フ
ィルムが適している。これらの金属フィルムは、金属或
いは金属合金が上述の材料特性を持っている場合には、
以下のこれらの金属或いは金属合金の群から、即ち、ニ
ッケル,ニッケルを主成分とするニッケル合金,鉄,鉄
を主成分とする鉄合金,特殊鋼,銅,銅を主成分とする
銅合金,アルミニウム,アルミニウムを主成分とするア
ルミニウム合金からなる。特に好ましくは、特に電気分
解によって得られた純ニッケルからなる、或いはステン
レス鋼からなる金属フィルムを使用する。パッキン材に
成分として含まれた上述の金属フィルムは、さらに、グ
ラファイトフィルムの場合のように、殆ど質量損失のな
いことと共に高温、非常に高温の使用条件に対してもそ
の耐性があるという利点を持っている。それ故、グラフ
ァイトフィルムと金属フィルムとからなるパッキン素材
からこの発明に従って作られたパッキンは、極端な使用
条件の下でも使用可能であり、かかる使用条件において
良好な圧縮性及び復元性にもかかわらず全く或いは僅か
にしかへたりを示さない。
【0014】特定の特性の調整、例えば積層材の加工性
或いはパッキン素材やこの素材から作られたパッキンの
滑り特性の点に関しての調整が必要な場合には、積層材
及びこれから作られた帯材は1枚の或いは複数枚の層の
プラスチックフィルムを含むことができる。特に、この
ために使用されるプラスチックフィルムはペルフルオル
化された重合体炭化水素、ポリエステル或いはポリイミ
ドからなるのがよい。好ましくは、この場合、ペルフル
オルされたされた重合体炭化水素からなるフィルムが使
用される。プラスチックフィルムは、この場合、グラフ
ァイトフィルムの平面に直接或いは金属フィルムの平面
に接合される。このようにして、積層材の内部に向かい
合った、グラファイトフィルムの任意の平面を基準にし
て、以下の順番のフィルム層、即ち、グラファイトフィ
ルム−金属フィルム−プラスチックフィルム−グラファ
イトフィルム−金属フィルム、金属フィルム−グラファ
イトフィルム−プラスチックフィルム−グラファイトフ
ィルム−金属フィルム、グラファイトフィルム−金属フ
ィルム−プラスチックフィルム−金属フィルム−グラフ
ァイトフィルムの積層フィルムを実現することができ
る。これら全ての事例において所定の積層材の各グラフ
ァイトフィルムはその平面の1つにおいて補強性の金属
フィルムと接合されねばならない。
【0015】この発明の他の変形例によれば、撚糸製造
方法に従って結合された、特に撚り合わされた少なくと
も2つの帯材からなるパッキン素材は少なくとも2つの
異なる積層材からなることができる。この帯材の第一の
型は、その場合、上述されたように、少なくとも1枚の
グラファイトフィルムと、少なくとも1枚の金属フィル
ムとからなる積層材からなり、他の型の帯材は、少なく
とも1枚のグラファイトフィルムと、少なくとも1枚の
プラスチックフィルムとからなる積層材からなり、その
場合、このプラスチックフィルムは少なくとも25MP
aの引っ張り強度と、少なくとも0.4GPaの弾性率
とを持つ。第二の型の帯材は、時期的に同じドイツ特許
出願第19828789.5号明細書に記載されたよう
な積層材から作られる。
【0016】金属フィルムはグラファイトフィルムに接
着剤によって或いは接着剤を使用することなく接合され
る。この接合方式の何れを個々の事例において選択する
かは専門家により簡単に行われる試験によって求められ
ねばならない。接着剤は、グラファイトフィルム及び金
属フィルムの表面に濡れるものであればどのようなもの
でも使用することができる。しかしながら、接着によっ
て得られた接合強度は、少なくとも、この接着によって
作られる積層材の帯材への加工、さらにこの帯材のパッ
キン素材への加工が行える程度に強くなければならな
い。接着剤としては、例えばアクリル酸、ポリアミド、
ポリシロキサン、ポリウレタンを基材とする接着剤並び
にエポキシ樹脂及びフェノール樹脂の接着剤が使用でき
る。この型のパッキン素材からなるパッキンは、高温の
下での使用に際して僅かな重量低下しか示さないので、
これはパッキングランドを僅かに締めつけることにより
補償することができる。
【0017】グラファイトフィルムは金属フィルムに、
ヨーロッパ特許第0616884号明細書の方法によっ
ても接合することができる。この方法では、接着剤を使
用することなく行えるが、しかし特別な接着媒体が使用
される。本発明の意味においては、グラファイトフィル
ムを金属フィルムに接合するこの方法は、また接着剤を
使用しない方法として適用される。この型のパッキン素
材からなるパッキンは、前述のパッキン素材やパッキン
と同様に、耐食性があり、また高温に対して耐性があ
り、非常に高い使用温度においても全く減たりを示さ
ず、かつその質量損失が無視することができる程度に少
ない。グラファイトフィルムとプラスチックフィルムと
の接合は、同時期のドイツ特許出願第1982878
9.5号明細書に従って前述した接着剤を使って接着に
より、或いは接着剤を使用することなく、プラスチック
フィルムの軟化温度範囲に近い或いはその範囲にある温
度において、同時に少なくとも0.1MPa、好ましく
は、0.5乃至6MPaの緩和されたプレス圧を適用し
て溶着により、或いはまたヨーロッパ特許第06168
84号明細書の方法によって接合することができる。こ
の方法では、接着剤を使用することなく行われるが、し
かし特別な接着媒体が使用される。金属フィルムはプラ
スチックフィルムに上述の接着剤により或いは溶着によ
り上記の条件の下で接合される。既にその平面の1つに
接着剤が被膜された金属フィルムをグラファイトフィル
ムと金属フィルムとからなる積層材を作る際に使用する
こともできる。
【0018】2つ或いはそれ以上の積層材の帯材を例え
ば編み合わせたり或いは特に撚り合わせたりする繊維加
工方法によって得られたパッキン素材は直接さらにパッ
キン自体に加工することができる。しかしまた、このパ
ッキン素材を例えば撚り合わせ或いは編み合わせによっ
て先ず紐状パッキン素材に加工し、これから公知の方法
でパッキンを作ることができる。ほぼ平らな表面を持つ
積層材の帯材を糸状パッキン素材の製造のために使用す
る代わりに、平らな表面を持つこのような帯材を互いに
編み合わせたり或いは撚り合わせる前に、先ず各々をそ
れだけで撚り、しかる後、このように既に撚られた帯材
だけを或いは撚られていない帯材と混ぜてパッキン素材
に加工することもできる。
【0019】パッキン素材の表面が、その形成後、例え
