WO2006001115A1 - イオン溶出ユニット及びそれを備えた機器並びに洗濯機 - Google Patents

イオン溶出ユニット及びそれを備えた機器並びに洗濯機 Download PDF

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Abstract

 陽極または陰極の一方の極性となる少なくとも1つの第1電極102と、該第1電極102と対向配置され、該第1電極102とは異なる極性となる少なくとも1つの第2電極103と、前記第1,第2電極102,103間に電圧を印加する駆動手段とを備え、前記第1,第2電極102,103間に水を供給しながら前記第1,第2電極102,103間に電圧を印加することにより陽極から金属イオンを溶出させるイオン溶出ユニットにおいて、前記第1,第2電極102,103の極性を、周期的に反転させるとともに、前記第1,第2電極102,103間を流れる電流の電流密度が一定値以上となるように制御する。

Description

イオン溶出ユニット及びそれを備えた機器並びに洗濯機
技術分野
[0001] 本発明は、抗菌性のある金属イオンを水中に溶出するイオン溶出ユニットと、このィ オン溶出ユニットの生成した金属イオンを水に添加して用いる機器 (例えば、洗濯機 )に関する。
背景技術
[0002] 洗濯機で洗濯を行う際、水、特にすすぎ水に仕上物質を加えることが良く行われる 。仕上物質として一般的なのは柔軟剤やのり剤である。これに加え、最近では洗濯物 に抗菌性を持たせる仕上処理のニーズが高まって 、る。
[0003] 洗濯物は、衛生上の観点からは天日干しをすることが望ま U、。し力しながら近年 では、女性就労率の向上や核家族化の進行により、日中は家に誰もいないという家 庭が増えている。このような家庭では室内干しにたよらざるを得ない。 日中誰かが在 宅している家庭にあっても、雨天の折りは室内干しをすることになる。
[0004] 室内干しの場合、天日干しに比べ洗濯物に細菌やカビが繁殖しやすくなる。梅雨 時のような高湿時や低温時など、洗濯物の乾燥に時間が力かる場合にこの傾向は顕 著である。繁殖状況によっては洗濯物が異臭を放っときもある。このため、日常的に 室内干しを余儀なくされる家庭では、細菌やカビの繁殖を抑制するため、布類に抗 菌処理を施した!/ヽと!ヽぅ要請が強 ヽ。
[0005] 最近では繊維に抗菌防臭加工ゃ制菌加工を施した衣類も多くなつている。しかしな 力 家庭内の繊維製品をすベて抗菌防臭加工済みのもので揃えるのは困難である。 また抗菌防臭加工の効果は洗濯を重ねるにつれ落ちて行く。
[0006] そこで、洗濯の都度洗濯物を抗菌処理しょうという考えが生まれた。例えば特許文 献 1には、銀イオン、銅イオンなど殺菌力を有する金属イオンを発生するイオン発生 機器を装備した電気洗濯機が記載されている。特許文献 2には洗浄水に銀イオンを 添加する銀イオン添加ユニットを具備した洗濯機が記載されている。
[0007] このような抗菌性のある金属イオンを利用する機器にあっては、電極間に電圧を印 加することにより電極力 金属イオンを溶出させるイオン溶出ユニットを用いるのが通 常の構成である。例えば銀イオンを添加する場合、陽極側の電極を銀製とし、これを 水中に入れて電圧を印加すると、陽極において、 Ag→Ag+ + e_の反応が起こり、水 中に銀イオン (Ag+)が溶出する。銀イオン (Ag+)が溶出しつづければ陽極は減耗し ていく。
[0008] 他方陰極では、電極の材質に関わらず H+ + e_→l/2Hの反応が生じ、水素が発
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生するとともに、水中に含まれるカルシウムなどが炭酸カルシウムなどのカルシウム化 合物のスケールとして表面に析出する。また電極の成分金属の塩化物及び硫化物 が表面に発生する。従って、使用が長期にわたると、前記スケールや塩ィ匕物、硫ィ匕 物が陰極表面に厚く堆積し、金属イオンの溶出を妨げる。このため、金属イオンの溶 出量が不安定になったり、電極の減耗が不均一になったりする。
[0009] また電極にスケールが付着しなくても、水質により金属イオンが溶出できなくなる場 合もある。例えば水質の硬度が高い場合、導電率が高い場合、塩化物イオン濃度が 高い場合などは、電極表面にスケールが析出しなくても、金属イオンの溶出量が低 下し、金属イオン濃度が下がるといった問題点があった。すなわち、硬度が高い硬水 や、導電率が高い水などの水中に溶存するイオンの濃度が高い水の場合、銀イオン の溶出反応と競合して、他のイオンが関わる反応がおこり、銀イオンの生成効率が低 下する。また、前記金属が銀である場合には、塩化銀の不動態皮膜が形成されて銀 イオンの溶出効率が低下する。飲料水の水質でいうと、日本国内の大部分では、溶 存イオン量も小さぐ溶出に与える影響はほとんど無いが、ヨーロッパなどの海外では 水中の溶存イオンが多ぐ問題が生じる。例えば、硬度で示すと、 日本国内では 40〜 lOOmgCaCO /Lの範囲であるが、ヨーロッパでは、 200〜300mgCaCO /Lといった高
