JP2000044292A - ガラスパネルのスペーサ固定方法及びガラスパネル - Google Patents

ガラスパネルのスペーサ固定方法及びガラスパネル

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JP2000044292A
JP2000044292A JP10212185A JP21218598A JP2000044292A JP 2000044292 A JP2000044292 A JP 2000044292A JP 10212185 A JP10212185 A JP 10212185A JP 21218598 A JP21218598 A JP 21218598A JP 2000044292 A JP2000044292 A JP 2000044292A
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glass
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Hideo Yoshizawa
英夫 吉沢
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の板ガラス1の対向面1a間に所定間隔
を隔てた空隙部2を形成すると共に、両板ガラス1の外
縁全周にわたって外周密閉部3を設けて空隙部2を減圧
状態に密閉してあるガラスパネルにおいて、スペーサを
容易に固定できながら、空隙部内を確実に減圧状態に維
持できるガラスパネル及びそのスペーサ固定方法を提供
する。 【解決手段】 スペーサ6に線材7を備えさせるととも
に、対向面1aに固定された複数の係止部材8に線材7
が係止されて、前記スペーサ6の位置を維持するように
構成してある。このために、両板ガラス1を、対向面1
a同士が対向した状態で、スペーサ6を挟み付けて外周
密閉部3を形成する前に、外周密閉部3の内側に、線材
7を係止させる複数の係止部材8を固定し、それら係止
部材8夫々に線材7を係止させて、スペーサ6を対向面
1a上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の板ガラスの
対向面間にスペーサを介在させて配置することで、所定
間隔を隔てた空隙部を形成すると共に、前記両板ガラス
の外縁全周にわたって外周密閉部を設けて前記空隙部を
減圧状態に密閉してあるガラスパネル、並びにそのガラ
スパネルの対向面に固定した係止部材夫々に前記線材を
係止させて前記スペーサを前記対向面上に配置するガラ
スパネルのスペーサ固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスパネルの一種である複層ガ
ラスにおいては、スペーサを板ガラス面に直接固定する
以外に、図18に示すように、スペーサ6を形成する線
材7或いはスペーサ6を固定するための線材7を、板ガ
ラス1の外縁外方にまで延出し、前記延出した線材7
を、前記外縁全周にわたって封止する封止材4としての
低融点ガラス中に埋め込んで、前記線材7が貫通した状
態で前記封止材4によって封着して外周密閉部3を形成
することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記スペーサを線材に
より固定する従来構成においては、図18に示したよう
に、線材7が外周密閉部3を貫通して固定されており、
従来の複層ガラスの場合には、両板ガラス1間の空隙部
2がほぼ大気圧であり、前記空隙部2と前記外周密閉部
3の外側との間の空気の流通はあったにしても極めてわ
ずかな量であり、従来の複層ガラスの特性の面からは殆
ど問題にならないが、本発明の対象とするような、前記
空隙部を減圧状態に維持するための外周密閉部には空気
の漏れが許されないから、前記外周密閉部3の線材貫通
部の構造を従来のもののままにすることはできない。つ
まり、低融点ガラスで封止するには、線材が封止材であ
る低融点ガラスの溶融温度以上の温度に耐える必要があ
り、且つ通気性を有しないようにするには、前記線材に
金属を用いることが好適ではあるが、通常の金属線材と
低融点ガラスとの間には熱膨張係数に大きな開きがあ
り、前記通常の金属の熱膨張係数がガラスのそれに比し
て大きいから、前記外周密閉部を封止した後の冷却過程
で前記金属線材と前記低融点ガラスとの境界面の剥離が
生じやすく、封止作業を困難にするという問題を有して
いる。
【0004】そこで、本発明の目的は、スペーサを容易
に固定できながら、空隙部内を確実に減圧状態に維持で
きるガラスパネル及びそのスペーサ固定方法を提供する
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔本発明の特徴構成〕請
求項1に係わる本発明のガラスパネルのスペーサ固定方
法の特徴構成は、両板ガラス同士を、その対向面同士が
対向した状態で前記配置したスペーサを挟み付けて外周
密閉部を形成するに先立って、前記対向面の前記外周密
閉部の内側に、前記スペーサに備える線材を係止するた
