JPH07108273A - 循環水路殺菌方法及び循環水路殺菌装置 - Google Patents

循環水路殺菌方法及び循環水路殺菌装置

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JPH07108273A
JPH07108273A JP5255765A JP25576593A JPH07108273A JP H07108273 A JPH07108273 A JP H07108273A JP 5255765 A JP5255765 A JP 5255765A JP 25576593 A JP25576593 A JP 25576593A JP H07108273 A JPH07108273 A JP H07108273A
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JP
Japan
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water
circulating
channel
water channel
circulating water
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Application number
JP5255765A
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English (en)
Inventor
Masahide Iura
征英 井浦
Minoru Kamiwada
實 上和田
Shigeru Tsukamoto
茂 塚本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジオネラ菌等を確実に殺菌でき、しかも循
環水路が腐食することのない循環水路殺菌方法及び循環
水路殺菌装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の循環水路殺菌方法は、循環水路に分
岐循環水路12を配設し、分岐循環水路12には電気分
解によって殺菌する殺菌装置1を設け、循環水路及び分
岐循環水路12内を循環する水の水質をアルカリ性に保
ちつつ殺菌する。またこの殺菌装置1は、複数の通水槽
20a、20bと、通水槽と交互に配設され各通水槽を
両側から挟んで設けた複数の電解槽19a、19b、1
9cと、各両槽間に設けられた多孔性隔膜18a、18
b、18c、18dからなる仕切壁と、各電解槽にそれ
ぞれ設けられた電極24a、24b、24cと、電極を
各通水槽の両側で極性が反対になるように交互に極性を
変えて印加する直流電源25を備える。空気調和設備の
冷、温水循環水路に最適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環水路、とくに空気調
和設備の冷、温水循環水路中に生息するレジオネラ菌、
一般細菌等の細菌を、分岐循環水路を設けることで殺菌
する循環水路殺菌方法及び循環水路殺菌装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近は空気調和設備が普及し、とくに都
市部のビル等の建物においてはこの設備がない建物はな
いといっても過言ではない状況である。しかしこの設備
の普及にともなって従来と違った新たな問題が生じてき
た。この空気調和設備にはパッケージ型のものと冷却塔
を利用するものとがあるが、この冷却塔を用いた空気調
和設備の場合に、冷熱源である冷凍機と一緒に使用され
るビル内の冷却塔や循環水路の中でレジオネラ菌が増殖
し、これが冷却塔からのしぶきにのって人体に感染する
という問題である。レジオネラ菌は本来土壌菌であっ
て、現在これによる感染症(レジオネラ症)には肺炎型
の在郷軍人病と非肺炎型のポンティアック熱の2種類が
あることが分かっている。このレジオネラ菌による感染
症が独立疾患として認知されたのはまだ新しいことで、
1976年米国で発生した集団感染がきっかけである。
以来欧米においてはこれによる集団感染が相次ぎ、我国