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い値の地域も多い。
[0010] このように地域によっては、金属イオン溶出ユニットの電極へのスケールの付着が 問題となったり、スケールの付着が無くても、水質により、金属イオンの溶出効率は低 下したりするという問題がある。スケールの付着については、電極間の印加電圧の極 性反転を行うことで、ある程度防ぐことができるが、実際の環境では、このスケール付 着と水質による溶出効率の低下が複雑に絡む。 [0011] 例えば、金属イオンが十分に溶出される環境下であれば、陰極表面にスケールな どの異物が少量付着しても、当該電極が極性反転で陽極となった時に、電極金属が 溶け出すため、電解研磨のように新たな表面が形成され異物も取り除かれるが、十 分に溶出されない環境下であれば、その効果が低下する。スケールの付着が発生す ると電極金属の露出面積が低下するため、金属イオン溶出量が低下する。さらにお 互いの相乗効果もあり、スケールの付着が防止できな力つたりして溶出効率がさらに 低下するといつた問題点があった。
[0012] そこで、使用期間が長期間にわたる場合や、水質が変化した場合にも、安定して銀 イオンを溶出させるための技術として、特許文献 3には、連続通電時よりも高い電流 を繰り返し ONと OFFを繰り返し、スケール付着による電極性能劣化を防止する技術 が記載されている。また、特許文献 4には、水温や水質などの条件と銀イオン濃度と の相関を予め把握し、それに基づいた制御を行う技術が記載されている。
特許文献 1:実開平 5— 74487号公報
特許文献 2:特開 2001 - 276484号公報
特許文献 3:特開 2000— 126775号公
特許文献 4:特開平 11― 207352号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0013] し力しながら、特許文献 3のように、連続通電時よりも高 、電流を繰り返し ONと OF Fを繰り返し、スケール付着による電極性能劣化を防止する技術の場合、スケールを 剥離するための工程を設ける必要があり連続運転できない、また、その工程で使用 する水が無駄になってしまうことに加え、該金属イオン溶出ユニットを機器に組み込 む場合には、通常の銀イオン水を使用するための経路とは別に、その水を排水する 経路を設ける必要があるなどの問題がある。また、特許文献 4のように、水温や水質 などの条件と銀イオン濃度との相関を予め把握し、それに基づいた制御を行う技術 の場合、使用条件ごとに水質を予め測定したり、装置ごとにすべての因子を測定する ための水質センサを備える必要があったりするため、現実には困難である。
「00141 本発明は上記問穎に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スケールの 付着と、水質による溶出効率の低下を解決できることにより、抗菌作用のある金属ィ オンの溶出を長期間にわたり効率良く安定して行うことのできるイオン溶出ユニットを 提供することにある。特に、水質の影響を除去するための機構を設けたり制御を行つ たりするのではなぐ連続的に運転しても水質の影響を受けにくいイオン溶出ユニット を提供することにある。さらに、このイオン溶出ユニットを備えることで、生成した金属 イオンを水に添加して用いることにより、細菌の繁殖力もたらす悪影響を避けることの できる機器、特に洗濯機を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0015] 上記目的を達成するため本発明は、陽極または陰極の一方の極性となる少なくとも 1つの第 1電極と、該第 1電極とは対向配置され、該第 1電極とは異なる極性となる少 なくとも 1つの第 2電極と、前記第 1,第 2電極間に電圧を印加する駆動手段とを備え 、前記第 1,第 2電極間に水を供給しながら前記第 1,第 2電極間に電圧を印加する ことにより陽極力も金属イオンを溶出させるイオン溶出ユニットにおいて、前記第 1, 第 2電極の極性を、周期的に反転させるとともに、前記第 1,第 2電極間を流れる電流 の電流密度が一定値以上となるように制御することを特徴とする。これにより、硬度、 導電率、塩化物イオン濃度、水温、 pHなどの水質の影響を受けにくくすることができ る。
