JP2000045511A - 傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置及び保守方法 - Google Patents
傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置及び保守方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】中高層ビル等の建築構造物の垂直壁面の保守作
業を可能とするとともに、垂直面下に傾斜した外壁面が
連続して形成される外壁面を有する建築構造物であって
も、傾斜した外壁面についても保守作業を可能とする、
傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置の提供を課題とす
る。 【解決手段】屋上からワイヤーロープＲ１により昇降自
在に吊下され、垂直壁面Ｗ１に沿って昇降してこの垂直
壁面Ｗ１の保守を行う第一のゴンドラＧ１と、前記第一
のゴンドラＧ１からワイヤーロープＲ２により昇降自在
に吊下され、傾斜壁面Ｗ２に沿って設けられた案内レー
ルＫ２に係合される案内ガイドＳを有し、前記傾斜壁面
Ｗ２に沿って昇降し、当該傾斜壁面Ｗ２の保守を行う第
二のゴンドラＧ２とを解決するための手段とする。
業を可能とするとともに、垂直面下に傾斜した外壁面が
連続して形成される外壁面を有する建築構造物であって
も、傾斜した外壁面についても保守作業を可能とする、
傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置の提供を課題とす
る。 【解決手段】屋上からワイヤーロープＲ１により昇降自
在に吊下され、垂直壁面Ｗ１に沿って昇降してこの垂直
壁面Ｗ１の保守を行う第一のゴンドラＧ１と、前記第一
のゴンドラＧ１からワイヤーロープＲ２により昇降自在
に吊下され、傾斜壁面Ｗ２に沿って設けられた案内レー
ルＫ２に係合される案内ガイドＳを有し、前記傾斜壁面
Ｗ２に沿って昇降し、当該傾斜壁面Ｗ２の保守を行う第
二のゴンドラＧ２とを解決するための手段とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は建築構造物等の傾
斜した外壁面の保守に供されるゴンドラ装置にかかり、
特に垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続して形成される
建築構造物等の傾斜した外壁面の保守に供される、建築
構造物等の傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置に関する
ものである。
斜した外壁面の保守に供されるゴンドラ装置にかかり、
特に垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続して形成される
建築構造物等の傾斜した外壁面の保守に供される、建築
構造物等の傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】中高層ビル等の建築構造物の外壁面の保
守に際しては、これら中高層ビル等の屋上部に軌道レー
ルを敷設して、この軌道レール上の移動を自在とする屋
上走行装置の走行台車と、この走行台車から中高層ビル
の外周方向に突設されたブーム部材の先端より吊下さ
れ、前述の走行台車に装備されたウィンチ等の昇降機構
の作動により中高層ビルの外壁面に沿って昇降し、この
外壁面の修繕や窓清掃等の保守作業を行う保守用ゴンド
ラとからなるゴンドラ装置が各種開発され実用化されて
いる。また最近ではこのようなゴンドラ装置にテレビカ
メラ等の遠隔操作装置を装備することにより無人化を図
った装置も実用化されている。
守に際しては、これら中高層ビル等の屋上部に軌道レー
ルを敷設して、この軌道レール上の移動を自在とする屋
上走行装置の走行台車と、この走行台車から中高層ビル
の外周方向に突設されたブーム部材の先端より吊下さ
れ、前述の走行台車に装備されたウィンチ等の昇降機構
の作動により中高層ビルの外壁面に沿って昇降し、この
外壁面の修繕や窓清掃等の保守作業を行う保守用ゴンド
ラとからなるゴンドラ装置が各種開発され実用化されて
いる。また最近ではこのようなゴンドラ装置にテレビカ
メラ等の遠隔操作装置を装備することにより無人化を図
った装置も実用化されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の中高