においても対策が急がれている。また循環水路ではこの
レジオネラ菌のほか一般細菌も同様に問題であるのはい
うまでもないことである。
【0003】図7はこの冷却塔を用いた従来の空気調和
設備の系統図を示したものである。40は冷水を生成す
るための冷凍機であり、41は冷却水の熱を放熱するた
めの冷却塔である。42a、42bはその冷却水を循環
させるための冷却水循環配管である。43は温水を生成
するためのボイラー、44は熱交換器である。45a、
45b、45c、45dは冷風あるいは温風を得るとき
の冷、温水の切り替えバルブである。46はファンコイ
ルユニットであり、47は冷暖房をする室内を示してい
る。48a、48bは冷、温水配管であり、49a、4
9bは冷水配管である。50、51、52はそれぞれ
冷、温水を循環させるためのポンプである。レジオネラ
菌等の細菌が繁殖するのは、冷、温水配管48a、48
bと冷水配管49a、49b、及び冷水が室内47で温
かい水となりそれを冷却するための冷却水循環配管42
a、42bと、冷却塔41の内部である。レジオネラ菌
等はここで増殖した後、これら配管を循環しているうち
に冷却塔41に入り、一部の水が冷却塔41からしぶき
となって飛散して人体に感染していくことになるのであ
る。また冷却される室内47へ冷気に混入して入り込
み、人に感染してレジオネラ症を起こすこともまれなこ
とではない。
【0004】そして今のところこのレジオネラ菌に対し
て効果的な対策がほとんどとられていないでいるという
のが現状である。すなわち冷、温水系の維持、管理を含
めて、ビルの管理という観点から一般的な清掃を行なう
ということが現在求められているのであるが、少なくと
もこれはレジオネラ菌対策を積極的に図るといったもの
ではないし、効果的な対策といえるものではない。
【0005】こうした事情の中、一つの案として冷、温
水循環系に冷却塔41から殺菌剤を投入することなどの
方法が検討されている。しかしどのような薬剤が適当で
あるか等これから検討すべき課題も多い。しかも配管系
の長さが長いこともあって長期間にわたって薬剤で配管
系内を完全に殺菌するというのは事実上困難である。そ
して殺菌剤として強力なものを用いれば概して金属でで
きた配管系材料は腐食し易く、設備の耐久性の面で新た
な問題を生じさせることになる。この殺菌と腐食の関係
はいわばこちらを立てればあちらが立たずの関係で実際
難しい選択を迫られることになる。また薬剤を定期的に
投入する必要がでてくるが、薬剤投入の保守管理はきわ
めて煩わしいものである。しかもこの維持管理の費用も
あわせて問題となる。
【0006】このほか別の案として図8記載のように紫
外線ランプ53を用いて紫外線を照射し殺菌するという
方法も検討されている。これは流入管54及び排出管5
5を設けた殺菌装置本体56の内部に、電源57に接続
された紫外線ランプ53を複数本設置して殺菌装置を構
成し、流入管54、殺菌装置本体56、排出管55の内
部を被殺菌流体である冷却水が流れている間に紫外線ラ
ンプ53を照射して殺菌するというものである。しかし
冷却水の水量が多いことや、紫外線のあたらない箇所を
通過する冷却水中の細菌には効果が少なく、紫外線ラン
プ53の表面が汚れると紫外線の効果も薄れるという問
題がある。
【0007】また本出願人の先願に係る殺菌装置とし
て、隔膜から構成された仕切壁をもつ貯水槽と、これを
挟んで設けた電解槽と、この電解槽内にそれぞれ設けた
2つの電極と、この2つの電極に印加する直流電源と、
この直流電源の極性を切り替える極性切り替え手段とか
らなる電気泳動利用の殺菌装置がある。これは内部に水
道水等のハロゲンイオンを含む水を収容してこれを電気
分解をし、この電極のうち陽極に殺菌作用をもつ次亜ハ
ロゲン酸イオンを発生させるものである。そして極性切
り替え手段を切り替えることで陰極と陽極を切り替え、
この次亜ハロゲン酸イオンを電気泳動で貯水槽内部を新
陽極側に移動させ、この移動過程において貯水槽内部を
殺菌するものである。この技術は殺菌装置として優れた
ものであるが、被殺菌槽である貯水槽の内部の水は中性
になるものである。従って飲料水であるとか、中性であ