[0016] また、電流密度を、 0.07mA/mm2以上とすることが好まし!/、。このようにすることで電 極へのスケールの付着を防ぐことができる。また、 O.llmA/mm2以上とすることで、電 極からの金属イオン溶出効率の低下を防ぐことができる。
[0017] また、イオン溶出ユニットの電流 ·電圧制御を定電流制御とすることが好ましい。この ようにすることで、単位時間当たりの銀イオンの溶出量が一定となり、イオン溶出ュ- ットを通過する水の流量が一定であれば濃度も一定となり、銀イオンの効果を得るた めに必要十分な濃度の銀イオン水を得ることが可能になる。同時に、水量検出手段 を備えてもよい。このようにすることで、一定時間電解を行い、一定量の水を供給する ことで、供給する水の濃度を、給水圧や給水流量によらず一定とすることができる。 発明の効果
「00181 本発明のイオン溶出ユニットによると、電極間を流れる電流の電流密度が一定値以 上となるように制御するため、水の硬度、導電率、塩化物イオン濃度、水温、 PHなど の水質に変化による電極力 の金属イオンの溶出効率の低下を防止することができ る。また、このように制御することにより、水質が変化しても電極へのスケールの付着 を効果的に防止することができる。具体的には、電流密度を、 0.07mA/mm2以上とす れば、電極へのスケールの付着を防ぐことができる。また、 O.llmA/mm2以上とすれば 、電極力もの金属イオン溶出効率の低下を防ぐことができる。
[0019] また、イオン溶出ユニットの電流 ·電圧制御を定電流制御とすれば、単位時間当た りの銀イオンの溶出量が一定となり、イオン溶出ユニットを通過する水の流量が一定 であれば濃度も一定となり、銀イオンの効果を得るために必要十分な濃度の銀イオン 水を得ることが可能になる。同時に、水量検出手段を備えれば、一定時間電解を行 い、一定量の水を供給することで、供給する水の濃度を、給水圧や給水流量によら ず一定とすることができる。
[0020] そして、このようなイオン溶出ユニットを備えることで、生成した金属イオンを水に添 カロして用いることにより、細菌の繁殖力もたらす悪影響を避けることのできる機器、特 に洗濯機を提供することができる。
図面の簡単な説明
[0021] [図 1]は、金属イオン溶出ユニットの構成を示す水平断面図である。
[図 2]は、金属イオン溶出ユニットの電極の斜視図である。
[図 3]は、金属イオン溶出ユニットの一例の駆動回路ブロック図である。
圆 4]は、水質の各成分 (硬度 (a)、導電率 (b)、塩化物イオン濃度 (c) )と溶出効率の 関係を電流密度との相関にお 、て示した図である。
[図 5]は、金属イオン溶出ユニットの定電流制御及び定電圧制御の一例を導電率との 相関において示した図である。
[図 6]は、金属イオン溶出ユニットの他の例の駆動回路ブロック図である。
[図 7]は、洗濯機に搭載した実施例を示した図である。
符号の説明
[0022] 1 商用電源
2 絶縁トランス 4 定電圧回路
5 定電流回路
6 主制御部
100 金属イオン生成ユニット
102、 103 電極
発明を実施するための最良の形態
[0023] 本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
[0024] 図 1及び図 2に、金属イオン溶出ユニットの構造を示す。図 1は水平断面図である。
図 2は電極の斜視図である。金属イオン溶出ユニット 100は、ケース 101の中に、 2枚 の板状電極 (第 1電極 102及び第 2電極 103 (以下、単に「電極」と称す。;))を有し、 長手方向の一方の端に水の流入口 104、他方の端に水の流出口 105を備える。ケ ース 101内部には、流入口 104力も流出口 105へと向力 水流に沿う形で、 2枚の板 状電極 102、 103が向かい合わせに配置されている。ケース 101の中に水が存在す る状態で電極 102、 103に所定の電圧を印加すると、電極の陽極側から電極構成金 属の金属イオンが溶出する。電極 102、 103は、一例として図 2のような大きさ 15mm X 50mm、厚さ lmm程度の銀プレートを、約 5mmの距離を隔てて電極保持材 106、 10 7により配置する構成とすることができる。また電極 102、 103の一部には、電圧を印 加するための接続端子 108、 109を設けている。
[0025] なお電極 102、 103の材料は銀に限らない。抗菌性を有する金属イオンのもとにな る金属であればよい。銀の他、銅、銀と銅の合金、亜鉛などが選択可能である。銀電 極から溶出する銀イオン、銅電極から溶出する銅イオン、及び亜鉛電極から溶出す る亜鉛イオンは優れた殺菌効果や防カビ効果を発揮する。銀と銅の合金カゝらは銀ィ オンと銅イオンを同時に溶出させることができる。
