JP2000045725A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

弁開閉時期制御装置

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JP2000045725A
JP2000045725A JP10217094A JP21709498A JP2000045725A JP 2000045725 A JP2000045725 A JP 2000045725A JP 10217094 A JP10217094 A JP 10217094A JP 21709498 A JP21709498 A JP 21709498A JP 2000045725 A JP2000045725 A JP 2000045725A
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camshaft
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大を招くことなく、簡単な構
成でベーンと突部の衝突を緩衝すること。 【解決手段】 ベーン18が回転伝達部材(外部ロータ
19)の突部19Aの遅角用室側端面19d又は進角用
室側端面19aに当接する時の回転部材(内部ロータ1
7)と回転伝達部材の相対位相より所定角度前の所定の
相対位相時に遅角用室30aと第2流体通路28aの連
通又は進角用室31と第1流体通路29の連通を遮断す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁装
置において吸気弁或いは排気弁の開閉時期を制御するた
めに使用されるベーン式の弁開閉時期制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の弁開閉時期制御装置の1
つとして、内燃機関のクランクシャフト又はカムシャフ
トの一方と共に回転する回転部材と、該回転部材に所定
範囲で相対回転可能に外装されクランクシャフト又はカ
ムシャフトの他方と共に回転する回転伝達部材と、回転
部材に設けられたベーンと、回転伝達部材及び回転伝達
部材に設けられた突部と回転部材との間に形成されベー
ンによって進角用室と遅角用室とに二分される流体圧室
と、進角用室に流体を給排する第1流体通路と、遅角用
室に流体を給排する第2流体通路とを備えたものがあ
り、例えば、特開平1−92504号公報や特開平9−
250310号公報に開示されている。
【0003】この弁開閉時期制御装置によれば、第1流
体通路を介して進角用室へ作動流体を供給すると共に第
2流体通路を介して遅角用室から作動流体を排出するこ
とにより、回転部材及び回転伝達部材が一方向に相対回
転し、クランクシャフトの回転位相に対してカムシャフ
トの回転位相が進められてカムシャフトにより駆動され
る弁の開閉時期が早められる。逆に、第2流体通路を介
して遅角用室へ作動流体を供給すると共に第1流体通路
を介して進角用室から作動流体を排出することにより、
回転部材及び回転伝達部材が他方向に相対回転し、クラ
ンクシャフトの回転位相に対してカムシャフトの回転位
相が遅らされてカムシャフトにより駆動される弁の開閉
時期が遅らされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
おいては、進角用室及び遅角用室へ印加される流体圧は
リニア制御され、回転部材と回転伝達部材の相対位相を
任意な相対位相に制御及び保持することが可能であり、
例えば、クランクシャフトの回転位相に対してカムシャ
フトの回転位相が最大に進められる時(最進角時)の回
転部材と回転伝達部材の相対位相をベーンが回転伝達部
材の突部の遅角用室側端面に当接する相対位相よりも前
に設定して、進角用室及び遅角用室へ印加される流体圧
により保持する場合がある。
【0005】ところで、カムシャフトには内燃機関の運
転中、常に変動トルクが作用しており、この変動トルク
はカムシャフトと共に回転する回転部材又は回転伝達部
材に伝達される。そのため、上記したように、最進角時
の回転部材と回転伝達部材の相対位相をベーンが回転伝
