JP2000042553A - 冷却塔 - Google Patents

冷却塔

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JP2000042553A
JP2000042553A JP10219304A JP21930498A JP2000042553A JP 2000042553 A JP2000042553 A JP 2000042553A JP 10219304 A JP10219304 A JP 10219304A JP 21930498 A JP21930498 A JP 21930498A JP 2000042553 A JP2000042553 A JP 2000042553A
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Japan
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cooling water
electrolysis
cooling
electrolytic
air
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JP10219304A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ezaki
孝行 江崎
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RAKAN KK
Original Assignee
RAKAN KK
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/02Non-contaminated water, e.g. for industrial water supply
    • C02F2103/023Water in cooling circuits

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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌の繁殖を防止し、冷却水を清潔に保つこ
とのできる冷却塔を提供する。 【解決手段】 冷却塔3は、冷却水Wの循環経路2の途
中に配置され、空気との間で熱交換を行うことにより冷
却水Wを冷却する熱交換器10と、電解用電源装置16
と、循環経路2の途中に配置された電解槽13と、電解
用電源装置16に接続され、かつ冷却水Wに浸漬された
状態で電解槽13内に配置された電解用電極14,15
とを備える。電解用電源装置16は、交流電源と、その
交流電圧を整流する整流器と、整流後の電圧(電解電
圧)の大きさを調整するトランスと、電解用電極14,
15に印加する電圧の極性を切替える制御装置とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水の循環経路
の途中に配置され、空気との間で熱交換を行い、冷却水
を冷却するようにした冷却塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工場、ビルなどにおける空気調和
設備(以下、単に「空調設備」という)などの各種設備
からは、その設備で用いられて温度の上昇した冷却水が
排出される。この冷却水は、屋外に設置された冷却塔で
冷却された後、再び各種設備に戻される。冷却塔として
は、下部に空気取込み口を有し、かつ上部に排気口を有
するハウジングと、そのハウジングの上端部に取付けら
れたファンと、ハウジング内に配置され、空気との接触
により冷却水及び空気間で熱交換を行う熱交換器とを備
えたものが一般的である。この冷却塔によると、ファン
の作動により空気が空気取込み口からハウジング内に取
込まれる。空気は、熱交換器を通った後に排気口から放
出される。一方、ハウジング内に導入された冷却水は熱
交換器をつたって流下する。このとき、前述した空気が
冷却水に触れ、冷却水の有する熱が空気に放出される。
この放出により温度の下がった冷却水はハウジング下部
に集められ、循環経路を通して各種設備に戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
冷却塔では、空気取込み口や排気口においてハウジング
の内部が大気に開放されており、これらの開放部分を介
して太陽光がハウジングの内部に照射可能となってい
る。しかも、冷却後の冷却水の温度は、レジオネラ属菌
に代表される細菌の繁殖に適している。このため、冷却
塔内で細菌が繁殖し、熱交換器から流下して跳ね返った
冷却水とともに、空気取込み口などを通じてハウジング
外部の空気中に飛散することがある。特に、レジオネラ
属菌の場合、飛散により空気中を浮遊すると、呼吸によ
り人体に取込まれて肺炎を誘発するおそれがある。
【0004】そこで、本発明は、細菌の繁殖を防止し、
冷却水を清潔に保つことのできる冷却塔の提供を課題と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、冷却水の循環経路の途中に配置され、空気との