[0026] 金属イオン溶出ユニット 100では、電圧の印加の有無で金属イオンの溶出 Z非溶 出を選択できる。また電流や電圧印加時間を制御することにより金属イオンの溶出量 を制御できる。一般的な抗菌材に用いられて 、るゼオライトなどの金属イオン担持体 力も金属イオンを溶出させる方式と比較した場合、金属イオンを投入するかどうかの 選択や金属イオンの濃度の調節をすベて電気的に行えるので使い勝手がよい。 [0027] 図 3に示すのは金属イオン溶出ユニットの駆動回路 (駆動手段)の制御ブロック図で ある。商用電源 1に絶縁トランス 2が接続され、 AC100Vを所定の電圧に降圧すると ともに安全のため商用電源とは絶縁する。トランス 2の出力電圧は全波整流回路 3に よって整流された後、定電圧回路 4で定電圧とされる。定電圧回路 4の後段には、定 電流回路 5が接続されている。定電流回路 5は電極間の抵抗値変化にかかわらず一 定の電流を供給するように動作する。
[0028] 電極に電圧を印加する駆動部は、 NPN型トランジスタ Q1〜Q4で構成されている。
トランジスタ Q1〜Q4のベース信号 S1〜S4は、それぞれマイクロコンピュータなどで 構成される主制御部 6に接続されている。駆動部の一端は定電流回路 5に接続され 、他端は接地されている。電圧検出回路 9は、駆動部の両端の電位差 (電圧)を検出 するものであり、その検出した電圧値を主制御部 6に入力する。電流検出回路 10は、 駆動部を流れる電流値を検出するものであり、その検出した電流値を主制御部 6に 入力する。主制御部 6は、それらの値に基づき電圧値設定回路 8によって定電圧回 路 4で定電圧とする電圧値を決定するとともに、電流値設定回路 7によって定電流回 路 5で定電流とする電流値を決定する。今、 Sl、 S4に Hレベルの電圧、 S2、 S3に L レベルの電圧を与えると、トランジスタ Ql、 Q4が ONになり、 Q2、 Q3が OFFになる。 この状態では、電極 102に正の電圧が印加され、電極 103には負の電圧が印加され ること〖こなる。この結果、陽極側の電極 102から陰極側の電極 103に向力つて電流が 流れる。これによつて金属イオン溶出ユニット 100からは、陽イオンの抗菌性の金属ィ オンと陰イオンとが発生する。
[0029] 金属イオン溶出ユニットに長時間一方向に電流を流すと、図 3で陽極側となってい る電極 102が減耗するとともに、陰極側となっている電極 103には水中のカルシウム などの不純物がスケールとして固着する。また電極の成分金属の塩化物及び硫化物 が電極表面に発生する。これはイオン溶出ユニットの性能低下をもたらすので、電極 の極性を反転して電極駆動回路を運転できるように構成されて 、る。
[0030] 電極の極性を反転するにあたっては、ベース信号 S1〜S4の電圧を逆にして、電極 に印加する電圧が逆になるように主制御部 6で信号のレベルを切り替える。この場合 、トランジスタ Q2、 Q3が ON、トランジスタ Ql、 Q4が OFFとなる。この結果、今度は 陽極側になる電極 103から陰極側になる電極 102に向カゝつて電流が流れる。主制御 部 6はカウンタ機能を有して 、て、所定カウント数に達する度に上述の切り替えを行う 。極性反転は 20秒ごとに反転する 40秒周期とした。
[0031] 電極の減耗や水質により、電極駆動回路内の抵抗変化が変化する、特に電極 102
103間の抵抗変化によって、電極間を流れる電流値が減少するなどが生じた場合 は、定電流回路 5がその出力電圧を上げ、電流値の減少を防止する。
実施例 1
[0032] 上記のような銀イオン溶出ユニットにおいて、表 1に示すような電解条件で、硬度 300mgCaCO /L、塩化物イオン濃度 160mg/L、導電率 1010 S/cmの水を使用して、
3
電解による銀イオンの溶出を行 スケールの付着の程度を観察した。
[0033] [表 1]
Figure imgf000010_0001
表 1において、条件 bでは、一定値となる電流値を 54mAとした。初期の電極の面積 は 750mm2なので、電流密度は 0.07mA/mm2となる。使用を続けると電極間の通電に 伴い、電極が減耗し面積が小さくなるので、電流値を 54mAとなるように制御すること で電流密度 0.07mA/mm2以上を保つことができる。このように、初期の電流密度をある 値とすることで、寿命到達時まである値以上の電流密度を保つことができる。また、じと dでは、上記の構成を一部変更し、 cの条件では電極面積を小さくして、 dの条件では 電極間距離と大きくして試験を実施した。