層ビルの外壁は垂直壁面だけからなるものの他、美観上
傾斜した外壁面との組み合わせからなる建築構造物も出
現しており、このような建築構造物の場合、垂直壁面に
対しては上述のゴンドラ装置により対応は可能とするも
のの、傾斜した外壁面に対しては従来のゴンドラ装置で
は対応が不可能であった。また、このような傾斜した外
壁面に対しては、高所作業車によって保守作業は可能と
するものの、高所作業車の昇降揚程以上の箇所について
は保守作業が不可能であった。
層ビルの外壁は垂直壁面だけからなるものの他、美観上
傾斜した外壁面との組み合わせからなる建築構造物も出
現しており、このような建築構造物の場合、垂直壁面に
対しては上述のゴンドラ装置により対応は可能とするも
のの、傾斜した外壁面に対しては従来のゴンドラ装置で
は対応が不可能であった。また、このような傾斜した外
壁面に対しては、高所作業車によって保守作業は可能と
するものの、高所作業車の昇降揚程以上の箇所について
は保守作業が不可能であった。
【０００４】そこで、本発明に係る傾斜した外壁面の保
守ゴンドラ装置は、このような問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的とするところは、中高層ビル等の
建築構造物の垂直壁面の保守作業を可能とするととも
に、垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続して形成される
外壁面を有する建築構造物であっても、傾斜した外壁面
についても保守作業を可能とする、傾斜した外壁面の保
守ゴンドラ装置及び保守方法を提供することにある。
守ゴンドラ装置は、このような問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的とするところは、中高層ビル等の
建築構造物の垂直壁面の保守作業を可能とするととも
に、垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続して形成される
外壁面を有する建築構造物であっても、傾斜した外壁面
についても保守作業を可能とする、傾斜した外壁面の保
守ゴンドラ装置及び保守方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するため、本発明に係る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ
装置は、垂直壁面下に傾斜壁面が連続して形成される傾
斜した外壁面を有する建築構造物等の、傾斜した外壁面
の保守ゴンドラ装置であって、屋上から索条により昇降
自在に吊下され、前記垂直壁面に沿って昇降し当該垂直
壁面の保守を行う、第一のゴンドラと、前記第一のゴン
ドラから索条により昇降自在に吊下され、前記傾斜壁面
に沿って設けられた案内レールに係合される案内ガイド
を有し、前記傾斜壁面に沿って昇降し当該傾斜壁面の保
守を行う第二のゴンドラと、から構成することである。
するため、本発明に係る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ
装置は、垂直壁面下に傾斜壁面が連続して形成される傾
斜した外壁面を有する建築構造物等の、傾斜した外壁面
の保守ゴンドラ装置であって、屋上から索条により昇降
自在に吊下され、前記垂直壁面に沿って昇降し当該垂直
壁面の保守を行う、第一のゴンドラと、前記第一のゴン
ドラから索条により昇降自在に吊下され、前記傾斜壁面
に沿って設けられた案内レールに係合される案内ガイド
を有し、前記傾斜壁面に沿って昇降し当該傾斜壁面の保
守を行う第二のゴンドラと、から構成することである。
【０００６】ここで望ましくは、前記第一のゴンドラに
は、当該第一のゴンドラを前記垂直壁面方向に押圧する
ための軸流ファンを備える構成としてもよい。
は、当該第一のゴンドラを前記垂直壁面方向に押圧する
ための軸流ファンを備える構成としてもよい。
【０００７】また、これらの外した外壁面の保守ゴンド
ラ装置を用いて、垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続し
て形成される外壁面を有する建築構造物等の、傾斜した
外壁面の保守方法として、 （１）第一のゴンドラを、垂直壁面に沿って昇降させ当
該垂直壁面の保守を行う、第一工程。 （２）第一のゴンドラを、垂直壁面の下端部近傍で停止
させ、第二のゴンドラの案内ガイドを、傾斜壁面に設け