達部材の突部の遅角用室側端面に当接する相対位相より
も前に設定した場合には、進角用室及び遅角用室へ印加
される流体圧による保持力に抗して変動トルクにより回
転部材と回転伝達部材が相対回転して、ベーンが突部の
遅角用室側端面に衝突して大きな打音が発生すると共
に、ベーン及び突部が破損する恐れがあった。
【0006】これら問題は、特開平10−141021
号公報に開示されるように、ベーンの側面及び該側面が
当接する回転伝達部材の突部端面に夫々緩衝部材を貼着
することにより解消することができる。しかしながら、
この手段によると、部品点数が増大し、当該弁開閉時期
制御装置の製造コストが増大するという問題を招く。
【0007】それゆえ、本発明は、当該弁開閉時期制御
装置において、製造コストの増大を招くことなく、簡単
な構成でベーンと突部の衝突を緩衝することを、その課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、内燃機関のクランクシ
ャフト又はカムシャフトの一方と共に回転する回転部材
と、該回転部材に所定範囲で相対回転可能に外装され前
記クランクシャフト又はカムシャフトの他方と共に回転
する回転伝達部材と、前記回転部材に設けられたベーン
と、前記回転伝達部材及び前記回転伝達部材に設けられ
た突部と前記回転部材との間に形成され前記ベーンによ
って進角用室と遅角用室とに二分される流体圧室と、前
記進角用室に流体を給排する第1流体通路と、前記遅角
用室に流体を給排する第2流体通路とを備え、前記進角
用室及び前記遅角用室へ印加される流体圧によって前記
回転部材と前記回転伝達部材が相対回転し、前記クラン
クシャフトの回転位相に対する前記カムシャフトの回転
位相が変更させられることによって前記カムシャフトに
より駆動される弁の開閉時期を変更する弁開閉時期制御
装置において、前記ベーンが前記突部の前記遅角用室側
端面又は前記進角用室側端面に当接する時の前記回転部
材と前記回転伝達部材の相対位相より所定角度前の所定
の相対位相時に前記遅角用室と前記第2流体通路の連通
又は前記進角用室と前記第1流体通路の連通を遮断する
ようにしたことである。
【0009】上記した手段によれば、例えば、最進角時
の回転部材と回転伝達部材の相対位相を、ベーンが回転
伝達部材の突部の遅角用室側端面に当接する相対位相よ
りも前に設定して、進角用室及び遅角用室へ印加される
流体圧により保持するようにした場合、カムシャフトに
作用する変動トルクにより進角用室及び遅角用室へ印加
される流体圧による保持力に抗して回転部材と回転伝達
部材が相対回転しても、ベーンが突部の遅角用室側端面
に当接する前に第2流体通路と遅角用室の連通が遮断さ
れることで、回転部材と回転伝達部材の相対速度が低下
される。これにより、ベーンと突部の遅角用室側端面の
衝突が回避されると共に、万が一衝突した場合にも、そ
の衝突が緩衝され、大きな打音の発生やベーン及び突部
の破損が防止される。
【0010】上記した手段において、前記ベーンが前記
突部の前記遅角用室側端面に当接する時の前記回転部材
と前記回転伝達部材の相対位相より所定角度前の所定の
相対位相時に前記第2流体通路の前記遅角用室側開口が
前記突部により閉塞されるようにすると共に、前記ベー
ンをその径方向内縁部にて前記突部の前記遅角用室側端
面に当接可能としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った弁開閉時期
制御装置の一実施形態を図面に基づき、説明する。
【0012】図1において、内燃機関Eのシリンダヘッ
ド1に回転可能に支持された排気弁用カムシャフト(以
下、第1カムシャフトと称す)2及び吸気弁用カムシャ
フト(以下、第2カムシャフトと称す)3は、シリンダ
ヘッド1内において、夫々第1カムシャフト2の外周に
相対回転可能に装着されたギヤ4と第2カムシャフト3
の外周に相対回転不能に装着されたギヤ5とが噛合して
成る動力伝達手段6を介して連結されている。
【0013】タイミングプーリ7は、シリンダヘッド1
内より突出した第1カムシャフト2の端部に螺合された
ボルト8によって第1カムシャフト2に締結されてい