ば撚り合わせ或いは編み合わせにより、充分に均一では
ないときには、それらはさらに加工する前に仕上工程に
付される。この仕上げ工程は公知の装置により行われる
が、その際パッキン素材及びその中において積層材の帯
材はさらに圧縮されて、パッキン素材はその後の使用に
対して必要な或いは望ましい断面、特に円形,長円形,
楕円形,矩形或いは正方形断面を得る。このように仕上
げられたこの型のパッキン素材は、特に、広い幅の及び
/又はかなりの数の積層材の帯材から構成されていると
きには、比較的硬い。この型のパッキン素材は、それ
故、必要なときにのみ、仕上げされる。
【0020】
【実施例】以下に、この発明を実施例を参照してさらに
説明する。 実施例1 500mm幅、50m長、0.2mm厚で、1.2g/
cm3 のかさ比重を持つグラファイトフィルムの帯材を
準連続的にラミネート機械(製造業者:ビルヘェーファ
ー機械製作所、在ニュルンベルク)でその平面の1つに
接着剤塗布ローラー及びストリッピング・ドクターによ
り、レシピにより定まる規定量の硬化剤を含む水溶性の
2成分アクリル酸接着剤(在ブレーメンのモルトン・イ
ンターナショナル社の接着剤及び硬化剤)を均一に被着
した。この硬化剤を含む接着剤で被層されたグラファイ
トフィルムの帯材は、次に、接着剤を備えた側において
同じ装置で同様に500mm幅、13μm厚のニッケル
フィルム(純ニッケル、供給社:英国のインコ・アロイ
・インターナショナル社)で全面を覆った。このグラフ
ァイトフィルムとニッケルフィルムとからなる積層フィ
ルム材は、次に、約70℃に加熱された硬化ローラーを
介して導き、しかる後、フィルムを圧着ローラーにより
グラファイトフィルムに接合した。このようにして作ら
れた積層材の帯材を、次いでその接着剤で覆われていな
いニッケル平面に同じ方法に従って、前述の第一のグラ
ファイトフィルムと同じ第二のグラファイトフィルムに
接合し、最終品として50mの全長、500mmの幅及
び約0.4mmの厚さを持つ積層材の帯材で、次の積層
構造、即ち、1:グラファイトフィルム、2:ニッケル
フィルム、3:グラファイトフィルムを持つものを得
た。この積層材の帯材は、それから約1mmの幅の狭い
帯材に分割された。このために、500mmの幅の帯材
は先ず縦切り機械(製造業者:HSM社、バート・オェ
インハウゼン在)で50mm幅の帯材に、次にロールカ
ッターを備えた切断機(JORMOTextiltec
hnikGmbH、エッシュヴェーゲ在)で約1mm幅
の帯材に切断された。これと同じ方法は、以下の実施例
においても、積層材の帯材を幅の狭い帯板に分割するた
めに適用された。縦に切断した後直ちにこの幅の狭い積
層材の帯材は一対の型押しローラーを通し、これにより
両側に、帯材の長手方向に対して直角方向に延びる微細
な溝を設けた(直角方向の波付け)。パッキン素材を作
るためにこの1.0mm幅の積層材の帯材の6つを撚糸
機械(アルマ社、AZBTタイプ、ケンプトン在)によ
り1mの撚糸につき約30巻きとなるように撚糸に撚り
合わせた。できあがった撚糸につき引っ張り試験をした
ところ68Nの引き裂き強度が測定された。その場合、
試験片の長さは800mm、自由クランプ長は200m
m、そして繰り出し速度は50mm/minであった。
この測定は、ウルムに所在するツヴィック社の引っ張り
試験機で、8314型の引っ張りヘッド(製造業者:ツ
ヴィック社)を使用して行われた。撚糸の引き裂き強度
を求めるためのこの方法は、質量損失を求めるための、
後に説明する方法と同様に、以下の実施例で記載する撚
糸についても適用された。比較的高い温度における質量
損失を求めるために約1m長の撚糸の部片を空気循環炉
において1時間の間300℃の高温空気にさらした。こ
れによると質量損失は約1.3%であった。さらにこの
条件で1時間処理したところ質量損失は0.25%以下
であった。
【0021】実施例2 さらに加工してパッキン素材を作るための積層材の帯材
は、この実施例では、次の層順、即ち、1:PTFEフ
ィルム、2:グラファイトフィルム、3:特殊鋼フィル
ム、4:グラファイトフィルム、5:PTFEフィルム
の層構成を持っていた。この製造は、この例では2つの
互いに異なるプロセス工程で行われた。第一のプロセス
工程で1430mm幅、0.2mm厚で、1.2g/c
3 のかさ比重を持つグラファイトフィルムは、同じく
50μm厚のPTFEフィルム、TFM1700型(供
給社:デュネオン社、ブルクキルヒェン在)で全面を覆
い、ツインプレスにより溶着された。このプレスのクッ
ション圧は備えた20バール、クッション温度は370
℃、そしてプレスにおける通過速度は2m/minであ
った。この方法で1面側がPTFEフィルムで被膜され
ているグラファイトフィルムの2つの帯材が作られた。
第二のプロセス工程で、予め作られた、グラファイトと
PTFEとからなる2つの積層フィルムがその覆われて
いないグラファイト平面側に25μm厚の特殊鋼フィル
ム(材料番号1.4401、ユージーン社、フランス)
にヨーロッパ特許第0616884号の方法に従って接
合された。このために、特殊鋼のフィルムは先ずシロキ
サンと油脂アルコールとの混合物からなる接着媒体溶液
(供給社:ワッカー・ヒェミー、在ミュンヘン)の槽に
通され、この金属フィルムの両側面にある接着媒体がス
トリップ棒及び分配ローラーにより均一に薄い層で金属
フィルムの両平面に分配し、次に熱線で乾燥した。しか
る後、特殊鋼フィルムはその両平面においてPTFEフ
ィルムとグラファイトフィルムとからなる、第一のプロ
セス工程で作られた両方の積層材の帯材のグラファイト
平面側で全面を覆い、重ねられている層がツインプレス
において170℃の温度で互いに接合された。第一のプ
ロセス工程でPTFEフィルムにグラファイトフィルム
を接合する場合と同様に、この場合もクッション圧は2
0バールで、通過速度は2m/minであった。この多
層積層材は、実施例1で記載されたように、2つの段階
で1.5mmの幅に縦方向に分割された。このようにし
て得られた帯材は0.5mmの厚さを持っていた。この
ような帯材3つを直角方向の溝或いは筋をつけることな
く、しかしその他の点では実施例1に記載された方法に
従って、メートル当たり約30捻り回転を持つパッキン
素材に撚り合わされた。この素材は90Nの引き裂き強
度を持っていた。空気循環炉において300℃で1時間
処理した後の質量損失は0.1%以下であった。
【0022】実施例3 この実施例では、1.0g/cm3 のかさ比重を持ち、
