JP2000046097A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JP2000046097A
JP2000046097A JP21423798A JP21423798A JP2000046097A JP 2000046097 A JP2000046097 A JP 2000046097A JP 21423798 A JP21423798 A JP 21423798A JP 21423798 A JP21423798 A JP 21423798A JP 2000046097 A JP2000046097 A JP 2000046097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストッパ部材のゴム弾性体ストッパ部への組
付けを簡易かつ正確に行う。 【解決手段】内筒金具10と、その外側に離間して同軸
状に配設された筒状の中間金具20と、中間金具と内筒
金具間を連結し、中間金具の開口部に対応した凹部33
を有するゴム弾性体30とが設けられている。中間金具
の連結部外周にて開口部を覆う通路形成部材40は、周
方向に沿って延びる円弧板41と、円弧板の外側面上に
その周方向両端間を往復するように配設された往復通路
溝44を設けている。円弧板の裏面には、周方向の中間
位置に幅方向の略両側間に曲板状のゴム弾性体ストッパ
部61が加硫成形により一体的に取り付けられ、その径
方向内側に樹脂製の曲板であるストッパ部材62が、同
軸的に接着されており、この接着は、ゴム弾性体ストッ
パ部の加硫成形に伴って同時に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンマ
ウント等に用いられる液体封入式防振装置に係り、特に
液室内に配設されるストッパ部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体封入式防振装置とし
ては、例えば図12〜図14に示すように、内筒金具1
と、その外側に離間して同軸状に配設され、軸方向の両
端の一対のリング部2aと、軸直角断面が略円弧形でか
つリング部より径が小さくされ、主振動入力方向1箇所
に開口部2cを有し、リング部間を一体的に連結する連
結部2bとを有する筒状の中間金具2と、その軸方向両
端部と内筒金具1間を連結する一対の側壁部3aと、連
結部2b内側にて側壁部3a間を軸方向に延びて連結部
2bと内筒金具1の間を連結する腕部3bと、連結部2
b外側にて連結部2bとの間に隙間3dを設けて軸方向
両側に延びる薄肉のダイヤフラム部3cとを設け、一対
の側壁部3aと腕部3bに囲まれて開口部2cに対して
開口する凹部3eを有する筒状のゴム弾性体3とを備え
ている。リング部2a間には、連結部の開口部2cを塞
いで周方向両側に沿って延びる円弧板状の通路形成部材
4が取り付けられている。
【0003】そして、通路形成部材4の内周面側には、
例えば図13,14に示すように、曲板状のゴム弾性体
のストッパ部6aが加硫成形されており、ストッパ部6
aの内方には樹脂製の曲板であるストッパ部材6bが凹
部3e内に挿入されている。
【0004】中間金具2の外側には、内周面に設けたゴ
ムシール部7aを介して外筒金具7が同軸的に配設され
かつ絞り加工により中間金具2に固定されている。この
外筒金具7により、中間金具2との間を液密的に閉塞し
て凹部3e内に液体が充填された主液室8aを形成する
と共に隙間3d内に副液室8bを形成し、さらに通路形
成部材4との間に主液室8aと副液室8bを連通させる
オリフィス通路8cを形成している。
【0005】この液体封入式防振装置は、例えば、車体
側の支持部材(図示しない)に内筒金具1が連結される
と共にエンジン側の支持部材(図示しない)に外筒金具
7が連結され、エンジンの主振動入力方向である上下方
向に向けてストッパ部6a及びストッパ部材6bを配置
し、上下位置にそれぞれ主液室8aと副液室8bが位置
するように配置される。そして、内筒金具1と外筒金具
7との間に振動が発生すると、ゴム弾性体の弾性作用
や、オリフィス通路8cを流動する液体の液柱共振作用
によりその振動が減衰される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、防振装置の
ストッパ特性を設定するうえにおいて、ストッパ部材6
bの大きさが主液室8aである凹部3eに対して小さく
されるようになってきており、そのためストッパ部材6
bを逆向きに装着する等の組付け間違いや組付け忘れ等
の不具合について、製品の特性確認検査によって判定で