て、クランクシャフト48に図示しないクランクプーリ
及びタイミングベルト49を介して連結されている。
尚、図1中、9は、第1カムシャフト2の端部に圧入固
定され、タイミングプーリ7の回り止め機能を果たすス
トッパピンである。
【0014】シリンダヘッド1内に延びる第1カムシャ
フト2の円筒部10は、フロント側より雄ねじ部11
と、環状溝12、13が形成された部分とからなり、環
状溝12、13が形成された部分よりリヤ側には、ギヤ
4が回転可能に支承されるジャーナル部14が形成さ
れ、該ジャーナル部14のリヤ側にはカム15が形成さ
れている。
【0015】しかして、環状溝12、13が形成された
部分には、弁開閉時期制御装置の主体となる弁開閉時期
制御機構16が装着されている。弁開閉時期制御機構1
6は、図2に示すように、内部ロータ17(回転部材)
と、該内部ロータ17の外周に4個所形成された径方向
溝に一端が嵌入され他端が放射状に延びる4つのベーン
18と、内部ロータ17を包囲するように配設され、そ
の内周部に径方向内方に突出形成される4つの突部19
Aの内周面が内部ロータ17の外周面に液密的に回転可
能に摺動すると共に隣合う突部19A間に形成される凹
部内にベーン18を夫々収容する外部ロータ19(回転
伝達部材)と、図1に示すように、内部ロータ17、ベ
ーン18及び外部ロータ19を軸方向に挟み、凹部内に
内部ロータ17とで圧力室(流体圧室)を形成するフロ
ントプレート21及びリヤプレート22等から構成され
ている。フロントプレート21、リヤプレート22及び
外部ロータ19はギヤ4と共にボルト23により一体と
されていて、フロントプレート21及びリヤプレート2
2は外部ロータ19の側面に夫々液密的に圧接されてい
ると共に内部ロータ17の側面に夫々液密的に摺接可能
となっている。各ベーン18の他端は、凹部の外周面に
液密的に摺接するように各圧力室内に径方向に延在して
おり、各ベーン18により各圧力室は進角用室31と遅
角用室30、30aに二分されている。尚、リヤプレー
ト22の内周部22aはジャーナル部14の径よりも大
きく且つ、内部ロータ17に形成される径方向溝の内端
を結ぶ円の径より小さな内径を有している。また、フロ
ントプレート21の内周部は、径方向溝の内端を結ぶ円
の径より小さな内径を有している。
【0016】上記した弁開閉時期制御機構16は、内部
ロータ17のリヤ側側面がジャーナル部14のフロント
側側面に当接する状態において、雄ねじ部11に内部ロ
ータ17のフロント側側面に当接可能なナット25を締
結することにより、内部ロータ17がナット25とジャ
ーナル部14との間で挟圧されることで、第1カムシャ
フト2に軸方向に移動不能に取り付けられている。ま
た、図1に示すように、内部ロータ17の外周には、環
状溝13内に径方向にノックピン32が圧入固定されて
おり、該ノックピン32の外端は内部ロータ17の内周
面のリヤ側に軸方向に形成される係合溝33に嵌入され
ている。これにより、ノックピン32の外端が内部ロー
タ17の係合溝33に周方向に係合することによって、
弁開閉時期制御機構16が第1カムシャフト2に相対回
転不能に取り付けられる。尚、ノックピン32の径は環
状溝13の開口幅(軸長)よりも小さく、環状溝13の
周方向の連通を妨げないようになっている。
【0017】各進角用室31及び各遅角用室30、30
aには、油圧制御弁39及び制御装置41等によって構
成される作動油給排装置38により夫々第1流体通路及
び第2流体通路を介して作動油が給排されるようになっ
ている。第1流体通路は、第1カムシャフト2の軸心に
形成された油路27と、該油路27と環状溝13を連通
するように第1カムシャフト2に径方向に形成された2
つの油路46と、環状溝13と各進角用室31を連通す
るように内部ロータ17に形成された4つの油路29
と、油路27に一端を連通されるように第1カムシャフ
ト2に径方向に形成される油路47とから成り、油路4
7の他端はシリンダヘッド1に形成された環状溝44を
介して油圧制御弁39のAポートに接続されている。第
2流体通路は、第1カムシャフト2内に油路27に軸対
象に形成された2つの油路26と、該油路26と環状溝
12を連通するように第1カムシャフト2に径方向に形