めの複数の係止部材を固定し、前記固定した係止部材夫
々に前記線材を係止させて前記スペーサを前記対向面上
に配置する(第1特徴構成)点にある。これを図2に示
す例により説明すると、ガラスパネルを構成する両板ガ
ラス1の対向面1a同士が対向した状態での間隔を所定
間隔に維持可能なスペーサ6を準備しておき、そのスペ
ーサ6に備える線材7を係止するための複数の係止部材
8を、前記対向面1a上の前記ガラスパネルの外周密閉
部3の内側に固定し(同図(イ)参照)、前記固定した
係止部材8夫々に前記線材7を係止させて前記スペーサ
6を前記対向面1a上に配置(同図(ロ)参照)した
後、前記対向面1a上に配置したスペーサ6を前記両板
ガラス1間に挟み付けて前記外周密閉部3を形成する
(同図(ハ)参照)。
【0006】請求項2に係わる本発明のガラスパネルの
スペーサ固定方法の特徴構成は、上記第1特徴構成にお
けるスペーサを線材で構成し、係止部材夫々に前記線材
を順次係止させながら形成する(第2特徴構成)点にあ
る。これを図5及び図6に示す例により説明すると、ガ
ラスパネルを構成する両板ガラス1の対向面1a同士が
対向した状態での間隔を所定間隔に維持可能なスペーサ
6を前記線材7そのもので構成し(図6参照)、前記対
向面1a上の、前記ガラスパネルの外周密閉部3内側に
固定した、複数の係止部材8(図5参照)夫々に、前記
線材7を順次係止させながら、前記スペーサ6を形成
(図6参照)した後、前記対向面1a上に形成したスペ
ーサ6を、前記係止部材8と共に、前記両板ガラス1間
に挟み付けて、前記外周密閉部3を形成する。
【0007】請求項3に係わる本発明のガラスパネルの
スペーサ固定方法の特徴構成は、ガラスパネルを構成す
る両板ガラス同士を、それらの対向面同士が対向した状
態で配置したスペーサを挟み付けて外周密閉部を形成す
るに先立って、前記外周密閉部内側の前記対向面上に前
記スペーサを配置して、前記配置したスペーサに備える
線材を係止するための複数の係止部材を夫々前記外周密
閉部内側の前記対向面上に配置して前記線材と係止さ
せ、前記係止させた係止部材夫々を前記対向面に固定す
る(第3特徴構成)点にある。これを図4に示す例によ
り説明すると、ガラスパネルを構成する両板ガラス1
の、対向面1a同士が対向した状態での間隔を、所定間
隔に維持可能で、且つ線材7を備えるスペーサ6を、前
記ガラスパネルの外周密閉部3内側の、前記対向面1a
上に配置して(同図(イ)参照)、前記線材7を係止す
るための複数の係止部材8を、夫々前記外周密閉部3内
側の、前記対向面1a上に配置して、前記線材7と係止
させ、前記係止させた係止部材8夫々を、前記対向面1
aに固定(同図(ロ)参照)した後、前記両板ガラス1
同士の間に、前記対向面1a同士が対向した状態で、前
記配置したスペーサ6を、前記係止部材8と共に、前記
両板ガラス1間に挟み付けて、前記外周密閉部3を形成
する。
【0008】請求項4に係わる本発明のガラスパネルの
スペーサ固定方法の特徴構成は、上記第1〜第3の何れ
かの特徴構成における係止部材を、空隙部の周部に配置
する(第4特徴構成)点にある。これを図2(ハ)に示
した例に沿って説明すると、係止部材8を、空隙部2内
の外周密閉部3に近接した位置の、板ガラス1の対向面
1a上に配置固定してある。
【0009】請求項5に係わる本発明のガラスパネルの
スペーサ固定方法の特徴構成は、上記第1〜第4の何れ
かの特徴構成における係止部材の係止部を、弾性復元力
を付与して形成し、その弾性復元状態で線材を係止する
(第5特徴構成)点にある。これを図2に示す例により
説明すると、ガラスパネルの空隙部2内の、板ガラス1
の対向面1a上に配置する、係止部材8の係止部9に、
弾性復元力を付与して、前記係止部9が、線材7を係止
させる際に、開いている状態に形成しておいて(同図
(ロ)参照)、前記係止部材8を前記対向面1a上に固
定し、前記係止部9が開いた状態の弾性復元状態で、前
記線材7を係止し、前記両板ガラス1同士の間に、前記
対向面1a同士が対向した状態で、前記係止部9を弾性
変形させながら、前記配置したスペーサ6を、前記係止
部材8と共に、前記両板ガラス1間に挟み付けて、前記
外周密閉部3を形成する。
【0010】請求項6に係わる本発明のガラスパネルの
特徴構成は、一対の板ガラスの対向面間に介在させて配
置することで、前記両ガラス板間に所定間隔を隔てた空
隙部を形成するスペーサに線材を備えさせるとともに、
対向面に固定された複数の係止部材に前記線材が係止さ
れて前記スペーサの位置を維持するように構成してある
(第6特徴構成)点にある。これを図7に示した例によ
り説明すると、ガラスパネルを構成する一対の板ガラス
1の、対向面1a間に介在させて配置することで、前記
両板ガラス1間に、所定間隔を隔てた空隙部2を形成す
るスペーサ6を設けると共に、前記スペーサ6を、線材
7で形成して(前記スペーサ6に線材7を備えさせるこ
との一形態)、前記対向面1aに固定された複数の係止
部材8に前記線材7が係止されて、前記スペーサ6の位
置を維持するように構成してある。尚、前記スペーサ6