500mm幅、0.25mm厚、50m長のグラファイ
トフィルムの3つが、同様に500mm幅、50m長
で、しかし13μm厚の2つのニッケルフィルム(供給
社:インコ・アロイ・インターナショナル社、英国)
に、2つのニッケルフィルムの各平面が全面グラファイ
トフィルムに覆われるように、互いに接合された。この
積層工程は、準連続的に、実施例1に記載された方法に
従って、ラミネート機械(製造業者:ビルヘェーファー
機械製作所、在ニュルンベルク)により、しかしながら
ポリイミド接着剤(AQナイロン、供給社:東レ、日
本)を使用して行われた。このように作られた、グラフ
ァイトフィルム/ニッケルフィルム/グラファイトフィ
ルム/ニッケルフィルム/グラファイトフィルムからな
る積層構造を持つ積層材の帯材が実施例1に記載された
方法に従って2つの段階で1.5mmの最終幅を持つ帯
材に分割された。この帯材は約0.7mmの厚さを持っ
ていた。1.5mm幅の帯材は、最後の切断工程に続い
て、型押しローラーにより横方向の溝が付けられた。し
かる後、この帯材の3つが実施例1に示した撚糸製造機
械により、メートル当たり20捻りを持つ1つの撚糸に
撚り合わされた。この撚糸の引き裂き強度は42Nであ
った。空気循環炉において300℃の空気中で1時間処
理した後の質量損失は0.4%であった。
【0023】実施例4 この実施例では、実施例1に記載された方法を原理的に
適用してグラファイトフィルム/金属フィルム/グラフ
ァイトフィルムの積層構造を持つ積層材の帯材が作られ
た。実施例1と異なり、この場合、金属フィルムとして
25μm厚の特殊鋼フィルム(購入源:ユージーン社、
フランス)が、接着剤として実施例3においても使用さ
れたポリイミド系接着剤が使用された。2つの使用され
たグラファイトフィルムの各々の厚さは0.5mm、か
さ比重は1.0g/cm3 であった。3つのフィルム帯
材を接合して50m長、500mm幅、1mm厚の積層
材の帯材が提供された。この帯材は前述の方法に従って
2.5mm幅の帯材に分割された。この帯材は、それか
ら、2つの型押しローラーを通し、これにより横方向の
筋を付けた。次に波付けされた帯材のそれぞれ2つを撚
糸機械により、メートル当たり20捩りを持つパッキン
素材に撚り合わされた。この素材の平均引き裂き強度は
76N、空気循環炉において空気中で1時間処理した後
の質量損失は0.4%であった。
【0024】実施例1乃至4により作られたパッキン素
材は全て通常の方法で紐状パッキン素材に撚り合わせ或
いは編み合わせることも、また直接それらからパッキン
自体を巻回することもできた。
【0025】以下に、パッキン素材の一般的な製造工程
を、表1に示されたグラファイトフィルムと金属フィル
ムとからなるパッキン素材の製造工程を表す概略を参照
して説明する。
【表1】 パッキン素材の製造方法の概略説明 ──────────────────────────────────── 段階I フィルムを繰り出す フィルムに接着剤或いは接着媒体を塗布する フィルムを積み重ねる フィルムを積層材に接合する (圧力+必要に応じて温度) 変形例1:接着剤による接合 変形例2:ヨーロッパ特許第0616884号による 接着媒体による接合 ─────────────────────────────────── 段階II 積層材を帯材に切断 必要に応じて筋/溝を型押し ──────────────────────────────────── 段階III 帯材をパッキン素材に加工 ────────────────────────────────────
【0026】一般的に製造工程は3つの段階からなる。
第一の段階において積層材が作られ、この積層材から第
二の段階で帯材が作られ、この帯材が第三の段階でパッ
キン素材に作られる。第一の段階でグラファイトフィル
ムの層が、補強性の金属フィルムの層と、異なるフィル
ム種類からなる層が常に完全に覆われるように、規則的
に繰り返して重ねて配置される。このために、好ましく
は、金属フィルムとグラファイトフィルムとは、ローラ
ーから繰り出され、一定の長さの部片に切断することな
く、連続的にさらに加工される。しかしながら、これは
また一定の長さの帯材に切断し、不連続的に或いは準不
連続的にパッキン素材にさらに加工することもできる。
しかしながら、最後の方法は比較的大規模にパッキン素
材を作るためには稀にしか適用されない。
【0027】フィルム層が接着剤によって互いに接合さ
れる場合には、重ね合わす前に互いに接合されるべき2
つのフィルム面の少なくとも1つに接着剤が被着されね
ばならない。接着剤はできるだけ薄く面に被着されねば
ならない。接着剤としては、特にアクリル酸,ポリシロ
キサン,ポリウレタン,ポリアミド,アセチル化有機重
合体,エポキシ及びフェノール樹脂が適している。接合
するために積層フィルムは少なくとも0.1MPa、最
高でも5MPaの圧力に、そして熱硬化性の接着剤を使
用する場合には必要な温度にさらされねばならない。接
合がヨーロッパ特許第0616884号明細書による方
法により行われるときには、接合されるフィルムの少な
くとも1つに接着媒体物質が被着される。この被着の際
に、しかしながら、接着媒体物質の非常に薄い層を作
り、特にそれを均一に分布するように注意しなければな
らない。接合自体はこの方法において少なくとも0.5
MPaの圧力と130℃の最低温度の下で行われる。
【0028】この発明の変形例の1つにより、補強の目
的で互いに接合されたグラファイトフィルムと金属フィ
ルムに付加的にグラファイト或いは金属フィルムの平面
がプラスチックフィルムに接合されている積層材が作ら
れるときには、原理的には、先にグラファイト及び金属
フィルムに対して記載されたものと同様な接合技術が適
用される。勿論、この変形例においては、プラスチック
フィルムをグラファイト或いは金属フィルムに溶着する
ことも付加的に可能である。その場合、接合されるフィ
ルムは接合される表面に接着剤或いは接着媒体を貼りつ
けることなく必要な温度と圧力の条件で接合される。グ
ラファイト或いは金属フィルムを高品質のポリエステル
のフィルムに接合する際には、240乃至270℃の範
囲の温度と、少なくとも0.1MPa、特に3MPaの
圧力を適用する。グラファイト或いは金属フィルムがポ
リイミド及びペルフルオル化された重合体炭化水素の群
のプラスチックフィルムに接合されるときには、350
から380℃の範囲の温度及び少なくとも0.1MP
a、特に2から3MPaの圧力が必要である。
