JP2000044731A - 建築材料または造形品の製造のための材料 - Google Patents

建築材料または造形品の製造のための材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築材料及び造形品の作製に適した資材を提
供すること。 【解決手段】 熱可塑性材料とゴム材料との溶融混合物
からなる、建築材料または造形品を製造するための材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建築材料または造
形品製造のための材料、このような材料から作られた、
シート材等の建築材料及び造形品、及び建築材料及び造
形品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1976年発行のドイツ特許第21 59 735 号
明細書には、車両の古いタイヤの使用法が記載されてお
り、そこでは、古タイヤを、粉砕することによってゴム
粉末(“ラバーミール”)及び/または粗いゴム粉末
(“ラフ・ラバーミール”)に変え、そしてこれをイオ
ン交換体の製造に使用する。
【0003】ドイツ特許出願公告第1086437 号明細書に
は、アニオン選択性膜(隔壁)の作製方法が記載されて
おり、そこでは、芳香族モノビニル化合物25〜70%及び
脂肪族共役ジエン化合物25〜70%を含む混合ポリマーを
フィルム様膜に成形する。またこの際、この膜は、環化
または加硫によって不溶性とされ、次いでこれは塩素-
アルキル化しそして最後にアミノ化される。
【0004】ドイツ特許第21 59 735 号明細書には、ド
イツ特許出願公告第1 086 437 号の方法では、芳香族部
分と脂肪族部分からなる規定の化合物、つまり混合ポリ
マーが出発材料であるが、これに対し、ドイツ特許第21
59 735 号では、ゴム粉末及び/または粗いゴム粉末
は、炭素(すす)充填加硫物であることが述べられてい
る。
【0005】ドイツ特許第21 59 735 号明細書中では、
更に、ドイツ特許出願公告第1086473 号による従来技術
との更なる相違点は、後者は膜の作製法を記載している
のに対し、特許第21 59 735 号による製品の場合には、
それには形状は特定されていないという事実であること
が説明されている。
【0006】
【発明の内容】本願明細書におけるゴム粉末(“ラバー
ミール”)または粗いゴム粉末(“ラフ・ラバーミー
ル)の内容の定義に関しては、この定義は、ドイツ特許
第21 59735 号明細書中で使用されるものと同じと意図
される。ドイツ特許第21 59 735 号明細書に記載された
他の従来技術も、本願明細書の一部として参照する。
【0007】本発明は、その一面として、建築材料また
は造形品の製造のための材料であって、熱可塑性材料と
ゴム材料との溶融混合物からなる該材料を提供する。本
発明は、更にもう一つの面として、建築材料または造形
品の作製のために溶融させる混合物であって、ゴム材料
と混合された熱可塑性材料からなる該材料を提供する。
【0008】本発明の基本とする所は、ゴム材料と熱可
塑性材料との混合物が、例えば押出成形することによっ
て、特にシート様製品を作製するために高温で押出成形
することによって、建築材料または造形品に極めて容易
く形状変化されるという驚くべき達成にある。粉末様で
あるかまたは各々別個の粒子からなるゴム粉末及び/ま
たは粗いゴム粉末と熱可塑性材料、及び場合によって
は、これらの出発材料に適したフィラーまたはガラスフ
ィラメント及び/または金属フィラメントのようなイン
レイド材料(inlayed material)との混合物を調製するの
が好ましい。それゆえ、この混合物は、最終的に、追加
的に混合されたフィラー及び/またはインレイド材料を
含んだ形で提供されてもよい。
【0009】好ましくは、各々の製品または物品の形と
して該ゴム材料及び熱可塑性材料は、機械的に及び/ま
たは熱により及び/または圧力により及び/または放射
線によって互いに結合される。また別の一面では、本発
明は、建築材料または造形品を作製する方法であって、
熱可塑性材料とゴム材料とを混合し、この混合物を加熱
して溶融混合物を作りそしてこの溶融混合物を、上記建
築材料または造形品に要求される形状に成形することを
特徴とする上記方法を提供する。