が、図2に示したように、間隔保持片6Aを線材7で保
持して形成したものであってもよい。
【0011】請求項7に係わる本発明のガラスパネルの
特徴構成は、上記第6特徴構成における係止部材が、空
隙部の周部に配置されている(第7特徴構成)点にあ
る。これを図7に示す例により説明すると、ガラスパネ
ルを構成する一対の板ガラス1の、対向面1a間に介在
させて配置することで、前記両板ガラス1間に、所定間
隔を隔てた空隙部2を形成する、スペーサ6を設けると
共に、前記スペーサ6に線材7を備えさせて、前記対向
面1aの、前記空隙部2の周部に固定された、複数の係
止部材8に前記線材7が係止されて、前記スペーサ6の
位置を維持するように構成してある。
【0012】請求項8に係わる本発明のガラスパネルの
特徴構成は、上記第6又は第7特徴構成における係止部
材が、係止部に弾性復元力を付与して形成されている
(第8特徴構成)点にある。これを図2に示す例により
説明すると、ガラスパネルを構成する一対の板ガラス1
の、対向面1a間に介在させて配置することで、前記両
板ガラス1間に、所定間隔を隔てた空隙部2を形成する
スペーサ6を設けると共に、前記スペーサ6に線材7を
備えさせて(同図(ロ)参照)、前記対向面1aの、前
記空隙部2の周部に固定された、複数の係止部材8(同
図(イ)参照)に、前記線材7が係止されて、前記スペ
ーサ6の位置を維持するように構成してあり(同図
(ロ)参照)、前記係止部材8の、前記線材7を係止す
る係止部9を、弾性復元力を付与して形成し、前記対向
面1a上に、前記係止部9が弾性変形した状態で、前記
係止部材8を配置して(同図(ハ)参照)構成してあ
る。
【0013】請求項9に係わる本発明のガラスパネルの
特徴構成は、上記第6〜第7の何れかの特徴構成におけ
るスペーサが線材で形成された網、織物、編み物の何れ
か又はそれらの混成物で形成されている(第9特徴構
成)点にある。これを図6に示す例により説明すると、
スペーサ6が線材7で形成されており、この線材7を、
相互に絡み合わせることによって、前記スペーサ6を網
状に構成してある。
【0014】〔特徴構成の作用及び効果〕上記ガラスパ
ネルのスペーサ固定方法の第1特徴構成によれば、スペ
ーサの配置固定が容易になり、同時に、外周密閉部の漏
れの防止も容易になる。つまり、空隙部内部に配置固定
してある係止部材にスペーサの線材を係止させて、前記
スペーサを、板ガラスの対向面上に配置するから、前記
空隙部内部の多くの点でスペーサを固定する必要がな
く、また、前記スペーサを前記係止部材に係止させる線
材が、前記空隙部内に収まっており、ガラスパネルの外
周密閉部を貫通しないから、前記外周密閉部の封止が難
しくることを避けることができる。これを、図2に示し
た例に沿って説明すれば、複数の係止部材8を、ガラス
パネルの、外周密閉部3の内側に配置固定して(同図
(イ)参照)、それらの係止部材8夫々に、スペーサ6
に備える線材7を係止させるから(同図(ロ)参照)、
前記線材7が前記外周密閉部3を貫通することがなく、
その密封に、特別な手段を必要としない。しかも、線材
7で連結してあるスペーサ6は、前記空隙部2内の多点
で固定する必要がなく、前記線材7を、前記係止部材8
に引っかけて係止するだけで、前記スペーサ6を固定で
きるから(例えば図3参照)、前記スペーサ6を、簡単
に板ガラス1の対向面1a上に配置することができる。
【0015】上記ガラスパネルのスペーサ固定方法の第
2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効果に加
えて、スペーサを空隙部内に簡単に配置できるようにな
る。つまり、スペーサを線材で構成してあるから、その
線材を、板ガラスの対向面に配置固定してある、係止部
材に係止させるだけで、前記対向面上にスペーサを形成
できる。これを、図5及び図6に示した例に沿って説明
すれば、スペーサ6が線材7そのもので形成されるか
ら、前記対向面1a上に固定されている係止部材8(図
5参照)夫々に、前記線材7を順次係止させていくだけ
で、スペーサ6を形成することが可能になる(図6参
照)。従って、前記線材7を、各係止部材8に順次係止
させていく段階で、その線材7を織り上げて(例えば図
17参照)、織物を形成することもでき、また、順次係
止させる線材7同士を編み上げて、編み物を形成するこ
ともでき、さらに、順次係止させていく段階で、隣り合
う前記線材7同士を互いに、撚り合わせ(例えば図14
参照)、或いは絡ませて、網を形成する(例えば図13
参照)こともできる。尚、前記スペーサ6をシート状に
形成して、そのシート状のスペーサ6の外周部に、前記
係止部材8に係止させるための線材7を備えさせてあっ
てもよい(例えば図16又は図17参照)。上記何れの
構成のスペーサ6であっても、各係止部材8に線材7を
係止させるだけでよいから、前記スペーサ6の配置作業
は、簡単且つ容易になり、しかも、その線材7のみでス
ペーサ6を形成すれば、任意の織物、編み物、網等を、
ガラスパネルの、空隙部2の大きさに合わせて形成する
ことができて、無駄を排除できるようになる。
