JPH0711768A - 型枠整備装置 - Google Patents

型枠整備装置

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JPH0711768A
JPH0711768A JP18005093A JP18005093A JPH0711768A JP H0711768 A JPH0711768 A JP H0711768A JP 18005093 A JP18005093 A JP 18005093A JP 18005093 A JP18005093 A JP 18005093A JP H0711768 A JPH0711768 A JP H0711768A
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JP
Japan
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formwork
frame
mold
control unit
maintenance device
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Application number
JP18005093A
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English (en)
Inventor
Sakae Nakai
栄 中井
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】型枠に対するケレン動作及び、剥離剤の塗布動
作を、人手を介さずに行い、手間と時間を省く。 【構成】フレーム23を有し、フレーム23に、該フレ
ーム23を型枠の表面に沿った形で、該型枠に対して固
定し得る電磁石25aを設け、フレーム23に、該フレ
ーム23に係合し、かつ該フレーム23に沿って、矢印
E、F方向に移動自在なる移動部26を設け、移動部2
6に、前記型枠に対してケレン動作を行い得る回転ブラ
シ45、通気管56、集塵装置を設け、移動部26に、
前記型枠の表面側に剥離剤を噴射し得るノズル50、連
絡管51、マニホールド52、供給管53、を設けて構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠の整備に適用する
のに好適な型枠整備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、型枠の解体時に該型枠の表面にモ
ルタルが付着することを極力防止するため、型枠の組立
設置前に該型枠の表面に人力により剥離剤を塗布してい
た。また、型枠を数次転用して施工を行う際には、該型
枠の解体後に該型枠の表面にモルタルが付着している場
合、該表面を人力によりブラシ等で擦り落しケレンして
から、該表面に剥離剤を塗布し、次回の設置に備える必
要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、型枠における
剥離剤の塗布作業及び、ケレン作業を人力によって行う
には、多くの手間と時間を必要としていた。また特に、
移動式型枠の場合には、大型な型枠を用いる場合が多
く、人力による剥離剤の塗布作業及び、ケレン作業の作
業は、安全確保の点において細心の注意を傾けて行う必
要があり、これら作業に更に多くの手間と時間を必要と
していた。そこで、本発明は、上記事情に鑑み、型枠に
おける剥離剤の塗布作業及び、ケレン作業を人手を介さ
ず行うことにより、これらの作業を手間と時間をかけず
に行うことを可能とさせ、特に人手を介さないことによ
り、移動式型枠においては安全確保が容易となり、これ
らの作業を更に手間と時間をかけずに行うことを可能と
させ得る型枠整備装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち第一
の発明は、フレーム(23)を有し、前記フレーム(2
3)に、該フレーム(23)を型枠(9、10)の表面
(9a、10a)に沿った形で、該型枠(9、10)に
対して固定し得る固定手段(25a)を設け、前記フレ
ーム(23)に、該フレーム(23)に係合し、かつ該
フレーム(23)に沿って、第一の方向(矢印E、F方
向)に移動自在なる移動部(26)を設け、前記移動部
(26)に、前記型枠(9、10)に対してケレン動作
を行い得る型枠清掃手段(45、56、57)を設け、
前記移動部(26)に、前記型枠(9、10)の表面
(9a、10a)側に剥離剤を噴射し得る剥離剤噴射手
段(50、51、52、53、)を設けて構成した。ま
た、本発明のうち第二の発明は、ガイド方向が前記第一
の方向(矢印E、F方向)に直角な第二の方向(矢印
A、B方向)に設定されたガイド手段(11)を有し、
前記ガイド手段(11)に第一の発明による型枠整備装
置(19)を、前記ガイド方向に沿って移動自在に設け
て構成した。なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、移動部(26)が、前記型枠(9、10)の表面
(9a、10a)に沿って第一の方向(矢印E、F方
向)に移動しつつ、該型枠(9、10)に対するケレン
動作及び、剥離剤の塗布動作を行う。また、本発明のう
ち第一の発明では、第一の発明による型枠整備装置(1
9)が、ガイド手段(11)を介して第二の方向(矢印
A、B方向)であるガイド方向に移動する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による型枠整備装置の一例を示した
図、図2は、図1のI矢視図、図3は、橋脚を施工して
いる橋脚施工現場を示す斜視図、図4は、図3の屋根を
上方から見た図、図5は、図4のX1−Y1線断面図、
図6は、図5のX2−Y2線断面図、図7は、型枠設置
の工程を示した図、図8は、整備作業制御装置を示した
ブロック図である。
【0007】橋脚施工現場1には、図3に示すように、
橋脚施工現場1の地盤1a中に打ち込まれた支持杭2a
を有する基礎2が設けられており、基礎2には、これか
ら構築されようとしている橋脚3のうち既に構築された
一部である筒状の橋脚下部3aが立設されている。橋脚
下部3aは、水平断面が長方形状に形成されており、ま