られた案内レールに係合させる、第二工程。 （３）第二のゴンドラを、傾斜壁面に沿って昇降させ当
該傾斜壁面の保守を行う、第三工程。 の上記各工程としてもよい。
ラ装置を用いて、垂直壁面下に傾斜した外壁面が連続し
て形成される外壁面を有する建築構造物等の、傾斜した
外壁面の保守方法として、 （１）第一のゴンドラを、垂直壁面に沿って昇降させ当
該垂直壁面の保守を行う、第一工程。 （２）第一のゴンドラを、垂直壁面の下端部近傍で停止
させ、第二のゴンドラの案内ガイドを、傾斜壁面に設け
られた案内レールに係合させる、第二工程。 （３）第二のゴンドラを、傾斜壁面に沿って昇降させ当
該傾斜壁面の保守を行う、第三工程。 の上記各工程としてもよい。
【０００８】
【発明の実施の形態】このような構成による本発明に係
る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置の実施の形態につ
いて、添付する図面に沿って説明を行う。
る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置の実施の形態につ
いて、添付する図面に沿って説明を行う。
【０００９】図１乃至図４に示す本発明の傾斜した外壁
面の保守ゴンドラ装置１は、垂直壁面Ｗ１下に傾斜壁面
Ｗ２が連続して形成される傾斜した外壁面を有する中高
層ビル等の建築構造物Ａの外壁面の保守ゴンドラ装置で
あって、建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行装置
ＤのブームＢから、この建築構造物Ａの外壁面の垂直壁
面Ｗ１に沿ってワイヤロープＲ１等の索条によりその昇
降を自在として吊下されている。吊下される保守ゴンド
ラ装置１は、垂直壁面Ｗ１に沿って昇降しこの垂直壁面
Ｗ１及び窓部位の清掃等の保守を行う第一のゴンドラＧ
１と、この第一のゴンドラＧ１からワイヤロープＲ２等
の索条により昇降自在に吊下され、前述の傾斜壁面Ｗ２
及び窓部位の清掃等の保守を行う第二のゴンドラＧ２に
より構成されている。本実施の形態例においては、垂直
壁面Ｗ１下に連続する傾斜壁面Ｗ２をオーバーハング状
の壁面とする建築構造物Ａの場合を例示して説明を行う
が、傾斜壁面Ｗ２をセットバック状とする建築構造物Ａ
の場合についても後述する案内ガイドの構造を変えるこ
とにより対応は可能であり、この案内ガイドの詳細につ
いては後述する。
面の保守ゴンドラ装置１は、垂直壁面Ｗ１下に傾斜壁面
Ｗ２が連続して形成される傾斜した外壁面を有する中高
層ビル等の建築構造物Ａの外壁面の保守ゴンドラ装置で
あって、建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行装置
ＤのブームＢから、この建築構造物Ａの外壁面の垂直壁
面Ｗ１に沿ってワイヤロープＲ１等の索条によりその昇
降を自在として吊下されている。吊下される保守ゴンド
ラ装置１は、垂直壁面Ｗ１に沿って昇降しこの垂直壁面
Ｗ１及び窓部位の清掃等の保守を行う第一のゴンドラＧ
１と、この第一のゴンドラＧ１からワイヤロープＲ２等
の索条により昇降自在に吊下され、前述の傾斜壁面Ｗ２
及び窓部位の清掃等の保守を行う第二のゴンドラＧ２に
より構成されている。本実施の形態例においては、垂直
壁面Ｗ１下に連続する傾斜壁面Ｗ２をオーバーハング状
の壁面とする建築構造物Ａの場合を例示して説明を行う
が、傾斜壁面Ｗ２をセットバック状とする建築構造物Ａ
の場合についても後述する案内ガイドの構造を変えるこ
とにより対応は可能であり、この案内ガイドの詳細につ
いては後述する。
【００１０】（１）第一のゴンドラ 第一のゴンドラＧ１は、図１乃至図２に示すように中高
層ビル等の建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行装
置ＤのブームＢを介してワイヤロープＲ１によって吊下
されている。前述の屋上走行装置Ｄには正逆運転を自在
とするウィンチ（図示せず）が装備されていて、このウ
ィンチの作動制御により第一のゴンドラＧ１の昇降及び
その昇降速度を可変としている。そして、前述のブーム
Ｂを操作することにより建築構造物Ａの垂直壁面Ｗ１に
沿って第一のゴンドラＧ１の昇降位置を決定することが
でき、また、屋上走行装置Ｄの移動により異なった垂直
壁面Ｗ１における第一のゴンドラＧ１の保守作業ができ
る。
層ビル等の建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行装