【0016】上記ガラスパネルのスペーサ固定方法の第
3特徴構成によれば、係止部材の配置を適正化でき、且
つ、前記係止部材を、スペーサの形状に適した位置に配
置できるようになる。つまり、予め線材を備えさせたス
ペーサを、板ガラスの対向面上に配置しておいて、その
線材7に夫々係止させながら、複数の係止部材8を、前
記外周密閉部内側の、前記対向面上に配置するから、前
記係止部材を、前記スペーサを係止するのに適した位置
に、配置できる。また、前記係止部材に前記線材を係止
させるのに、前記線材の配置形状及び位置に適した位置
に、前記係止部材を配置することができる。これを、図
4に示した例に沿って説明すれば、予め、線材7を備え
るスペーサ6を、板ガラス1の、対向面1a上に拡げて
配置し(同図(イ)参照)、係止部材8を、前記線材7
と係止させながら配置する(同図(ロ)参照)から、前
記スペーサ6の状態如何に関わらず、前記線材7を係止
するのに適した位置に、前記係止部材8を配置すること
が可能になる。従って、前記線材7は、適度の緊張を付
与しながら、且つ、これが緩むことのないように、前記
係止部材8に係止させることができる。
【0017】上記ガラスパネルのスペーサ固定方法の第
4特徴構成によれば、上記第1〜第3の何れの特徴構成
においても、それらの特徴構成の作用効果に加えて、ス
ペーサを適切に配置できるようになる。つまり、係止部
材を、空隙部の周部に配置することで、スペーサを、前
記空隙部の全域にわたって、適切に配置できるようにな
る。これを、図2に示した例に沿って説明すれば、係止
部材8を、空隙部2内の、外周密閉部3に近接した位置
に、配置してある(同図(イ)参照)から、スペーサ6
を、前記外周密閉部3に近い位置にまで配置でき(例え
ば図3(ロ)参照)、空隙部2内全領域にわたって、前
記スペーサ6を、適切に配置することが可能になる。
【0018】上記ガラスパネルのスペーサ固定方法の第
5特徴構成によれば、上記第1〜第4の何れの特徴構成
においても、それらの作用効果に加えて、係止部材を板
ガラスの対向面上に固定するのに、線材を係止させる時
期には、仮固定してあるだけでもよい。つまり、係止部
材の係止部に弾性復元力を付与して、線材を係止した後
に、両板ガラス間にこれを挟持して、前記係止部に弾性
変形をもたらすので、挟持した状態では、その係止部の
弾性復元力によって、前記係止部材が、前記両板ガラス
間に、弾性的に保持されるようになり、そのことのみで
も、前記係止部材の位置を、維持できるようになる。従
って、両板ガラス間に挟持するまでは、前記係止部材を
仮固定しておくだけでもよい。例えば、接着剤で前記係
止部材を、前記対向面上に仮固定しておいて、外周密閉
部を焼成して封止する際に、前記接着剤が消失するよう
な場合であっても、そのままの状態に、前記係止部材を
前記両板ガラス間に、位置を維持して、挟持できる。つ
まり、前記係止部材を前記対向面上に固定するのに、従
来のような、前記スペーサを前記対向面上に配置するの
に、低融点ガラスで融着するといった加熱作業を省略で
き、作業の簡素化と共に、前記板ガラスの局所に熱の影
響を及ぼすことを回避して、製品の質の安定化を図るこ
とが可能になるのである。これを、図2に示した例に沿
って説明すれば、板ガラス1の対向面1a上に、その係
止部9が、弾性復元状態で配置して固定し(同図(イ)
参照)、その開いた状態の係止部9に、スペーサ6の線
材7を係止させる(同図(ロ)参照)から、前記線材7
を、前記係止部9に引っかけやすく、前記線材7を係止
した状態で、前記係止部材8を両板ガラス1間に挟持す
れば、前記係止部9は、閉じる方向に弾性変形する(同
図(ハ)参照)から、その弾性復元力によって、前記両
板ガラス1間に弾性的に挟持されるようになる。従っ
て、その後には、前記両板ガラス1間に挟持されること
で、前記係止部材8の位置が固定されるから、外周密閉
部3を封止する際に、前記係止部材8の前記対向面1a
への固定手段が、熱によってその能力を失ってもかまわ
ないのである。従って、前記係止部材8を前記対向面1
aに固定するのに、熱によって揮散するような、接着剤
や接着テープを用いてあっても(例えば図8参照)、確
実にスペーサ6を配置して、固定することが可能にな
る。
【0019】上記ガラスパネルの第6特徴構成によれ
ば、スペーサを空隙内の所定の位置に、両ガラス板の間
隔に変化が生じても、安定して配置したガラスパネルを
形成できるようになる。つまり、スペーサに線材を備え
させてあると共に、板ガラスの対向面上に、複数の係止
部材を固定するから、前記スペーサは、前記係止部材に
係止させて位置を維持することが可能であり、このよう
な係止状態で、スペーサの位置を維持するようにしてあ
るから、前記両対向面と前記スペーサとの間を、相対的
に滑りやすくしてあっても、仮に、ガラスパネルが外力
によって歪んで、両板ガラス間の間隔に緩みが生じたと
しても、スペーサに位置ずれを生ずることを防止でき
る。しかも、上記のように、前記両対向面と前記スペー
サとの間を、相対的に滑りやすくすることで、上記ガラ
スパネルの歪みによって生ずる、スペーサへの剪断力に