きなくなってきている。これに対し、予めストッパ部6
aにストッパ部材6bを接着剤により固定しておくこと
は可能である。しかし、この場合、ストッパ部材6bを
接着するための工程が余分に増えることとなり製造コス
トが上昇し、さらにストッパ部材6bの接着忘れや逆に
取り付けるといった誤りを確実に判定して防止すること
もできない。一方、ストッパ部材6bは、永久的にスト
ッパ部6aに固定される必要はなく、通路形成部材を中
間金具に組付けるまでの間、正確に仮止めされていれば
よいという事情がある。従って、本発明は上記した問題
を解決しようとするもので、通路形成部材へのストッパ
部材の仮止めが安価にかつ正確に行われる液体封入式防
振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に記載された発明の構成上の特徴は、内
筒金具と、内筒金具の外側に離間して配設され、軸方向
両端の一対のリング部と、一対のリング部間を一体的に
連結する連結部と、主振動入力方向に開口部を有する筒
状の中間金具と、中間金具と内筒金具とを一体的に連結
し、開口部に対して開口する凹部を有するゴム弾性体
と、連結部の外側に載置されて開口部を塞いで周方向に
沿って延びる円弧板と、円弧板の外側面上に配設された
通路溝とを有する通路形成部材と、通路形成部材の円弧
板の内側面に加硫成形により一体的に形成されて凹部内
に突出するゴム弾性体ストッパ部と、ゴム弾性体ストッ
パ部の径方向内側に配設される樹脂製の曲板であって、
ゴム弾性体ストッパ部の加硫成形により同時にゴム弾性
体ストッパ部に接着されるストッパ部材と、中間金具及
び通路形成部材の外周側に液密的に固定される外筒金具
とを備えたことにある。
【0008】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、ストッパ部材のゴム弾性体ストッパ部への接着
を、接着剤を用いずにゴム弾性体ストッパ部の加硫成形
の際に、加硫成形に伴って同時に行うことにより、組付
け作業を簡単に行うことができる。この加硫成形に伴う
同時接着により、通路形成部材を中間金具に組付けるま
での間の仮止めのための強度は十分に確保される。さら
に、ゴム弾性体ストッパ部の加硫成形の際に同時に接着
を行うことにより、ストッパ部材の組付け忘れを防止で
きると共に、組付け方向及び組付け位置を間違うことが
ない。その結果、請求項1の発明によれば、ストッパ部
材の液体封入式防振装置への組付けを簡易かつ正確に行
うことができる。また、組付作業が簡易になると共に検
査が不要となるため、液体封入式防振装置の製造コスト
を低減できる。
【0009】また、上記請求項2に記載された発明の構
成上の特徴は、前記請求項1に記載の液体封入式防振装
置において、ストッパ部材の表面に1種類の接着剤のみ
を塗布したことにある。上記のように構成した請求項2
の発明においては、上記請求項1の発明の効果に加え
て、ストッパ部材のゴム弾性体ストッパ部への仮止めを
より確実に行うことができる。
【0010】また、上記請求項3に記載された発明の構
成上の特徴は、前記請求項1または請求項2に記載の液
体封入式防振装置において、ストッパ部材の周方向両端
の径方向外側部分に、軸方向に沿ってかつ周方向に延び
た突出部を設けると共に、ゴム弾性体ストッパ部から回
り込んで突出部に係合してストッパ部材を支持するゴム
支持部を設けたことにある。
【0011】上記のように構成した請求項3の発明にお
いては、上記請求項1,2の発明の効果に加えて、スト
ッパ部材のゴム弾性体ストッパ部への仮止めをより確実
に行うことができる。また、ゴム支持部が突出部に係合
するのみで内側面にまで及ばないので、内筒金具との反
復衝突によるゴム断片の発生によって主液室内が汚され
ることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明すると、図1〜図4は同実施形態であ
る液体封入式防振装置を側面図、一部破断平面図、軸方
向の断面図及び軸直角方向の断面図により示したもので
ある。
【0013】液体封入式防振装置は、パイプ状の金具で
ある内筒金具10と、内筒金具10の外側に離間して同
軸状に配設され、軸方向両端の一対のリング部21とそ
の間を連結する連結部25とを有する略筒状の中間金具
20と、中間金具20と内筒金具10とを一体的に連結
する略筒状のゴム弾性体30と、連結部25の開口部を
塞いで周方向に延びる通路形成部材40と、中間金具2
0及び通路形成部材40の外側にゴム弾性体シール部5
1を介して液密的に固定され、通路形成部材40との間