【0029】段階1で作られた積層材は段階2において
例えばロールカッターのような切断装置により縦方向
に、段階3でさらに加工するために必要な幅の積層材の
帯材に切断される。このようにして作られた帯材は直接
連続法でさらに加工するか、個々に或いは数個を纏めて
コイルに巻回される。積層材の帯材に繊維加工方法によ
りパッキン素材に加工するために充分な可撓性を与える
ために、帯材に分割する前の積層材は或いは、特に帯材
自体が、その長手方向に対して直角方向に筋或いは溝を
付けられる。これは、公知の型押し機械或いは例えば型
押しローラーのような型押し工具で行われる。
【0030】段階3で段階2で作られた帯材が公知の方
法に従ってパッキン素材に加工される。特にこの場合、
撚り合わせを適用するのがよい。しかしながら、必要な
場合には、編み合わせ或いは他の方法を適用することも
できる。いわゆるハイブリッド撚糸、即ち、この発明の
意味では、異なる層構成の積層材から構成されている撚
糸を作るためには、一つには、主としてグラファイトと
金属フィルムとからなる帯材と、他には、グラファイト
とプラスチックフィルムとからなる帯材とが特定の関係
及び/又は配置でその製造の際に集められて、パッキン
素材に加工される。このようにしてこのようなハイブリ
ッド撚糸の特性はその中に存在する帯材の数及び構成に
応じて所期の通りに調整される。このようにして作られ
たパッキン素材は、一般には、直接紐状パッキン素材に
或いはパッキンを作るための他の前製品に、或いはまた
直接パッキンに加工される。望ましい場合或いは必要な
場合には、このパッキン素材はなお特定の断面に仕上げ
られる。パッキン素材の表面はこれにより平滑にされ、
素材自体はさらに圧縮される。勿論、これによりパッキ
ン素材はその柔軟性の一部を失う。
【0031】以下に、この発明を、寸法的には忠実でな
いが、図面により概略的にさらに説明する。図1は、こ
の発明によるパッキン素材を連続的に或いは部分的に連
続的に製造する方法を概略図で示す。図2は、可撓性グ
ラファイトの1枚の層と1枚の金属フィルムとから接合
された積層材の帯材の断面を示し、この場合、各部分の
間の接合は接着媒体により作られている。図3は、可撓
性グラファイトの2枚の層と3枚の金属フィルムとが接
合された積層材の帯材の断面を示し、フィルムは接着剤
により接着されている。図4は、可撓性グラファイトの
3枚の層と、この間に2枚の金属フィルムが配置され、
これらが接着剤により接着されている積層材の断面を示
す。図5は、可撓性グラファイトの1枚の層と金属フィ
ルムの1枚の層とからなり、両外側の平面に各1つのプ
ラスチックフィルムが接合されている積層材の帯材の断
面を示す。図6は、可撓性グラファイトフィルムの2枚
の層と、金属フィルムの2枚の層と、プラスチックフィ
ルムの2枚の層とからなり、金属及びプラスチックフィ
ルムの層の各1枚が内部に配置され、プラスチックと金
属フィルムの2枚の他の層は外側の平面にある積層材の
断面を示す。図7は、2つの異なる積層材の帯材、即
ち、第一はグラファイトと金属フィルムからなる帯材
と、第二はグラファイトとプラスチックフィルムとから
なる帯材により構成されたパッキン素材の断面を示す。
【0032】図1による良好に適用された連続的或いは
部分連続的方法においては互いに接合されるべきグラフ
ァイトフィルム1、1’及び金属フィルム3、3’は、
ローラースタンド5に適当な形に配置されているローラ
ー4、4’、4''、4''’から、フィルム1、1’、
3、3’が正確に重なり、互いに接合されるように同期
して繰り出される。この接合が接着剤により或いはヨー
ロッパ特許第0616884号明細書による方法に従っ
て行われるような場合に対して、フィルム1、1’、
3、3’を重ねる前にそれぞれ互いに接合されるべき2
つの表面の少なくとも1つの面に接着剤或いは接着媒体
の薄い膜が被着されねばならない。これは、例えば噴霧
或いはワイパー装置6により、或いは塗布ローラーによ
るか、またこれらの組合せにより行われる。接着剤或い
は接着媒体の安定性が許す場合には、この被着は、ここ
では図示されていないが、浸漬によって行うこともでき
る。同様に図示されていない溶着により接合する場合に
は、そしてこの溶着はグラファイトフィルムと金属フィ
ルムとからなる積層材の特定の平面に付加的にプラスチ
ックフィルムが接合される変形例に対してのみ問題とな
るが、この場合にはこのような被着装置は省略される。
グラファイトフィルムと金属フィルムとの接合は、ロー
ラースタンド或いはバンドプレス7により行われる。こ
れらの装置は、必要な場合には、それ自体加熱可能であ
るか、或いはその前に例えば炉のような加熱装置8が配
置され、これによりフィルム1、1’、3、3’或いは
フィルム1、3、1’、3’のフィルム積層体を接合の
ために必要な温度に加熱する。グラファイト及び金属フ
ィルムのかなりの数の層からなる積層材を作るために、
或いは例えばプラスチックフィルムを積層材の中に取り
入れる場合のように、他の理由から有力である場合に
は、その前工程において少数のフィルム層からなる積層
材を作り、その後、このような半完成の積層材を接合す
ることによって帯材に加工するための積層材を作ること
もできる。グラファイトフィルム1、1’及び金属フィ
ルム3、3’からなる積層材10の帯材9、9’、9''
を作るために、それぞれの積層材10は表1による第二
の段階において普通の切断機11により所望の幅、好ま
しくは5mm以下の幅の帯材9、9’、9''に長手方向
に切断される。連続的な方法においてはこの切断工程は
フィルム1、1’、3、3’からなる積層材10を作る
先行のプロセスと直接に結合されている。実際上の理由
から、撚糸を作るために望ましい幅を持つ帯材への分割
は、特にかなり広い幅の積層材の場合、2つの段階で行
われる。即ち、積層材の帯材は先ず中程度の大きさの幅
に分割され、次にこの中程度の幅の帯材が所望の最終の
幅の帯材に切断される。最後の方法は図1には示されて
いない。この切断は通常の切断装置11、特にローラー
カッターにより連続的に行われる。特に積層材10は帯
材9、9’、9''に分割する前に、或いは既に中間の幅
に或いは最終の幅に分割された帯材9、9’、9''は少
なくとも1つの適当に装備された型押しローラー18を
備えた型押し装置を通過させ、これによりその長手方向
に対して直角方向に延びる筋或いは溝19を付ける。図
1ではこの型押しローラー18は好ましい実施例として