起因して、前記板ガラスに損傷が惹き起されることを防
止できる。これを、図7に示した例に沿って説明すれ
ば、スペーサ6を線材7で形成することで、係止部材8
に前記線材7を係止させながら、スペーサ6を形成する
(例えば図6参照)ことが可能になる。尚、図2に示し
たように、スペーサ6を線材7で連結してある場合に
も、前記線材7を、前記係止部材8に係止させること
で、前記スペーサ6を、前記空隙部2内の、所定の位置
に配置できる。
【0020】上記ガラスパネルの第7特徴構成によれ
ば、上記第6特徴構成の作用効果に加えて、スペーサ
が、空隙部の全領域に亘って、所定の位置に配置された
ガラスパネルとなる。つまり、係止部材が、空隙部の周
部に配置されているから、前記空隙部の周部にまで、ス
ペーサを配置することが可能になる。これを、図7に示
した例に沿って説明すれば、係止部材8を、空隙部2の
周部に配置固定してあるから、スペーサ6を、外周密閉
部3に近接して配置してある、係止部材8に係止させて
配置できるから、前記周部にまで、スペーサを配置する
ことが可能になる。
【0021】上記ガラスパネルの第8特徴構成によれ
ば、上記第6又は第7特徴構成の作用効果に加えて、係
止部材の板ガラスの対向面への固定を、仮の固定とする
ことができ、前記板ガラスの、前記固定の影響による損
傷を回避できるようになる。つまり、係止部材に、線材
を係止する係止部を弾性復元力を付与して形成してある
から、前記係止部を開いた状態に形成して、スペーサに
備える線材を、容易に係止できるようにしながら、両板
ガラス間に前記係止部材を挟持した状態では、前記係止
部の弾性復元力によって、弾性的に前記両板ガラス間に
挟持されるようになるから、仮に、前記空隙部の周部に
固定された、係止部材の固定が解除されても、前記係止
部材は、前記係止部の弾性復元力によって、前記両接当
面間に固定されるようになる。従って、例えば、低融点
ガラスによって、係止部材を対向面に固着する場合のよ
うに、板ガラスに熱の影響を及ぼすことなく、例えば、
外周密閉部の封止の際に、熱によって揮散するような接
着剤を用いても、スペーサを所定位置に維持可能なガラ
スパネルを形成できる。これを、図2に示した例に沿っ
て説明すれば、係止部材8を、板ガラス1の対向面1a
に配置固定するのに、外周密閉部3を低融点ガラスで封
着する場合に、前記係止部材8の配置箇所が、その封着
の際の熱によって加熱された場合でも、その加熱によっ
て接着力を失うような接着剤を用いていても、係止部9
が、弾性復元力によって板ガラス1の対向面に弾性的に
接当(同図(ハ)参照)しておれば、前記接着剤の接着
能力如何に関わらず、前記係止部材8の位置を、そのま
ま維持できる。従って、常温で固着可能な接着剤で、前
記係止部材を配置固定することが可能になる。
【0022】上記ガラスパネルの第9特徴構成によれ
ば、上記第6乃至第8特徴構成の作用効果に加えて、ス
ペーサの板ガラスの対向面への接当範囲を拡大すること
ができ、前記板ガラスの損傷を回避できるようになる。
つまり、スペーサに、線材の交差部、絡み合わせ部で板
ガラスの対向面への接当部を形成してあるから、スペー
サのほぼ前面に亘って多点の接当部を形成できる。これ
を、図6に示した例に沿って説明すれば、スペーサ6を
網状に形成するから(例えば図13参照)、その線材7
の絡み合った点で板ガラス1の対向面1aへの接当部を
形成するようになる。従って、スペーサ6のほぼ全体に
亘って、前記対向面1aに接当するようになるから、前
記板ガラス1への応力集中を防止して、ガラスの破損を
防止できるようになる。
【0023】尚、上記の本発明の課題を解決するための
手段の説明において、図面を参照し、図面との対照を便
利にするために符号を記したが、上記図面の参照及び符
号の記入により本発明が参照図面他添付図面の構成に限
定されるものではない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるガラスパネ
ルの一例について図面を参照しながら説明する。図1
は、以下に説明する本発明に係るガラスパネルの一部切
り欠き斜視図であり、その組立工程を図2に示した。
尚、従来の技術の説明において参照した図18に示した
要素と同一の要素、乃至は同様の機能を有する要素に関
しては、図18に付したと同じ符号を付して、一部の詳
細な説明を省略する。
【0025】本発明に係るガラスパネルは、図1に示す
ように、一対の板ガラス1の、対向面1a間に、所定間
隔を隔てて空隙部2を形成すると共に、両板ガラス1の
外縁全周にわたって、外周密閉部3を設けて、前記空隙
部2を、減圧状態に密閉して形成してある。前記空隙部
2を形成するのに、前記対向面1a間に、スペーサ6を
介在させて、前記対向面1a間を、前記所定間隔に保持
して、前記両板ガラス1の外縁全周にわたって、低融点
ガラスを融着して、前記外周密閉部3を形成してある。
【0026】前記スペーサ6は、直径200μm、厚さ
24μmのガラス製の円盤に形成された間隔保持片6A
を、線径6μmのステンレス鋼(例えば、SUS30