た、橋脚下部3aの上端面3bAには、図6に示すよう
に、複数本の主鉄筋22が上端面3bAから突出する形
で立設されている。なお、並列隣接した主鉄筋22間に
は、水平方向の複数のフープ筋22bが溶接接合されて
おり、各々の主鉄筋22の上端にはナット22aが嵌着
されている。また、基礎2には、図3に示すように、4
本の昇降ポール5が立設されており、4本の昇降ポール
5は橋脚下部3aを取り囲む形で、橋脚下部3aに沿っ
て上方に立設されている。各々の昇降ポール5は、接続
部材5aにより適宜橋脚下部3aに接続されており、各
々の昇降ポール5には、橋脚下部3aの前記上端面3b
Aのレベルよりも上方に、これら昇降ポール5に係合す
る形で、これら昇降ポール5に沿って昇降し得る昇降装
置6がそれぞれ設けられている。
【0008】4個の昇降装置6の上端には、図3乃至図
6に示すように、水平な板状のメインステージ7が支持
されて設けられており、メインステージ7の中央には橋
脚下部3a(或いは、橋脚下部3aの上方延長)が挿入
され得る、橋脚下部3aの水平断面に整合対応した形の
長方形の孔7aが設けられている。メインステージ7の
下面7c側には、図6に示すように、4個の作業足場1
2が、既に形成された橋脚下部3a(或いは、橋脚下部
3aの上方延長)における4面の外周側面に各々、一つ
ずつ対向する形で即ち、橋脚下部3a(或いは、橋脚下
部3aの上方延長)を取り囲む形で垂設されており、メ
インステージ7の上面7b側には、筒状に形成された包
囲壁13が、その内部13aが上下方向に伸延し、かつ
内部13aの中央側にメインステージ7の孔7aを囲む
形で立設されている。包囲壁13の上端には、包囲壁1
3の内部13aと外部とを上下方向において閉鎖する形
の屋根15が設けられている。そして、屋根15には、
孔15aが設けられており、孔15aの位置は、前記橋
脚下部3aの上端面3bから上方に伸延する形で立設さ
れている複数の前記主鉄筋22の上方に対応して存在し
ている。
【0009】屋根15には、図4及び、図6に示すよう
に、その下面の中央部において支持柱30が垂設されて
おり、支持柱30の下端には、作業足場31が既に形成
された橋脚下部3aの内部3c(或いは、内部3cの上
方延長)に挿入される形で垂設されている(なお、作業
足場31と前記作業足場12とは略同じ高さのレベルに
設けられている。)。屋根15には、図4乃至図6に示
すように、その下面側において16本のワイヤ21が、
これらワイヤ21の上側を各自ウインチ20を介して屋
根15に固定する形で垂設されており、これらワイヤ2
1の下端には、4枚の鋼製の外型枠9或いは、4枚の鋼
製の内型枠10が釣支されている(即ち、2本のワイヤ
21によって1枚の外型枠9或いは、1枚の内型枠10
が釣支されている。)。なお、4枚の外型枠9或いは、
4枚の内型枠10は、これら型枠9、10がワイヤ21
を介して接続されているウインチ20の駆動によって上
昇下降自在になる形で釣支されている。また、外型枠9
及び、内型枠10は、それぞれ平坦な長方形状の表面9
a及び、表面10aをそれぞれ有している。そして、4
枚の外型枠9は、各表面9aがそれぞれ橋脚下部3aに
おける4面の外周面(或いは、4面の外周面の上方延
長)に沿った形で、しかも、これら外型枠9が、橋脚下
部3a(或いは、橋脚下部3aの上方延長)を四方から
包囲するように釣支されている(つまり、4枚の外型枠
9は四角筒を形成している。)。また、4枚の内型枠1
0は、各表面10aがそれぞれ橋脚下部3aの内部3c
における4面の内周面(或いは、4面の内周面の上方延
長)に沿った形で、しかも、これら内型枠10が、該内
周面(或いは、該内周面の上方延長)を覆い尽くすよう
に釣支されている(つまり、4枚の内型枠10は四角筒
を形成している。)。
【0010】また、屋根15には、図4乃至図6に示す
ように、本発明による8個の型枠整備装置8が設けられ
ている。即ち、各型枠整備装置8は、屋根15の下面側
に鉛直に垂設された棒状の複数の支持部材14を有して
おり、これら支持部材14の下端側には、各1本の長手
方向が水平な、従って、ガイド方向が水平なレール11
が接合支持されている。これらレール11は、8個の型
枠整備装置8に対して1本づつ存在していることから計
8本存在しているが、この8本のうち4本のレール11
が平面形状が長方形の枠形状を形成し、他の4本のレー
ル11が平面形状がもう1つ別の長方形の枠形状を形成
する形で支持されている。また、この一方の組の4本の
レール11は、橋脚下部3aの外周の4枚の前記外型枠
9に対応した長方形の枠形状を形成しており、他方の組
の4本のレール11は、橋脚下部3aの内周に対応した
形の4枚の前記内型枠10に対応した長方形の枠形状を
形成している。なお、各レール11のガイド方向は、各
レール11に対応した外型枠9の表面9a或いは、内型
枠10の表面10aに平行となっている。それぞれのレ
ール11には、各レール11に係合し、かつ各レール1
1に沿った形で即ち、各レール11のガイド方向に移動
駆動自在な駆動装置16が各1台づつ設けられている。
各駆動装置16には、それぞれ2本のワイヤ17が、各
駆動装置16の下方に対応して存在している外型枠9或
いは、内型枠10の表面9a側或いは、表面10a側に
垂設されており、2本のワイヤ17の下端側には、それ
ぞれ型枠整備装置本体19が釣支されている。
【0011】各型枠整備装置本体19は、図1及び、図
2に示すように、フレーム23を有しており、フレーム
23は、2本の棒状の第一フレーム片23a及び、2本
の棒状の第二フレーム片23bが長方形状の枠体を形成
する形で接合されて構成されている。また、各型枠整備
装置本体19は、一方(図1の紙面上方)の第一フレー
ム片23aに前記ワイヤ17が接続される形で、該ワイ
ヤ17により釣支されており、釣支されることにより2
本の第一フレーム片23aは共に長手方向即ち、図の矢
印A、B方向(図1の紙面左右方向)が水平になる形
で、2本の第二フレーム片23bは共に長手方向即ち、
図の矢印E、F方向(図1の紙面上下方向)が鉛直上下
方向になる形で維持されている。なお、図1及び、図2
は、外型枠9に対応して釣支されている型枠整備装置本
体19を示しているが、外型枠9の表面9aと型枠整備