ることが必要な用途には最適であるが、中性の状態で長
期間にわたって鉄系の配管系の中を循環させると赤錆等
を生じるため、空気調和設備の冷、温水の配管系にこの
装置を直接用いることは問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように前記従来の
清掃するという方法ではレジオネラ菌を殺菌することは
できないものであるし、薬剤を投入するという方法も薬
剤の保守管理といった面で問題であり、また配管系の腐
食を生じるといった別の面からも問題の多いものであっ
た。さらに紫外線ランプを照射する方法も水量を考える
と効果の薄いもので現実性に欠けるものであった。そし
て本出願人の先願に係る発明も、被殺菌水が中性である
ため、配管系の腐食の問題を解決するまでには至ってい
なかった。
【0009】本発明はこれら従来技術の問題点を解決す
るものであって、レジオネラ菌等を確実に殺菌でき、し
かも保守管理に手間がいらず、さらには循環水路が腐食
することのない循環水路殺菌方法を提供することを目的
とする。
【0010】また本発明は、レジオネラ菌等を確実に殺
菌でき、しかも保守管理に手間がいらず、さらには循環
水路が腐食することのない空気調和設備の冷、温水循環
水路殺菌方法を提供することを目的とする。
【0011】また本発明は、レジオネラ菌等を確実に殺
菌でき、しかも保守管理に手間がいらず、冷、温水の循
環水路は腐食することがなく、さらにはコストを低減
し、コンパクトな循環水路殺菌装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の循環水路殺菌方法は、循環水路に分岐循環水
路を配設し、前記分岐循環水路には電気分解によって殺
菌する殺菌装置を設け、前記循環水路及び前記分岐循環
水路内を循環する水の水質をアルカリ性に保ちつつ殺菌
するという技術的手段を講じる。
【0013】また前記目的を達成するために本発明の循
環水路殺菌方法においては、循環水路が空気調和設備の
冷、温水循環水路であるという技術手段を講じる。
【0014】また前記目的を達成するため本発明の循環
水路殺菌装置は、水を通水させる複数の通水槽と、前記
各通水槽と交互に配設され前記水を収容しかつ前記各通
水槽を両側から挟んで設けた複数の電解槽と、前記各通
水槽と前記各電解槽との間に設けられた多孔性隔膜から
なる仕切壁と、前記各電解槽にそれぞれ設けられた前記
水を電気分解するための電極と、前記電極を前記各通水
槽の両側で極性が反対になるように交互に極性を変えて
印加する直流電源を備えるという技術手段を講じる。
【0015】この通水槽は2つ、電解槽は3つであるこ
とが適当である。また電気分解を行なう場合には、電気
分解を停止させる分極作用を抑えるためのガス抜き手段
を施すのが望ましい。
【0016】本発明の殺菌装置は、電源が印加される電
極のうち陰極となる数を陽極となる数より多くするのが
適当である。
【0017】また本発明の循環水路殺菌方法において
は、アルカリ性を示すPH値を7〜10.7にするのが
望ましい。
【0018】本発明の循環水路殺菌装置は、電極の極性
を切り替える切り替え手段を有しているのが望ましい。
【0019】なお本発明の冷、温水循環水路は、冷、温
水を循環させる水路と、冷却水を循環させる水路等から
構成されるものである。
【0020】
【作用】本発明の循環水路殺菌方法は、循環水路に分岐
循環水路を配設し、前記分岐循環水路には電気分解によ
って殺菌する殺菌装置を設け、前記循環水路及び前記分
岐循環水路内を循環する水の水質をアルカリ性に保ちつ
つ殺菌するから、循環水路にわずかの追加的装置を加え
ただけで効果的な殺菌をすることができる。またこれを
繰り返して循環水路全体の水質をアルカリ性に保つこと
ができるから、配管系の腐食がすすむことはきわめて少
なくなる。電気的な殺菌装置による殺菌であるから連続
運転になじみ、保守管理を容易にするものである。
【0021】また本発明の循環水路殺菌方法において
は、循環水路が空気調和設備の冷、温水循環水路である
から、空気調和設備の冷、温水の殺菌と循環水路の腐食