4)製の線材7で、予め連結したものである。そして、
前記空隙部2の周部に配置して、前記対向面1aに固定
してある複数の係止部材8に、前記線材7を係止して、
前記スペーサ6の位置を維持するように構成してある。
【0027】前記係止部材8は、前記線材7と同種のス
テンレス鋼で作られており、厚さ4μmの薄板を用い
て、前記線材7を係止させる、係止部9を屈曲形成する
ことで、フック状の前記係止部9を、開く方向に弾性復
元力を付与して形成してある。この係止部9は、両板ガ
ラス1間に挟持された状態では、両対向面1aに押圧さ
れて、前記線材7を挟み付けた状態で、前記弾性復元力
に抗して、押し潰されている(図2(ハ)参照)。
【0028】以上のように構成してあるから、上記ガラ
スパネルにおいては、前記係止部材8が、前記係止部9
の弾性復元力によっても、前記両対向面1a間に弾性支
持されている。従って、前記弾性支持されている係止部
材8に係止してある、線材7を介して、位置を維持して
ある間隔保持片6Aは、前記ガラスパネルへの外力によ
って、前記両板ガラス1間の間隔が緩んでも、前記係止
されている線材7によって、その位置を維持できる。当
然ながら、前記両板ガラス1の表面の平坦度が十分でな
く、前記対向面1a間の間隔に不等があっても、前記間
隔保持片6Aの位置は、当初の配置状態に維持される。
【0029】従って、スペーサ6の位置ずれのおそれが
なく、所定の位置に配置された状態を維持できて、ガラ
スパネルの美観を損なうこともないと同時に、板ガラス
1に、局所荷重をもたらすこともないから、板ガラス1
の損傷を防止できるようになる。
【0030】上記ガラスパネルは、以下の手順で組み立
てることが可能である。つまり、図2に示すように、予
め、間隔保持片6Aを線材7で連結してあるスペーサ6
を用意しておき、前記対向面1aの、前記外周密閉部3
の内側で、その外周密閉部3の近傍に、前記スペーサ6
に備える線材7を係止自在な複数の係止部材8を、接着
剤を用いて固定する(同図(イ)参照)。そして、前記
固定した係止部材8夫々に、前記線材7を係止させて、
前記スペーサ6を、前記対向面1a上に配置する(同図
(ロ)参照)。その後、前記両板ガラス1を、前記対向
面1a同士が対向した状態で、前記配置したスペーサ6
を挟み付けて、前記両板ガラス1の外縁全周にわたっ
て、封止材4としての、低融点ガラスを融着して、前記
外周密閉部3を形成する(同図(ハ)参照)。さらに、
前記空隙部2を減圧状態にするのに、前記外周密閉部3
を形成して、前記空隙部2の外周部を密封した後に、吸
引口5から吸引排気して、前記吸引口5も、前記外周密
閉部3と同様に、低融点ガラスを封止材4として融着し
て封止する。
【0031】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施の形態においては、対向面1a上に係
止部材8を固定した後、線材7を備えたスペーサ6を予
め用意しておき、前記係止部材8の係止部9に、前記線
材7を係止させる手順について説明したが、例えば図4
に示すように、前記対向面1a上の、前記外周密閉部3
の内側に、前記線材7を備えたスペーサ6を配置し(同
図(イ)参照)、前記配置したスペーサ6に備える線材
7を係止するための、複数の係止部材8を、前記線材7
と係止させながら、夫々前記外周密閉部3内側の、前記
対向面1a上に配置して、前記線材7を係止させた係止
部材8夫々を、前記対向面1aに固定(同図(ロ)参
照)した後、両板ガラス1を、前記対向面1a同士が対
向した状態で、前記配置したスペーサ6を挟み付けてお
いて、前記両板ガラス1の外縁全周に亘って、低融点ガ
ラスを融着して、前記外周密閉部3を形成するようにし
てもよい。つまり、前記スペーサ6を配置する工程と、
前記係止部材を、前記対向面1a上に配置固定する工程
との順序は逆であってもよい。この工程の順序を入れ替
えても、前記スペーサ6を同じように配置できる。
【0032】〈2〉 上記実施の形態においては、スペ
ーサ6が、ガラス製の円盤に形成された間隔保持片6A
を、線材7で、予め連結したものである例について説明
したが、前記スペーサ6が、前記線材7で形成された
網、織物、編み物の何れか、又はそれらの混成物で、形
成されたものであってもよい。上記網で形成されたスペ
ーサ6としては、例えば、図13に示すように、隣接す
る線材7同士を、交互に間隔を開けて絡み合わせた網で
形成してあってもよく、図14に示すように、前記線材
7を間隔を開けて撚り合わせた、亀甲網状に形成してあ
ってもよく、また、図15に示すように、前記線材7を
織り合わせて形成してあってもよい。図示の例では、線
材7の間隔を開けて網状に形成してあるが、前記線材7
の間隔を狭くして、織物に形成してあってもよい。上記
編み物で形成されたスペーサ6としては、例えば、メリ
ヤス状に形成されたものが例示できる。前記織物で形成
してあるスペーサ6を配置するには、例えば図17に示
すように、予め対向面1a上に配置固定された、係止部
材8夫々に、前記織物の端部を形成する繊維材7Aを線
材7として、引っかけて係止させるようにしてもよい。