装置本体19の位置関係は、内型枠10の表面10aと
型枠整備装置本体19の位置関係と略同一である。ま
た、フレーム23は、上述したように、外型枠9或い
は、内型枠10の表面9a側或いは、表面10a側に隣
接する形で釣支されており、2本の第一フレーム片23
aは共に長手方向即ち、図の矢印A、B方向が隣接した
表面9a或いは、表面10aに平行になっている。つま
り、前記レール11のガイド方向と、該レール11に対
応した型枠整備装置本体19の2本の第一フレーム片2
3aの長手方向即ち、矢印A、B方向とは一致する。
【0012】2本の第二フレーム片23bのうち、表面
9a側或いは、表面10a側に面した面23dは平坦に
形成されており、面23dに背向した側の面23c側は
ラックギヤとして形成されている。また、2本の第二フ
レーム片23bのうち、図1の紙面左側即ち、矢印A側
の第二フレーム片23bには、2ヵ所において該第二フ
レーム片23bから矢印A方向に突出する形で棒状の接
続部材25が接合されて設けられており、これら接続部
材25の先端側には、それぞれ磁力を発生及び停止自在
の電磁石25aが接合されて設けられている。また、2
本の第二フレーム片23bのうち、図1の紙面右側即
ち、矢印B側の第二フレーム片23bにも、2ヵ所にお
いて該第二フレーム片23bから矢印B方向に突出する
形で棒状の接続部材25が接合されて設けられており、
これら接続部材25の先端側にもそれぞれ電磁石25a
が接合されて設けられている。なお、これら4つの電磁
石25aは、磁力を発生させることにより鋼製の外型枠
9或いは、内型枠10と、表面9a或いは、表面10a
において貼着固定し得る形で設けられており、今、図1
及び、図2に示すように、これら電磁石25aは磁力を
発生させているため、外型枠9或いは、内型枠10と貼
着固定している。つまり、4つの電磁石25aと外型枠
9或いは、内型枠10とが貼着固定されることにより、
フレーム23は外型枠9或いは、内型枠10に対して固
定されている。
【0013】2本の第二フレーム片23bには、これら
第二フレーム片23bに係合して、これら第二フレーム
片23bをガイドレールとして、これら第二フレーム片
23bに沿って移動自在なる移動部26が設けられてい
る。即ち、移動部26は、図1及び、図2に示すよう
に、略直方体形状で中空箱状のケーシング27を、第二
フレーム片23b、23bの間に挾まれた形で有してい
る(なお、図1において示される型枠整備装置本体19
のうち、移動部26については部分断面として示してい
る。)。ケーシング27は、構造上6つの板部から構成
されているが、6つの板部のうちの1つである第一板部
35(即ち、図2中の紙面左側の板部)は、外型枠9或
いは、内型枠10の表面9a或いは、表面10aに平行
な形で、該外型枠9或いは、該内型枠10に隣接してお
り、第一板部35に隣接した板部で、互いに対向した1
組である第二板部36と第三板部37(即ち、図1中の
紙面左側と右側の両板部)は、その板面が前記第二フレ
ーム片23bの伸延方向即ち、上下方向に平行である。
第二板部36と第三板部37とは、ケーシング27が第
二フレーム片23b、23b間に存在しながら、これら
第二フレーム片23bに沿った方向即ち、上下方向に移
動し得る形で、これら第二フレーム片23b、23bに
それぞれ面した状態にある。
【0014】ケーシング27には、第二板部36におい
ては、該ケーシング27の外部方向即ち、矢印A方向に
突出した形の3本の軸36a、36b、36cが接合さ
れ設けられており、第三板部37においても、該ケーシ
ング27の外部方向即ち、矢印B方向に突出した形の3
本の軸37a、37b、37cが接合され設けられてい
る。また、ケーシング27には駆動軸39が設けられて
おり、駆動軸39は、第二板部36と第三板部37と
を、これら板部36、37の板面に垂直な形で貫通する
と共に、第二板部36及び、第三板部37においてそれ
ぞれ回転自在に軸支される形で設けられている。軸36
a及び、軸37aの各先端側には、それぞれピニオンギ
ヤ40、40が各軸36a、37aを中心に軸回転自在
なる形で設けられており、これらピニオンギヤ40、4
0はそれぞれ対応した位置の前記第二フレーム片23b
の面23c側に形成されているラックギヤに噛合した状
態になっている。また、駆動軸39の矢印A、B側の各
端部側には、それぞれピニオンギヤ41、41が、該駆
動軸39に対して固定的に設けられており、これらピニ
オンギヤ41、41はそれぞれ対応した位置の前記第二
フレーム片23bの面23c側に噛合した状態になって
いる。なお、ピニオンギヤ40、40は図の矢印A、B
方向に対応した位置に設けられており、ピニオンギヤ4
0はピニオンギヤ41よりも図1の紙面上側の位置に配
置され設けられている。また、軸36b、36cの先端
側及び、軸37b、37cの先端側には、それぞれロー
ラ42が各軸36b、36c及び、各軸37b、37c
を中心に軸回転自在なる形で設けられており、これらロ
ーラ42は各周面がそれぞれ対応した位置の前記第二フ
レーム片23bの平坦な面23d側に当接した状態にな
っている。なお、軸36bに設けられたローラ42は、
該ローラ42と軸36aに設けられたピニオンギヤ40
とによって第二フレーム片23bを挾む形で配置されて
おり、軸36cに設けられたローラ42は、該ローラ4
2と駆動軸39に設けられたピニオンギヤ41とによっ
て第二フレーム片23bを挾む形で配置されている。ま
た、軸37bに設けられたローラ42は、該ローラ42
と軸37aに設けられたピニオンギヤ40とによって第
二フレーム片23bを挾む形で配置されており、軸37
cに設けられたローラ42は、該ローラ42と駆動軸3
9に設けられたピニオンギヤ41とによって第二フレー
ム片23bを挾む形で配置されている。以上のように、
ケーシング27は、ピニオンギヤ40、41と、これら
ギヤ40、41にそれぞれ対応した形のローラ42によ
って第二フレーム片23bを挾む形で、該第二フレーム
片23bに係合し当接しているので、この係合及び、当
接により、ケーシング27は2本の第二フレーム片23
bに係合して、これら第二フレーム片23bをガイドレ
ールとして、これら第二フレーム片23bに沿って即