防止を確実に行なうことができる。連続運転になじみ、
保守管理を容易にするものである。
【0022】また本発明の循環水路殺菌装置は、水を通
水させる複数の通水槽と、前記各通水槽と交互に配設さ
れ前記水を収容しかつ前記各通水槽を両側から挟んで設
けた複数の電解槽と、前記各通水槽と前記各電解槽との
間に設けられた多孔性隔膜からなる仕切壁と、前記各電
解槽にそれぞれ設けられた前記水を電気分解するための
電極と、前記電極を前記各通水槽の両側で極性が反対に
なるように交互に極性を変えて印加する直流電源を備え
たものであるから、前記各通水槽は両側の電極によって
電気分解され、これにともなって多孔性隔膜を通しての
電気浸透作用が生じ、通常水に含まれるハロゲンイオン
のため陽極付近に発生した次亜ハロゲン酸や次亜ハロゲ
ン酸イオン等の殺菌物質が移動させられ、各通水槽内は
殺菌される。このとき水中の水素イオン、水酸基イオン
はそれぞれ陰極、陽極に電気泳動で移動させられるが、
両者には移動速度差があるため通水槽の内部の水はアル
カリ性を示すことになる。各通水槽で同じように電気分
解反応がすすむので、各通水槽内を流れるアルカリ性の
循環水を合流させれば多量の水をアルカリ性にすること
ができる。そしてこの水を分岐循環水路に吐出し、さら
に循環水路に戻していくことになる。以上のプロセスを
繰り返すことにより循環水全体の殺菌とアルカリ化が図
られることになる。この通水槽の数を2つ、電解槽の数
を3つとするのが装置のコンパクト化という観点から望
ましい。
【0023】また本発明の殺菌装置は、電源が印加され
る電極のうち陰極となる数を陽極となる数より多くした
から、アルカリ化に寄与する電極の数の方が数が多くな
り円滑にアルカリ化を達成することができる。またアル
カリの程度もより向上させることができる。
【0024】さらに本発明の循環水路殺菌装置は、電気
分解を停止させる分極作用を抑えるためのガス抜き手段
を設けることで、より持続性をもたせることができる。
【0025】また本発明の循環水路殺菌方法は、PH値
を7〜10.7のアルカリ性としたので、鉄系の配管系
であっても腐食して赤錆等が生じることがない。本発明
の循環水路殺菌装置は、電極の極性を切り替える極性切
り替え手段を有しているから、陰極と陽極を入れ替えて
運転することができる。この切り替えによって電極の寿
命を長くすることができる。しかも電極にスケールが付
き易いという問題が電気分解には存在するが、これを防
止することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1において、1は電気分解によっ
て殺菌する殺菌装置、2は冷却塔、3は冷水を生成する
冷凍機、4は温水をつくるボイラー、5は熱交換器を示
す。通常水にはハロゲンイオンが含まれているから、殺
菌装置1は電気分解によって次亜ハロゲン酸や次亜ハロ
ゲン酸イオン等の殺菌物質を発生させることができると
同時に、殺菌装置1内部の水をアルカリ化できるもので
ある。6は室内7に冷温風を供給するためのファンコイ
ルユニットで、ファンとコイルと冷、温水配管8a、8
bからなる。9a、9bは冷水配管であり、10a、1
0bは温まった冷却水を冷却するための冷却水配管であ
る。冷、温水配管8a、8b、冷水配管9a、9b、冷
却水配管10a、10bは、冷、温水循環水路を形成し
ている。11a、11b、11c、11dは冷、温水の
切り替えバルブである。ところで殺菌装置1は、冷水配
管9a、9b及び冷却水配管10a、10bからバイパ
スされた分岐循環水路12に設けられているが、この分
岐循環水路12は冷、温水循環水路のどこに設けられて
いてもかまわない。13、14、15は冷、温水及び冷
却水を循環させるためのポンプである。16は水中の細
菌を調べるために設けられたサンプル採取バルブであ
る。本実施例のシステムの作用は、分岐循環水路12に
設置された殺菌装置1を除いて図6で説明したシステム
と同様のものであるから、その詳細な説明は省略する。
本実施例による方法はこのような回路で殺菌するもので
あるから、冷、温水循環水路から水を分岐させるだけで