【0010】好ましい作製法の一つは、各出発材料を顆
粒物の形で機械的に混合し、それに次いで所望の形状、
例えばシートの形を得るために押出し機を用いることに
存する。ゴム出発材料として、粗いゴム粉末が特に好ま
しい。熱可塑性含有分のための出発材料としては、粉末
の形のポリエチレンが特に適しており、この際、例えば
ポリエチレン製のボトルクロージャー(bottle closure)
をリサイクルすることによって得られた古ポリエチレン
が好ましく使用される。
【0011】本発明による材料は、特に、屋根材目的の
ためのシート材に成形することができそしてこの材料は
優れた化学的及び物理的性質を有する。このシート材
は、耐候性(耐腐蝕性)及び耐熱・耐寒性に極めて優
れ、例えば本発明のシート材料を用いて試験屋根につい
て測定すると、このシート材料は、何の損傷を受けるこ
となく−20℃〜+80℃の温度に耐えることができた。
このシート材の更なる利点は、それの非常に低い燃焼性
である。
【0012】本発明によるシート材及び本発明による他
の形状の材料は、更に、一般的に公知の方法で床材また
は防音材として使用できる。本発明の混合物は、最終製
品に二次加工できる、所謂、溶融混合物としても提供で
きる。本発明の材料を使用する更に追加的な分野は、あ
らゆる寸法の絶縁シート及び/または屋根の下敷用シー
トである。
【0013】本発明の材料混合物の熱可塑性成分として
は、ポリエチレンの他に、ポリプロピレン、熱可塑性ポ
リウレタン及びポリビニル化合物を挙げることができ
る。本発明の材料から作ったシート材の破断歪は、190
〜200 %の範囲にある。比重量は、1.2 〜1.3 の範囲に
ある。硬度は、好ましくは、90〜100 の範囲にある(つ
まりショアーA型硬度)。
【0014】必要に応じて、本発明による材料は、追加
的な材料(添加剤)及び/またはフィラー、例えば、独
立気泡及び/または連続気泡を持つ顆粒物としての気泡
材料、例えばポリスチレン顆粒物を含んでいてもよい。
更に、フィラメント類、例えばガラスフィラメント及び
/または金属フィラメント及び/またはカーボンファイ
バーを入れてもよい。
【0015】増白剤としては、顔料、例えば二酸化チタ
ンを添加することができる。更に、本発明による材料に
放射線照射試験を行った。これにより、本発明の材料
が、例えば、紫外線にも高い耐性を持つことが示され
た。本発明を以下に実施例により更に詳しく説明する。
【0016】
【実施例】3mmの粒度を有するポリエチレン粉末25kg
と、1mmの粒度を有する粗いゴム粉末20kgを、180 ℃
の温度で10分間混合する。必要に応じて、熱可塑性混合
物に、それ自体公知の添加剤を添加することができる。
【0017】混合機の内容物の一部はそれ自体公知の方
法で再粒状化する。得られた顆粒物はそのまま市場に出
荷できる材料である。得られた混合物の内容物の他の部
分は、それ自体公知の方法で吸引して押出機に移し、そ
して押出成形してシートの形の建築材料とする。このよ
うにして、−20℃から+85℃まで耐熱・耐寒性を示す防
音材が得られる。更に、このシート材は耐水性があり、
かつ耐摩耗性及び耐破壊性を示す。
【0018】本発明による材料は、スレートの代わりの
屋根用タイルとして、更には靴底、プラスターカップ
(石膏カップ)及び所謂“アリゲータリング(alligator
ing)”(エレファントスキン)として、すなわち約5ミ
リメーター(mm)までの厚さを有するシート材として
使用することができる。本発明により製造されたシート
材の使用及び取り扱いは公知方法、例えば切断及び平削
りによって行うことができ、並びにこれは、熱によって
所望の形状に成形することもでき、更には、この材料は
簡単に融着(溶接)することができる。
【0019】それゆえ、この材料は、二次加工される前
にはシート材の形状であることができる。ゴム粉末また
は粗いゴム粉末以外の熱可塑性成分としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン及びポリビニル化合
物、例えばポリスチレンが特に適している。
【0020】材料の各内容物の結合は、特に、圧力(溶
融圧力)及び/または熱及び/または放射線によって誘
発される、所謂、ファンデルワールス結合によって達成
され、その結果、所謂、溶融混合物が生ずる。本発明の
好ましい態様の一つは、ゴム材料並びに熱可塑性材料が