ち、図1の紙面上下方向に移動自在になっている。従っ
て、ケーシング27が第二フレーム片23bに沿って移
動自在に設けられていることにより、移動部26が第二
フレーム片23bに沿って移動自在に設けられている。
【0015】一方、前記駆動軸39には、図1に示すよ
うに、ケーシング27の内部27aに存在する形で、駆
動ギヤ39aが、該駆動軸39と固定的に設けられてお
り、ケーシング27の内部27aには、該駆動ギヤ39
aに動力を伝達自在でありかつ、ブレーキ機能を備えた
電気モータ43が、ケーシング27の第一板部35に固
定された形で設けられている。つまり、電気モータ43
を運転して、駆動ギヤ39aを介して駆動軸39を回転
駆動し、駆動軸39の回転によってピニオンギヤ41を
回転駆動させることによって、ケーシング27或いは、
移動部26はフレーム23に対して第二フレーム片23
bに沿った方向即ち、図1の紙面上下方向に移動駆動さ
れる。また、電気モータ43のブレーキ機能により、駆
動ギヤ39aを固定し、駆動ギヤ39aを介して駆動軸
39を固定し、駆動軸39の固定によってピニオンギヤ
41を固定させることによって、ケーシング27或い
は、移動部26はフレーム23に対して固定される。
【0016】また、ケーシング27の第一板部35のう
ち、図1の紙面上側の部分には、長方形上の孔35aが
設けられており、ケーシング27には、孔35aと対応
した位置に回転ブラシ45が設けられている(なお、前
記電気モータ43は第一板部35のうち孔35aと干渉
しない位置即ち、図1の紙面下側の位置に固定されて設
けられている。)。回転ブラシ45は矢印A、B方向に
伸延した形の回転軸45aを有しており、回転軸45a
には、多数の毛45cが該回転軸45aを中心とした放
射状に植設されている。回転ブラシ45は回転軸45a
の両端がケーシング27の第二板部36、第三板部37
において回転自在に軸支された形で設けられており、回
転ブラシ45の外型枠9或いは、内型枠10に面して存
在する毛45cは、前記孔35aを通して外型枠9の表
面9aに到達当接し得る。一方、前記回転軸45aの矢
印A側の端部付近には、該回転軸45aと同軸状で、か
つ円筒状のベルト受部45bが設けられており、ケーシ
ング27の内部27aには、該ベルト受部45bに動力
ベルト46を介して動力を伝達自在である電気モータ4
7が、ケーシング27の第一板部35に固定された形で
設けられている(なお、前記電気モータ47は第一板部
35のうち孔35aと干渉しない位置即ち、図1の紙面
下側の位置に固定されて設けられている。)。つまり、
電気モータ47を運転して、動力ベルト46及び、ベル
ト受部45bを介して回転軸45aを回転駆動し、回転
軸45aの回転によって回転ブラシ45を回転駆動させ
得る。
【0017】ケーシング27の内部27aには、第一板
部35に対向した位置の第四板部49に後端側が固定支
持され、先端側が回転ブラシ45に干渉しない位置で孔
35aに向かい、従って、外型枠9或いは、内型枠10
の表面9a或いは、表面10aに向かっている形の6本
のノズル50が設けられており、ノズル50の後端側に
は、各ノズル50とそれぞれ連通接続した形の連絡管5
1が、これら連絡管51の各ノズル50と反対側が第四
板部49を貫通してケーシング27の外部に到達する形
で設けられている。第四板部49のうちケーシング27
の外部側にはマニホールド52が設けられており、6本
の前記連絡管51は該マニホールド52に集束接続され
ている。マニホールド52には、更に上下方向に繰出し
自在な供給管53が、その一端側において接続されてお
り、供給管53の他端側は上方に向かって伸延し、前記
屋根15に設けられた孔15aを通って屋根15の上側
に到達している。屋根15の上側には、剥離剤を加圧し
て供給停止自在なる剥離剤供給ポンプ59が設置されて
おり、供給管53の屋根15側の端部は剥離剤供給ポン
プ59の剥離剤供給口側に接続されている。一方、ケー
シング27の第四板部49には、該第四板部49を貫通
する形の通気孔55が設けられており、通気孔55には
ケーシング27の外側より上下方向に繰出し自在な通気
管56がその一端側において接続されている。通気管5
6の他端側は上方に向かって伸延し、前記孔15aを通
って屋根15の上側に到達している。屋根15の上側に
は、空気の差圧により吸引集塵し得る集塵装置57が設
置されており、通気管56の屋根15側の端部は集塵装
置57の吸気口側に接続されている。なお、ケーシング
27の内部27aは、前記孔35a、前記通気孔55以
外の部位においては略気密なる状態に構成されている。
【0018】なお、フレーム23の第一フレーム片23
a、23aには、それぞれ接触式のリミットスイッチ2
3e、23fが設けられている。即ち、移動部26が、
第二フレーム片23bに沿って上方に移動して、上側の
第一フレーム片23aに到達接触する際に、リミットス
イッチ23eが移動部26により接触される。リミット
スイッチ23eは、接触されることにより後述する整備
作業制御装置62に信号S2を出力する。また、移動部
26が、第二フレーム片23bに沿って下方に移動し
て、下側の第一フレーム片23aに到達接触する際に、
リミットスイッチ23fが移動部26により接触され
る。リミットスイッチ23fは、接触されることにより
後述する整備作業制御装置62に信号S1を出力する。
また、型枠整備装置本体19には、整備作業制御装置6
2が接続されている。整備作業制御装置62は、図8に
示すように、主制御部63を有しており、主制御部63
にはバス線65を介して駆動装置制御部66、起動スイ
ッチ67、第一モータ制御部69、第二モータ制御部7
0、ポンプ制御部71、集塵装置制御部72、電磁石制
御部73、信号検出部75が設けられている。そして、
駆動装置制御部66には前記駆動装置16が接続されて
おり、第一モータ制御部69には前記電気モータ43が
接続されており、第二モータ制御部70には前記電気モ
ータ47が接続されており、ポンプ制御部71には前記
剥離剤供給ポンプ59が接続されており、集塵装置制御
部72には前記集塵装置57が接続されており、電磁石
制御部73には複数の前記電磁石25aが接続されてお
り、信号検出部75には前記リミットスイッチ23e、
23fが接続されている。