にオリフィス通路K3 を形成すると共に、オリフィス通
路K3 を介して互いに連通する主液室K1 と副液室K2
とを形成する外筒金具50とを備えている。
【0014】中間金具20の一対のリング部21は、図
6に示すように、周方向の略半分(図示下半分)の部分
において、軸方向の内側略半分が、外側半分に対して傾
斜部22を挟んで同軸的に縮径された小径部23になっ
ている。また、リング部21における小径部23の径方
向反対側には、図2に示すように、連結部25の後述す
る開口部26を挟んだ位置に、軸方向の内側略半分が、
平面視で略台形形状にへこまされた一対の通路形成凹部
24になっている。
【0015】リング部21間を連結する連結部25は、
上記小径部23よりさらに径が小さくされており、小径
部23と対応する軸方向部分が、図7に示すように、軸
直角断面形状が略V字状になるようにへこまされたV字
状部25aになっている。そして、V字状部25aの径
方向反対側には、平面視で略長方形の開口部26が設け
られている。開口部26は、軸方向が連結部25の両端
近傍まで延び、周方向長さが円周長さの略1/4になっ
ている。
【0016】ゴム弾性体30は、リング部21及び連結
部25の一部と内筒金具10間を軸方向に略全周にわた
って連結する厚肉の一対の側壁部31を設けている。一
対の側壁部31間でかつ中間金具20内には、軸方向に
延びて連結部25と内筒金具10の間を連結する腕部3
2が設けられている。腕部32には、内筒金具10とV
字状部25a間にV字状部25aに近接して軸方向に貫
通し、さらに側壁部31も貫通したV字形状のすぐり部
32aが設けられている。また、連結部25内では、両
側壁部31と腕部32と内筒金具10に囲まれて開口部
26に対して開口する凹部33が設けられている。
【0017】このゴム弾性体30は、図示しない成形型
に内筒金具10及び中間金具20をセットした状態で加
硫成形を行うことにより、図5〜図8に示すように、内
筒金具10及び中間金具20を含む中間品であるゴム加
硫成形品Mとして一体的に形成されている。
【0018】ゴム加硫成形品Mにおける中間金具20の
連結部25には、図2〜図4に示すように、開口部26
を塞いで周方向に延びる通路形成部材40が取り付けら
れる。通路形成部材40は、アルミニウム製で、図9に
示すように、連結部25と略同一幅でかつ略半円形に反
った長尺状の円弧板41を有し、円弧板41の外周面に
は、幅方向の両端を除いてほぼ等間隔に配置されかつ周
方向両端から交互に周方向他端側近傍に延びて垂直に立
設された複数の区画壁42を設けている。また、円弧板
41の外周面の周方向両端には、端部壁43が立設され
ており、区画壁42と共に円弧板41の周方向間を往復
するように配設された往復通路溝44を形成している。
円弧板41の周方向一端側には、往復通路溝44の一端
側にて上記凹部33に連通する第1流通口45と、往復
通路溝44の他端側にて後述する隙間36に連通する第
2流通口46とが設けられている。通路形成部材40の
幅方向の一端側の区画壁42には、図2及び図9に示す
ように、往復通路溝44と略同一幅の幅広部42aが設
けられており、幅広部42aには、径方向に貫通する空
気抜き孔47が形成されている。この通路形成部材40
は、アルミダイカスト成形により一体形成されている
が、アルミニウム以外の材質を用いることも可能であ
る。
【0019】そして、通路形成部材40の円弧板41の
裏面には、図3,図4及び図10に示すように、周方向
の中間位置かつ幅方向の略両側間に円弧板形状のゴム弾
性体製のストッパ部61が加硫成形により一体的に取り
付けられている。ゴム弾性体製のストッパ部61は、周
方向長さが円弧板41の略1/3の長さであり、幅方向
長さは円弧板41よりわずかに短くされている。
【0020】このゴム弾性体ストッパ部61には、その
径方向内側に樹脂製の略円弧板状のストッパ部材62
が、同軸的に接着されており、この接着は、ゴム弾性体
ストッパ部61の加硫成形に伴って同時に行われる。ス
トッパ部材62は、平面視が略長方形で周方向断面が略
扇形になっており、軸方向長さが上記開口部26の軸方
向長さよりわずかに短く、かつ周方向長さも開口部26
の周方向長さより短くなっている。ストッパ部材62の
周方向両端側は、外側面62a側(凸曲面側)において
厚さ方向の略半分の部分が軸方向に沿ってかつ周方向に
突出した突出部62bになっており、外側面62a側の
周方向長さが、内側面62c側(凹曲線側)の周方向長
さの略2倍程度になっている。このストッパ部材62の
表面には、加硫成形前に、クロロスルホン化ポリエチレ