置ＤのブームＢを介してワイヤロープＲ１によって吊下
されている。前述の屋上走行装置Ｄには正逆運転を自在
とするウィンチ（図示せず）が装備されていて、このウ
ィンチの作動制御により第一のゴンドラＧ１の昇降及び
その昇降速度を可変としている。そして、前述のブーム
Ｂを操作することにより建築構造物Ａの垂直壁面Ｗ１に
沿って第一のゴンドラＧ１の昇降位置を決定することが
でき、また、屋上走行装置Ｄの移動により異なった垂直
壁面Ｗ１における第一のゴンドラＧ１の保守作業ができ
る。
【００１１】第一のゴンドラＧ１の本体の垂直壁面Ｗ１
側には、図示しない保守作業用の窓清掃装置等の装置
（図示せず）が装備され、またこの装置の作業状況を遠
隔箇所から監視及び操作するために、第一のゴンドラＧ
１本体の適宜箇所には監視カメラ等による遠隔装置（図
示せず）が装備されている。このような遠隔装置を装備
することによって装置自体の無人化を図ることができ
る。また、第一のゴンドラＧ１の本体の垂直壁面Ｗ１側
には、図１に示すタイヤＴが回動を自在に装着されてい
て、第一のゴンドラＧ１の本体が垂直壁面Ｗ１と直接接
触することを防止するための干渉材として装着されてい
る。さらに、この第一のゴンドラＧ１には、図１乃至図
２に示す軸流ファンＦが装備されているが、この軸流フ
ァンＦは、ビル風や突風によって作業中の第一のゴンド
ラＧ１が大きく揺動することを防止するために装備され
るものであって、垂直壁面Ｗ１に直交して風を発生さ
せ、第一のゴンドラＧ１を垂直壁面Ｗ１方向へ押圧する
よう配置されている。
側には、図示しない保守作業用の窓清掃装置等の装置
（図示せず）が装備され、またこの装置の作業状況を遠
隔箇所から監視及び操作するために、第一のゴンドラＧ
１本体の適宜箇所には監視カメラ等による遠隔装置（図
示せず）が装備されている。このような遠隔装置を装備
することによって装置自体の無人化を図ることができ
る。また、第一のゴンドラＧ１の本体の垂直壁面Ｗ１側
には、図１に示すタイヤＴが回動を自在に装着されてい
て、第一のゴンドラＧ１の本体が垂直壁面Ｗ１と直接接
触することを防止するための干渉材として装着されてい
る。さらに、この第一のゴンドラＧ１には、図１乃至図
２に示す軸流ファンＦが装備されているが、この軸流フ
ァンＦは、ビル風や突風によって作業中の第一のゴンド
ラＧ１が大きく揺動することを防止するために装備され
るものであって、垂直壁面Ｗ１に直交して風を発生さ
せ、第一のゴンドラＧ１を垂直壁面Ｗ１方向へ押圧する
よう配置されている。
【００１２】（２）第二のゴンドラ 第二のゴンドラＧ２は、前述の第一のゴンドラＧ１の底
部にワイヤーロープＲ２により吊下されていて、第一の
ゴンドラＧ１に装備され図示しないウィンチの正逆運転
の作動制御によってその昇降及びその昇降速度を可変と
している。そして第二のゴンドラＧ２の本体の傾斜壁面
Ｗ２側の側部には、この第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面
Ｗ２を所定間隔に保つための案内ガイドＳが装備されて
いる（図３乃至図５を参照）。
部にワイヤーロープＲ２により吊下されていて、第一の
ゴンドラＧ１に装備され図示しないウィンチの正逆運転
の作動制御によってその昇降及びその昇降速度を可変と
している。そして第二のゴンドラＧ２の本体の傾斜壁面
Ｗ２側の側部には、この第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面
Ｗ２を所定間隔に保つための案内ガイドＳが装備されて
いる（図３乃至図５を参照）。
【００１３】この案内ガイドＳは、傾斜壁面Ｗ２の垂直
方向に沿って設けられた案内レールＫ２に係合して、こ
の案内レールＫ２に沿って第二のゴンドラＧ２を移動さ
せるための装置である。本実施の形態例においてはこの
案内ガイドＳは、傾斜壁面Ｗ２方向にガイドアームＳ１
を伸縮自在とする機構とするものであって、ガイドアー
ムＳ１の先端に装着されるガイドローラＨを、傾斜壁面
Ｗ２に敷設された案内レールＫ２の端部に形成される導
入部位Ｘに挿入し、このガイドアームＳ１の伸縮調整に
よって第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面Ｗ２の間隔を所定
距離に調整させる機構とするものである。このような案
内ガイドＳを第二のゴンドラＧ２に装備することによっ
て、第二のゴンドラＧ２が傾斜壁面Ｗ２に一定の間隔を