【0019】また、橋脚施工現場1の地盤1aの上に
は、図3に示すように、橋脚下部3aの近傍において、
コンクリート60を生成し、コンクリート60を圧送し
得るコンクリートプラント32が設けられており、コン
クリートプラント32のコンクリート送出口側には、コ
ンクリート輸送管33が接続されている。コンクリート
輸送管33は、接続部材等により昇降ポール5に接続さ
れる形で、メインステージ7上の包囲壁13に到達して
おり、更に、該包囲壁13を貫通して、該包囲壁13に
よって囲まれた空間に到達している。なお、コンクリー
ト輸送管33の吐出口端部は前記外型枠9と前記内型枠
10との間に挾まれた空間に挿入自在になっている。ま
た、昇降ポール5の上端部には、図3に示すように、ク
レーン29が、該ポール5を伝って昇降自在な形に設け
られている。
【0020】橋脚施工現場1及び、型枠整備装置8は以
上のように構成されており、型枠整備装置8を用いた型
枠の整備作業は以下のように行われる。即ち、今、橋脚
3の構築作業は、上述した形の、即ち、上端面3bAを
形成する形の橋脚下部3aの構築を完了している。従っ
て、橋脚下部3aを形成するコンクリート60は上端面
3bAに至るまで全て固結し充分な強度を有した状態に
あり、4枚の前記外型枠9及び、4枚の前記内型枠10
は、構築された橋脚下部3aから取りはずされ上方にス
ライド移動された状態になっている。これら型枠9、1
0は、次の使用に備えて、ケレン作業を施し、剥離剤の
塗布作業を必要としている。そこで、各型枠整備装置8
によって型枠9、10に対するケレン作業及び、剥離剤
の塗布作業即ち、型枠整備作業を以下のように行う。
【0021】型枠整備装置8の型枠整備装置本体19
は、図1及び、図2に示すように、外型枠9或いは、内
型枠10の図1中左側即ち、矢印A側端に位置してお
り、移動部26は、フレーム23に対して最も上側の位
置に静止している。この際、回転ブラシ45の毛45c
は外型枠9或いは、内型枠10の表面9a或いは、表面
10aのうち上端付近に当接している(なお、既に上述
したように、図1及び、図2は、外型枠9に対応して釣
支されている型枠整備装置本体19を示しているが、外
型枠9の表面9aと型枠整備装置本体19の位置関係
は、内型枠10の表面10aと型枠整備装置本体19の
位置関係と略同一である。)。また今、型枠整備装置本
体19の起動スイッチ67によって型枠整備作業開始の
信号S0が入力された直後である。信号S0は、図8に
示すように、バス線65を介して主制御部63に伝送さ
れ、主制御部63は信号S0を受けて電磁石制御部73
に命令し、電磁石制御部73はこの命令を受けて電磁石
25aの磁力を発生させており、電磁石25aと外型枠
9或いは、内型枠10間は貼着固定されている。また、
信号S0は、主制御部63に伝送され、主制御部63は
集塵装置制御部72に命令し、この命令で集塵装置制御
部72は集塵装置57の運転を開始させている。集塵装
置57の運転により、通気管56を介して、ケーシング
27の内部27aは外気に対して減圧されるので、ケー
シング27の孔35aを介して、ケーシング27の外部
から内部27aに吸引気流が生じている。一方、信号S
0は、主制御部63に伝送され、主制御部63は第一モ
ータ制御部69及び、第二モータ制御部70に命令し、
これら命令で第一モータ制御部69及び、第二モータ制
御部70は電気モータ43、47の運転を開始させてい
る。型枠整備装置本体19の移動部26では、電気モー
タ47が駆動を開始して、回転ブラシ45が回転駆動さ
せられている。つまり、外型枠9或いは、内型枠10の
表面9a或いは、表面10aは回転ブラシ45の毛45
cによって擦られることにより、表面9a或いは、表面
10aに付着したモルタルは剥ぎ取られる。剥ぎ取られ
たモルタルは、上述したケーシング27の内外間の気圧
差によって、孔35aを介してケーシング27の内部2
7aに吸引され、通気管56を介して集塵装置57側に
集塵される。なお、ブラシ45部分とモータ43、47
が設けられた第一板部35部分は、図1上下に仕切る形
の閉塞板34が設けられているので剥き取られたモルタ
ルは効率よく通気管56に吸入される。また、移動部2
6では、電気モータ43が駆動を開始しており、駆動軸
39を介してピニオンギヤ41、41が図2の矢印C方
向に回転駆動させられている。つまり、移動部26はピ
ニオンギヤ41、41の矢印C方向の回転によってフレ
ーム23に対して図の紙面下方向に移動駆動させられて
いる。従って、回転ブラシ45は、フレーム23及び、
該フレーム23に対して固定している外型枠9或いは、
内型枠10の表面9a或いは、表面10aに対して図の
紙面下方向に移動するので、表面9a或いは、表面10
aでは、上端部から下方に向かってケレンされる。
【0022】続いて時間が経過することにより、移動部
26が図1及び、図2の紙面下方向に移動駆動して、ケ
ーシング27が下側の第一フレーム片23aに到達し、
該第一フレーム片23aのリミットスイッチ23fが接
触される。リミットスイッチ23fは信号S1を整備作
業制御装置62側の信号受入部75に出力し、信号S1
は信号受入部75において整備作業制御装置62に受入
れられて、主制御部63に伝送され、主制御部63は信
号S1に基づいて第一モータ制御部69に命令する。第
一モータ制御部69はこの命令に基づいて電気モータ4
3の回転方向を逆方向即ち、図2の矢印D方向にさせ
る。つまり、移動部26はピニオンギヤ41、41の矢
印D方向の回転によってフレーム23に対して図の紙面
上方向に移動駆動させられる。但し、回転ブラシ45は
引き続き回転している。なお、移動部26の最下位置に
おける回転ブラシ45と表面9a或いは、表面10aと
の接触位置(図2の二点鎖線で図示)より下側の表面9
a或いは、表面10aにおいては、ケレンがなされない
が、外型枠9或いは、内型枠10における該接触位置よ
り下側の部分は、これら外型枠9或いは、内型枠10の
使用時において、既に構築された橋脚下部3aに固定さ
れる部分であるため、ケレン及び、後に行われる剥離剤
の塗布作業は行わなくてもよい。ところで、信号S1を
受けた主制御部63は更に、集塵装置制御部72に命令
して集塵装置57の運転を停止させ、また、信号S1を