冷、温水循環水路を殺菌することができるし、冷、温水
循環水路全体をアルカリ性に保ちつつ殺菌するので配管
系で腐食がすすむということがない。また電気的な殺菌
装置による殺菌であるから連続運転になじみ、保守管理
を容易にするものである。
【0027】また図2はこの循環水路に設置した殺菌装
置1の詳細図である。殺菌装置1の本体17の構造は内
部が空洞になった箱形形状であって、内壁には酸やアル
カリに強い樹脂のコーティングが施されている。本体1
7自体を樹脂材料でつくってもよい。この本体17の内
部空洞を多孔性隔膜18a、18b、18c、18dで
5つの小空間に仕切り、これらが電解槽19a、19
b、19cと、通水槽20a、20bとなっている。1
8aが電解槽19aと通水槽20aを仕切る多孔性隔
膜、18bが電解槽19cと通水槽20aを仕切る多孔
性隔膜である。また同じく18cが電解槽19cと通水
槽20bを仕切る多孔性隔膜、18dが電解槽19bと
通水槽20bを仕切る多孔性隔膜である。多孔性隔膜1
8a、18b、18c、18dの材質は、電気浸透を起
こし易く、酸やアルカリに強い材料であればよく、多孔
体濾過体用熱融着不織布(材質ポリプロピレン)、素焼
等が適当である。この電解槽19a、19b、19cは
流入管21と連通されている。22a、22bはそれぞ
れ流入管21と連通孔21aの間、流入管21と連通孔
21bの間に設けられた逆止弁である。また図示はして
いないが、電気分解して陰極周りに発生する水素ガスと
陽極周りに発生する酸素ガスとを、本体17の外部に排
出するガス抜き手段が本体17上部に設けられている。
すなわちこのガス抜き装置を設けないと、本体17に電
気分解を抑制する分極作用が起こり、運転の継続に困難
が生じるのである。ガス抜き手段はどのようなものであ
ってもかまわないが、ポリテトラフルオロエチレン等の
通気性の膜で本体17上部端板の一部を構成するのが適
当である。23は冷水、冷却水を循環水路に戻す排出管
である。流入管21から流入した冷水、冷却水は、連通
孔21a、21bを介して本体17内に形成された通水
槽20a、20bに導かれる。また流入管21は連通孔
21c、21dを介して電解槽19cにも連通されてい
る。この通水槽20a、20bは、連通孔23a、23
bを介して排出管23に連通される。24a、24b、
24cは冷水、冷却水を電気分解するための電極であ
り、電極24aは電解槽19a内に長く延びて本体17
の端版に両持ち構造で支持されている。電極24bも電
解槽19b内で同じく端版に支持されている。さらに電
極24cは電解槽19cに設けられ支持されている。電
極は複数の棒状のもので構成してもよいが、多くの穴を
開けた板状の電極板を利用するのが望ましい。電極のう
ち24a、24bを陰極とし電極24cを陽極とするよ
うに直流電源25が印加されている。直流電源の詳細は
図示はしないが、商用電源を整流回路を利用して整流し
たものが用いられている。電池等でもかまわないが、こ
の場合は保守に人手を要するという問題が出て来るので
商用電源を用いるのが望ましい。電圧は電気分解を可能
にするものであればどの程度のものでもかまわない。そ
して26は電極24a、24b、24cに印加する直流
電源25の極性を切り替える極性切り替え手段である。
【0028】この実施例の作用を説明すると、流入管2
1から流入した冷水、冷却水は、連通孔21aから通水
槽20aに流入し、連通孔21bから通水槽20bに流
入する。また連通孔21c、21dからも電解槽19c
内に冷水、冷却水が流入する。このとき電極24cは陽
極に、電極24a、24bはそれぞれ陰極に印加されて
おり、冷水、冷却水は水道水であって塩素イオンを含ん
でいるから、電気分解が生じることになる。そして陽極
24c周りでは次の反応が生じる。
【0029】
【化1】
【0030】
【化2】
【0031】
【化3】
【0032】ここで発生した次亜塩素酸HClOと次亜
塩素酸イオンClO-がレジオネラ菌を殺菌する物質と
なるものであり、薬剤に比べて強力な殺菌作用を示すも
のである。ところで多孔性隔膜18a、18b、18
c、18dを挟んで電気分解を行なっているが、この状