ここで、電流密度とは、電極間を流れる電流値を有効面積で割ったものである。電 流は、電極が一対のみではなぐ一方の極性の電極、あるいは、両方の極性の電極 が複数ある場合には、それらの全電極間を流れる電流の総計である。銀の溶出は陽 極からおこること、及び陰極でスケールの付着が起こっても、極性の転換で陽極にな つた時にスケールが剥離することに鑑みれば、重要なのは陽極の電流密度である。 従って、電極の有効面積に関しては、本発明では陽極の面積をいう。
[0035] また、表中のスケールの付着の欄で、ありと記載している場合は顕著なスケールの 形成が確認されたことを示し、なしと記載している場合は、完全にスケールの付着が ないわけではないが、実用上問題の無いレベルであったことを示している。このケー スでは、陰極ではわずかな付着が起こっていると思われる力 陽極となった時にスケ ールが剥離して 、ると考えられる。
[0036] 表 1に示したように、これらの条件で、スケールの付着が無かったのは、 0.07mA/mm 2以上の場合であり、電流値や電圧との相関は無い。硬度 300mgCaCO /Lの水でスケ
3
ールの付着を防ぐことができると、世界の飲料水のほぼすべてにおいて、効果的にス ケールの付着を防止することができる。
[0037] 電極にスケールが付着すると、銀の露出している面積が減少するため、銀溶出量 が低下することに加え、スケールが堆積して短絡を引き起こす可能性があるが、電流 密度を 0.07mA/mm2以上に設定することで、硬度 300mgCaCO /Lの水であっても、電
3
極へのスケールの付着を効果的に防止することができる。
実施例 2
[0038] 上記のような銀イオン溶出ユニットにおいて、硬度 66〜300mgCaCO /Lの水に対す
3
る銀イオンの溶出効率を測定した。その結果を表 2及び図 4に示す。硬度 66の水は、 国内での標準的な水道水と同レベルの水である。溶出効率は、硬度 66の水での電 流密度を 0.04mA/mm2での溶出効率を 100とした時の値を示した。
[0039] [表 2] 塩化物イオン 溶出効率
硬度 導電率 濃度 電流密度 電流密度 電流密度 mgCaC03/L μ ¾/ cm mg/L 0. 04mA/mm2 0. 07mA/議 2 0. llmA/mm2
66 222 35 100 100 105
100 337 54 100 100 100
200 674 108 60 100 100
300 1011 162 35 60 95 図 4のように、電流密度 O.llmA/mm2であれば、硬度 300mgCaCO /L、導電率 1011
3
μ S/cm、塩ィ匕物イオン濃度 162mg/Lの水であっても、溶出効率がほとんど低下する ことがない。硬度 300mgCaCO /Lの水で、溶出効率の低下を防ぐことができると、世
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界の飲料水のほぼすべてにおいて、効果的に溶出効率の低下を防止することができ る。従って、抗菌作用のある金属イオンの溶出を長期間にわたり効率良く安定して行 うことのできるイオン溶出ユニットを提供することができる。特に、水質の影響を除去す るための機構を設けたり制御を行ったりするのではなぐ連続的に運転しても水質の 影響を受けにくいイオン溶出ユニットを提供することができる点で有利である。
[0040] また、電流値は一定値となるように定電流制御を行った。定電流制御とは、電極間 の抵抗値変化にかかわらず一定の電流値を保つように制御することである力 電極 表面での気泡の発生や、電極の振動による電極間距離の変化などで電極間の抵抗 値は常に変化するため、完全に一定にすることは困難で、多少の電流変動は発生す る。また、抵抗値が著しく高いなどで、回路の許容範囲の電圧では一定の電流が流 せず、電流が低下することもある。ここでは、そういうことがあっても、電極間の抵抗値 の変化に対応して、電圧を変化させ、概ね抵抗値が上がれば電圧を上げ、抵抗値が 下がれば電圧を下げて、電極間の電流値を安定させる制御を、定電流制御とする。
[0041] 溶出効率が高い条件で定電流制御を行うことで、単位時間当たりの銀イオンの溶 出量が一定となり、イオン溶出ユニットを通過する水の流量が一定であれば濃度も一 定となり、銀イオンの効果を得るために必要十分な濃度の銀イオン水を得ることが可 能になる。そのためにバルブなどで流量の制御を行っても良いし、ある範囲の給水水 圧であれば概ね一定の流量となるような弁を備えても良い。また、流量センサなどで ある範囲の流量の時のみに、電解を実施したり、ユーザーに信号を出してある範囲 の流量になるように給水栓などの操作を促したりするなどして、実際上、ある範囲の 流量で動作するようにしても良 、。