粉末の形であるものである。
【0021】一例として、熱可塑性材料とゴム材料との
粉末様混合物を溶融押出し、次いで冷却することによっ
て得られたシート材について試験された物性を以下に示
す: 1. 密度(比重量)(基準: DIN 53479)は1.23 g/cm3
である。 2. 220 ℃及び250barにおける押出し前の衝撃曲げ強さ
(Strike bend strengthpre-extrusion); 基準:シャ
ルピー- アレンジメント、結果: 破損なし。 3. −40℃における低温条件での衝撃曲げ屈曲強さ(Imp
act bend flexural strength) ; 作製及び試験条件は
試験2と同じ; 結果: 破損なし。 4. 常温での衝撃曲げ屈曲強さ; 作製及び試験条件は
試験3と同じ; 結果:破損なし。 5. 引張り強さ; 作製及び試験条件は試験2と同じ;
試験基準はDIN 53455/3/3 ; 結果: 引張り強度は
8.7MPa。 6. 材料が破断した時の歪; 材料の作製条件及び試験
条件は試験5と同じ;基準:DIN 53455/3/3 ; 結果:
歪は100 %を超える。 7. ショアーA硬度:95
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 4F070 AA04 AA11 AA13 AD02 AD10 AE01 CA01 CB12 FA01 FA04 FC05 4F071 AA10 AA15 AA20 AA22 AA53 AB03 AB06 AB18 AB28 AD01 AD03 AE22 AG14 AG21 AG27 AH03 BA01 BB06 BC01 4J002 AA01X AC00W BB03X BB12X BC033 BN13W CK02X DA016 DA066 DL006 FA046 FD013 FD016 FD090 GL00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性材料とゴム材料との溶融混合物
    からなる、建築材料または造形品を製造するための材
    料。
  2. 【請求項2】 ゴム材料と熱可塑性材料が、機械的に及
    び/または熱により及び/または放射線によって互いに
    結合された各々別個の粒子の形で存在する請求項1の材
    料。
  3. 【請求項3】 溶融押出成形によって形成されたもので
    ある請求項2の材料。
  4. 【請求項4】 ゴム材料が、粗いゴム粉末からなる請求
    項1、2または3の材料。
  5. 【請求項5】 熱可塑性材料が粉末の形である請求項1
    〜4のいずれか一つの材料。
  6. 【請求項6】 更にフィラーを含む請求項1〜5のいず
    れか一つの材料。
  7. 【請求項7】 フィラーが、連続気泡を持つ気泡材料及
    び/または独立気泡を持つ気泡材料及び/またはフィラ
    メント類からなる請求項6の材料。
  8. 【請求項8】 シートの形である請求項1〜7のいずれ
    か一つの材料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一つの材料を用
    いて製造された建築材料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか一つの材料を
    用いて製造された造形品。
  11. 【請求項11】 建築材料または造形品を製造する方法
    であって、熱可塑性材料をゴム材料と混合し、この混合
    物を加熱して溶融混合物を形成させ、そしてこの溶融混
    合物を、上記建築材料または造形品に要求される形に成
    形することを特徴とする上記方法。
  12. 【請求項12】 熱可塑性材料とゴム材料との物理的コ
    ンパウンドからなるシート材。
  13. 【請求項13】 更にフィラー、特に吹込み(blown u
    p) フィラーを含む請求項12のシート材。
  14. 【請求項14】 溶融押出成形によって形成されたもの
    である、請求項12または13のシート材。
  15. 【請求項15】 屋根の下敷シート材である請求項12、
    13または14のシート材。
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