況下水と多孔性隔膜18a、18b、18c、18dの
界面には電気二重層が形成され、移動し易い荷電部分が
電界によって動かされる。この移動にともなって水の運
動が惹起される。以上を言い換えるなら電気分解によっ
て電界方向の水の移動が生じるということである。すな
わち電気浸透作用が生じるのである。
【0033】陽極24c付近で発生した強力殺菌物質で
ある次亜塩素酸HClOと次亜塩素酸イオンClO
-は、この電気浸透で移動する冷水、冷却水に含まれた
状態で多孔性隔膜18b、18cを通って通水槽20
a、20bに流入し、さらに陰極24a、24b側へ移
動していく。この過程において通水槽20a、20b内
部の水が殺菌される。そしてこの冷水、冷却水に含有さ
れた状態で排出管23から分岐循環水路12へ流出して
いき、最終的には循環水路全体を殺菌していくことにな
る。ところで物質の移動は電気浸透だけではない。水中
には水素イオン、水酸基イオンが存在するが、これらは
電気泳動によってそれぞれ陰極、陽極に引きつけられ移
動させられる。この水素イオンの移動速度と水酸基イオ
ンの移動速度とではかなりの速度差が存在する。しかも
電気浸透による水の動きが加算されるから、陰極周りの
水素イオン濃度はいち早く上がることになる。そして陰
極から電子をもらうと電気的に中和し、塩素ガスを発生
する反応がすすむことになる。陰極近辺の水素イオンは
この還元反応で失われてPH値が上がり、通水槽では内
部の冷水、冷却水がアルカリ性を示すことになる。しか
も本実施例の電極は、陰極の数を陽極の数より多くして
いる。このためアルカリ化の変化に寄与する陰極の数の
方が多いから、アルカリ化を促進することができる。ま
たPH値をより向上させることができる。そして電解槽
19a、19b内のアルカリ性の余剰極液は、連通孔2
7a、27bを通って通水槽20a、20bへの水と合
流させられるためアルカリ化はさらに促進させられる。
【0034】この実施例の殺菌装置1の運転は、連続運
転を予定しているが、アルカリの程度を示すPH値と殺
菌に寄与する残留塩素濃度が所望の範囲に入ったら、こ
れを循環水路に設けたセンサによって検知して運転を停
止し、PH値か塩素イオン濃度のどちらかが所望の範囲
から外れたら運転を再開するように制御すれば、運転コ
ストを下げることができる。
【0035】図3,図4は、本発明の一実施例の殺菌装
置1における次亜塩素酸HClOと次亜塩素酸イオンC
lO- 全体の濃度すなわち残留塩素濃度と、アルカリの
程度を示す水素イオン濃度すなわちPH値を調べたもの
である。図3は、電解時間にともなって残留塩素濃度が
どのように変化していったかを示している。通水量は3
00cc/min である。本実施例の場合残留塩素濃度は
0.6ppm から0.8ppm の間で変化しているが、おお
むね0.7ppm 程度を保っている。図3で比較の対象に
なっているのは本出願人の先願に係るもので、2枚の隔
膜で1つの貯水槽と2つの電解槽を構成したものであ
る。この場合には残留塩素濃度は1.0ppmから1.2p
pm おおむね1.1ppm を示した。さらにこのときのP
H値を測定したものが図4である。図4では電解時間に
ともなってPH値がどのように変化していったかを、図
3と同じ条件で比較してある。これによると、本発明の
実施例の場合PH値9.7程度で一定であるが、2枚の
隔膜で1つの貯水槽と2つの電解槽を構成したものはP
H値7前後で若干ばらつき、平均PH7.3程度であ
る。配管系の腐食防止のために水質はアルカリ性である
必要があるけれども、このとき殺菌のための残留塩素濃
度はどのようなものでなければならないかを調べたもの
が図5である。殺菌効果をみるために出発細菌数として
104 コロニー/mlを与え、PH値をパラメータとして
残留塩素濃度を増加していき、このときの殺菌率をみた
ものである。残留塩素濃度が増加すると殺菌率は向上す
るが、PH値を上げていくと殺菌効果が若干低下してい
くことが分かる。本実施例のようにPH値が9.7で残
留塩素濃度が0.7ppm では殺菌率95%を示してい
る。殺菌効果をこれ以上に上げるためにはPH値を8.