切断装置11の後に配置されている。このようにして作
られた帯材9、9’、9''はコイル12に巻回され、次
の切り離された工程でさらに加工されるようにするか、
図1には示されていないが、直接連続的に、表1による
第三の段階において、編み合わせ、織り込み或いは、好
ましくは、撚り合わせによるそれに続く繊維的加工のた
めに必要な数の帯材に纏められ、パッキン素材15に加
工される。この繊維加工が撚り合わせにより行われると
きには、既に切断の後に撚り合わせに必要な数の帯材
9、9’、9''を1つのコイル、場合によってはそれに
応じて分割されたコイル12に巻回するのが有利であ
る。撚り合わせの際に、その場合、所定の数の帯材9、
9’、9''からなるかせ糸13がコイル12から繰り出
され、撚り合わされねばならない。この撚り合わせは、
例えばザイルや撚糸を作るために慣用されている装置1
4により行われる。このようにして作られたパッキン素
材15からパッキンが作られる。特別の場合、帯材9、
9’、9''の繊維結合の後に得られたパッキン素材15
は、しかしながら、普通の公知の装置16により厳しく
定義された表面形状と一定の撚糸断面を持つパッキン素
材17に仕上げられる。パッキン素材はこれによりその
柔軟性の一部を失う。
【0033】図2における積層材の帯材の断面は、0.
5mm厚で、1.0g/cm3 のかさ比重を持つ可撓性
グラファイト1の1枚の層がその平面の1つにヨーロッ
パ特許第0616884号明細書の方法に従って、シロ
キサンと油脂アルコールとの混合物を接着媒体物質とし
て使用して、25μm厚の電解ニッケルからなるフィル
ム3に接合されたものを示す。グラファイトフィルム1
の他の平面は如何なる被覆物にも覆われていない。
【0034】図3は、0.5mm厚で、1.0g/cm
3 のかさ比重を持つ2つのグラファイトフィルム1、
1’と、35μm厚の、電解ニッケルからなる3つの金
属フィルム3、3’、3''とからなる積層材の断面を示
す。グラファイトフィルム1、1’は金属フィルム3、
3’、3''にエポキシ樹脂接着剤2、2’、2''、
2''' により接合されている。この積層材においてはグ
ラファイトフィルム1、1’の両方の外側の平面は金属
フィルム3、3''で覆われている。
【0035】図4は、0.20mm厚で、1.2g/c
3 のかさ比重を持つグラファイトフィルムの上の層
1、中間の層1''、下の層1’と、50μm厚の純アル
ミニウムからなる2つのフィルム3、3’とからなる積
層材の断面を示す。金属フィルム3、3’はグラファイ
トフィルム1、1’、1''の間にあって、これにアクリ
ル酸接着剤2、2’、2''、2''' により接合されてい
る。従って、グラファイト1、1’の両方の外側の平面
は被覆されていない。
【0036】図5には、グラファイトフィルム1と、こ
こでは特殊鋼からなる金属フィルム3とに付加して、さ
らにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる
2つのプラスチックフィルム21、21’を有する型の
積層材の帯材が断面で示されている。上側のPTFEフ
ィルム21及び下側のPTFEフィルム21’はそれぞ
れそれに接している金属フィルム3からなる下敷及びグ
ラファイトフィルム1からなる下敷に接着剤なしで溶着
されている。PTFEフィルム21とこれに接合された
金属フィルム3との上側の組合せは、グラファイトフィ
ルム1とPTFEフィルム21’との下側の組合せと全
く同様に別々の生産工程で作られた。しかる後、これら
の両方の組合せはそのプラスチックフィルムで覆われて
いない平面においてヨーロッパ特許第0616884号
明細書の方法に従って全面で接合された。このような方
法は適当に変形し、他に構成された積層材を作るのに適
用することができる。この方法は特に多数のグラファイ
ト,金属,場合によってはプラスチックフィルムからな
る積層材を作るのにも適している。グラファイトフィル
ム1は、0.5mmの厚さと1.2g/cm3 のかさ比
重とを持っている。金属フィルム3は25μmの厚さ
を、PTFEフィルムは3積みの厚さを持っている。こ
のような積層材の帯材は、特にそれに筋を備えたとき
に、非常に加工性が良くなり、これから作られたパッキ
ン素材は非常に良いシール性を持ち、腐食及び温度に対
して強く、さらに滑り性がある。
【0037】図6は、0.2mmの厚さと1.1g/c
3 のかさ比重とを持つ2枚のグラファイトフィルム
1、1’と、2枚の金属フィルム3、3’と、2枚のプ
ラスチックフィルム21、21’とからなる積層材の帯
材の断面を示す。プラスチックフィルム21、21’の
一方のフィルム21はPTFEからなり、積層材の帯材
の1つの外側面を形成し、グラファイトフィルム1に溶
着されている。このフィルム21は50μm厚である。
他方のプラスチックフィルム21’は12μm厚で、ポ
リエステルからなる。このフィルム21’は、積層材の
帯材の内部において50μm厚の純アルミニウムからな
る金属フィルム3とグラファイトフィルム1’との間に
配置され、これらのフィルム3、1’にアクリル酸接着
剤2’、2''により接合されている。2枚の金属フィル
ム3、3’の一方のフィルム3’は積層材の帯材の第二
の外側面を形成している。これは純ニッケルからなり、
13μm厚で、グラファイトフィルム1’からなる下敷
にアクリル酸接着剤2''' により接合されている。グラ
ファイトフィルム1も同質の接着剤2でアルミニウムフ
ィルム3に接合されている。
【0038】図7は、2つの異なる型の積層材の帯材
9、9a、即ち、一つは少なくとも1枚のグラファイト
フィルム1、...と少なくとも1枚の金属フィルム
3、..とからなる帯材9と、もう一つは少なくとも1
枚のグラファイトフィルム1、...と少なくとも1枚
のプラスチックフィルム21...とからなる帯材9a
とにより構成された、俯瞰図で表したパッキン素材1
5、17、(ハイブリッド撚糸)の構成を断面で示す。
この実施例ではこのような2つの帯材9、9aが1つの
パッキン素材に撚り合わされている。一方の積層材の帯
材9は、2枚のグラファイトフィルム1、1’と、2枚
の電解ニッケルからなる金属フィルム3、3’とからな
り、これらのフィルムが交互に配置され、ヨーロッパ特
許第0616884号明細書の方法に従って接着媒体と
してシロキサンと油脂アルコールとの混合物を使用して
互いに接合されている。他方の積層材の帯材9aは、2
枚のグラファイトフィルム1、1’からなり、その各々