維持しつつ昇降することができる。なお、案内ガイドＳ
はこのような機構や構成に限定されるものではなく、傾
斜壁面Ｗ２に設けられた案内レールＫ２に第二のゴンド
ラＧ２が確実に係合し、傾斜壁面Ｗ２と第二のゴンドラ
Ｇ２の隙間の調整ができる機構とするものであれば如何
なる機構及び構成とするものもよく、また、ガイドアー
ムＳ１は、第二のゴンドラＧ２が、傾斜壁面Ｗ２に沿っ
て移動する際に、図１の符号Ｓ２で示すように、その体
勢を垂直に維持したままの状態で移動させるような、可
動式の機構としてもよいのは勿論である。
方向に沿って設けられた案内レールＫ２に係合して、こ
の案内レールＫ２に沿って第二のゴンドラＧ２を移動さ
せるための装置である。本実施の形態例においてはこの
案内ガイドＳは、傾斜壁面Ｗ２方向にガイドアームＳ１
を伸縮自在とする機構とするものであって、ガイドアー
ムＳ１の先端に装着されるガイドローラＨを、傾斜壁面
Ｗ２に敷設された案内レールＫ２の端部に形成される導
入部位Ｘに挿入し、このガイドアームＳ１の伸縮調整に
よって第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面Ｗ２の間隔を所定
距離に調整させる機構とするものである。このような案
内ガイドＳを第二のゴンドラＧ２に装備することによっ
て、第二のゴンドラＧ２が傾斜壁面Ｗ２に一定の間隔を
維持しつつ昇降することができる。なお、案内ガイドＳ
はこのような機構や構成に限定されるものではなく、傾
斜壁面Ｗ２に設けられた案内レールＫ２に第二のゴンド
ラＧ２が確実に係合し、傾斜壁面Ｗ２と第二のゴンドラ
Ｇ２の隙間の調整ができる機構とするものであれば如何
なる機構及び構成とするものもよく、また、ガイドアー
ムＳ１は、第二のゴンドラＧ２が、傾斜壁面Ｗ２に沿っ
て移動する際に、図１の符号Ｓ２で示すように、その体
勢を垂直に維持したままの状態で移動させるような、可
動式の機構としてもよいのは勿論である。
【００１４】また、この第二のゴンドラＧ２には第一の
ゴンドラＧ１と同様、監視カメラ等による遠隔装置Ｃが
装備されていて、ガイドアームＳ１のガイドローラＨを
傾斜壁面Ｗ２の案内レールＫ２の導入部位Ｘへの係合を
容易なものとするとともに、第二のゴンドラＧ２に装備
され，傾斜壁面Ｗ２の窓清掃等を行うための保守装置Ｅ
（図３を参照）による保守作業の監視を可能としてい
る。
ゴンドラＧ１と同様、監視カメラ等による遠隔装置Ｃが
装備されていて、ガイドアームＳ１のガイドローラＨを
傾斜壁面Ｗ２の案内レールＫ２の導入部位Ｘへの係合を
容易なものとするとともに、第二のゴンドラＧ２に装備
され，傾斜壁面Ｗ２の窓清掃等を行うための保守装置Ｅ
（図３を参照）による保守作業の監視を可能としてい
る。
【００１５】ここで以上説明の第一のゴンドラＧ１と第
二のゴンドラＧ２からなる外壁面の保守ゴンドラ装置１
を用いて、垂直壁面Ｗ１とこの垂直壁面Ｗ１下に傾斜壁
面Ｗ２を連続して形成する建築構造物Ａの保守方法につ
いて説明する。
二のゴンドラＧ２からなる外壁面の保守ゴンドラ装置１
を用いて、垂直壁面Ｗ１とこの垂直壁面Ｗ１下に傾斜壁
面Ｗ２を連続して形成する建築構造物Ａの保守方法につ
いて説明する。
【００１６】（１）保守方法の第一工程（図５（ａ）を
参照） 本発明に係る外壁面の保守ゴンドラ装置１を用いての建
築構造物Ａの外壁面の保守方法の工程の第一工程は、中
高層ビル等の建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行
装置Ｄから、第一のゴンドラＧ１をブームＢを介してワ
イヤロープＲ１によって垂直壁面Ｗ１へ吊下げる。この
時、ブームＢの吊下げ位置も第一のゴンドラＧ１に装備
される遠隔装置（図示せず）の監視のもと、垂直壁面Ｗ
１と第一のゴンドラＧ１の間隔が調整される。その後、
前述の屋上走行装置Ｄに装備され正逆運転を自在とする
ウィンチ( 図示せず) の作動制御により第一のゴンドラ
Ｇ１を垂直壁面Ｗ１に沿って下降させる。第一のゴンド
ラＧ１の本体の垂直壁面Ｗ１側には、保守作業用の窓清
掃装置等の保守装置（図示せず）が装備されているが、
このような保守装置の作業状況も前述の遠隔装置（図示
せず）によって監視することができるとともに、保守ゴ
ンドラ装置１自体の無人化も図ることができる。
参照） 本発明に係る外壁面の保守ゴンドラ装置１を用いての建
築構造物Ａの外壁面の保守方法の工程の第一工程は、中
高層ビル等の建築構造物Ａの屋上に配置される屋上走行
装置Ｄから、第一のゴンドラＧ１をブームＢを介してワ