7程度まで落とせばよいことがわかる。
【0036】さらに本実施例の殺菌装置と紫外線ランプ
で殺菌するものとでどの程度の差があるのかを調べたも
のが図6である。実験は、図1の殺菌装置1を本実施例
の殺菌装置にした場合と、図8の紫外線ランプ53にし
た場合の2回にわたって行なった。殺菌率は、図1のサ
ンプル採取バルブ16から採取した水を検査し、得たも
のである。紫外線ランプ53による殺菌の場合殺菌開始
後2時間で殺菌率22%程度になり、以後この状態が変
わることはない。本実施例の場合は2時間後にほぼ10
0%殺菌の状態になり、以後この状態が続いている。閉
じた循環水路であるため残留塩素がある程度蓄積されて
いくとみてよいからである。本実施例の殺菌力は従来形
の殺菌方法に比べて強力なものである。
【0037】さて以上をまとめるとこの実施例によれば
アルカリ性であるため配管系の腐食がすすむことは少な
い。しかも酸やアルカリ化した水を捨て水として外部へ
捨てることなく、閉じた冷、温水循環水路として運転で
きるから保守管理がきわめて容易である。また電気的に
殺菌するものであるから連続運転になじむものであり、
従来技術からみてコスト的にきわめて優れたものとな
る。そして冷水、冷却水として水道水を使用している
が、水道水にはハロゲンイオンの1つである塩素イオン
が含まれているから、ハロゲンイオンを別途補給する必
要がない。
【0038】ところで本発明の図2の実施例において
は、電極24a、24b、24cの極性を切り替える極
性切り替え手段26を直流電源回路に挿入している。こ
れによって陰極と陽極を入れ替えて運転することができ
るものである。すなわち一定時間がくるとこの極性切り
替え手段26を切り替えることにより、しばらく逆方向
に電気分解をするのである。できれば電解槽19a、1
9b、19cにはそれぞれ電磁弁を介して配水管を設け
ておく。そしてさらにこれを排水タンクに通じておくの
である。すると切り替え運転に連動して自動的に一定時
間電磁弁が開いて内部の極液を排水することができる。
極液は陽極側では酸性であるが陰極側ではアルカリであ
り、これらを混合するとある程度中和されることにな
り、これをタンク内に溜めるのである。この水は定期的
に処理するか、もしくはタンクにPH調整器を設けてお
き、自動的に調整、排水することもできる。このように
切り替え手段を設けることで電極の寿命を長くすること
ができ、運転中電極にスケールが付着するという問題を
解決することができるのである。
【0039】本発明は、レジオネラ菌を主たる対象とし
て説明しているがこれに限られるものではないのはもち
ろんのことである。
【0040】
【発明の効果】本発明の循環水路殺菌方法は、循環水路
に分岐循環水路を配設し、前記分岐循環水路には電気分
解によって殺菌する殺菌装置を設け、前記循環水路及び
前記分岐循環水路内を循環する水の水質をアルカリ性に
保ちつつ殺菌するから、循環水路にわずかの追加的装置
を加えるだけで殺菌することができ、また水質をアルカ
リ性に保っているから配管系で腐食がすすむということ
がない。また電気的な殺菌装置による殺菌であるから連
続運転になじみ、保守管理を容易にするものである。さ
らに殺菌が薬剤によるものの場合、投与する薬剤は濃度
が大きくないと殺菌の効果は乏しいものとなるが、本発
明の場合は電気分解時の酸素が関与しているためか低濃
度でも殺菌力が強いものである。従ってレジオネラ菌を
長期間にわたって殺菌することができる。
【0041】また本発明の循環水路殺菌方法において
は、循環水路が空気調和設備の冷、温水循環水路である
から、空気調和設備の冷、温水の殺菌と循環水路の腐食
防止を確実に行なうことができる。連続運転になじみ、
保守管理を容易にするものである。
【0042】さらに本発明の循環水路殺菌装置は、水を
通水させる複数の通水槽と、前記各通水槽と交互に配設
され前記水を収容しかつ前記各通水槽を両側から挟んで
設けた複数の電解槽と、前記各通水槽と前記各電解槽と
の間に設けられた多孔性隔膜からなる仕切壁と、前記各
電解槽にそれぞれ設けられた前記水を電気分解するため
の電極と、前記電極を前記各通水槽の両側で極性が反対
になるように交互に極性を変えて印加する直流電源を備
えたから、陰極周りでいち早く水素イオンが欠乏し通水
槽内部を通過する水はアルカリ性を示すようになる。従
ってこの条件下では配管系の腐食がすすむことは少な
い。しかも酸やアルカリ化した水を捨て水として外部へ
捨てることなく、閉じた循環水路として運転できるから
保守管理がきわめて容易である。これは地球にとっても
優しい装置ということができる。また電気的に殺菌する
ものであるから連続運転になじむものであり、従来技術
からみてコスト的にもきわめて優れたものとなる。そし
て水として水道水等を使用するのが普通であるが、この
水道水にはハロゲンイオンの1つである塩素イオンが含
まれているから、ハロゲンイオンを補給する必要はな
い。この点からも本発明の循環水路殺菌装置は保守管理