[0042] また、水位センサまたは水量センサを備え、水量を制御できるようにした。溶出効率 が高い条件で定電流制御を行うことで、単位時間当たりの銀イオンの溶出量が一定 となるので、一定時間電解を行い、水位や吐水量の制御などで一定量の水を供給す ることで、供給する水の濃度を、給水圧や給水流量によらず一定とすることができる。 例えば、水量と電解時間を比例させることで、流量が小さぐ所定量の給水に時間が かかる場合でも、水量に見合った所定量の銀イオンを溶出し、その後、電解を終了し 、給水のみを行うことで、給水量が所定量に達すれば一定の濃度になるように制御 することができる。
実施例 3
[0043] 上記のような銀イオン溶出ユニットにおいて、銀イオン溶出ユニット内に流入する水 の水質を表す特性値 (例えば、硬度、導電率、塩化物イオン濃度、水温)を検知する 水質検知手段を設け、その水質に基づ!ヽて溶存イオンが多 ヽ条件などスケール付 着、溶出量低下などの懸念があるときは、電流密度を高くし、一定の溶出量を確保す るよつにした。
[0044] 電流密度を上げる方法としては、電流値を上げる方法がある。例えば、電解条件を 2種類設ける。 2種類とも定電流制御とする場合には、定電流回路で制御する定電流 値を 2種類設け、前記水質検知手段によって検知した水の硬度、導電率、塩化物ィ オン濃度、水温の少なくとも 1つ以上の特性値が所定の基準値より低い条件では低 い方の電流値で定電流制御し、そのような特性値が所定の基準値よりもが高ぐ金属 イオンの溶出量の低下やスケールの付着が懸念される条件では、高 、方の電流値 で定電流制御を行う。
[0045] すなわち、水中の溶存イオンが多い条件では、低い電圧でも電流が流れやすいが 、上述したように金属イオンの溶出量の低下やスケールの付着の問題があるため、高 い方の電流値で定電流制御することにより電流密度を高くし、この問題に対処する。 逆に、水中の溶存イオンが比較的少ない条件では、金属イオンの溶出量の低下ゃス ケールの付着の問題は少ないが、水の抵抗が高くなり、電流を流すには高い電圧が 必要となるため、低い方の電流値で定電流制御することで、電圧をあまり上げることな く金属イオンの溶出量を確保することができ、消費電力を低減したり、回路などを高 い電圧に耐える仕様にする必要が無くなったりするという利点がある。同時に、通電 時間などをその電流値に応じた時間にセットし、水量に見合った所定量の銀イオンを 溶出することで、安定した銀イオン濃度とすることができる。これらの電解条件は 2種 類でなくても、 3種類やそれ以上設けても良い。 [0046] また、複数種類の電解条件のうち、すべてを定電流としなくてもよ!ヽ。例えば、電解 条件を 2種類設け、一方を定電流、一方を定電圧としても良い。その場合、定電圧と なる水質条件下では、単位時間当たりの銀溶出量が一定せず、銀濃度の制御が難 しいが、多くの地域に当てはまる水質では、定電流となる仕様にし、特殊な水質での み定電圧とすれば影響は少ない。例えば、図 5に示すように、導電率 250 /z S/cm以 下では、 30mAでの定電流制御を行い、導電率 250 S/cm以上では、 6Vの定電圧制 御を行った場合、一般的な導電率の地域では、定電流で動作し、濃度の制御も可能 で問題は無ぐ導電率 250 S/cm以上のかなり溶存イオンが多い水質の地域では、 30mAの定電流制御であれば、銀溶出量が低下するが、定電圧制御を行うことで、導 電率の上昇に伴い電流が高くなり、それに伴い、電流密度が高くなるので、溶出量の 低下を防ぐことができる。
[0047] このように、ある導電率やある塩ィヒ物イオン濃度やある硬度やある水温以上の時に 、定電圧制御とすることで、水中の溶存イオン濃度に応じて、電流が上昇し、電流密 度が上昇することになり、銀溶出量の低下を防ぐことができる。また、低導電率時や低 塩ィ匕物イオン濃度時や低硬度時や低水温時には、高 、電流密度は必要な 、ので、 定電流制御とすることで、安定した銀溶出量を得ることができる。
[0048] 定電圧制御とは、電極間の抵抗値変化にかかわらず一定の電圧値を保つように制 御することであるが、電源電圧の変動や、温度による回路部品の抵抗の変化などで 電極間の電圧値は変動し、完全に一定にすることは困難である。また、電極間の抵 抗値が著しく低!、場合などで、許容範囲以上の電流が流れる恐れがある場合に電圧 を下げる必要がある場合もある。ここでは、そういうことがあっても、電極間の抵抗値の 変化にかかわらず、電圧を変化させず、電極間に概ね一定の電圧を印加する制御を 、定電圧制御とする。