成された2つの油路45と、環状溝12と各遅角用室3
0、30aを連通するように内部ロータ17に形成され
た4つの油路28、28aとから成り、油路26は第1
カムシャフト2の外周に形成される環状溝43を介して
油圧制御弁39のBポートに接続されている。尚、図1
中、34は通路27の開口を閉塞するために圧入された
ボールであり、35は通路27を他の通路と遮断するた
めに圧入されたボールである。また、図2中、50は、
内燃機関の始動時に内部ロータ17と外部ロータ19の
相対位相を図2に示す最遅角時の相対位相に保持する周
知のロック機構である。
【0018】油圧制御弁38は、ソレノイドへ通電する
ことによりハウジング内に軸方向に移動可能に嵌挿され
たスプールをスプリングに抗して図1の右方向へ移動で
きるものであり、非通電時には当該内燃機関によって駆
動されるオイルポンプ40に接続されたPポートがBポ
ートに連通すると共に、リザーバ42に接続されたRポ
ートがAポートに連通するように、また通電時にはPポ
ートがAポートに連通すると共に、BポートがRポート
に連通するように構成されている。このため、油圧制御
弁38のソレノイドの非通電時には第2流体通路を介し
て各遅角用室30、30aに作動油が供給され、ソレノ
イドの通電時には第1流体通路を介して各進角用室31
に作動油が供給され、ソレノイドへの通電が制御装置4
1によりデューティ制御される。
【0019】上記構成において、クランクシャフト48
の回転動力が伝達されるタイミングプーリ7によって第
1カムシャフト2が駆動されると、第1カムシャフト2
により図示しない排気弁が開閉駆動されると共に、第1
カムシャフト2の回転が内部ロータ17、ベーン18、
外部ロータ19及びボルト23を介してギヤ4へ伝達さ
れ、更にギヤ4及びギヤ5を介して第2カムシャフト3
に伝達され、第2カムシャフト3により図示しない吸気
弁が開閉駆動される。
【0020】各進角用室31及び各遅角用室30、30
aへの作動油の給排は、上述したように油圧制御弁39
の制御位置を制御装置41によりデューティ制御するこ
とにより制御される。したがって、各進角用室31内の
油圧が各遅角用室30,30a内の油圧よりも高くなる
ように油圧制御弁39を制御することにより、外部ロー
タ19と共にギヤ4が内部ロータ17及び第1カムシャ
フト2に対して、図2の時計方向に回転し、第1カムシ
ャフト2に対する第2カムシャフト3の相対位相(クラ
ンクシャフト48の回転位相に対する第2カムシャフト
3の回転位相)を進ませることができる。また、逆に各
遅角用室30、30a内の油圧が各進角用室31内の油
圧よりも高くなるように油圧制御弁39を制御すること
により、外部ロータ19と共にギヤ4が内部ロータ17
及び第1カムシャフト2に対して、図3の反時計方向に
回転し、第1カムシャフト2に対する第2カムシャフト
3の相対位相を遅らせることができる。尚、この第1カ
ムシャフト2に対する第2カムシャフト3の相対位相は
油圧制御弁39のデューティ制御により任意な位相に保
持することができる。
【0021】本実施形態においては、第1カムシャフト
2に対する第2カムシャフト3の遅角側への相対位相
が、図2に示すように、一つのベーン(図2において右
上のベーン)18がその内部ロータ17の外周から突出
する部位の径方向内縁部にて、突部19Aの進角用室側
端面19aに当接することにより制限されるようになっ
ている。尚、ベーン18が当接し、内部ロータ17の外
周まで径方向内方に延在する進角用室側端面19aには
径方向に延びる連通溝19bが形成されていて、突部1
9Aの内周部に形成される周方向溝19cとで、ベーン
18の当接時に進角用室(図2において右上の進角用
室)31と油路29の連通が確保されている。また、本
実施形態においては、第1カムシャフト2に対する第2
カムシャフト3の進角側への相対位相が、図3に示すよ
うに、ベーン18が突部19Aの遅角用室側端面に当接
する相対位相より前に、ベーン18が遅角用室側端面に
当接することなしに、各進角用室30及び遅角用室31
へ印加される作動油の圧力により保持することで制限さ
れるようになっている。
