JP2000045517A - スリップフォーム工法 - Google Patents

スリップフォーム工法

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JP2000045517A
JP2000045517A JP10216111A JP21611198A JP2000045517A JP 2000045517 A JP2000045517 A JP 2000045517A JP 10216111 A JP10216111 A JP 10216111A JP 21611198 A JP21611198 A JP 21611198A JP 2000045517 A JP2000045517 A JP 2000045517A
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JP
Japan
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concrete
formwork
roll
mold
slip
Prior art date
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Pending
Application number
JP10216111A
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English (en)
Inventor
Takeshi Otomo
健 大友
Eiji Owaki
英司 大脇
Yasunori Matsuoka
康訓 松岡
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート表面にせん断摩擦力を発生するこ
となく型枠の脱型作業を可能とし、しかも、型枠面の清
掃作業を簡単に行うことが出来るスリップフォーム工法
を提供する。 【解決手段】型枠14、16は、支持フレーム10、1
2の下部に配設されて矢印方向に回転する駆動ロール1
8、22と、支持フレーム10、12の上部に配設され
ている従動ロール20、26と、無端状に互いに連結し
ており、駆動ロール18及び従動ロール20及び駆動ロ
ール22及び従動ロール26にそれぞれ巻装されて上下
方向に循環する多数の小形状の型枠部材22で構成され
ている。そして、型枠面14a、16aは、複数の型枠
部材22が鉛直平面状に連続している位置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート製
の道路の側溝、防護壁、橋梁端部のパラペット、円形水
路などを構築する際に好適なスリップフォーム工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のスリップフォーム工法装
置であり、互いに対向配置した一対の型枠2、4と、型
枠2、4を支持している支持フレーム6と、支持フレー
ム6を上方に引き上げていく油圧ジャッキ等の引き上げ
装置(図示せず)とを備えている。そして、型枠2、4
間の空間にコンクリートCを打設し、このコンクリート
Cが硬化した後、図4に示すように、引き上げ装置の作
動により支持フレーム6とともに型枠2、4を上方に引
き上げて脱型作業を行い、型枠2、4間に新たに設けた
空間AにコンクリートCを打設していく作業を連続的に
行っていくと、打継ぎ目なしのコンクリート壁面が施工
されていく。なお、符号8は、コンクリートC内に埋設
される鉄筋である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、型枠2、4
内でコンクリートCが硬化すると、このコンクリートC
の表面と型枠2、4の型枠面2a、4aとの間に付着力
が発生する。このため、図4に示したように新たにコン
クリートCを打設するために型枠2、4の脱型作業を行
うときには、硬化したコンクリートの表面に発生するせ
ん断摩擦により、図4の符号Bで示す領域のコンクリー
ト表面に引っ掻き傷や肌荒れが生じやすい。
【0004】このように、コンクリート表面に引っ掻き
傷や肌荒れが生じると、コンクリート壁面の美観が損な
われるので、塗装を施さなければならない。また、引っ
掻き傷からコンクリート亀裂に発展してしまうおそれが
あり、コンクリート壁面の耐久性の面でも問題がある。
【0005】さらに、型枠2、4の脱型作業を行う際に
は、前回形成したコンクリートの一部が型枠面2a、4
aに付着しやすく、この付着したコンクリートを完全に
削り落とす清掃作業を行ってから次回のコンクリートの
打設作業を行わないと、コンクリート表面に引っ掻き傷
や肌荒れが生じやすい。そのため、型枠面2a、4aの
清掃作業に多くの時間が費やされている。しかも、この
清掃作業は、互いに対向している型枠2、4の内側で行
わなければならないので、困難な作業となっているのが
現状である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、コンクリート表面にせん断摩擦力を発生すること