ンを主成分とする加硫接着剤(例えば、LOAD CO
RP社製「ケムロック252」)、または塩化ゴムを主
成分とする加硫接着剤(例えば、LOAD CORP社
製「ケムロック220」)、あるいはフェノール樹脂及
び塩化ゴムを主成分とする加硫接着剤(例えば、LOA
D CORP社製「ケムロック205」)が1種類のみ
採用されて塗布されており、ゴム弾性体ストッパ部61
への仮止めが確実に行われるようにされている。
【0021】中間金具20における連結部25のV字状
部25a外側には、図3及び図4に示すように、周方向
に沿ってV字状のダイヤフラム部材35が固定されてい
る。ダイヤフラム部材35は、周方向の両端及び中央の
支持部35bによって支持された薄肉のゴム弾性体製の
ダイヤフラム膜35aが配設されており、3箇所の支持
部35bによって小径部23に固定され、両者間に隙間
36が設けられている。そして、外筒金具50の内周面
には、薄肉のゴム弾性体シール部51が加硫成形されて
いる。
【0022】通路形成部材40及びダイヤフラム部材3
5が取り付けられたゴム加硫成形品Mと、外筒金具50
とを液体を満たした液槽中に浸漬させ、外筒金具50を
ゴム加硫成形品Mの外周側に同軸的に配設させ、凹部3
3、隙間36内に液体を充填させる。さらに外筒金具5
0の外周側に絞り加工を施すことにより、外筒金具50
がゴム加硫成形品Mの外周に固定され、本実施形態の液
体封入式防振装置が得られる。これにより、ゴム弾性体
30の凹部33の開口部は液密的に閉塞され、液体が充
填された主液室K1 として形成され、また隙間36が液
体が充填された副液室K2 として形成される。そして、
通路形成部材40の往復経路44が、液体が封入され
て、主液室K1 及び副液室K2 を連通させるオリフィス
通路K3 として形成される。
【0023】上記通路形成部材40の区画壁42の一部
に空気抜き孔47を設けたことにより、ゴム加硫成形品
Mと外筒金具50との組み付けに伴う液体封入作業の際
に、空気抜き孔47を通して主液室K1 内の気泡の除去
を容易かつ確実に行うことができる。また、区画壁42
の一部に空気抜き孔47を設けたことにより、通路形成
部材40の通路が狭められるが、通路形成部材40の幅
方向の両端には区画壁を設けず、この部分では両端内側
の区画壁42と中間金具20の通路形成凹部24との間
にも通路を設けるようにしたことにより、必要長さの通
路を確保できる。また、幅方向の両端側に区画壁を設け
ないことにより、通路形成部材40の重量を軽くできる
と共に、その材料コストを低減することができる。な
お、外筒金具50はそのまま取付金具として用いられる
か、あるいはさらにその外周に筒状の取付金具が圧入固
定されるかの何れかの態様が選択される。
【0024】以上のように構成された液体封入式防振装
置は、例えば車体側の支持部材(図示しない)に内筒金
具10が連結されると共に、エンジン側の支持部材(図
示しない)に外筒金具50が連結され、エンジンの主振
動入力方向である上下方向の上側及び下側にそれぞれ主
液室K1 と副液室K2 とが位置するように配設される。
そして、内筒金具10と外筒金具50との間に振動が発
生すると、ゴム弾性体30の弾性作用や、オリフィス通
路K3 を流動する液体の液柱共振作用によりその振動が
減衰される。また、内筒金具10と外筒金具50との間
に過大な振動が発生すると、ストッパ部材62の先端面
が対向する内筒金具10の内周面に当接することによ
り、その変位は所定範囲内に抑えられる。
【0025】以上に説明したように、上記実施形態にお
いては、ストッパ部材62のゴム弾性体ストッパ部61
への接着を、ゴム弾性体ストッパ部61の加硫成形の際
に、加硫成形に伴って同時に行うことにより、組付け作
業を簡単に行うことができる。また、ゴム弾性体ストッ
パ部61の加硫成形の際に同時に接着を行うことによ
り、ストッパ部材62の組付け忘れを防止できると共
に、組付け方向及び組付け位置を間違うことなく正確に
行うことができ、そのため、組付け後の検査を行うこと
ができなくても問題はない。その結果、ストッパ部材6
2のゴム弾性体ストッパ部61への組付けを簡単かつ正
確に行うことができると共に、接着工程を簡単にできる
と共に検査工程を廃止することができ、液体封入式防振
装置の製造コストを大幅に低減できる。また、ストッパ
部材62の表面に1種類の接着剤のみを塗布したことに
より、ストッパ部材62のゴム弾性体ストッパ部61へ
の仮止めをより確実に行うことができる。
【0026】つぎに、上記実施形態の変形例について説
明する。変形例においては、図11に示すように、スト