受けた主制御部63は、ポンプ制御部71に命令して剥
離剤供給ポンプ59の運転を開始させる。剥離剤供給ポ
ンプ59の運転により、剥離剤が供給管53を通ってマ
ニホールド52に加圧供給され、マニホールド52から
6本の連絡管51を通って、ノズル50に供給され、ノ
ズル50の先端より孔35aを通って外型枠9或いは、
内型枠10の表面9a或いは、表面10aに噴出され
る。表面9a或いは、表面10aに噴出された剥離剤は
回転ブラシ45によって表面9a或いは、表面10aに
均され塗布される。従って、回転ブラシ45は、フレー
ム23及び、該フレーム23に対して固定している外型
枠9或いは、内型枠10の表面9a或いは、表面10a
に対して図の紙面上方向に移動するので、表面9a或い
は、表面10aでは、下から上端部に向かって剥離剤の
塗布がなされる。更に、移動部26は図1及び、図2の
紙面上方向に移動駆動して、上側の第一フレーム片23
aに到達し、第一フレーム片23aのリミットスイッチ
23eが到達した移動部26のケーシング27によって
接触されて、リミットスイッチ23eは整備作業制御装
置62の信号受入部75に信号S2を出力する。信号S
2は信号受入部75に受入られた後、主制御部63に伝
達され、主制御部63は第一モータ制御部69及び、第
二モータ制御部70に命令して電気モータ43及び、電
気モータ47の回転を停止させる。なお、電気モータ4
3は回転の停止と共に、内蔵されたブレーキ機能によっ
て動力軸等の固定がなされる。従って、移動部26は、
上側の第一フレーム片23aに隣接した位置(即ち、前
述した整備作業開始前と同一の位置)で停止し、回転ブ
ラシ45はその回転を停止される。
【0023】一方、信号S2を受けた主制御部63はポ
ンプ制御部71に命令して剥離剤供給ポンプ59の運転
を停止させ、電磁石制御部73に命令して電磁石25a
の磁力を消失させて、電磁石25aと外型枠9或いは、
内型枠10間の貼着固定を解除させる。更に、信号S2
を受けた主制御部63は駆動装置制御部66に命令し
て、駆動装置16を駆動させる。即ち、駆動装置制御部
66は、図5の二点鎖線で示すように、駆動装置16を
レール11に沿って図5の矢印B方向に所定の距離L1
(回転ブラシ45の矢印A、B方向の幅に略等しい)だ
け移動駆動させて停止させる。なお、型枠整備装置本体
19は駆動装置16に釣支されているので、駆動装置1
6の移動に伴って、釣支された型枠整備装置本体19も
駆動装置16の移動する方向即ち、図5の矢印B方向
に、外型枠9或いは、内型枠10の表面9a或いは、表
面10aに沿った形で所定の距離L1だけ移動する。駆
動装置16の停止と同時に、駆動装置制御部66は停止
したことを告げる信号S3を主制御部63に伝送し、主
制御部63は信号S3に基づいて電磁石制御部73に命
令して、電磁石25aの磁力を発生させて、電磁石25
aと外型枠9或いは、内型枠10間の電磁石25aの磁
力を発生させて、電磁石25aと外型枠9或いは、内型
枠10間を貼着固定させる。
【0024】次いで、信号S3を受けた主制御部63は
集塵装置制御部72に命令して集塵装置57の運転を開
始させ、第一モータ制御部69に命令して電気モータ4
3の運転を開始させ、第二モータ制御部70に命令して
電気モータ47の運転を開始させる。従って、移動部2
6では、回転ブラシ45が回転駆動されて、表面9a或
いは、表面10aに付着したモルタルが剥ぎ取られ、剥
ぎ取られたモルタルが孔35aを介してケーシング27
の内部27aに吸引され、通気管56を介して集塵装置
57側に集塵される。また、移動部26では、駆動軸3
9を介してピニオンギヤ41、41が図2の矢印C方向
に回転駆動されて、移動部26がフレーム23に対して
図の紙面下方向に移動駆動される。従って、表面9a或
いは、表面10aでは、上端部から下方に向かってケレ
ンされる。更に、移動部26が図の紙面下方向に移動駆
動されて、第一フレーム片23aに到達し、第一フレー
ム片23aのリミットスイッチ23fが接触されること
により、リミットスイッチ23fは信号S1を整備作業
制御装置62に出力する。信号S1は、信号受入部75
を介して主制御部63に伝送され、主制御部63は、第
一モータ制御部69に命令して電気モータ43の回転方
向を逆方向即ち、矢印D方向にさせる。移動部26はピ
ニオンギヤ41、41の矢印D方向の回転によってフレ
ーム23に対して図の紙面上方向に移動駆動させられ
る。
【0025】また、信号S1を受けた主制御部63は集
塵装置制御部72に命令して集塵装置57の運転を停止
させ、ポンプ制御部71にに命令して剥離剤供給ポンプ
59の運転を開始させる。剥離剤供給ポンプ59の運転
により、剥離剤はノズル50の先端より孔35aを通っ
て外型枠9或いは、内型枠10の表面9a或いは、表面
10aに噴出され、表面9a或いは、表面10aに噴出
された剥離剤は回転ブラシ45によって表面9a或い
は、表面10aに均され塗布される。更に、移動部26
が図の紙面上方向に移動駆動して、第一フレーム片23
aに到達し、第一フレーム片23aのリミットスイッチ
23eが接触されて、リミットスイッチ23eは信号S
2を、整備作業制御装置62の信号受入部75に出力す
る。信号S2は信号受入部75を介して主制御部63に
伝送され、主制御部63は第一モータ制御部69に命令
して電気モータ43の回転を停止させ、第二モータ制御
部70に命令して電気モータ47の回転を停止させ、ポ
ンプ制御部71に命令して剥離剤供給ポンプ59の運転
を停止させ、電磁石制御部73に命令して電磁石25a
の磁力を消失させて、電磁石25aと外型枠9或いは、
内型枠10間の貼着固定を解除させる。また、信号S2
を受けた主制御部63は駆動装置制御部66に命令して
駆動装置16を再び図の矢印B方向に所定の距離L1だ
け移動駆動させて停止させる。
【0026】停止の後、再び駆動装置制御部66は停止
した信号S3を主制御部63に伝送し、主制御部63が
電磁石制御部73に命令して電磁石25aの磁力を発生
させて、電磁石25aと外型枠9或いは、内型枠10間
を貼着固定させる。以降、上述した動作と同様に、型枠
のケレン及び、剥離剤の塗布、駆動装置16の移動が順
次繰り返して行われる。また、駆動装置16の移動が、
回転ブラシ45の幅と等しい距離L1づつなされること