[0049] また、電極の有効面積を小さくして電流密度を上げても良い。電極面積を小さくす る方法としては、各極を複数設け、通電する電極数を変化させる方法がある。例えば 、各極 2つずつ備え、電流密度を高くしたい時には各極 1つずつに通電し、高くする 必要が無 、場合には各極の 2つともの電極に通電する。このように各極を複数設ける ことで、電流密度を制御することができるとともに、銀電極の銀使用量を増やし、銀電 極の減耗による寿命を遅らせることもできる。
[0050] 他に有効面積を小さくする方法としては、一方の極性の電極を 1つ設け、その 1つ の電極をはさんで対向する形で他方の極性の電極を 2つ設け、他方の極性の電極に 通電する電極数を変化させる方法がある。
[0051] 例えば、図 6に示すような金属イオン溶出ユニットの構成とする。一方の極性である 電極 102aをはさんで対向する形で、もう一方の極性である 2つの電極 103a, 103b が設置されている。電極 103bは、主制御部 6でコントロールされるスィッチ 200を OF Fにすることで、電極 103aとは電気的に切り離すことができる。各電極のサイズを 100mm X 10mm X 10mmで、他の電極に対向する面の面積が 1000mm2とし、電流値は 70mAの定電流制御とした。
[0052] この構成で、スィッチ 200が ONになって!/、る条件では、有効面積は、電極 103aと 電極 103bの面積の和である 2000mm2となる。また、もう一方の電極 102aも、電極 10 3aに対向する側と電極 103bに対向する側の面積の和が電極としての有効面積とな るので、 2000mm2である。従って、電流密度は 0.035mA/mm2となる。
[0053] また、スィッチ 200が OFFになっている条件では、電極 103bは電極として機能せ ず、また、電極 102aの電極 103bに対向する面も電極として機能しないので、有効面 積はどちらの極とも 1000mm2となる。よって、電流密度は 0.07mA/mm2となる。
[0054] このようにスィッチの ONZOFFにより、電極の有効面積の変更が可能であり、それ によって、電流を変更せずに電流密度を変えることができる。電流値を変更すると、 単位時間当たりの銀溶出量が変わるため、銀濃度や銀溶出量を適切に制御する〖こ は、各電流値に応じて通電時間や水量などを変更する必要があるが、面積を変更す る場合には、単位時間当たりの銀溶出は変化せず、それらの変更の必要が無い。
[0055] 他に、有効面積を小さくする方法として、電極間に流入する水に他の物質を混入さ せる方法を使用しても良い。例えば、電極間に空気などのガスの泡を混入することで 、その泡の部分は水に比べ導電率が著しく小さいため、電気が流れず、電極の有効 面積を小さくすることができる。この場合、混入する物質としては、水に比べて導電率 が低いものが望ましぐさらには比重差が有る、溶解度が低いなど、分離が簡単に行 えるものが望ましぐ一例としては、空気などが考えられる。 [0056] 他に、有効面積を小さくする方法としては、水位を調整する方法がある。給水流量 や電極周辺の構造を変化させることによって、電極の浸水部分の大きさを変更する 方法である。浸水していない部分が接触している空気は、水に比べてほとんど電気を 通さないので、この場合電極として有効に使われるのは、浸水部分のみとなり、有効 面積も浸水部分のみとなる。
[0057] また、検知する水質としては、硬度、導電率、塩化物イオン濃度、水温、 pHなどが あり、どれか一つでも良いし、複数を組み合わせて制御しても良い。これらの値は、い ずれも高くなると、銀溶出量が低下したり、スケールが付着したりする傾向があり、電 流密度を高くすることで改善できる。一例として、図 4に硬度、導電率、塩化物イオン 濃度と電流密度と銀溶出率の関係を示す。これらをセンシングする方法としては、一 般的なセンサを用いればよぐまた、精密な測定値が出なくても良い。例えば、硬度 の場合、正確に硬度を測定しなくても、カルシウム選択性電極で測定したカルシウム 濃度で代用してもよい。
[0058] あるいは、銀電極間の電圧および Zまたは電流を検知することによって、水質のセ ンシングとしても良い。銀電極は経過に伴って、面積が変わる。また、水温の影響もあ るため、正確に導電率を把握することはできないが、概ね、電流値を電圧値で割った 値が高い場合は導電率が高ぐ低い場合は導電率が低いと考えられる。また、硬度 が高い水や塩ィ匕物イオン濃度が高い水は、導電率も高いため、銀電極間の電圧お よび Zまたは電流からおおまかな導電率を把握し、電流密度を変えることで、安定し た銀溶出量を得ることができる。
実施例 4