間で熱交換を行うことにより冷却水を冷却する熱交換器
と、電解用電源装置と、前記循環経路の途中に配置され
た電解槽と、前記電解用電源装置に接続され、かつ前記
冷却水に浸漬された状態で前記電解槽内に配置された電
解用電極とを備えている。
【0006】上記第1の発明によると、循環経路を流れ
る冷却水は電解槽を通過する際に電気分解される。すな
わち、陽極では、冷却水中の陰イオンから電子が奪わ
れ、塩素、水及び酸素が発生する。また、陰極では、冷
却水中の陽イオンに電子が与えられ、水素が発生する。
そして、塩素と水とが反応し、塩化水素と次亜塩素酸と
が発生する。この次亜塩素酸を含む冷却水は、循環経路
を流れる過程で熱交換器を通過する。熱交換器では、冷
却水と空気との間で熱交換が行われる。高温の流体であ
る冷却水から、低温の流体である空気へ熱が伝わり、そ
の冷却水の温度が低下する。温度の低下した冷却水は循
環経路に戻される。このようにして冷却水は循環経路を
循環するが、その冷却水に含まれている次亜塩素酸が殺
菌作用を発揮する。このため、冷却水が冷却塔を流れる
際に空気中に飛散しても、その中にはレジオネラ属菌な
どの細菌は含まれていない。
【0007】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記電解用電源装置は、前記電解用電
極の極性を切替える極性切替え手段を備えている。
【0008】上記第2の発明によると、電気分解によ
り、冷却水中に溶解している塩類が電解用電極の表面に
次第に析出して固着する。すなわち、冷却水中の陰イオ
ンの電子が奪われ、陽極表面にスケールが付着する。し
かし、極性切替え手段により電解用電極の極性が切替え
られると、電解用電極での電子の授受がそれまでとは逆
になる。その結果、電解用電極に付着していたスケール
が分離する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について図1に従って説明する。ビルなどの建造物
には、水道水からなる冷却水Wを用いて換気や、温度・
湿度の調節を行う空調設備1が設けられている。また、
建造物には、空調設備1で用いられて温度の上昇した冷
却水Wを冷却し、再び空調設備1に戻すために、冷却水
Wの循環経路2と冷却塔3とが設けられている。
【0010】冷却塔3のハウジング4は、建造物の屋上
などの屋外に設置されている。ハウジング4は、自身の
下部に空気取込み口5及び水槽6を有するとともに、上
端部に排気口7を有している。ハウジング4の内部には
ファン8、散水管9、熱交換器10などが配置されてい
る。そして、水槽6及び散水管9に循環経路2が接続さ
れている。ファン8は、ハウジング4の内部で空気の流
れを発生させるためのものである。散水管9は、循環経
路2から流入した冷却水Wを下方へ滴下させるためのも
のである。熱交換器10は、散水管9から滴下した冷却
水Wと、前述した空気とを接触させ、冷却水Wから空気
へ熱を伝えるためのものである。
【0011】ハウジング4の下部には給水路11が接続
されている。給水路11は、ハウジング4内の冷却水W
の一部が水蒸気となって排気口7から抜け出て、循環経
路2を流れる冷却水Wが減少した場合に、その減少分を
補うべく水道水などの水を供給するための通路である。
給水路11には、ここを開閉するための開閉弁12が設
けられている。なお、給水路11はハウジング4に限ら
ず、冷却水Wの通路であれば、どこに接続されていても
よい。
【0012】冷却塔3は、循環経路2の途中に配置され
た電解槽13を備えている。なお、図1では、電解槽1
3が熱交換器10の上流側に配置されているが、下流側
に配置されてもよい。また、図1では電解槽13がハウ
ジング4の外部に配置されているが、内部に配置されて
もよい。電解槽13の内部には、2種類の電解用電極1
4,15が冷却水Wに浸漬された状態で配置されてい
る。同一種類の電解用電極14,15の数は1つでも2
つ以上でもよい。電解用電極14,15は、塩素イオン
などによって容易に腐蝕しない材質、例えば、チタンの
表面を、白金や二酸化イリジウムでコーティングしたも
のによって形成されている。電解用電極14,15に
は、その一方に直流の正電圧を印加するとともに、他方
に負電圧を印加するための電解用電源装置16が接続さ
れている。電解用電源装置16は、交流電源と、その交
流電圧を整流する整流器と、整流後の電圧(電解電圧)
の大きさを調整するトランスと、電解用電極14,15
に印加する電圧の極性を所定時間毎に切替える、極性切
替え手段としての制御装置とを備えている。
【0013】本実施形態の電解用電源装置16は、0乃
至20ボルト(V)の範囲で電解電圧を調整することが
可能である。また、電解用電源装置16では、電解用電
極14,15の極性の切替えのインターバル(極性を切
替えてから次回に切替えるまでの時間)が約1時間に設
定されている。なお、これらの電解電圧の調整範囲やイ
ンターバルは適宜変更可能である。
【0014】次に、前記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について説明する。空調設備1での使用