から、型枠のケレン及び、剥離剤の塗布は、図の矢印B
方向に向かって隙間なく行われてゆく。なお、駆動装置
16が矢印B方向に所定の距離L1又は、距離L1以下
の適宜な距離だけ移動駆動され停止した位置が、該駆動
装置16が係合しているレール11の図5中の最も矢印
B側の端である場合、従って、該駆動装置16によって
釣支されている型枠整備装置本体19が外型枠9或い
は、内型枠10の図5中の最も矢印B側の端に到達した
場合には、該型枠整備装置本体19において上述した型
枠のケレン及び、剥離剤の塗布が行われて、リミットス
イッチ23eの出力する信号S2を主制御部63が受け
取った際、主制御部63は、駆動装置制御部66を介し
て駆動装置16を矢印A方向に型枠整備作業開始前の位
置(即ち、型枠整備装置本体19が外型枠9或いは、内
型枠10の図5中の最も矢印A側の端に位置する位置)
まで移動駆動させて停止させる。型枠整備作業開始前の
位置で停止することにより、1単位(即ち、型枠の使用
後、次の使用に備えて行う1回分)の型枠整備作業を完
了する。
【0027】次いで、型枠整備作業を施した外型枠9及
び、内型枠10を設置して、コンクリートの打設を行
う。即ち、ウインチ20を駆動して、ワイヤ21により
釣支された外型枠9及び、内型枠10を下降させ、既に
構築されている橋脚下部3aの上側に続けて新しく橋脚
下部3aの一部が構築されるべき位置に、これら外型枠
9及び、内型枠10を移動配置して、これら外型枠9、
内型枠10どうし或いは、橋脚下部3aと外型枠9、内
型枠10を互いに固定させる。次いで、前記コンクリー
ト輸送管33の先端より、コンクリート60を外型枠
9、内型枠10によって挾まれ囲まれた空間に供給充填
する。充填して固結した後、図7に示すように、橋脚下
部3aは前回の上端面3bAよりも上方に上端面3bB
を形成する形で延長構築された。次いで、上端面3bB
より上方に突出した主鉄筋22の先端側に、ナット22
aを介して、更に主鉄筋22を延長接続し、これら主鉄
筋22と直角にフープ筋22bを溶接により接合した
後、外型枠9、内型枠10どうし或いは、橋脚下部3a
と外型枠9、内型枠10を互いに固定させていたタイボ
ルト等を解除する。解除の後、外型枠9及び、内型枠1
0と橋脚下部3aとを分離させた後、昇降装置6を駆動
させてメインステージ7、包囲壁13、屋根15等を所
定の距離上昇させて、停止させる。なお、所定の距離と
は、前記上端面3bAから前記上端面3bBまでの距離
に等しく、従って、上昇後のメインステージ7、包囲壁
13、屋根15等と上端面3bBとの相対位置関係は、
上昇前のメインステージ7、包囲壁13、屋根15等と
上端面3bAとの相対位置関係に等しい。また、上述し
たように、外型枠9及び、内型枠10も橋脚下部3aか
ら分離しているので、この上昇に伴って、これら外型枠
9及び、内型枠10は橋脚下部3aに対して上方にスラ
イドする形で上昇する。次いで、外型枠9及び、内型枠
10を、ウインチ20を介して屋根15に対して近づく
方向(即ち、上方向)に揚重上昇させて、これら外型枠
9及び、内型枠10と各型枠整備装置本体19との相対
位置関係が、上述した外型枠9及び、内型枠10の整備
作業時における相対位置関係(即ち、型枠整備装置本体
19が、図1及び、図5に示すように、外型枠9の表面
9a側或いは、内型枠10の表面10a側における最も
矢印A側に位置し、しかも、型枠整備装置本体19の回
転ブラシ45が表面9a或いは、表面10aの上端に位
置する関係)と同様になる状態で揚重上昇を停止させ
る。
【0028】次いで、各型枠整備装置8の整備作業制御
装置62の起動スイッチ67によって型枠整備作業開始
の信号S0を入力し、電磁石25aの磁力を発生させ
て、電磁石25aと外型枠9或いは、内型枠10間を貼
着固定した後、上述した動作と同様に、型枠のケレン及
び、剥離剤の塗布、駆動装置16の移動が順次繰り返し
て行われる。そして、各駆動装置16がレール11の最
も矢印B側の端に移動して、型枠のケレン及び、剥離剤
の塗布を行った後、駆動装置16が矢印A方向に型枠整
備作業開始前の位置まで移動駆動させられ停止される。
こうして、更に1単位の型枠整備作業を完了する。
【0029】以下、同様にして、外型枠9及び、内型枠
10を設置してコンクリートの打設を行う。即ち、コン
クリート60が固結した後、外型枠9、内型枠10どう
し或いは、橋脚下部3aと外型枠9、内型枠10を互い
に固定させていたタイボルト等を解除し、外型枠9及
び、内型枠10と橋脚下部3aとを分離させた後、メイ
ンステージ7、包囲壁13、屋根15等を所定の距離上
昇させて停止させ、外型枠9及び、内型枠10をウイン
チ20を介して所定の位置に揚重上昇させ停止させる形
で進行される橋脚下部3aの延長構築作業を終える毎
に、各型枠整備装置8を起動させて、型枠のケレン及
び、剥離剤の塗布、駆動装置16の移動を順次繰り返し
て行う。そして、各駆動装置16がレール11の最も矢
印B側の端に移動して、型枠のケレン及び、剥離剤の塗
布を行った後、駆動装置16を矢印A方向に型枠整備作
業開始前の位置まで移動駆動させ停止させる形で進行さ
れる1単位の型枠整備作業を行う形で、最後の回の橋脚
下部3aの延長構築作業が終了した後の、1単位の型枠
整備作業が完了するまでこれら作業が順次進行される。
【0030】以上のように、型枠整備装置8のうち型枠
整備装置本体19は、フレーム23を有しており、フレ
ーム23には、該フレーム23を鉛直な型枠の表面に沿
った形で、該型枠に対して固定し得る電磁石25aが設
けられている。フレーム23には、該フレーム23に係
合し、かつ該フレーム23に沿って矢印E、F方向に移
動自在なる移動部26が設けられており、移動部26に
は、前記型枠に対してケレン動作を行い得る回転ブラシ
45及び、集塵装置57が設けられている。また、移動
部26には、前記型枠の表面側に剥離剤を噴射し得るノ
ズル50等が設けられている。従って、移動部26は、
該型枠の表面に沿って矢印E、F方向に移動しつつ、該
型枠に対するケレン動作及び、剥離剤の塗布動作を行う
ので、移動部26を駆動させることにより、該型枠に対
する矢印E、F方向に亙ったケレン動作及び、剥離剤の
塗布動作が人手を介さぬ形で可能となる。また、型枠整