イヤロープＲ１によって垂直壁面Ｗ１へ吊下げる。この
時、ブームＢの吊下げ位置も第一のゴンドラＧ１に装備
される遠隔装置（図示せず）の監視のもと、垂直壁面Ｗ
１と第一のゴンドラＧ１の間隔が調整される。その後、
前述の屋上走行装置Ｄに装備され正逆運転を自在とする
ウィンチ( 図示せず) の作動制御により第一のゴンドラ
Ｇ１を垂直壁面Ｗ１に沿って下降させる。第一のゴンド
ラＧ１の本体の垂直壁面Ｗ１側には、保守作業用の窓清
掃装置等の保守装置（図示せず）が装備されているが、
このような保守装置の作業状況も前述の遠隔装置（図示
せず）によって監視することができるとともに、保守ゴ
ンドラ装置１自体の無人化も図ることができる。
【００１７】また、第一のゴンドラＧ１の本体の垂直壁
面Ｗ１側には、図１に示すタイヤＴが装着されており、
このタイヤＴにより第一のゴンドラＧ１の本体が垂直壁
面Ｗ１と直接接触することはなく、垂直壁面Ｗ１が第一
のゴンドラＷ１との接触によって破損する等の事故の防
止が図られている。そして、第一のゴンドラＧ１には軸
流ファンＦが装備されているが、この軸流ファンＦは、
ビル風や突風によって作業中の第一のゴンドラＧ１が大
きく揺動することを防止している。即ち、垂直壁面Ｗ１
に直交し、この垂直壁面Ｗ１と反対方向に風を発生させ
ることによって、第一のゴンドラＧ１自体を垂直壁面Ｗ
１方向へ押圧し、ビル風や突風による第一のゴンドラＧ
１の揺動の防止が図られる。
面Ｗ１側には、図１に示すタイヤＴが装着されており、
このタイヤＴにより第一のゴンドラＧ１の本体が垂直壁
面Ｗ１と直接接触することはなく、垂直壁面Ｗ１が第一
のゴンドラＷ１との接触によって破損する等の事故の防
止が図られている。そして、第一のゴンドラＧ１には軸
流ファンＦが装備されているが、この軸流ファンＦは、
ビル風や突風によって作業中の第一のゴンドラＧ１が大
きく揺動することを防止している。即ち、垂直壁面Ｗ１
に直交し、この垂直壁面Ｗ１と反対方向に風を発生させ
ることによって、第一のゴンドラＧ１自体を垂直壁面Ｗ
１方向へ押圧し、ビル風や突風による第一のゴンドラＧ
１の揺動の防止が図られる。
【００１８】（２）保守方法の第二工程( 図５（ｂ）を
参照) 以上の第一工程により第一のゴンドラＧ１を進行（降
下）させて垂直壁面Ｗ１の下端部近傍まで保守作業を終
了させて停止させる。第一のゴンドラＧ１の底部にはワ
イヤーロープＲ２により第二のゴンドラＧ２が吊下され
ていて、第一のゴンドラＧ１に装備されるウィンチ（図
示せず）の正逆運転によってその昇降を可変とする。そ
して第二のゴンドラＧ２の傾斜壁面Ｗ２側の側部には、
この第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面Ｗ２を所定間隔に保
つための案内ガイドＳが装備されている（図３乃至図５
を参照）。
参照) 以上の第一工程により第一のゴンドラＧ１を進行（降
下）させて垂直壁面Ｗ１の下端部近傍まで保守作業を終
了させて停止させる。第一のゴンドラＧ１の底部にはワ
イヤーロープＲ２により第二のゴンドラＧ２が吊下され
ていて、第一のゴンドラＧ１に装備されるウィンチ（図
示せず）の正逆運転によってその昇降を可変とする。そ
して第二のゴンドラＧ２の傾斜壁面Ｗ２側の側部には、
この第二のゴンドラＧ２と傾斜壁面Ｗ２を所定間隔に保
つための案内ガイドＳが装備されている（図３乃至図５
を参照）。
【００１９】この案内ガイドＳは、垂直壁面Ｗ１下に連
続して形成される傾斜壁面Ｗ２に埋設される案内レール
Ｋ２に係合させ、第二のゴンドラＧ２を傾斜壁面Ｗ２に
所定距離をもって昇降させる装置とするものである。こ
こで、案内ガイドＳが案内レールＫ２に係合する作用を
説明する。案内ガイドＳは、この第二のゴンドラＧ２に
内装され、傾斜壁面Ｗ２方向にその伸縮を自在とすると
ともに、先端部にガイドローラＨを装着するガイドアー
ムＳ１により構成されている。前述の保守方法の第一工
程終了の後、ガイドアームＳ１の伸長が開始される。遠
隔装置Ｃの監視の下でガイドアームＳ１の先端部のガイ
ドローラＨを、案内レールＫ２の端部に形成された導入
部位Ｘに挿入できるようにワイヤーロープＲ２及びガイ
ドアームＳ１により調整する( 図４を参照)。
続して形成される傾斜壁面Ｗ２に埋設される案内レール
Ｋ２に係合させ、第二のゴンドラＧ２を傾斜壁面Ｗ２に
所定距離をもって昇降させる装置とするものである。こ
こで、案内ガイドＳが案内レールＫ２に係合する作用を