により温度の上昇した冷却水Wは、循環経路2を流れる
過程で冷却塔3を通る。冷却水Wは冷却塔3で電気分解
及び冷却された後、循環経路2を通り、空調設備1に戻
される。
【0015】より詳しくは、循環経路2を流れる冷却水
Wは電解槽13を通過する際に電気分解される。すなわ
ち、一方の電解用電極14は、電解用電源装置16から
正電圧が印加されることにより陽極となり、他方の電解
用電極15は負電圧が印加されることにより陰極とな
る。陽極では、冷却水W中の陰イオン(Cl- ,O
-)から電子(e- )が奪われ、塩素(Cl2 )、水
(H2 O)及び酸素(O2 )が発生する。また、陰極で
は、冷却水中の陽イオン(H+ )に電子が与えられ、水
素(H2 )が発生する。そして、塩素(Cl2 )と水
(H2 O)とが反応し、塩化水素(HCl)と次亜塩素
酸(HClO)とが発生する。
【0016】次亜塩素酸(HClO)を含む冷却水W
は、循環経路2を通りハウジング4内に入り込み、散水
管9から滴下される。滴下した冷却水Wは熱交換器10
をつたって流下する。このとき、ハウジング4の内部で
は、ファン8の回転により空気が空気取込み口5、熱交
換器10の順に流れている。このため、冷却水Wは熱交
換器10を流下する際に前記空気に触れ、熱交換が行わ
れる。すなわち、熱交換器10では、高温の流体である
冷却水Wから、低温の流体である空気へ熱が伝わり、そ
の冷却水Wの温度が低下する。
【0017】温度の低下した冷却水Wは水槽6に一旦溜
められ、ハウジング4から排出され、循環経路2を通っ
て空調設備1に戻される。また、冷却水Wから熱を奪っ
て温度の高くなった空気は、排気口7を通ってハウジン
グ4の外部へ排出される。このようにして、冷却水Wは
循環経路2を循環するが、その冷却水Wに含まれている
次亜塩素酸が殺菌作用を発揮する。このため、空気取込
み口5や排気口7において大気に開放され、太陽光が照
射される構造のハウジング4の内部は、細菌の繁殖しや
すい環境となっているものの、冷却水W中の次亜塩素酸
の殺菌作用により細菌の繁殖が防止され、清潔な状態に
保たれる。冷却水Wが冷却塔3を流れる際に、空気取込
み口5などを通じて空気中に飛散しても、その中にはレ
ジオネラ属菌などの病原性の細菌は含まれていない。従
って、レジオネラ属菌が、呼吸により人体に取込まれに
くくなり、レジオネラ属菌による肺炎の問題が解消され
る。
【0018】また、本実施形態では、所定時間(約1時
間)が経過する毎に、電解用電極14の極性が切替えら
れる。従って、電気分解により、冷却水W中に溶解して
いる塩類が電解用電極14または15の表面に析出して
固着しても、すなわち、冷却水W中の陰イオンの電子が
奪われ、陽極の表面にスケールが付着しても、電解用電
極14,15の極性の切替えにより、同電解用電極1
4,15での電子の授受がそれまでとは逆になる。その
結果、電解用電極14,15に付着していたスケールが
分離する。スケール付着が原因で電気抵抗が高くなるこ
とがなくなり、また、スケール除去のための対策が不要
となる。
【0019】なお、電解用電極14,15への電圧の印
加は連続的に行われてもよいし、断続的に行われてもよ
い。後者の場合、1日のうち電圧を印加する時間帯を予
め決めておき、その時間帯にのみ電圧を印加し続けても
よいし、電圧の印加と停止からなるサイクルを1日中ま
たは所定の時間帯中繰り返してもよい。そのほか、冷却
水W中の塩素イオンの濃度を検出し、その検出値に応じ
て電圧を印加したり、停止したりしてもよい。さらに、
本発明は、ビルにおける空調設備に限らず、工場などの
各種設備の冷却塔として広く適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によると、冷
却水の電気分解により発生した次亜塩素酸により細菌の
繁殖を防止し、冷却水を清潔に保つことができる。
【0021】第2の発明によると、第1の発明の効果に
加え、電極にスケールが付着しても、そのスケールを分
離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態における冷却塔
の概略構成図である。
【符号の説明】
2 循環経路 3 冷却塔 10 熱交換器 13 電解槽 14,15 電解用電極 16 電解用電源装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水の循環経路の途中に配置され、空
    気との間で熱交換を行うことにより冷却水を冷却する熱
    交換器と、 電解用電源装置と、 前記循環経路の途中に配置された電解槽と、 前記電解用電源装置に接続され、かつ前記冷却水に浸漬
    された状態で前記電解槽内に配置された電解用電極とを
    備えることを特徴とする冷却塔。
  2. 【請求項2】 前記電解用電源装置は、前記電解用電極
    の極性を切替える極性切替え手段を備えることを特徴と
    する請求項1に記載の冷却塔。
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