のグラファイトフィルム1、1’はその外側の平面にP
TFEからなるプラスチックフィルム21、21''に溶
着されている。積層材9aの内部にはポリイミドの第三
のプラスチックフィルム21’が2つのグラファイト
1、1’の間に配置され、その各々1、1’に溶着され
ている。このようにしても特別な加工性と利用性とを備
えたパッキン素材及びこれからなるパッキンが創られ
る。
【0039】図2乃至7に提示された実施例を変形して
なお多くの型の積層材をこの発明の教示に従って形成す
ることができることを認識することは容易である。従っ
てこの発明は図示の実施例に限定されるものではない。
それ故、専門家がこの開示により提供される情報を基に
して作ることができ、さらにこれをパッキン素材に加工
することのできる図示されていない積層材もまたこの特
許出願に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるパッキン素材の連続的或いは部
分的に連続的な製造方法を概略的に説明する図。
【図2】1枚の可撓性グラファイトの層と金属フィルム
とが接着媒体により接合された積層材の帯材の断面図。
【図3】2枚の可撓性グラファイトの層と3枚の金属フ
ィルムとが互いに接着剤により接着されている積層材の
帯材の断面図。
【図4】3枚の可撓性グラファイトの層の間に2枚の金
属フィルムの層が接着剤により接合されている積層材の
帯材の断面図。
【図5】1枚の可撓性グラファイトの層と1枚の金属フ
ィルムの層とからなり、その両方の外側の平面にそれぞ
れ1枚のプラスチックフィルムが接合されている積層材
の帯材の断面図。
【図6】2枚の可撓性グラファイトの層と、2枚の金属
フィルムの層と、2枚のプラスチックフィルムの層とか
らなり、金属及びプラスチックフィルムの層のそれぞれ
各1枚が内部に、金属及びプラスチックフィルムの層の
他のそれぞれ2枚が積層材の外側の平面に配置されてい
る積層材の帯材の断面図。
【図7】2つの異なる積層材の2つの帯材、即ち、一つ
はグラファイト及び金属フィルムからなり、もう一つは
グラファイト及びプラスチックフィルムからなる帯材に
より構成されているパッキン素材の断面図。
【符号の説明】 1、1’、1''、1''' 可撓性グラファイト
の層 2、2’、2''、2''' 接着剤又は接着媒体 3、3’、3''、 金属フィルム 4、4’、4''、4''' ローラー(ローラー
スタンドに配置された) 5 ローラスタンド 6 接着剤の塗布ブラシ
又は噴霧装置 7 プレス 8 加熱装置 9、9’、9'' 積層材の帯材 9a グラファイト及びプ
ラスチックフィルムからなる積層材の帯材 10 積層材(フィルム
1、1’、3、3’から作られた) 11 切断装置 12 帯材の巻回コイル 13 3つの帯材からなる
かせ糸 14 撚り合わせ装置 15 仕上げ前のパッキン
素材 16 仕上げ装置 17 仕上げ後のパッキン
素材 18 波形をつける型押し
ローラー 19 筋或いは溝 21、21’、21'' プラスチックフィル

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに接合されている少なくとも2枚の平
    面状材料が交互に配置された層からなり、即ち、一つは
    可撓性グラファイトの少なくとも1枚の層と、もう一つ
    は補強材の少なくとも1枚の層とからなり、その上側及
    び下側の層の両方の外側平面が可撓性グラファイトから
    なるか、これらの平面の1つだけが可撓性グラファイト
    からなるか、或いはまたこれらの平面のいずれもが可撓
    性グラファイトからならない積層材の、撚糸製造方法に
    従って互いに結合された少なくとも2つの帯材からなる
    パッキン素材において、積層材からなる帯材(9、
    9’、9'')が5mmを超えない幅を持ち、1mmを超
    えない厚さと0.7から1.8g/cm3 の範囲のかさ
    比重とを持つ可撓性グラファイト(1、1’、1'')の
    層と、5から50μmの範囲の厚さと少なくとも250
    MPaの引っ張り強度とを持つニッケル,ニッケル合
    金,鉄,鉄合金,鋼,特殊鋼,銅,銅合金,アルミニウ
    ムおよびアルミニウム合金からなる群から選んだ金属フ
    ィルム(3、3’、3'')の層とからなることを特徴と
    するパッキン素材。
  2. 【請求項2】その両平面の少なくとも1つの面において
    少なくとも1枚の補強材に接合されている可撓性グラフ
    ァイトの層からなる積層材の、撚糸製造方法に従って互
    いに結合された少なくとも2つの帯材からなり、積層材
    からなる帯材(9、9’、9'')が5mmを超えない幅
    を持ち、1mmを超えない厚さと0.7から1.8g/
    cm3 の範囲のかさ比重とを持つ可撓性グラファイト
    (1)の層と、5から50μmの範囲の厚さと少なくと
    も250MPaの引っ張り強度とを持つニッケル,ニッ
    ケル合金,鉄,鉄合金,鋼,特殊鋼,銅,銅合金,アル
    ミニウムおよびアルミニウム合金からなる群から選ばれ
    た金属フィルム(3、3’)の層とからなることを特徴
    とするパッキン素材。
  3. 【請求項3】積層材からなる帯材(9、9’、9'')が
    付加的に少なくとも1枚のプラスチックフィルム(2
    1、21’、21'')を有することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のパッキン素材。
  4. 【請求項4】積層材からなる帯材(9、9’、9'')が
    付加的にフッ素重合体からなる少なくとも1枚のプラス
    チックフィルム(21、21’、21'')を有すること
    を特徴とする請求項3に記載のパッキン素材。
  5. 【請求項5】金属フィルム(3、3’、3'')が純ニッ
    ケル或いはステンレス鋼からなることを特徴とする請求
    項1乃至4の1つに記載のパッキン素材。
  6. 【請求項6】積層材からなる帯材(9、9’、9'')が
    その長手延び方向に対して直角方向に波付けされている
    ことを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載のパッキ
    ン素材。
  7. 【請求項7】パッキン素材(15、17)が少なくとも
    2つの帯材(9、9’、9'')からなり、その中の少な