前記繊維材7Aを、前記係止部材8に係止させるのに、
前記端部の繊維材7Aを、引き出して捻り、図16に示
すように、前記引き出した端のループ部を、前記係止部
材8に係止させるようにしてもよい。
【0033】〈3〉 上記〈2〉に例示した線材7から
なるスペーサ6を、前記空隙部2内に配置する場合に
は、例えば図5乃至図7に示すように、予め対向面1a
上で、前記空隙部2の周部に配置固定された係止部材8
夫々に、前記線材7を順次係止させつつ、順次相互に絡
ませながら、前記スペーサ6を形成することもでき、或
いは、順次相互に撚り合わせながら、図14に示すよう
に、前記スペーサ6を、亀甲網状に形成することもでき
る。また、前記編み物で形成されたスペーサ6を、前記
空隙部2内に配置する場合には、予め対向面1a上で、
前記空隙部2の一辺に沿う周部に配置固定された、係止
部材8夫々に、前記線材7を係止しておいて、他の係止
部材8に係止させながら、逐次、メリヤス状に、前記線
材7を編み上げて、前記スペーサ6を形成するようにし
てもよい。
【0034】〈4〉 上記実施の形態においては、係止
部材8を、夫々に係止部9を備えさせて形成して、個々
に空隙部2の周部に配置する例について説明したが、例
えば図9及び図10に示すように、前記係止部材8は、
複数の係止部9を形成して、前記空隙部2の両端の周部
に配置して、線材7からなるスペーサ6を掛け渡してあ
ってもよい。この場合、図示のように、前記係止部材8
を前記板ガラス1の対向面1aに凹部を設けて沈めて配
置してあってもよい。こうした構成により、スペーサ6
を形成する線材7を、全長に亘って対向面1aに接当さ
せることが可能となる。また、係止部材8を前記空隙部
2の4周に配置して、対向する係止部材8に前記線材7
を掛け渡しながら、相互に交差させて網状のスペーサ6
を形成するようにしてあってもよい。この場合に、前記
線材7同士を織り合わせて、例えば図15に示すよう
な、網状のスペーサ6を形成するようにしてあってもよ
い。尚、前記係止部材8は、例えば図11に示すように
網状のもので形成してあってもよい。
【0035】〈5〉 上記〈4〉における係止部材8
を、例えば図8又は図12に示すように、その両端部
を、前記封止材4を焼成する際に、その加熱によって揮
散消失するような仮留めテープ等の接着手段で固定して
おいてもよい。
【0036】〈6〉 上記実施の形態においては、係止
部材8を、空隙部2の周部に配置する例について説明し
たが、前記係止部材8は、前記周部のみならず、前記空
隙部2の内方に配置してあってもよい。
【0037】〈7〉 上記実施の形態においては、係止
部材8の係止部9を、弾性復元力を付与して形成し、そ
の弾性復元状態で、線材7を前記係止部9に係止する例
について説明したが、前記係止部材8は、塑性変形容易
な材料で形成してあってもよい。
【0038】〈8〉 上記実施の形態における線材7及
び間隔保持片6Aの材質及び寸法は例示であって、任意
に設定可能であり、上記に示した材質や寸法を、本発明
の要件とするものではない。
【0039】〈9〉 本発明のガラスパネルは、多種に
わたる用途に使用することが可能で、例えば、建築用・
自動車(自動車の窓ガラス、鉄道車両の窓ガラス、船舶
の窓ガラス)・機器要素用(プラズマディスプレイの表
面ガラスや、冷蔵庫の開閉扉や壁部、保温装置の開閉扉
や壁部)等に用いることが可能である。
【0040】〈10〉前記板ガラスは、先の実施形態で
は詳細に説明を加えなかったが、材質・寸法は任意であ
り、どのような板ガラスであってもよい。また、ガラス
の種別は任意に選定することが可能であり、例えば型板
ガラス、すりガラス(表面処理により光を拡散させる機
能を付与したガラス)、網入りガラス又は強化ガラスや
熱線吸収、紫外線吸収、熱線反射、紫外線反射等の機能
を付与した板ガラスや、それらとの組み合わせであって
もよい。
【0041】〈11〉また、ガラスの組成については、
ソーダ珪酸ガラス(ソーダ石灰シリカガラス)や、ホウ
珪酸ガラスや、アルミノ珪酸ガラスや、各種結晶化ガラ
スであってもよい。
【0042】〈12〉前記板ガラスは、一方の板ガラス
と他方の板ガラスとが、長さや巾寸法が異なるものを使
用するのに限定されるものではなく、同寸法に形成して
あるものを使用するものであってもよい。そして、両板
ガラスの重ね方は、端縁部どうしが揃う状態に、重ね合
わせてあってもよい。また、一方の板ガラスと、他方の
板ガラスとの、厚み寸法が異なるものを、組み合わせて
ガラスパネルを構成してあってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスパネルの一例を示す一部切
り欠き斜視図
【図2】図1に示したガラスパネルの組立工程を説明す
る要部縦断面図
【図3】本発明に係るガラスパネルの他の組立工程を説
明する斜視図
【図4】本発明に係るガラスパネルの他の組立工程を説
明する斜視図
【図5】本発明に係るガラスパネルの他の例の組立工程
を説明する要部斜視図
【図6】図5に示したガラスパネルの組立工程を説明す
る要部斜視図