【0022】ところで、第1及び第2カムシャフト2、
3には内燃機関の運転中、常に変動トルクが作用してお
り、この変動トルクは第1カムシャフト2と一体で回転
する内部ロータ17及びベーン18に伝達され、各進角
用室30及び各遅角用室31へ印加される作動油圧によ
る保持力に抗して作用する。このため、上記した最進角
時の相対位相時に、この変動トルクにより作動油圧によ
る保持力に抗して内部ロータ17と外部ロータ19が進
角側及び遅角側に相対回転する場合がある。本実施形態
においては、図3に示す最進角時の相対位相時におい
て、図4に示すように、上記変動トルクにより内部ロー
タ17が外部ロータ19に対して反時計方向にある角度
だけ相対回転する(図4において右下のベーン18が突
部19Aの遅角用室側端面19dに当接する時の内部ロ
ータ17と外部ロータ19の相対位相より所定角度前の
所定の相対位相になる)と、遅角用室30a(図4にお
いて右下の遅角用室)への油路28aの開口部が突部1
9Aにより閉塞され、遅角用室30aが密封されるよう
になっている。また、突部19Aの遅角用室側端面19
dは内部ロータ17の外周まで径方向内方に延在してお
り、図5に示すように、上記変動トルクにより内部ロー
タ17が外部ロータ19に対して反時計方向に更に相対
回転すると、1つのベーン(図5において右下のベー
ン)18がその内部ロータ17の外周から突出する部位
の径方向内縁部にて、突部19Aの進角用室側端面19
aに当接するようになっている。
【0023】よって、本実施形態においては、第1カム
シャフト2に作用する変動トルクにより各進角用室31
及び各遅角用室30、30aへ印加される作動油圧によ
る保持力に抗して内部ロータ17と外部ロータ19が最
進角時の相対位相時から更に進角側に相対回転しても、
ベーン(図4において右下のベーン)18が突部19A
の遅角用室側端面19dに当接する前に油路28aと遅
角用室30aの連通が遮断されることで、内部ロータ1
7と外部ロータ19の相対速度が低下される。これによ
り、別部材を用いることなく、ベーン18と突部19A
の遅角用室側端面19dの衝突が回避されると共に、万
が一衝突した場合にも、その衝突が緩衝され、大きな打
音の発生や衝突によるベーン18及び突部19Aの破損
が防止される。更に、ベーン(図4において右下のベー
ン)18は、図5に示すようにその内部ロータ17の外
周から突出する部位の径方向内縁部にて、突部19Aの
進角用室側端面19aに当接するようになっているた
め、当接時に大きな応力がベーン18の径方向内縁部に
作用することが防止され、ベーン18の破損が更に的確
に防止される。
【0024】上記した実施形態においては、ベーン18
が内部ロータ17と別体に設けられた弁開閉時期制御装
置に本発明を実施したが、本発明はベーンが周方向に厚
肉とされて内部ロータに一体に設けられる弁開閉時期制
御装置にも同様に実施し得るものである。また、上記し
た実施形態においては、内部ロータ17をクランクシャ
フト48に接続された第1カムシャフト2に相対回転不
能に取り付け、外部ロータ19を内部ロータ17に所定
範囲で相対回転可能に外装すると共に動力伝達手段6を
介して第2カムシャフト3に連結されるように構成され
た弁開閉時期制御装置に本発明を実施したが、本発明は
外部ロータをクランクシャフトに接続すると共に、カム
シャフトに相対回転不能に取り付けられる内部ロータ上
に所定範囲で相対回転可能に外装した弁開閉時期制御装
置にも同様に実施し得るものである。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、例えば、
最進角時の回転部材と回転伝達部材の相対位相を、ベー
ンが回転伝達部材の突部の遅角用室側端面に当接する相
対位相よりも前に設定して、進角用室及び遅角用室へ印
加される流体圧により保持するようにした場合、カムシ
ャフトに作用する変動トルクにより進角用室及び遅角用
室へ印加される流体圧による保持力に抗して回転部材と
回転伝達部材が相対回転しても、ベーンが突部の遅角用
室側端面に当接する前に第2流体通路と遅角用室の連通
が遮断されることで、回転部材と回転伝達部材の相対速