    くとも1つが少なくとも2つの帯材(9、9’、9'')
    を1つのパッキン素材(15、17)に加工する前にそ
    れ自体撚られていることを特徴とする請求項1乃至6の
    1つに記載のパッキン素材。
  8. 【請求項8】積層材からなる帯材(9、9’、9'')が
    3mmを超えない幅を持ち、この帯材(9、9’、
    9'')の中にあるグラファイトフィルム(1、1’、
    1'')が0.5mmを超えない厚さを持っていることを
    特徴とする請求項1乃至7の1つに記載のパッキン素
    材。
  9. 【請求項9】積層材からなる帯材(9、9’、9'')が
    2mmを超えない幅を持ち、この帯材(9、9’、
    9'')の中にあるグラファイトフィルム(1、1’、
    1'')が0.35mmを超えない厚さを持っていること
    を特徴とする請求項1乃至7の1つに記載のパッキン素
    材。
  10. 【請求項10】可撓性グラファイトの層或いはフィルム
    (1、1’、1'')を補強する少なくとも1枚の金属フ
    ィルム(3、3’、3'')が10から30μmの範囲の
    厚さを持っていることを特徴とする請求項1乃至9の1
    つに記載のパッキン素材。
  11. 【請求項11】積層材からなる帯材(9、9’、9'')
    の上側及び下側に接するフィルムの外側に向いた2つの
    平面の少なくとも1つがペルフルオル化された重合体炭
    化水素,ポリエステル,ポリイミドからなる群から選ば
    れたプラスチックフィルム(21、21’、21'')で
    覆われ、これに接合されていることを特徴とする請求項
    1乃至10の1つに記載のパッキン素材。
  12. 【請求項12】可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    が少なくとも96重量%の炭素含有量を持っていること
    を特徴とする請求項1乃至11の1つに記載のパッキン
    素材。
  13. 【請求項13】可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    が少なくとも99重量%の炭素含有量を持っていること
    を特徴とする請求項12に記載のパッキン素材。
  14. 【請求項14】補強的に作用する金属フィルム(3、
    3’、3'')が可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    に接着剤(2、2’、2''、2''' )によって接合され
    ていることを特徴とする請求項1乃至13の1つに記載
    のパッキン素材。
  15. 【請求項15】補強的に作用する金属フィルム(3、
    3’、3'')が可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    に接着剤を使用することなく接合されていることを特徴
    とする請求項1乃至13の1つに記載のパッキン素材。
  16. 【請求項16】補強的に作用する金属フィルム(3、
    3’、3'')が可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    にヨーロッパ特許第0616884号の方法に従って接
    合されていることを特徴とする請求項15に記載のパッ
    キン素材。
  17. 【請求項17】少なくとも2つの、撚糸製造方法に従っ
    て互いに結合された積層材の帯材からなるパッキン素材
    が、少なくとも2つの互いに異なる積層材(9、9
    a)、即ち、一つは少なくとも1枚の可撓性グラファイ
    ト(1、1’、1'')からなるフィルムと請求項1乃至
    16の1つに記載の少なくとも1枚の金属フィルム
    (3、3’、3'')とからなり、もう一つは少なくとも
    1枚の可撓性グラファイト(1、1’、1'')からなる
    フィルムと少なくとも25MPaの引っ張り強度と少な
    くとも0.4GPaの弾性率とを持つ少なくとも1枚の
    プラスチックフィルム(21、21’、21'')とから
    構成されている積層材からなることを特徴とするパッキ
    ン素材。
  18. 【請求項18】互いに撚り合わされた積層材の帯材
    (9、9’、9''、9a)からなることを特徴とする請
    求項1乃至17の1つに記載のパッキン素材。
  19. 【請求項19】12を超えない数の、互いに撚り合わさ
    れた積層材の帯材(9、9’、9''、9a)からなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至18の1つに記載のパッキ
    ン素材。
  20. 【請求項20】互いに撚り合わされた帯材(9、9’、
    9''、9a)の各々が4枚までの重ねて配置された可撓
    性グラファイト(1、1’、1''、1''' )の層からな
    り、その中の各層が少なくとも1枚の補強金属フィルム
    (3、3’、3'')或いはプラスチックフィルム(2
    1、21’、21'')に接合されていることを特徴とす
    る請求項1乃至19の1つに記載のパッキン素材。
  21. 【請求項21】その両平面の少なくとも1つの面におい
    て補強材に接合されている可撓性グラファイトの層から
    なる積層材の少なくとも2つの帯材からなるパッキン素
    材の製造方法において、第一の工程において、可撓性グ
    ラファイト(1)の帯材がその平面の少なくとも1つに
    おいてニッケル,ニッケル合金,鉄,鉄合金,鋼,特殊
    鋼,銅,銅合金,アルミニウムおよびアルミニウム合金
    からなる群から選ばれた、5から50μmの範囲の厚さ
    と少なくとも250MPaの引っ張り強度とを備えた金
    属フィルム(3、3’)の少なくとも1つの層に接合さ
    れ、第二の工程において、可撓性グラファイト(1)の
    層とこの可撓性グラファイト(1)に接合された少なく
    とも1枚の金属フィルム(3、3’)とからなるフィル
    ム積層材が5mmを超えない幅の帯材(9、9’、
    9'')に切断され、第三の工程において、第二の工程で
    得られた帯材(9、9’、9'')の少なくとも2つが繊
    維加工方法に従って1つのパッキン素材(15、17)
    に加工されることを特徴とするパッキン素材の製造方