なく型枠の脱型作業を可能とし、しかも、型枠面の清掃
作業を簡単に行うことが出来るスリップフォーム工法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、少なくとも一対の型枠を互
いに対向配置し、それら型枠の型枠面の間にコンクリー
トを打設し、このコンクリートが硬化した後に、引き上
げ装置により前記型枠を引き上げて次回のコンクリート
の打設位置まで移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面
を施工していくスリップフォーム工法において、前記一
対の型枠を、それぞれ下部ロールと、この下部ロールの
上方に配設した上部ロールと、互いに無端状に連結され
て前記下部ロール及び前記上部ロール間の上下方向に巻
装された複数の小形状の型枠部材とで構成し、前記型枠
面を、各型枠の内側で複数の型枠部材が鉛直平面状に連
続している位置とするとともに、打設したコンクリート
が硬化して前記型枠を引き上げる際には、前記上部及び
下部ロールの回転によって前記内側に位置している前記
型枠部材を下部側の部材から順時外側に移動させていく
ようにした。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のスリップフォーム工法において、前記型枠面を構成
している前記型枠部材に微振動が伝達されるように、前
記一対の型枠にバイブレータを配設した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスリップフォーム
工法について図面を参照して説明する。なお、図3及び
図4と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を
省略する。
【0010】図1に示すものは、本発明に係るスリップ
フォーム工法装置を示すものであり、油圧ジャッキ等の
引き上げ装置(図示せず)に連結した支持フレーム1
0、12に、互いに対向配置した型枠14、16が支持
されている。
【0011】一方の型枠14は、支持フレーム10の下
部に配設されて矢印方向に回転する第1駆動ロール18
と、支持フレーム10の上部に配設されている第1従動
ロール20と、無端状に互いに連結しており、第1駆動
ロール18及び第1従動ロール20に巻装されて上下方
向に循環する多数の小形状の型枠部材22とで構成され
ている。そして、この型枠14は、複数の型枠部材22
が鉛直平面状に連続しながら他方の型枠16に対向して
いる位置を型枠面14aとしている。
【0012】また、他方の型枠16も、支持フレーム1
2の下部に配設されて矢印方向に回転する第2駆動ロー
ル24と、支持フレーム12の上部に配設されている第
2従動ロール26と、無端状に互いに連結して第2駆動
ロール24及び第2従動ロール26に巻装されている複
数の小形状の型枠部材22とで構成されており、複数の
型枠部材22が鉛直平面状に連続しながら一方の型枠1
6の型枠面14aに対向している位置を型枠面16aと
している。
【0013】また、図2に示すように、第1及び第2駆
動ロール16、22の近くにバイブレータ28を配設
し、このバイブレータ28を作動して、第1及び第2駆
動ロール16、22を介して型枠部材22に微振動を伝
達する。
【0014】上記構成の装置を使用してコンクリート壁
面を施工するには、先ず、油圧ジャッキの作動により図
1の位置に型枠14、16を配設する。次いで、型枠1
4、16の型枠面14a、16a間にコンクリートCを
打設していく。
【0015】そして、所定時間後にコンクリートCが硬
化した時点で、油圧ジャッキの作動により型枠14、1
6を、図4に示す位置まで引き上げて脱型作業を行って
いく。この脱型作業と同時に、第1及び第2駆動ロール
16、22を、油圧ジャッキの引き上げ速度と略同一の
速度で矢印方向に回転させるとともに、バイブレータ2
8の作動も開始する。
【0016】この際、硬化したコンクリートCの表面に
付着している型枠部材22は、下側の型枠部材22から
コンクリートCの表面に対して徐々に剥離していき、第
1及び第2駆動ロール16、22の外周に沿って移動し
ていく。ここで、コンクリートCの表面と型枠部材22
との間の付着力は、バイブレータ28から伝達されてい
る微振動によって殆ど低下しており、コンクリートCの
表面から型枠部材22が簡単に剥離する。
【0017】このように、型枠14、16の脱型作業を
行うときには、第1及び第2駆動ロール16、22の回
転によってコンクリートCの表面に付着している型枠部
材22の下側から徐々に剥離していき、コンクリートC
の表面及び型枠部材22の間にずれが生じないので、コ
ンクリート壁面の表面には殆どせん断摩擦が発生せず、
引っ掻き傷や肌荒れが大幅に減少する。
【0018】したがって、コンクリート表面に引っ掻き
傷や肌荒れが発生せず、コンクリート壁面の美観が向上
し、塗装作業が不要となるので施工コストを低減するこ
とができる。また、引っ掻き傷からコンクリート亀裂に
発展してしまうおそれもないので、コンクリート壁面の
耐久性も向上する。