[0059] 図 7に示すように上記のような金属イオン溶出ユニット 100を洗濯機の給水経路 11 0に搭載し、このイオン溶出ユニットの生成した金属イオンを水に添カ卩して用いるもの とすれば、洗濯物を金属イオンで抗菌処理して細菌やカビの繁殖を防ぎ、悪臭の発 生ち防止することがでさる。
[0060] これにより、この洗濯機を海外の水質の異なる様々な地域に販売しても、水質の影 響を受けることなぐ最適な金属イオン濃度を維持でき、抗菌効果を発揮することがで きる。また水質の違いによる電極の短寿命化がなくなり、ユーザーの電極交換の手間 を省き、メンテナンス性の良い洗濯機を提供できる。
[0061] 以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるも のではなぐ発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更をカ卩えて実施することがで きる。
[0062] また本発明は、上記実施形態でとり上げたような形式の全自動洗濯機の他、横型ド ラム (タンブラ一方式)、斜めドラム、乾燥機兼用のもの、または二層式など、あらゆる 形式の洗濯機に応用可能である。
[0063] また本発明のイオン溶出ユニットを、上述した実施の形態を適宜組み合わせて、洗 濯機以外で水を使用する家電機器 (食器洗浄機、浄水器など)の給水経路に配置す るように構成しても良いし、スタンドアローンで機能させて容器内の水に漬ける構成と してもよい。これにより、設置が簡単であるうえ、運転に特殊な技能を必要とせず、多 種多様な被洗浄物を少ない水量で効果的に抗菌処理することができるので、使用者 にとつての利便性を高めることができる。さらに、使用者はイオン溶出ユニットの調整 をせずとも正確なイオン溶出制御を行うことができるため、洗濯だけでなく広汎な用 途において、金属イオンによる抗菌処理が行え、細菌やカビの繁殖を防ぎ、悪臭の 発生を防止することができる。
産業上の利用可能性
[0064] 本発明は、イオン溶出ユニットの生成した金属イオンを水に添加して用いる機器に 利用することができ、特に洗濯機に好適である。

Claims

請求の範囲
[I] 陽極または陰極の一方の極性となる少なくとも 1つの第 1電極と、該第 1電極と対向 配置され、該第一電極とは異なる極性となる少なくとも 1つの第 2電極と、前記第 1, 第 2電極間に電圧を印加する駆動手段とを備え、前記第 1,第 2電極間に水を供給し ながら前記第 1,第 2電極間に電圧を印加することにより陽極力 金属イオンを溶出さ せるイオン溶出ユニットにおいて、前記第 1,第 2電極の極性を、周期的に反転させる とともに、前記第 1,第 2電極間を流れる電流の電流密度が一定値以上となるように制 御することを特徴とする金属イオン溶出ユニット。
[2] 前記一定値の電流密度とは、電極へのスケール付着を防止できる電流密度である ことを特徴とする請求項 1に記載の金属イオン溶出ユニット。
[3] 前記電流密度の一定値が、 0.07mA/mm2であることを特徴とする請求項 1に記載の 金属イオン溶出ユニット。
[4] 前記電流密度の一定値が、 O.llmA/mm2であることを特徴とする請求項 1に記載の 金属イオン溶出ユニット。
[5] 前記第 1,第 2電極間の電流 '電圧の制御が定電流制御であることを特徴とした請 求項 1に記載の金属イオン溶出ユニット。
[6] 水量検知手段を備えることを特徴とした請求項 5に記載の金属イオン溶出ユニット。
[7] 前記水の水質をセンシングし、その水質に基づいて電流密度を変化させることを特 徴とする請求項 1に記載の金属イオン溶出ユニット。
[8] 前記水の水質が硬度、塩化物イオン濃度、導電率のうち少なくとも一つであることを 特徴とする請求項 7に記載の金属イオン溶出ユニット。
[9] 電流密度を変化させる手段が、電流値、有効面積の少なくとも 1つを変更すること であることを特徴とする請求項 7に記載の金属イオン溶出ユニット。
[10] 電流密度を変化させる手段が、電流値、有効面積の少なくとも 1つを変更すること であることを特徴とする請求項 8に記載の金属イオン溶出ユニット。
[II] 電流密度を変化させる手段が、定電流制御と定電圧制御を切り替えることであるこ とを特徴とする請求項 7に記載の金属イオン溶出ユニット。
[12] 電流密度を変化させる手段が、定電流制御と定電圧制御を切り替えることであるこ とを特徴とする請求項 8に記載の金属イオン溶出ユニット。
[13] 請求項 1〜12のいずれかに記載の金属イオン溶出ユニットを備えたことを特徴とす る機器。
[14] 請求項 1〜12のいずれかに記載の金属イオン溶出ユニットを備えたことを特徴とす る洗濯機。
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