ッパ部材62の周方向端部である突出部62bにゴム弾
性体ストッパ部61から回り込んだゴム支持部63を設
けたことにある。これにより、ストッパ部材62のゴム
弾性体ストッパ部61への仮止めをより確実に行うこと
ができる。また、ゴム支持部63は、突出部62bに係
合するのみで内側面62cにまで及ばないので、内筒金
具10と衝突することがなく、そのために発生するゴム
断片によって主液室K1 内が汚されることはない。
【0027】なお、上記実施形態において示した液体封
入式防振装置の具体的構造についてはこれに限るもので
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である液体封入式防振装置を
概略的に示す側面図である。
【図2】液体封入式防振装置の外筒金具の一部を除いた
状態を示す平面図である。
【図3】図2に示すIII-III 線方向の断面図である。
【図4】図2に示すIV-IV 線方向の断面図である。
【図5】同液体封入式防振装置の中間品であるゴム加硫
成形品Mを示す側面図である。
【図6】同ゴム加硫成形品Mを示す正面図である。
【図7】図6に示すVII-VII 線方向の断面図である。
【図8】図5に示すVIII-VIII 線方向の断面図である。
【図9】通路形成部材を示す平面図、正面図及び側面図
である。
【図10】通路形成部材に形成されたゴム弾性体ストッ
パ部及びストッパ部材を示す正面図、底面図及びX-X 線
方向の断面図である。
【図11】変形例である通路形成部材に形成されたゴム
弾性体ストッパ部及びストッパ部材を示す正面図であ
る。
【図12】従来例である液体封入式防振装置の外筒金具
の一部を除いた状態を示す平面図である。
【図13】図12に示す従来例のXIII-XIII 線方向の断
面図である。
【図14】図13に示す従来例のXIV-XIV 線方向の断面
図である。
【符号の説明】
10…内筒金具、20…中間金具、21…リング部、2
4…通路形成凹部、25…連結部、25a…V字状部、
26…開口部、30…ゴム弾性体、31…側壁部、32
…腕部、33…凹部、35…ダイヤフラム部材、35a
…ダイヤフラム膜、36…隙間、40…通路形成部材、
41…円弧板、42…区画壁、43…端部壁、44…往
復通路、45…第1流通口、46…第2流通口、47…
空気抜き孔、50…外筒金具、51…ゴム弾性体シール
部、61…ゴム弾性体ストッパ部、62…ストッパ部
材、62b…突出部、63…ゴム支持部、K1 …主液
室、K2…副液室、K3 …オリフィス通路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、 該内筒金具の外側に離間して配設され、軸方向両端の一
    対のリング部と、該一対のリング部間を一体的に連結す
    る連結部と、主振動入力方向に開口部を有する筒状の中
    間金具と、 該中間金具と前記内筒金具とを一体的に連結し、前記開
    口部に対して開口する凹部を有するゴム弾性体と、 前記連結部の外側に載置されて前記開口部を塞いで周方
    向に沿って延びる円弧板と、該円弧板の外側面上に配設
    された通路溝とを有する通路形成部材と、 該通路形成部材の円弧板の内側面に加硫成形により一体
    的に形成されて前記凹部内に突出するゴム弾性体ストッ
    パ部と、 該ゴム弾性体ストッパ部の径方向内側に配設される樹脂
    製の曲板であって、該ゴム弾性体ストッパ部の加硫成形
    により同時に該ゴム弾性体ストッパ部に接着されるスト
    ッパ部材と、 前記中間金具及び通路形成部材の外周側に液密的に固定
    される外筒金具とを備えたことを特徴とする液体封入式
    防振装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の液体封入式防振装
    置において、前記ストッパ部材の表面に1種類の接着剤
    のみを塗布したことを特徴とする液体封入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の液
    体封入式防振装置において、前記ストッパ部材の周方向
    両端の径方向外側部分に、軸方向に沿ってかつ周方向に
    延びた突出部を設けると共に、前記ゴム弾性体ストッパ
    部から回り込んで該突出部に係合して前記ストッパ部材
    を支持するゴム支持部を設けたことを特徴とする液体封
    入式防振装置。
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