【0019】また、コンクリートCの表面に付着してい
た型枠部材22は、第1及び第2駆動ロール16、22
に沿って移動して型枠14、16の外側に位置(図2の
符号Dで示す位置)するので、その型枠部材22の清掃
作業を簡単に行うことができる。
【0020】なお、本実施形態ではロール18、24を
駆動ロールとし、ロール20、26を従動ロールとした
が、全てのロール18、20、24、26を駆動ロール
とし、或いは全てのロール18、20、24、26を従
動ロールとしても、同様の効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のスリッ
プフォーム工法によると、型枠面の間に打設したコンク
リートが硬化して型枠を引き上げていく際に、内側に位
置している型枠部材が順時外側に移動するように上部及
び下部ロールが回転すると、コンクリートの表面に付着
している型枠部材は、コンクリートの表面に対して下側
の型枠部材から徐々に剥離していく。この際、従来装置
のようにコンクリート壁面の表面にはせん断摩擦力が殆
ど発生しないので、コンクリート表面の引っ掻き傷や肌
荒れが大幅に減少する。したがって、コンクリート表面
に引っ掻き傷や肌荒れが発生せず、コンクリート壁面の
美観が向上し、塗装作業が不要となるので施工コストを
低減することができる。また、コンクリート亀裂に発展
してしまう傷等が生じにくいので、コンクリート壁面の
耐久性も向上する。
【0022】また、コンクリートの表面に付着していた
型枠部材は、上部及び下部ロールによって型枠の外側に
順次移動するので、清掃作業を簡単に行うことができ
る。一方、請求項2記載の発明によると、一対の型枠に
配設したバイブレータから型枠面を構成している前記型
枠部材に微振動を伝達すると、硬化したコンクリートの
表面と型枠部材との間の付着力を低下させることができ
る。このため、型枠を引き上げていく際に、上部及び下
部ロールの回転とともにバイブレータを作動させると、
さらにコンクリート表面の引っ掻き傷や肌荒れを減少さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリップフォーム工法装置におい
て打設したコンクリートが硬化した状態を示す図であ
る。
【図2】コンクリートが硬化した後に、引き上げ装置に
より型枠を引き上げて次回のコンクリートの打設位置ま
で移動している状態を示す図である。
【図3】従来のスリップフォーム工法装置において打設
したコンクリートが硬化した状態を示す図である。
【図4】従来のスリップフォーム工法装置において、コ
ンクリートが硬化した後に、引き上げ装置により型枠を
引き上げて次回のコンクリートの打設位置まで移動して
いる状態を示す図である。
【符号の説明】 14、16 型枠 14a、16a 型枠面 18 第1駆動ロール(下部ロール) 20 第1従動ロール(上部ロール) 22 型枠部材 24 第2駆動ロール(下部ロール) 26 第2従動ロール(上部ロール) 28 バイブレータ C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 康訓 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E177 EA03 EA07 FA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の型枠を互いに対向配置
    し、それら型枠の型枠面の間にコンクリートを打設し、
    このコンクリートが硬化した後に、引き上げ装置により
    前記型枠を引き上げて次回のコンクリートの打設位置ま
    で移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面を施工してい
    くスリップフォーム工法において、 前記一対の型枠を、それぞれ下部ロールと、この下部ロ
    ールの上方に配設した上部ロールと、互いに無端状に連
    結されて前記下部ロール及び前記上部ロール間の上下方
    向に巻装された複数の小形状の型枠部材とで構成し、前
    記型枠面を、各型枠の内側で複数の型枠部材が鉛直平面
    状に連続している位置とするとともに、打設したコンク
    リートが硬化して前記型枠を引き上げる際には、前記上
    部及び下部ロールの回転によって前記内側に位置してい
    る前記型枠部材を下部側の部材から順時外側に移動させ
    ていくことを特徴とするスリップフォーム工法。
  2. 【請求項2】 前記型枠面を構成している前記型枠部材
    に微振動が伝達されるように、前記一対の型枠にバイブ
    レータを配設したことを特徴とする請求項1記載のスリ
    ップフォーム工法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491515B1 (ko) * 2002-07-06 2005-05-27 박항선 문양콘크리트벽 타설장치 및 방법
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