【図7】図5に示したガラスパネルの組立工程を説明す
る要部縦断面図
【図8】本発明に係るガラスパネルの他の例の組立工程
を説明する要部斜視図
【図9】本発明に係るガラスパネルの他の例を説明する
要部の斜視図
【図10】図10に示したガラスパネルの要部縦断面図
【図11】本発明に係るガラスパネルの他の例を説明す
る要部縦断面図
【図12】本発明に係るガラスパネルの他の例を説明す
る要部の斜視図
【図13】本発明に係るスペーサの他の例を示す要部斜
視図
【図14】本発明に係るスペーサの他の例を示す要部斜
視図
【図15】本発明に係るスペーサの他の例を示す要部斜
視図
【図16】本発明に係る係止部材とスペーサの係止状態
を示す要部詳細図
【図17】本発明に係る係止部材とスペーサの係止状態
を示す要部説明図
【図18】従来のガラスパネルを説明する要部縦断面図
【符号の説明】
1 板ガラス 1a 板ガラスの対向面 2 空隙部 3 外周密閉部 6 スペーサ 7 線材 8 係止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E016 AA01 AA04 AA06 AA07 BA06 BA07 CA01 CB01 CC02 EA01 FA00 GA00 2E162 AA03 CA24 GA10 GB01 4G061 AA13 AA18 BA01 BA02 BA07 BA10 CB02 CD02 CD22 CD25 DA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の板ガラスの対向面間に所定間隔を
    隔てた空隙部を形成すると共に、前記両板ガラスの外縁
    全周にわたって外周密閉部を設けて前記空隙部を減圧状
    態に密閉してあるガラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラス間に介装する線材を備えたスペーサ
    の固定方法であって、 前記両板ガラス同士を、前記対向面同士が対向した状態
    で前記配置したスペーサを挟み付けて前記外周密閉部を
    形成するに先立って、 前記対向面の前記外周密閉部の内側に、前記スペーサに
    備える線材を係止するための複数の係止部材を固定し、 前記固定した係止部材夫々に前記線材を係止させて前記
    スペーサを前記対向面上に配置するガラスパネルのスペ
    ーサ固定方法。
  2. 【請求項2】 前記スペーサを前記線材で構成し、前記
    係止部材夫々に前記線材を順次係止させながら形成する
    請求項1記載のガラスパネルのスペーサ固定方法。
  3. 【請求項3】 一対の板ガラスの対向面間に所定間隔を
    隔てた空隙部を形成すると共に、前記両板ガラスの外縁
    全周にわたって外周密閉部を設けて前記空隙部を減圧状
    態に密閉してあるガラスパネルにおいて、 前記対向面間に前記空隙部を形成すべく、前記一対の板
    ガラス間に介装するための、線材を備えたスペーサの固
    定方法であって、 前記両板ガラス同士を、前記対向面同士が対向した状態
    で前記配置したスペーサを挟み付けて前記外周密閉部を
    形成するに先立って、 前記外周密閉部内側の前記対向面上に前記スペーサを配
    置して、 前記配置したスペーサに備える線材を係止するための複
    数の係止部材を夫々前記外周密閉部内側の前記対向面上
    に配置して前記線材と係止させ、 前記係止させた係止部材夫々を前記対向面に固定するガ
    ラスパネルのスペーサ固定方法。
  4. 【請求項4】 前記係止部材を、前記空隙部の周部に配
    置する請求項1〜3の何れか1項に記載のガラスパネル
    のスペーサ固定方法。
  5. 【請求項5】 前記係止部材の係止部を弾性復元力を付
    与して形成し、その弾性復元状態で前記線材を係止する
    請求項1〜4の何れか1項に記載のガラスパネルのスペ
    ーサ固定方法。
  6. 【請求項6】 一対の板ガラスの対向面間にスペーサを
    介在させて配置することで、所定間隔を隔てた空隙部を
    形成すると共に、前記両板ガラスの外縁全周にわたって
    外周密閉部を設けて前記空隙部を減圧状態に密閉してあ
    るガラスパネルであって、 前記スペーサに線材を備えさせるとともに、前記対向面
    に固定された複数の係止部材に前記線材が係止されて前
    記スペーサの位置を維持するように構成してあるガラス
    パネル。
  7. 【請求項7】 前記係止部材が、前記空隙部の周部に配
    置されている請求項6記載のガラスパネル。
  8. 【請求項8】 前記係止部材が、係止部に弾性復元力を
    付与して形成されている請求項6又は7に記載のガラス
    パネル。
  9. 【請求項9】 前記スペーサが前記線材で形成された
    網、織物、編み物の何れか又はそれらの混成物で形成さ
    れている請求項6〜8の何れか1項に記載のガラスパネ
    ル。
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