がきわめて容易である。そして水量が多い場合、通水槽
と電解槽の数を増やすことで対応することができ、アル
カリ化するための時間が長引くようなこともない。
【0043】また本発明の循環水路殺菌装置は、通水槽
を2つ、電解槽を3つとすることによってきわめてコン
パクトな構成とすることができるものである。本発明の
循環水路殺菌装置は、陰極の数が陽極の数より多いか
ら、通水槽のアルカリの程度をより上げることができ
る。
【0044】さらに本発明の循環水路殺菌槽は、ガス抜
き手段を備えることによって連続運転を可能にすること
ができる。またアルカリ性の程度をPH7〜10.7の
アルカリとすることで効果的に腐食を防止することがで
きる。
【0045】本発明の循環水路殺菌装置は、電極の極性
を切り替える極性切り替え手段を有しているから陰極と
陽極とを入れ替えることができ、電極の寿命は著しく長
くすることができるし、電極にスケールが付くのを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の系統図
【図2】本発明の一実施例の殺菌装置の詳細図
【図3】本発明の一実施例における電解時間と残留塩素
濃度の変化図
【図4】本発明の一実施例における電解時間とPH値の
変化図
【図5】本発明の一実施例における殺菌効果に対するP
H値と残留塩素濃度の影響を示す図
【図6】本発明の一実施例における殺菌効果と紫外線ラ
ンプの殺菌効果の比較図
【図7】従来の空気調和設備の系統図
【図8】従来の紫外線ランプ殺菌装置を示す図
【符号の説明】
1 殺菌装置 17 本体 18a,18b,18c,18d 多孔性隔膜 19a,19b,19c 電解槽 20a,20b 通水槽 24a,24b,24c 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28F 19/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環水路に分岐循環水路を配設し、前記分
    岐循環水路には電気分解によって殺菌する殺菌装置を設
    け、前記循環水路及び前記分岐循環水路内を循環する水
    の水質をアルカリ性に保ちつつ殺菌することを特徴とす
    る循環水路殺菌方法。
  2. 【請求項2】前記循環水路が空気調和設備の冷、温水循
    環水路である請求項1記載の循環水路殺菌方法。
  3. 【請求項3】水を通水させる複数の通水槽と、前記各通
    水槽と交互に配設され前記水を収容しかつ前記各通水槽
    を両側から挟んで設けた複数の電解槽と、前記各通水槽
    と前記各電解槽との間に設けられた多孔性隔膜からなる
    仕切壁と、前記各電解槽にそれぞれ設けられた前記水を
    電気分解するための電極と、前記電極を前記各通水槽の
    両側で極性が反対になるように交互に極性を変えて印加
    する直流電源を備えたことを特徴とする循環水路殺菌装
    置。
  4. 【請求項4】通水槽の数が2つで、電解槽の数が3つで
    ある請求項3記載の循環水路殺菌装置。
  5. 【請求項5】前記電極のうち陰極の数を陽極の数より多
    くした請求項3または4記載の循環水路殺菌装置。
  6. 【請求項6】前記水の電気分解を抑制する分極作用を抑
    えるためのガス抜き手段を有する請求項3、4または5
    記載の循環水路殺菌装置。
  7. 【請求項7】前記アルカリ性を示すPH値が7〜10.
    7である請求項1または2記載の循環水路殺菌方法。
  8. 【請求項8】前記電極の極性を切り替える極性切り替え
    手段を有している請求項3、4、5または6記載の循環
    水路殺菌装置。
JP5255765A 1993-10-13 1993-10-13 循環水路殺菌方法及び循環水路殺菌装置 Pending JPH07108273A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042553A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Rakan:Kk 冷却塔
JP2002372396A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Katayama Chem Works Co Ltd 循環式冷却水系の水処理方法および水処理システム
US6627073B2 (en) 1999-12-16 2003-09-30 Sanyo Electric Co, Ltd. Water treatment device
JP2008072109A (ja) * 2001-09-28 2008-03-27 Univ Leland Stanford Jr 電気浸透マイクロチャネル冷却システム

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