    法。
  22. 【請求項22】互いに接合されている少なくとも2つの
    平面状材料が交互に配置された層からなる積層材、即
    ち、一つは可撓性グラファイトからなる少なくとも1枚
    の層と、もう一つは補強材の少なくとも1枚の層とから
    構成されている積層材からなり、この積層材の上側及び
    下側の層の両方の外側平面が可撓性グラファイトからな
    るか、これらの平面の1つだけが可撓性グラファイトか
    らなるか、或いはまたこれらの平面のいずれもが可撓性
    グラファイトからならない積層材の少なくとも2つの帯
    材からなるパッキン素材の製造方法において、第一の工
    程において、可撓性グラファイト(1)の1枚以上の層
    がその平面の少なくとも1つにおいて、ニッケル,ニッ
    ケル合金,鉄,鉄合金,鋼,特殊鋼,銅,銅合金,アル
    ミニウムおよびアルミニウム合金からなる群から選ばれ
    た、5から50μmの範囲の厚さと少なくとも250M
    Paの引っ張り強度とを持つ金属フィルム(3、3’、
    3'')の少なくとも1枚の層にその平面で重ねられ、互
    いに接合され、グラファイト(1、1’、1'')の層
    の、このフィルム積層材の内部にある平面の各々が各1
    つの金属フィルム(3、3’、3'')に接合され、この
    フィルム積層材の2つの外側にある平面のいずれも金属
    フィルム(3、3’)に接合されないか或いはその1つ
    或いは両者がこれに接合され、第二の工程において、可
    撓性グラファイト(1、1’、1'')の層と1枚の金属
    フィルム(3)或いは複数の金属フィルム(3、3’、
    3'')とからなるフィルム積層材が5mmを超えない幅
    の帯材(9、9’、9'')に切断され、第三の工程にお
    いて、第二の工程により得られた帯材(9、9’、
    9'')の少なくとも2つが繊維加工方法に従って1つの
    パッキン素材(15、17)に加工されることを特徴と
    するパッキン素材の製造方法。
  23. 【請求項23】第三の工程の後に得られたパッキン素材
    (15)が円形、長円形,楕円形或いは矩形断面に仕上
    げられることを特徴とする請求項21又は22に記載の
    パッキン素材の製造方法。
  24. 【請求項24】第一の工程において或いは第一の工程の
    後、しかし第二の工程の前に積層材において付加的に可
    撓性グラファイト(1、1’、1'')のフィルムの露出
    平面の少なくとも1つが或いは/及び金属フィルム
    (3、3’、3'')の、可撓性グラファイト(1、
    1’、1'')と接合されていない平面の少なくとも1つ
    がフッ素重合体,ポリエステルおよびポリイミドからな
    る群から選ばれたプラスチックフィルム(21、2
    1’、21'')に接合されることを特徴とする請求項2
    1、22又は23の1つに記載のパッキン素材の製造方
    法。
  25. 【請求項25】第一の工程の後に得られた積層材或いは
    第二の工程の後に得られた帯材(9、9’、9'')がそ
    の長さの延び方向に対して直角方向に走る筋或いは溝
    (19)を設けられることを特徴とする請求項21乃至
    24の1つに記載のパッキン素材の製造方法。
  26. 【請求項26】パッキン素材(15、17)の製造工程
    が連続的方法に構成されることを特徴とする請求項21
    乃至25の1つに記載のパッキン素材の製造方法。
  27. 【請求項27】可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    からなる層と金属フィルム(3、3’、3'')の層とを
    接合するために及びプラスチックフィルム(21、2
    1’、21'')とグラファイトフィルム(1、1’、
    1'')の少なくとも1つの露出平面及び/又は金属フィ
    ルム(3、3’、3'')の少なくとも1つの露出平面と
    接合するために、アクリル酸,ポリシロキサン,ポリウ
    レタン,ポリアミド,アセテートおよびエポキシ樹脂か
    らなる群から選ばれた接着剤が使用されることを特徴と
    する請求項21乃至26の1つに記載のパッキン素材の
    製造方法。
  28. 【請求項28】可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    の層と金属フィルム(3、3’、3'')の層との接合及
    びプラスチックフィルム(21、21’、21'')とグ
    ラファイトフィルム(1、1’、1'')の少なくとも1
    つの露出平面及び/又は金属フィルム(3、3’、
    3'')の少なくとも1つの露出平面との接合が接着剤を
    使用することなく行われることを特徴とする請求項21
    乃至26の1つに記載のパッキン素材の製造方法。
  29. 【請求項29】可撓性グラファイト(1、1’、1'')
    の層がプラスチックフィルム(21、21’、21'')
    に接着剤なしでヨーロッパ特許第0616884号によ
    る方法に従って接合されることを特徴とする請求項28
    に記載のパッキン素材の製造方法。
  30. 【請求項30】第三の工程において、第二の工程で得ら
    れた帯材(9、9’、9'')の少なくとも3つが編み合
    わされて1つのパッキン素材(15)に加工されること
    を特徴とする請求項21乃至29の1つに記載のパッキ
    ン素材の製造方法。
  31. 【請求項31】第三の工程において、第二の工程で得ら
    れた帯材(9、9’、9'')の少なくとも2つが撚り合
    わされて1つのパッキン素材(15)に加工されること
    を特徴とする請求項21乃至29の1つに記載のパッキ
    ン素材の製造方法。
  32. 【請求項32】少なくとも2つの帯材(9、9’、
    9'')の少なくとも1つがパッキン素材(15)への繊
    維加工のためにこのパッキン素材(15)への繊維加工
    前でかつ帯材(9、9’、9'')へのフィルム積層材の
    分割の後にそれ自体撚られることを特徴とする請求項2
    1乃至31の1つに記載の方法。
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