説明する。案内ガイドＳは、この第二のゴンドラＧ２に
内装され、傾斜壁面Ｗ２方向にその伸縮を自在とすると
ともに、先端部にガイドローラＨを装着するガイドアー
ムＳ１により構成されている。前述の保守方法の第一工
程終了の後、ガイドアームＳ１の伸長が開始される。遠
隔装置Ｃの監視の下でガイドアームＳ１の先端部のガイ
ドローラＨを、案内レールＫ２の端部に形成された導入
部位Ｘに挿入できるようにワイヤーロープＲ２及びガイ
ドアームＳ１により調整する( 図４を参照)。
【００２０】（３）保守方法の第三工程 以上説明の保守方法の第二の工程が完了すると、第二の
ゴンドラＧ２を、第一のゴンドラＧ１に装備されるウィ
ンチ（図示せず）の作動により傾斜壁面Ｗ２に沿って下
降させる。なお、第二のゴンドラＧ２の下降に先だっ
て、遠隔装置Ｃの監視の下で傾斜壁面Ｗ２と第二のゴン
ドラＧ２の間隔が前述のガイドアームＳ１によって調整
されていて、保守装置Ｅ（図３を参照）の良好な保守作
業ができる。また、第二のゴンドラＧ２の姿勢は、符号
Ｓ２の点線で示すように、傾斜壁面Ｗ２に対して平行で
あっても良く、符号Ｓ１の実線で示すような地面に対し
て垂直であっても良い。
ゴンドラＧ２を、第一のゴンドラＧ１に装備されるウィ
ンチ（図示せず）の作動により傾斜壁面Ｗ２に沿って下
降させる。なお、第二のゴンドラＧ２の下降に先だっ
て、遠隔装置Ｃの監視の下で傾斜壁面Ｗ２と第二のゴン
ドラＧ２の間隔が前述のガイドアームＳ１によって調整
されていて、保守装置Ｅ（図３を参照）の良好な保守作
業ができる。また、第二のゴンドラＧ２の姿勢は、符号
Ｓ２の点線で示すように、傾斜壁面Ｗ２に対して平行で
あっても良く、符号Ｓ１の実線で示すような地面に対し
て垂直であっても良い。
【００２１】
【発明の効果】以上説明を行った本発明の傾斜した外壁
面の保守ゴンドラ装置及び保守方法によれば次のような
効果を奏する。
面の保守ゴンドラ装置及び保守方法によれば次のような
効果を奏する。
【００２２】中高層ビル等の建築構造物の垂直壁面の保
守作業を可能とするとともに、この垂直壁面下に傾斜し
た外壁面が連続して形成される外壁面を有する建築構造
物であっても傾斜した外壁面についても保守作業が可能
となる。
守作業を可能とするとともに、この垂直壁面下に傾斜し
た外壁面が連続して形成される外壁面を有する建築構造
物であっても傾斜した外壁面についても保守作業が可能
となる。
【図１】本発明に係る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装
置の実施の形態を示す側面図である。
置の実施の形態を示す側面図である。
【図２】図１の正面図である。
【図３】第二のゴンドラを説明する斜視図である。
【図４】第二のゴンドラが傾斜した外壁面に係合された
状態の説明図である。
状態の説明図である。
【図５】本発明に係る傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装
置を用いての保守方法の工程説明図である。
置を用いての保守方法の工程説明図である。
１ 保守ゴンドラ装置 Ａ 建築構造物 Ｂ ブーム Ｃ 遠隔装置（カメラ等） Ｄ 屋上走行装置 Ｅ 保守装置 Ｆ 軸流ファン Ｇ１ 第一のゴンドラ Ｇ２ 第二のゴンドラ Ｈ ガイドローラ Ｋ１ 軌道レール（屋上走行装置） Ｋ２ 案内レール（傾斜壁面） Ｒ１ ワイヤーロープ（屋上走行装置〜第一のゴンド
ラ） Ｒ２ ワイヤーロープ（第一のゴンドラ〜第二のゴン
ドラ） Ｓ 案内ガイド Ｓ１ ガイドアーム Ｔ タイヤ（第一のゴンドラ） Ｗ１ 垂直壁面 Ｗ２ 傾斜壁面 Ｘ 導入部位（案内レール）
ラ） Ｒ２ ワイヤーロープ（第一のゴンドラ〜第二のゴン
ドラ） Ｓ 案内ガイド Ｓ１ ガイドアーム Ｔ タイヤ（第一のゴンドラ） Ｗ１ 垂直壁面 Ｗ２ 傾斜壁面 Ｘ 導入部位（案内レール）
Claims (3)
- 【請求項１】 垂直壁面下に傾斜壁面が連続して形成さ
れる傾斜した外壁面を有する建築構造物等の、傾斜した
外壁面の保守ゴンドラ装置であって、 屋上から索条により昇降自在に吊下され、前記垂直壁面
に沿って昇降し当該垂直壁面の保守を行う、第一のゴン
ドラと、 前記第一のゴンドラから索条により昇降自在に吊下さ
れ、前記傾斜壁面に沿って設けられた案内レールに係合
される案内ガイドを有し、前記傾斜壁面に沿って昇降し
当該傾斜壁面の保守を行う、第二のゴンドラと、からな
ることを特徴とする、傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装