備装置8は矢印E、F方向に直角な矢印A、B方向をガ
イド方向とするレール11を有しており、レール11に
は前記型枠整備装置本体19が、前記ガイド方向に沿っ
て移動自在に設けられている。従って、型枠整備装置本
体19は、レール11を介して矢印A、B方向に移動す
ることから、型枠整備装置本体19をレール11に対し
て駆動させることにより、該型枠に対しては矢印E、F
方向だけでなく矢印A、B方向に亙ってもケレン動作及
び、剥離剤の塗布動作が人手を介さぬ形で可能となる。
つまり、型枠における剥離剤の塗布作業及び、ケレン作
業は人手を介さず行われることとなり、これらの作業に
手間と時間を省くことができる。また特に、人手を介さ
ないことにより、移動式型枠においては安全確保が容易
となり、これらの作業において更に手間と時間を省くこ
とができる。
【0031】なお、上述した実施例では型枠清掃手段と
して、電気モータ47によって駆動される回転ブラシ4
5及び、集塵装置57が設けられている。しかし、型枠
清掃手段は、回転ブラシ45の代わりに高圧水を型枠表
面に噴出し得る高圧水噴射装置等を用いて構成してもよ
い。
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち第一
の発明は、フレーム23等のフレームを有し、前記フレ
ームに、該フレームを外型枠9、内型枠10等の型枠の
表面9a、10a等の表面に沿った形で、該型枠に対し
て固定し得る電磁石25a等の固定手段を設け、前記フ
レームに、該フレームに係合し、かつ該フレームに沿っ
て、矢印E、F方向等の第一の方向に移動自在なる移動
部26等の移動部を設け、前記移動部に、前記型枠に対
してケレン動作を行い得る回転ブラシ45、集塵装置5
7、通気管56等の型枠清掃手段を設け、前記移動部
に、前記型枠の表面側に剥離剤を噴射し得るノズル5
0、連絡管51、マニホールド52、供給管53、等の
剥離剤噴射手段を設けて構成したので、移動部は、前記
型枠の表面に沿って第一の方向に移動しつつ、該型枠に
対するケレン動作及び、剥離剤の塗布動作を行うので、
移動部を駆動させることにより、該型枠に対する第一の
方向に亙ったケレン動作及び、剥離剤の塗布動作が人手
を介さぬ形で可能となり、これらの作業における手間と
時間を省くことができる。また、本発明のうち第二の発
明は、ガイド方向が前記第一の方向に直角な矢印A、B
方向等の第二の方向に設定されたレール11等のガイド
手段を有し、前記ガイド手段に第一の発明による型枠整
備装置本体19等の型枠整備装置を、前記ガイド方向に
沿って移動自在に設けて構成したので、第一の発明によ
る型枠整備装置は、ガイド手段を介して第二の方向であ
るガイド方向に移動することから、第一の発明による型
枠整備装置をガイド手段に対して駆動させることによ
り、型枠に対しては第一の方向だけでなく第二の方向に
亙ってもケレン動作及び、剥離剤の塗布動作が人手を介
さぬ形で可能となり、第一の発明による効果に加えて、
これらの作業における手間と時間を更に一層省くことが
できる。また特に、人手を介さないことにより、移動式
型枠においては安全確保が容易となり、これらの作業に
おいて更に手間と時間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による型枠整備装置の一例を示
した図である。
【図2】図2は、図1のI矢視図である。
【図3】図3は、橋脚を施工している橋脚施工現場を示
す斜視図である。
【図4】図4は、図3の屋根を上方から見た図である。
【図5】図5は、図4のX1−Y1線断面図である。
【図6】図6は、図5のX2−Y2線断面図である。
【図7】図7は、型枠設置の工程を示した図である。
【図8】図8は、整備作業制御装置を示したブロック図
である。
【符号の説明】
8……型枠整備装置 9……型枠(外型枠) 9a……表面 10……型枠(内型枠) 10a……表面 11……ガイド手段(レール) 19……型枠整備装置(型枠整備装置本体) 23……フレーム 25a……固定手段(電磁石) 26……移動部 45……型枠清掃手段(回転ブラシ) 50……剥離剤噴射手段(ノズル) 51……剥離剤噴射手段(連絡管) 52……剥離剤噴射手段(マニホールド) 53……剥離剤噴射手段(供給管) 56……型枠清掃手段(通気管) 57……型枠清掃手段(集塵装置) 矢印A、B方向……第二の方向 矢印E、F方向……第一の方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームを有し、 前記フレームに、該フレームを型枠の表面に沿った形
    で、該型枠に対して固定し得る固定手段を設け、 前記フレームに、該フレームに係合し、かつ該フレーム
    に沿って、第一の方向に移動自在なる移動部を設け、 前記移動部に、前記型枠に対してケレン動作を行い得る
    型枠清掃手段を設け、 前記移動部に、前記型枠の表面側に剥離剤を噴射し得る
    剥離剤噴射手段を設けて構成した型枠整備装置。
  2. 【請求項2】ガイド方向が前記第一の方向に直角な第二
    の方向に設定されたガイド手段を有し、 前記ガイド手段に請求項1記載の型枠整備装置を、前記
    ガイド方向に沿って移動自在に設けて構成した型枠整備
    装置。
JP18005093A 1993-06-25 1993-06-25 型枠整備装置 Pending JPH0711768A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2918092A1 (fr) * 2007-06-26 2009-01-02 Bouygues Construction Sa Dispositif pour le nettoyage et le huilage des banches.
JP2011106102A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Japan Atomic Energy Agency 立坑用型枠清掃装置
CN114673343A (zh) * 2022-03-18 2022-06-28 顾建亮 一种便携式液压自爬模板

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