度が低下される。これにより、別部材を用いることな
く、ベーンと突部の遅角用室側端面の衝突を回避するこ
とができると共に、万が一衝突した場合にも、その衝突
を緩衝することができ、当該弁開閉時期制御装置の製造
コストの増大を招くことなく、簡単な構成で衝突による
大きな打音の発生やベーン及び突部の破損を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った弁開閉時期制御装置の一実施形
態を示す縦断'面図である。
【図2】最遅角時の状態を示す図1のA−A断面図であ
る。
【図3】最進角時の状態を示す図1のA−A断面図であ
る。
【図4】最進角時から内部ロータと外部ロータが所定角
度だけ進角側へ相対回転した状態を示すA−A断面図で
ある。
【図5】図4の状態から更に内部ロータと外部ロータが
進角側へ相対回転し、一つのベーンが突部の遅角用室側
端面に当接した状態を示すA−A断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 第1カムシャフト 3 第2カムシャフト 4 ギヤ 12 環状溝(第2流体通路) 13 環状溝(第1流体通路) 17 内部ロータ(回転部材) 18 ベーン 19 外部ロータ(回転伝達部材) 19A 突部 19a 進角用室側端面 19d 遅角用室側端面 26、28、28a、45 油路(第2流体通路) 27、29、46、47 油路(第1流体通路) 30、30a 遅角用室 31 進角用室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフト又はカムシ
    ャフトの一方と共に回転する回転部材と、該回転部材に
    所定範囲で相対回転可能に外装され前記クランクシャフ
    ト又はカムシャフトの他方と共に回転する回転伝達部材
    と、前記回転部材に設けられたベーンと、前記回転伝達
    部材及び前記回転伝達部材に設けられた突部と前記回転
    部材との間に形成され前記ベーンによって進角用室と遅
    角用室とに二分される流体圧室と、前記進角用室に流体
    を給排する第1流体通路と、前記遅角用室に流体を給排
    する第2流体通路とを備え、前記進角用室及び前記遅角
    用室へ印加される流体圧によって前記回転部材と前記回
    転伝達部材が相対回転し、前記クランクシャフトの回転
    位相に対する前記カムシャフトの回転位相が変更させら
    れることによって前記カムシャフトにより駆動される弁
    の開閉時期を変更する弁開閉時期制御装置において、前
    記ベーンが前記突部の前記遅角用室側端面又は前記進角
    用室側端面に当接する時の前記回転部材と前記回転伝達
    部材の相対位相より所定角度前の所定の相対位相時に前
    記遅角用室と前記第2流体通路の連通又は前記進角用室
    と前記第1流体通路の連通を遮断するようにしたことを
    特徴とする弁開閉時期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ベーンが前記突部の前記遅角用室側
    端面に当接する時の前記回転部材と前記回転伝達部材の
    相対位相より所定角度前の所定の相対位相時に前記第2
    流体通路の前記遅角用室側開口が前記突部により閉塞さ
    れるようにすると共に、前記ベーンをその径方向内縁部
    にて前記突部の前記遅角用室側端面に当接可能としたこ
    とを特徴とする請求請1に記載の弁開閉時期制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1357260A3 (en) * 2002-04-22 2003-12-17 BorgWarner Inc. VCT lock pin having a tortuous path providing a hydraulic delay
KR100921639B1 (ko) 2002-04-19 2009-10-14 보그워너 인크. 가변 밸브 타이밍 메카니즘의 유압 완충 메카니즘

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