置。 - 【請求項２】 前記第一のゴンドラには、当該第一のゴ
ンドラを前記垂直壁面方向に押圧するための軸流ファン
を備えることを特徴とする、請求項１に記載の、傾斜し
た外壁面の保守ゴンドラ装置。 - 【請求項３】 垂直壁面下に傾斜壁面が連続して形成さ
れる傾斜した外壁面を有する建築構造物等において、 前記請求項１又は請求項２に記載の傾斜した外壁面の保
守ゴンドラ装置を用いて、 （１）第一のゴンドラを、垂直壁面に沿って昇降させ当
該垂直壁面の保守を行う、第一工程。 （２）第一のゴンドラを、垂直壁面の下端部近傍で停止
させ、第二のゴンドラの案内ガイドを、傾斜壁面に設け
られた案内レールに係合させる、第二工程。 （３）第二のゴンドラを、傾斜壁面に沿って昇降させ当
該傾斜壁面の保守を行う、第三工程。 の上記各工程よりなる、傾斜した外壁面の保守方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10214448A JP2000045511A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置及び保守方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10214448A JP2000045511A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置及び保守方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000045511A true JP2000045511A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16655940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10214448A Pending JP2000045511A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 傾斜した外壁面の保守ゴンドラ装置及び保守方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000045511A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101397844B (zh) * | 2008-09-25 | 2011-01-26 | 陕西省第三建筑工程公司 | 特殊型钢混凝土组合结构倾斜墙体模架工程施工方法 |
| WO2016108309A1 (ko) * | 2014-12-29 | 2016-07-07 | 주식회사 대명엘리베이터 | 수직 경사형 해상구조물용 방폭형 엘리베이터 |
| CN111779252A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-10-16 | 海南本源建筑安装工程有限公司 | 一种建筑工程墙面设计用多功能吊篮平台 |
| CN113907635A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-11 | 中建深圳装饰有限公司 | 一种内隐轨道式明框玻璃幕墙清洗维护系统及方法 |
| CN114319828A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-04-12 | 歌山建设集团有限公司 | 固定拉杆式竖向及斜向通用的施工吊篮及其施工方法 |
| CN114790819A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-07-26 | 智辰云科(重庆)科技有限公司 | 外墙吊篮监控系统 |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP10214448A patent/JP2000045511A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN114790819B (zh) * | 2022-04-15 | 2024-03-29 | 智辰云科(重庆)科技有限公司 | 外墙吊篮监控系统 |
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